JPH05212812A - 複合成形品の成形方法 - Google Patents
複合成形品の成形方法Info
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- JPH05212812A JPH05212812A JP3350508A JP35050891A JPH05212812A JP H05212812 A JPH05212812 A JP H05212812A JP 3350508 A JP3350508 A JP 3350508A JP 35050891 A JP35050891 A JP 35050891A JP H05212812 A JPH05212812 A JP H05212812A
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- Japan
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- mandrel
- winding
- matrix
- resin
- composite molded
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 靱性に優れた熱可塑性樹脂をマトリックスと
して内外面に凹所欠陥がない均質な複合成形品を製造し
得る成形方法を提供する。 【構成】 フィラメントワインディング又はテープワイ
ンディングによりマトリックス樹脂Aを合体した補強繊
維Bをマンドレル1に巻付けて筒状成形体1aを形成し
た後、金型内で加圧し冷却固化させる複合成形品の成形
方法であり、前記補強繊維Bをマンドレル1に巻き始め
る前、及び、巻き終った後に、マトリックス樹脂Aのみ
を前記マンドレル1に巻付け、このマトリックス樹脂A
を前記筒状成形体1aの内面部位及び外面部位に相隣接
させる。
して内外面に凹所欠陥がない均質な複合成形品を製造し
得る成形方法を提供する。 【構成】 フィラメントワインディング又はテープワイ
ンディングによりマトリックス樹脂Aを合体した補強繊
維Bをマンドレル1に巻付けて筒状成形体1aを形成し
た後、金型内で加圧し冷却固化させる複合成形品の成形
方法であり、前記補強繊維Bをマンドレル1に巻き始め
る前、及び、巻き終った後に、マトリックス樹脂Aのみ
を前記マンドレル1に巻付け、このマトリックス樹脂A
を前記筒状成形体1aの内面部位及び外面部位に相隣接
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂をマトリ
ックスとして用いて、フィラメントワインディング法又
はテープワインディング法により複合成形品を成形する
方法に関する。
ックスとして用いて、フィラメントワインディング法又
はテープワインディング法により複合成形品を成形する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化プラスチック(FRP)
からなる管状複合成形品の成形法として、フィラメント
ワインディング法が知られている。この方法で使用され
るマトリックス樹脂は、一般にエポキシ樹脂或いはポリ
イミド樹脂等の熱硬化性樹脂であり、それ自体低粘度の
液体であるか、固体であれば適当な溶媒或いは軽度の加
熱で溶解して低粘度の液体となるものであるので、熱硬
化性樹脂が入った液体槽内に補強繊維を通過させるだけ
でこれに熱硬化性樹脂を含浸させて容易にワインディン
グ用マンドレルに供給することができた。また、熱硬化
性樹脂が少しの加圧で簡単に流動して、成形された筒状
成形体の相隣接するプリプレグ(補強繊維にマトリック
ス樹脂を含浸させたもの)同士の間隙を埋めるので、内
外面が平滑な複合成形品を容易に得ることができた。
からなる管状複合成形品の成形法として、フィラメント
ワインディング法が知られている。この方法で使用され
るマトリックス樹脂は、一般にエポキシ樹脂或いはポリ
イミド樹脂等の熱硬化性樹脂であり、それ自体低粘度の
液体であるか、固体であれば適当な溶媒或いは軽度の加
熱で溶解して低粘度の液体となるものであるので、熱硬
化性樹脂が入った液体槽内に補強繊維を通過させるだけ
でこれに熱硬化性樹脂を含浸させて容易にワインディン
グ用マンドレルに供給することができた。また、熱硬化
性樹脂が少しの加圧で簡単に流動して、成形された筒状
成形体の相隣接するプリプレグ(補強繊維にマトリック
ス樹脂を含浸させたもの)同士の間隙を埋めるので、内
外面が平滑な複合成形品を容易に得ることができた。
