JPH052310B2 - - Google Patents
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- JPH052310B2 JPH052310B2 JP1287905A JP28790589A JPH052310B2 JP H052310 B2 JPH052310 B2 JP H052310B2 JP 1287905 A JP1287905 A JP 1287905A JP 28790589 A JP28790589 A JP 28790589A JP H052310 B2 JPH052310 B2 JP H052310B2
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- plasmin inhibitor
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
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Description
a 産業上の利用分野
本発明はヒトα2−プラスミンインヒビター(α2
−plasmin inhibitor;α2−antiplasmin)に対す
るモノクローナル抗体、特にヒトα2−プラスミン
インヒビターの線維素溶解作用阻害部位
(reactive site)を抗原として認識し、その結果
ヒトα2−プラスミンインヒビターのプラスミンの
線維素溶解作用に対する阻害活性を抑制し、線溶
促進させる働きを優するモノクローナル抗体を産
生するハイブリドーマ細胞に関するものである。 b 従来技術 ヒトのα2−プラスミンインヒビターは、青木と
諸井によつて最初に単離・精製され、線維素溶解
酵素のプラスミン(plasmin)のエステラーゼ活
性を瞬間的に阻害する強力なプラスミンインヒビ
ターであり、11.7%の糖を含む分子量約67000の
1本鎖の糖蛋白質であることが知られている [Mori & aoki;The Journal of Biological
Chemistry、251、5956−5965(1976)参照]。 一方ヒトα2−プラスミンインヒビターには3種
類の活性部位があることが知られている。第1は
プラスミンの線維素溶解作用阻害部位(以下これ
を“リアクテイブサイド”ということがある)
[B.Wiman & D.Collen;The Journal of
Biological Chemistry、254、9291−9297(1979)
参照]であり、第2はカルボキシル基末端側のプ
ラスミン結合部位[B.Wiman & D.Collen;
European Journal of Biohemistry、84、573−
578(1978)参照]であり、第3はアミノ基末端の
フイブリン結合部位である[Y.Sakata、et al.、
Thro−mbosis Research、16、279−282(1979)
参照]。 ヒトα2−プラスミンインヒビターにおけるこれ
ら3種類の活性部位のうち、リアクテイブサイト
を抗原として選択的に認識するモノクローナル抗
体を提供できれば、これを使用することによつて
ヒトα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻
害作用を直接抑え、線溶を促進することができる
ので血栓溶解促進剤として利用することができ
る。また、この抗体を用いることにより、溶液中
のα2−プラスミンインヒビターあるいはα2−プラ
スミンインヒビター・プラスミン複合体を測定す
ることも可能である。 c 発明の構成 本発明によれば、ヒトα2−プラスミンインヒビ
ターで免疫されたマウスから得られた脾臓細胞
と、マウスミエローマ細胞とを融合させることに
より得られるハイブリドーマ細胞であり、かつ該
ハイブリドーマ細胞から産生されるモノクローナ
ル抗体が、ヒトα2−プラスミンインヒビターに対
するモノクローナル抗体であつて、ヒトα2−プラ
スミンインヒビターにおけるプラスミンの線維素
溶解作用の阻止部位を認識し、かつプラスミン結
合部位及びフイブリン結合部位のいずれをも認識
しないヒトα2−プラスミンインヒビターの線維素
溶解阻止作用を抑制するモノクローナル抗体であ
ることを特徴とするハイブリドーマ細胞が提供さ
れる。 本発明のハイブリドーマ細胞は、ケーラーとミ
ルシユタインの方法[Ko¨hler and Milstein、
Nature 256、495−497(1975)]として知られた
手法によつて産生される。すなわち、ヒトα2−プ
ラスミンインヒビターでマウスを免疫した後、こ
のマウスの脾臓細胞をマウスミエローマ細胞と融
合させ、得られたハイブリドーマ細胞は、マイク
ロタイタープレート(microtiter plates)に固定
されたヒトα2−プラスミンインヒビターと反応す
る抗体に対し系統的に検査し選択される。このよ
うにしてヒトα2−プラスミンインヒビターに対す
る抗体を合成し、分泌するハイブリドーマ細胞を
選別する。得られたハイブリドーマ細胞を無血清
培地で培養し、その培養上清中に分泌されたヒト
α2−プラスミンインヒビターに対する抗体は、フ
イブリンプレート(fibrin plates)上でヒトα2−
プラスミンインヒビターの線維素溶解阻害作用を
抑える活性について検査を行なう。その結果、ヒ
トα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻止
作用を特異的に抑える活性を有するモノクローナ
ル抗体を産生するハイブリドーマ細胞が単離され
