JPH052245Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH052245Y2 JPH052245Y2 JP167488U JP167488U JPH052245Y2 JP H052245 Y2 JPH052245 Y2 JP H052245Y2 JP 167488 U JP167488 U JP 167488U JP 167488 U JP167488 U JP 167488U JP H052245 Y2 JPH052245 Y2 JP H052245Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- cutting
- finishing
- shaft
- rough
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は、工具軸に粗削りバイトと仕上げバイ
トとを取付けて、粗切削と仕上げ切削とを同時に
行い得られるようにした中ぐり工具に関する。 (従来の技術) 従来、特公昭58−22282号公報により、工具軸
の先端部を工具軸の軸線に対し一側方に傾動可能
なスイングロツドで構成し、該ロツドの先端部外
周に、該ロツドの傾動方向に突出する仕上げバイ
トと、これに対し位相差を存して仕上げバイトよ
りも突出長さの長い粗削りバイトとを取付けると
共に、工具軸の尾端部にスイングロツドを工具軸
の軸線に合致する同心位置と傾動位置とに切換え
る切換手段を組込み、工具軸の前進時該ロツドを
同心位置にして粗削りバイトによる粗切削を行
い、次いで工具軸の後退時該ロツドを傾動位置に
して仕上げバイとによる仕上げ切削を行うように
した穴ぐり工具は知られている。 (考案が解決しようとする課題) 上記のものでは、工具軸の構造が複雑で高価に
なり、又工具軸の前進と後退とで粗切削と仕上げ
切削とを2段階に分けて行うため、加工に時間が
かかる問題がある。 かかる問題点を解決すべく、工具軸に粗削りバ
イトと仕上げバイトとを切削りバイトが仕上げバ
イトに対し工具軸の切削送り方向先方に位置する
ように取付け、工具軸の該送り方向への移動で粗
切削と仕上げ切削とを同時に行うようにすること
も考えられる。 然し、このものでは、粗削りバイトが受ける切
削反力により工具軸に作用する曲げモーメントで
工具軸が撓み、この撓みで工具軸の回転中心に対
する仕上げバイトの位置ずれを生じ、穴ぐり加工
の仕上げ精度が悪くなる。 本考案は、粗切削と仕上げ切削とを同時に行い
且つ仕上げ精度も良好にし得るようにした穴ぐり
工具を提供することをその目的とする。 (課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成すべく、工具軸に粗
削りバイトと仕上げバイトとを粗削りバイトが仕
上げバイトに対し工具軸の切削送り方向先方に位
置するように取付けて、粗切削と仕上げ切削とを
同時に行うようにした中ぐり工具において、仕上
げバイトを、粗削りバイトが受ける切削反力によ
り工具軸に作用する曲げモーメントの作用方向に
対し略90°の位相差を存する位置に取付けたこと
を特徴とする。 (作用) 本考案の作用を第6図を参照して説明する。 工具軸1に図示の如くX−Y座標を取ると、切
削時に粗切りバイト2はX軸方向に平行な主分力
とY軸方向に平行な背分力とを成分とする切削反
力を受け、この切削反力により工具軸1に捩りモ
ーメントと曲げモーメントMとが作用し、工具軸
1は曲げモーメントMの作用方向に撓む。 ここで、仕上げバイト3の取付箇所における工
具軸1の撓み量をδとすると当該取付箇所の軸中
心0′は工具軸1の回転中心0からδだけ曲げモー
メントMの使用方向に偏心することになり、軸中
心0′から仕上げバイト3の刃先までの距離をr、
曲げモーメントMの作用方向に対する仕上げバイ
ト3の取付箇所の位相差をθ、回転中心0から仕
上げバイト3の刃先までの距離、即ち仕上げバイ
ト3による切削半径をr′として、次式が成立する r′2−r2=δ2−2rδcosθ ……(1) (1)の式の左辺が零になるのは、 cosθ=δ/2r ……(2) の場合であり、ここでδはrに比し僅かに小さ
く、(2)式の右辺は略零とみなすことができ、従つ
てθ≒90°のときにr≒r′となり、結局曲げモーメ
ントMの作用方向に対し仕上げバイト3を略90°
の位相差を存する位置に取付けることで、穴ぐり
加工の仕上げ精度を実用上問題にならない程度に
向上できる。 ところで、曲げモーメントMの作用方向は、バ
イトの刃先形状を変えない限り後記する如く切削
条件に係らず略一定であり、同一の穴ぐり工具で
切削条件の異る穴ぐり加工を精度良く行い得られ
る。 (実施例) 第1図を参照して、1は尾端に図示しないスピ
ンドルに嵌合されるシヤンク部1aを有する工具
軸を示し、該工具軸1の先端部に軸線方向に間隔
を存して粗削りバイト2と仕上げバイト3とを取
付けて、粗切削及び仕上げ切削兼用の穴ぐり工具
を構成した。 図示の工具は、ワーク穴に工具軸1を挿入しつ
つ穴ぐり加工を行うもので、工具軸1の切削送り
方向は軸線方向先方となり、粗削りバイト2を仕
上げバイト3よりも軸線方向先方に取付け、粗削
りバイト2による粗切削に続いて仕上げバイト3
による仕上げ切削が行われるようにした。 上記各バイト2,3は、第2図及び第3図に示
す如く、工具軸1に形成した径方向の各凹孔1b
に挿入固定されるもので、図中1cはバイト固定
ねじ、1dは各バイト2,3の突出長さを調節す
る調節ねじを示し、仕上げバイト3の突出長さを
粗削りバイト2よりも仕上げ代分だけ長くする。 尚、各バイト2,3を工具軸1に対し径方向に
出没自在に取付け、工具軸1をワーク穴に挿入し
てから各バイト2,3を突出させて、工具軸1を
引戻しつつ穴ぐり加工を行うものでは、粗削りバ
イト2と仕上げバイト3の軸線方向の位置関係を
実施例のものとは逆にする。 ところで、仕上げバイト3は、粗削りバイト2
が受ける切削反力により工具軸1に作用する曲げ
モーメントMの作用方向に対し略90°の位相差を
存する位置に取付けるものとし、上記作用の項で
説明したように、曲げモーメントMによる工具軸
1の撓みで仕上げバイト3の回転半径が変化する
のを防止して、精度良く仕上げ切削を行い得られ
るようにした。 第4図は曲げモーメントMの作用方向を測定す
る装置を示し、治具4に取付けた検知ヘツド5に
粗削りバイト2を取付けた工具軸1を装着し、ワ
ークWをスピンドル6により回転させつつ工具軸
1側に前進させて穴ぐり加工を行い、工具軸1に
作用する第6図のX軸方向とY軸方向の曲げ荷重
を検知ヘツド5に内蔵する各軸方向のロードセル
で検出して、曲げモーメントMの作用方向を測定
するようにした。 下表は、切削条件、即ちワークWの回転速度、
前進送り速度、削代を変えて、夫々の場合のX軸
方向とY軸方向の曲げ荷重を測定した試験結果を
示す。
トとを取付けて、粗切削と仕上げ切削とを同時に
行い得られるようにした中ぐり工具に関する。 (従来の技術) 従来、特公昭58−22282号公報により、工具軸
の先端部を工具軸の軸線に対し一側方に傾動可能
なスイングロツドで構成し、該ロツドの先端部外
周に、該ロツドの傾動方向に突出する仕上げバイ
トと、これに対し位相差を存して仕上げバイトよ
りも突出長さの長い粗削りバイトとを取付けると
共に、工具軸の尾端部にスイングロツドを工具軸
の軸線に合致する同心位置と傾動位置とに切換え
る切換手段を組込み、工具軸の前進時該ロツドを
同心位置にして粗削りバイトによる粗切削を行
い、次いで工具軸の後退時該ロツドを傾動位置に
して仕上げバイとによる仕上げ切削を行うように
した穴ぐり工具は知られている。 (考案が解決しようとする課題) 上記のものでは、工具軸の構造が複雑で高価に
なり、又工具軸の前進と後退とで粗切削と仕上げ
切削とを2段階に分けて行うため、加工に時間が
かかる問題がある。 かかる問題点を解決すべく、工具軸に粗削りバ
イトと仕上げバイトとを切削りバイトが仕上げバ
イトに対し工具軸の切削送り方向先方に位置する
ように取付け、工具軸の該送り方向への移動で粗
切削と仕上げ切削とを同時に行うようにすること
も考えられる。 然し、このものでは、粗削りバイトが受ける切
削反力により工具軸に作用する曲げモーメントで
工具軸が撓み、この撓みで工具軸の回転中心に対
する仕上げバイトの位置ずれを生じ、穴ぐり加工
の仕上げ精度が悪くなる。 本考案は、粗切削と仕上げ切削とを同時に行い
且つ仕上げ精度も良好にし得るようにした穴ぐり
工具を提供することをその目的とする。 (課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成すべく、工具軸に粗
削りバイトと仕上げバイトとを粗削りバイトが仕
上げバイトに対し工具軸の切削送り方向先方に位
置するように取付けて、粗切削と仕上げ切削とを
同時に行うようにした中ぐり工具において、仕上
げバイトを、粗削りバイトが受ける切削反力によ
り工具軸に作用する曲げモーメントの作用方向に
対し略90°の位相差を存する位置に取付けたこと
を特徴とする。 (作用) 本考案の作用を第6図を参照して説明する。 工具軸1に図示の如くX−Y座標を取ると、切
削時に粗切りバイト2はX軸方向に平行な主分力
とY軸方向に平行な背分力とを成分とする切削反
力を受け、この切削反力により工具軸1に捩りモ
ーメントと曲げモーメントMとが作用し、工具軸
1は曲げモーメントMの作用方向に撓む。 ここで、仕上げバイト3の取付箇所における工
具軸1の撓み量をδとすると当該取付箇所の軸中
心0′は工具軸1の回転中心0からδだけ曲げモー
メントMの使用方向に偏心することになり、軸中
心0′から仕上げバイト3の刃先までの距離をr、
曲げモーメントMの作用方向に対する仕上げバイ
ト3の取付箇所の位相差をθ、回転中心0から仕
上げバイト3の刃先までの距離、即ち仕上げバイ
ト3による切削半径をr′として、次式が成立する r′2−r2=δ2−2rδcosθ ……(1) (1)の式の左辺が零になるのは、 cosθ=δ/2r ……(2) の場合であり、ここでδはrに比し僅かに小さ
く、(2)式の右辺は略零とみなすことができ、従つ
てθ≒90°のときにr≒r′となり、結局曲げモーメ
ントMの作用方向に対し仕上げバイト3を略90°
の位相差を存する位置に取付けることで、穴ぐり
加工の仕上げ精度を実用上問題にならない程度に
向上できる。 ところで、曲げモーメントMの作用方向は、バ
イトの刃先形状を変えない限り後記する如く切削
条件に係らず略一定であり、同一の穴ぐり工具で
切削条件の異る穴ぐり加工を精度良く行い得られ
る。 (実施例) 第1図を参照して、1は尾端に図示しないスピ
ンドルに嵌合されるシヤンク部1aを有する工具
軸を示し、該工具軸1の先端部に軸線方向に間隔
を存して粗削りバイト2と仕上げバイト3とを取
付けて、粗切削及び仕上げ切削兼用の穴ぐり工具
を構成した。 図示の工具は、ワーク穴に工具軸1を挿入しつ
つ穴ぐり加工を行うもので、工具軸1の切削送り
方向は軸線方向先方となり、粗削りバイト2を仕
上げバイト3よりも軸線方向先方に取付け、粗削
りバイト2による粗切削に続いて仕上げバイト3
による仕上げ切削が行われるようにした。 上記各バイト2,3は、第2図及び第3図に示
す如く、工具軸1に形成した径方向の各凹孔1b
に挿入固定されるもので、図中1cはバイト固定
ねじ、1dは各バイト2,3の突出長さを調節す
る調節ねじを示し、仕上げバイト3の突出長さを
粗削りバイト2よりも仕上げ代分だけ長くする。 尚、各バイト2,3を工具軸1に対し径方向に
出没自在に取付け、工具軸1をワーク穴に挿入し
てから各バイト2,3を突出させて、工具軸1を
引戻しつつ穴ぐり加工を行うものでは、粗削りバ
イト2と仕上げバイト3の軸線方向の位置関係を
実施例のものとは逆にする。 ところで、仕上げバイト3は、粗削りバイト2
が受ける切削反力により工具軸1に作用する曲げ
モーメントMの作用方向に対し略90°の位相差を
存する位置に取付けるものとし、上記作用の項で
説明したように、曲げモーメントMによる工具軸
1の撓みで仕上げバイト3の回転半径が変化する
のを防止して、精度良く仕上げ切削を行い得られ
るようにした。 第4図は曲げモーメントMの作用方向を測定す
る装置を示し、治具4に取付けた検知ヘツド5に
粗削りバイト2を取付けた工具軸1を装着し、ワ
ークWをスピンドル6により回転させつつ工具軸
1側に前進させて穴ぐり加工を行い、工具軸1に
作用する第6図のX軸方向とY軸方向の曲げ荷重
を検知ヘツド5に内蔵する各軸方向のロードセル
で検出して、曲げモーメントMの作用方向を測定
するようにした。 下表は、切削条件、即ちワークWの回転速度、
前進送り速度、削代を変えて、夫々の場合のX軸
方向とY軸方向の曲げ荷重を測定した試験結果を
示す。
【表】
【表】
【表】
第5図は第1表のデータを×印、第2表のデー
タを△印、第3表のデータを○印で座標にプロツ
トしたもので、同図から切削条件の変化に係らず
曲げモーメントMの作用方向はY軸に対し約35°
傾斜した方向になることが分る。 従つて、仕上げバイト3の取付位相を、第3図
に示す如くX軸に対し約35°傾斜した位相にすれ
ば、仕上げバイト3は曲げモーメントMの作用方
向に対し90°の位相差を存した位置に存すること
になり、切削条件の変化に係らず工具軸1の切削
送り方向への1回の移動により粗切削と同時に仕
上げ切削を精度良く行い得られるようになる。 (考案の効果) 以上の如く本考案によるときは、工具軸の一方
向への切削送りで粗切削に併行して仕上げ切削を
精度良く行い得られ、穴ぐり加工の作業能率が向
上する効果を有する。
タを△印、第3表のデータを○印で座標にプロツ
トしたもので、同図から切削条件の変化に係らず
曲げモーメントMの作用方向はY軸に対し約35°
傾斜した方向になることが分る。 従つて、仕上げバイト3の取付位相を、第3図
に示す如くX軸に対し約35°傾斜した位相にすれ
ば、仕上げバイト3は曲げモーメントMの作用方
向に対し90°の位相差を存した位置に存すること
になり、切削条件の変化に係らず工具軸1の切削
送り方向への1回の移動により粗切削と同時に仕
上げ切削を精度良く行い得られるようになる。 (考案の効果) 以上の如く本考案によるときは、工具軸の一方
向への切削送りで粗切削に併行して仕上げ切削を
精度良く行い得られ、穴ぐり加工の作業能率が向
上する効果を有する。
第1図は本案工具の1例の側面図、第2図及び
第3図は夫々第1図の−線及び−線截断
面図、第4図は曲げモーメントの作用方向を測定
する装置を示す側面図、第5図はその測定結果を
示す図、第6図は本考案の作用を説明する線図で
ある。 1……工具軸、2……粗削りバイト、3……仕
上げバイト。
第3図は夫々第1図の−線及び−線截断
面図、第4図は曲げモーメントの作用方向を測定
する装置を示す側面図、第5図はその測定結果を
示す図、第6図は本考案の作用を説明する線図で
ある。 1……工具軸、2……粗削りバイト、3……仕
上げバイト。
Claims (1)
- 工具軸に粗削りバイトと仕上げバイトとを粗削
りバイトが仕上げバイトに対し工具軸の切削送り
方向先方に位置するように取付けて、粗切削と仕
上げ切削とを同時に行うようにした中ぐり工具に
おいて、仕上げバイトを、粗削りバイトが受ける
切削反力により工具軸に作用する曲げモーメント
の作用方向に対し略90°の位相差を存する位置に
取付けたことを特徴とする中ぐり工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP167488U JPH052245Y2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP167488U JPH052245Y2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01106103U JPH01106103U (ja) | 1989-07-17 |
| JPH052245Y2 true JPH052245Y2 (ja) | 1993-01-20 |
Family
ID=31201765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP167488U Expired - Lifetime JPH052245Y2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH052245Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-12 JP JP167488U patent/JPH052245Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01106103U (ja) | 1989-07-17 |
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