【0003】しかしながら、このような熱硬化性樹脂を
マトリックスとして成形された複合成形品には、製品と
しての靱性が不足するという不都合があった。
マトリックスとして成形された複合成形品には、製品と
しての靱性が不足するという不都合があった。
【0004】そこで、熱硬化性樹脂をマトリックスとす
る成形品の靱性不足を解消するために、熱可塑性樹脂を
マトリックスとすることが考えられた。
る成形品の靱性不足を解消するために、熱可塑性樹脂を
マトリックスとすることが考えられた。
【0005】従来、熱可塑性樹脂をマトリックスとする
複合成形品の成形方法として、例えば特開昭62−24
4622号公報に開示されたものがある。この方法は、
補強繊維にマトリックスとして熱可塑性樹脂を含浸させ
たプリプレグをマンドレルに所定角度で巻き付けるフィ
ラメントワインディングによって予備成形体を作り、こ
れをマトリックス樹脂の軟化温度以上に加熱し、この加
熱された予備成形体を金型内で加圧しながら冷却固化さ
せるものである。
複合成形品の成形方法として、例えば特開昭62−24
4622号公報に開示されたものがある。この方法は、
補強繊維にマトリックスとして熱可塑性樹脂を含浸させ
たプリプレグをマンドレルに所定角度で巻き付けるフィ
ラメントワインディングによって予備成形体を作り、こ
れをマトリックス樹脂の軟化温度以上に加熱し、この加
熱された予備成形体を金型内で加圧しながら冷却固化さ
せるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の複
合成形品の成形方法においては、従来常用されている熱
硬化性樹脂をマトリックスとする場合と異なり、熱可塑
性樹脂を融点又は軟化温度よりも充分高い温度に加熱し
てもきわめて高粘度の粘液状となるだけなので、金型加
圧してもフィラメントワインディングされた相隣接する
プリプレグ同士の間隙を充分に埋め得る程樹脂が流動せ
ず、マンドレルに接する成形品の内面や金型に接する外
面に、マトリックス樹脂のない谷状に陥没した部分を生
じ易い。このため、成形品の実用時に応力がかかると、
この部分が応力集中点となって強度を低下させる欠点が
ある。これが、従来、熱可塑性樹脂をマトリックスとし
たフィラメントワインディングによる複合成形品の成形
を困難なものとしていた。
合成形品の成形方法においては、従来常用されている熱
硬化性樹脂をマトリックスとする場合と異なり、熱可塑
性樹脂を融点又は軟化温度よりも充分高い温度に加熱し
てもきわめて高粘度の粘液状となるだけなので、金型加
圧してもフィラメントワインディングされた相隣接する
プリプレグ同士の間隙を充分に埋め得る程樹脂が流動せ
ず、マンドレルに接する成形品の内面や金型に接する外
面に、マトリックス樹脂のない谷状に陥没した部分を生
じ易い。このため、成形品の実用時に応力がかかると、
この部分が応力集中点となって強度を低下させる欠点が
ある。これが、従来、熱可塑性樹脂をマトリックスとし
たフィラメントワインディングによる複合成形品の成形
を困難なものとしていた。
【0007】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、靱性に優れた熱可塑性樹脂をマ
トリックスとして内外面に凹所欠陥がない均質な複合成
形品を製造し得る成形方法を提供することを目的とす
る。
ためになされたもので、靱性に優れた熱可塑性樹脂をマ
トリックスとして内外面に凹所欠陥がない均質な複合成
形品を製造し得る成形方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の熱可塑性樹脂をマトリックスとする複合成
形品の成形方法は、熱可塑性樹脂をマトリックスとして
使用し、フィラメントワインディング又はテープワイン
ディングによりマトリックス樹脂を合体した補強繊維を
マンドレルに巻き付けて筒状成形体を形成した後、金型
内で加圧し冷却固化させる複合成形品の成形方法であ
り、前記補強繊維をマンドレルに巻き始める前、及び、
巻き終った後に、マトリックス樹脂のみを前記マンドレ
ルに巻き付け、このマトリックス樹脂を前記筒状成形体
の内面部位及び外面部位に相隣接させるものである。
め、本発明の熱可塑性樹脂をマトリックスとする複合成
形品の成形方法は、熱可塑性樹脂をマトリックスとして
使用し、フィラメントワインディング又はテープワイン
ディングによりマトリックス樹脂を合体した補強繊維を
マンドレルに巻き付けて筒状成形体を形成した後、金型
内で加圧し冷却固化させる複合成形品の成形方法であ
