JPH05220680A - 静電式アクチュエータ - Google Patents
静電式アクチュエータInfo
- Publication number
- JPH05220680A JPH05220680A JP2302492A JP2302492A JPH05220680A JP H05220680 A JPH05220680 A JP H05220680A JP 2302492 A JP2302492 A JP 2302492A JP 2302492 A JP2302492 A JP 2302492A JP H05220680 A JPH05220680 A JP H05220680A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movable member
- fixed
- pair
- driving members
- members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Micromachines (AREA)
- Manipulator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超小型の静電式アクチュエータにおいて、大
きな変位量を得られるようにする。 【構成】 ガラス基板5に固定部材1と、複数の歯7を
持ち1対の支持部材2A,2Bにより固定部材1に結合
される可動部材4と、これに係合する板ばね8を持ち可
動部材4を変位させる第1,第2の駆動部材31A,3
1B,32A,32Bとを配置し、これらの駆動部材と
可動部材との間の静電力を利用して可動部材を1方向に
変位させる。
きな変位量を得られるようにする。 【構成】 ガラス基板5に固定部材1と、複数の歯7を
持ち1対の支持部材2A,2Bにより固定部材1に結合
される可動部材4と、これに係合する板ばね8を持ち可
動部材4を変位させる第1,第2の駆動部材31A,3
1B,32A,32Bとを配置し、これらの駆動部材と
可動部材との間の静電力を利用して可動部材を1方向に
変位させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電極間の静電力を利
用して物体を変位させる、外形寸法がミリメートル以下
である超小型の静電式アクチュエータに関する。
用して物体を変位させる、外形寸法がミリメートル以下
である超小型の静電式アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】図13にこの種の従来例を示す。これ
は、櫛歯状の固定電極Kと可動電極Mとを適当なギャッ
プを設けて互いに噛み合わせ、両者に電圧を印加するこ
とにより、櫛歯の長手方向に変位させ、櫛歯数に比例す
る静電駆動力を得るものである。の如く電圧を印加し
たときは矢印R1の方向に、またの如く電圧を印加し
たときは矢印R2の方向にそれぞれ変位する。なお、H
は支持部(固定部)を示す。この場合に作用する静電駆
動力Fはεを比誘電率、真空の誘電率をε0 、dをギャ
ップ間距離、nを櫛歯数、tを歯厚、Vを印加電圧とす
れば、 F=ε・ε0 ・n・t・V2 /2d …(1) として表わされる。図14に別の従来例を示す。これ
は、固定電極Kと可動電極Mとを対向配置し、両者に電
圧を印加して矢印の如きギャップ間を小さくする方向の
静電駆動力を得るものである。この場合の静電駆動力F
はεを比誘電率、真空の誘電率をε0 、dをギャップ間
距離、Sを対向面積、Vを印加電圧とすれば、 F=ε・ε0 ・S・V2 /2d2 …(2) として表わされる。
は、櫛歯状の固定電極Kと可動電極Mとを適当なギャッ
プを設けて互いに噛み合わせ、両者に電圧を印加するこ
とにより、櫛歯の長手方向に変位させ、櫛歯数に比例す
る静電駆動力を得るものである。の如く電圧を印加し
たときは矢印R1の方向に、またの如く電圧を印加し
たときは矢印R2の方向にそれぞれ変位する。なお、H
は支持部(固定部)を示す。この場合に作用する静電駆
動力Fはεを比誘電率、真空の誘電率をε0 、dをギャ
ップ間距離、nを櫛歯数、tを歯厚、Vを印加電圧とす
れば、 F=ε・ε0 ・n・t・V2 /2d …(1) として表わされる。図14に別の従来例を示す。これ
は、固定電極Kと可動電極Mとを対向配置し、両者に電
圧を印加して矢印の如きギャップ間を小さくする方向の
静電駆動力を得るものである。この場合の静電駆動力F
はεを比誘電率、真空の誘電率をε0 、dをギャップ間
