JPH0522302U - 自動結束機 - Google Patents

自動結束機

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JPH0522302U
JPH0522302U JP047769U JP4776992U JPH0522302U JP H0522302 U JPH0522302 U JP H0522302U JP 047769 U JP047769 U JP 047769U JP 4776992 U JP4776992 U JP 4776992U JP H0522302 U JPH0522302 U JP H0522302U
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JP047769U
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Inventor
龍雄 鈴木
Original Assignee
羽越機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構造と低コストで軟らかい物の結束を可
能にする。 【構成】ボビンから巻き解された結束紐8の中間部を紐
案内アームの先端部に引き通しておいて、その一端8a
を係止釦41に巻き掛けて係止し、テーブルに載置され
た被結束物2の回りを回転するアーム7で被結束物に巻
き掛けたのち、該紐に結び目を形成して被結束物を結束
する自動結束機において、被結束物2に紐8を所定回数
巻き掛けたアーム7が停止するとき、釦41に巻き掛け
られた紐の巻掛け角度θが90〜180度の範囲内に納
まる位置でアーム7を位置決めして停止させる紐案内ア
ーム駆動機構と、アーム7が停止した状態において釦4
1と被結束物2との間に張り渡された結束紐をノッター
アッセンブリ42の作動領域まで押動する紐押し部材4
3とを備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、可食材料からなる強度の弱い結束紐を用いたり、強く結束すると 壊れ易い比較的軟らかい被結束物を結束するのに適した自動結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】
被結束物をテーブル上に載置しておいて、紐案内アームを回転させて結束紐を 被結束物に巻き掛けたのちノッターアッセンブリで結束紐に結び目を形成して被 結束物を結束する自動結束機は、既に良く知られている。例えば、実公昭36− 25793号公報や実開昭49−65796号公報に記載されたものがそれであ る。
【0003】 食品例えば「おでん」種としての「きんちゃく」や「昆布巻き」などを天然素 材や合成素材からなる可食材料で形成した結束紐で結束しようとする試みがなさ れている。可食紐としては、コラーゲンを材料としたものが知られている。とこ ろで、例えばコラーゲンを材料とした結束紐は、これを食することが可能である という特徴を有する反面、乾燥状態においては衝撃に弱く切れ易いという特徴を も併せ持っている。また、結束紐は、その一端を係止釦に係止され、その中間部 を紐案内アームに引き通された状態で被結束物に巻き掛けられるが、係止釦にあ まりきつく係止されていると、 結び目形成の後に釦から紐が容易に抜け難くな り、紐が結び目部分で切れてその端部が釦に挾まれたまま残ってしまう不具合が ある。また、被結束物が軟らかい物の場合、結束後に紐を係止釦から抜くとき、 被結束物を締め付け過ぎないような手段を講じる必要がある。しかし、係止釦の 締め付け力を弱くし過ぎると、紐が係止釦から妄りに抜け易くなり、結束動作が 不完全になり、結び目形成ができなくなるという問題が出てくる。
【0004】 本出願人は、実願平2−89784号明細書において、衝撃に弱い可食材料か らなる結束紐を用いて結束するのに適した自動結束機を提案した。この自動結束 機は、係止釦に係止される紐の一端が該釦に強く挾持されるのを緩和すべく、紐 の一部を巻き掛ける第2係止釦を設け、紐掛け動作開始の前に第2係止釦から紐 を外す紐外し部材を備えたものである。この自動結束機によれば、係止釦による 紐の締付け力を大きく設定する必要がないので、コラーゲン紐による結束を紐切 れや紐抜けなしで行なうことができる、という特徴を有している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記実願平2−89784号明細書で提案した自動結束機は、一応初期の目的 を達成することができるのであるが、第2係止釦と、これに掛けられた紐を外す 紐外し部材及びこの部材を作動させる機構を必要とするなど、構造が複雑になり 延いてはコストが高くなる、という問題がある。また、生鮮野菜,花,食品のよ うな軟らかい物を従来の自動結束機で結束すると、結び目形成時の紐の締め付け 力が大き過ぎるため、手作業に頼らざるを得ず結束作業の能率が上がらない、と いう問題もある。
【0006】 そこで、本考案の目的は、簡単な構造と低コストで軟らかい物の結束を可能に した自動結束機の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の自動結束機は、ボビンから巻き解された結束紐の中間部を紐案内アー ムの先端部に引き通しておいて、その一端を係止釦に巻き掛けて係止し、テーブ ル上に載置された被結束物の回りを回転する紐案内アームで被結束物に巻き掛け たのち、該紐に結び目を形成して被結束物を結束する自動結束機において、被結 束物に紐を所定回数巻き掛けた紐案内アームが停止するとき、係止釦に巻き掛け られた紐の巻掛け角度が90〜180度の範囲内に納まる位置で上記紐案内アー ムを位置決めして停止させる紐案内アーム駆動機構と、紐案内アームが停止した 状態において係止釦と被結束物との間に張り渡された結束紐をノッターアッセン ブリの作動領域まで押動する紐押し部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
被結束物に紐を巻き掛けた紐案内アームが停止するとき、紐案内アーム駆動機 構は、該アームから繰り出されている結束紐の一端が、係止釦に対して90〜1 80度の範囲内の巻き掛け角度で該釦に係止される位置で該アームを位置決めし て停止させる。アームが停止すると、紐押し部材が、係止釦と被結束物との間に 張り渡された結束紐をノッターアッセンブリの作動領域まで押動する。係止釦に 係止されている紐の一端と係止釦に巻き掛けられている紐は、ノッターアッセン ブリが結び目を形成するとき、ノッタージョーの回転に連れて少しずつ釦から繰 り出される。結び目の形成や紐の切断は、紐案内アームが停止した状態で実行さ れる。次の結束動作が開始されて結束紐案内アームが回転すると、これから繰り 出されている結束紐は、係止釦に対して90〜180度以上巻き回されて、巻き 掛け開始時に係止釦から紐が抜けるのを防止する。
【0009】
【実施例】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 はじめに、図2乃至図4において、自動結束機の概要を説明すると、符号1は 被結束物2を載置する固定テーブルを、 同3は固定テーブル1との間で結束紐 が通過するに充分な間隙Gをおいて配設された遊動テーブルをそれぞれ示してい る。固定テーブル1には、被結束物2を位置決めする被結束物当て4が固定して 設けられている。被結束物2は、各テーブル1,3の上に間隙Gを跨ぐようにし て載せられ、被結束物当て4に添わせることにより位置決めされる。
【0010】 固定テーブル1はフレーム5の上部に固定され、遊動テーブル3はフレーム5 の背部に回転自在に設けられた枢軸6に回転可能に支持されて垂下されている。 枢軸6には、紐案内アーム7が一体的に固着されていて、その先端部には、結束 紐8の中間部を引き通したガイドリング9が設けられていて、このガイドリング 9は、間隙Gに対応して位置させられている。
【0011】 フレーム5には、紐案内アーム7を回転駆動する紐案内アーム駆動機構10が 設けられている。この紐案内アーム駆動機構(以下、単に「駆動機構」と称す) 10は、フレーム5の下部に固定された駆動モータ11と、このモータの出力軸 に固定されたプーリ12と、図示されない軸受で回転自在に支持されたクラッチ 軸13の一端に設けられた大プーリ14と、これらプーリを回転結合するベルト 15と、クラッチ軸13の一端に設けられていて、大プーリの回転を選択的にク ラッチ軸13に伝達する電磁クラッチ16と、クラッチ軸13の他端に固定され たピニオン17と、このピニオン17に常時噛み合うメインギヤ18と、このメ インギヤ18の上部に配置されてこれに常時噛み合うアイドルギヤ19と、この アイドルギヤ19と一体のスプロケット20と、枢軸に設けられたスプロケット 21と、 両スプロケットを回転結合するチェン22とからなっている。図2に おいて、符号23は、制御盤を示していて、電源電圧の変換や電磁クラッチ16 を自己保持する機能を持たされている。
【0012】 電磁クラッチ16は、図示されないフートスイッチのオン操作によって駆動モ ータ11の駆動力をメインギヤ18に伝達し、紐案内アーム7やノッター部40 への駆動力伝達をオンオフする。詳細は後述するが、メインギヤ18が約半回転 すると、紐案内アーム7は所定回数回転したのち初期位置に復帰して停止される 。アーム7が停止してもメインギヤ18は回転を継続していて、結び目を形成す るノッター部40を駆動する。 メインギヤ18の一回転をスイッチ18dが検 知すると、電磁クラッチ16がオフされる。メインギヤ18の軸18cは、ノッ ター部40の駆動機構を駆動する。本考案においては、紐案内アーム7に対して 駆動力が断たれる位置と、結び目形成のために紐押し部材が紐を押動するタイミ ングが重要な要素を占めている。この点に関しては後で詳細に説明する。
【0013】 結束紐8を供給する機構の1つの例の概要を説明する。 結束紐8を引き通して案内するために中空に形成された枢軸6は、フレーム5 に固設された軸受24にその中間部で回転自在に支持されている。枢軸6の一端 25には、ボビン支持アーム26の一端が固着されている。ボビン支持アーム2 6の他端は、枢軸6の回転中心軸線27から外方に向かって延びており、その端 部には、軸線27と直交する軸孔が設けられ、この軸孔にボビン軸28が緩く挿 通されていて、この軸にボビン29を回転自在に支持している。ボビン軸28に は、ブレーキ機構によって、結束紐巻き解しに伴うボビンのオーバーランを抑止 する制動が調節可能にかけられている。
【0014】 枢軸6の他端には、スプリング30を巻装されていて且つ摺動可能な湾曲棒3 1が挿通されている。この湾曲棒31の一端は、レバー32を介してレバー33 の中ほどに枢着されている。 レバー33の基端部は、紐案内アーム7に枢着さ れ、その自由端には紐ガイドローラ34が設けられている。 紐案内アーム7に は、紐ガイドローラ35,36,34,37がそれぞれ設けられている。ボビン 29から繰り出される結束紐8は、中空の枢軸6の中を通り、紐案内アーム7の 基端部に形成された貫通孔38から引き出され、紐ガイドローラ35,36,3 4,37に巻き掛けられ、紐案内アーム7の先端部39に設けられたガイドリン グ9に引き通されたのち、ノッター部40の係止釦41に挾持し係止されている 。
【0015】 図4に示す紐供給機構は、結束紐8を捩じらないで紐掛けができるという特徴 を有しているが、当該機構としては、図4に示す型式に限定されるものではなく 、図3に示すように、フレーム5に設けられたバケット290に収容された結束 紐を解しながら引き出して、枢軸6に案内する周知の機構であっても良い。紐案 内アーム7の回転につれてバケット290から引き出される結束紐は、ブラケッ ト291に設けられたブレーキ部材(図示せず)によって引出し慣性を抑止され ながら枢軸6の紐入り口6aに導入される。
【0016】 ノッター部40には、紐に結び目を形成するための周知の構造のノッターアッ センブリ42と紐押し部材43が配設されている。ノッターアッセンブリ42は 、被結束物2に紐掛けが行なわれているときには、図5(b)に符号42Aで示 すように、結束紐8の回転軌跡から退避した位置に置かれ、被結束物への紐の巻 き掛けが終了すると、符号42Bで示す結び目形成位置に移動するように制御さ れる。紐押し部材43は、被結束物2に紐掛けが行なわれているときには、図6 (b)に示すように、係止釦41に紐が巻き掛けられないように紐の移動軌跡内 に進入する紐逃し位置に位置し、結び目形成時には図8(b)に示すように、結 束紐をノッターアッセンブリ42の作動領域まで押し動かす紐押し位置に位置し 、紐掛け終了時には、図7(b)に示すように、紐の移動軌跡から退避した待機 位置に位置するようにその位置が制御される。
【0017】 係止釦41は、図3に示すように、フレーム5に固着された支持体44と、こ れに挿通されていて図示しないばねで付勢された截頭円錐形の釦本体45とから なっていて、支持体44と釦本体45との間で結束紐8の端部を挾持して係止す るようになっている。釦本体45による結束紐の係止力は加減できるようになっ ている。
【0018】 図1に示すように、係止釦41とノッターアッセンブリ42との間には、結び 目を形成された後の結束紐8を切断するカッター46が、ノッターアッセンブリ 42と被結束物2との間には、結び目形成の最終行程で、紐をノッタージョー4 2aから抜くことで結び目形成の仕上をするストリッパー47がそれぞれ設けら れている。カッター46は、図5(b)に示すように、結束紐8から離れている 退避位置と、結び目形成後の紐を切断する切断位置との間で揺動自在に設けられ ていて、メインギヤの軸18cの回転を受けて回転する図示しないカム等を含む 駆動機構で作動させられる。ストリッパー47は、待機位置と結束位置との間で 揺動するノッターアッセンブリ42のノッタージョー42aの移動軌跡に隣接し て配置されていて、結束位置42Bでノッタージョー42aに紐を巻き付けた状 態のアッセンブリ42が待機位置に揺動するとき、ノッタージョーに巻き付いて いる紐を係合させてノッタージョーから抜くことで結び目を完成させるものであ る。
【0019】 ここで、本考案の特徴であるところの紐案内アーム7の停止位置について詳細 に説明する。 図1において、ボビンから巻き解されて枢軸6を引き通され、その中間部をア ーム先端部のガイドリング9(図4参照)に案内されている結束紐8の一端8a は、係止釦41に挾持されている。結束動作が行なわれていないときの紐案内ア ーム7は、図1に示すホームポジションに位置決めして停止させられている。
【0020】 この紐案内アーム7の停止位置とは、係止釦41に巻き掛けられて係止された 結束紐8の巻掛け角度θが90度〜180度の範囲内に納まる位置である。係止 釦41の、支持体44に対する釦本体45の締め付け力、すなわち紐の端部を挾 持する力の強さを比較的大きく設定した場合には、巻掛け角θは、上記範囲のう ちの90度に近い方の角度となるようにアーム7の停止位置を決め、係止釦の締 め付け力を、巻掛け時や結び目形成時に紐が釦から抜けない程度に弱く設定した 場合には、巻掛け角度θは180度に近い方の角度となるようにアームの停止位 置が決められる。
【0021】 紐案内アーム7の停止位置は、図3に示すように、メインギヤ18に形成され た欠歯部18aとアイドルギヤ19の噛み合い位置で決定されるようになってい る。メインギヤ18は、ピニオン17に常時噛み合う全周歯部18bと、アイド ルギヤ19に噛み合う欠歯部18aとを形成されていて、アイドルギヤ19が欠 歯部に対応しているときには、紐案内アーム7は回動しない。例えば、メインギ ヤ18が一回転するとき、その前半の半回転でアーム7を二回転させて紐掛けを 行ない、残りの半回転で結び目形成動作を実行する。メインギヤ18の回転は、 スイッチ18dによって検知され、該ギヤが一回転すると電磁クラッチ16がオ フにされるように構成されている。
【0022】 なお、紐案内アーム7の停止位置は、図示しない角度センサや、駆動系の適所 に設けたエンコーダによって任意に設定でき、用いる可食紐の特性や被結束物の 硬軟・サイズに応じて、紐の係止釦への巻掛け角が90〜180度以内になるよ う最適な位置が選択されるように制御されても良い。
【0023】 図1,図2及び図3に示すように、紐案内アーム7の回動軌跡であって、該ア ームの停止位置には、皮革などからなるブレーキ部材Bが配設されている。この ブレーキ部材Bは、紐掛け時に回転するアーム7の回動軌跡に対して進退自在に 設けられていて、アーム7を停止させるときにはその軌跡上に移動して停止した アームの振動を抑止する。停止したときのアームが振動すると、紐が係止釦の所 定位置に巻き掛けられなかったり最悪の場合には釦から外れる事態が発生し、正 常な結束動作が実行されない場合がある。これを回避するためのブレーキ部材の 設置が望ましい。
【0024】 以上のように構成された実施例の作用を説明する。 図5(a),(b)は、各構成要素がそれぞれホームポジションに置かれた状 態を示している。すなわち、ノッターアッセンブリ42は符号42Aで示すよう に結束紐8の移動軌跡から退避し、紐押し部材43,カッター46も紐の移動軌 跡から退避している。このとき、紐案内アーム7は、アイドルギヤ19が欠歯部 18aの始端位置に位置させられていて、結束紐8が係止釦41に対して90〜 180度(望ましくは90〜150度)の範囲内の巻掛け角度で巻き掛けられる 位置で停止させられている。紐案内アーム7は、図1に示すように、ブレーキ部 材Bに当接して停止させられている。以下の説明では、結束紐8が被結束物2に 対して二巻きされたのち結び目を形成されるものと想定する。
【0025】 図5において、被結束物2を固定テーブル1上に載置し、結束する部位を間隙 Gに位置させると共に被結束物当て4で位置決めしたのち、電磁クラッチ16の フートスイッチ(図示せず)をオンにすると、ブレーキ部材Bがアームの回動軌 跡から退避し、駆動モータ11の回転が枢軸6に伝達されて紐案内アーム7を回 転駆動する。
【0026】 このアーム7が回転すると、いままで、90〜180度の巻掛け角度で係止釦 41に巻き付いていた結束紐8は、180度以上の巻掛け角度をもって係止釦4 1に巻き掛けられる。この巻掛け角が増加する部分の紐は、釦本体45と支持体 44との間に挾み込まれる。紐案内アーム7が回転を開始すると略同時に紐押し 部材43が図6(b)に示す紐逃し位置に向けて、係止釦41の上位すなわち結 束紐8の移動軌跡上に位置すべく突出させられる。
【0027】 駆動される紐案内アーム7は、ボビンから結束紐8を巻き解しながら被結束物 2の回りを回転し、図6に示すように、被結束物2に結束紐8を巻き掛ける。こ のとき、紐押し部材43は、図6(b)に示すように係止釦41の上位に位置す ることにより、 該釦に結束紐8が巻き掛けられるのを阻止している。図6(a )に示す状態からさらに紐案内アーム7が回転すると、被結束物2には、図7( a)に示すように、一巻き目の紐8Bが巻き掛けられる。
【0028】 図7(a)において、二巻き目の結束紐8Cが回動して来るとき、紐押し部材 43は、同図(b)に示すように、ホームポジションに復動させられて紐の移動 軌跡から退避している。従って、回動させられる結束紐8Cは、符号8Dで示す ように、係止釦41に巻き掛けられることになる。なお、この段階においては、 紐は、その先端部を除いて該釦に挾持されておらず、単に巻き掛けられているに 過ぎない。そして、紐案内アーム7が二回転して図1及び図5に示すホームポジ ションまで回動するとき、メインギヤ18の欠歯部18aがアイドルギヤ19に 対応することにより、このアーム7の回動を停止させ、アーム7はブレーキ部材 Bに衝合して静止させられる。
【0029】 一方、メインギヤ18は、その全周歯部18bをピニオン17に噛合させてい て、紐案内アーム7が停止された後も回転させられ、その軸18cで、ノッター 部40のカムを含むノッター駆動機構を作動させて結び目の形成動作を開始する 。
【0030】 紐案内アーム7が停止したのち、紐押し部材43が、図7(b)の紐8Dの上 位まで移動し、その先端に紐8Dと紐8Eを共に係合させてノッターアッセンブ リ42の作動領域まで、図8(a),(b)に示すように右方に押動する。この とき、いままで係止釦41に巻き回されていた結束紐8の一部は、釦本体45と 支持体44に挾み込まれてこれに係止される。これによって、係止釦41には、 紐案内アーム7から繰り出されている結束紐8の一部が90〜180度以内の巻 掛け角度で係止されたことになる。紐押し部材43が紐8D,8Eを押すとき、 結束紐8はホームポジションで係止されている紐案内アーム7を介してボビンか ら繰り出されるが、一端部8aの上から係止釦41に挟み込まれる。紐押し部材 43で押されるときの結束紐8がボビンの方から繰り出されるということは、被 結束物2を締め付けないことを意味している。
【0031】 結束紐8D,8Eが紐押し部材43で押されるとき、ノッターアッセンブリ4 2は、図5(b)に符号42Bで示す位置まで移動させられていて、押し動かさ れて来た紐8D,8Eをノッタージョーに係合させて回転したのち、待機位置( 符号42A参照)に戻る過程で、ストリッパー47がノッタージョー42aに巻 き付いている紐の節目に係合し、ノッタージョーにくわえられている紐がこの節 目に引き通されることによって結び目80(図9(a)参照)を形成する。
【0032】 結び目を形成するときの結束紐の動きを詳細に説明する。ノッタージョー42 a(図1参照)が回転するとき、被結束物2に巻き回されている結束紐8は、被 結束物2を巻き締める向きに移動しようとするが、この移動量と略同程度に移動 する部分がある。それは、係止釦41に挾持されている一端8aが釦から抜ける 向きに移動する部分と、釦41に巻き掛けられている巻き掛け部8bがノッター ジョー42a側に移動する部分である。上述した紐押し部材43で押動される紐 8は、紐案内アーム7が停止しているため、結束紐8は係止釦41に対して強く 挾み込まれないので、部材43で押動される紐8は被結束物2を締め付けないこ とになる。
【0033】 結び目を形成した後のノッターアッセンブリ42が待機位置に退避するとき、 カッター46が移動して来て、その非刃部を紐8Eの先端8aに係合させてこれ を係止釦41から引き抜くと共にその刃部でノッタージョーと係止釦41との間 の結束紐8Dを切断する。アームに引き通されている紐8Dの端部は、図5(a )に示すように、先端8aとして係止釦41に係止されたままに保持され残され る。
【0034】 以上の動作によって、図9(a)に示すように、結び目80を形成された被結 束物2が得られる。そして、以上のような結束動作が終了すると、各要素は図1 及び図5に示すような初期状態に復帰する。各要素が初期状態に戻るのは、メイ ンギヤ18が一回転したときであり、該ギヤの一回転をスイッチ18dが検出す るとこの信号により電磁クラッチ16の自己保持作用が解除され、結束動作の一 工程が終了する。
【0035】 そして、結束動作開始前には、90〜180度以内の巻掛け角度であるが、結 束動作を開始するときにはこの巻掛け角度を大きくして係止力を増大させて巻き 掛け開始時に紐が釦から抜けるのを回避し、結び目形成終了後の係止釦からの紐 の抜けを良くしているので、紐切れが発生しない。
【0036】 ここで、係止釦41に対して結束紐8が180度以上挾持されて係止された場 合を想定してみる。例えば、図2において、符号Uで示す位置(図4に示すアー ム7の位置参照)が紐案内アーム7のホームポジションであると仮定すると、該 アーム7がホームポジションに置かれたとき係止釦41には、180度以上の大 きな巻掛け角度で紐が挟持されて係止されることになる。しかも、従来は紐案内 アームが停止する前(アームが移動しているとき)に紐押し部材が紐をノッター アッセンブリの作動領域まで押動するので、紐押し部材で押される紐は、被結束 物を締め付ける向きに引っ張られることになり、被結束物を締め付けてしまう。 かかる状態で結び目を形成するとき、結び目形成に必要な充分な長さの紐の供給 が行われ難くなり、紐は被結束物を締め付けざるを得ない。その結果、図9(b )に示す被結束物2Aのように、結び目形成時にこれを括り縮めてしまう。
【0037】 また、結束動作を終えて、紐を係止釦から引き抜こうとすると、釦に挾持され た角度が大きい分だけ釦による紐挾持力が大きくなり、大きな引き抜き力が紐に かかることになる。そして、最悪の場合には、紐が釦から抜けないで切れてしま ったり、紐を引き抜く力が被結束物にかかってこれを破損してしまい、結果的に は結び目が形成されなくなる。このような傾向は、被結束物が比較的軟らかい物 の場合に多く発生する。なお、係止釦の挾持力をあまり弱くすると、被結束物の 硬軟に拘らず、結束動作時に紐の端部が釦から抜ける紐抜けの現象が発生するこ とは、良く知られている。
【0038】 図10には本考案の自動結束機を用いて結束した物の例を示してあって、(a )は生花の束2Bを、(b)は野菜の束2Cを結束した状態をそれぞれ示してい る。生花や野菜の中には、茎や葉が折れ易いものが多く、従来の結束機で束ねる と、締め過ぎにより茎葉が折れてしまう現象が発生していたが、本考案の結束機 によれば、紐をノッターアッセンブリの作動領域まで押すときに紐が被結束物を 締めないので茎葉を折ることなく結束することができる。図10において、鎖線 は束ねる前の状態を示し、実線は束ねた後を示している。
【0039】 以上の説明では、結束紐8を被結束物2に二巻きする例を挙げたが、被結束物 の特性によっては一巻きでも良いし、三巻きでも良い。この場合、メインギヤ1 8に形成される欠歯部18aの形成領域の設定で容易に対処できる。
【0040】 上述した説明では、図8に示す紐掛け終了時において、結束紐8Dは係止釦4 1に単に巻き掛けられていて、紐押し部材43で押動されたときに係止釦に挟持 されると説明したが、紐掛け動作が終了した時点では係止釦41に紐を少しだけ 挟持させ、紐押し部材43が紐を押動したとき完全に挟持されるようにしても良 い。完全に挟持された紐が一端部8aを押さえることにより、一端部8aの釦か らの抜けが抑止される。
【0041】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、結束紐の一端を係止釦に90〜180度以内 の巻掛け角度で係止しておいて紐案内アームを位置決めし停止させる紐案内アー ム駆動機構のアーム停止位置を設定すると共に、紐押し部材の作動タイミングを 設定するだけの簡単な構造であるので、軟らかい物を結束する自動結束機を低コ ストで得ることができる。衝撃に弱い可食材料から成る紐を用いて、軟らかい物 を結束するのに特に有効である。
【0042】 特に、巻掛け動作が終了してアームが停止した状態で紐押し部材が紐を押すの で、結束紐には、被結束物を締め付ける向きの力が作用しないので、被結束物を 強く締め付けることがなく、軟らかい物であっても、これを破損することなく結 束することができ、自動結束機における被結束物の対象品目が大きく拡大される 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す自動結束機の要部の正
面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す自動結束機の正面図で
ある。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の要部を示す斜視図である。
【図5】(a)は結束動作を開始する前の状態を示す係
止釦,結束紐,被結束物を示す正面図、(b)は同平面
図である。
【図6】(a)は結束動作を開始直後の状態を示す係止
釦,結束紐,被結束物,紐押し部材を示す正面図、
(b)は同平面図である。
【図7】(a)は巻掛け動作終了の状態を示す係止釦,
結束紐,被結束物,紐押し部材を示す正面図、(b)は
同平面図である。
【図8】(a)は紐案内アームが停止して巻掛け動作を
終了したのち、紐押し部材が結束紐をノッターアッセン
ブリの作動領域へ押動した状態を示す係止釦,結束紐,
被結束物,紐押し部材を示す正面図、(b)は同平面図
である。
【図9】(a)は本考案の自動結束機を用いて結束した
被結束物の一例を示す斜視図、(b)は紐案内アームの
停止位置を従来の停止位置に変えて結束した被結束物を
示す斜視図である。
【図10】(a)は本考案の自動結束機を用いて結束し
た花束を示す斜視図、(b)は同野菜の束を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1・・・固定テーブル 2・・・被結束物 3・・・遊動テーブル 5・・・フレーム 6・・・枢軸 7・・・紐案内アーム 8・・・結束紐 10・・・紐案内アーム駆動機構 11・・・駆動モータ 15・・・ベルト 16・・・電磁クラッチ 18・・・メインギヤ 19・・・アイドルギヤ 22・・・チェン 41・・・係止釦 42・・・ノッターアッセンブリ 44・・・支持体 45・・・釦本体 θ・・・巻掛け角

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンから巻き解された結束紐の中間部を
    紐案内アームの先端部に引き通しておいて、その一端を
    係止釦に巻き掛けて係止し、テーブル上に載置された被
    結束物の回りを回転する紐案内アームで被結束物に巻き
    掛けたのち、該紐に結び目を形成して被結束物を結束す
    る自動結束機において、 被結束物に紐を所定回数巻き掛けた紐案内アームが停止
    するとき、係止釦に巻き掛けられた紐の巻掛け角度が9
    0〜180度の範囲内に納まる位置で上記紐案内アーム
    を位置決めして停止させる紐案内アーム駆動機構と、紐
    案内アームが停止した状態において係止釦と被結束物と
    の間に張り渡された結束紐をノッターアッセンブリの作
    動領域まで押動する紐押し部材とを備えたことを特徴と
    する自動結束機。
JP047769U 1991-07-09 1992-07-08 自動結束機 Pending JPH0522302U (ja)

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JP047769U JPH0522302U (ja) 1991-07-09 1992-07-08 自動結束機

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JP5288291 1991-07-09
JP3-52882 1991-07-09
JP047769U JPH0522302U (ja) 1991-07-09 1992-07-08 自動結束機

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4326800Y1 (ja) * 1967-02-25 1968-11-06
JPS483036U (ja) * 1971-05-28 1973-01-13

Patent Citations (2)

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