JPH05222970A - 車両における動力源出力制御装置 - Google Patents

車両における動力源出力制御装置

Info

Publication number
JPH05222970A
JPH05222970A JP2288992A JP2288992A JPH05222970A JP H05222970 A JPH05222970 A JP H05222970A JP 2288992 A JP2288992 A JP 2288992A JP 2288992 A JP2288992 A JP 2288992A JP H05222970 A JPH05222970 A JP H05222970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive wheel
rotation speed
friction coefficient
target
excessive slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2288992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Akusawa
憲司 阿久澤
俊明 ▲廣▼田
Toshiaki Hirota
Hiromi Inagaki
裕巳 稲垣
Kazuhiko Mochizuki
和彦 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2288992A priority Critical patent/JPH05222970A/ja
Publication of JPH05222970A publication Critical patent/JPH05222970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】動力源および駆動輪間に設けられる流体式動力
伝達装置と、動力源の出力を変化させ得るアクチュエー
タとを有する車両において、駆動輪に過剰スリップが生
じたときに過剰スリップを解消する値に駆動輪速度を迅
速かつ安定的に収束させ、しかも走行路面の摩擦係数変
化にも適切に対応可能とする。 【構成】駆動輪の過剰スリップを過剰スリップ判断手段
16で判断し、摩擦係数検出器18で走行路面の摩擦係
数を検出し、目標駆動輪トルク決定手段21では、流体
式動力伝達装置のポンプ回転速度およびタービン回転速
度に基づいて目標駆動輪トルクを定めるとともに過剰ス
リップ発生時に比べて摩擦係数が変化したときの変更指
令出力手段20からの指令信号入力に応じて目標駆動輪
トルクを変更し、過剰スリップ発生時には目標駆動輪ト
ルクに基づいてアクチュエータ制御手段25でアクチュ
エータ6の作動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力源に連結されるポ
ンプならびに駆動輪に連結されるタービンを有する流体
式動力伝達装置と、動力源の出力を変化させ得るアクチ
ュエータとを有する車両において、駆動輪に過剰スリッ
プが生じた際の動力源出力を制御するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭54−2449号公報で開
示されるように、駆動輪速度および従動輪速度を比較
し、その比較による速度差が小さくなるようにスロット
ル弁を制御するようにした、トラクション制御装置が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、制御の目標値が車輪速度であり、直接制御さ
れるのはスロットル弁であるので、スロットル弁の作動
を制御したことに伴う現象が車輪速度に反映されるまで
に、動力源出力応答に時間的遅れがある。また流体式動
力伝達装置を有するものにあっては該流体式動力伝達装
置が加、減速過渡時に大きなヒステリシス特性を有する
ために、制御結果が検出されて次の制御にフィードバッ
クされるまでに大きな時間遅れが生じる。したがって制
御目標たる車輪速度を目標値に安定に収束させることが
困難である。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、駆動輪に過剰スリップが生じた時に、過剰ス
リップを解消する値に駆動輪速度を速やかにかつ安定的
に収束させ得るようにするとともに、走行路面の摩擦係
数変化にも適切に対応し得るようにした車両における動
力源出力制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴に従う装置は、駆動輪速度を検
出する駆動輪速度検出器と、従動輪速度を検出する従動
輪速度検出器と、駆動輪速度および従動輪速度に基づい
て駆動輪の過剰スリップを判断する過剰スリップ判断手
段と、ポンプの回転速度を検出するポンプ回転速度検出
器と、タービンの回転速度を検出するタービン回転速度
検出器と、走行路面の摩擦係数を検出する摩擦係数検出
器と、前記過剰スリップ判断手段で駆動輪に過剰スリッ
プが生じていると判断したときに比べて摩擦係数検出器
の検出値が変化したときに変更指令信号を出力する変更
指令出力手段と、前記ポンプ回転速度および前記タービ
ン回転速度に基づいて目標駆動輪トルクを定めるととも
に前記変更指令出力手段からの指令信号の入力に応じて
目標駆動輪トルクを変更する目標駆動輪トルク決定手段
と、前記過剰スリップ判断手段で駆動輪に過剰スリップ
が生じていると判断したときに目標駆動輪トルクに基づ
いてアクチュエータの作動を制御するアクチュエータ制
御手段とを備える。
【0006】また本発明の第2の特徴によれば、上記第
1の特徴の構成に加えて、目標駆動輪トルク決定手段
は、摩擦係数が減少方向に変化したときの変更指令出力
手段からの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを、該
信号入力時のポンプ回転速度およびタービン回転速度に
基づく目標駆動輪トルクに更新すべく構成される。