距離、Sを対向面積、Vを印加電圧とすれば、 F=ε・ε0 ・S・V2 /2d2 …(2) として表わされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれのものも変位量が極めて小さいためその適用範囲や
用途が制限され、大きな変位量が要求される用途には適
用できないという問題がある。したがって、この発明の
課題は特に大きな変位量を発生し得るようにすることに
ある。
ずれのものも変位量が極めて小さいためその適用範囲や
用途が制限され、大きな変位量が要求される用途には適
用できないという問題がある。したがって、この発明の
課題は特に大きな変位量を発生し得るようにすることに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、第1の発明では、固定部材と、複数の歯を持ち
1対の支持部材を介して前記固定部材と結合される可動
部材と、この可動部材に係合する板ばねを持ちこれを変
位させる1対の第1,第2駆動部材とを基板上に配置
し、この第1,第2駆動駆動部材と前記可動部材との間
の静電力を利用して可動部材を1方向に変位させること
を特徴としている。第2の発明では、可動部材と、板ば
ねを持ち前記可動部材を第1の方向に変位させる1対の
第1駆動部材と、板ばねを持ち前記可動部材を第2の方
向に変位させる1対の第2駆動部材とを固定部材上に配
置し、前記各駆動部材と可動部材との間の静電力を利用
して可動部材を双方向に変位可能とし、前記固定部材と
可動部材との間の静電力を利用して一定位置に保持させ
ることを特徴としている。
るため、第1の発明では、固定部材と、複数の歯を持ち
1対の支持部材を介して前記固定部材と結合される可動
部材と、この可動部材に係合する板ばねを持ちこれを変
位させる1対の第1,第2駆動部材とを基板上に配置
し、この第1,第2駆動駆動部材と前記可動部材との間
の静電力を利用して可動部材を1方向に変位させること
を特徴としている。第2の発明では、可動部材と、板ば
ねを持ち前記可動部材を第1の方向に変位させる1対の
第1駆動部材と、板ばねを持ち前記可動部材を第2の方
向に変位させる1対の第2駆動部材とを固定部材上に配
置し、前記各駆動部材と可動部材との間の静電力を利用
して可動部材を双方向に変位可能とし、前記固定部材と
可動部材との間の静電力を利用して一定位置に保持させ
ることを特徴としている。
【0005】第3の発明では、可動部材と、3つの固定
電極と板ばねとを持ち前記可動部材を第1の方向に変位
させる少なくとも1対の第1駆動部材と、3つの固定電
極と板ばねとを持ち前記可動部材を第2の方向に変位さ
せる少なくとも1対の第2駆動部材とを基板上に配置
し、前記板ばねと電気的につながる固定電極と他の2つ
の固定電極との間の静電力を利用して可動部材を双方向
に変位可能にしたことを特徴としている。第4の発明で
は、円板状の回転部材と、板ばねを持ち前記回転部材に
対して同心円状に設けられる複数の駆動部材とを絶縁体
を介して張り合わされた1対の固定電極上に配置し、前
記駆動部材の全てと上側の固定電極との間の静電力を利
用して回転部材を回転変位させ、前記1対の固定電極間
の静電力を利用して回転部材を保持させることを特徴と
している。
電極と板ばねとを持ち前記可動部材を第1の方向に変位
させる少なくとも1対の第1駆動部材と、3つの固定電
極と板ばねとを持ち前記可動部材を第2の方向に変位さ
せる少なくとも1対の第2駆動部材とを基板上に配置
し、前記板ばねと電気的につながる固定電極と他の2つ
の固定電極との間の静電力を利用して可動部材を双方向
に変位可能にしたことを特徴としている。第4の発明で
は、円板状の回転部材と、板ばねを持ち前記回転部材に
対して同心円状に設けられる複数の駆動部材とを絶縁体
を介して張り合わされた1対の固定電極上に配置し、前
記駆動部材の全てと上側の固定電極との間の静電力を利
用して回転部材を回転変位させ、前記1対の固定電極間
の静電力を利用して回転部材を保持させることを特徴と
している。
【0006】
【作用】ラチェット機構を含む板ばねのばね力を利用す
ることにより、大きな変位が得られるようにする。
ることにより、大きな変位が得られるようにする。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す斜視図であ
る。同図において、1は固定部材、2A,2Bは板ばね
等の支持部材、31A,31Bは第1駆動部材、32
A,32Bは第2駆動部材、4は可動部材、5は基板と
