JPH0522675B2 - - Google Patents
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- JPH0522675B2 JPH0522675B2 JP59099129A JP9912984A JPH0522675B2 JP H0522675 B2 JPH0522675 B2 JP H0522675B2 JP 59099129 A JP59099129 A JP 59099129A JP 9912984 A JP9912984 A JP 9912984A JP H0522675 B2 JPH0522675 B2 JP H0522675B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood vinegar
- continuous cropping
- carbide
- weight
- soil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
この発明は連作障害改良材に係り、その目的は
スイカやナス、トマト、エンドウなどの連作障害
を好適に回避、改善させることができ、しかも、
良好な耐加圧性、耐透水性を有し、耕耘機などに
よる加圧(踏圧)や雨水の流出などに充分耐える
ことができ、作物土壌中に好適に充填することの
できる連作障害改良材の提供にある。 (発明の背景) 一般に連作障害とは、同一の田畑に同一種また
はそれに近縁の作物を毎年続けて栽培する(連
作)することによつて、土壌がそれらの作物に対
する適合性を失い、作物の発育が悪くなることを
いい、そのため収量が減り、栽培が困難となる。 その原因としては、特定の栄養分のみの吸収に
よる養分欠乏や、特定作物に寄生する病害虫の増
加、土壌微生物相の変化、特定植物根からの生活
代謝物質の分泌による有害物質の蓄積、土壌の物
理性の変化、地力の消耗などが挙げられている。 このような連作障害を呈する作物としては、ス
イカ,トマト,ナス,ジヤガイモ,ダリア,チヨ
ウセンニンジン,アマ,エンドウなどがあげられ
る。 (従来技術及びその問題点) この発明者らは、このような連作障害を改良す
る改良材について鋭意研究を続け、土壌改良材と
して木酢液を含む炭化物に着目した。 土壌改良材は、一般に耐圧強度が大でかつ耕耘
機等の加圧(踏圧)に充分耐える強度を要すると
ともに、雨水等の流水によつて流出されないこと
が条件とされる。 燻炭はこの一例で古くから土壌改良のために使
用され、土壌の団粒構造の形成や通気性、透水性
など、土壌の物理性の向上に役立つている。 例えば、特開昭52−50874号公報では、木炭粒
に家畜糞を混入し、これに木酢液を加え、好気的
醗酵して土壌改良剤を得る「土壌改良剤の製法」
が開示されている。 しかしながら、この開示技術は、芝の生育を良
好にすることを目的としており、同一の田畑に同
じ作物を毎年続けて栽培することにより生じる連
作障害に対して有効に作用するものではなかつ
た。 さらに、この開示技術で得られる土壌改良剤の
耐圧強度や透水性については不明瞭であり、土壌
中に充填されて、耕耘機の踏圧や雨水等の流水に
充分耐用しうるかどうか疑問があつた。 さらに、この開示技術においては、木酢液を使
用する旨が記載されているが、木酢液とは炭化物
を得る際の揮発物を液化したもので、静置すると
赤茶色の水溶液からなる上層部と木タールからな
る粘調の高い下層部との二層に分離する。 一般に木酢液は植物の成長を促進したり、逆に
阻害したりすることが知られているが、フエノー
ル含有量が高い木酢液は阻害作用が大きいこと、
また土壌にタール障害を生じさせやすいことが報
告されている。 従つて、木酢液の使用が、作物の成育や土壌に
対して好ましい作用を発揮するか否かは、木酢液
の含有成分に依存されるわけであるが、前記した
技術においてはそのような開示がなく、単に「木
酢液」とあるのみであるから、連作障害を起こし
た土壌に対して好ましい作用を発揮するかどうか
明瞭ではなかつた。 そこで、この発明者らは、連作障害を起こしや
すい作物や、連作障害を引き起こした土壌に対し
て良好な効果を発揮する改良材について鋭意研究
したところ、特定の炭化物と精製木酢液とを混合
して自然醗酵させ、炭化物中に放線菌や糸状菌
を、放線菌線が糸状菌数の1/10以上となるよう付
着せしめた連作障害改良材が、初めてスイカやナ
ス、トマトなどの連作障害に対して極めて良好な
改善作用を呈することを見いだし、この発明を完
成したのである。 (発明の解決手段) すなわちこの発明では粒度が6乃至80メツシユ
に調整され、且つその嵩比重が0.5以上である炭
化物100重量部と、木酢液からタール、浮遊物、
塵芥などの固型浮遊物とポリフエノール成分とを
除去して調製された精製木酢液20重量部とを混合
し、この状態で前記混合物を自然醗酵させて炭化
物中に糸状菌及び放線菌とを付着させてなる連作
障害改良材であつて、少なくとも前記炭化物中の
放線菌数が糸状菌数の1/10以上であることを特徴
とする連作改良材を提供することにより上記従来
の課題を悉く解消する。 (発明の構成) 以下、この発明に係る連作障害改良材の構成に
ついて詳述する。 この発明では粒度が6乃至80メツシユに調整さ
れ、且つその嵩比重が0.5以上である炭化物が使
用されるが、炭化物の種類や炭化温度等は特に限
定はされない。 この発明において、炭化物の粒度を6乃至80メ
ツシユとした理由は、土壌中に充填するため、耐
圧強度が大きくかつ耕耘機等の加圧(踏圧)に充
分耐える強度を要するとともに、雨水等の流水に
よつて流出されない強度を得るためであり、より
望ましくは6乃至20メツシユに調整される。 ところで一般に、炭化物は炭化温度が650℃乃
至700℃の間で物理化学的性質を変える変移点を
持つ。 因に、この変移点で炭化物は不対電子数のいち
じるしい変化があり、又電気伝導度も大きい。 この発明において炭化物は化学的にアルカリ性
であることが、後記する精製木酢液中で炭化物を
自然醗酵させる際、中和剤を不要とする上で必要
である。 従つて、この発明において使用する炭化物とし
ては、前記必須粒度条件とともに、不対電子量が
少なく、而もよりアルカリ度が高く、木酢液を中
和出来るものが望ましい。 又、この発明で、炭化物の嵩比重を特に0.5以
上とした理由は、連作障害改良材として土壌に投
入して使用するため、比重(嵩比重)が0.5以上
の炭化物とした方が、より必要な耐加圧(踏圧)
性、耐透水性が得られるからである。 この発明において、好適に使用できる炭化物の
具体例としては、オガ炭,ペレツト炭等をあげる
ことができる。 尚、ここでオガ炭とは、鋸屑を圧縮成形した棒
状燃料すなわちオガライトの炭化物のことをい
い、又ペレツト炭とは鋸屑、樹皮屑などの木粉を
ペレツト状に成形した成形品の炭化物をいう。 もつとも、この発明において使用される炭化物
としては、必ずしも上記オガ炭,ペレツト炭のみ
に限定されるものではなくその他バーク炭、ヤシ
ガラ炭、白炭、黒炭等が好適に使用できる。 この発明で使用する精製木酢液とは、炭化物を
得る際の揮発物を液化した木酢液(炭化時の副産
物)を精製して得られるものである。 このような精製木酢液を調製する精製法として
は、(1)沈澱法、(2)濾過法、(3)分溜法等を挙げるこ
とができる。 この精製の理由は、タール,浮遊物,塵芥など
の固型浮遊物の除去とポリフエノール成分等の醗
酵阻害物質の除去にある。 沈澱法では、単に静置槽内に木酢液を放置する
と、タール等の沈澱層と軽油質等の浮遊層と水溶
性成分の中間層に分離するから、この中間層を使
用する。 又、濾過法では、ガラスフイルター等の濾過材
で濾過を行えば、タール分や浮遊物,塵芥などが
除かれるから、この濾液を使用する。 分留法ではまず、タール,浮遊物,塵芥などの
固型浮遊物を濾別し、次いで130℃までの分溜物
を得、この分溜物を使用する。 因に、103℃以上の残液中には、3.4−ベンツピ
レン等のポリフエノール成分等のタール物質を含
み、根の発育を阻害する。 このようにして得られた精製木酢液の性状は、
炭化物の種類によつてもことなるが、通常PH値が
3.01乃至2.7,比重が1.019乃至1.010,有機酸が
2.70乃至5.30重量%溶解タールが0.70乃至0.90重
量%で、外観色調は樹種によつても異なるが、通
常は茶褐色〜黄褐色である。 又、全木酢液中精製木酢液は、約70重量%程度
である。 この発明においてはこのような精製木酢液が使
用されるが、この理由はフエノール成分等のター
ル分を多量に含有する非精製木酢液を使用する
と、含有されている溶解タール分により、土壌中
でタール障害を引き起こす可能性があるととも
に、連作障害を増大する懸念があり好ましくな
く、さらに精製木酢液を前記した特定の炭化物に
混合すると、連作障害を引き起こした土壌や作物
