JPH05238708A - 希釈された硫酸から有機リン化合物及び他の不純物を分離する方法 - Google Patents

希釈された硫酸から有機リン化合物及び他の不純物を分離する方法

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JPH05238708A
JPH05238708A JP4317406A JP31740692A JPH05238708A JP H05238708 A JPH05238708 A JP H05238708A JP 4317406 A JP4317406 A JP 4317406A JP 31740692 A JP31740692 A JP 31740692A JP H05238708 A JPH05238708 A JP H05238708A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 希釈された硫酸から有機リン化合物及び他の
不純物を分離する。 【構成】 たとえばスルホン化されたアリールホスフイ
ンの製造で生じる、希釈された有機リン化合物及び他の
不純物を含有する硫酸を、水に難- 又は不- 溶性アミン
で抽出して精製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば廃物としてス
ルホン化アリールホスフインの製造で形成され、有機リ
ン化合物並びに他の不純物を含有する硫酸の精製法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アリール残基がスルホン化されたトリア
リールホスフインは、特にロジウム化合物と一緒に水中
に溶解された時、化学工業で触媒として広く採用されて
いる。特にこれをオレフインのヒドロホルミル化で使用
し(ドイツ特許公告第2627354号公報)し、その
存在下で環状アミンを共役ジエンに付加し(ヨーロッパ
特許公開第0176398号公報参照)又はこれを有機
化合物の水素化に対する触媒として使用する。
【0003】スルホン化されたトリアリールホスフイン
の製造のために、ドイツ特許公開第3235030号公
報の記載に従ってトリアリールホスフインから出発し、
これを0〜40℃で発煙硫酸と反応させる。反応の終了
後、スルホン化混合物を水で希釈し、スルホン化された
トリアリールホスフインを水不溶性有機溶剤中に溶解さ
れた水不溶性アミンで抽出する。有機相及び水性相を、
相互に分離する。有機相から、スルホン化されたトリア
リールホスフインを、たとえば無機塩基の水性溶液で処
理して得る。
【0004】水性相は、大体に於て酸含有率25−35
重量%を有する希釈された硫酸(廃酸と呼称する)から
成る。これは、水溶性リン化合物及びCSB- 値(約5
〜25g/l)を左右する他の物質によって汚染され
る。
【0005】CBS- 値──略号CBSは化学酸素要求
量を示す──廃水の汚染度合のパラメーターである。こ
れは酸素当量として表わされるカリウムジクロマートの
量であり、この量は水1lの酸化可能な含有量によって
消費される。CBS- 値の測定は、通常の操作法に従っ
て行われる。これはたとえばウルマンズ エンサイクロ
ペディア デア テクニッシエンヘミー(Ullmanns Ency
clopadie derTechnischen Chemie) 、第4版(198
1)、第6巻、第376頁以下参照に記載されている。
水溶性有機リン化合物は、スルホン化されたトリアリー
ルホスフイン及びその二次生成物及び分解生成物を意味
する。スルホン化されたトリアリールホスフインが、た
とえばトリフエニルホスフインのスルホン化生成物であ
る場合、廃酸は特に(以下に使用される化合物の略号を
カッコ内に示す)ホスフイン、 トリ(m- スルホフエニル)ホスフイン (TPPTS) ジ(m- スルホフエニル)フエニルホスフイン (TPPDS) ジ(フエニル)(m- スルホフエニル)ホスフイン (TPPMS) 及びまた酸化によって形成されるホスフインオキシド トリ(m- スルホフエニル)ホスフインオキシド (TPPOTS) ジ(m- スルホフエニル)フエニルホスフインオキシド (TPPODS) 及び還元反応によって形成される、少量のホスフインスルフイド、 トリ(m- スルホフエニル)ホスフインスルフイド (TPPSTS) ジ(m- スルホフエニル)フエニルホスフインスルフイド(TPPSDS) を含有する。
【0006】経済的理由から、廃酸を化学方法で直接及
び間接的に、すなわち濃縮、分解してSO2 を生じ、二
酸化イオウの接触酸化によってあえて使用しなければな
らない。これに関する条件は、その溶解された汚染物の
除去である。
【0007】ヨーロッパ特許公開第41134号公報か
ら、芳香族スルホン酸の水溶性塩をスルホン化混合物か
ら水不溶性アミンを用いて分離することができることは
公知である。この目的のために、スルホン化混合物を水
で希釈し、次いでスルホン酸と当量の溶剤不含アミンと
混合する。スルホン酸は、親油性アンモニウム塩を形成
し、これは自発的に水性相から分離する。この調製方法
で、スルホン化混合物は大体に於て非スルホン化された
出発材料及び他の中性物質不含であることを前提とす
る。この様な要求は、化学処理の廃棄物を一般に満足さ
せない。というのは中性物質が少量でしか不純物として
副- 及び二次- 反応によって形成されることは除かれな
いからである。更に精製操作は調製方法に基づかない、
そしてむしろ分析法として記載され、その方法で痕跡程
度しか存しない物質でさえも検出されかつ分離されねば
ならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがってスルホン化
された有機リン化合物及び他の不純物を希釈された硫酸
から確実に除去することができる方法を提供することが
課題である。この方法は制限を受けてはならず、経済的
でありかつ極めて純粋な硫酸を生じなければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、スルホン化
された有機リン化合物及び他の不純物を希釈された硫酸
から除去する方法によって達成される。これは、希釈さ
れた硫酸を、酸中に溶解含有されたスルホン酸残基(-S
3 H)モルあたり水に難- 又は不溶性アミン40〜9
0モルで抽出することを特徴とする。
【0010】驚くべきことに、本発明による方法によっ
て、著しく汚染された硫酸でさえもこれ中に含有される
異物を、その品質がまだ使用されていない硫酸の品質に
相当する程度に除くことができる。硫酸中に化合物とし
て溶解されたスルホン酸残基に対して大過剰のアミンを
使用するにもかかわらず達成される精製処理の選択性は
特に際立っている。水溶性アミンでの抽出によって、不
純物、特にスルホン酸を含有する有機リン化合物を、目
的の方法で除去する。一方硫酸はアミンとわずかな程度
でしか反応しない。それによって硫酸を極めて高い収量
で回収することを保証する。
【0011】出発物質として、本発明による方法に於て
は希釈された硫酸を使用し、これはアリールホスフイン
のスルホン化から由来する。上述の様に、スルホン化さ
れたアリールホスフインの除去後、硫酸は希釈された形
でかつ反応生成物の残部、副生成物及び知られていない
組成の他の有機物質によって汚染されて残存する。
【0012】硫酸の濃度は、25〜35重量%であり、
最も重要な不純物としてリン化合物の濃度は、150〜
600重量ppmPである。上記範囲は単に指標値にす
ぎず、実際の値はこれより高い又は低いのどちらかであ
る。これは特にスルホン化及び反応混合物から反応生成
物の除去に対する操作に基づく。
【0013】本発明によれば、硫酸中に含有された不純
物を、水に難- 又は不溶性アミンによって抽出する。必
要なアミン量は、溶液中に存在するスルホン酸残基の量
による。その量はたとえば高圧液体クロマトグラフィー
(HPLC)によって分析的に測定されねばならない。
硫酸中に溶解含有される硫酸残基モルあたり、アミン4
0〜90モル、好ましくはアミン60〜80モルを使用
する。
【0014】水に難溶性又は不溶性アミンとして、非環
式又は環状脂肪族、芳香族、芳香脂肪族又はヘテロ環状
第一、第二又は第三、好ましくは第二又は第三アミンが
挙げられる。全体で10〜60、特に13〜36個の炭
素原子を有する非環式、分枝状又は非分枝状脂肪族アミ
ンが好ましい。この様な化合物の例は、トリ -n- ヘキ
シルアミン、トリ -n- オクチルアミン、トリ- イソオ
クチルアミン(異性体混合物の形で)、ジ -2- エチル
ヘキシルアミン、トリ- イソノニルアミン(異性体混合
物の形で)、イソトリデシルアミン(異性体混合物の形
で)、ジ- イソノニル -2- フエニルプロピルアミン、
イソノニル- ジ- 2- フエニルプロピルアミン、トリ-
イソトリデシルアミン(異性体混合物の形で)、N,N
- ジメチル- ヘキサデシルアミン、N,N- ジメチル-
オクタデシルアミンである。抽出剤として、特にイソト
リデシルアミン、トリ -n- オクチルアミン及びトリ-
イソオクチルアミンが挙げられる。
【0015】アミンを、抽出のために水と混和しない又
はほんの僅かしか混和しない有機溶剤中の溶液として使
用する。溶液中のアミンの濃度は、広い範囲に及ぶこと
ができる。これを実質上溶剤中のアミン塩の溶解度によ
って及び生じる塩溶液の粘度によって限定する。したが
って溶液は、溶液に対して常法で10〜50、好ましく
は15〜35重量%アミンを含有する。溶剤の選択によ
って、主にその物理的性質が決まる。僅かな水溶性、僅
かな蒸発及びエマルジョン形成の低い傾向又はその傾向
のないことが望まれる。更に溶剤は不活性で、非毒性で
かつ価格上好都合でなければならず、良好な流体力学性
質を有し、廃水中に溶解された他の不純物に対して良好
な抽出能力も有する。適する溶剤は灯油様留分、芳香族
留分、C4-C20- アルコール及びC8-C20- エーテルで
ある。灯油様留分、すなわち沸点温度175〜325℃
を有する炭化水素及びトリオールが好ましい。
【0016】分留は、一般に常温及び常圧で行われる
が、これから変化した条件、たとえば高められた圧力は
除外しない。不純物を濃縮された水性溶液に移行させる
ための及びアミンを再生するための有機相の更なる処理
を、種々の方法で行うことができる。アミン相を無機塩
基の水性溶液で再抽出するのが有利である。適する化合
物は、アルカリ- 及びアルカリ土類金属の水酸化物、特
に水酸化ナトリウム、それと共にまた炭酸アルカリであ
る。塩基を、5〜30重量%溶液として使用し、アミン
に対して、好ましくは化学量論量で、場合により20%
までの過剰で使用する。より大過剰の塩基は、不純物を
濃縮された形で含有する水性溶液に他の所望されない溶
剤成分を加え、したがってこれは避けなければならな
い。アミン相の後処理に必要な他の使用される処理は、
これを蒸気で処理することである。この目的に、少なく
とも1.8MPaの蒸気をアミン溶液中に導入する。そ
の再ロジウム及び不純物を水相に移行させ、たとえばア
ミン相から傾しゃによって分離する。
【0017】塩基又は蒸気で処理後再び得られたアミン
を、使用された溶剤と一緒に新たに汚染された硫酸の精
製に、本発明による方法に従って使用することができ
る。その時から溶剤を、たとえば蒸留によって精製する
こともできる。
【0018】本発明による方法を、非連続的に及び好ま
しくは連続的に実施し、この際抽出物質分離に通常の装
置、たとえば抽出カラム及びミキサー/セトラーを使用
する、一及び数段階処理を行うことができる。
【0019】精製された酸をそのまま又は化学処理で濃
縮後、たとえば肥料製造に使用することができる。
【0020】
【実施例】以下の例によって本発明を説明するが、本発
明はこれによって限定されない。 〔例〕例中廃硫酸を使用し、その濃度及びリン含有量を
次表中に記載する。
【0021】硫酸及び抽出剤としてトルオール中にトリ
- イソオクチルアミンを有する溶液(溶液に対して20
重量%アミン)を順次に撹拌反応器中に入れる。30分
室温で撹拌し、その後2つの相を分離する。精製された
硫酸を、そのまま化学処理に使用することができる。ア
ミン溶液を30分撹拌して、水性NaOH- 溶液で再抽
出する。相分離後に生じる水相は、濃縮された溶液の形
で硫酸から除かれた不純物を含有する。アミン- /トル
オール溶液を、抽出剤として新たに使用することができ
る。
【0022】抽出条件及び硫酸精製の結果を、同様に表
中にまとめて示す。例1〜5は、本発明の方法を示し、
例6及び7は、新しい操作法以外の条件下で実施された
比較例を示す。
【0023】 廃酸 精製された酸 H2SO4- P-濃度 割合 H2SO4- H2SO4- P-濃度 CSB 濃度 (重量 TiOA/RSO3H 収率 濃度 (重量 (mg/l) (重量%) -ppm) (モル/モル) (%) (重量%) -ppm) 1 29.70 227 68.29 61.78 21.70 2.8 384 2 29.60 258 40.16 88.23 27.40 33.7 263 3 29.40 263 80.00 70.77 23.70 5.2 363 4 29.30 258 62.71 71.20 23.00 11.0 263 5 29.60 266 59.87 82.57 25.80 14.8 845 6(比較) 32.60 441 10.62 88.65 30.50 81.0 7(比較) 33.12 422 12.88 83.53 28.53 55.0
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、著しく汚染された硫酸
を、際立って精製することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば廃物としてス
ルホン化アリールホスフインの製造で形成され、有機リ
ン化合物並びに他の不純物を含有する硫酸の精製法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アリール残基がスルホン化されたトリア
リールホスフインは、特にロジウム化合物と一緒に水中
に溶解された時、化学工業で触媒として広く採用されて
いる。特にこれをオレフインのヒドロホルミル化で使用
し(ドイツ特許公告第2627354号公報)し、その
存在下で環状アミンを共役ジエンに付加し(ヨーロッパ
特許公開第0176398号公報参照)又はこれを有機
化合物の水素化に対する触媒として使用する。
【0003】スルホン化されたトリアリールホスフイン
の製造のために、ドイツ特許公開第3235030号公
報の記載に従ってトリアリールホスフインから出発し、
これを0〜40℃で発煙硫酸と反応させる。反応の終了
後、スルホン化混合物を水で希釈し、スルホン化された
トリアリールホスフインを水不溶性有機溶剤中に溶解さ
れた水不溶性アミンで抽出する。有機相及び水性相を、
相互に分離する。有機相から、スルホン化されたトリア
リールホスフインを、たとえば無機塩基の水性溶液で処
理して得る。
【0004】水性相は、大体に於て酸含有率25−35
重量%を有する希釈された硫酸(廃酸と呼称する)から
成る。これは、水溶性リン化合物及びCSB−値(約5
〜25g/l)を左右する他の物質によって汚染され
る。
【0005】CSB−値──略号CSBは化学酸素要求
量を示す──廃水の汚染度合のパラメーターである。こ
れは酸素当量として表わされるカリウムジクロマートの
量であり、この量は水11の酸化可能な含有量によって
消費される。CSB−値の測定は、通常の操作法に従っ
て行われる。これはたとえばウルマンズ エンサイクロ
ペディア デア テクニッシエンヘミー(Ullman
ns Encyc1opadie der Techn
ischen Chemie)、第4版(1981)、
第6巻、第376頁以下参照に記載されている。水溶性
有機リン化合物は、スルホン化されたトリアリールホス
フイン及びその二次生成物及び分解生成物を意味する。
スルホン化されたトリアリールホスフインが、たとえば
トリフエニルホスフインのスルホン化生成物である場
合、廃酸は特に(以下に使用される化合物の略号をカッ
コ内に示す)ホスフイン、 トリ(m−スルホフエニル)ホスフイン (TPPTS) ジ(m−スルホフエニル)フエニルホスフイン (TPPDS) ジ(フエニル)(m−スルホフエニル)ホスフイン (TPPMS) 及びまた酸化によって形成されるホスフインオキシド トリ(m−スルホフエニル)ホスフインオキシド (TPPOTS) ジ(m−スルホフエニル)フエニルホスフインオキシド (TPPODS) 及び還元反応によって形成される、少量のホスフインスルフイド、 トリ(m−スルホフエニル)ホスフインスルフイド (TPPSTS) ジ(m−スルホフエニル)フエニルホスフインスルフイド(TPPSDS) を含有する。
【0006】経済的理由から、廃酸を化学方法で直接及
び間接的に、すなわち濃縮、分解してSOを生じ、二
酸化イオウの接触酸化によってあえて使用しなければな
らない。これに関する条件は、その溶解された汚染物の
除去である。
【0007】ヨーロッパ特許公開第41134号公報か
ら、芳香族スルホン酸の水溶性塩をスルホン化混合物か
ら水不溶性アミンを用いて分離することができることは
公知である。この目的のために、スルホン化混合物を水
で希釈し、次いでスルホン酸と当量の溶剤不含アミンと
混合する。スルホン酸は、親油性アンモニウム塩を形成
し、これは自発的に水性相から分離する。この調製方法
で、スルホン化混合物は大体に於て非スルホン化された
出発材料及び他の中性物質不含であることを前提とす
る。この様な要求は、化学処理の廃棄物を一般に満足さ
せない。というのは中性物質が少量でしか不純物として
副−及び二次−反応によって形成されることは除かれな
いからである。更に精製操作は調製方法に基づかない、
そしてむしろ分析法として記載され、その方法で痕跡程
度しか存在しない物質でさえも検出されかつ分離されね
ばならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがってスルホン化
された有機リン化合物及び他の不純物を希釈された硫酸
から確実に除去することができる方法を提供することが
課題である。この方法は制限を受けてはならず、経済的
でありかつ極めて純粋な硫酸を生じなければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、スルホン化
された有機リン化合物及び他の不純物を希釈された硫酸
から除去する方法によって達成される。これは、希釈さ
れた硫酸を、酸中に溶解含有されたスルホン酸残基(−
SOH)モルあたり水に難−又は不溶性アミン40〜
90モルで抽出することを特徴とする。
【0010】驚くべきことに、本発明による方法によっ
て、著しく汚染された硫酸でさえもこれ中に含有される
異物を、その品質がまだ使用されていない硫酸の品質に
相当する程度に除くことができる。硫酸中に化合物とし
て溶解されたスルホン酸残基に対して大過剰のアミンを
使用するにもかかわらず達成される精製処理の選択性は
特に際立っている。水溶性アミンでの抽出によって、不
純物、特にスルホン酸を含有する有機リン化合物を、目
的の方法で除去する。一方硫酸はアミンとわずかな程度
でしか反応しない。それによって硫酸を極めて高い収量
で回収することを保証する。
【0011】出発物質として、本発明による方法に於て
は希釈された硫酸を使用し、これはアリールホスフイン
のスルホン化から由来する。上述の様に、スルホン化さ
れたアリールホスフインの除去後、硫酸は希釈された形
でかつ反応生成物の残部、副生成物及び知られていない
組成の他の有機物質によって汚染されて残存する。
【0012】硫酸の濃度は、25〜35重量%であり、
最も重要な不純物としてリン化合物の濃度は、150〜
600重量ppmPである。上記範囲は単に指標値にす
ぎず、実際の値はこれより高い又は低いのどちらかであ
る。これは特にスルホン化及び反応混合物から反応生成
物の除去に対する操作に基づく。
【0013】本発明によれば、硫酸中に含有された不純
物を、水に難−又は不溶性アミンによって抽出する。必
要なアミン量は、溶液中に存在するスルホン酸残基の量
による。その量はたとえば高圧液体クロマトグラフィー
(HPLC)によって分析的に測定されねばならない。
硫酸中に溶解含有される硫酸残基モルあたり、アミン4
0〜90モル、好ましくはアミン60〜80モルを使用
する。
【0014】水に難溶性又は不溶性アミンとして、非環
式又は環状脂肪族、芳香族、芳香脂肪族又はヘテロ環状
第一、第二又は第三、好ましくは第二又は第三アミンが
挙げられる。全休で10〜60、特に13〜36個の炭
素原子を有する非環式、分枝状又は非分枝状脂肪族アミ
ンが好ましい。この様な化合物の例は、トリ−n−ヘキ
シルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−イソオ
クチルアミン(異性体混合物の形で)、ジ−2−エチル
ヘキシルアミン、トリ−イソノニルアミン(異性体混合
物の形で)、イソトリデシルアミン(異性体混合物の形
で)、ジ−イソノニル−2−フエニルプロピルアミン、
イソノニル−ジ−2−フエニルプロピルアミン、トリ−
イソトリデシルアミン(異性体混合物の形で)、N,N
−ジメチル−ヘキサデシルアミン、N,N−ジメチル−
オクタデシルアミンである。抽出剤として、特にイソト
リデシルアミン、トリ−n−オクチルアミン及びトリ−
イソオクチルアミンが挙げられる。
【0015】アミンを、抽出のために水と混和しない又
はほんの僅かしか混和しない有機溶剤中の溶液として使
用する。溶液中のアミンの濃度は、広い範囲に及ぶこと
ができる。これを実質上溶剤中のアミン塩の溶解度によ
って及び生じる塩溶液の粘度によって限定する。したが
って溶液は、溶液に対して常法で10〜50、好ましく
は15〜35重量%アミンを含有する。溶剤の選択によ
って、主にその物理的性質が決まる。僅かな水溶性、僅
かな蒸発及びエマルジョン形成の低い傾向又はその傾向
のないことが望まれる。更に溶剤は不活性で、非毒性で
かつ価格上好都合でなければならず、良好な流体力学性
質を有し、廃水中に溶解された他の不純物に対して良好
な抽出能力も有する。適する溶剤は灯油様留分、芳香族
留分、C−C20−アルコール及びC−C20−エ
ーテルである。灯油様留分、すなわわち沸点温度175
〜325℃を有する炭化水素及びトリオールが好まし
い。
【0016】抽出は、一般に常温及び常圧で行われる
が、これから変化した条件、たとえば高められた圧力は
除外しない。不純物を濃縮された水性溶液に移行させる
ための及びアミンを再生するための有機相の更なる処理
を、種々の方法で行うことができる。アミン相を無機塩
基の水性溶液で再抽出するのが有利である。適する化合
物は、アルカリ−及びアルカリ土類金属の水酸化物、特
に水酸化ナトリウム、それと共にまた炭酸アルカリであ
る。塩基を、5〜30重量%溶液として使用し、アミン
に対して、好ましくは化学量論量で、場合により20%
までの過剰で使用する。より大過剰の塩基は、不純物を
濃縮された形で含有する水性溶液に他の所望されない溶
剤成分を加え、したがってこれは避けなければならな
い。アミン相の後処理に必要な他の使用される処理は、
これを蒸気で処理することである。この目的に、少なく
とも1.8MPaの蒸気をアミン溶液中に導入する。そ
の際ロジウム及び不純物を水相に移行させ、たとえばア
ミン相から傾しゃによって分離する。
【0017】塩基又は蒸気で処理後再び得られたアミン
を、使用された溶剤と一緒に新たに汚染された硫酸の精
製に、本発明による方法に従って使用することができ
る。その時から溶剤を、たとえば蒸留によって精製する
こともできる。
【0018】本発明による方法を、非連続的に及び好ま
しくは連続的に実施し、この際抽出物質分離に通常の装
置、たとえば抽出カラム及びミキサー/セトラーを使用
する、一及び数段階処理を行うことができる。
【0019】精製された酸をそのまま又は化学処理で濃
縮後、たとえば肥料製造に使用することができる。
【0020】
【実施例】以下の例によって本発明を説明するが、本発
明はこれによって限定されない。 〔例〕例中廃硫酸を使用し、その濃度及びリン含有量を
次表中に記載する。
【0021】硫酸及び抽出剤としてトルオール中にトリ
−イソオクチルアミンを有する溶液(溶液に対して20
重量%アミン)を順次に撹拌反応器中に入れる。30分
室温で撹拌し、その後2つの相を分離する。精製された
硫酸を、そのまま化学処理に使用することができる。ア
ミン溶液を30分撹拌して、水性NaOH−溶液で再抽
出する。相分離後に生じる水相は、濃縮された溶液の形
で硫酸から除かれた不純物を含有する。アミン−/トル
オール溶液を、抽出剤として新たに使用することができ
る。
【0022】抽出条件及び硫酸精製の結果を、同様に表
中にまとめて示す。例1〜5は、本発明の方法を示し、
例6及び7は、新しい操作法以外の条件下で実施された
比較例を示す。
【0023】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、著しく汚染された硫酸
を、際立って精製することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希釈された硫酸を、酸中に溶解含有され
    たスルホン酸残基(-SO3 H)モルあたり水に難- 又は
    不溶性アミン40〜90モルで抽出することを特徴とす
    る、スルホン化された有機リン化合物及び他の不純物を
    希硫酸から分離する方法。
  2. 【請求項2】 酸中に溶解含有されたスルホン酸残基モ
    ルあたり水に難- 又は不溶性アミン60〜80モルで抽
    出する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 全体で10〜60、特に13〜36個の
    炭素原子を有するアシル化された分枝状又は非分枝状第
    二又は第三脂肪族アミンで抽出する、請求項1又は2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 アミンとして、トリ- イソオクチルアミ
    ンを使用する、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 アミンを水と全く又はほんの僅かしか混
    和しない有機溶剤中に溶解する、請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 アミンを、灯油様留分又はトルオール中
    に溶解する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 有機溶剤中に溶解されたアミンの濃度
    は、溶液に対して10〜50、好ましくは15〜35重
    量%である、請求項5又は6記載の方法。
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