してのガラス基板、6は案内部材、7は可動部材4に形
成された歯、8は板ばね、SW1,SW2はスイッチで
ある。すなわち、固定部材1に支持部材2A,2Bを介
して可動部材4を結合し、これらを絶縁基板としてのガ
ラス基板5上に配置する。可動部材4はその中央部が図
示のようにくり抜かれ、この部分でガラス基板5上に形
成された案内部材6と係合される。また、可動部材4に
は図示のような多数の歯7が形成され、第1駆動部材3
1A,31B、第2駆動部材32A,32Bにはこれら
と係合する板ばね8が形成されている。さらに、第1駆
動部材31A,31BはスイッチSW1を介してそれぞ
れ電源E1と接続され、第2駆動部材32A,32Bは
スイッチSW2を介してそれぞれ電源E2と接続されて
いる。
る。同図において、1は固定部材、2A,2Bは板ばね
等の支持部材、31A,31Bは第1駆動部材、32
A,32Bは第2駆動部材、4は可動部材、5は基板と
してのガラス基板、6は案内部材、7は可動部材4に形
成された歯、8は板ばね、SW1,SW2はスイッチで
ある。すなわち、固定部材1に支持部材2A,2Bを介
して可動部材4を結合し、これらを絶縁基板としてのガ
ラス基板5上に配置する。可動部材4はその中央部が図
示のようにくり抜かれ、この部分でガラス基板5上に形
成された案内部材6と係合される。また、可動部材4に
は図示のような多数の歯7が形成され、第1駆動部材3
1A,31B、第2駆動部材32A,32Bにはこれら
と係合する板ばね8が形成されている。さらに、第1駆
動部材31A,31BはスイッチSW1を介してそれぞ
れ電源E1と接続され、第2駆動部材32A,32Bは
スイッチSW2を介してそれぞれ電源E2と接続されて
いる。
【0008】図2は図1の動作を説明するための説明図
である。これは、図1のA−Aに沿う断面を示すもの
で、31Aは第1駆動部材、32Aは第2駆動部材、6
は案内部材、7は歯、8は板ばねを示している。駆動部
材31A,32Aは電源E1,E2にそれぞれ接続さ
れ、電源E1,E2の他端は可動部材4を介するかまた
は直接接地されている。SW1,SW2はスイッチで、
図2(イ)では両方ともオフ状態であり、したがって、
この状態では何らの作用も生じない。ここで、図2
(ロ)の如くSW2をオンとし、第2駆動部材32Aと
可動部材4との間に電圧E2を印加すると、第2駆動部
材32Aの板ばね8が可動部材4の歯7と係合する。こ
のとき、板ばね8は歯7の角部を押すようにして対応す
る歯7と係合する。その後、図2(ハ)のようにSW2
をオフとすれば、第2駆動部材32Aの板ばね8の復元
力によって可動部材4は図の左方向に移動される。SW
2のオフした後にSW1をオンにすれば、今度は第1駆
動部材31Aの板ばね8が可動部材4の歯7と図2
(ハ)のように当接し、しかる後図2(ニ)のように歯
7と係合する。このように、この実施例はいわゆるラチ
ェット機構を利用したものということができる。
である。これは、図1のA−Aに沿う断面を示すもの
で、31Aは第1駆動部材、32Aは第2駆動部材、6
は案内部材、7は歯、8は板ばねを示している。駆動部
材31A,32Aは電源E1,E2にそれぞれ接続さ
れ、電源E1,E2の他端は可動部材4を介するかまた
は直接接地されている。SW1,SW2はスイッチで、
図2(イ)では両方ともオフ状態であり、したがって、
この状態では何らの作用も生じない。ここで、図2
(ロ)の如くSW2をオンとし、第2駆動部材32Aと
可動部材4との間に電圧E2を印加すると、第2駆動部
材32Aの板ばね8が可動部材4の歯7と係合する。こ
のとき、板ばね8は歯7の角部を押すようにして対応す
る歯7と係合する。その後、図2(ハ)のようにSW2
をオフとすれば、第2駆動部材32Aの板ばね8の復元
力によって可動部材4は図の左方向に移動される。SW
2のオフした後にSW1をオンにすれば、今度は第1駆
動部材31Aの板ばね8が可動部材4の歯7と図2
(ハ)のように当接し、しかる後図2(ニ)のように歯
7と係合する。このように、この実施例はいわゆるラチ
ェット機構を利用したものということができる。
【0009】図3はこの発明の第2実施例を示す斜視
図、図4はその組み立て構成図、図5はその動作を説明
するための説明図である。これは、図3,図4に示すよ
うに固定部材11上に固定電極11Aを形成し、その上
に1対の順方向駆動部材33A,33Bと1対の逆方向
駆動部材34A,34Bおよび可動部材41を設けて構
成したものである。1対の順方向駆動部材33A,33
Bと1対の逆方向駆動部材34A,34Bはそれぞれス
イッチSW11,SW12を介して電源E1に接続さ
れ、スイッチSW11,SW12は一方がオンのときは
他方はオフとなるよう、交互に動作するものとする。な
お、41Aは絶縁体である。
図、図4はその組み立て構成図、図5はその動作を説明
するための説明図である。これは、図3,図4に示すよ
うに固定部材11上に固定電極11Aを形成し、その上
に1対の順方向駆動部材33A,33Bと1対の逆方向
駆動部材34A,34Bおよび可動部材41を設けて構
成したものである。1対の順方向駆動部材33A,33
Bと1対の逆方向駆動部材34A,34Bはそれぞれス
イッチSW11,SW12を介して電源E1に接続さ
れ、スイッチSW11,SW12は一方がオンのときは
他方はオフとなるよう、交互に動作するものとする。な
お、41Aは絶縁体である。
【0010】このように構成される静電式アクチュエー
タの動作につき、図5を参照して説明する。同図(イ)
の如く駆動部材と可動部材41との間に電圧E1を印加
すれば、駆動部材の板ばね8は静電力F1によって図の
点線のように撓みながら可動部材41を押すので、板ば
ね8の先端aは可動部材41の当接位置bからcまでの
間を移動することになる。これは静電式アクチュエータ
を側面から見た図であるが、これを上から見ると同図
(ロ)のようになり、この場合は図の右側方向(x)に
移動することになる。こうして、可動部材41を変位さ
せた後は、図3に示すスイッチSW11,SW12をオ
フ、SW2をオンとし、固定部材11と可動部材41と
の間に電圧E2を印加することにより、(ハ)のように
保持(停止)状態とする。電圧E1と電圧E2との印加
状態を示すと(ニ)のように、電圧E1を一定時間印加
して可動部材41を変位させた後、これをオフする直前
に電圧E2を印加して一定時間保持した後、電圧E2を
オフする直前に再び電圧E1を印加して一定時間だけ可
動部材41を駆動する動作を繰り返し行なうことによ
り、大きな変位を得るようにしたものである。なお、こ
こでは可動部材の移動方向が図3に示す逆方向の場合に
ついて説明したが、これは駆動部材の歯8の向きに関係
するもので、順方向についても同様に行なわれることは
いうまでもなく、したがってこの例は双方向の変位が可
能な例ということができる。
タの動作につき、図5を参照して説明する。同図(イ)
の如く駆動部材と可動部材41との間に電圧E1を印加
すれば、駆動部材の板ばね8は静電力F1によって図の
点線のように撓みながら可動部材41を押すので、板ば
ね8の先端aは可動部材41の当接位置bからcまでの
間を移動することになる。これは静電式アクチュエータ
を側面から見た図であるが、これを上から見ると同図
(ロ)のようになり、この場合は図の右側方向(x)に
移動することになる。こうして、可動部材41を変位さ
せた後は、図3に示すスイッチSW11,SW12をオ
フ、SW2をオンとし、固定部材11と可動部材41と
の間に電圧E2を印加することにより、(ハ)のように
保持(停止)状態とする。電圧E1と電圧E2との印加
状態を示すと(ニ)のように、電圧E1を一定時間印加
して可動部材41を変位させた後、これをオフする直前
に電圧E2を印加して一定時間保持した後、電圧E2を
オフする直前に再び電圧E1を印加して一定時間だけ可
動部材41を駆動する動作を繰り返し行なうことによ
り、大きな変位を得るようにしたものである。なお、こ
こでは可動部材の移動方向が図3に示す逆方向の場合に
ついて説明したが、これは駆動部材の歯8の向きに関係
するもので、順方向についても同様に行なわれることは
いうまでもなく、したがってこの例は双方向の変位が可
能な例ということができる。
【0011】図6はこの発明の第3実施例を示す斜視
図、図7は駆動部材の構成を示す断面図、図8は図6の
動作を説明するための説明図である。図6に示すよう
に、これはガラス基板5上に1対の順方向駆動部材を2
組35A,35B,36A,36Bと、1対の逆方向駆
動部材を2組37A,37B,38A,38Bと、可動
部材42とを配置したものである。各駆動部材は図7に
示すように、第1〜第3固定電極11A〜11Cから構
成され、各電極間は絶縁体11E,11Fを介して絶縁
されている。また、第2固定電極11Bには板ばね部1
1Dが形成されている。さらに、第2固定電極11Bは
電源Eの負極側に接続され、第1固定電極11Aおよび
第3固定電極11CはそれぞれスイッチSW1,SW2