に好適に作用するとのこの発明者の実験的知得に
基づくからである。 尚、この発明においては木酢液の根腐れ病原菌
(フザリウム菌)に対する殺菌力もその作用中で
用いる為、原液が炭化物中に残存し、且つその残
存した木酢液が土壌病原菌へ殺菌作用を発揮する
程度の濃度とするのが望ましく、この観点から
は、原液に近い濃度のほうがより好ましい。 上述した炭化物と精製木酢液を用いて、この発
明に係る連作障害改良材とするには、前記6乃至
20メツシユの粒度に調整され、且つその嵩比重が
0.5以上とされる炭化物100重量部に対し精製木酢
液約20重量部とを混合する。 炭化物は10重量%程度の水分を含有するため、
木酢液は2/3の濃度となる。 また炭化物中には3重量%程度の灰分が含有さ
れ、この灰分の内60%程度は石灰、カリ等のアル
カリ性成分であるため、木酢液中の有機酸を中和
し、結果炭化物と木酢液の混合物は中性となる。 この状態で、少なくとも放線菌数が糸状菌数の
1/10以上となるまで自然醗酵させる。 ここで少なくとも放線菌数が糸状菌数の1/10以
上となるまで自然醗酵させるのは、放線菌数が糸
状菌数の1/10以下程度の醗酵では、この発明の目
的とする連作障害改良の効果が充分得られないか
ら好ましくないからである。 このようにして得られた、連作障害改良材は、
炭化物中にペニシリウム、アスペルギルス、クラ
ドスポリウム、ビスポロミセス等の糸状菌及び放
線菌、等が付着したもので、場合によつては他の
菌例えば根粒菌等の菌株を添加しても良い。 又、必要に応じ窒素、燐、カリ肥料を添加して
もよい。 このような構成からなるこの発明に係る連作障
害改良材は、特に、マメ科、イネ科、ナス科、セ
リ科植物など連作障害を呈しやすい植物に対して
菌根形成を促進して連作障害を回避する。 以下この発明の実施例及び試験例を記載するこ
とにより、より一層この発明の効果を明確にす
る。 (実施例) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 この粗木酢液を濾別した後、100乃至103℃の分
溜物700を、精製水で10倍に希釈し、精製木酢
液とした。 前記オガライト炭化物1tonに2001の精製木酢液
を添加し、よく攪拌した後27℃に維持し、20日間
放置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が6.0×
1000/g、糸状菌が2.0×1000/g,放線菌が1.0
×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを連作障害改良材とした。 (試験例1乃至4) 前記実施例で得た連作障害改良材をスイカ(試
験例1)、ナス(試験例2)、トマト(試験例3)、
エンドウ(試験例4)に施用した。 試験例1乃至4は、それぞれ二年同一作物を連
作した奈良県吉野地方の耕地3aを用い、それぞ
れ1aづつに区分しアール当たりの平均収穫量を
100%とした。 連作障害改良材の施用料は500Kg/a用いた。 尚、対照区として、比較例1乃至4を同一条件
の土地に、この発明に係る連作障害改良材を用い
ずに、作物を栽培した。 さらに、比較例11乃至41として以下のような連
作改良材を前記と同一条件の土地に施用した。 (比較例 11) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 前記オガライト炭化物1tonに2001の粗木酢液を
添加し、よく攪拌した後27℃に維持し、20日間放
置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が6.0×
1000/g,糸状菌が2.0×1000/g,放線菌が1.0
×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例11の連作障害改良材とした。 (比較例 21) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 この粗木酢液を濾別した後、100乃至103℃の分
溜物700を、精製水で10倍に希釈し、精製木酢
液とした。 前記オガライト炭化物1tonに2001の精製木酢液
を添加し、よく攪拌した後10℃に維持し、10日間
放置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が2.0×
1000/g,糸状菌が1.0×1000/g,放線菌が
0.05×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例21の連作障害改良材とした。 (比較例 31) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 前記オガライト炭化物1tonに2001の粗木酢液を
添加し、よく攪拌した後10℃に維持し、10日間放
置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が2.0×
1000/g,糸状菌が1.0×1000/g,放線菌が
0.05×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例31の連作障害改良材とした。 (比較例 14) 前記比較例31と同様のオガライト炭化物1tonに
前記比較例31と同様の2001の粗木酢液を添加し、
よく攪拌した後15℃に維持し、10日間放置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が5.0×
1000g,糸状菌が2.5×1000/g,放線菌が0.10
×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例41の連作障害改良材とした。 これら実施例、比較例の連作障害改良材を施用
した試験例の収穫結果の平均値を採つた。 結果を第1表乃至第4表に示す。
スイカやナス、トマト、エンドウなどの連作障害
を好適に回避、改善させることができ、しかも、
良好な耐加圧性、耐透水性を有し、耕耘機などに
よる加圧(踏圧)や雨水の流出などに充分耐える
ことができ、作物土壌中に好適に充填することの
できる連作障害改良材の提供にある。 (発明の背景) 一般に連作障害とは、同一の田畑に同一種また
はそれに近縁の作物を毎年続けて栽培する(連
作)することによつて、土壌がそれらの作物に対
する適合性を失い、作物の発育が悪くなることを
いい、そのため収量が減り、栽培が困難となる。 その原因としては、特定の栄養分のみの吸収に
よる養分欠乏や、特定作物に寄生する病害虫の増
加、土壌微生物相の変化、特定植物根からの生活
代謝物質の分泌による有害物質の蓄積、土壌の物
理性の変化、地力の消耗などが挙げられている。 このような連作障害を呈する作物としては、ス
イカ,トマト,ナス,ジヤガイモ,ダリア,チヨ
ウセンニンジン,アマ,エンドウなどがあげられ
る。 (従来技術及びその問題点) この発明者らは、このような連作障害を改良す
る改良材について鋭意研究を続け、土壌改良材と
して木酢液を含む炭化物に着目した。 土壌改良材は、一般に耐圧強度が大でかつ耕耘
機等の加圧(踏圧)に充分耐える強度を要すると
ともに、雨水等の流水によつて流出されないこと
が条件とされる。 燻炭はこの一例で古くから土壌改良のために使
用され、土壌の団粒構造の形成や通気性、透水性
など、土壌の物理性の向上に役立つている。 例えば、特開昭52−50874号公報では、木炭粒
に家畜糞を混入し、これに木酢液を加え、好気的
醗酵して土壌改良剤を得る「土壌改良剤の製法」
が開示されている。 しかしながら、この開示技術は、芝の生育を良
好にすることを目的としており、同一の田畑に同
じ作物を毎年続けて栽培することにより生じる連
作障害に対して有効に作用するものではなかつ
た。 さらに、この開示技術で得られる土壌改良剤の
耐圧強度や透水性については不明瞭であり、土壌
中に充填されて、耕耘機の踏圧や雨水等の流水に
充分耐用しうるかどうか疑問があつた。 さらに、この開示技術においては、木酢液を使
用する旨が記載されているが、木酢液とは炭化物
を得る際の揮発物を液化したもので、静置すると
赤茶色の水溶液からなる上層部と木タールからな
る粘調の高い下層部との二層に分離する。 一般に木酢液は植物の成長を促進したり、逆に
阻害したりすることが知られているが、フエノー
ル含有量が高い木酢液は阻害作用が大きいこと、
また土壌にタール障害を生じさせやすいことが報
告されている。 従つて、木酢液の使用が、作物の成育や土壌に
対して好ましい作用を発揮するか否かは、木酢液
の含有成分に依存されるわけであるが、前記した
技術においてはそのような開示がなく、単に「木
酢液」とあるのみであるから、連作障害を起こし
た土壌に対して好ましい作用を発揮するかどうか
明瞭ではなかつた。 そこで、この発明者らは、連作障害を起こしや