【0007】本発明の第3の特徴によれば、上記第1の
特徴の構成に加えて、目標駆動輪トルク決定手段は、摩
擦係数が減少方向に変化したときの変更指令出力手段か
らの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを減少させる
べく構成される。
【0008】本発明の第4の特徴によれば、上記第1の
特徴の構成に加えて、目標駆動輪トルク決定手段は、摩
擦係数が増大方向に変化したときの変更指令出力手段か
らの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを増加させる
べく構成される。
【0009】さらに本発明の第5の特徴に従う装置は、
駆動輪速度を検出する駆動輪速度検出器と、従動輪速度
を検出する従動輪速度検出器と、駆動輪速度および従動
輪速度に基づいて駆動輪の過剰スリップを判断する過剰
スリップ判断手段と、ポンプの回転速度を検出するポン
プ回転速度検出器と、タービンの回転速度を検出するタ
ービン回転速度検出器と、走行路面の摩擦係数を検出す
る摩擦係数検出器と、前記過剰スリップ判断手段で駆動
輪に過剰スリップが生じていると判断したときに比べて
摩擦係数検出器の検出値が増大側に変化したときに変更
指令信号を出力する変更指令出力手段と、前記ポンプ回
転速度および前記タービン回転速度に基づいて目標駆動
輪トルクを定める目標駆動輪トルク決定手段と、前記過
剰スリップ判断手段で駆動輪に過剰スリップが生じてい
ると判断したときに目標駆動輪トルクに基づいてアクチ
ュエータの作動を制御するとともに前記変更指令信号が
入力されたときには次に過剰スリップが生じるまでアク
チュエータの作動制御を一旦停止するアクチュエータ制
御手段とを備える。
【0010】
【実施例】以下、図面により本発明を前輪駆動車両に適
用したときの実施例について説明する。
【0011】図1ないし図6は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は前輪駆動車両の駆動系統を示す
図、図2は制御ユニットの構成を示すブロック図、図3
はスリップ率およびタイヤ前後力の関係を示す線図、図
4は滑り率および入力トルク容量係数の関係を示す線
図、図5は滑り率およびトルク比の関係を示す線図、図
6は制御ユニットにおける目標ポンプ回転速度決定手段
の構成を示すブロック図である。
【0012】先ず図1において、この前輪駆動車両に搭
載された動力源としての内燃機関Eは、トルクコンバー
タ等の流体式動力伝達装置1を介して変速機2に連結さ
れており、該変速機2から出力される動力が駆動輪とし
ての左、右前輪WFL,WFRに伝達される。而して流体式
動力伝達装置1は、内燃機関Eのクランク軸3に連結さ
れるポンプ1aと、変速機2に連結されるタービン1b
とを備える。また内燃機関Eにおける吸気管4の途中に
は、該吸気管4を流通する吸気量を調整して機関Eの出
力を制御するためのスロットル弁5が開閉可能に配設さ
れており、該スロットル弁5は、ステップモータ等のア
クチュエータ6により開閉作動せしめられる。
【0013】アクチュエータ6の作動は、コンピュータ
から成る制御ユニット7によって制御されるものであ
り、該制御ユニット7には、左、右両前輪WFL,WFR
速度をそれぞれ検出する駆動輪速度検出器8FL,8FR
従動輪としての左、右後輪WRL,WRRの速度をそれぞれ
検出する従動輪速度検出器9RL,9RR、流体式動力伝達
装置1におけるポンプ1aの回転速度NE すなわちクラ
ンク軸3の回転速度を検出するポンプ回転速度検出器1
0、変速機2におけるギヤ位置を検出するギヤ位置検出
器11、ならびにアクセルペダル12の操作量を検出す
るアクセル操作量検出器13がそれぞれ接続されてい
る。
【0014】図2において、制御ユニット7は、両駆動
輪速度検出器8FL,8FRの検出値を平均化して平均駆動
輪速度VMWD を算出する平均駆動輪速度演算手段14
と、両従動輪速度検出器9RL,9RRの検出値に基づいて
車両走行速度VV を算出する走行速度検出器15と、各
駆動輪速度検出器8FL,8FRの検出値および車両走行速
度VV に基づいて左、右前輪WFL,WFRが過剰スリップ
を生じているか否かを判断するとともに左、右前輪
FL,WFRの少なくとも一方で過剰スリップが生じてい
るときにハイレベルの信号を出力する過剰スリップ判断
手段16と、ギヤ位置検出器11で検出された変速機2
のギヤ位置に基づくギヤ比ならびに平均駆動輪速度演算
手段14で得られた平均駆動輪速度VMWD によって変速
機2の入力回転速度すなわち流体式動力伝達装置1にお
けるタービン1bの回転速度NT を演算するタービン回
転速度検出器17と、ギヤ位置検出器11で得られたギ
ヤ位置、平均駆動輪速度演算手段14で得られた平均駆
動輪速度VMWD 、走行速度検出器15で得られた車両走
行速度VV 、ポンプ回転速度検出器10で得られるポン
プ回転速度NE 、ならびにタービン回転速度検出器17
で得られるタービン回転速度NT に基づいて走行路面の
摩擦係数μを推定、演算する摩擦係数検出器18と、前
記走行速度検出器15で得られた車両走行速度VV なら
びにギヤ位置検出器11で得られたギヤ位置に基づいて
目標タービン回転速度NTOを定める目標タービン回転速
度決定手段19と、前記過剰スリップ判断手段16が過
剰スリップ発生と判断したときに比べて摩擦係数検出器
18の検出値μが変化するのに応じた指令信号を出力可
能な変更指令出力手段20と、前記ポンプ回転速度検出
器10およびタービン回転速度検出器17の検出値
E ,NT に基づいて目標駆動輪トルクTT を定めると
ともに変更指令出力手段20からの指令信号に応じて目
標駆動輪トルクTT を変更可能な目標駆動輪トルク決定
手段21と、ギヤ位置検出器11の検出値の変化により
シフトダウン時を検出するシフトダウン検出器22と、
前記目標駆動輪トルク決定手段21から出力される目標
駆動輪トルクTT 、前記目標タービン回転速度決定手段
19で定まる目標タービン回転速度NTO、シフトダウン
検出器22の検出値、ギヤ位置検出器11の検出値、な
らびに走行速度検出器15で得られた車両走行速度VV
に基づいて目標ポンプ回転速度NEOを定める目標ポンプ
回転速度決定手段23と、アクセル操作量検出器13で
検出されるアクセル操作量に応じたスロットル開度θTH
を定める開度設定手段24と、前記過剰スリップ判断手
段16が過剰スリップ発生と判断したときに前記目標ポ
ンプ回転速度決定手段23で得られた目標ポンプ回転速
度NEOならびにポンプ回転速度検出器10の検出値NE
の比較に基づく補正値ΔθTHで開度設定手段24で得ら
れたスロットル開度θTHを補正してアクチュエータ6の
作動を制御するアクチュエータ制御手段25とを備え
る。
【0015】過剰スリップ判断手段16は、左前輪用駆
動輪速度検出器8FLで得られる左前輪速度および車両走
行速度VV に基づいて左駆動輪のスリップ率を演算する
左前輪用スリップ率演算回路27L と、右前輪用駆動輪
速度検出器8FRで得られる駆動輪速度および車両走行速
度VV に基づいて右前輪のスリップ率を演算する右前輪
用スリップ率演算回路27R と、車両走行速度VV に対
応した基準スリップ率を設定する基準スリップ率設定回
路28と、左前輪用スリップ率演算回路27Lおよび基
準スリップ率設定回路28の出力を比較する比較器29
L と、右前輪用スリップ率演算回路27R および基準ス
リップ率設定回路28の出力を比較する比較器29
R と、両比較器29L ,29R の出力が並列に入力され
るORゲート30とを備える。
【0016】両スリップ率演算回路27L ,27R
は、駆動輪速度をVWDとしたときに、スリップ率Sが、
{S=(VWD−VV )/VV }なる演算式によりそれぞ
れ演算されるものであり、各比較器29L ,29R にお
ける各演算スリップ率Sと、基準スリップ率との比較に
より、左、右前輪の少なくとも一方で過剰スリップが生
じていると判断されたときにORゲート30からハイレ
ベルの信号が出力される。
【0017】摩擦係数検出器18では、変速機2でのギ
ヤ比、平均駆動輪速度VMWD 、車両走行速度VV 、ポン
プ回転速度NE およびタービン回転速度NT に基づい
て、路面の摩擦係数μが次のように推定される。
【0018】すなわち、タイヤ荷重をNとしたときに
(F=μ×N)で表されるタイヤ前後力Fと、駆動輪の
スリップ率S′との間には、路面摩擦係数μの変化に応
じて図3で示すような関係があるので、路面摩擦係数μ
を高μから低μまで複数種類に変化させたときのタイヤ
前後力Fおよびスリップ率S′の関係を示すマップを予
め準備しておき、タイヤ前後力Fおよびスリップ率S′
をそれぞれ求めることにより、車両が走行している路面
の摩擦係数μを概略的に検出することが可能となる。
【0019】一方、タイヤ前後力Fは、{F=出力トル
ク×(1/ギヤ比)×タイヤ半径}によっても求まるも
のであり、次の第(1)式によって求められる流体式動
力伝達装置1の伝達トルクTを出力トルクとすることに
より、タイヤ前後力Fが得られることになる。
【0020】 T=(NE /1000)2 ×TAVe ×TRQe …(1) ここで、TAVe は、流体式動力伝達装置1におけるポ
ンプ1aおよびタービン1b間のすべり率e(=NT
E )の関数である入力トルク容量係数であり、図4で
示すように定まる。またTRQe は、前記すべり率eの
関数であるトルク比であり、図5で示すように定まるも
のである。
【0021】このようにして、図3で示すように、スリ
ップ率S′がS1 ′、タイヤ前後力FがF2 であるとき
には、摩擦係数μが高μに極く近い値であると推定さ
れ、スリップ率S′がS2 ′、タイヤ前後力FがF1
あるときには、摩擦係数μが低μおよび中μの中間値で
あると推定される。
【0022】目標タービン回転速度決定手段19は、目
標ポンプ回転速度決定手段23での目標ポンプ回転速度
EOの決定にあたって、駆動輪速度の変動に追随しない
ようにするために、平均従動輪速度すなわち車両走行速
度VV と、ギヤ位置検出器11で得られた変速機2のギ
ヤ比との乗算(VV ×ギヤ比)により目標タービン回転
速度NTOを得るように構成される。
【0023】変更指令出力手段20には、過剰スリップ
判断手段16のORゲート30からの信号と、摩擦係数
検出器18の出力信号すなわち摩擦係数μとが入力され
ており、過剰スリップ判断手段16が過剰スリップ発生
と判断したとき、すなわちORゲート30がハイレベル
の信号を出力したときの摩擦係数μを記憶しておき、そ
の摩擦係数μが増大側に変化したとき、あるいは減少側
に変化したときに、変更指令信号を目標駆動輪トルク決
定手段21に与える。
【0024】目標駆動輪トルク決定手段21では、ポン
プ回転速度検出器10で得られたポンプ回転速度N
E と、タービン回転速度検出器17で得られたタービン
回転速度NT とに基づいて、上記第(1)式の演算が実
行されて駆動輪WFL,WFRにかかるトルクTが求めら
れ、そのトルクTが目標駆動輪トルクTT として定めら
れる。しかも変更指令出力手段20からの変更指令信号
が入力されない限り、その目標駆動輪トルクTT が保持
される。而して過剰スリップ発生時に比べて摩擦係数μ
が減少方向に変化したときの変更指令出力手段20から
の信号入力に応じて、目標駆動輪トルク決定手段21
は、そのときのポンプ回転速度NE およびタービン回転
速度NT に基づいて得られるトルクTを新たな目標駆動
輪トルクTT として更新し、さらに過剰スリップ発生時
に比べて摩擦係数μが増大方向に変化したときの変更指
令出力手段20からの信号入力に応じて目標駆動輪トル
クTT を増大側に変更する。
【0025】図6において、目標ポンプ回転速度決定手
段23は、目標タービン回転速度N TOおよび目標駆動輪
トルクTT に基づいて演算目標ポンプ回転速度NEOC
演算する演算回路31と、車両走行速度VV およびギヤ
位置に応じて最大目標ポンプ回転速度NEOH を定める上
限値設定回路32と、車両走行速度VV およびギヤ位置
に応じて最小目標ポンプ回転速度NEOL を定める下限値
設定回路33と、車両走行速度VV およびギヤ位置に応
じてシフトダウン時の目標ポンプ回転速度NEO S (=V
V ×ギヤ比)を定めるシフトダウン時目標値設定回路3
4と、演算回路31から出力される演算目標ポンプ回転
速度NEOC および最大目標ポンプ回転速度NEOH を比較
するとともにその比較結果がNEOC >NEOH となったと
きにハイレベルの信号を出力する比較器35と、演算回
路31から出力される演算目標ポンプ回転速度NEOC
よび前記最小目標ポンプ回転速度NEOL を比較するとと
もにその比較結果がNEOC <NEOL となったときにハイ
レベルの信号を出力する比較器36と、演算回路31お
よび上限値設定回路32の出力を比較器35の出力に応
じて択一的に切換えて出力可能であって比較器35の出
力がハイレベルとなったときに上限値設定回路32の出
力すなわち最大目標ポンプ回転速度NEOH を選択するス
イッチ回路37と、スイッチ回路37および下限値設定
回路33の出力を比較器36の出力に応じて択一的に切
換えて出力可能であって比較器36の出力がハイレベル
となったときに下限値設定回路33の出力すなわち最小
目標ポンプ回転速度NEOL を選択するスイッチ回路38
と、スイッチ回路38およびシフトダウン時目標値設定
回路34の出力をシフトダウン検出器22の出力に応じ
て択一的に切換えて出力可能であってシフトダウン時に
シフトダウン検出器22の出力がハイレベルとなったと
きにシフトダウン時目標値設定回路34の出力すなわち
EOS を選択するスイッチ回路39とを備え、該スイッ
チ回路39の出力がアクチュエータ制御手段25に与え
られる。
【0026】演算回路31では、目標駆動輪トルクTT
が駆動輪WFL,WFRにかかるために必要なポンプ回転速
度が演算目標ポンプ回転速度NEOC として演算される。
すなわち、上記第(1)式におけるトルクTを目標駆動
輪トルクTT とし、NE =N TO/eを第(1)式に代入
すると、次の第(2)式が得られる。
【0027】 TT ={NTO/(103 ×e)}2 ×TAVe ×TRQe …(2) この第(2)式を変形すると、次の第(3)式となる。
【0028】 TT ×106 /NTO 2 =(TAVe ×TRQe )/e2 …(3) 上記第(3)式において、TT およびNTOは既知であ
る。而して第(3)式の右辺{(TAVe ×TRQe
/e2 }が1対1写像の関係であれば、滑り率eが求ま
り、また1対1ではなくても制御原理に基づく適切な値
に滑り率eを定めることが可能であり、NEOC =NTO
eの関係から演算目標ポンプ回転速度NEO C を得ること
ができる。
【0029】上限値設定回路32では、最大目標ポンプ
回転速度NEOH が、{NEOH =VV×(1+第1係数)
×ギヤ比}なる演算式に従って設定され、また下限値設
定回路33では、最小目標ポンプ回転速度NEOL が、
{NEOL =VV ×(1−第2係数)×ギヤ比}なる演算
式に従って設定される。
【0030】このような目標ポンプ回転速度決定手段2
3によれば、目標タービン回転速度NTOおよび車両走行
速度VV に基づいて定まる演算目標ポンプ回転速度N
EOC が、シフトダウン時以外であって最小目標ポンプ回
転速度NEOL よりも大きくかつ最大目標ポンプ回転速度
EOH よりも小さいときには、目標ポンプ回転速度NEO
として出力され、またシフトダウン時以外でNEOC ≦N
EOL であるときには最小目標ポンプ回転速度NEOL が目
標ポンプ回転速度NEOとして出力され、シフトダウン時
以外でNEOH ≦NEOC であるときには最大目標ポンプ回
転速度NEOH が目標ポンプ回転速度NEOとして出力さ
れ、シフトダウン時にはシフトダウン時目標ポンプ回転
速度NEOS が目標ポンプ回転速度NEOとして出力され
る。
【0031】再び図2において、アクチュエータ制御手
段25は、補正値設定回路40と、アクチュエータ6の
作動を制御するための制御信号を出力する制御信号出力
回路41と、補正値設定回路40および制御信号出力回
路41間の導通・遮断を切換可能なスイッチ回路42と
を備える。
【0032】補正値設定回路40は、目標ポンプ回転速
度決定手段23で得られる目標ポンプ回転速度NEOなら
びにポンプ回転速度検出器10で得られる現在のポンプ
回転速度NE の差に基づいた補正値ΔθTHを定める。ま
たスイッチ回路42は、駆動輪である前輪WFL,WFR
いずれかで過剰スリップが生じたと判断して過剰スリッ
プ判断手段16の出力がハイレベルとなるのに応じて導
通するものである。さらに制御信号出力回路41は、開
度設定手段24から出力されるスロットル開度θTHを前
記補正値ΔθTHで補正して得た制御信号を出力するもの
であり、過剰スリップが生じていないとき、すなわち過
剰スリップ判断手段16の出力がローレベルであってス
イッチ回路42が遮断しているときには、開度設定手段
24からのスロットル開度θTHに基づく制御信号が制御
信号出力回路41から出力される。
【0033】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、駆動輪である前輪WFL,WFRのいずれかで過剰ス
リップが生じたときには、流体式動力伝達装置1の特性
に応じて前輪WFL,WFRにかかるトルクを検出し、その
トルクと路面の摩擦係数μとから目標駆動輪トルクTT
を定め、その目標駆動輪トルクTT が前輪WFL,WFR E
にかかるための目標ポンプ回転速度NEOを逆算し、検出
したポンプ回転速度N E が目標ポンプ回転速度NEOに一
致するように、アクチュエータ制御手段25でアクチュ
エータ6を制御して、スロットル弁5を作動せしめる。
【0034】したがって、駆動輪速度を目標値としてい
た従来のものと比べると、制御ループが短くなり、時間
遅れの発生を抑えて、過剰スリップが解消する速度へと
駆動輪速度を速やかにかつ安定的に収束させることがで
きる。
【0035】また目標駆動輪トルクTT は、過剰スリッ
プ発生時に比べて摩擦係数μが減少方向に変化したとき
に、そのときのポンプ回転速度NE およびタービン回転
速度NT に基づいて得られるトルクTを新たな目標駆動
輪トルクTT として更新され、過剰スリップ発生時に比
べて摩擦係数μが増大方向に変化したときに、増大側に
変更せしめられるものであり、路面の摩擦係数μに応じ
て目標駆動輪トルクT T を変更することにより、路面状
況の変化に迅速に対応した適切な制御が可能となる。
【0036】さらに目標ポンプ回転速度決定手段23で
は、目標ポンプ回転速度の最大値N EOH および最小値N
EOL が、車両走行速度VV および変速機2のギヤ比に基
づいて定められるので、アクチュエータ制御手段25に
入力される目標ポンプ回転速度NEOがそれらの値を超え
ることはなく、誤動作の発生を確実に防止することがで
きる。しかもシフトダウン時には、流体式動力伝達装置
1のポンプ1aおよびタービン1bが過渡状態にあるの
で、発生トルクの正確な検出が困難であるが、シフトダ
ウン時に対応して定めた目標ポンプ回転速度NEOS が目
標ポンプ回転速度決定手段23から目標ポンプ回転速度
EOとしてアクチュエータ制御手段25に入力され、そ
れに基づいてアクチュエータ制御手段25でアクチュエ
ータ6を制御するので、誤動作の発生を防止することが
できる。
【0037】以上の実施例では、路面の摩擦係数μが過
剰スリップ発生時に比べて減少方向に変化したときにそ
のときのポンプ回転速度NE およびタービン回転速度N
T に基づいて得られるトルクTを新たな目標駆動輪トル
クTT として変更するようにし、また過剰スリップ発生
時に比べて摩擦係数μが増大方向に変化したときに目標
駆動輪トルクTT を増大側に変更するようにしたが、図
7で示す第2実施例のように、路面の摩擦係数μが過剰
スリップ発生時に比べて減少方向に変化したときに目標
駆動輪トルクTT を減少側に変更するようにし、過剰ス
リップ発生時に比べて摩擦係数μが増大方向に変化した
ときに次の過剰スリップ発生まで目標駆動輪トルクTT
の出力を一旦停止するようにしてもよい。
【0038】すなわち図7において、変更指令出力手段
20は、摩擦係数μが過剰スリップ発生時に比べて減少
側に変化したときにはローレベルの信号を、また摩擦係
数μが過剰スリップ発生時に比べて増大側に変化したと
きにはハイレベルの信号を出力するように構成されてお
り、この変更指令出力手段20の出力は目標駆動輪トル
ク決定手段21に与えられるとともにフリップフロップ
43のリセット入力端子Rに与えられる。而して目標駆
動輪トルク決定手段21では、変更指令出力手段20か
らローレベルの信号が入力されたときに目標駆動輪トル
クTT を減少側に変更するように構成される。一方、フ
リップフロップ43の出力は、それがハイレベルである
ときに導通状態となるようにしてアクチュエータ制御手
段25におけるスイッチ回路42の導通・遮断を切換え
るものであり、フリップフロップ43のセット入力端子
Sには過剰スリップ判断手段16の出力が入力される。
【0039】この第2実施例によっても、路面状況の変
化に迅速に対応した適切な制御が可能となる。
【0040】さらに路面の摩擦係数μの推定・演算にあ
たって次のような手法を用いるようにしてもよい。
【0041】すなわち、車両が直進に近い走行状態にあ
るときには、車体にかかる力と、加速度との間に次の第
(4)式の関係が成立する。
【0042】 FD +ρL +ρA +FB +FW =M×α…(4) 上記第(4)式において、FD はタイヤの前後力、ρL
は走行抵抗(車体・タイヤ)、ρA は走行抵抗(空
気)、FB は登坂・降坂抵抗、FW は風抵抗、Mは車体
重量、αは車体の前後加・減速度であり、それぞれ次の
ようにして求められる。
【0043】FD ;{FD =出力トルク×(1/ギヤ
比)×タイヤ半径}により求まるものであり、第(1)
式によって求められる流体式動力伝達装置1の伝達トル
クTを出力トルクとすることにより、タイヤの前後FD
が得られることになる。
【0044】ρL ;無風状態での車速および車体重量の
関数として予め実車により測定を行なうことにより定め
られる。この際、走行風の影響が含まれていたとしても
次のρA の値として補正可能である。
【0045】ρA ;車両停止状態で走行風を与えること
により走行風速度の関数として予め測定されるものであ
る。
【0046】FW ;車両走行時に空気の流れが層流状態
となる個所で車両に取付けた圧力センサにより、ρA
同じ測定を行なって、走行速度と圧力の関係として予め
求めておく。この際、車両走行状態では、圧力センサの
検出値から走行速度を求め、その走行速度と車輪から求
めた走行速度との差を風による影響と判断し、FW を速
度差分のρA の値とする。
【0047】α;車両走行速度の変化により求められ
る。
【0048】FB ;登坂角度θおよび車体重量Mにより
(FB =M×sinθ)として求められる。
【0049】以上の各項目の中で、検出が困難であるの
は登坂角度θであるが、この検出手順については次に説
明する。また走行抵抗ρL は、車体重量Mの影響を受け
るものであり、ρL ,MはMの関数として同時に求めら
れるものである。
【0050】登坂角度θを求めるにあたっては、車体に
前後傾斜計を取付けておく。この前後傾斜計は、重錘で
重力の方向を検出するようにした簡単な構造のものであ
ってもよいが、車体の前後加・減速度により影響を受け
るので、その影響を次のようにして除去する。先ずθ=
0の状態で、車体前後加・減速度を多様に与え、そのと
きの前後傾斜計の読みと、前後加・減速度との相関を取
り、前後傾斜計の加・減速度入力に対する出力値の伝達
関数を、θ=0のときの補正も加えて同定する。而して
車両走行状態では、上記伝達関数を用いて加・減速度α
の影響を除去することができる。
【0051】このようにして、上記第(4)式における
各項目をρL およびMを除いて知ることができ、既知で
あるタイヤの前後力FD 、走行抵抗ρA 、風抵抗FW
よび登坂・降坂抵抗FB の合計をY(=FD +ρA +F
W +FB )とおき、第(1)式に代入すると、次の第
(5)式が成立する。
【0052】Y=−ρL +M×α…(5) この第(5)式において、ρL はMの関数であるから、
ρL およびMは同時に決定されることになる。この際、
内燃機関E始動後の一定時間走行中に推定結果のばらつ
きを統計的に処理することにより、あるいは定常走行時
の推定を重視することにより、車体重量Mの推定が完了
する。
【0053】次にタイヤの前後力F、路面の摩擦係数
μ′および接地荷重Nには、第(6)式の関係が成立す
る。
【0054】F=μ′×N…(6) ここで、Fは第(4)式のFD に等しいものである。ま
た接地荷重Nは、タイヤにかかる荷重であるが、推定さ
れた車体重量Mが四輪にどのように配分されるかは不明
であるため、直接Nを求めることはできない。そこで、
標準的な車体重量状態(たとえば運転者1名、燃料1/
2の状態)を定めておき、そのときの四輪の荷重を計測
しておく。次に上記第(5)式に基づいて得られた車体
重量Mと、上記標準車体重量との差を4等分して四輪荷
重に加算し、その値を接地荷重Nとする。こうすると、
駆動・制動力Fおよび接地荷重Nが定まることにより、
上記体(6)式から摩擦係数μ′を求めることができる
が、車体制御上で必要なのは、タイヤおよび路面間の摩
擦係数がタイヤのスリップ率に対してどのように変化す
るかを把握することである。
【0055】そこで、タイヤの特性データとして、スリ
ップ率S′と摩擦係数μ′との関係を示すデータを複数
種類の路面状況に応じて、図8の実線で示すようにマッ
プとして準備しておく。このようにすると、スリップ率
S′および摩擦係数μ′によって図8のマップ上に定ま
る点が、図8の破線曲線で示すように、車両走行中随時
求められることになる。而して該曲線が、予め定めてお
いた複数の特性曲線のいずれに近いかを検出することに
より、路面の摩擦係数特性をほぼ推定することができ
る。
【0056】この手法により摩擦係数を推定するように
したときには、タイヤおよび路面間の関係として摩擦係
数をとらえているので、タイヤの種類に応じて図8の特
性カーブを置き換えることにより、タイヤの種類に適し
た制御情報たとえば最大効率スリップ率等を得ることが
できるようになる。
【0057】上記実施例では、目標タービン回転速度決
定手段19において、車両走行速度VV と変速機2のギ
ヤ比との乗算(VV ×ギヤ比)により目標タービン回転
速度NTOを得るようにしたが、過剰スリップが生じたと
きの駆動端速度および車両走行速度VV 間の速度差を考
慮し、その速度差に相当する値を前記乗算(VV ×ギヤ
比)により得られた値から減ずるようにすれば、内燃機
関Eから駆動輪である左、右前輪WFL,WFRに伝達可能
な加速・減速力を過剰スリップが生じた時点での実際の
タービン回転数に対応させて最大限に発揮させることが
可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴に従う
装置は、駆動輪速度を検出する駆動輪速度検出器と、従
動輪速度を検出する従動輪速度検出器と、駆動輪速度お
よび従動輪速度に基づいて駆動輪の過剰スリップを判断
する過剰スリップ判断手段と、ポンプの回転速度を検出
するポンプ回転速度検出器と、タービンの回転速度を検
出するタービン回転速度検出器と、走行路面の摩擦係数
を検出する摩擦係数検出器と、前記過剰スリップ判断手
段で駆動輪に過剰スリップが生じていると判断したとき
に比べて摩擦係数検出器の検出値が変化したときに変更
指令信号を出力する変更指令出力手段と、前記ポンプ回
転速度および前記タービン回転速度に基づいて目標駆動
輪トルクを定めるとともに前記変更指令出力手段からの
指令信号の入力に応じて目標駆動輪トルクを変更する目
標駆動輪トルク決定手段と、前記過剰スリップ判断手段
で駆動輪に過剰スリップが生じていると判断したときに
目標駆動輪トルクに基づいてアクチュエータの作動を制
御するアクチュエータ制御手段とを備えるので、駆動輪
速度を目標値としていた従来のものと比べて、制御ルー
プを短くし、時間遅れの発生を抑えて、過剰スリップが
解消する速度へと駆動輪速度を速やかにかつ安定的に収
束させることができ、しかも目標駆動輪トルクを摩擦係
数の変化に応じて変更することにより摩擦係数の変化に
適切に対応した制御が可能となる。
【0059】また本発明の第2の特徴によれば、上記第
1の特徴の構成に加えて、目標駆動輪トルク決定手段
は、摩擦係数が減少方向に変化したときの変更指令出力
手段からの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを、該
信号入力時のポンプ回転速度およびタービン回転速度に
基づく目標駆動輪トルクに更新すべく構成されるので、
過剰スリップが発生し易くなるのに応じて新たな目標駆
動輪トルクを定めることにより、摩擦係数減少時に適切
に対応した制御が可能となる。
【0060】本発明の第3の特徴によれば、上記第1の
特徴の構成に加えて、目標駆動輪トルク決定手段は、摩
擦係数が減少方向に変化したときの変更指令出力手段か
らの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを減少させる
べく構成されるので、過剰スリップが発生し易くなるの
に応じて、目標駆動輪トルクを減少させることにより、
摩擦係数減少時に適切に対応した制御が可能となる。
【0061】本発明の第4の特徴によれば、上記第1の
特徴の構成に加えて、目標駆動輪トルク決定手段は、摩
擦係数が増大方向に変化したときの変更指令出力手段か
らの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを増加させる
べく構成されるので、過剰スリップが発生し難くなるの
に応じて、目標駆動輪トルクを増大させることにより、
摩擦係数増大時に適切に対応した制御が可能となる。
【0062】さらに本発明の第5の特徴に従う装置は、
駆動輪速度を検出する駆動輪速度検出器と、従動輪速度
を検出する従動輪速度検出器と、駆動輪速度および従動
輪速度に基づいて駆動輪の過剰スリップを判断する過剰
スリップ判断手段と、ポンプの回転速度を検出するポン
プ回転速度検出器と、タービンの回転速度を検出するタ
ービン回転速度検出器と、走行路面の摩擦係数を検出す
る摩擦係数検出器と、前記過剰スリップ判断手段で駆動
輪に過剰スリップが生じていると判断したときに比べて
摩擦係数検出器の検出値が増大側に変化したときに変更
指令信号を出力する変更指令出力手段と、前記ポンプ回
転速度および前記タービン回転速度に基づいて目標駆動
輪トルクを定める目標駆動輪トルク決定手段と、前記過
剰スリップ判断手段で駆動輪に過剰スリップが生じてい
ると判断したときに目標駆動輪トルクに基づいてアクチ
ュエータの作動を制御するとともに前記変更指令信号が
入力されたときには次に過剰スリップが生じるまでアク
チュエータの作動制御を一旦停止するアクチュエータ制
御手段とを備えるので、駆動輪速度を目標値としていた
従来のものと比べて、制御ループを短くし、時間遅れの
発生を抑えて、過剰スリップが解消する速度へと駆動輪
速度を速やかにかつ安定的に収束させることができ、し
かも摩擦係数の増大時にはアクチュエータの制御を次の
過剰スリップ発生まで一旦停止することにより、過剰ス
リップが発生し難くなったときの過剰制御を回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における前輪駆動車両の駆動系統を
示す図である。
【図2】制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】スリップ率およびタイヤ前後力の関係を示す線
図である。
【図4】滑り率および入力トルク容量係数の関係を示す
線図である。
【図5】滑り率およびトルク比の関係を示す線図であ
る。
【図6】目標ポンプ回転速度決定手段の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】第2実施例の図2に対応するブロック図であ
る。
【図8】摩擦係数を求めるための他の手法を説明するた
めの図である。
【符号の説明】 1 流体式動力伝達装置 1a ポンプ 1b タービン 2 変速機 6 アクチュエータ 8FL,8FR 駆動輪速度検出器 9RL,9RR 従動輪速度検出器 10 ポンプ回転速度検出器 16 過剰スリップ判断手段 17 タービン回転速度検出器 18 摩擦係数検出器 20 変更指令出力手段 21 目標駆動輪トルク決定手段 25 アクチュエータ制御手段 E 動力源としての内燃機関 WFL,WFR 駆動輪としての前輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 和彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源(E)に連結されるポンプ(1
    a)ならびに駆動輪(WFL,WFR)に連結されるタービ
    ン(1b)を有する流体式動力伝達装置(1)と、動力
    源(E)の出力を変化させ得るアクチュエータ(6)と
    を有する車両において、駆動輪速度を検出する駆動輪速
    度検出器(8FL,8FR)と、従動輪速度を検出する従動
    輪速度検出器(9RL,9RR)と、駆動輪速度および従動
    輪速度に基づいて駆動輪(WFL,WFR)の過剰スリップ
    を判断する過剰スリップ判断手段(16)と、前記ポン
    プ(1a)の回転速度を検出するポンプ回転速度検出器
    (10)と、前記タービン(1b)の回転速度を検出す
    るタービン回転速度検出器(17)と、走行路面の摩擦
    係数を検出する摩擦係数検出器(18)と、前記過剰ス
    リップ判断手段(16)で駆動輪(WFL,WFR)に過剰
    スリップが生じていると判断したときに比べて摩擦係数
    検出器(18)の検出値が変化したときに変更指令信号
    を出力する変更指令出力手段(20)と、前記ポンプ回
    転速度および前記タービン回転速度に基づいて目標駆動
    輪トルクを定めるとともに前記変更指令出力手段(2
    0)からの指令信号の入力に応じて目標駆動輪トルクを
    変更する目標駆動輪トルク決定手段(21)と、前記過
    剰スリップ判断手段(16)で駆動輪(WFL,WFR)に
    過剰スリップが生じていると判断したときに目標駆動輪
    トルクに基づいてアクチュエータ(6)の作動を制御す
    るアクチュエータ制御手段(25)とを備えることを特
    徴とする車両における動力源出力制御装置。
  2. 【請求項2】 目標駆動輪トルク決定手段(21)は、
    摩擦係数が減少方向に変化したときの変更指令出力手段
    (20)からの信号入力に応じて、目標駆動輪トルク
    を、該信号入力時のポンプ回転速度およびタービン回転
    速度に基づく目標駆動輪トルクに更新すべく構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の車両における動力源出
    力制御装置。
  3. 【請求項3】 目標駆動輪トルク決定手段(21)は、
    摩擦係数が減少方向に変化したときの変更指令出力手段
    (20)からの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを
    減少させるべく構成されることを特徴とする請求項1記
    載の車両における動力源出力制御装置。
  4. 【請求項4】 目標駆動輪トルク決定手段(21)は、
    摩擦係数が増大方向に変化したときの変更指令出力手段
    (20)からの信号入力に応じて、目標駆動輪トルクを
    増加させるべく構成されることを特徴とする請求項1記
    載の車両における動力源出力制御装置。
  5. 【請求項5】 動力源(E)に連結されるポンプ(1
    a)ならびに駆動輪(WFL,WFR)に連結されるタービ
    ン(1b)を有する流体式動力伝達装置(1)と、動力
    源(E)の出力を変化させ得るアクチュエータ(6)と
    を有する車両において、駆動輪速度を検出する駆動輪速
    度検出器(8FL,8FR)と、従動輪速度を検出する従動
    輪速度検出器(9RL,9RR)と、駆動輪速度および従動
    輪速度に基づいて駆動輪の過剰スリップを判断する過剰
    スリップ判断手段(16)と、前記ポンプ(1a)の回
    転速度を検出するポンプ回転速度検出器(10)と、前
    記タービン(1b)の回転速度を検出するタービン回転
    速度検出器(17)と、走行路面の摩擦係数を検出する
    摩擦係数検出器(18)と、前記過剰スリップ判断手段
    (16)で駆動輪(WFL,WFR)に過剰スリップが生じ
    ていると判断したときに比べて摩擦係数検出器(18)
    の検出値が増大側に変化したときに変更指令信号を出力
    する変更指令出力手段(20)と、前記ポンプ回転速度
    および前記タービン回転速度に基づいて目標駆動輪トル
    クを定める目標駆動輪トルク決定手段(21)と、前記
    過剰スリップ判断手段(16)で駆動輪(WFL,WFR
    に過剰スリップが生じていると判断したときに目標駆動
    輪トルクに基づいてアクチュエータ(6)の作動を制御
    するとともに前記変更指令信号が入力されたときには次
    に過剰スリップが生じるまでアクチュエータ(6)の作
    動制御を一旦停止するアクチュエータ制御手段(25)
    とを備えることを特徴とする車両における動力源出力制
    御装置。
JP2288992A 1992-02-07 1992-02-07 車両における動力源出力制御装置 Pending JPH05222970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2288992A JPH05222970A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 車両における動力源出力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2288992A JPH05222970A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 車両における動力源出力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05222970A true JPH05222970A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12095239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2288992A Pending JPH05222970A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 車両における動力源出力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05222970A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7899587B2 (en) Front and rear wheel drive vehicle
KR920002434B1 (ko) 차량의 가속슬립방지장치
JP3620359B2 (ja) 車両用走行制御装置
US6427108B1 (en) Control system for automatic vehicle transmission
KR940001350B1 (ko) 내연기관을 탑재한 차량의 출력을 제어하기 위한 장치
JP4043690B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動力制御装置
JP2004515402A (ja) 車両の運転モード中に発生するアクアプレーニングの危険性を検出するための装置
EP1125783B1 (en) Method for controlling an automatic transmission
US6061622A (en) Circuit configuration for controlling torque transmitted between driven wheels of a motor vehicle and a roadway
EP1685412A1 (en) Vehicle running control apparatus and vehicle running control method
US6634450B1 (en) Vehicle drivetrain control system
US20020056584A1 (en) Front and rear wheel drive vehicle
EP0641684B1 (en) Traction control device for vehicle
US7113863B2 (en) Internal combustion engine control system
JP3780689B2 (ja) 制駆動力制御装置
JPH0571375A (ja) 車両のパワートレイン制御装置および方法
JPH05222970A (ja) 車両における動力源出力制御装置
JPH05222969A (ja) 車両における動力源出力制御装置
JPH05222971A (ja) 車両における動力源出力制御装置
JPH0599014A (ja) 路面摩擦係数の検出方法
JP3985450B2 (ja) 駆動力制御装置
JP2773571B2 (ja) 四輪駆動車の駆動力配分制御装置
JP2000130206A (ja) 自動車における最大出力可能駆動トルクの評価方法および装置
JP2507608B2 (ja) 駆動力配分制御装置
JP4136305B2 (ja) 自動変速機の制御装置および制御方法