JPH0522254U - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

チルト式ステアリング装置

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JPH0522254U
JPH0522254U JP079790U JP7979091U JPH0522254U JP H0522254 U JPH0522254 U JP H0522254U JP 079790 U JP079790 U JP 079790U JP 7979091 U JP7979091 U JP 7979091U JP H0522254 U JPH0522254 U JP H0522254U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アジャストナット17とチルトレバー15との
分解、再組立を不能とする構造を、安価に提供する。 【構成】アジャストナット17に対してチルトレバー1
5の基端部を、剪断ボルト22により結合固定する。こ
の剪断ボルト22のくびれ部25は、アジャストナット
17とチルトレバー15との結合固定後剪断して、頭部
24を脱落させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るチルト式ステアリング装置は、運転者の体格等に合わせてステ アリングホイールの高さ位置を調節する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さを変えられる 様に、チルト式ステアリング装置と呼ばれるステアリングホイールの高さ調節装 置が、例えば実開昭61−199472号公報、実開平2−3972号公報に記 載されている様に、従来から知られている。
【0003】 従来から知られたチルト式ステアリング装置は、例えば図4〜5に示す様に、 上端部(後端部)にステアリングホイール1を固定し、このステアリングホイー ル1の操作により捻り方向に回転するステアリングシャフト2を挿通したステア リングコラム3の上下(前後)両端部を車体に対して支持し、上側(後側)の支 持部の上下位置を調節自在とする事で構成されている。
【0004】 前記ステアリングコラム3は、小径のインナーコラム4と大径のアウターコラ ム5とを直列に組み合わせる事で構成されており、ステアリングコラム3に軸方 向に亙る強い力が加わった場合にのみ、アウターコラム5がインナーコラム4に 対して変位し、ステアリングコラム3の全長が縮まる様にしている。
【0005】 上述の様なステアリングコラム3の下端部(前端部)は、横軸6により、車体 に対して揺動自在に支持している。一方、ダッシュボードの下側等に於いて車体 に固定した固定ブラケット7には、上記横軸6を中心とする円弧状の長孔8、8 を、上下方向に亙って形成している。ステアリングコラム3の上部で、この固定 ブラケット7に挟まれる部分には、昇降ブラケット9を固定しており、この昇降 ブラケット9に形成され、この昇降ブラケット9の後端縁に開口する、長V字形 の切り欠き10、10と前記長孔8、8とに、1本のアジャストボルト11を挿 通している。但し、このアジャストボルト11は、前記昇降ブラケット9の両側 壁に掛け渡す様に設けた突っ張り管16の内側に挿通して、後述するアジャスト ボルト11とアジャストナット14との緊締時に、上記両側壁の間隔が狭まらな い様にしている。
【0006】 このアジャストボルト11の基端部(図5の右端部)に設けた頭部12には、 回り止め機構である、互いに平行な平坦部13を形成すると共に、この平坦部1 3と一方(図5の右方)の長孔8の側縁との係合により、前記アジャストボルト 11の回転防止を図っている。そして、前記アジャストボルト11の先端部で、 前記固定ブラケット7の外側面から突出した部分にアジャストナット14を螺合 させると共に、このアジャストナット14にチルトレバー15の基端部を結合固 定して、このチルトレバー15を操作する事により、前記アジャストボルト11 に螺合したアジャストナット14の締め付け並びに締め付け解除を自在としてい る。
【0007】 この様に構成される為、アジャストナット14を緩めた状態で、固定ブラケッ ト7の長孔8、8に沿ってアジャストボルト11を移動させてから、チルトレバ ー15によりこのアジャストボルト11と螺合したアジャストナット14を締め 付ければ、ステアリングホイール1の高さ位置を適当に調節した状態でステアリ ングコラム3の上部を、車体に固定の固定ブラケット7に支持出来る。
【0008】 例えば、アジャストボルト11を長孔8、8の上端に迄移動させた状態でアジ ャストナット14を緊締すれば、ステアリングホイール1が上昇した状態となり 、アジャストボルト11を長孔8、8の下端に迄移動させた状態でアジャストナ ット14を緊締すれば、ステアリングホイール1が下降した状態となる。
【0009】 ところで、上述の様に構成され作用するチルト式ステアリング装置に於いては 、チルトレバー15の基端部をアジャストナット14に結合固定するだけでなく 、後述する様に、昇降ブラケット9の離脱荷重が変動しない様にする為、これら 両部材15、14を分解出来ない様にする必要がある。
【0010】 これは、ステアリングホイール1の高さ位置を固定すべく、チルトレバー15 によりアジャストナット14を緊締した場合に、このアジャストナット14とア ジャストボルト11の頭部12との間で、固定ブラケット7並びに昇降ブラケッ ト9を挟持する力が、設計値から外れない様にする為である。
【0011】 即ち、前記チルトレバー15とアジャストナット14とを分解し再組み立てす る事で、両部材15、14の位置関係が変わり、前記アジャストナット14を緊 締すべく、前記チルトレバー15を所定位置に迄回動させた場合に、前記アジャ ストナット14と頭部12とが、固定ブラケット7並びに昇降ブラケット9を挟 持する力が変化してしまう。
【0012】 そして、この力が小さ過ぎた場合には、ステアリングホイール1を所定の高さ 位置に保持する機能が不確実になり、反対に、前記力が大き過ぎた場合には、衝 突事故の際、本願考案がその対象としている様な、昇降ブラケット9が離脱する 形式のものに於いては、ステアリングホイール1に衝突した運転者の身体に加わ る衝撃が大きくなる恐れがある。
【0013】 即ち、衝突事故の際には、自動車が他の自動車等に衝突する、所謂一次衝突に 続いて、運転者の身体がステアリングホイール1に衝突する、所謂二次衝突が発 生する。この二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃を緩和する為、例えば 実開平2−3972号公報に記載されている様に、前記ステアリングコラム3を 、軸方向に亙って強い衝撃が加わった場合にその全長を縮める、所謂コラプシブ ル構造とすると共に、このステアリングコラム3に固定の昇降ブラケット9を車 体に固定の固定ブラケット7の間に、強い衝撃が加わった場合に離脱自在に支持 する事が行なわれている。
【0014】 この様な衝撃吸収構造を採用した場合には、前記昇降ブラケット9が固定ブラ ケット7の間から、所定の衝撃力に基づいて離脱自在としておく必要がある。と ころが、前記アジャストナット14とチルトレバー15とを分解し再組み立てす る事で、前記力が大きくなると、前記ステアリングホイール1に所定の衝撃力が 加わった場合にも、前記昇降ブラケット9が固定ブラケット7から離脱しなくな って、二次衝突に基づいて運転者の身体に、大きな衝撃が加わってしまう。
【0015】 この為従来から、チルトレバー15を所定位置に迄回動させた場合に於ける前 記力の大きさを、工場に於いて調整すると共に、図5に示す様に、前記アジャス トナット14とチルトレバー15とを溶接する事で、両部材14、15を分解不 能としたり、或はアジャストナット14の一部を塑性変形させる事で、やはり両 部材14、15を分解不能としていた。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、アジャストナット14とチルトレバー15とを溶接する作業は面倒 であり、又、アジャストナット14の一部を塑性変形する事は、専用の設備が必 要となる等、何れもチルト式ステアリング装置の製作費が嵩む原因となる為、好 ましくない。本考案のチルト式ステアリング装置は、この様な不都合を解消する ものである。
【0017】
【課題を解決する為の手段】
本考案のチルト式ステアリング装置は、前述した従来のチルト式ステアリング 装置と同様に、後端部にステアリングホイールを固定したハンドル軸を回転自在 に挿通したステアリングコラムと、このステアリングコラムの前端部を、横軸を 中心とする揺動自在に枢支した枢支部と、ステアリングコラムの中間部に固定の 昇降ブラケットと、この昇降ブラケットに形成され、この昇降ブラケットの後端 縁に開口した切り欠きと、この切り欠きを横方向に挿通したアジャストボルトと 、この昇降ブラケットを左右から挟む状態で車体に固定された固定ブラケットと 、この固定ブラケットに形成され、前記アジャストボルトの両端部が貫通する、 上下方向に亙る長孔と、前記アジャストボルトの先端部に螺合したアジャストナ ットと、このアジャストナットと前記アジャストボルトとの一方の部材にその基 端部を固定したチルトレバーと、前記アジャストナットとアジャストボルトとの 他方の部材と前記長孔との間に設けられ、この他方の部材の回転を阻止する回り 止め機構とから成り、前記長孔に沿って前記アジャストボルトを移動させる事に より、前記ステアリングコラムの後端部を昇降させる様に構成している。