すい作物や、連作障害を引き起こした土壌に対し
て良好な効果を発揮する改良材について鋭意研究
したところ、特定の炭化物と精製木酢液とを混合
して自然醗酵させ、炭化物中に放線菌や糸状菌
を、放線菌線が糸状菌数の1/10以上となるよう付
着せしめた連作障害改良材が、初めてスイカやナ
ス、トマトなどの連作障害に対して極めて良好な
改善作用を呈することを見いだし、この発明を完
成したのである。 (発明の解決手段) すなわちこの発明では粒度が6乃至80メツシユ
に調整され、且つその嵩比重が0.5以上である炭
化物100重量部と、木酢液からタール、浮遊物、
塵芥などの固型浮遊物とポリフエノール成分とを
除去して調製された精製木酢液20重量部とを混合
し、この状態で前記混合物を自然醗酵させて炭化
物中に糸状菌及び放線菌とを付着させてなる連作
障害改良材であつて、少なくとも前記炭化物中の
放線菌数が糸状菌数の1/10以上であることを特徴
とする連作改良材を提供することにより上記従来
の課題を悉く解消する。 (発明の構成) 以下、この発明に係る連作障害改良材の構成に
ついて詳述する。 この発明では粒度が6乃至80メツシユに調整さ
れ、且つその嵩比重が0.5以上である炭化物が使
用されるが、炭化物の種類や炭化温度等は特に限
定はされない。 この発明において、炭化物の粒度を6乃至80メ
ツシユとした理由は、土壌中に充填するため、耐
圧強度が大きくかつ耕耘機等の加圧(踏圧)に充
分耐える強度を要するとともに、雨水等の流水に
よつて流出されない強度を得るためであり、より
望ましくは6乃至20メツシユに調整される。 ところで一般に、炭化物は炭化温度が650℃乃
至700℃の間で物理化学的性質を変える変移点を
持つ。 因に、この変移点で炭化物は不対電子数のいち
じるしい変化があり、又電気伝導度も大きい。 この発明において炭化物は化学的にアルカリ性
であることが、後記する精製木酢液中で炭化物を
自然醗酵させる際、中和剤を不要とする上で必要
である。 従つて、この発明において使用する炭化物とし
ては、前記必須粒度条件とともに、不対電子量が
少なく、而もよりアルカリ度が高く、木酢液を中
和出来るものが望ましい。 又、この発明で、炭化物の嵩比重を特に0.5以
上とした理由は、連作障害改良材として土壌に投
入して使用するため、比重(嵩比重)が0.5以上
の炭化物とした方が、より必要な耐加圧(踏圧)
性、耐透水性が得られるからである。 この発明において、好適に使用できる炭化物の
具体例としては、オガ炭,ペレツト炭等をあげる
ことができる。 尚、ここでオガ炭とは、鋸屑を圧縮成形した棒
状燃料すなわちオガライトの炭化物のことをい
い、又ペレツト炭とは鋸屑、樹皮屑などの木粉を
ペレツト状に成形した成形品の炭化物をいう。 もつとも、この発明において使用される炭化物
としては、必ずしも上記オガ炭,ペレツト炭のみ
に限定されるものではなくその他バーク炭、ヤシ
ガラ炭、白炭、黒炭等が好適に使用できる。 この発明で使用する精製木酢液とは、炭化物を
得る際の揮発物を液化した木酢液(炭化時の副産
物)を精製して得られるものである。 このような精製木酢液を調製する精製法として
は、(1)沈澱法、(2)濾過法、(3)分溜法等を挙げるこ
とができる。 この精製の理由は、タール,浮遊物,塵芥など
の固型浮遊物の除去とポリフエノール成分等の醗
酵阻害物質の除去にある。 沈澱法では、単に静置槽内に木酢液を放置する
と、タール等の沈澱層と軽油質等の浮遊層と水溶
性成分の中間層に分離するから、この中間層を使
用する。 又、濾過法では、ガラスフイルター等の濾過材
で濾過を行えば、タール分や浮遊物,塵芥などが
除かれるから、この濾液を使用する。 分留法ではまず、タール,浮遊物,塵芥などの
固型浮遊物を濾別し、次いで130℃までの分溜物
を得、この分溜物を使用する。 因に、103℃以上の残液中には、3.4−ベンツピ
レン等のポリフエノール成分等のタール物質を含
み、根の発育を阻害する。 このようにして得られた精製木酢液の性状は、
炭化物の種類によつてもことなるが、通常PH値が
3.01乃至2.7,比重が1.019乃至1.010,有機酸が
2.70乃至5.30重量%溶解タールが0.70乃至0.90重
量%で、外観色調は樹種によつても異なるが、通
常は茶褐色〜黄褐色である。 又、全木酢液中精製木酢液は、約70重量%程度
である。 この発明においてはこのような精製木酢液が使
