JPH0523134A - 骨強度増強促進剤及びこれを含有する食品類 - Google Patents

骨強度増強促進剤及びこれを含有する食品類

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JPH0523134A
JPH0523134A JP3182673A JP18267391A JPH0523134A JP H0523134 A JPH0523134 A JP H0523134A JP 3182673 A JP3182673 A JP 3182673A JP 18267391 A JP18267391 A JP 18267391A JP H0523134 A JPH0523134 A JP H0523134A
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JP
Japan
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globin
parts
food material
powder
processed
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JP3182673A
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Ikuko Ezawa
郁子 江澤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 グロビンを有効成分とする骨強度増強促進
剤、グロビンとカルシウム含有食品素材とを組合せてな
る加工食品素材、更にヘム鉄を組合せてなる加工食品素
材。これらは、菓子類、パン類、穀物調製加工品類、乳
製品類、油脂加工品類、清涼飲料類、粉末飲料類、調味
料類、ふりかけ食品類に応用することができる。 【効果】 高齢者や骨粗鬆症患者はもとより、発育期か
ら成人に至るまでの者や健常者に対しても、骨強度低下
抑制ないし骨強度増強促進効果を奏する。従って、本発
明によれば、最大骨量を高めることができ、骨粗鬆症予
防や骨折予防に役立つものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は骨強度増強促進剤及びこ
れを含有する食品類に関する。
【0002】
【従来の技術】長生きは人類の長年の夢であった。それ
が今叶えられ、わが国は文字通り世界第一位の長寿国と
なった。しかし、健康で長生きできてこそ真の長寿国と
いえるが、残念なことに「寝たきり老人」や「痴呆老
人」の問題が重要な社会的な課題となっている。
【0003】「寝たきり」の原因には種々あるが、骨折
は脳卒中に次ぐ第二位の原因となっている。特に高齢者
の骨折の背景には骨粗鬆症が深く関係している。現在、
骨粗鬆症患者の数は450万人といわれ、今後、ますま
す増加の傾向にあり、本症の予防は急務の課題である。
しかしながら現在までのところ有力な解決策は見い出さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高齢
者や骨粗鬆症患者はもとより健常者に対しても有効な、
骨強度増強促進剤及びこれを含有する食品類を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、グロビ
ンを有効成分とする骨強度増強促進剤にある。以下、本
発明を詳細に説明する。グロビンは魚類、牛、豚、羊、
鶏などの食用動物の血液成分から得られるものである。
血液にクエン酸ナトリウム、ヘパリン酸等を加えた後に
遠心分離して血漿を除いた成分はヘモグロビンを主体と
する血球成分である。血球成分からグロビン及び/又は
ヘム鉄を製造する方法として、酵素法と酸加水分解法が
ある。
【0006】酵素法によれば、血球成分に2〜5倍の水
を加えて水溶液とし、次いでPH7〜10のアルカリ条件
下にプロテアーゼ(蛋白質分解酵素:具体的には、ペプ
シン、トリプシン、アルカラーゼ、サーモライシン等)
を加えて40〜60℃で3〜10時間処理が行なわれ
る。血球中のヘモグロビンはヘム鉄とグロビンに加水分
解される。次いで70〜100℃で10分〜1時間加熱
して酵素反応を停止する。必要に応じてポリアクリル
酸、カルボキシメチルセルロース、キトサンなどの凝集
助剤を加えるとヘム鉄は固形分として沈殿するので、こ
れを分離すると、グロビンは水溶液として得られる。
【0007】グロビン水溶液の濃度は、通常1〜10重
量%程度であり、用途によってはそのまま本発明に用い
ることもできるが、通常は噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾
燥などにより水分を除去して粉末状で用いられる。場合
によっては、20〜40重量%の濃縮水溶液、含水粉
末、ウェットケーキ等の形態で用いることもできる。グ
ロビン粉末は、通常淡黄色を呈するので使 用目的に応
じて、活性炭、キトサン、過酸化水素、亜塩素酸塩等で
処理することにより脱色、脱臭し白度を向上させること
ができる。また、分離されたヘム鉄を再び水、アルコー
ル等の懸濁液としてキトサン、塩化マグネシウム、ミョ
ウバン等で処理することにより同様に脱臭することがで
きる。
【0008】酸加水分解法によれば、血球成分に2〜5
倍の水及び塩酸、硫酸、クエン酸、酒石酸等の酸を加え
てPH1.5 〜3 の水溶液とし1〜3時間攪拌する。次いで
必要に応じて凝集助剤を加えるとヘム鉄は固形分として
沈殿するので、これを分離すると、グロビンは水溶液と
して得られる。本発明の要旨は、グロビンを有効成分と
する骨強度増強促進剤にあり、食品素材としては、グロ
ビンとカルシウム含有食品素材とを組合せてなる加工食
品素材、グロビン、カルシウム含有食品素材及びヘム鉄
を組合せてなる加工食品素材、あるいはグロビンと炭水
化物粉末とを組合せてなる加工食品素材等として供給さ
れる。グロビンとカルシウム含有食品素材とを組合せた
場合には、グロビンがカルシウムの吸収を促進する作用
を有し、常に両成分が一体として摂取されるので好まし
い。また、グロビンを炭水化物粉末と組合せた場合に
は、菓子類、パン類、穀物調製加工品類の原料素材とし
て広範囲の用途を有する。 ここに、カルシウム含有食
品素材としては、牛骨粉、焼成牛骨粉、小魚、魚粉、炭
酸カルシウム、卵殻カルシウム、ミルクカルシウム、乳
清カルシウム、かき殻、ユーラル、CCM(Calci
um Citrate Malate)等があげられ
る。
【0009】炭水化物粉末としては、でんぷん粉、コー
ンスターチ粉、小麦粉、米粉、きび粉等があげられる。
カルシウム又は鉄分は他の食品からも供給される得るの
で、本発明においては必ずしもグロビンと同時に用いる
ことは必須ではなく、これらの成分は単独又は組み合わ
せて使用される。最終的な食品用途としては、例えば、
菓子類、パン類、穀物調製加工品類、乳製品類、油脂加
工品類、清涼飲料類、粉末飲料類、調味料類、ふりかけ
食品類などにグロビンを含有させることができる。
【0010】菓子類としては、あめ菓子、チョコレー
ト、ゼリー菓子、焼き菓子、ビスケット、クッキー、米
菓、和菓子、洋菓子、冷菓、スナック菓子、油菓子、顆
粒菓子、打錠菓子など、パン類としては、食パン、味付
けパン、栄養パン、ドーナッツ類など、穀物調製加工品
類としては、麺類、パスタ類、ミックス粉、インスタン
ト麺、シリアル、パン粉など、乳製品類としては、アイ
スクリーム、発酵乳、乳飲料、コーヒー牛乳、乳酸菌飲
料、練乳、濃縮乳、調製粉乳、バター、チーズ、粉末チ
ーズなど、油脂加工品類としては、マーガリン、クリー
ム、ショートニング、スプレッド、サンド材、イミテー
ションミルクなど、清涼飲料類としては、炭酸飲料、果
実飲料、濃縮果汁飲料、シロップ類、野菜飲料、豆乳飲
料、蛋白飲料、コーヒ、茶飲料、発酵性飲料、ドリン
ク、スポーツ飲料など、粉末飲料類としては、コーヒ
粉、ココア粉、ミルクココア粉、茶粉、果汁粉末など、
調味料類としては、味噌、醤油、ソース、たれ類、マヨ
ネーズ、ドレッシング、スープ類、つゆ類、即席調味
料、甘味料、食塩類、香辛料など、ふりかけ食品類とし
ては、茶漬け、ふりかけ等がそれぞれ挙げられる。
【0011】これらの食品類にグロビンを含有させるに
は、その製造工程の適当な位置で、粉末状、水溶液状等
で配合すればよい。配合量は食品の性質や使用目的に応
じて広い範囲から選択することができる。ヘム鉄も同様
に粉末ないし水懸濁液として供給されるが、それ自体黒
色を呈するので白色系食品や透明食品には、使用上若干
の制限がある。
【0012】本発明の骨強度増強促進剤やカルシウム含
有食品素材は、他の食品素材と混合して上記のような多
種の食品に応用することができるが、錠剤成形して球
状、円柱状ないしペレット状の組成物として用いること
もできる。また、ゼラチンカプセル、ソフトカプセルの
ようなカプセル材で包みこみ、カプセル製剤として利用
することもできる。
【0013】錠剤成形するには、グロビン粉末100重
量部に対して、牛骨粉、炭酸カルシウム等のカルシウム
含有食品素材を、通常0〜200重量部、ヘム鉄粉末を
0〜50重量部、賦型剤としてアミロデキストリン、可
溶性デンプン等の低粘度デキストリン、ペタス等の可食
性繊維食品を、通常10〜150重量部、乾燥時のひび
割れ防止剤として蜂蜜を5〜50重量部、更に必要に応
じて着色剤、ビタミン剤、他のミネラル成分、動植物エ
キス、香料等を0〜50重量部適宜配合することができ
る。
【0014】上記所要成分を混練する際に加える水の量
は、多すぎても少なすぎても造粒が困難である。混練す
べき組成に応じて、通常 5〜50 重量部の水が使用
される。場合によっては、0〜100重量部のエタノー
ルを同時に用いることができる。混練物は打錠成形、押
出成形、転動造粒、切断、篩分け等の工程を経て所定の
形状に成形され、次いで乾燥する。乾燥は90℃以下の
比較的低温度で5〜24時間行われ、水分含量として1
〜15%に調節される。
【0015】錠剤成形された本発明の食品素材を、更に
セラックによって被覆することができる。例えば、セラ
ックをエタノールに30〜50重量%の濃度に溶解し、
このセラック溶液を錠剤に対して0.01〜0.5重量
%の割合で添加して表面被覆する。これにより錠剤の艶
出しができ、またセラック溶液中に色素を添加すること
により所望の色調に着色することができ、健康食品錠剤
としての商品価値を高めることができる。
【0016】次に、グロビンを含有する食品類の応用例
を示す。尚、部及び%は、重量部及び重量%を示す。 (1)菓子類 〔ココアビスケット〕ショ糖300部、ココア粉35
部、食塩4部、重曹4部、炭酸カルシウム5部及びグロ
ビン粉末30部を混合した後、バター350部、ショ糖
脂肪酸エステル2部を入れホイップし、更に鶏卵100
部を入れてホイップし、最後に小麦粉750部を加えて
よく混合する。これを所定の型に入れて成形し、オーブ
ン中160℃、10分間焼き上げてココアビスケットを
得る。グロビン含有量は1.9%、カルシウム含有量は
0.13%である。
【0017】〔チーズビスケット〕薄力粉100部、ベ
ーキングパウダー2.5部、食塩1.5部、炭酸カルシ
ウム5部、グロビン粉末5部を混合したのち、バター4
0部を、更にチーズ65部とミルク50部を加え、30
分放置した。混練物を薄く延ばして棒状に切り、オーブ
ンで180℃、10分間ばい焼してチーズビスケットを
得る。グロビン含有量は1.9%、カルシウム含有量は
0.91%である。
【0018】(2)パン類 〔食パン〕小麦粉70部、イースト2部、イーストフー
ド0.1部に水40部を加えて中種(スポンジ)を作
り、これを27℃で4時間発酵させた後、本ごね成分と
して、小麦粉30部、ニューフラクト6部、食塩2部、
ショートニング5部、脱脂粉乳1部、グロビン粉末2部
及び水24部を加えて生地(ドウ)を作る。引き続き、
発酵、ガス抜き及びばい焼を経て食パンを得る。グロビ
ン含有量は1.7%である。
【0019】〔栄養パン〕小麦粉100部、大豆粉10
部、ショ糖15部、酵母4部、バター5部、イーストフ
ード1部、魚粉2部、グロビン粉末2部、人参粉5部、
胚芽4部、鶏卵0.5部、ヘム鉄0.5部、肝油0.1
部と水65部を一度にこねて(ストレート生地法)、引
き続き、発酵、ガス抜き及びばい焼を経て栄養パンを得
る。グロビン含有量は1.3%、カルシウム含有量は
0.5%、鉄含有量は0.004%である。
【0020】〔バターロール〕強力粉300部、炭酸カ
ルシウム15部、グロビン粉末15部、ショ糖30部、
食塩3部、インスタントドライイースト5部を混ぜ、次
に卵30部と水160部を、更にバター30部を入れて
よく練る。これを28℃で1時間発酵させたのち成形
し、オーブンで200℃、10分間焼きあげてバターロ
ールを得る。グロビン含有量は2.4%、カルシウム含
有量は1.0%である。
【0021】(3)穀物調製加工品類。 〔練りパスタ〕強力粉330部、炭酸カルシウム15
部、グロビン粉末15部を混ぜ、次に食塩5部とサラダ
油4部になじませる。更に卵125部を混ぜて30分放
置する。これをスパゲティー状の麺として練りパスタを
得る。グロビン含有量は3.0%、カルシウム含有量は
1.2%である。
【0022】〔生麺〕中力粉95部、グロビン粉末 5
部、食塩4部、水41部を練りあわせ、うどん状に成形
して生麺を得る。グロビン含有量は4.8%である。
【0023】〔ホットケーキミックス粉〕薄力粉72
部、ショ糖13部、ぶどう糖4部、ベーキングパウダー
2.5部、コーンフラワー2.0部、グロビン粉末2.
0部、全卵粉末2.0部、ショートニング2.0部、食
塩0.5部、着香料0.02部、着色料0.01部を混
合することによりホットケーキミックス粉を得る。グロ
ビン含有量は2.0%である。
【0024】(4)乳製品類。 〔アイスクリーム〕クリーム(脂肪40%)3.5%、
全脂練乳(脂肪3.5%、無脂乳固形22.5%、ショ
糖42.5%)17.65%、脱脂練乳(無脂固形2
8.5%、糖分43.0%)、グロビン粉末2.06
%、安定剤0.35%及び残部水分によりアイスクリー
ムを得る。グロビン含有量は2.06%である。
【0025】〔ミルクコーヒー〕ショ糖11.9Kg、
グルコース5.0Kg、グリチミン200g、脱脂粉乳
6Kg、グロビン粉末1Kg、カラメル500g、コー
ヒーエキス1kg、コーヒーフレーバー50ml、ショ
糖脂肪酸エステル50g、食塩100gを水で全量を1
80lとし、120℃、30分加熱滅菌してミルクコー
ヒーを得る。グロビン含有量は3.9%である。
【0026】〔ヨーグルトゼリー〕ゼラチン5部、シヨ
糖20部、水50部から膨潤ゼラチンを作る。プレーン
ヨーグルト135部にレモン汁2部、グロビン粉末5
部、炭酸カルシウム5部を加え、次いで上記膨潤ゼラチ
ンを加えて冷やす。これを型に流して固めるとヨーグル
トゼリーが得られる。グロビン含有量は2.3%、カル
シウム含有量は0.97%である。
【0027】(5)油脂加工品類。 〔マヨネーズ〕卵黄17部に食塩2.5部、ショ糖1.
5部、マスタード1.5部、白コショー0.1部、レモ
ン汁5部、グロビン粉末5部、炭酸カルシウム5部を加
え、これに酢10部とサラダ油160部とを材料が分離
しないよう少量ずつ交互に加えながら、よく攪拌してマ
ヨネーズを得る。グロビン含有量は2.4%、カルシウ
ム含有量は0.96%である。
【0028】(6)清涼飲料類。 〔コーヒー飲料〕グアーガム部分分解物(ファイバロ
ン)2.0%、ショ糖6.5%、コーヒーエキス5.0
%、全脂粉乳2.2%、脱脂粉乳1.0%、グロビン粉
末1.0%、ショ糖脂肪酸エステル0.03%、重曹
0.05%を水に混合してファイバー入りコーヒー飲料
を得る。グロビン含有量は1.0%である。
【0029】〔オレンジジュース〕濃縮透明オレンジ果
汁2.0%、クエン酸0.1%、クラウディ0.2%、
グロビン粉末0.1%、カプセル化オレンジエッセンス
オイル0.05%、オレンジフレーバ0.02%、透明
キサンタンガム(エコーガムT)0.015%,エリス
リトール0.01%、オレンジオイル0.01%、黄色
色素0.03%を水に混合して低カロリーオレンジジュ
ースを得る。グロビン含有量は0.1%である。
【0030】〔濃縮アップルジュース〕濃縮アップル果
汁100部に、グロビン粉末2部、炭酸カルシウム1部
を加えて濃縮アップルジュースを得る。グロビン含有量
は1.9%、カルシウム含有量は0.39%である。
【0031】(7)粉末飲料類。 〔ココア粉〕ココア粉100部に、グロビン粉末10
部、ヘム鉄顆粒10部を加える。グロビン含有量は8.
3%、鉄含有量は1.0%である。 〔粉末蛋白ジュース〕ショ糖70部、ブドウ糖20部、
着香料4.5部、クエン酸4部、着色料0.5部グロビ
ン粉末20部を加える。グロビン含有量は16.9%で
ある。
【0032】(8)調味料類。 〔焼き肉のたれ〕醤油8l、天味・S1l、ショ糖2.
5kg及びグロビン粉末60gを80℃まで加熱してよ
く溶かし30℃まで冷却する。これに、ジンジャー10
0g、ガーリック100g、オニオンパウダー100
g、レモンエッセンス80ml、ハッカ1g、グルタミ
ン酸ソーダ80gを混合、更にサラダオイル300m
l、ラー油150ml、酢酸200mlを加えて一般風
焼き肉のたれを得る。グロビン含有量は約0.5%であ
る。
【0033】〔味噌〕味噌100部にグロビン粉末15
部、ヘム鉄顆粒15部を加える。グロビン含有量は1
1.5%、鉄含有量は0.1%である。
【0034】(9)ふりかけ食品類。 〔卓上ふりかけ〕グロビン粉末10部、ヘム鉄顆粒10
部、いりごま15部、切りのり5部、皮むきごま10
部、味付けごま12部、味付け混合削り節8部、味付け
抹茶顆粒8部、味付けかつお塩顆粒8部、味付けのり顆
粒5部をよく混合して、卓上ふりかけを得る。グロビン
含有量は11 %、鉄含有量は0.1%である。次に、
グロビン粉末、ヘム鉄粉末及び錠剤成形した加工食品素
材の製造例を示す。
【0035】(1)グロビン粉末の製造例 不純物を取り除いた新鮮な牛の血液1,000部を遠心
分離し、血餅約400部を得、これに水を加えて溶血さ
せた(固形分濃度8%)。次いで、苛性ソーダを使用
し、pH9.0に調製した後、掻き混ぜながら蛋白質分
解酵素(アルカラーゼ0.6L、ノボインダストリー社
製)12部を加えて、45℃に5時間保持して加水分解
を行った。酵素反応終了後、系の温度を80℃として3
0分保持し酵素を失活させた。系の温度を室温とし、次
いで塩酸を用いて系のpHを4.0に調製したところ、
次第に不溶物が析出した。これに、キトサンの0.5%
塩酸酸性水溶液を穏やかに掻き混ぜながら加えた。その
後、苛性ソーダを使用し系のpHを7.0に調製したと
ころ、系内の不溶物は大きな凝集粒子となった。
【0036】凝集粒子を含む懸濁液を遠心濾過して、上
清液と固形分とに分離した。上清液100部に粒状活性
炭20部を加えて攪拌処理した後、0.2ミクロンのメ
ンブランフィルターを用いて活性炭を濾過しところ、透
明なグロビン水溶液が得られた。グロビン水溶液を70
℃の熱風雰囲気下、噴霧乾燥して白色のグロビン粉末
(平均粒径300ミクロン)を得た。
【0037】得られたグロビン粉末を液体クロマトグラ
フィー(GPC)で分析したところ、分子量約10,0
00のところにシャープで大きなピークがあった他、約
8,000のところに小さなピークが認められた。更
に、3N塩酸にて加水分解後、アミノ酸オートアナライ
ザーを用いて分析したところ、構成アミノ酸は次の通り
判明した。 アスパラギン酸 : 12.7% バリン : 11.7% スレオニン : 3.9% ロイシン : 16.9% セリン : 6.0% リジン : 11.5% グルタミン酸 : 9.0% ヒスチジン : 6.2% グリシン : 4.8% アルギニン : 3.4% アラニン : 10.5% プロリン : 2.0%
【0038】(2)ヘム鉄粉末の製造例 グロビン粉末の製造例において、凝集粒子を含む懸濁液
を遠心濾過して、上清液から分離された固形分スラッジ
に、10倍量の水を加えて洗浄した。再び遠心濾過し、
次いで減圧下、70℃で12時間乾燥し、粉砕した。得
られたヘム鉄粉末は、60〜150メッシュ全通で、ヘ
モグロビン由来の生臭い臭気はなく、味も殆どなかっ
た。
【0039】(3)錠剤成形した加工食品素材の製造例 グロビン粉末100部、ヘム鉄粉末5部、牛骨粉5部、
乳糖5部、ぶどう糖5部、ショ糖5部、ショ糖脂肪酸エ
ステル1部、小麦粉10部、結晶セルロース5部、ミネ
ラル1部、蜂蜜5部及び香料0.1部を水50部、エタ
ノール10部と共によく混練して組成物を得る。これを
打錠成形後乾燥すると所定形状の錠剤が得られる。グロ
ビン含有量は65%、カルシウム含有量は0.5%、鉄
含有量は0.04%、水 分5%である。次に、グロビ
ン添加食でラットを飼育した場合の試験例を示す。体重
約130gの6週齢SD系雌ラットに対して卵巣摘出手
術を施した後、下記の低カルシウム食で32日間飼育し
た。尚、該低カルシウム食に含まれるカルシウムは、炭
酸カルシウム由来のものとカゼイン由来のものを合計し
て0.01%である。 炭酸カルシウム : 0.007% 脂肪 : 10.00% 蛋白質(カゼイン) : 18.00% 〔低カルシウム食〕 ミネラル(カルシウム以外): 2.90% グルコース : 65.30% 繊維質 : 3.00% ビタミンその他 : 0.793%
【0040】その後2群に分け、下記の通り、低カルシ
ウム食において、炭酸カルシウム含有量0.007%を
0.7%に増量したコントロールのカゼイン食(該カゼ
イン食に含まれるカルシウムは、炭酸カルシウム由来の
ものとカゼイン由来のものを合計して0.29%であ
る。)と、カゼイン食において、カゼイン18.00%
の代わりにカゼイン17.76%、グロビン0.24%
のグロビン添加食(該グロビン食に含まれるカルシウム
は、カゼイン食と同様に0.29%である。)をそれぞ
れに与え27日間飼育して比較試験をした。尚グロビン
としては上記製造例で製造されたグロビン粉末を使用し
た。 炭酸カルシウム : 0.70% 脂肪 : 10.00% 蛋白質(カゼイン) : 18.00% 〔カゼイン食〕 ミネラル(カルシウム以外): 2.90% (コントロール) グルコース : 65.30% 繊維質 : 3.00% ビタミンその他 : 0.10% 炭酸カルシウム : 0.70% 脂肪 : 10.00% 蛋白質(カゼイン) : 17.76% 〃 (グロビン) : 0.24% 〔グロビン添加食〕 ミネラル(カルシウム以外): 2.90% グルコース : 65.30% 繊維質 : 3.00% ビタミンその他 : 0.10%
【0041】上記カゼイン食及びグロビン添加食で27
日間飼育したラット(各群7匹)について、腰椎(L1
〜L4)の骨蜜度を測定したところ、下記の結果が得ら
れた。尚、骨密度の測定は、X線骨密度測定装置(ホロ
ジック社製QDR−1000)を用いて行った。 カゼイン食ラット : 0.171±0.003 (g/cm2) (コントロール) グロビン添加食ラット : 0.182±0.002 (g/cm2) 上記結果の通り、ラットの腰椎(L1〜L4)の骨蜜度
はグロビン添加食群で有意(危険率5%以下)に高値で
あり、グロビンによる骨密度減少抑制効果が示された。
椎体は特に海面骨が多く、骨形成や骨吸収(骨塩溶出)
の代謝回転が、皮質骨に比べ早い部分である。特に閉経
後急速に進展する骨粗鬆症は、この代謝回転が早い海面
骨に見られることから、腰椎で見られたこの骨密度減少
抑制効果は、本症の予防に有効であることを示してい
る。同様に、上記カゼイン食及びグロビン添加食で27
日間飼育したラット(各群7匹)について、大腿骨破断
強度を測定したところ、下記の結果が得られた。尚、大
腿骨破断強度の測定は、大腿骨破断強度測定装置(飯尾
電機社製DYN−1255)を用いて行った。
【0042】 カゼイン食ラット : 15.4±0.145 (×10 dyn) (コントロール) グロビン添加食ラット : 17.6±0.329 (×10 dyn) 上記結果の通り、ラットの腰椎(L1〜L4)の大腿骨
破断強度はグロビン添加食群で有意(危険率0.1%以
下)に高値である。これは、グロビンが骨折の予防に有
効であることを示している。
【0043】
【発明の効果】閉経後の骨粗鬆症モデルラットにグロビ
ン添加食を与えた結果、コントロール食に比べ 1.腰椎骨密度減少が有意に抑制された。 2.大腿骨破断強度が有意に増強し、骨折予防に有効で
あることが示された。
【0044】これに基づき、本発明のグロビンを有効成
分とする骨強度増強促進剤を各種の加工食品素材に応用
することにより、高齢者や骨粗鬆症患者はもとより健常
者に対しても、骨強度低下抑制ないし骨強度増強促進効
果を奏するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23G 3/00 9161−4B 9/02 9161−4B A23L 1/03 6844−4B 1/16 A 2121−4B 1/202 104 6977−4B 1/22 D 8114−4B 1/24 A 8114−4B 1/304 8114−4B 1/39 8114−4B 2/00 F 9162−4B A61K 9/20 7329−4C 35/18 ADS 9165−4C 37/02 ABJ 8314−4C

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グロビンを有効成分とする骨強度増強促進
    剤。
  2. 【請求項2】グロビンとカルシウム含有食品素材とを組
    合せてなる加工食品素材。
  3. 【請求項3】グロビン、カルシウム含有食品素材及びヘ
    ム鉄を組合せてなる加工食品素材。
  4. 【請求項4】グロビンと炭水化物粉末とを組合せてなる
    加工食品素材。
  5. 【請求項5】グロビンを含有する菓子類。
  6. 【請求項6】グロビンを含有するパン類。
  7. 【請求項7】グロビンを含有する穀物調製加工品類。
  8. 【請求項8】グロビンを含有する乳製品類。
  9. 【請求項9】グロビンを含有する油脂加工品類。
  10. 【請求項10】グロビンを含有する清涼飲料類。
  11. 【請求項11】グロビンを含有する粉末飲料類。
  12. 【請求項12】グロビンを含有する調味料類。
  13. 【請求項13】グロビンを含有するふりかけ食品類。
  14. 【請求項14】キトサン処理してなるグロビンを使用する
    請求項2〜4のいづれか1項記載の加工食品素材。
  15. 【請求項15】キトサン処理してなるグロビンを使用する
    請求項5〜13のいづれか1項記載の食品類。
  16. 【請求項16】キトサン処理してなる、グロビン及びヘム
    鉄を使用する請求項3記載の加工食品素材。
  17. 【請求項17】ヘモグロビンを酵素分解して得られる分子
    量9,000 〜15,000のグロビンを使用する請求項1記載の
    骨強度増強促進剤。
  18. 【請求項18】ヘモグロビンを酵素分解して得られる分子
    量9,000 〜15,000のグロビンを使用する請求項2〜4の
    いづれか1項記載の加工食品素材。
  19. 【請求項19】錠剤成形してなる請求項1記載の骨強度増
    強促進剤。
  20. 【請求項20】錠剤成形してなる請求項2又は3記載の加
    工食品素材。
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