【0018】 更に、本考案のチルト式ステアリング装置に於いては、前記一方の部材に前記 チルトレバーを固定するのに、所定以上のトルクが加わった場合に頭部が剪断す る剪断ボルトを用いた事を特徴としている。
【0019】
【作用】
上述の様に構成される本考案のチルト式ステアリング装置により、運転者の体 格等に応じて、ステアリングホイールの高さ位置を調節する際の作用自体は、前 述した従来のチルト式ステアリング装置の場合と同様である。
【0020】 特に、本考案のチルト式ステアリング装置に於いては、アジャストナットと前 記アジャストボルトとの一方の部材にチルトレバーの基端部を固定する為に、剪 断ボルトを使用している為、このチルトレバーを前記一方の部材に固定する際に 、この剪断ボルトの頭部を剪断して除去すれば、前記一方の部材とチルトレバー とが分解不能となる。
【0021】 この結果、後から前記一方の部材とチルトレバーとを分解し、再組み立てする 事が不能となり、固定ブラケットに対する昇降ブラケットの保持力が変化する事 を防止出来る。
【0022】
【実施例】
図1〜2は本考案のチルト式ステアリング装置の第一実施例を示している。尚 、本考案のチルト式ステアリング装置は、アジャストナット(本実施例の場合) とチルトレバーとを結合する部分の構造に特徴があり、その他の部分は、前述し た従来構造と同様である為、前記従来構造と同等部分には同一符合を付して重複 する説明を省略し、以下本考案の特徴部分に就いて説明する。
【0023】 アジャストボルト11の先端部(図1〜2の左端部)に螺合したアジャストナ ット17の外端部(図1〜2の左端部)外周面には、円錐面状の傾斜面18を形 成している。一方、チルトレバー15の基端部には短筒部19を形成し、この短 筒部19の内周面20を、前記傾斜面18と密接する、円錐凹面としている。
【0024】 前記チルトレバー15をアジャストナット17に結合する場合には、前記傾斜 面18に短筒部19を外嵌した状態で、前記アジャストナット17の外端面に座 板21を突き当て、更にこの座板21を挿通した剪断ボルト22の先端部(図1 〜2の右端部)を、前記アジャストナット17に螺合し、更に緊締する。この緊 締に基づき、前記傾斜面18と内周面20とが強く密接して、両面間に強い摩擦 力が働き、両部材15、17同士が相対的に回転しなくなる。
【0025】 前記剪断ボルト22の中間部で、前記座板21の外面(図1〜2の左面)を押 圧する大径部23と、スパナ、レンチ等の工具を係止する為の頭部24との間に は、断面積の小さなくびれ部25を形成して、前記大径部23と頭部24との間 に大きな捩り力が加わった場合には、このくびれ部25が千切れる様に剪断する 様にしている。
【0026】 この様な剪断ボルト22を用いて、チルト式ステアリング装置の高さ調節部を 組み立てる場合、次の様にして行なう。
【0027】 先ず、固定ブラケット7の内側に昇降ブラケット9を挿入し、固定ブラケット 7の長孔8、8と昇降ブラケット9の切り欠き10、10とを整合させたならば 、これら長孔8、8と切り欠き10、10とにアジャストボルト11を挿通し、 このアジャストボルト11の頭部12の平坦部13を、前記長孔8の縁部に係合 させて、このアジャストボルト11の回転を防止する。
【0028】 次いで、前記アジャストボルト11の先端部にアジャストナット17を螺合し 、トルクレンチ等を用いて、このアジャストナット17を所定のトルクで緊締す る。その後、チルトレバー15基端部の短筒部19を前記アジャストナット17 の傾斜面18に外嵌すると共に、このアジャストナット17に対して前記チルト レバー15を回動させ、このチルトレバー15の方向を定める。
【0029】 この様にしてチルトレバー15の方向を定めると共に、座板21を外嵌した剪 断ボルト22を前記アジャストナット17に、その外端開口部から螺合し更に緊 締して、前記短筒部19の内周面を前記傾斜面18に向け強く押圧し、前記チル トレバー15をアジャストナット17に対して固定する。
【0030】 チルトレバー15をアジャストナット17に固定するのに十分なだけ、前記剪 断ボルト22を緊締した上、更にこの剪断ボルト22を緊締すると、図2に示す 様に、この剪断ボルト22の中間部に形成したくびれ部25が千切れる様に剪断 して、この剪断ボルト22の頭部24が脱落する。この結果、この剪断ボルト2 2を前記アジャストナット17から取り外せなくなって、このアジャストナット 17とチルトレバー15との分解が不能となる。
【0031】 この為、アジャストナット17とチルトレバー15とを分解し再組み立てする 事で、両部材17、15の位置関係が変わる事がなくなり、前記チルトレバー1 5を所定位置に迄回動させた場合に、前記昇降ブラケット9を挟持する力が変化 する事がなくなって、ステアリングホイールの保持が不確実になったり、或は衝 突時に運転者の身体に大きな衝撃が加わったりするのを有効に防止出来る。
【0032】 しかも、アジャストナット17とチルトレバー15との分解再組み立てを不能 にする為の作業は、剪断ボルト22の緊締作業を少し強めに行なうのみで良い為 、特別な設備を必要とする事なく、容易に行なえる。
【0033】 次に、図3は本考案の第二実施例を示している。前述の第一実施例が、アジャ ストボルト11を回転不能とすると共に、チルトレバー15によりアジャストナ ット17を回転させていたのに対して、本実施例の場合には、回り止め機構とし て、アジャストナット26の一部を長孔8と係合させる事により、このアジャス トナット26を回転不能とすると共に、このアジャストナット26と螺合したア ジャストボルト27を、チルトレバー15により回転自在としている。そして、 このアジャストボルト27の頭部28に形成した傾斜面18部分に、剪断ボルト 22により、チルトレバー15の基端部を固定している。
【0034】 その他の構成及び作用は、前述の第一実施例の場合と同様である為、同等部分 には同一符合を付して、重複する説明を省略する。
【0035】
【考案の効果】
本考案のチルト式ステアリング装置は、以上に述べた通り構成され作用する為 、分解不能な構造を、面倒な加工を施す事なく、安価に製作出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を剪断ボルトが未剪断の状
態で示す、図4のA−A断面に相当する図。
【図2】同じく剪断ボルトが剪断後の状態で示す、図1
と同様の図。
【図3】本考案の第二実施例を剪断ボルトが未剪断の状
態で示す、図4のA−A断面に相当する図。
【図4】本考案の対象となるチルト式ステアリング装置
の1例を示す側面図。
【図5】従来構造の1例を示す、図4のA−A断面に相
当する図。
【符合の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 ステアリングコラム 4 インナーコラム 5 アウターコラム 6 横軸 7 固定ブラケット 8 長孔 9 昇降ブラケット 10 切り欠き 11 アジャストボルト 12 頭部 13 平坦部 14 アジャストナット 15 チルトレバー 16 突っ張り管 17 アジャストナット 18 傾斜面 19 短筒部 20 内周面 21 座板 22 剪断ボルト 23 大径部 24 頭部 25 くびれ部 26 アジャストナット 27 アジャストボルト 28 頭部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端部にステアリングホイールを固定し
    たハンドル軸を回転自在に挿通したステアリングコラム
    と、このステアリングコラムの前端部を、横軸を中心と
    する揺動自在に枢支した枢支部と、ステアリングコラム
    の中間部に固定の昇降ブラケットと、この昇降ブラケッ
    トに形成され、この昇降ブラケットの後端縁に開口した
    切り欠きと、この切り欠きを横方向に挿通したアジャス
    トボルトと、この昇降ブラケットを左右から挟む状態で
    車体に固定された固定ブラケットと、この固定ブラケッ
    トに形成され、前記アジャストボルトの両端部が貫通す
    る、上下方向に亙る長孔と、前記アジャストボルトの先
    端部に螺合したアジャストナットと、このアジャストナ
    ットと前記アジャストボルトとの一方の部材にその基端
    部を固定したチルトレバーと、前記アジャストナットと
    アジャストボルトとの他方の部材と前記長孔との間に設
    けられ、この他方の部材の回転を阻止する回り止め機構
    とから成り、前記長孔に沿って前記アジャストボルトを
    移動させる事により、前記ステアリングコラムの後端部
    を昇降させるチルト式ステアリング装置に於いて、前記
    一方の部材に前記チルトレバーを固定するのに、所定以
    上のトルクが加わった場合に頭部が剪断する剪断ボルト
    を用いた事を特徴とするチルト式ステアリング装置。
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