用されるが、この理由はフエノール成分等のター
ル分を多量に含有する非精製木酢液を使用する
と、含有されている溶解タール分により、土壌中
でタール障害を引き起こす可能性があるととも
に、連作障害を増大する懸念があり好ましくな
く、さらに精製木酢液を前記した特定の炭化物に
混合すると、連作障害を引き起こした土壌や作物
に好適に作用するとのこの発明者の実験的知得に
基づくからである。 尚、この発明においては木酢液の根腐れ病原菌
(フザリウム菌)に対する殺菌力もその作用中で
用いる為、原液が炭化物中に残存し、且つその残
存した木酢液が土壌病原菌へ殺菌作用を発揮する
程度の濃度とするのが望ましく、この観点から
は、原液に近い濃度のほうがより好ましい。 上述した炭化物と精製木酢液を用いて、この発
明に係る連作障害改良材とするには、前記6乃至
20メツシユの粒度に調整され、且つその嵩比重が
0.5以上とされる炭化物100重量部に対し精製木酢
液約20重量部とを混合する。 炭化物は10重量%程度の水分を含有するため、
木酢液は2/3の濃度となる。 また炭化物中には3重量%程度の灰分が含有さ
れ、この灰分の内60%程度は石灰、カリ等のアル
カリ性成分であるため、木酢液中の有機酸を中和
し、結果炭化物と木酢液の混合物は中性となる。 この状態で、少なくとも放線菌数が糸状菌数の
1/10以上となるまで自然醗酵させる。 ここで少なくとも放線菌数が糸状菌数の1/10以
上となるまで自然醗酵させるのは、放線菌数が糸
状菌数の1/10以下程度の醗酵では、この発明の目
的とする連作障害改良の効果が充分得られないか
ら好ましくないからである。 このようにして得られた、連作障害改良材は、
炭化物中にペニシリウム、アスペルギルス、クラ
ドスポリウム、ビスポロミセス等の糸状菌及び放
線菌、等が付着したもので、場合によつては他の
菌例えば根粒菌等の菌株を添加しても良い。 又、必要に応じ窒素、燐、カリ肥料を添加して
もよい。 このような構成からなるこの発明に係る連作障
害改良材は、特に、マメ科、イネ科、ナス科、セ
リ科植物など連作障害を呈しやすい植物に対して
菌根形成を促進して連作障害を回避する。 以下この発明の実施例及び試験例を記載するこ
とにより、より一層この発明の効果を明確にす
る。 (実施例) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 この粗木酢液を濾別した後、100乃至103℃の分
溜物700を、精製水で10倍に希釈し、精製木酢
液とした。 前記オガライト炭化物1tonに2001の精製木酢液
を添加し、よく攪拌した後27℃に維持し、20日間
放置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が6.0×
1000/g、糸状菌が2.0×1000/g,放線菌が1.0
×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを連作障害改良材とした。 (試験例1乃至4) 前記実施例で得た連作障害改良材をスイカ(試
験例1)、ナス(試験例2)、トマト(試験例3)、
エンドウ(試験例4)に施用した。 試験例1乃至4は、それぞれ二年同一作物を連
作した奈良県吉野地方の耕地3aを用い、それぞ
れ1aづつに区分しアール当たりの平均収穫量を
100%とした。 連作障害改良材の施用料は500Kg/a用いた。 尚、対照区として、比較例1乃至4を同一条件
の土地に、この発明に係る連作障害改良材を用い
ずに、作物を栽培した。 さらに、比較例11乃至41として以下のような連
作改良材を前記と同一条件の土地に施用した。 (比較例 11) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 前記オガライト炭化物1tonに2001の粗木酢液を
添加し、よく攪拌した後27℃に維持し、20日間放
置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が6.0×
1000/g,糸状菌が2.0×1000/g,放線菌が1.0
×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例11の連作障害改良材とした。 (比較例 21) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 この粗木酢液を濾別した後、100乃至103℃の分
溜物700を、精製水で10倍に希釈し、精製木酢
液とした。 前記オガライト炭化物1tonに2001の精製木酢液
を添加し、よく攪拌した後10℃に維持し、10日間
放置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が2.0×
1000/g,糸状菌が1.0×1000/g,放線菌が
0.05×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例21の連作障害改良材とした。 (比較例 31) 木粉を圧縮成形した、オガライト3tonを200〜
800℃で炭化し、6〜80メツシユに粉砕して、
1tonの粉末炭化物を得た。 比重は0.52であつた。 このオガライト炭化時に得られたPH3.5、比重
1.035、有機酸含量5.08重量%、褐色の粗木酢液
1tonを得た。 前記オガライト炭化物1tonに2001の粗木酢液を
添加し、よく攪拌した後10℃に維持し、10日間放
置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が2.0×
1000/g,糸状菌が1.0×1000/g,放線菌が
0.05×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例31の連作障害改良材とした。 (比較例 14) 前記比較例31と同様のオガライト炭化物1tonに
前記比較例31と同様の2001の粗木酢液を添加し、
よく攪拌した後15℃に維持し、10日間放置した。 このオガライト炭化物は、一般細菌が5.0×
1000g,糸状菌が2.5×1000/g,放線菌が0.10
×1000/g生育していた。 これに1%濃度のN、P、K、肥料水溶液を10
%加えた。 これを比較例41の連作障害改良材とした。 これら実施例、比較例の連作障害改良材を施用
した試験例の収穫結果の平均値を採つた。 結果を第1表乃至第4表に示す。
【表】
尚、スイカの品種は新大和2
号を使用した
号を使用した
【表】
尚、ナスの品種は真黒卵型種
を使用した。
を使用した。
【表】
尚、トマトの品種は清洲2号
を使用した。
を使用した。
【表】
尚、品種はシロエンドウを使
用した。
(発明の効果) 以上詳述した如く、この発明は粒度が6乃至80
メツシユに調整され、且つその嵩比重が0.5以上
である炭化物100重量部と、木酢液からタール、
浮遊物、塵芥などの固型浮遊物とポリフエノール
成分とを除去して調製された精製木酢液20重量部
とを混合し、この状態で前記混合物を自然醗酵さ
せて炭化物中に糸状菌及び放線菌とを付着させて
なる連作障害改良材であつて、少なくとも前記炭
化物中の放線菌数が糸状菌数の1/10以上であるこ
とを特徴とする連作改良材であるから、前記試験
例の結果からも明らかな如く、この発明者らの知
得に基づく特定炭化物と精製木酢液との使用、及
び特定菌体の付着といつた相乗的効果により、従
来では着目されていなつたスイカやナス、トマ
ト、エンドウなどの連作障害作物に対して極めて
良好な作用を発揮し、これら作物の連作障害を回
避、改善することができるとともに、極めて良好
な耐加圧性、耐透水性を有するため、土壌中に充
填されていても、耕耘機などによる加圧(踏圧)
や雨水の流出などに充分に耐用できるという優れ
た効果を奏する。
用した。
(発明の効果) 以上詳述した如く、この発明は粒度が6乃至80
メツシユに調整され、且つその嵩比重が0.5以上
である炭化物100重量部と、木酢液からタール、
浮遊物、塵芥などの固型浮遊物とポリフエノール
成分とを除去して調製された精製木酢液20重量部
とを混合し、この状態で前記混合物を自然醗酵さ
せて炭化物中に糸状菌及び放線菌とを付着させて
なる連作障害改良材であつて、少なくとも前記炭
化物中の放線菌数が糸状菌数の1/10以上であるこ
とを特徴とする連作改良材であるから、前記試験
例の結果からも明らかな如く、この発明者らの知
得に基づく特定炭化物と精製木酢液との使用、及
び特定菌体の付着といつた相乗的効果により、従
来では着目されていなつたスイカやナス、トマ
ト、エンドウなどの連作障害作物に対して極めて
良好な作用を発揮し、これら作物の連作障害を回
避、改善することができるとともに、極めて良好
な耐加圧性、耐透水性を有するため、土壌中に充
填されていても、耕耘機などによる加圧(踏圧)
や雨水の流出などに充分に耐用できるという優れ
た効果を奏する。
Claims (1)
- 1 粒度が6乃至80メツシユに調整され、且つそ
の嵩比重が0.5以上である炭化物100重量部と、木
酢液からタール、浮遊物、塵芥などの固型浮遊物
とポリフエノール成分とを除去して調製された精
製木酢液20重量部とを混合し、この状態で前記混
合物を自然醗酵させて炭化物中に糸状菌及び放線
菌とを付着させてなる連作障害改良材であつて、
少なくとも前記炭化物中の放線菌数が糸状菌数の
1/10以上であることを特徴とする連作改良材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59099129A JPS60246290A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 連作障害改良材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59099129A JPS60246290A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 連作障害改良材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60246290A JPS60246290A (ja) | 1985-12-05 |
| JPH0522675B2 true JPH0522675B2 (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=14239138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59099129A Granted JPS60246290A (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 連作障害改良材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60246290A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6461380A (en) * | 1987-09-01 | 1989-03-08 | Toyo Nenki Kk | Granular organic fertilizer composition |
| CN108456052A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-08-28 | 平南县亿翔环保能源有限公司 | 一种添加木醋液的富硒有机水溶肥料 |
| CN108069808A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-05-25 | 平南县亿翔环保能源有限公司 | 一种用于柑橘栽培的富硒木醋液有机肥 |
| CN108059495A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-05-22 | 平南县亿翔环保能源有限公司 | 一种添加木醋液的有机水溶肥料 |
| CN108101595A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-06-01 | 平南县亿翔环保能源有限公司 | 一种用于砂糖桔栽培的木醋液有机肥 |
| CN108101611A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-06-01 | 平南县亿翔环保能源有限公司 | 一种添加木醋液的金花茶专用肥 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5250874A (en) * | 1975-10-21 | 1977-04-23 | Seiko Funakoshi | Process for producing soil conditioner |
-
1984
- 1984-05-17 JP JP59099129A patent/JPS60246290A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60246290A (ja) | 1985-12-05 |
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