JPH0522854A - サージ防護デバイス - Google Patents
サージ防護デバイスInfo
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- JPH0522854A JPH0522854A JP17208491A JP17208491A JPH0522854A JP H0522854 A JPH0522854 A JP H0522854A JP 17208491 A JP17208491 A JP 17208491A JP 17208491 A JP17208491 A JP 17208491A JP H0522854 A JPH0522854 A JP H0522854A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、雷誘導サージあるいはスイッチン
グサージその他の異常電圧から電気回路系を保護するサ
ージ防護デバイスに関し、複数のサージ防護素子間の電
気的特性を均一化し、サージ防護機能を高め、通信回線
に挿入した場合には伝送特性の劣化を防ぐことを目的と
する。 【構成】 第1の導電性を有する半導体基板の両面に第
2の導電性を有する領域を形成し、両面の第2の導電性
を有する各領域内にそれぞれ第1の導電性を有する高濃
度不純物領域を形成し、両面の第2の導電性を有する領
域および第1の導電性を有する高濃度不純物領域に電極
を接続して構成されるサージ防護素子を前記半導体基板
上に複数個形成し、この複数のサージ防護素子を1つの
チップ内に集積化したことを特徴とする。
グサージその他の異常電圧から電気回路系を保護するサ
ージ防護デバイスに関し、複数のサージ防護素子間の電
気的特性を均一化し、サージ防護機能を高め、通信回線
に挿入した場合には伝送特性の劣化を防ぐことを目的と
する。 【構成】 第1の導電性を有する半導体基板の両面に第
2の導電性を有する領域を形成し、両面の第2の導電性
を有する各領域内にそれぞれ第1の導電性を有する高濃
度不純物領域を形成し、両面の第2の導電性を有する領
域および第1の導電性を有する高濃度不純物領域に電極
を接続して構成されるサージ防護素子を前記半導体基板
上に複数個形成し、この複数のサージ防護素子を1つの
チップ内に集積化したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雷誘導サージあるいは
スイッチングサージその他の異常電圧から電気回路系を
保護するサージ防護デバイスに関する。
スイッチングサージその他の異常電圧から電気回路系を
保護するサージ防護デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】pnpn4層構造のサイリスタ(SC
R)を利用したサージ防護素子は、降伏電圧(ブレーク
オーバ電圧)以上の異常電圧が印加されたときに、素子
内に低インピーダンス電流通路を形成して順方向阻止状
態から導通状態に変えるSCR動作により、異常電圧に
伴う大電流を吸収して素子の両端電圧を一定電圧値以下
にクランプし、電気回路系を保護する素子である。
R)を利用したサージ防護素子は、降伏電圧(ブレーク
オーバ電圧)以上の異常電圧が印加されたときに、素子
内に低インピーダンス電流通路を形成して順方向阻止状
態から導通状態に変えるSCR動作により、異常電圧に
伴う大電流を吸収して素子の両端電圧を一定電圧値以下
にクランプし、電気回路系を保護する素子である。
【0003】なお、サージ防護素子は、正負のサージに
対して同等の防護機能を果たすために、2つのSCRを
同一基板内で逆並列接続した構造をもつ。すなわち、図
3の等価回路に示すように、浮遊ベース層を共有した2
つのSCR21,22を逆並列接続して構成される。
対して同等の防護機能を果たすために、2つのSCRを
同一基板内で逆並列接続した構造をもつ。すなわち、図
3の等価回路に示すように、浮遊ベース層を共有した2
つのSCR21,22を逆並列接続して構成される。
【0004】図4は、サージ防護素子の従来構造を示す
断面図である。なお、ここでは第1の導電性を示す領域
をp型とし、第2の導電性を示す領域をn型とする。図
において、p型の半導体基板(pベース)1の両面に、
n型の低濃度不純物領域(nベース)2を拡散法その他
の手法により形成する。このn型の低濃度不純物領域2
内に、p型の高濃度不純物領域(アノード)3と、必要
があればオーミック接合形成のためのn型の高濃度不純
物領域(カソード)4を形成する。また、p型の半導体
基板1の両面に、表面リーク電流防止ガードリングとな
るp型の高濃度不純物領域5を形成する。さらに、それ
らの表面に、シリコン酸化膜などの保護膜6を酸化法あ
るいは堆積法その他の手法により形成し、n型の低濃度