を介して電源Eの正極側に接続されている。
図、図7は駆動部材の構成を示す断面図、図8は図6の
動作を説明するための説明図である。図6に示すよう
に、これはガラス基板5上に1対の順方向駆動部材を2
組35A,35B,36A,36Bと、1対の逆方向駆
動部材を2組37A,37B,38A,38Bと、可動
部材42とを配置したものである。各駆動部材は図7に
示すように、第1〜第3固定電極11A〜11Cから構
成され、各電極間は絶縁体11E,11Fを介して絶縁
されている。また、第2固定電極11Bには板ばね部1
1Dが形成されている。さらに、第2固定電極11Bは
電源Eの負極側に接続され、第1固定電極11Aおよび
第3固定電極11CはそれぞれスイッチSW1,SW2
を介して電源Eの正極側に接続されている。
【0012】図6に示す静電式アクチュエータの動作に
つき、図8を参照して説明する。すなわち、同図(イ)
はスイッチSW1,SW1がともにオフの場合で、この
場合は何らの動作も行なわれない。次に、スイッチSW
1をオンとして第1固定電極11Aと第2固定電極11
Bとの間に電圧を印加すると、この間の静電力により第
2固定電極11Bの板ばね部11Dが駆動され、これに
よって可動部材42が図の左側に変位する。次いで、同
図(ハ)のようにスイッチSW1をオフとしスイッチS
W2をオンにすると、第2固定電極11Bの板ばね部1
1Dが第3固定電極11C側に引き上げられる。しかる
後、同図(ニ)のようにスイッチSW1,SW1をとも
にオフにすれば初期状態となり、可動部材42はこの位
置に停止させられることになる。以後は上記と同様の動
作を繰り返すことにより、可動部材42を図の左側に順
次移動させることが可能となる。この例では、板ばね部
11Dの先端は図8の紙面上で、あたかも円を描くよう
に駆動されることになる。以上では、右側の駆動部材を
動作させる場合について説明したが、左側の駆動部材も
上記と同様にして動作させることができ、したがって、
この例も双方向の変位が可能である。
つき、図8を参照して説明する。すなわち、同図(イ)
はスイッチSW1,SW1がともにオフの場合で、この
場合は何らの動作も行なわれない。次に、スイッチSW
1をオンとして第1固定電極11Aと第2固定電極11
Bとの間に電圧を印加すると、この間の静電力により第
2固定電極11Bの板ばね部11Dが駆動され、これに
よって可動部材42が図の左側に変位する。次いで、同
図(ハ)のようにスイッチSW1をオフとしスイッチS
W2をオンにすると、第2固定電極11Bの板ばね部1
1Dが第3固定電極11C側に引き上げられる。しかる
後、同図(ニ)のようにスイッチSW1,SW1をとも
にオフにすれば初期状態となり、可動部材42はこの位
置に停止させられることになる。以後は上記と同様の動
作を繰り返すことにより、可動部材42を図の左側に順
次移動させることが可能となる。この例では、板ばね部
11Dの先端は図8の紙面上で、あたかも円を描くよう
に駆動されることになる。以上では、右側の駆動部材を
動作させる場合について説明したが、左側の駆動部材も
上記と同様にして動作させることができ、したがって、
この例も双方向の変位が可能である。
【0013】ところで、上記の如き静電式アクチュエー
タはIC製造のマイクロ加工技術を利用して製作される
が、ここで、例えば図6の如き静電式アクチュエータの
製造方法について簡単に説明する。図9はその工程を示
すもので、まず同図(イ)のように、シリコン基板の上
にスパッタリングによる酸化膜を堆積させ、次に同図
(ロ)のように、シリコン基板の下側からエッチング加
工して各部を形成する。次いで、各部の絶縁を図るため
に例えばCVD法(気相成長法)で窒化膜を同図(ハ)
のように堆積させ、同図(ニ)のように下面からエッチ
ング加工を施す。次に、同図(ホ)のように静電接合法
などによってガラス基板へ固定し、最後に同図(ヘ)の
ようにエッチングにより酸化膜を除去して完成する。
タはIC製造のマイクロ加工技術を利用して製作される
が、ここで、例えば図6の如き静電式アクチュエータの
製造方法について簡単に説明する。図9はその工程を示
すもので、まず同図(イ)のように、シリコン基板の上
にスパッタリングによる酸化膜を堆積させ、次に同図
(ロ)のように、シリコン基板の下側からエッチング加
工して各部を形成する。次いで、各部の絶縁を図るため
に例えばCVD法(気相成長法)で窒化膜を同図(ハ)
のように堆積させ、同図(ニ)のように下面からエッチ
ング加工を施す。次に、同図(ホ)のように静電接合法
などによってガラス基板へ固定し、最後に同図(ヘ)の
ようにエッチングにより酸化膜を除去して完成する。
【0014】図10はこの発明の第4実施例を示す斜視
図、図11はその組み立て構成図、図12はその断面図
である。図10,図11からも明らかなように、これは
例えば図3または図4に示す第2実施例の変形例に相当
し、第2実施例が直線運動を行なうのに対し回転運動を
させるようにしたものということができる。すなわち、
第1,第2固定電極12,13を絶縁体14を介して張
り合わせ、第1固定電極12の上には、板ばね8が形成
された複数の駆動部材39を、回転体(円板状の可動部
材)15の径に合わせて円状に配置する。なお、9は複
数の駆動部材39を電気的に接続するための接続線、1
4は絶縁体、E1,E2は電源、SW1,SW2はスイ
ッチである。その動作も第2実施例に類似しているが、
以下に簡単に説明する。まず、スイッチSW1をオンと
し、接続線9を介して複数の駆動部材39と第1固定電
極12との間に電圧E1を印加すると、各駆動部材39
に設けられた板ばね8による押圧力が回転体15に加わ
ることになり、回転体15が矢印Rの方向に回転する。
また、回転体15を停止させる場合はスイッチSW1を
オフにするとともに、スイッチSW2をオンとして第
1,第2固定電極12,13の間に電圧E2を印加す
る。
図、図11はその組み立て構成図、図12はその断面図
である。図10,図11からも明らかなように、これは
例えば図3または図4に示す第2実施例の変形例に相当
し、第2実施例が直線運動を行なうのに対し回転運動を
させるようにしたものということができる。すなわち、
第1,第2固定電極12,13を絶縁体14を介して張
り合わせ、第1固定電極12の上には、板ばね8が形成
された複数の駆動部材39を、回転体(円板状の可動部
材)15の径に合わせて円状に配置する。なお、9は複
数の駆動部材39を電気的に接続するための接続線、1
4は絶縁体、E1,E2は電源、SW1,SW2はスイ
ッチである。その動作も第2実施例に類似しているが、
以下に簡単に説明する。まず、スイッチSW1をオンと
し、接続線9を介して複数の駆動部材39と第1固定電
極12との間に電圧E1を印加すると、各駆動部材39
に設けられた板ばね8による押圧力が回転体15に加わ
ることになり、回転体15が矢印Rの方向に回転する。
また、回転体15を停止させる場合はスイッチSW1を
オフにするとともに、スイッチSW2をオンとして第
1,第2固定電極12,13の間に電圧E2を印加す
る。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、ラチェット機構を含
む板ばねのばね力を利用するようにしたので、比較的簡
単な構成で大きな変位量を得ることが可能となる利点が
もたらされる。
む板ばねのばね力を利用するようにしたので、比較的簡
単な構成で大きな変位量を得ることが可能となる利点が
もたらされる。
【図1】この発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の動作を説明するための説明図である。
【図3】この発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の組み立て構成図である。
【図5】図3の動作を説明するための説明図である。
【図6】この発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図7】図6の駆動部材を示す側面図である。
【図8】図6の動作を説明するための説明図である。
【図9】図6の製造方法の1例を説明するための説明図
である。
である。
【図10】この発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図11】図10の組み立て構成図である。
【図12】図10の断面図である。
【図13】従来例を示す概要図である。
【図14】別の従来例を示す概要図である。
1,11…固定部材、2A,2B…支持部材、31〜3
9…駆動部材、4,41,42…可動部材、5…ガラス
基板、6…案内部材、7…歯、8,11D…板ばね、9
…接続線、11F,11E,14,41A…絶縁体、1
1A,11B,11C,12,13…固定電極、15…
回転体。
9…駆動部材、4,41,42…可動部材、5…ガラス
基板、6…案内部材、7…歯、8,11D…板ばね、9
…接続線、11F,11E,14,41A…絶縁体、1
1A,11B,11C,12,13…固定電極、15…
回転体。
Claims (4)
- 【請求項1】 固定部材と、複数の歯を持ち1対の支持
部材を介して前記固定部材と結合される可動部材と、こ
の可動部材に係合する板ばねを持ちこれを変位させる1
対の第1,第2駆動部材とを基板上に配置し、この第
1,第2駆動駆動部材と前記可動部材との間の静電力を
利用して可動部材を1方向に変位させることを特徴とす
る静電式アクチュエータ。 - 【請求項2】 可動部材と、板ばねを持ち前記可動部材
を第1の方向に変位させる1対の第1駆動部材と、板ば
ねを持ち前記可動部材を第2の方向に変位させる1対の
第2駆動部材とを固定部材上に配置し、前記各駆動部材
と可動部材との間の静電力を利用して可動部材を双方向
に変位可能とし、前記固定部材と可動部材との間の静電
力を利用して一定位置に保持させることを特徴とする静
電式アクチュエータ。 - 【請求項3】 可動部材と、3つの固定電極と板ばねと
を持ち前記可動部材を第1の方向に変位させる少なくと
も1対の第1駆動部材と、3つの固定電極と板ばねとを
持ち前記可動部材を第2の方向に変位させる少なくとも
1対の第2駆動部材とを基板上に配置し、前記板ばねと
電気的につながる固定電極と他の2つの固定電極との間
の静電力を利用して可動部材を双方向に変位可能にして
なることを特徴とする静電式アクチュエータ。 - 【請求項4】 円板状の回転部材と、板ばねを持ち前記
回転部材に対して同心円状に設けられる複数の駆動部材
とを絶縁体を介して張り合わされた1対の固定電極上に
配置し、前記駆動部材の全てと上側の固定電極との間の
静電力を利用して回転部材を回転変位させ、前記1対の
固定電極間の静電力を利用して回転部材を保持させるこ
とを特徴とする静電式アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2302492A JPH05220680A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 静電式アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2302492A JPH05220680A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 静電式アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05220680A true JPH05220680A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=12098917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2302492A Pending JPH05220680A (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 静電式アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05220680A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100450743B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2004-10-01 | 학교법인 포항공과대학교 | 정전력을 이용한 초소형 그리퍼 |
| JP2006125886A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Ritsumeikan | 搬送機構及びこれを用いた微小化学分析システム |
| JP2006280180A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Yamaguchi Univ | 静電アクチュエータ |
| US7663289B1 (en) * | 2004-02-18 | 2010-02-16 | Siimpel Corporation | Centipede actuator motion stage |
| JP4831446B2 (ja) * | 1998-09-03 | 2011-12-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | マイクロバルブ装置 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP2302492A patent/JPH05220680A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4831446B2 (ja) * | 1998-09-03 | 2011-12-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | マイクロバルブ装置 |
| KR100450743B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2004-10-01 | 학교법인 포항공과대학교 | 정전력을 이용한 초소형 그리퍼 |
| US7663289B1 (en) * | 2004-02-18 | 2010-02-16 | Siimpel Corporation | Centipede actuator motion stage |
| JP2006125886A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Ritsumeikan | 搬送機構及びこれを用いた微小化学分析システム |
| JP2006280180A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Yamaguchi Univ | 静電アクチュエータ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8339014B2 (en) | Oscillator device | |
| JPH05219760A (ja) | 静電式アクチュエータ | |
| US5818683A (en) | Variable capacitor | |
| EP0725408B1 (en) | Variable capacitor | |
| US20030073261A1 (en) | Self-aligned vertical combdrive actuator and method of fabrication | |
| EP0890216A1 (en) | Piezoelectric actuator or motor, method therefor and method for fabrication thereof | |
| JP3006178B2 (ja) | 静電式アクチュエータ | |
| JP3709847B2 (ja) | 静電型アクチュエータ | |
| US6683757B1 (en) | Slider-level microactuator for precise head positioning | |
| JPH05220680A (ja) | 静電式アクチュエータ | |
| JP2002112560A (ja) | 静電アクチュエータ及びこれを用いたカメラモジュール | |
| US7015620B2 (en) | Method for supplying multiple voltages to a movable part of a MEMS device | |
| JP3095642B2 (ja) | 静電アクチュエータおよびその駆動方法 | |
| JPH08339939A (ja) | 可変容量コンデンサ | |
| JP3668935B2 (ja) | 静電駆動デバイス | |
| US20040061924A1 (en) | Monolithic MEMS device for optical switches | |
| JPH06284750A (ja) | 積層静電アクチュエータ | |
| JP4473210B2 (ja) | ミラー装置 | |
| US6859300B2 (en) | Monolithic two-axis MEMS device for optical switches | |
| JPH0739252Y2 (ja) | 圧電アクチュエータ | |
| JPS59177979A (ja) | 圧電アクチユエ−タ | |
| JPH07335491A (ja) | 可変容量素子 | |
| TWI474964B (zh) | 微機電致動裝置 | |
| EP1026536B1 (en) | Electrostatically controlled oscillating mirror | |
| JPH0746908B2 (ja) | 位置決め装置 |