り、前記補強繊維をマンドレルに巻き始める前、及び、
巻き終った後に、マトリックス樹脂のみを前記マンドレ
ルに巻き付け、このマトリックス樹脂を前記筒状成形体
の内面部位及び外面部位に相隣接させるものである。
【0009】
【作用】筒状成形体の内面部位及び外面部位にマトリッ
クス樹脂の多い層が生成し、この樹脂層の軟化流動によ
り筒状成形体の相隣接するプリプレグ同士の間隙が埋め
られる。このように形成された成形体を次の工程におい
て金型内で加圧することによって、間隙の埋込みをさら
に充分なものとするため、内外面が平滑な複合成形品が
得られる。
クス樹脂の多い層が生成し、この樹脂層の軟化流動によ
り筒状成形体の相隣接するプリプレグ同士の間隙が埋め
られる。このように形成された成形体を次の工程におい
て金型内で加圧することによって、間隙の埋込みをさら
に充分なものとするため、内外面が平滑な複合成形品が
得られる。
【0010】
【実施例】まず、本発明方法の実施に用いられるフィラ
メントワインディング装置の一例の概要を図1により説
明する。
メントワインディング装置の一例の概要を図1により説
明する。
【0011】図中1は熱可塑性樹脂繊維A及び補強繊維
Bを巻き付け管状成形体1aを得るためのマンドレルで
ある。2は遠赤外線ランプで、図示されない温度調節器
で制御され、マンドレル1に巻かれる熱可塑性樹脂繊維
Aを融点以上に加熱し補強繊維Bに浸透固着させる。3
は遠赤外線ランプ2と同様の目的に用いられる熱風乾燥
器で、下記トラバースヘッドと同様に左右に往復移動す
る。4は熱可塑性樹脂繊維A及び補強繊維Bをマンドレ
ル1に所定角度で巻き付けられるように導くトラバース
ヘッドで、左右方向へ往復移動する。5は熱可塑性樹脂
Aを巻いたボビンであり、図示しない駆動機構で回転駆
動され、回転しながら熱可塑性樹脂繊維Aを送り出し、
軸中心を通って導かれる強化繊維Bにからみ付ける。こ
の際、押え機構6,7によって糸の乱れを防止する。8
は補強繊維Bを巻いたボビンであり、回転押え機構9に
より回転を妨げて補強繊維Bに張力を与えながら、補強
繊維Bをマンドレル1に向けて送り出す。 (実施例1)上記の装置を使用し、下記のようにして管
状の複合成形品を成形した。
Bを巻き付け管状成形体1aを得るためのマンドレルで
ある。2は遠赤外線ランプで、図示されない温度調節器
で制御され、マンドレル1に巻かれる熱可塑性樹脂繊維
Aを融点以上に加熱し補強繊維Bに浸透固着させる。3
は遠赤外線ランプ2と同様の目的に用いられる熱風乾燥
器で、下記トラバースヘッドと同様に左右に往復移動す
る。4は熱可塑性樹脂繊維A及び補強繊維Bをマンドレ
ル1に所定角度で巻き付けられるように導くトラバース
ヘッドで、左右方向へ往復移動する。5は熱可塑性樹脂
Aを巻いたボビンであり、図示しない駆動機構で回転駆
動され、回転しながら熱可塑性樹脂繊維Aを送り出し、
軸中心を通って導かれる強化繊維Bにからみ付ける。こ
の際、押え機構6,7によって糸の乱れを防止する。8
は補強繊維Bを巻いたボビンであり、回転押え機構9に
より回転を妨げて補強繊維Bに張力を与えながら、補強
繊維Bをマンドレル1に向けて送り出す。 (実施例1)上記の装置を使用し、下記のようにして管
状の複合成形品を成形した。
【0012】表面ニッケルメッキをした後、研磨した外
径25mm、長さ400mmの鉄製マンドレルに、厚さ
30μmのニッケル箔を端部が少し重ね巻きになるよう
に略1層巻き付けた。この上の離型処理として、シリコ
ン系離型材(商品名「プレコートFRP」)を吹き付け
乾燥した。これを図1のマンドレル1として用い、遠赤
外線ランプ2、又は遠赤外線ランプ2と熱風乾燥器3を
温度制御しながら、マンドレル1を150℃に予熱した
後、このマンドレル1上にポリアミド66繊維のみをボ
ビン5より供給して略1層巻付け、次いで、280℃に
昇温加熱しながら、ボビン8よりの炭素繊維とこれにか
らませたボビン5よりのポリアミド66繊維とを±45
°の巻き角度で1層巻付けた。
径25mm、長さ400mmの鉄製マンドレルに、厚さ
30μmのニッケル箔を端部が少し重ね巻きになるよう
に略1層巻き付けた。この上の離型処理として、シリコ
ン系離型材(商品名「プレコートFRP」)を吹き付け
乾燥した。これを図1のマンドレル1として用い、遠赤
外線ランプ2、又は遠赤外線ランプ2と熱風乾燥器3を
温度制御しながら、マンドレル1を150℃に予熱した
後、このマンドレル1上にポリアミド66繊維のみをボ
ビン5より供給して略1層巻付け、次いで、280℃に
昇温加熱しながら、ボビン8よりの炭素繊維とこれにか
らませたボビン5よりのポリアミド66繊維とを±45
°の巻き角度で1層巻付けた。
【0013】次いで、設定温度を260〜270℃に変
更して加熱しながら、肉厚1.5mmになるまでフィラ
メントワインディングした。
更して加熱しながら、肉厚1.5mmになるまでフィラ
メントワインディングした。
【0014】次いで、加熱を止め、ボビン5よりポリア
ミド66繊維のみを送り出し略1層巻いた後、再度昇温
してポリアミド繊維を溶融させた。
ミド66繊維のみを送り出し略1層巻いた後、再度昇温
してポリアミド繊維を溶融させた。
【0015】これにより、相隣接するプリプレグ同士の
間隙はポリアミド66で埋められたが、表面にポリアミ
ド66が盛り上りやや凹凸状になったので、次に、図示
しない金型内で成形体を加熱加圧してさらに表面の平滑
化を図った後、冷却固化させた。
間隙はポリアミド66で埋められたが、表面にポリアミ
ド66が盛り上りやや凹凸状になったので、次に、図示
しない金型内で成形体を加熱加圧してさらに表面の平滑
化を図った後、冷却固化させた。
【0016】冷却後マンドレル1を引き抜き、ニッケル
箔を剥がして得られた管状の複合成形品の内面は、平滑
なニッケル箔の表面を転写して光沢を持つ平滑面であっ
た。また、金型面を転写した管状の複合成形品の外面も
同様であった。
箔を剥がして得られた管状の複合成形品の内面は、平滑
なニッケル箔の表面を転写して光沢を持つ平滑面であっ
た。また、金型面を転写した管状の複合成形品の外面も
同様であった。
【0017】一方、ポリアミド66繊維単独の巻付けを
省略して、炭素繊維とこれにからませたポリアミド66
だけをフィラメントワインディングで成形した比較例で
は、所々炭素繊維にポリアミド66の浸透が不十分で、
筋状の凹所欠陥が発生した。 (実施例2)実施例1と同様に準備したマンドレル1を
150℃に予熱した後、厚さ100μmのポリアミド6
フィルムを1層巻いた。次いで、温度を250〜260
℃に昇温しながら、ボビン8よりのガラス繊維とこれに
からませたボビン5よりのポリアミド6繊維とを±45
°の巻き角度で1層巻いた。次いで、設定温度を230
〜240℃に変更して加熱しながら、肉厚2mmになる
までフィラメントワインディングした。
省略して、炭素繊維とこれにからませたポリアミド66
だけをフィラメントワインディングで成形した比較例で
は、所々炭素繊維にポリアミド66の浸透が不十分で、
筋状の凹所欠陥が発生した。 (実施例2)実施例1と同様に準備したマンドレル1を
150℃に予熱した後、厚さ100μmのポリアミド6
フィルムを1層巻いた。次いで、温度を250〜260
℃に昇温しながら、ボビン8よりのガラス繊維とこれに
からませたボビン5よりのポリアミド6繊維とを±45
°の巻き角度で1層巻いた。次いで、設定温度を230
〜240℃に変更して加熱しながら、肉厚2mmになる
までフィラメントワインディングした。
【0018】次いで、加熱を止め、厚さ100μmのポ
リアミド6フィルムを1層巻いた後、再度昇温してポリ
アミド6フィルムを溶融浸透させた。
リアミド6フィルムを1層巻いた後、再度昇温してポリ
アミド6フィルムを溶融浸透させた。
【0019】この後、表面をより平滑にするため、図示
しないシリコーン系熱収縮チューブを被せ、240℃に
加熱して熱収縮チューブの収縮により加圧した。得られ
た複合成形品は、ポリアミド6フィルム単独の巻付けを
省略して、ガラス繊維とこれにからませたポリアミド6
フイルム単独の巻付けを省略して、ガラス繊維とこれに
からませたポリアミド6繊維だけをフィラメントワイン
ディングして成形した比較例に比べ、内外面の平滑性が
極めて優れていた。
しないシリコーン系熱収縮チューブを被せ、240℃に
加熱して熱収縮チューブの収縮により加圧した。得られ
た複合成形品は、ポリアミド6フィルム単独の巻付けを
省略して、ガラス繊維とこれにからませたポリアミド6
フイルム単独の巻付けを省略して、ガラス繊維とこれに
からませたポリアミド6繊維だけをフィラメントワイン
ディングして成形した比較例に比べ、内外面の平滑性が
極めて優れていた。
【0020】上記のように本発明方法において、補強繊
維をマンドレルに巻付け始めるに先立ってマンドレルに
巻かれたマトリックス樹脂のみの層は、次いで巻かれて
マトリックス樹脂が合体した補強繊維(プリプレグ)の
間隙を埋めるのに不足するマトリックス樹脂の貯めの役
目をし、管状複合成形品の内面の平滑性を向上させるも
のである。さらに、所定肉厚までフィラメントワインデ