不純物領域2,p型の高濃度不純物領域3,n型の高濃
度不純物領域4の位置に窓開けを施す。その窓全面に電
極7を形成し、個々の素子チップに切断する。なお、図
4は切断後の1つのサージ防護素子のチップを示す。
断面図である。なお、ここでは第1の導電性を示す領域
をp型とし、第2の導電性を示す領域をn型とする。図
において、p型の半導体基板(pベース)1の両面に、
n型の低濃度不純物領域(nベース)2を拡散法その他
の手法により形成する。このn型の低濃度不純物領域2
内に、p型の高濃度不純物領域(アノード)3と、必要
があればオーミック接合形成のためのn型の高濃度不純
物領域(カソード)4を形成する。また、p型の半導体
基板1の両面に、表面リーク電流防止ガードリングとな
るp型の高濃度不純物領域5を形成する。さらに、それ
らの表面に、シリコン酸化膜などの保護膜6を酸化法あ
るいは堆積法その他の手法により形成し、n型の低濃度
不純物領域2,p型の高濃度不純物領域3,n型の高濃
度不純物領域4の位置に窓開けを施す。その窓全面に電
極7を形成し、個々の素子チップに切断する。なお、図
4は切断後の1つのサージ防護素子のチップを示す。
【0005】その後、両面の電極7にハンダ8をハンダ
浸漬により付着させ、リード9を接続し、全体をエポキ
シ樹脂その他のプラスチックモールド10で覆って製品
とする。
浸漬により付着させ、リード9を接続し、全体をエポキ
シ樹脂その他のプラスチックモールド10で覆って製品
とする。
【0006】なお、以上示した各部は半導体基板1の両
面に対称形に形成され、2つのSCRを逆並列接続した
状態が作られる。図4では、上面および下面にそれぞれ
形成される各部の符号にa,bを付して区別する。
面に対称形に形成され、2つのSCRを逆並列接続した
状態が作られる。図4では、上面および下面にそれぞれ
形成される各部の符号にa,bを付して区別する。
【0007】ここで、サージ防護素子の機能について説
明する。上面の電極7aに正電圧が印加されている場合
には、n型の低濃度不純物領域2aとp型の半導体基板
1とによるpn接合は逆バイアスとなり、印加電圧が接
合降伏電圧を越えるまでは電流は流れず、通常は高イン
ピーダンス状態にある。しかし、接合降伏電圧を越える
サージが入ると、このpn接合の降伏によってp型の半
導体基板1に電荷が注入される。
明する。上面の電極7aに正電圧が印加されている場合
には、n型の低濃度不純物領域2aとp型の半導体基板
1とによるpn接合は逆バイアスとなり、印加電圧が接
合降伏電圧を越えるまでは電流は流れず、通常は高イン
ピーダンス状態にある。しかし、接合降伏電圧を越える
サージが入ると、このpn接合の降伏によってp型の半
導体基板1に電荷が注入される。
【0008】さて、p型の高濃度不純物領域3a−n型
の低濃度不純物領域2a−p型の半導体基板1−n型の
低濃度不純物領域2b(n型の高濃度不純物領域4b)
で構成されるpnpn構造(SCR構造)において、p
型の半導体基板1はSCRのベース層を構成するので、
ここへの電荷注入によりこのSCRがオンとなる。すな
わち、サージ電圧の印加によってSCRがオンとなり、
低インピーダンスとなってサージ電流を通過させる。こ
のサージによる異常電流通過後の定常状態では、ベース
層を構成するp型の半導体基板1内の電荷再結合による
電荷消滅のために、SCRはオン状態を維持できず、オ
フ状態に自動復帰する(例えば、特願昭63−1373
10号)。
の低濃度不純物領域2a−p型の半導体基板1−n型の
低濃度不純物領域2b(n型の高濃度不純物領域4b)
で構成されるpnpn構造(SCR構造)において、p
型の半導体基板1はSCRのベース層を構成するので、
ここへの電荷注入によりこのSCRがオンとなる。すな
わち、サージ電圧の印加によってSCRがオンとなり、
低インピーダンスとなってサージ電流を通過させる。こ
のサージによる異常電流通過後の定常状態では、ベース
層を構成するp型の半導体基板1内の電荷再結合による
電荷消滅のために、SCRはオン状態を維持できず、オ
フ状態に自動復帰する(例えば、特願昭63−1373
10号)。
【0009】一方、構造の対称性から下面の電極7bに
正電圧サージが印加された場合も同様に、p型の高濃度
不純物領域3b−n型の低濃度不純物領域2b−p型の
半導体基板1−n型の低濃度不純物領域2a(n型の高
濃度不純物領域4a)で構成されるSCRが動作する。
正電圧サージが印加された場合も同様に、p型の高濃度
不純物領域3b−n型の低濃度不純物領域2b−p型の
半導体基板1−n型の低濃度不純物領域2a(n型の高
濃度不純物領域4a)で構成されるSCRが動作する。
【0010】このような機能を有するSCRの電気的特
性は、上述した接合降伏現象、SCRの負性抵抗現象そ
の他によって決定されるので、各拡散層の濃度および濃
