JPH05224386A - 温度制御方法 - Google Patents

温度制御方法

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JPH05224386A
JPH05224386A JP4029299A JP2929992A JPH05224386A JP H05224386 A JPH05224386 A JP H05224386A JP 4029299 A JP4029299 A JP 4029299A JP 2929992 A JP2929992 A JP 2929992A JP H05224386 A JPH05224386 A JP H05224386A
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JP
Japan
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temperature
heating
photosensitive member
heating roller
control method
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Application number
JP4029299A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Fujisawa
和利 藤沢
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Seiko Epson Corp
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Seiko Instruments Inc
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp, Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光転写型の熱現像材料の熱現像温度を簡単
にかつ安定的に制御する温度制御方法を得ること。 【構成】 目標温度決定手段4および加熱電力決定手段
5を持ち、感光部材7の搬送速度に基づき目標温度ある
いは加熱電力を変更する温度制御方法。 【効果】 現像開始等における搬送速度の変化という大
きな外乱にも感光部材表面温度を安定化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光転写型の熱現像材料
を用いて複写機やプリンタ等の画像を作成する画像形成
装置の熱現像装置の加熱部材の温度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】温度制御の方法・装置としては多種多様
なものが知られているが、従来の一般的な温度制御方法
としては、加熱ローラの温度を測定して目標温度に対し
て比例動作、積分動作および微分動作等を用いて加熱量
を制御し加熱ローラを目標温度に保つという方法があ
る。
【0003】また感光転写型の熱現像材料を用いた画像
形成装置の熱現像制御装置としては例えば特開昭62−
147459号を挙げることができる。この公報による
と、加熱ローラが熱現像材料と接触した直後の加熱ロー
ラ表面温度の落ち込みを、加熱ローラ温度を予め必要と
される加熱温度よりも高くした後熱現像を行うことで少
なくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】熱現像材料の現像反応
の温度依存性は一般的に非常に高く、例えば前述の従来
例のような熱現像材料では、現像時間が一定であれば現
像温度は大きくても8℃以内の変動に抑える必要があ
り、望ましくは温度変動を3℃以内にすべきである。し
かし、前述の従来技術は以下のような課題を有する。
【0005】まず第一に、加熱ローラの測定温度を用い
るだけの制御では、測定温度に変動が生じてから加熱量
を調節するため、現像動作が開始される時などの熱的に
大きな変動が予測される場合にも、それが測定温度の変
動に現れてから加熱量を変更して加熱ローラ温度を目標
温度に近づけるものであり、結果として現像開始直後に
現像温度を正確に目標温度に保つことは困難である。
【0006】さらに、加熱ローラ温度と現像温度に影響
する感光部材の表面温度の間にズレがあり、なおかつそ
のズレも現像を行っていない時と現像を行う時の熱的な
条件のちがいによって異なるはずでその過渡的な状態で
の現像温度を一定に保つことが困難であるという欠点を
有する。
【0007】そのことは従来の温度制御方法の熱現像装
置を複写機に応用するとすれば、数枚連続の複写におい
て一枚目と数枚目で現像温度が変わり絵が違ってきた
り、一枚複写でもその前端後端で色の濃度が違ったり、
一枚複写直後に繰り返し複写を行う時などに安定した絵
を得られないという欠点である。
【0008】また一方、加熱ローラ温度を予め高くして
おくことは加熱初期の温度低下を少なくすることができ
るが温度変動は存在するという欠点を有する。
【0009】本発明はこういった状況に鑑み上記の課題
を解決するもので、その目的とするところは、簡単な構
成で現像温度を一定に保ち安定した熱現像を行わせる熱
現像装置のための温度制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の温度制御
方法は、被加熱物である感光部材の搬送速度に応じて加
熱部材の目標温度を変化させることを特徴とする。
【0011】さらに本発明の第2の温度制御方法は、被
加熱物である感光部材の搬送速度の変化が起こった時点
から予め定められた時系列に従って加熱部材の目標温度
を変化させることを特徴とする。
【0012】さらに本発明の第3の温度制御方法は、被
加熱物である感光部材の搬送速度によって前記加熱部材
の加熱量を制御することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は、熱現像が開始される時のように搬送
速度が変化することにより現像温度が変動するのを防ぐ
ため、加熱ローラ温度と搬送速度の2つを基に温度制御
を行うもので、搬送速度とその変化の仕方によって目標
温度あるいは加熱量を変更して感光部材表面温度を一定
に保ち温度依存性の高い熱現像工程を安定化するための
新規の温度制御方法についてのものである。
【0014】本発明は三つにわけられる。このうち第1
および第2の温度制御方法は、加熱部材である加熱ロー
ラの目標温度を変化させることを特徴としている。
【0015】これに対して第3の温度制御方法は、目標
温度を変化させずに加熱ローラに対する加熱量を変化さ
せることを特徴とする。
【0016】さてまず本発明の第1の温度制御方法は加
熱ローラの目標温度を搬送速度により決定するものであ
る。
【0017】例えば現像を行っていない時、つまり搬送
速度がゼロである時と、現像が行われる時、言い換えれ
ば搬送速度がある値を持っている時とで、目標温度を切
り換え、その目標温度に対し加熱ローラ温度が近づくよ
うに加熱量を制御するための温度制御方法であり、加熱
ローラ温度を変化させて感光部材表面温度を安定させる
温度制御方法である。感光部材が搬送されると、感光部
材へ移動する熱量が増加するため、感光部材の搬送中
(現像時)は、止まっている時(非現像時)と比べて目
標温度は高くなることになる。
【0018】このように感光部材の搬送速度がゼロの時
と搬送されている時に適用されるのが一般的ではある
が、この他にも、例えば同一熱現像装置の中でいくつか
の異なる搬送速度となる場合にも有効である。
【0019】しかも簡単な制御方法でよいという利点も
持ち合わせている。
【0020】次に本発明の第2の温度制御方法について
説明する。本方法は搬送速度が変化した時から、例えば
現像が開始される時と現像が終わった時に、目標温度を
予め定められた適当なシーケンスで変化させて、その目
標温度に対し加熱ローラ温度が近づくように加熱量を制
御するための温度制御方法である。
【0021】本方法も第1の温度制御方法と同様に加熱
ローラ温度を変化させて感光部材表面温度を安定させる
温度制御方法であるが、搬送速度が変化した時点から目
標温度を連続的に変化させていくことを特徴としてい
る。本方法の場合、加熱ローラ温度をより細かく変化さ
せているため第1の温度制御方法に比べより精度の高い
制御が可能である。
【0022】特に感光部材が止まっている状態(非現像
時)から搬送が始まった時、搬送されている状態(現像
時)から搬送速度がゼロになった時の、感光部材表面温
度を安定化させるのに有効である。
【0023】また、搬送速度が変化した時の感光部材表
面温度がかなり長い時間不安定な状態におかれるような
場合、本方法を適用することにより、すみやかに温度を
安定化することが可能である。
【0024】続いて本発明の第3の温度制御方法を説明
する。本方法は、加熱ローラ温度を一定の目標温度に近
づけるように加熱ローラの測定温度のズレから加熱量を
制御を行うと共に、感光部材の搬送速度つまり現像すべ
き感光部材の処理量によって加熱量を変更する温度制御
方法である。
【0025】搬送速度が速ければそれだけ処理量が増加
して必要な加熱量が増加するので、搬送速度にあわせて
加熱量を変更してやり温度変動をなくしていく温度制御
方法である。
【0026】本方法の場合は、特に感光部材が止まって
いる状態(非現像時)から搬送が始まった時、搬送され
ている状態(現像時)から搬送速度がゼロになった時
の、応答性に優れた制御方法である。
【0027】また、本方法を実現する加熱量決定方法と
して、 1) 加熱ローラの測定温度と目標温度のズレから計算
される加熱量に予め定めてあった加熱量を付加し補正す
る、付加補正法。
【0028】2) 加熱ローラの測定温度と目標温度の
ズレから計算される加熱量と無関係に予め定めてあった
加熱量に強制的に変更する、強制変更法。
【0029】が考えられる。いずれも非常に有効な方法
であるが、付加補正法は付加する加熱量を搬送速度毎に
設定することができるので、例えば同一熱現像装置の中
でいくつかの異なる搬送速度となる場合に、また強制変
更法は加熱ローラの測定温度と目標温度のズレから計算
される加熱量と無関係であるので、計算される加熱量が
不安定なノイズが測定温度を乱した場合や頻繁な搬送開
始と停止の繰り返しのような場合に、現像温度を安定化
させるのに効果的である。
【0030】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づき
詳しく説明する。
【0031】図1は本発明の第1あるいは第2の温度制
御方法を適用した熱現像装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0032】加熱部材である加熱ローラ1はアルミ製で
中空で回転自在であり、中に発熱体である棒状のハロゲ
ンランプ2が設置してある。そこにサーミスタや熱電対
あるいは測温抵抗体などを組み込んだ摺接自在な温度セ
ンサ3を接触させて加熱ローラ温度Thrの測定を行
う。前記加熱ローラ1の目標温度Thtの設定を行う目
標温度設定手段4は記憶装置と演算装置からなるマイク
ロコンピュータで構成され、図示しない感光部材搬送装
置からの搬送速度vの信号により前記目標温度Thtを
決定する。同様にマイクロコンピュータで構成した加熱
電力決定手段5は前記加熱ローラ温度Thrが前記目標
温度Thtに一致するように比例動作および積分動作等
の計算により加熱量に相当する加熱電力Qを決定して、
それを電力制御信号に変換して、電力制御信号を半導体
リレーからなる電力制御装置6に出力する。前記電力制
御装置6は前記電力制御信号に基づいて前記ハロゲンラ
ンプ2への通電を制御する。なお8はハロゲンランプ2
に電力を供給するための電源である。露光して潜像が形
成されている感光部材7は連続した帯状であり現像動作
中に限り任意の速度で矢印Aの方向に図示しない搬送装
置により搬送される。そのとき前記加熱ローラ1と接触
することにより加熱され現像される。
【0033】続いて本発明の第1の温度制御方法の詳細
を説明する。
【0034】図2は、加熱ローラ1の目標温度Thtを
一定にしたときの搬送速度vと感光部材表面温度Thの
関係を実験的に求めたグラフである。ここで搬送速度v
がゼロの時の感光部材表面温度をTh0とする。搬送速
度vが早ければそれだけ前記加熱ローラ1から前記感光
部材7に移動する熱量が増加してその間の温度勾配が大
きくなり、前記目標温度Thtと感光部材表面温度Th
との差が大きくなる。図から判るように、搬送速度vが
20mm/s程度の時には感光部材表面温度は止まって
いる時に比べて3℃以上低下している。よって感光部材
表面温度Thを一定にするためには前記目標温度Tht
を搬送速度vに従って変化させる必要がある。図3はこ
の関係を示すグラフであって、搬送速度vに比例して目
標温度Thtを上昇させることにより、感光部材温度T
hを一定に保持することができる。なお、Thr0は搬
送速度vがゼロの時の目標温度である。
【0035】図4は本発明の第1の温度制御方法を実現
させるための目標温度決定手段を示すフローチャートの
一例である。この目標温度決定手段は感光部材の搬送速
度vから加熱ローラの目標温度Thtを決定するもので
ある。
【0036】本発明を適用する装置が複写機の熱現像装
置であるとき、前記熱現像装置の前記感光部材の搬送速
度vは複写をしていない時のv=0、あるいは複写中の
v=v1 の2段階に切り替えられるものである。それぞ
れの搬送速度vにおいて感光部材表面温度Thを同一に
するための加熱ローラの目標温度ThtはそれぞれTh
r0とThr1 である。そこで搬送速度vが0である
か、v1 であるかを判別して言い換えれば複写をしてい
ない待機中か複写動作中かを判別し(s11)、搬送速
度vが0であれば加熱ローラの目標温度ThtをThr
0として(s12)、v1 であればThtはThr1 と
する(s13)。もしもこの熱現像装置において感光部
材の種類や露光速度等の関係から複写中に別の搬送速度
v=v2 を取り得る場合、そのときの適当な加熱ローラ
温度ThrがThr2 であれば、前記搬送速度vの判別
(s11)で更に別に分岐して、加熱ローラの目標温度
ThtをThr2 にする(s14)ことになる。このよ
うに搬送速度が数通りに渡る場合は分岐を増やすことで
対応していくことができる。
【0037】また別の目標温度決定手段として、加熱ロ
ーラの目標温度Thtを搬送速度vの関数として求める
ことができるならば、上記手段によらず演算手段を使い
目標温度Thtを決定することも可能であり、そのとき
はあらゆる搬送速度vに対応することができる。
【0038】次に本発明の第2の温度制御方法を詳しく
説明する。
【0039】前記感光部材7の搬送速度vが0からv1
に変化する場合つまり複写が開始された時、加熱ローラ
の目標温度Thtを一定に保ったとしても感光部材表面
の温度Thが、前記加熱ローラ1の熱容量や温度センサ
3の遅れなどから時間tに対し図5に示すように変化す
る。ここで搬送速度vがゼロの時の感光部材表面温度を
Th0とする。感光部材表面温度Thの時間変化になく
し安定化するため、加熱ローラの目標温度Thtを時系
列的に変化させる必要がある。図6はこのための目標温
度Thtの温度変化を示すグラフであって、図5に示す
感光部材温度Thの温度低下分を補償すべく、搬送速度
vの変化以降に加熱ローラの目標温度Thtを時間tと
共に変化させていく様子を示したものである。ここで搬
送速度vがゼロの時の目標温度をThr0とする。実験
によれば図1に示す構成で何種類かの感光部材を用いた
ところ、複写開始の搬送速度vがゼロであるところから
約30mm/sに変化してから、約1分後までに加熱ロ
ーラ温度Thrを2℃から8℃の範囲に渡り変化させて
いくことで感光部材温度を安定化することができた。ま
た、図6では図の曲線に示すように温度変化が滑らかに
なるように精密な温度制御を行ったが、以下に示す表1
のように段階的に変化させても十分に感光部材表面温度
の安定化を図ることができた。また、複写機の連続複写
や連続プリント等において、画像一枚分の複写、プリン
ト時間が10秒から20秒程度でなおかつ感光部材表面
温度が安定するまでの時間より短い場合は、複写、プリ
ント毎に目標温度Thtを変化させることでも同様の効
果を得られる。
【0040】
【表1】
【0041】図7に本発明の第2の温度制御方法の目標
温度決定手段についてのフローチャートの一例を示した
もので、搬送速度vを監視して搬送速度vに変化が起き
た場合つまり複写が開始した時、前述の表1に従って順
次目標温度を変化させる例である。
【0042】前記感光部材7の搬送速度vは複写機であ
れば待機中である0と複写中のv1の2段階に切り替わ
る。まず最初に前記感光部材の搬送速度vの変化がある
かないかを判別し(s21)、複写が始まり搬送速度v
が0からv1 に変化する時、目標温度ThtをThr0
+2℃にして(s22)、タイマー1で時間10秒まで
カウントして(s23)、ThtをThr0+3℃にし
て(s24)、タイマー2で時間10秒をカウントし
(s25)、ThtをThr0+4℃にして(s2
6)、タイマー3でさらに時間10秒をカウントし(s
27)、最後にThtをThr0+5℃にする(s2
8)。一方、複写が終了して搬送速度vの変化がv1 か
ら0へ変化する場合は、ここに記載はしていないが表1
と同様な手順に従って、目標温度ThtをThr0−2
℃にして(s29)、タイマー5で5秒を経た後(s3
0)、目標温度ThtをThr0−1℃にして(s3
1)、タイマー6でさらに10秒経過後(s32)、目
標温度ThtをThr0にする(s33)。変化がなけ
ればつまり目標温度Thtを変更しないで(s34)、
待機中はTht=Thr0、複写中はTht=Thr0
+5℃とする。
【0043】以上述べたように、本例の場合は感光部材
表面温度をあらかじめ測定しておき、この特性曲線に基
づいて加熱ローラの目標温度Thtを時間と共にある所
定の割合で上昇させていくものである。従って、使用す
る感光部材や熱現像装置の熱特性等を十分考慮して目標
温度Thtの設定温度を決める必要がある。但し、一度
適切なパターンを規定してしまえば、簡単な構成で高い
温度安定性を持った熱現像装置を構成することができ
る。
【0044】図8は本発明の第3の温度制御方法を適用
した熱現像装置の構成を示すブロック図である。
【0045】加熱部材である加熱ローラー11はアルミ
製で中空で回転自在であり、中に発熱体である棒状のハ
ロゲンランプ12が設置してある。そこにサーミスタや
熱電対や測温抵抗体等を組み込んだ摺接自在の温度セン
サ13を接触させて加熱ローラ温度Thrの測定を行
う。加熱電力決定手段15は記憶装置と演算装置からな
るマイクロコンピュータで構成され、図示しない感光部
材搬送装置からの搬送速度vの信号と前記加熱ローラ温
度Thrにより加熱量に相当する加熱電力Qを決定し
て、加熱電力Qを電力制御信号に変換して、電力制御信
号を半導体リレーからなる電力制御装置16に出力す
る。前記電力制御装置6は前記電力制御信号に基づいて
前記ハロゲンランプ12への通電を制御する。なお18
は前記ハロゲンランプ2に電力を供給するための電源で
ある。露光して潜像が形成されている感光部材17は帯
状であり現像動作中に限り任意の速度で矢印Aの方向に
図示しない搬送装置により搬送される。そのとき前記加
熱ローラ11と接触することにより加熱され現像され
る。
【0046】次に第3の発明の詳細を従来の温度制御方
法との比較を交えて説明する。
【0047】図9は従来の一般的な比例動作および積分
動作を行う加熱電力決定手段のフローチャートである。
目標温度Thtを設定してやると、加熱ローラ温度Th
rと前回の加熱ローラ温度と目標温度Thtとの差dT
Pと前回の加熱電力QPにより加熱電力Qを決定して、
電力制御信号に変換して前記電力制御信号を電力制御装
置16に出力するものである。
【0048】まず最初に、加熱ローラの目標温度Tht
と前回の加熱ローラ温度ThrPとの温度差dTPと前
回の加熱電力QPを記憶装置より取り出す(s41)。
ただし記憶装置に前回データがなければ両方の初期値を
0とする。前記温度センサ13から測定温度Thrを受
け(S42)、加熱ローラの目標温度Thtとの温度差
dTを計算する(S43)。加熱電力Qを前記温度差d
Tと前回の温度差dTPおよび前回の加熱電力QPから
次式によって計算する(S44)。 Q=k1 ×dT−k2 ×dTP+QP ここでk1 とk2 は実験的に求めた制御定数で、それら
を適切に設定してやることにより安定した制御が可能に
なる。本実施例にとりあげた熱現像装置においてはk1
=7〜50、k2 =6〜50の範囲で、常にk1 >k2
の成り立つものが適切だった。前記加熱電力QはQPと
して前記温度差dTをdTPとして次回計算のために記
憶装置に格納する(S45)。求めることのできた加熱
電力Qを電力制御装置を駆動させる電力制御信号に変換
して(s46)、電力制御装置16に出力する。
【0049】この従来の一般的な加熱電力決定手段にお
いては加熱ローラ温度Thrの目標温度Thtからのズ
レに対し加熱電力Qを補正していくもので、目標温度T
htに対し加熱ローラ温度Thrが低ければ加熱電力Q
を増加させ、逆に目標温度Thrに対し加熱ローラ温度
Thtが高ければ加熱電力Qを減少させる性質を持ち、
結果として最適な加熱電力を提供することになる。
【0050】しかし、本発明を適用する熱現像装置を複
写機等に用いるときはうまくいかない。前記感光部材の
搬送速度vが待機中の0から複写中の一定速度v1 に変
化すると、複写中には一定量の感光部材を加熱すること
になり、待機中より複写中の加熱ローラ温度Thrを維
持するために必要な加熱電力Qは増加する。よって複写
開始時より加熱電力は増やさなければならないのだが、
従来の温度制御方法では加熱ローラ温度Thrが目標温
度Thtに対して差が生じてから加熱電力Qを補正して
おり、加熱電力の増加に遅れを生じて、過渡的に不安定
な状態になり温度は大きく振れてしまう。図10は上記
の一般的な加熱電力決定手段に用いた熱現像装置での、
静止していた感光部材がある速度で搬送され始めた時
の、加熱ローラ温度Thrの経時変化であり、図11は
同じ条件での加熱電力Qの経時変化である。搬送速度v
が0の待機時に加熱ローラ温度ThrはThr0に加熱
電力QはQ0で安定しているが、複写が開始され搬送速
度vがv1 に変化した時から加熱ローラ温度Thrが低
下し始めて、そのため加熱電力Qは増加して温度低下を
防ごうとする。しかし、一度下がった加熱ローラ温度T
hrは増加した加熱電力Qのため目標温度Thr0を超
えてしまい、やがて加熱電力QがQ1 に加熱ローラ温度
ThrがThr0に収束するまでに、3℃から8℃の温
度変動があり、複写初期の画像を乱した。また、複写終
了時には温度が3℃から8℃上昇するような複写開始時
の逆の温度変動が起こり、余り間隔をあけずに複写を再
開したときなどに過現像で部分が生じて画像を乱した。
そこで想定される搬送速度vの変化に対しそれぞれの変
化に対応する加熱電力Qを実験あるいは計算でもとめ
て、搬送速度vの変化と共に強制的に加熱電力Qを変え
るのが本発明の第3の温度制御方法の根幹をなすもので
ある。
【0051】次に本発明の第3の温度制御方法を実施例
に基づいて説明する。
【0052】図12は本第3の発明の実施例の加熱電力
決定手段のフローチャートである。加熱電力Qを電力制
御信号に変換する手前に搬送速度vを判別し、搬送速度
vが待機中の0のときと複写中のv1 とで分岐して、複
写中について加熱電力Qにある値を加算して補正してい
るのを特徴とする。以下に詳しく説明する。
【0053】最初に、加熱ローラの目標温度Thtと前
回の加熱ローラ温度との温度差dTPと前回の加熱電力
QPを記憶装置より取り出し(s41)、ただし記憶装
置に前回データがなければ両方の初期値を0とする。前
記温度センサ13から測定温度Thrを受け(S4
2)、加熱ローラの目標温度Thtとの温度差dTを計
算する(S43)。加熱電力Qを前記温度差dTと前回
の温度差dTPおよび前回の加熱電力QPから次式によ
って計算する(S44)。 Q=k1 ×dT−k2×dTP+QP 前記加熱電力QはQPとして前記温度差dTをdTPと
して次回計算のために記憶装置に格納する(S45)。
【0054】ここで搬送速度vを判別して(s51)、 i)搬送速度vが0の待機中の場合 求めることのできた加熱電力Qに従って電力制御装置を
駆動させる電力制御信号に変換して(s46)、電力制
御装置16に出力する。
【0055】ii)複写中で搬送速度vがv1 の場合 加熱電力Qを後で説明する方法により求められるQ1 で
補正して(s52)、補正した加熱電力Qを電力制御装
置を駆動させる電力制御信号に変換して(s46)、電
力制御装置16に出力する。
【0056】上記のフローチャートによれば複写動作中
の加熱電力Q強制的に変更することになり初期の温度変
動をなくすことができる。
【0057】また、感光部材の種類や露光条件等により
別の搬送速度v2 で複写することがある場合には、搬送
速度vの判別でv=v2 に分岐して、加熱電力Qを後で
説明する方法により求められるQ2 で補正して(s5
3)、補正した加熱電力Qを電力制御装置を駆動させる
電力制御信号に変換して(s46)、電力制御装置16
に出力するように分岐を増やしてやることで対応が可能
になる。
【0058】図13は本発明の第3の温度制御方法の第
2の実施例の加熱電力決定手段のフローチャートであ
る。
【0059】加熱電力Qの決定の手前に搬送速度vの変
化を判別し、搬送速度vは待機中の0と複写中のv1 に
変わるので、待機中であるか複写中であるかの搬送速度
vに変化がない場合と、複写開始時の搬送速度が0から
v1 に変化する場合と、複写終了時の搬送速度がv1 か
ら0に変化する場合の3つに分岐してそれぞれにおいて
加熱電力Qを決定しているのを特徴とする。以下に詳し
く説明する。
【0060】最初に、加熱ローラの目標温度Thtと前
回の加熱ローラ温度との温度差dTPと前回の加熱電力
QPを記憶装置より取り出し(s41)、ただし記憶装
置に前回データがなければ両方の初期値を0とする。前
記温度センサ13から測定温度Thrを受け(S4
2)、加熱ローラの目標温度Thtとの温度差dTを計
算する(S43)。
【0061】ここで搬送速度vの変化を判別して(s6
1)、 i)搬送速度vに変化がない待機中かあるいは複写中の
場合 加熱電力Qを前記温度差dTと前回の温度差dTPおよ
び前回の加熱電力QPから次式によって計算する(S4
4)。 Q=k1 ×dT−k2 ×dTP+QP 前記加熱電力QはQPとして前記温度差dTをdTPと
して次回計算のために記憶装置に格納する(S45)。
求めることのできた加熱電力Qを電力制御装置を駆動さ
せる電力制御信号に変換して(s46)、電力制御装置
16に出力する。
【0062】ii)複写開始時の搬送速度vが0からv
1 に変化する場合 加熱電力Qを後で説明する方法で求められるQ3 にして
(s62)、前記加熱電力QはQPとして前記温度差d
TをdTPとして次回計算のために記憶装置に格納する
(S45)。求めることのできた加熱電力Qを電力制御
装置を駆動させる電力制御信号に変換して(s46)、
電力制御装置16に出力する。
【0063】iii)複写終了時の搬送速度vがv1 か
ら0に変化する場合 加熱電力Qを後で説明する方法で求められるQ0にして
(s63)、前記加熱電力QはQPとして前記温度差d
TをdTPとして次回計算のために記憶装置に格納する
(S45)。求めることのできた加熱電力Qを電力制御
装置を駆動させる電力制御信号に変換して(s46)、
電力制御装置16に出力する。
【0064】以上のフローチャートにより複写開始時と
複写終了時に強制的に加熱電力Qを決定することが可能
である。
【0065】次に前述の加熱電力Q0からQ3 の決定方
法について説明する。図14は感光部材の搬送速度vと
加熱現像に必要な加熱電力Qの関係を示す実験的に求め
られたグラフである。搬送速度vの増加と共に加熱現像
される感光部材の量が増えるので必要とされる加熱電力
Qは増加する。搬送速度vが0のときに加熱電力Qは前
記Q0であり、搬送速度vが前記v1 のとき前記Q3 で
ある。また搬送速度vが前記v1 のときと0のときの必
要な加熱電力Qの差が前記Q1 であり、搬送速度vが前
記v2 のときと0のときの必要な加熱電力Qの差が前記
Q2 である。このグラフは上述したようにあくまでも実
験的に求めたものである。図14において、感光部材の
搬送速度vと加熱現像に必要な加熱電力Qは正比例する
関係にあるが、感光部材の特性や適用する熱現像装置の
熱特性などによりその比例状態が変わる可能性がある。
従ってあらかじめ十分な検討を加えたのち、Q1 、Q2
、Q3 およびQ0に相当する加熱電力を求めることが
望ましい。
【0066】そして図15が本発明の第3の温度制御方
法を用いた熱現像装置での、静止していた感光部材があ
る速度で搬送され始めた時の、加熱ローラ温度Thrの
経時変化である。図10に見られた温度変動を無くすこ
とができた。
【0067】本発明において述べてきた3つの温度制御
方法は、それぞれに一長一短がある。
【0068】まず本発明の第1の温度制御方法は加熱ロ
ーラの目標温度を搬送速度により決定するものであり、
感光部材の搬送速度がゼロの時と搬送されている時に適
用されるのが一般的ではあるが、この他にも、例えば同
一熱現像装置の中でいくつかの異なる搬送速度となる場
合にも有効である。しかも簡単な制御方法であるという
利点も持ち合わせている。
【0069】次に本発明の第2の温度制御方法は、搬送
速度が変化した時から、例えば現像が開始される時と現
像が終わった時に、目標温度を予め定められた適当なシ
ーケンスで変化させて、その目標温度に対し加熱ローラ
温度が近づくように加熱量を制御するための温度制御方
法であり、搬送速度が変化した時点から目標温度を連続
的に変化させていくことを特徴としている。加熱ローラ
温度をより細かく変化させているため第1の温度制御方
法に比べより精度の高い制御が可能であり、特に感光部
材が止まっている状態(非現像時)から搬送が始まった
時、搬送されている状態(現像時)から搬送速度がゼロ
になった時の、感光部材表面温度を安定化させるのに有
効である。
【0070】また、搬送速度が変化した時感光部材表面
温度がかなり長い時間不安定な状態におかれるような場
合、本方法を適用することにより、すみやかに温度を安
定化することが可能である。
【0071】続いて本発明の第3の温度制御方法は、加
熱ローラ温度を一定の目標温度に近づけるように加熱ロ
ーラの測定温度のズレから加熱量を制御を行うと共に、
感光部材の搬送速度つまり現像すべき感光部材の処理量
によって加熱量を変更する温度制御方法であり、搬送速
度にあわせて加熱量を変更してやり温度変動をなくして
いく温度制御方法である。
【0072】本方法の場合は、特に感光部材が止まって
いる状態(非現像時)から搬送が始まった時、搬送され
ている状態(現像時)から搬送速度がゼロになった時
の、応答性に優れた制御方法である。
【0073】また、本方法を実現する加熱量決定方法と
して、付加補正法と強制変更法が考えられ、いずれも非
常に有効な方法であるが、付加補正法は付加する加熱量
を搬送速度毎に設定することができるので、例えば同一
熱現像装置の中でいくつかの異なる搬送速度となる場合
に、また強制変更法は加熱ローラの測定温度と目標温度
のズレから計算される加熱量と無関係であるので、計算
される加熱量が不安定なノイズが測定温度を乱した場合
や頻繁な搬送開始と停止の繰り返しのような場合に、現
像温度を安定化させるのに効果的である。
【0074】以上述べてきたように3つの温度制御方法
はそれぞれ単独で適用しても複写開始時の温度変動を抑
える上で十分に機能を果たすことができるが、複数の組
み合わせによる構成も可能で、更に現像温度の温度安定
化を図ることができる。
【0075】また、本実施例においてはローラによる熱
現像装置を例に取って説明したがこれに限られたわけで
なく、加熱板等を用いた接触式の熱現像装置全般にわた
って適用することができるのはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の三つのいず
れの温度制御方法によっても、熱現性の感光部材の現像
温度を、熱的条件の大きな変化が予測される現像開始時
等においても安定化できる。
【0077】特に本発明の第1の温度制御方法は加熱ロ
ーラの目標温度を搬送速度により決定するものであり、
同一の熱現像装置の中でいくつかの異なる搬送速度とな
る場合にも有効である。しかも簡単な制御方法であると
いう効果も有する。
【0078】そして、本発明の第2の温度制御方法は、
加熱ローラ温度をより細かく変化させているため第1の
温度制御方法に比べより精度の高い制御が可能であり、
搬送速度が変化した時感光部材表面温度がかなり長い時
間不安定な状態におかれるような場合、本方法を適用す
ることにより、すみやかに温度を安定化する効果を有す
る。
【0079】そして、本発明の第3の温度制御方法は、
搬送速度にあわせて加熱量を変更してやり温度変動をな
くしていく効果を有し、特に感光部材が止まっている状
態(非現像時)から搬送が始まった時、搬送されている
状態(現像時)から搬送速度がゼロになった時の、応答
性に優れた制御方法である。また、その加熱量決定方法
として、付加補正法と強制変更法が考えられ、付加補正
法は付加する加熱量を搬送速度毎に設定することができ
るので、例えば同一熱現像装置の中でいくつかの異なる
搬送速度となる場合に、また強制変更法は頻繁な搬送開
始と停止の繰り返しのような場合に、現像温度を安定化
させるのに効果的である。
【0080】以上の三つ温度制御方法によれば、現像温
度が安定して、複写機やプリンターにおいて、連続複
写、プリントや頻繁な繰り返し複写、プリントにおいて
均質で素晴らしい画質を得ることができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1あるいは第2の温度制御方法を適
用した熱現像装置の構成を示すブロック図。
【図2】加熱ローラの目標温度Thを一定にしたときの
搬送速度vと感光部材表面温度Thの関係を示すグラ
フ。
【図3】感光部材表面温度を一定にするための搬送速度
vと加熱ローラの目標温度Thtの関係を示すグラフ。
【図4】本発明の第1の温度制御方法に関わる目標温度
決定手段を示すフローチャート。
【図5】複写開始時を含む加熱ローラの目標温度を一定
に保ったときの感光部材表面温度Thの経時変化を示す
グラフ。
【図6】感光部材表面温度を一定にするための加熱ロー
ラの目標温度の経時変化を示すグラフ。
【図7】本発明の第2の温度制御方法に関わる目標温度
決定手段を示すフローチャート。
【図8】本発明の第3の温度制御方法を適用した熱現像
装置の構成を示すブロック図。
【図9】一般的な比例動作および積分動作を行う加熱電
力決定手段のフローチャート。
【図10】一般的な加熱電力決定手段に用いた熱現像装
置での加熱ローラ温度Thrの経時変化を示すグラフ。
【図11】一般的な加熱電力決定手段に用いた熱現像装
置での加熱電力Qの経時変化を示すグラフ。
【図12】本発明の第3の温度制御方法の第1の実施例
を示す加熱電力決定手段のフローチャート。
【図13】本発明の第3の温度制御方法の第2の実施例
を示す加熱電力決定手段のフローチャート。
【図14】感光部材の搬送速度vと加熱現像に必要な加
熱電力Qの関係を示すグラフ。
【図15】第3の発明の加熱電力決定手段に用いた熱現
像装置での加熱ローラ温度Thrの経時変化を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1、11 加熱ローラ 2、12 ハロゲンランプ 3、13 温度センサ 4 目標温度決定手段 5、15 加熱電力決定手段 6、16 電力制御装置 7、17 感光部材 8、18 電源 S11〜63 ステップ t 時間 Th 感光部材表面温度 Thr 加熱ローラ温度 Tht 加熱ローラ目標温度 v 感光部材搬送速度 dT 加熱ローラの目標温度との温
度差 dTP 前回の温度差 Q 加熱電力 QP 前回の加熱電力

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱現像性の感光部材を現像する熱現像装
    置内で加熱部材により前記感光部材を接触加熱する温度
    制御方法において、前記感光部材の搬送速度に応じて前
    記加熱部材の目標温度を変化させることを特徴とする温
    度制御方法。
  2. 【請求項2】 熱現像性の感光部材を現像する熱現像装
    置内で加熱部材により前記感光部材を接触加熱する温度
    制御方法において、前記感光部材の搬送速度の変化が起
    こった時点から予め定められた時系列に従って前記加熱
    部材の目標温度を変化させることを特徴とする温度制御
    方法。
  3. 【請求項3】 熱現像性の感光部材を現像する熱現像装
    置内で加熱部材により前記感光部材を接触加熱する温度
    制御方法において、前記感光部材の搬送速度によって前
    記加熱部材の加熱量を制御することを特徴とする温度制
    御方法。
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