ィングした後に巻かれたマトリックス樹脂の層も同様
に、複合成形品の外面の平滑性を向上させるものであ
る。
維をマンドレルに巻付け始めるに先立ってマンドレルに
巻かれたマトリックス樹脂のみの層は、次いで巻かれて
マトリックス樹脂が合体した補強繊維(プリプレグ)の
間隙を埋めるのに不足するマトリックス樹脂の貯めの役
目をし、管状複合成形品の内面の平滑性を向上させるも
のである。さらに、所定肉厚までフィラメントワインデ
ィングした後に巻かれたマトリックス樹脂の層も同様
に、複合成形品の外面の平滑性を向上させるものであ
る。
【0021】上記実施例では、補強繊維に熱可塑性樹脂
繊維をからませてマンドレルに送給しフィラメントワイ
ンディングした後、熱可塑性樹脂を加熱溶融させて前記
補強繊維に含浸させたものを示したが、このほか、補強
繊維に予め熱可塑性樹脂を含浸させてテープ状にしたも
の(プリプレグテープ)を用いてテープワインディング
を行なってもよく、或いは、補強繊維に熱可塑性樹脂粉
末を含浸させたものをフィラメントワインディングして
もよい。また、フィラメントワインディング又はテープ
ワインディングの前後に巻付ける熱可塑性樹脂も、繊維
状、フィルム状のもののほか、フィルムを細断したテー
プ状のものでもよい。
繊維をからませてマンドレルに送給しフィラメントワイ
ンディングした後、熱可塑性樹脂を加熱溶融させて前記
補強繊維に含浸させたものを示したが、このほか、補強
繊維に予め熱可塑性樹脂を含浸させてテープ状にしたも
の(プリプレグテープ)を用いてテープワインディング
を行なってもよく、或いは、補強繊維に熱可塑性樹脂粉
末を含浸させたものをフィラメントワインディングして
もよい。また、フィラメントワインディング又はテープ
ワインディングの前後に巻付ける熱可塑性樹脂も、繊維
状、フィルム状のもののほか、フィルムを細断したテー
プ状のものでもよい。
【0022】また、上記実施例では、マトリックス樹脂
としてポリアミド6及びポリアミド66を使用した例を
示したが、本発明方法において使用されるマトリックス
樹脂はこれらに限定されるものではなく、熱可塑性樹脂
で、繊維形態或いはフィルムやこれを細断したテープ形
態に出来るもの、若しくは粉末状に出来るものは、これ
ら単独でマンドレルに供給し得るので、使用することが
できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリアミドで他の化学式を持つもの、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、液晶樹脂
等を用い得る。補強繊維も、炭素繊維やガラス繊維だけ
でなく、他の無機繊維(例えばアルミナ繊維、アルミナ
シリカ繊維、炭化珪素繊維等)及び用いるマトリックス
樹脂より高い融点を有する有機繊維(例えば芳香族系ポ
リアミド繊維、液晶樹脂繊維、ポリエステル繊維等)が
使用できる。
としてポリアミド6及びポリアミド66を使用した例を
示したが、本発明方法において使用されるマトリックス
樹脂はこれらに限定されるものではなく、熱可塑性樹脂
で、繊維形態或いはフィルムやこれを細断したテープ形
態に出来るもの、若しくは粉末状に出来るものは、これ
ら単独でマンドレルに供給し得るので、使用することが
できる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリアミドで他の化学式を持つもの、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、液晶樹脂
等を用い得る。補強繊維も、炭素繊維やガラス繊維だけ
でなく、他の無機繊維(例えばアルミナ繊維、アルミナ
シリカ繊維、炭化珪素繊維等)及び用いるマトリックス
樹脂より高い融点を有する有機繊維(例えば芳香族系ポ
リアミド繊維、液晶樹脂繊維、ポリエステル繊維等)が
使用できる。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、熱可塑性樹脂を
マトリックスとして使用し、フィラメントワインディン
グ又はテープワインディングによりマトリックス樹脂を
合体した補強繊維をマンドレルに巻付けて筒状成形体を
形成した後、金型内で加圧し冷却固化させる複合成形品
の成形方法であり、前記補強繊維をマンドレルに巻き始
める前、及び、巻き終った後に、マトリックス樹脂のみ
を前記マンドレルに巻付け、このマトリックス樹脂を前
記筒状成形体の内面部位及び外面部位に相隣接させるか
ら、マトリックス樹脂でプリプレグ同士の間隙が埋めら
れ、金型内での加圧による平滑化と相俟って複合成形品
の内外面に谷状、筋状に陥没した部分が発生することは
ない。このため、内外面の平滑性を向上させることがで
きると共に、複合成形品に応力が負荷された場合に応力
集中点が生ぜず、これを起点とする破損が防止される。
マトリックスとして使用し、フィラメントワインディン
グ又はテープワインディングによりマトリックス樹脂を
合体した補強繊維をマンドレルに巻付けて筒状成形体を
形成した後、金型内で加圧し冷却固化させる複合成形品
の成形方法であり、前記補強繊維をマンドレルに巻き始
める前、及び、巻き終った後に、マトリックス樹脂のみ
を前記マンドレルに巻付け、このマトリックス樹脂を前
記筒状成形体の内面部位及び外面部位に相隣接させるか
ら、マトリックス樹脂でプリプレグ同士の間隙が埋めら
れ、金型内での加圧による平滑化と相俟って複合成形品
の内外面に谷状、筋状に陥没した部分が発生することは
ない。このため、内外面の平滑性を向上させることがで
きると共に、複合成形品に応力が負荷された場合に応力
集中点が生ぜず、これを起点とする破損が防止される。
【図1】本発明方法に使用されるフィラメントワインデ
ィング装置の概要図である。
ィング装置の概要図である。
1 マンドル 1a 管状成形体 A 熱可塑性樹脂繊維 B 強化繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:22 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂をマトリックスとして使用
し、フィラメントワインディング又はテープワインディ
ングによりマトリックス樹脂を合体した補強繊維をマン
ドレルに巻き付けて筒状成形体を形成した後、金型内で
加圧し冷却固化させる複合成形品の成形方法であり、前
記補強繊維をマンドレルに巻き始める前、及び、巻き終
った後に、マトリックス樹脂のみを前記マンドレルに巻
き付け、このマトリックス樹脂を前記筒状成形体の内面
部位及び外面部位に相隣接させることを特徴とする複合
成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3350508A JPH05212812A (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 複合成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3350508A JPH05212812A (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 複合成形品の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212812A true JPH05212812A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=18410972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3350508A Pending JPH05212812A (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 複合成形品の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05212812A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015020277A (ja) * | 2013-07-16 | 2015-02-02 | 三菱電機株式会社 | 繊維強化プラスチック筒状部材の製造方法 |
| CN114556009A (zh) * | 2019-08-30 | 2022-05-27 | 奈普奥私营有限公司 | 制造压力容器的方法和压力容器 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP3350508A patent/JPH05212812A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN114556009A (zh) * | 2019-08-30 | 2022-05-27 | 奈普奥私营有限公司 | 制造压力容器的方法和压力容器 |
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