度分布、また拡散深さに鋭敏に影響される。したがっ
て、基板への拡散条件の微妙な違いにより、同一チップ
内でも順方向および逆方向の特性が異なることが多い。
性は、上述した接合降伏現象、SCRの負性抵抗現象そ
の他によって決定されるので、各拡散層の濃度および濃
度分布、また拡散深さに鋭敏に影響される。したがっ
て、基板への拡散条件の微妙な違いにより、同一チップ
内でも順方向および逆方向の特性が異なることが多い。
【0011】図5は、サージ防護素子の使用形態例を示
す図である。(a) は接地型防護の場合の構成であり、電
気回路31に接続された通信回線(あるいは電源線)3
2,33と接地間にサージ防護素子34,35がそれぞ
れ接続される。サージ防護素子34,35は通信回線3
2,33に誘起されたサージ電流を接地するので、電気
回路31を破壊から護ることができる。
す図である。(a) は接地型防護の場合の構成であり、電
気回路31に接続された通信回線(あるいは電源線)3
2,33と接地間にサージ防護素子34,35がそれぞ
れ接続される。サージ防護素子34,35は通信回線3
2,33に誘起されたサージ電流を接地するので、電気
回路31を破壊から護ることができる。
【0012】(b) はバイパス型防護の場合の構成であ
り、通信回線32,33および電源線36,37に接続
された電気回路31をバイパスする経路にサージ防護素
子34,35がそれぞれ接続される。サージ防護素子3
4,35は、例えば電源線36,37に誘起されたサー
ジ電流を接地型防護回路が敷設されている通信回線3
2,33側にバイパスさせるので、電気回路31を破壊
から護ることができる。また、通信回線32,33側か
ら電源線36,37側にバイパスする場合でも同様であ
る。
り、通信回線32,33および電源線36,37に接続
された電気回路31をバイパスする経路にサージ防護素
子34,35がそれぞれ接続される。サージ防護素子3
4,35は、例えば電源線36,37に誘起されたサー
ジ電流を接地型防護回路が敷設されている通信回線3
2,33側にバイパスさせるので、電気回路31を破壊
から護ることができる。また、通信回線32,33側か
ら電源線36,37側にバイパスする場合でも同様であ
る。
【0013】このように、サージ防護素子はペアで用い
られることが多い。
られることが多い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、1つのサージ防護素子でも順方向および逆方向の
電気的特性を一致させることが困難であるので、複数の
サージ防護素子の電気的特性を一致させることはさらに
困難といえる。このような状況において、通信回線(あ
るいは電源線)32,33(36,37)に例えば雷サ
ージが発生した場合には、2つのサージ防護素子34,
35には同位相のサージ電圧が印加されるが、このとき
2つのサージ防護素子の電気的特性が異なると各SCR
がオンになる電圧に違いが生じる。したがって、各サー
ジ防護素子がオンになるタイミングがずれ、保護すべき
電気回路に瞬間的に高電圧(横サージ)が印加され、サ
ージ防護の機能を失うことがある。
うに、1つのサージ防護素子でも順方向および逆方向の
電気的特性を一致させることが困難であるので、複数の
サージ防護素子の電気的特性を一致させることはさらに
困難といえる。このような状況において、通信回線(あ
るいは電源線)32,33(36,37)に例えば雷サ
ージが発生した場合には、2つのサージ防護素子34,
35には同位相のサージ電圧が印加されるが、このとき
2つのサージ防護素子の電気的特性が異なると各SCR
がオンになる電圧に違いが生じる。したがって、各サー
ジ防護素子がオンになるタイミングがずれ、保護すべき
電気回路に瞬間的に高電圧(横サージ)が印加され、サ
ージ防護の機能を失うことがある。
【0015】また、通信回線にペアでサージ防護素子が
挿入された場合には、伝送特性への影響が問題となるこ
とがある。図6に示すように、サージ防護素子34,3
5のオフ時のインピーダンスをZa ,Zb とし、通信回
線32,33の抵抗をRa ,Rb とすると、サージ防護
素子のSCRが作動しない低レベル誘導雑音その他の同
相雑音が入った場合に、電気回路31に雑音電圧を誘起
させない条件は、Ra ・Zb =Rb ・Zaである。しか
し、このバランスが崩れて不平衡になると、同相の雑音
源でありながら通信回線32,33の不平衡に基づく雑
音電圧が電気回路31に誘起される。一般の通信回線で
はRa とRb との差はわずかであるので、平衡状態を維
持するには、 Za ≒Zb が要求される。ところが、上述したように複数のサージ
防護素子の電気的特性を一致させることは容易ではな
く、通常は拡散層の濃度などに影響されて電気的特性が
大幅に異なることが多い。したがって、図5,図6に示