た。 次に本発明のハイブリドーマ細胞を産生する具
体的方法について詳細に説明する。 A 抗原の単離、精製; 抗原に用いるヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーは前記青木と諸井の方法によりヒト血漿中よ
り単離精製された。 B ヒトα2−プラスミンインヒビターによるマウ
スの免疫; 雄Balb/cマウスを用いるが、他の系
(strains)のマウスを使用することもできる。
その際、免疫計画及びヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの濃度は十分な量の抗原刺激を受けた
リンパ球が形成されるよう選ばれるべきであ
る。例えばマウスに少量のα2−プラスミンイン
ヒビターである間隔で腹腔に数回免疫の後、さ
らに数回静脈に投与した。最終免疫の数日後に
融合のために脾臓細胞を取り出す。 C 細胞融合; 脾臓を無菌的に取り出し、それから単細胞懸
濁液を調製する。それらの脾臓細胞を適当なラ
インからのマウス骨髄腫細胞と適当な融合促進
剤の使用により細胞融合させる。脾臓細胞対骨
髄腫細胞の好ましい比率は約20:1〜約2:1
の範囲である。約108個の脾臓細胞について0.5
〜1.5mlの融合媒体の使用が適当である。 細胞融合に用いる骨髄腫細胞は多く知られて
いるが、本発明ではP3−X63−Ag8−U1細胞
(以下P3−U1と略記する)[Yelton、D.E.et
al.、CurrentTopics in Micrbiology and
Immu−nology、81、1(1978)参照]を用い
た。これは、8−アザグアニン耐性の細胞ライ
ンであり、酵素ヒポキサンチン−グアニンホス
ホリボシルトランスフエラーゼ
(hypoxanthine−guanine phosphoribosyl
transferase)が欠失しており、それゆえHAT
(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)
培地中では生存しない。また、この細胞ライン
は、それ自体抗体を分泌しない、いわゆる非分
泌型である。 好ましい融合促進剤としては例えば平均分子
量が1000〜4000のポリエチレングリコールを有
利に使用できるが、この分野で知られている他
の融合促進剤を使用することもできる。本発明
の実施例では平均分子量1540のポリエチレング
リコールを用いた。 D 融合した細胞の選択; 別の容器内(例えばマイクロタイタープレー
ト)で未融合の脾臓細胞、未融合の骨髄腫細胞
および融合した細胞の混合物を、未融合の骨髄
腫細胞を支持しない選択培地で希釈し、未融合
の細胞を死滅させるのに十分な時間(約1週
間)培養する。培地は薬物抵抗性(例えば8−
アザグアニン抵抗性)で未融合の骨髄腫細胞を
支持しないもの(例えば前記HAT培地)が使
用される。この選択培地中では未融合の骨髄腫
細胞は死滅する。この未融合の脾臓細胞は非腫
瘍性細胞なのである一定期間後(約1週間後)
死滅する。これらに対して融合した細胞は骨髄
腫の親細胞の腫瘍性と親脾臓細胞の性質をあわ
せ持つために選択培地中で生存できる。 E 各容器中のヒトα2−プラスミンインヒビター
に対する抗体の確認; かくしてハイブリドーマ細胞が検出された
後、その培養上清を採取し、ヒトα2−プラスミ
ンインヒビターに対する抗体について酵素免疫
定量法(Enzyme Linked Immuno Sorbent
Assay)によりスクリーニングする。 F ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する活
性を持つ抗体を産生するハイブリドーマ細胞の
選択; ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体を産生しているハイブリドーマ細胞を、無血
清培地で培養して得られた、抗体を含んだ培養
上澄液を濃縮し、ヒトα2−プラスミンインヒビ
ターと共に一定時間インキユベートした。さら
にこのヒトα2−プラスミンインヒビター混合液
にプラスミンを加え、フイブリンプレート上に
のせ、フイブリン溶解面積を測定した。このよ
うにして、ヒトα2−プラスミンインヒビターに
対する活性を持つ抗体を産生するハイブリドー
マ細胞を選択する。具体的には、微工研国際寄
託No.FERM BP−1781およびFERM BP−
1782のハイブリドーマ細胞が挙げられる。 以下実施例を掲げ本発明を詳細に説明する。 実施例 1 (1) ヒトα2−プラスミンインヒビターの調製 前記、青木および諸井の方法に従い、ヒト血
漿2360mlからヒトα2−プラスミンインヒビター
7.7mgを得た。 (2) マウスの免疫 雄のBalb/cマウスをヒトα2−プラスミン
インヒビター100μgと完全なフロイントのア
ジユバント(Complete Freund′s adjuvant)
とのエマルジヨン(emulsion)で21日間の間
隔をおいて2回腹腔に免疫した。さらに7日後
および88日後にヒトα2−プラスミンインヒビタ
ー30μgを生理食塩水とともに静脈に追加投与
した。最終免疫の4日後にその脾臓細胞を細胞
融合のために用いた。 (3) 脾臓細胞の懸濁液の調製 脾臓を無菌的に取り出し、ステンレス製メツ
シユを通過させることにより単細胞懸濁液が得
られた。細胞をL−グラタミン0.39g/、硫
酸カナマイシン0.2g/およびNaHCO32.0
g/を補充したRPMI−1640培地(GIBCO
製)に移した。増殖した細胞をRPMI−1640で
3回洗浄しRPMI−1640培地に再懸濁させた。 (4) 骨髄腫細胞の調製 マウス骨髄腫栽培P3−U1は、L−グルタミ
ン0.39g/、硫酸カナマイシン0.2g/、
NaHCO32.0g/および10%のウシ胎児血清
で補充されたRPMI−1640培地(10%FCS−
RPMI−1640と略記する)中で培養した。骨髄
腫細胞は細胞融合の時点に細胞分裂の対数期に
あつた。 (5) 細胞融合 脾臓細胞と骨髄腫細胞とを10:1の比率で無
血清RPMI−1640培地中に懸濁し、5分間約
200gで遠心分離した。上澄液培地を除去した
後、沈降物を平均分子量1540の50%ポリエチレ
ングリコール溶液(PH8.2)1mlと共に2分間
37℃でインキユベーシヨンした。次いで無血清
RPMI−1640倍地9mlを加え、細胞を5分間注
意深く再懸濁した。次いでこの懸濁液を5分間
約200gで遠心分離し、その後8×106細胞/ml
の濃度が得られるように10%FCS−RPMI−
1640培地に再懸濁し、次いで96マイクロウエル
プレート上に分配した(ウエル1個につき約
100μ)。この融合細胞は37℃において5%
CO2を使用して培養した。 (6) ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体産生ハイブリドーマ細胞の選択及び培養 細胞融合の1日後にHAT培地をウエル1個
につき100μ加えた。以後2日間隔で半分量
の培地を新たにHAT培地と交換して培養し
た。8日後、ハイブリドーマ細胞の培養上澄液
中のヒトα2−プラスミンインヒビターに対する
抗体について酵素免疫定量法によりスクリーニ
ングを行なつた。スクリーニングに用いられた
抗原はヒトα2−プラスミンインヒビター、第2
抗体はアルカリフオスフアターゼ
(alkaliphosphatase)標識付のウサギ抗マウス
抗体であつた。 総数349個のウエルの全てが酵素免疫定量法
により陽性であり、α2−プラスミンインヒビタ
ーに対する抗体を産生しているという結果が得
られた。 細胞の増殖が活発になつたと観察されたと
き、HT培地を加えた。1日間隔で計4回HT
培地を用いて培地交換を行ない、その後は通常
の10%FCS−RPMI−1640培地を用いて培養し
た。 実施例 2 (ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体を産生するハイブリドーマ細胞の選択) 上記ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する
抗体を産生しえいるハイブリドーマ細胞中からヒ
トα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻害
活性を抑える働きを持つた抗体を産生するハイブ
リドーマ細胞を次の方法でスクリーニングした。 各ウエルのハイブリドーマを10%FCS−RPMI
−1640倍地中で培養し、細胞数を約2×107個と
した。この細胞を5分間約200gで遠心分離し、
培養上澄液を除去した後、細胞を無血清RPMI−
1640倍地10mlで洗浄した。さらに5分間約200g
で遠心分離し、上澄液を除去し、細胞を2−メル
カプトエタノール5.0ml/、インシユリン7.5
ml/、トランスフエリン5.0ml/、エタノー
ルアミン5.0ml/、ナトリウムセレナイト5.0
ml/、L−グルタミン0.39g/、硫酸カナマ
イシン0.2g/、Hepes2.38g/および
NaHCO31.5g/で補充されたPRMI−1640:
Dulbecco′s MEM:Ham′s F−12(2:1:1)
の混合無血清倍地(以下これを“MITES倍地”
と略記する)10mlに懸濁し、3日間培養した。 培養上澄液を回収し、これを25倍に濃縮した。
この濃縮液25μにヒトα2−プラスミンインヒビ
ター0.4μgを加え、37℃で30分間インキユベーシ
ヨンした。次いでプラスミノーゲン0.025ユニツ
ト及びウロキナーゼ0.031ユニツトを加え液量を
40μとした。このうち10μをフイブリンプレ
ートにのせた。フイブリンプレートは、37℃、湿
度95%以上の条件下で18時間静置し溶解した面積
を測定した。 その結果、1D10ハイブリドーマ細胞(微工研
国際寄託No.FERM BP−1781)の産生する抗体
に加えたヒトα2−プラスミンインヒビターの線維
素溶解阻害活性を完全に抑える働きが見出され
た。 参考例 1 ハイブリドーマ細胞のクローニング; ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗体
の活性試験において陽性の結果を示したハイブリ
ドーマ細胞(1D10)を次の方法でクローン化し
た。 1D10細胞を96ウエルマイクロタイタープレー
トの1ウエルあたり0.9細胞となるよう希釈し、
Balb/cマウス胸腺細胞をフイーダー細胞とし
て加えプレートに分配し10%FCS−RPMI−1640
倍地で培養した。顕微鏡下で観察し、確実にシン
グルセルコロニーであることを認めた。ハイブリ
ドーマ細胞の培養上澄液中のヒトα2−プラスミン
インヒビターに対する抗体につき酵素免疫定量法
によりスクリーニングを行なつた。 総数26個のウエルが酵素免疫定量法により陽性
でありヒトα2−プラスミンインヒビターに対する
モノクローナル抗体を産生していた。 モノクローナル抗体の精製; 大量のヒトα2−プラスミンインヒビターに対す
るモノクローナル抗体を産生させるために、約
107個のハイブリドーマ細胞をプリスタンで前処
理したBalb/cマウスに腹腔内注射した。約1
週間後採取された腹水液よりEyらの方法[P.L.
Ey、S.J.Prowse and C.R.Jenkin、
Immunochemistry、15、429−436(1978)参照]
に従いプロテインA−セフアロース4B(protein
A−Sepharose 4B)カラムを用いて抗体を精製
した。腹水液2.5mlよりヒトα2−プラスミンイン
ヒビターに対するモノクローナル抗体20mgを得
た。 精製したモノクロナール抗体の特徴; 精製したモノクローナル抗体の特定のクラス
を、クラス特異性抗マウス抗血清を使用してオク
タロニーゲル拡散試験で決定した。その結果を下
記表1に示した。ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーに対する抗体は、その多くがH鎖r1、L鎖Kで
あつた。
−plasmin inhibitor;α2−antiplasmin)に対す
るモノクローナル抗体、特にヒトα2−プラスミン
インヒビターの線維素溶解作用阻害部位
(reactive site)を抗原として認識し、その結果
ヒトα2−プラスミンインヒビターのプラスミンの
線維素溶解作用に対する阻害活性を抑制し、線溶
促進させる働きを優するモノクローナル抗体を産
生するハイブリドーマ細胞に関するものである。 b 従来技術 ヒトのα2−プラスミンインヒビターは、青木と
諸井によつて最初に単離・精製され、線維素溶解
酵素のプラスミン(plasmin)のエステラーゼ活
性を瞬間的に阻害する強力なプラスミンインヒビ
ターであり、11.7%の糖を含む分子量約67000の
1本鎖の糖蛋白質であることが知られている [Mori & aoki;The Journal of Biological
Chemistry、251、5956−5965(1976)参照]。 一方ヒトα2−プラスミンインヒビターには3種
類の活性部位があることが知られている。第1は
プラスミンの線維素溶解作用阻害部位(以下これ
を“リアクテイブサイド”ということがある)
[B.Wiman & D.Collen;The Journal of
Biological Chemistry、254、9291−9297(1979)
参照]であり、第2はカルボキシル基末端側のプ
ラスミン結合部位[B.Wiman & D.Collen;
European Journal of Biohemistry、84、573−
578(1978)参照]であり、第3はアミノ基末端の
フイブリン結合部位である[Y.Sakata、et al.、
Thro−mbosis Research、16、279−282(1979)
参照]。 ヒトα2−プラスミンインヒビターにおけるこれ
ら3種類の活性部位のうち、リアクテイブサイト
を抗原として選択的に認識するモノクローナル抗
体を提供できれば、これを使用することによつて
ヒトα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻
害作用を直接抑え、線溶を促進することができる
ので血栓溶解促進剤として利用することができ
る。また、この抗体を用いることにより、溶液中
のα2−プラスミンインヒビターあるいはα2−プラ
スミンインヒビター・プラスミン複合体を測定す
ることも可能である。 c 発明の構成 本発明によれば、ヒトα2−プラスミンインヒビ
ターで免疫されたマウスから得られた脾臓細胞
と、マウスミエローマ細胞とを融合させることに
より得られるハイブリドーマ細胞であり、かつ該
ハイブリドーマ細胞から産生されるモノクローナ
ル抗体が、ヒトα2−プラスミンインヒビターに対
するモノクローナル抗体であつて、ヒトα2−プラ
スミンインヒビターにおけるプラスミンの線維素
溶解作用の阻止部位を認識し、かつプラスミン結
合部位及びフイブリン結合部位のいずれをも認識
しないヒトα2−プラスミンインヒビターの線維素
溶解阻止作用を抑制するモノクローナル抗体であ
ることを特徴とするハイブリドーマ細胞が提供さ
れる。 本発明のハイブリドーマ細胞は、ケーラーとミ
ルシユタインの方法[Ko¨hler and Milstein、
Nature 256、495−497(1975)]として知られた
手法によつて産生される。すなわち、ヒトα2−プ
ラスミンインヒビターでマウスを免疫した後、こ
のマウスの脾臓細胞をマウスミエローマ細胞と融
合させ、得られたハイブリドーマ細胞は、マイク
ロタイタープレート(microtiter plates)に固定
されたヒトα2−プラスミンインヒビターと反応す
る抗体に対し系統的に検査し選択される。このよ
うにしてヒトα2−プラスミンインヒビターに対す
る抗体を合成し、分泌するハイブリドーマ細胞を
選別する。得られたハイブリドーマ細胞を無血清
培地で培養し、その培養上清中に分泌されたヒト
α2−プラスミンインヒビターに対する抗体は、フ
イブリンプレート(fibrin plates)上でヒトα2−
プラスミンインヒビターの線維素溶解阻害作用を
抑える活性について検査を行なう。その結果、ヒ
トα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻止
作用を特異的に抑える活性を有するモノクローナ
ル抗体を産生するハイブリドーマ細胞が単離され
た。 次に本発明のハイブリドーマ細胞を産生する具
体的方法について詳細に説明する。 A 抗原の単離、精製; 抗原に用いるヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーは前記青木と諸井の方法によりヒト血漿中よ
り単離精製された。 B ヒトα2−プラスミンインヒビターによるマウ
スの免疫; 雄Balb/cマウスを用いるが、他の系
(strains)のマウスを使用することもできる。
その際、免疫計画及びヒトα2−プラスミンイン
ヒビターの濃度は十分な量の抗原刺激を受けた
リンパ球が形成されるよう選ばれるべきであ
る。例えばマウスに少量のα2−プラスミンイン
ヒビターである間隔で腹腔に数回免疫の後、さ
らに数回静脈に投与した。最終免疫の数日後に
融合のために脾臓細胞を取り出す。 C 細胞融合; 脾臓を無菌的に取り出し、それから単細胞懸
濁液を調製する。それらの脾臓細胞を適当なラ
インからのマウス骨髄腫細胞と適当な融合促進
剤の使用により細胞融合させる。脾臓細胞対骨
髄腫細胞の好ましい比率は約20:1〜約2:1
の範囲である。約108個の脾臓細胞について0.5
〜1.5mlの融合媒体の使用が適当である。 細胞融合に用いる骨髄腫細胞は多く知られて
いるが、本発明ではP3−X63−Ag8−U1細胞
(以下P3−U1と略記する)[Yelton、D.E.et
al.、CurrentTopics in Micrbiology and
Immu−nology、81、1(1978)参照]を用い
た。これは、8−アザグアニン耐性の細胞ライ
ンであり、酵素ヒポキサンチン−グアニンホス
ホリボシルトランスフエラーゼ
(hypoxanthine−guanine phosphoribosyl
transferase)が欠失しており、それゆえHAT
(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)
培地中では生存しない。また、この細胞ライン
は、それ自体抗体を分泌しない、いわゆる非分
泌型である。 好ましい融合促進剤としては例えば平均分子
量が1000〜4000のポリエチレングリコールを有
利に使用できるが、この分野で知られている他
の融合促進剤を使用することもできる。本発明
の実施例では平均分子量1540のポリエチレング
リコールを用いた。 D 融合した細胞の選択; 別の容器内(例えばマイクロタイタープレー
ト)で未融合の脾臓細胞、未融合の骨髄腫細胞
および融合した細胞の混合物を、未融合の骨髄
腫細胞を支持しない選択培地で希釈し、未融合
の細胞を死滅させるのに十分な時間(約1週
間)培養する。培地は薬物抵抗性(例えば8−
アザグアニン抵抗性)で未融合の骨髄腫細胞を
支持しないもの(例えば前記HAT培地)が使
用される。この選択培地中では未融合の骨髄腫
細胞は死滅する。この未融合の脾臓細胞は非腫
瘍性細胞なのである一定期間後(約1週間後)
死滅する。これらに対して融合した細胞は骨髄
腫の親細胞の腫瘍性と親脾臓細胞の性質をあわ
せ持つために選択培地中で生存できる。 E 各容器中のヒトα2−プラスミンインヒビター
に対する抗体の確認; かくしてハイブリドーマ細胞が検出された
後、その培養上清を採取し、ヒトα2−プラスミ
ンインヒビターに対する抗体について酵素免疫
定量法(Enzyme Linked Immuno Sorbent
Assay)によりスクリーニングする。 F ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する活
性を持つ抗体を産生するハイブリドーマ細胞の
選択; ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体を産生しているハイブリドーマ細胞を、無血
清培地で培養して得られた、抗体を含んだ培養
上澄液を濃縮し、ヒトα2−プラスミンインヒビ
ターと共に一定時間インキユベートした。さら
にこのヒトα2−プラスミンインヒビター混合液
にプラスミンを加え、フイブリンプレート上に
のせ、フイブリン溶解面積を測定した。このよ
うにして、ヒトα2−プラスミンインヒビターに
対する活性を持つ抗体を産生するハイブリドー
マ細胞を選択する。具体的には、微工研国際寄
託No.FERM BP−1781およびFERM BP−
1782のハイブリドーマ細胞が挙げられる。 以下実施例を掲げ本発明を詳細に説明する。 実施例 1 (1) ヒトα2−プラスミンインヒビターの調製 前記、青木および諸井の方法に従い、ヒト血
漿2360mlからヒトα2−プラスミンインヒビター
7.7mgを得た。 (2) マウスの免疫 雄のBalb/cマウスをヒトα2−プラスミン
インヒビター100μgと完全なフロイントのア
ジユバント(Complete Freund′s adjuvant)
とのエマルジヨン(emulsion)で21日間の間
隔をおいて2回腹腔に免疫した。さらに7日後
および88日後にヒトα2−プラスミンインヒビタ
ー30μgを生理食塩水とともに静脈に追加投与
した。最終免疫の4日後にその脾臓細胞を細胞
融合のために用いた。 (3) 脾臓細胞の懸濁液の調製 脾臓を無菌的に取り出し、ステンレス製メツ
シユを通過させることにより単細胞懸濁液が得
られた。細胞をL−グラタミン0.39g/、硫
酸カナマイシン0.2g/およびNaHCO32.0
g/を補充したRPMI−1640培地(GIBCO
製)に移した。増殖した細胞をRPMI−1640で
3回洗浄しRPMI−1640培地に再懸濁させた。 (4) 骨髄腫細胞の調製 マウス骨髄腫栽培P3−U1は、L−グルタミ
ン0.39g/、硫酸カナマイシン0.2g/、
NaHCO32.0g/および10%のウシ胎児血清
で補充されたRPMI−1640培地(10%FCS−
RPMI−1640と略記する)中で培養した。骨髄
腫細胞は細胞融合の時点に細胞分裂の対数期に
あつた。 (5) 細胞融合 脾臓細胞と骨髄腫細胞とを10:1の比率で無
血清RPMI−1640培地中に懸濁し、5分間約
200gで遠心分離した。上澄液培地を除去した
後、沈降物を平均分子量1540の50%ポリエチレ
ングリコール溶液(PH8.2)1mlと共に2分間
37℃でインキユベーシヨンした。次いで無血清
RPMI−1640倍地9mlを加え、細胞を5分間注
意深く再懸濁した。次いでこの懸濁液を5分間
約200gで遠心分離し、その後8×106細胞/ml
の濃度が得られるように10%FCS−RPMI−
1640培地に再懸濁し、次いで96マイクロウエル
プレート上に分配した(ウエル1個につき約
100μ)。この融合細胞は37℃において5%
CO2を使用して培養した。 (6) ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体産生ハイブリドーマ細胞の選択及び培養 細胞融合の1日後にHAT培地をウエル1個
につき100μ加えた。以後2日間隔で半分量
の培地を新たにHAT培地と交換して培養し
た。8日後、ハイブリドーマ細胞の培養上澄液
中のヒトα2−プラスミンインヒビターに対する
抗体について酵素免疫定量法によりスクリーニ
ングを行なつた。スクリーニングに用いられた
抗原はヒトα2−プラスミンインヒビター、第2
抗体はアルカリフオスフアターゼ
(alkaliphosphatase)標識付のウサギ抗マウス
抗体であつた。 総数349個のウエルの全てが酵素免疫定量法
により陽性であり、α2−プラスミンインヒビタ
ーに対する抗体を産生しているという結果が得
られた。 細胞の増殖が活発になつたと観察されたと
き、HT培地を加えた。1日間隔で計4回HT
培地を用いて培地交換を行ない、その後は通常
の10%FCS−RPMI−1640培地を用いて培養し
た。 実施例 2 (ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗
体を産生するハイブリドーマ細胞の選択) 上記ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する
抗体を産生しえいるハイブリドーマ細胞中からヒ
トα2−プラスミンインヒビターの線維素溶解阻害
活性を抑える働きを持つた抗体を産生するハイブ
リドーマ細胞を次の方法でスクリーニングした。 各ウエルのハイブリドーマを10%FCS−RPMI
−1640倍地中で培養し、細胞数を約2×107個と
した。この細胞を5分間約200gで遠心分離し、
培養上澄液を除去した後、細胞を無血清RPMI−
1640倍地10mlで洗浄した。さらに5分間約200g
で遠心分離し、上澄液を除去し、細胞を2−メル
カプトエタノール5.0ml/、インシユリン7.5
ml/、トランスフエリン5.0ml/、エタノー
ルアミン5.0ml/、ナトリウムセレナイト5.0
ml/、L−グルタミン0.39g/、硫酸カナマ
イシン0.2g/、Hepes2.38g/および
NaHCO31.5g/で補充されたPRMI−1640:
Dulbecco′s MEM:Ham′s F−12(2:1:1)
の混合無血清倍地(以下これを“MITES倍地”
と略記する)10mlに懸濁し、3日間培養した。 培養上澄液を回収し、これを25倍に濃縮した。
この濃縮液25μにヒトα2−プラスミンインヒビ
ター0.4μgを加え、37℃で30分間インキユベーシ
ヨンした。次いでプラスミノーゲン0.025ユニツ
ト及びウロキナーゼ0.031ユニツトを加え液量を
40μとした。このうち10μをフイブリンプレ
ートにのせた。フイブリンプレートは、37℃、湿
度95%以上の条件下で18時間静置し溶解した面積
を測定した。 その結果、1D10ハイブリドーマ細胞(微工研
国際寄託No.FERM BP−1781)の産生する抗体
に加えたヒトα2−プラスミンインヒビターの線維
素溶解阻害活性を完全に抑える働きが見出され
た。 参考例 1 ハイブリドーマ細胞のクローニング; ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗体
の活性試験において陽性の結果を示したハイブリ
ドーマ細胞(1D10)を次の方法でクローン化し
た。 1D10細胞を96ウエルマイクロタイタープレー
トの1ウエルあたり0.9細胞となるよう希釈し、
Balb/cマウス胸腺細胞をフイーダー細胞とし
て加えプレートに分配し10%FCS−RPMI−1640
倍地で培養した。顕微鏡下で観察し、確実にシン
グルセルコロニーであることを認めた。ハイブリ
ドーマ細胞の培養上澄液中のヒトα2−プラスミン
インヒビターに対する抗体につき酵素免疫定量法
によりスクリーニングを行なつた。 総数26個のウエルが酵素免疫定量法により陽性
でありヒトα2−プラスミンインヒビターに対する
モノクローナル抗体を産生していた。 モノクローナル抗体の精製; 大量のヒトα2−プラスミンインヒビターに対す
るモノクローナル抗体を産生させるために、約
107個のハイブリドーマ細胞をプリスタンで前処
理したBalb/cマウスに腹腔内注射した。約1
週間後採取された腹水液よりEyらの方法[P.L.
Ey、S.J.Prowse and C.R.Jenkin、
Immunochemistry、15、429−436(1978)参照]
に従いプロテインA−セフアロース4B(protein
A−Sepharose 4B)カラムを用いて抗体を精製
した。腹水液2.5mlよりヒトα2−プラスミンイン
ヒビターに対するモノクローナル抗体20mgを得
た。 精製したモノクロナール抗体の特徴; 精製したモノクローナル抗体の特定のクラス
を、クラス特異性抗マウス抗血清を使用してオク
タロニーゲル拡散試験で決定した。その結果を下
記表1に示した。ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーに対する抗体は、その多くがH鎖r1、L鎖Kで
あつた。
【表】
ここで抗体1B10G11は、微工研国際寄託No.
FERM BP−1782のハイブリドーマ細胞によつ
て再生される。 参考例 2 ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗体
によるヒトα2−プラスミンインヒビター活性の
抑制 ヒトα2−プラスミンインヒビター1μgと各モ
ノクローナル抗体5μgを0.05Mリン酸緩衝生理食
塩水(以下PBSと略す)50μgに溶解させ、37℃
で30分間インキユベーシヨンした。次いでプラス
ミノーゲン0.025ユニツト及びウロキナーゼ0.031
ユニツトを加え液量を60μとした。このうち
10μをフイブリンプレートにのせた。フイブリ
ンプレートは37℃、湿度95%以上の条件下で18時
間静置し、溶解した面積を測定した。その結果を
下記表2に示した。 なお、下記表の地はプラスミノーゲン0.025ユ
ニツトとウロキナーゼ0.031ユニツトとによる溶
解面積を100%とした時の相対値である。
FERM BP−1782のハイブリドーマ細胞によつ
て再生される。 参考例 2 ヒトα2−プラスミンインヒビターに対する抗体
によるヒトα2−プラスミンインヒビター活性の
抑制 ヒトα2−プラスミンインヒビター1μgと各モ
ノクローナル抗体5μgを0.05Mリン酸緩衝生理食
塩水(以下PBSと略す)50μgに溶解させ、37℃
で30分間インキユベーシヨンした。次いでプラス
ミノーゲン0.025ユニツト及びウロキナーゼ0.031
ユニツトを加え液量を60μとした。このうち
10μをフイブリンプレートにのせた。フイブリ
ンプレートは37℃、湿度95%以上の条件下で18時
間静置し、溶解した面積を測定した。その結果を
下記表2に示した。 なお、下記表の地はプラスミノーゲン0.025ユ
ニツトとウロキナーゼ0.031ユニツトとによる溶
解面積を100%とした時の相対値である。
【表】
参考例 3
ヒトα2−プラスミンインヒビターとフイブリン
の結合に及ぼすヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーに対するモノクローナル抗体の効果 I125標識したヒトα2−プラスミンインヒビター
0.01μMとα2−プラスミンインヒビターに対する
モノクローナル抗体0.05μMを2%牛血清アルブ
ミン−0.05Mトリス緩衝液(PH7.4)−0.15M
NaClを加えて、37℃で30分間インキユベーシヨ
ン後、4℃で一晩放置した。この抗原−抗体反応
混液に、2.5mM CaCl2、7μMフイブリノーゲン
画分、2ユニツト/mlトロンビンを加え、全量で
100μとし37℃で30分間インキユベーシヨンし
た。凝固物(フイブリン塊)の形成が認められ
た。30分後に200mM EDTAを100μ加え、カ
ルシウムイオンを除いた後、竹串でこの凝固物を
巻き取つた。竹串に巻き取つた凝固物は5分間、
3回洗浄液[2%BSA、0.05Mトリス緩衝液(PH
7.4)、0.15M NaCl、2mM EDTA]で洗つ
た。最後に凝固物を竹串から試験管に回収し、凝
固物の放射活性(cpm)を測定した。元の反応混
液中の放射活性に対する凝固物の放射活性の割合
を表3に示す。 なお表3中に通常の市販マウスIgGを比較抗体
として使用した結果を併せて示した。
の結合に及ぼすヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーに対するモノクローナル抗体の効果 I125標識したヒトα2−プラスミンインヒビター
0.01μMとα2−プラスミンインヒビターに対する
モノクローナル抗体0.05μMを2%牛血清アルブ
ミン−0.05Mトリス緩衝液(PH7.4)−0.15M
NaClを加えて、37℃で30分間インキユベーシヨ
ン後、4℃で一晩放置した。この抗原−抗体反応
混液に、2.5mM CaCl2、7μMフイブリノーゲン
画分、2ユニツト/mlトロンビンを加え、全量で
100μとし37℃で30分間インキユベーシヨンし
た。凝固物(フイブリン塊)の形成が認められ
た。30分後に200mM EDTAを100μ加え、カ
ルシウムイオンを除いた後、竹串でこの凝固物を
巻き取つた。竹串に巻き取つた凝固物は5分間、
3回洗浄液[2%BSA、0.05Mトリス緩衝液(PH
7.4)、0.15M NaCl、2mM EDTA]で洗つ
た。最後に凝固物を竹串から試験管に回収し、凝
固物の放射活性(cpm)を測定した。元の反応混
液中の放射活性に対する凝固物の放射活性の割合
を表3に示す。 なお表3中に通常の市販マウスIgGを比較抗体
として使用した結果を併せて示した。
【表】
この結果から各ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーに対するモノクローナル抗体はヒトα2−プラス
ミンインヒビターのフイブリン結合部位を認識し
ていないモノクローナル抗体であることがわか
る。 参考例 4 (ヒトα2−プラスミンインヒビターのリアクテ
イブサイトを認識するモノクローナル抗体の検
索) 本実施例にはヒトα2−プラスミンインヒビター
によるプラスミンの府活性化に及ぼすヒトα2−プ
ラスミンインヒビターに対するモノクローナル抗
体の効果を調べたものである。 α2−プラスミンインヒビター0.15μMとα2−プ
ラスミンインヒビターに対するモノクローナル抗
体0.75μMを2%牛血清アルブミン溶液[0.05M
トリス緩衝液(PH7.4)、0.15M NaCl]中で37℃、
30分間インキユベーシヨンし、4℃で一晩放置し
た。 この反応混合分液60μとプラスミン溶液
(0.47μM)20μを混ぜ、0.05Mトリス緩衝液
(PH7.4)、0.15M NaClを加えて全量を500μと
したものを各サンプルについて2本ずつ用意し、
37℃で2分又は20分間インキユベーシヨンした。
次に3.5mM合成基質S−2251(H−D−バリル−
L−ロイシル−L−リジル−P−ニトロアニリ
ド・二塩酸塩)を200μ加え、分光光度計
(Beckman.DU−8)によつて単位時間当りの
405nmの波長における吸光度の変化を測定した。
対照としてプラスミンのみを反応させた試料とモ
ノクローナル抗体を加えずにヒトα2−プラスミン
インヒビターとプラスミンを反応させた試料につ
いても同様に吸光度の変化を調べた。その結果を
下記表4に示した。
ーに対するモノクローナル抗体はヒトα2−プラス
ミンインヒビターのフイブリン結合部位を認識し
ていないモノクローナル抗体であることがわか
る。 参考例 4 (ヒトα2−プラスミンインヒビターのリアクテ
イブサイトを認識するモノクローナル抗体の検
索) 本実施例にはヒトα2−プラスミンインヒビター
によるプラスミンの府活性化に及ぼすヒトα2−プ
ラスミンインヒビターに対するモノクローナル抗
体の効果を調べたものである。 α2−プラスミンインヒビター0.15μMとα2−プ
ラスミンインヒビターに対するモノクローナル抗
体0.75μMを2%牛血清アルブミン溶液[0.05M
トリス緩衝液(PH7.4)、0.15M NaCl]中で37℃、
30分間インキユベーシヨンし、4℃で一晩放置し
た。 この反応混合分液60μとプラスミン溶液
(0.47μM)20μを混ぜ、0.05Mトリス緩衝液
(PH7.4)、0.15M NaClを加えて全量を500μと
したものを各サンプルについて2本ずつ用意し、
37℃で2分又は20分間インキユベーシヨンした。
次に3.5mM合成基質S−2251(H−D−バリル−
L−ロイシル−L−リジル−P−ニトロアニリ
ド・二塩酸塩)を200μ加え、分光光度計
(Beckman.DU−8)によつて単位時間当りの
405nmの波長における吸光度の変化を測定した。
対照としてプラスミンのみを反応させた試料とモ
ノクローナル抗体を加えずにヒトα2−プラスミン
インヒビターとプラスミンを反応させた試料につ
いても同様に吸光度の変化を調べた。その結果を
下記表4に示した。
【表】
以上参考例3及び4の結果から本発明のハイブ
リドーマ細胞から得られたモノクローナル抗体は
ヒトα2−プラスミンインヒビターのリアクテイブ
サイドを特異的に認識し、プラスミン結合部位及
ぶフイブリン係合部位のいずれをも認識していな
いことがわかつた。
リドーマ細胞から得られたモノクローナル抗体は
ヒトα2−プラスミンインヒビターのリアクテイブ
サイドを特異的に認識し、プラスミン結合部位及
ぶフイブリン係合部位のいずれをも認識していな
いことがわかつた。
Claims (1)
- 1 ヒトα2−プラスミンインヒビターで免疫され
たマウスから得られた脾臓細胞と、マウスミエロ
ーマ細胞とを融合させることにより得られるハイ
ブリドーマ細胞であり、かつ該ハイブリドーマ細
胞から産生されるモノクローナル抗体が、ヒトα2
−プラスミンインヒビターに対するモノクローナ
ル抗体であつて、ヒトα2−プラスミンインヒビタ
ーにおけるプラスミンの線維素溶解作用の阻止部
位を認識し、かつプラスミン結合部位及びフイブ
リン結合部位のいずれをも認識しないヒトα2−プ
ラスミンインヒビターの線維素溶解阻止作用を抑
制するモノクローナル抗体であることを特徴とす
るハイブリドーマ細胞。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1287905A JPH02167072A (ja) | 1989-11-07 | 1989-11-07 | ハイブリドーマ細胞 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1287905A JPH02167072A (ja) | 1989-11-07 | 1989-11-07 | ハイブリドーマ細胞 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59075778A Division JPS60222426A (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | モノクローナル抗体及びモノクローナル抗体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02167072A JPH02167072A (ja) | 1990-06-27 |
| JPH052310B2 true JPH052310B2 (ja) | 1993-01-12 |
Family
ID=17723244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1287905A Granted JPH02167072A (ja) | 1989-11-07 | 1989-11-07 | ハイブリドーマ細胞 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02167072A (ja) |
-
1989
- 1989-11-07 JP JP1287905A patent/JPH02167072A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02167072A (ja) | 1990-06-27 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |