JPH05221921A - 2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法 - Google Patents
2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法Info
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- JPH05221921A JPH05221921A JP6369391A JP6369391A JPH05221921A JP H05221921 A JPH05221921 A JP H05221921A JP 6369391 A JP6369391 A JP 6369391A JP 6369391 A JP6369391 A JP 6369391A JP H05221921 A JPH05221921 A JP H05221921A
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- dichlorobenzoic acid
- dichlorobenzaldehyde
- acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は2,6−ジクロロベンズアルデヒ
トより2,6−ジクロロ安息香酸の新規な製造方法に関
する。 【構成】 2,6−ジクロロベンズアルデヒドを無機ア
ルカリ水溶液中で過酸化水素水によって酸化して2,6
−ジクロロベンズ安息香酸を製造する。 【効果】 この方法によれば約80〜90%の高収率で
2,6−ジクロロベンズアルデヒドより2,6−ジクロロ
安息香酸が得られる。
トより2,6−ジクロロ安息香酸の新規な製造方法に関
する。 【構成】 2,6−ジクロロベンズアルデヒドを無機ア
ルカリ水溶液中で過酸化水素水によって酸化して2,6
−ジクロロベンズ安息香酸を製造する。 【効果】 この方法によれば約80〜90%の高収率で
2,6−ジクロロベンズアルデヒドより2,6−ジクロロ
安息香酸が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2,6−ジクロロ安息香
酸の製造方法に関する。本発明で製造される2,6−ジ
クロロ安息香酸は、医農薬及び染料中間体として産業
上、有用な化合物である。
酸の製造方法に関する。本発明で製造される2,6−ジ
クロロ安息香酸は、医農薬及び染料中間体として産業
上、有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、2,6−ジクロロ安息香酸は2,6
−ジクロロトルエンや2,6−ジクロロベンジルハライ
ドを出発原料として過マンガン酸カリウム等の酸化剤を
使用して合成する方法(Annalen der Ch
em.,269,228;J.Am.Chem.So
c.62,953,956等)、同様に2,6−ジクロ
ロトルエンを出発原料としてコバルトのカルボン酸塩触
媒を用い、液相自動酸化法により合成する方法(特開昭
64−83047号報)、が良く知られている。
−ジクロロトルエンや2,6−ジクロロベンジルハライ
ドを出発原料として過マンガン酸カリウム等の酸化剤を
使用して合成する方法(Annalen der Ch
em.,269,228;J.Am.Chem.So
c.62,953,956等)、同様に2,6−ジクロ
ロトルエンを出発原料としてコバルトのカルボン酸塩触
媒を用い、液相自動酸化法により合成する方法(特開昭
64−83047号報)、が良く知られている。
【0003】又、2,6−ジクロロベンズアルデヒドを
出発原料として無機アルカリ水溶液加熱下、空気吹き込
みにより酸化する方法(DRP 50643号)、同様
条件下、過マンガン酸カリウムで酸化する方法(J.A
m.Chem.Soc.70,4039,4041),
クロム酸/ピリジンのJones試薬で酸化する方法
(Phytochemistry 1988,27,5
1−71),有機セレン系化合物を触媒として過酸化水
素水で酸化する方法(TetrahedronLet
t.1988,29,1967−70)が知られてい
る。
出発原料として無機アルカリ水溶液加熱下、空気吹き込
みにより酸化する方法(DRP 50643号)、同様
条件下、過マンガン酸カリウムで酸化する方法(J.A
m.Chem.Soc.70,4039,4041),
クロム酸/ピリジンのJones試薬で酸化する方法
(Phytochemistry 1988,27,5
1−71),有機セレン系化合物を触媒として過酸化水
素水で酸化する方法(TetrahedronLet
t.1988,29,1967−70)が知られてい
る。
【0004】更に、類似な化合物の合成例として2,3,
6−トリクロロベンズアルデヒドを30%硝酸水で加熱
酸化し2,3,6−トリクロロ安息香酸を得る方法が報告
されている(J.Chem.Soc.1951,120
8)。
6−トリクロロベンズアルデヒドを30%硝酸水で加熱
酸化し2,3,6−トリクロロ安息香酸を得る方法が報告
されている(J.Chem.Soc.1951,120
8)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上の方
法は、その殆どが廃水処理上で問題となる金属や大量の
酸を使用し工業的規模で2,6−ジクロロ安息香酸を製
造する場合には困難な面が生ずるものである。唯一この
問題点を抱えないと考えられる、DRP506438号
報に示される、原料アルデヒドを無機アルカリ水溶液中
加熱し、空気(又は酸素含有ガス)吹き込みにて酸化す
る方法も本発明者等が追試した結果では、原料の2,6
−ジクロロベンズアルデヒドの昇華が激しく、その収率
は特許記載内容とは異なり非常に低いものであった。
法は、その殆どが廃水処理上で問題となる金属や大量の
酸を使用し工業的規模で2,6−ジクロロ安息香酸を製
造する場合には困難な面が生ずるものである。唯一この
問題点を抱えないと考えられる、DRP506438号
報に示される、原料アルデヒドを無機アルカリ水溶液中
加熱し、空気(又は酸素含有ガス)吹き込みにて酸化す
る方法も本発明者等が追試した結果では、原料の2,6
−ジクロロベンズアルデヒドの昇華が激しく、その収率
は特許記載内容とは異なり非常に低いものであった。
【0006】更にこの後、本発明者等が提起する過酸化
水素水を使用する方法の従来の文献Tetrahedr
on Lett.1988,29,1967−70に於
ける2,6−ジクロロベンズアルデヒドの酸化収率は、
両隣の塩素基の立体障害により有機セレン系触媒を使用
しているにもかかわらず僅か4%程度と実用の範囲外に
留まっているにすぎない。
水素水を使用する方法の従来の文献Tetrahedr
on Lett.1988,29,1967−70に於
ける2,6−ジクロロベンズアルデヒドの酸化収率は、
両隣の塩素基の立体障害により有機セレン系触媒を使用
しているにもかかわらず僅か4%程度と実用の範囲外に
留まっているにすぎない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる情勢
に鑑み、廃水処理等の問題が少なく工業的に有利な方法
で、かつ高収率な2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法
を提供すべく鋭意検討を重ねた結果、2,6−ジクロロ
ベンズアルデヒドを出発原料としこれを無機アルカリ水
溶液中、過酸化水素水で酸化することにより殆ど廃水、
廃棄物処理の問題が無く、かつ80〜90%の高収率で
2,6−ジクロロ安息香酸が得られる事を見いだし、前
記の課題を解決するに到った。
に鑑み、廃水処理等の問題が少なく工業的に有利な方法
で、かつ高収率な2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法
を提供すべく鋭意検討を重ねた結果、2,6−ジクロロ
ベンズアルデヒドを出発原料としこれを無機アルカリ水
溶液中、過酸化水素水で酸化することにより殆ど廃水、
廃棄物処理の問題が無く、かつ80〜90%の高収率で
2,6−ジクロロ安息香酸が得られる事を見いだし、前
記の課題を解決するに到った。
【0008】即ち本発明は2,6−ジクロロベンズアル
デヒドの酸化により2,6−ジクロロ安息香酸を得る方
法に関するものであるが、ここで用いる出発原料の2,
6−ジクロロベンズアルデヒドは、2,6−ジクロロト
ルエンを側鎖塩素化し引き続き加水分解する事によりほ
ぼ選択的に高収率で、かつ工業的にも容易に得られるも
のであり、この点でも酸化条件がより困難となり重金属
系過酸化物、又は触媒が必要となる2,6−ジクロロト
ルエンを出発原料とする方法よりも優位である。
デヒドの酸化により2,6−ジクロロ安息香酸を得る方
法に関するものであるが、ここで用いる出発原料の2,
6−ジクロロベンズアルデヒドは、2,6−ジクロロト
ルエンを側鎖塩素化し引き続き加水分解する事によりほ
ぼ選択的に高収率で、かつ工業的にも容易に得られるも
のであり、この点でも酸化条件がより困難となり重金属
系過酸化物、又は触媒が必要となる2,6−ジクロロト
ルエンを出発原料とする方法よりも優位である。
【0009】本発明に用いる無機アルカリとは、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、又は重
炭酸塩であり、工業的には苛性ソ−ダが望ましい。これ
らアルカリの水溶液濃度としては、1〜50%で可能で
あるが好ましくは5〜30%である。
リ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、又は重
炭酸塩であり、工業的には苛性ソ−ダが望ましい。これ
らアルカリの水溶液濃度としては、1〜50%で可能で
あるが好ましくは5〜30%である。
【0010】使用する過酸化水素水の濃度は特に限定さ
れないが、安全面と装置効率面との兼ね合いからすれば
25〜35%が好ましい。又、使用するモル比としては
原料の2,6−ジクロロベンズアルデヒドに対して1〜
10倍モル比で可能であるが反応を円滑に進行させかつ
経済的な面を考慮すると、1.5〜5倍モル比が適当で
ある。過酸化水素水は原料2,6−ジクロロベンズアル
デヒドと同時に仕込んでも良いが過激な反応を避ける意
味からは2,6−ジクロロベンズアルデヒドの無機アル
カリ水への分散液中に滴下してゆくのが好ましい。
れないが、安全面と装置効率面との兼ね合いからすれば
25〜35%が好ましい。又、使用するモル比としては
原料の2,6−ジクロロベンズアルデヒドに対して1〜
10倍モル比で可能であるが反応を円滑に進行させかつ
経済的な面を考慮すると、1.5〜5倍モル比が適当で
ある。過酸化水素水は原料2,6−ジクロロベンズアル
デヒドと同時に仕込んでも良いが過激な反応を避ける意
味からは2,6−ジクロロベンズアルデヒドの無機アル
カリ水への分散液中に滴下してゆくのが好ましい。
【0011】反応の温度は30〜100℃で可能である
が、低すぎると反応の進行が円滑ではなく逆に高すぎる
と原料アルデヒドの昇華が激しくなるため、好ましくは
70〜90℃である。又、反応の応力は常圧系、加圧系
いずれでも可能であるが設備上有利な常圧系で差し支え
ない。
が、低すぎると反応の進行が円滑ではなく逆に高すぎる
と原料アルデヒドの昇華が激しくなるため、好ましくは
70〜90℃である。又、反応の応力は常圧系、加圧系
いずれでも可能であるが設備上有利な常圧系で差し支え
ない。
【0012】反応の初期は、固層/水層、又は油層/水
層の相間系であるので反応効率を高めるために、各種相
間移動触媒を用いる事も可能である。この方法によれば
原料2,6ジイクロロベンズアルデヒドに対して80〜
90%程度の高収率で2.6ジクロロベンズ安息香酸が
得られる。以下、実施例を用いて本発明を説明するが本
発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
層の相間系であるので反応効率を高めるために、各種相
間移動触媒を用いる事も可能である。この方法によれば
原料2,6ジイクロロベンズアルデヒドに対して80〜
90%程度の高収率で2.6ジクロロベンズ安息香酸が
得られる。以下、実施例を用いて本発明を説明するが本
発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0013】
実施例1 撹拌機、冷却コンデンサ−、温度計及び滴下ロ−トを付
備した硝子製反応器に10%苛性ソ−ダ水溶液1000
g、2,6−ジクロロベンズアルデヒド100gを仕込
み75℃に昇温した。ここに35%過酸化水素水280
gを2時間かけて滴下した。この間、温度は75〜90
℃に維持した。更に反応を完結させるために75〜85
℃で3時間、後撹拌を行った。反応液を冷却し、僅かに
残っている原料アルデヒド等を塩化メチレンで抽出除去
した後、水層を35%塩酸でpH1に調整した。析出晶
を濾過水洗し、減圧乾燥して目的の2,6−ジクロロ安
息香酸を白色の結晶として90.3g(収率82.7%)
得た。この結晶の融点は143℃〜145℃であり、そ
のIR及び1H−NMRスペクトルは市販標準品のそれ
と一致した。
備した硝子製反応器に10%苛性ソ−ダ水溶液1000
g、2,6−ジクロロベンズアルデヒド100gを仕込
み75℃に昇温した。ここに35%過酸化水素水280
gを2時間かけて滴下した。この間、温度は75〜90
℃に維持した。更に反応を完結させるために75〜85
℃で3時間、後撹拌を行った。反応液を冷却し、僅かに
残っている原料アルデヒド等を塩化メチレンで抽出除去
した後、水層を35%塩酸でpH1に調整した。析出晶
を濾過水洗し、減圧乾燥して目的の2,6−ジクロロ安
息香酸を白色の結晶として90.3g(収率82.7%)
得た。この結晶の融点は143℃〜145℃であり、そ
のIR及び1H−NMRスペクトルは市販標準品のそれ
と一致した。
【0014】実施例2 実施例1の仕込みに相間移動触媒としてテトラブチルア
ンモニウムブロマイド5gを加えた以外は実施例1と同
様に反応を行った。得られた2,6−ジクロロ安息香酸
は93.5g(収率87.3%)であり、その液体クロマ
トグラフ面積比純度は99.4%であった。
ンモニウムブロマイド5gを加えた以外は実施例1と同
様に反応を行った。得られた2,6−ジクロロ安息香酸
は93.5g(収率87.3%)であり、その液体クロマ
トグラフ面積比純度は99.4%であった。
【0015】実施例3 実施例1の仕込みで過酸化水素水の量を200gに変え
たほかは実施例1と同様に反応を行った。得られた2,
6−ジクロロ安息香酸は91.2g(収率83.6%)で
あり、その液体クロマトグラフ面積比純度は99.1%
であった。
たほかは実施例1と同様に反応を行った。得られた2,
6−ジクロロ安息香酸は91.2g(収率83.6%)で
あり、その液体クロマトグラフ面積比純度は99.1%
であった。
【0016】
【発明の効果】本発明により、医農薬及び染料中間体と
して産業上有用である2.6−ジクロロ安息香酸が、工
業的に有利な条件かつ高収率で製造され、その効果は大
である。
して産業上有用である2.6−ジクロロ安息香酸が、工
業的に有利な条件かつ高収率で製造され、その効果は大
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 2,6−ジクロロベンズアルデヒドを無
機アルカリ水溶液中、過酸化水素水にて酸化する事を特
徴とする、2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6369391A JPH05221921A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6369391A JPH05221921A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05221921A true JPH05221921A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=13236713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6369391A Pending JPH05221921A (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 2,6−ジクロロ安息香酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05221921A (ja) |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP6369391A patent/JPH05221921A/ja active Pending
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