すように複数のサージ防護素子を用いる場合には、各素
子を測定して電気的特性の合ったものを選別する必要が
あった。それでも完全に一致したものを選ぶことは容易
でなく、ペアで用いるサージ防護素子間の平衡は十分と
は言えなかった。
挿入された場合には、伝送特性への影響が問題となるこ
とがある。図6に示すように、サージ防護素子34,3
5のオフ時のインピーダンスをZa ,Zb とし、通信回
線32,33の抵抗をRa ,Rb とすると、サージ防護
素子のSCRが作動しない低レベル誘導雑音その他の同
相雑音が入った場合に、電気回路31に雑音電圧を誘起
させない条件は、Ra ・Zb =Rb ・Zaである。しか
し、このバランスが崩れて不平衡になると、同相の雑音
源でありながら通信回線32,33の不平衡に基づく雑
音電圧が電気回路31に誘起される。一般の通信回線で
はRa とRb との差はわずかであるので、平衡状態を維
持するには、 Za ≒Zb が要求される。ところが、上述したように複数のサージ
防護素子の電気的特性を一致させることは容易ではな
く、通常は拡散層の濃度などに影響されて電気的特性が
大幅に異なることが多い。したがって、図5,図6に示
すように複数のサージ防護素子を用いる場合には、各素
子を測定して電気的特性の合ったものを選別する必要が
あった。それでも完全に一致したものを選ぶことは容易
でなく、ペアで用いるサージ防護素子間の平衡は十分と
は言えなかった。
【0016】本発明は、複数のサージ防護素子間の電気
的特性を均一化し、サージ防護機能を高め、通信回線に
挿入した場合には伝送特性の劣化を防ぐことができるサ
ージ防護デバイスを提供することを目的とする。
的特性を均一化し、サージ防護機能を高め、通信回線に
挿入した場合には伝送特性の劣化を防ぐことができるサ
ージ防護デバイスを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の導電性
を有する半導体基板の両面に第2の導電性を有する領域
を形成し、両面の第2の導電性を有する各領域内にそれ
ぞれ第1の導電性を有する高濃度不純物領域を形成し、
両面の第2の導電性を有する領域および第1の導電性を
有する高濃度不純物領域に電極を接続して構成されるサ
ージ防護素子を前記半導体基板上に複数個形成し、この
複数のサージ防護素子を1つのチップ内に集積化したこ
とを特徴とする。
を有する半導体基板の両面に第2の導電性を有する領域
を形成し、両面の第2の導電性を有する各領域内にそれ
ぞれ第1の導電性を有する高濃度不純物領域を形成し、
両面の第2の導電性を有する領域および第1の導電性を
有する高濃度不純物領域に電極を接続して構成されるサ
ージ防護素子を前記半導体基板上に複数個形成し、この
複数のサージ防護素子を1つのチップ内に集積化したこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】従来は、サージ防護素子の製造過程で各素子を
個別に切り離した上で、リードその他を付加して製品化
していた。これは、製造時に隣接して形成された素子間
では基板同一面の拡散条件の差異がほとんどなく、同一
方向SCRの電気的特性が極めて近似しているにもかか
わらず、製造時に隣接していたか否かの判別を不能にす
るばかりでなく、表裏の区別もつかなくなり、さらに他
の基板から製造されたものまでも混在する状態を作り出
していた。
個別に切り離した上で、リードその他を付加して製品化
していた。これは、製造時に隣接して形成された素子間
では基板同一面の拡散条件の差異がほとんどなく、同一
方向SCRの電気的特性が極めて近似しているにもかか
わらず、製造時に隣接していたか否かの判別を不能にす
るばかりでなく、表裏の区別もつかなくなり、さらに他
の基板から製造されたものまでも混在する状態を作り出
していた。
【0019】一方、拡散時のドーピングガスの流れなど
に影響され、基板表裏の拡散条件などの微妙な違いによ
り順方向および逆方向の電気的特性をも正確に一致させ
ることが困難な本素子の特徴からみて、製品化された各
素子の電気的特性のばらつきは避けられず、上述したよ
うに少なくともペアで組み合わせるサージ防護素子を選
別するには、改めて電気的特性を測定する必要があっ
た。
に影響され、基板表裏の拡散条件などの微妙な違いによ
り順方向および逆方向の電気的特性をも正確に一致させ
ることが困難な本素子の特徴からみて、製品化された各
素子の電気的特性のばらつきは避けられず、上述したよ
うに少なくともペアで組み合わせるサージ防護素子を選
別するには、改めて電気的特性を測定する必要があっ
た。
【0020】本発明は、サージ防護素子が上述したよう
に複数(少なくともペア)の組み合わせで用いられ、個
別素子として扱われることがないことを考慮し、製造過
程で1個ずつ切り離すことなく、隣接する複数の素子を
まとめて切り離して1チップ化することにより、容易に
複数のサージ防護素子間の電気的特性を均一化させるこ
とができる。
に複数(少なくともペア)の組み合わせで用いられ、個
別素子として扱われることがないことを考慮し、製造過
程で1個ずつ切り離すことなく、隣接する複数の素子を
まとめて切り離して1チップ化することにより、容易に
複数のサージ防護素子間の電気的特性を均一化させるこ
とができる。
【0021】なお、本発明では、複数のサージ防護素子
を集積化したものをサージ防護デバイスとしている。
を集積化したものをサージ防護デバイスとしている。
【0022】
【実施例】図1は、本発明のサージ防護デバイスの第一
実施例構造を示す断面図である。なお、本実施例は、図
5(a) に示す接地型防護回路に適用するためにサージ防
護素子を2素子ペアでチップ化し、チップ片面の各素子
のリードを接続した3端子デバイスとした構成である
が、各素子は図4に示す従来構造と同一であり同一符号
を付して説明に代える。
実施例構造を示す断面図である。なお、本実施例は、図
5(a) に示す接地型防護回路に適用するためにサージ防
護素子を2素子ペアでチップ化し、チップ片面の各素子
のリードを接続した3端子デバイスとした構成である
が、各素子は図4に示す従来構造と同一であり同一符号
を付して説明に代える。
【0023】すなわち、各素子対応のリード9aを図5
(a) における各通信回線(あるいは電源線)32,33
にそれぞれ接続し、共通接続されたリード9bを接地に
接続することにより、製造時に隣接して形成され、少な
くとも同一方向で電気的特性が揃った素子をそのままペ
アで用いることが可能となる。したがって、通信回線あ
るいは電源線からの同位相雑音およびサージに対して同
一方向の各SCRを作動させることができ、均等な負荷
および均等なサージ応答を実現することができる。
(a) における各通信回線(あるいは電源線)32,33
にそれぞれ接続し、共通接続されたリード9bを接地に
接続することにより、製造時に隣接して形成され、少な
くとも同一方向で電気的特性が揃った素子をそのままペ
アで用いることが可能となる。したがって、通信回線あ
るいは電源線からの同位相雑音およびサージに対して同
一方向の各SCRを作動させることができ、均等な負荷
および均等なサージ応答を実現することができる。
【0024】図2は、本発明のサージ防護デバイスの第
二実施例構造を示す断面図である。なお、本実施例は、
図5(b) に示すバイパス型防護回路に適用するためにサ
ージ防護素子を2素子ペアでチップ化し、各素子のリー
ドをそれぞれ引き出した4端子デバイスとした構成であ
るが、各素子は図4に示す従来構造と同一であり同一符
号を付して説明に代える。
二実施例構造を示す断面図である。なお、本実施例は、
図5(b) に示すバイパス型防護回路に適用するためにサ
ージ防護素子を2素子ペアでチップ化し、各素子のリー
ドをそれぞれ引き出した4端子デバイスとした構成であ
るが、各素子は図4に示す従来構造と同一であり同一符
号を付して説明に代える。
【0025】すなわち、一方の素子のリード9a,9b
を通信回線32と電源線36に接続し、他方の素子のリ
ード9a,9bを通信回線33と電源線37に接続する
ことにより、製造時に隣接して形成され、それぞれ同一
方向で電気的特性が揃った素子をそのままペアで用いる
ことが可能となる。したがって、通信回線32,33あ
るいは電源線36,37からの同位相雑音およびサージ
に対して同一方向の各SCRを作動させることができる
ので、均等なサージ応答を実現することができる。
を通信回線32と電源線36に接続し、他方の素子のリ
ード9a,9bを通信回線33と電源線37に接続する
ことにより、製造時に隣接して形成され、それぞれ同一
方向で電気的特性が揃った素子をそのままペアで用いる
ことが可能となる。したがって、通信回線32,33あ
るいは電源線36,37からの同位相雑音およびサージ
に対して同一方向の各SCRを作動させることができる
ので、均等なサージ応答を実現することができる。
【0026】ところで、いずれか一方の素子において各
リードと通信回線および電源線の接続関係が反対になっ
た場合(例えば、リード9aに電源線37が接続され、
リード9bに通信回線33が接続された場合)には、隣
接素子を1チップ化しても一般に方向性によって電気的
特性が異なるために、個々の素子の電気的特性が均一化
されたとは言えなくなる。しかし、隣接した素子間では
ベース層(p型の半導体基板1)が共有されているの
で、一方のSCRがオンになるときには、相互作用によ
り他方のSCRもオンになる。すなわち、チップ内のS
CRは順方向および逆方向にかかわらずほぼ同時にオン
となるので、反対に接続しても防護すべき電気回路に過
電圧をかける確率を著しく減少させることができる。
リードと通信回線および電源線の接続関係が反対になっ
た場合(例えば、リード9aに電源線37が接続され、
リード9bに通信回線33が接続された場合)には、隣
接素子を1チップ化しても一般に方向性によって電気的
特性が異なるために、個々の素子の電気的特性が均一化
されたとは言えなくなる。しかし、隣接した素子間では
ベース層(p型の半導体基板1)が共有されているの
で、一方のSCRがオンになるときには、相互作用によ
り他方のSCRもオンになる。すなわち、チップ内のS
CRは順方向および逆方向にかかわらずほぼ同時にオン
となるので、反対に接続しても防護すべき電気回路に過
電圧をかける確率を著しく減少させることができる。
【0027】なお、以上示した実施例は2素子ペアをチ
ップ化したものであるが、一般に複数の通信回線あるい
は電源線に対して均等な負荷および均等なサージ応答が
要求される場合には、対応する数の素子を1チップ内に
集積化して対応することもできる。
ップ化したものであるが、一般に複数の通信回線あるい
は電源線に対して均等な負荷および均等なサージ応答が
要求される場合には、対応する数の素子を1チップ内に
集積化して対応することもできる。
【0028】また、複数の素子をチップ化することによ
り、従来は各素子を切り離すために必要であった切りし
ろ部分が不要となるために、その分の小型化が可能とな
る。また、図1,図2に示した実施例構造では、表面リ
ーク電流防止ガードリングとなるp型の高濃度不純物領
域5は各素子対応にそれぞれ設けているが、共通化する
ことも可能である。
り、従来は各素子を切り離すために必要であった切りし
ろ部分が不要となるために、その分の小型化が可能とな
る。また、図1,図2に示した実施例構造では、表面リ
ーク電流防止ガードリングとなるp型の高濃度不純物領
域5は各素子対応にそれぞれ設けているが、共通化する
ことも可能である。
【0029】ここで、従来型の個別のサージ防護素子
と、2素子ペアで集積化した本発明によるサージ防護デ
バイスを各々 100個ずつ作成して行った特性評価につい
て示す。
と、2素子ペアで集積化した本発明によるサージ防護デ
バイスを各々 100個ずつ作成して行った特性評価につい
て示す。
【0030】個別のサージ防護素子のSCRオン電圧
は、平均 156V、標準偏差 2.5V、最小 145V、最大 1
65Vとばらついていたが、本発明によるサージ防護デバ
イスでは両素子のオン電圧の差は順逆方向ともに2V以
下であった。また、自動復帰の条件を決定する保持電流
は、個別のサージ防護素子では最小 100mA、最大 190
mAであったが、本発明によるサージ防護デバイスでは
両素子の差は13mA以下であった。同様に、オフ時リー
ク電流および静電容量についても評価したが、本発明の
サージ防護デバイスは個別素子のばらつきに比べて約1
/10に留まった。また、サージに対する応答も測定誤差
範囲内であった。
は、平均 156V、標準偏差 2.5V、最小 145V、最大 1
65Vとばらついていたが、本発明によるサージ防護デバ
イスでは両素子のオン電圧の差は順逆方向ともに2V以
下であった。また、自動復帰の条件を決定する保持電流
は、個別のサージ防護素子では最小 100mA、最大 190
mAであったが、本発明によるサージ防護デバイスでは
両素子の差は13mA以下であった。同様に、オフ時リー
ク電流および静電容量についても評価したが、本発明の
サージ防護デバイスは個別素子のばらつきに比べて約1
/10に留まった。また、サージに対する応答も測定誤差
範囲内であった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数のサ
ージ防護素子を1チップ内に集積化し、使用形態に応じ
て接続端子を決定することにより、均等な負荷および均
等なサージ応答を示すサージ防護機能を実現することが
できる。また、高速ディジタル回線に挿入されるサージ
防護素子として用いても伝送特性の劣化を最小限に抑え
ることができる。
ージ防護素子を1チップ内に集積化し、使用形態に応じ
て接続端子を決定することにより、均等な負荷および均
等なサージ応答を示すサージ防護機能を実現することが
できる。また、高速ディジタル回線に挿入されるサージ
防護素子として用いても伝送特性の劣化を最小限に抑え
ることができる。
【0032】さらに、集積化による小型化が実現し、ま
た素子当たりのプラスチックモールド費用の削減が可能
となり、コスト低減を図ることができる。
た素子当たりのプラスチックモールド費用の削減が可能
となり、コスト低減を図ることができる。
【図1】本発明のサージ防護デバイスの第一実施例構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明のサージ防護デバイスの第二実施例構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】サージ防護デバイスの等価回路を示す図であ
る。
る。
【図4】サージ防護素子の従来構造を示す断面図であ
る。
る。
【図5】サージ防護素子の使用形態例を示す図である。
【図6】ペアのサージ防護素子が通信回線に挿入された
場合の影響を説明する図である。
場合の影響を説明する図である。
1 p型の半導体基板 2 n型の低濃度不純物領域 3 p型の高濃度不純物領域 4 n型の高濃度不純物領域 5 p型の高濃度不純物領域 6 保護膜 7 電極 8 ハンダ 9 リード 10 プラスチックモールド 21,22 SCR 31 電気回路 32,33 通信回線 34,35 サージ防護素子 36,37 電源線
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の導電性を有する半導体基板の両面
に第2の導電性を有する領域を形成し、両面の第2の導
電性を有する各領域内にそれぞれ第1の導電性を有する
高濃度不純物領域を形成し、両面の第2の導電性を有す
る領域および第1の導電性を有する高濃度不純物領域に
電極を接続して構成されるサージ防護素子を前記半導体
基板上に複数個形成し、この複数のサージ防護素子を1
つのチップ内に集積化したことを特徴とするサージ防護
デバイス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3172084A JP2751670B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | サージ防護デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3172084A JP2751670B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | サージ防護デバイス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0522854A true JPH0522854A (ja) | 1993-01-29 |
| JP2751670B2 JP2751670B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=15935244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3172084A Expired - Fee Related JP2751670B2 (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | サージ防護デバイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2751670B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100791088B1 (ko) * | 2007-09-03 | 2008-01-03 | 기술사사무소 세일엔지니어링(주) | 안전사고 방지형 지중전선의 단전형 분배전함 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02174266A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-05 | Hakusan Seisakusho:Kk | 多極の双方向半導体制御素子 |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3172084A patent/JP2751670B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02174266A (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-05 | Hakusan Seisakusho:Kk | 多極の双方向半導体制御素子 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100791088B1 (ko) * | 2007-09-03 | 2008-01-03 | 기술사사무소 세일엔지니어링(주) | 안전사고 방지형 지중전선의 단전형 분배전함 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2751670B2 (ja) | 1998-05-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |