JPH05239598A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

Info

Publication number
JPH05239598A
JPH05239598A JP4362092A JP4362092A JPH05239598A JP H05239598 A JPH05239598 A JP H05239598A JP 4362092 A JP4362092 A JP 4362092A JP 4362092 A JP4362092 A JP 4362092A JP H05239598 A JPH05239598 A JP H05239598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding member
sliding
spheroidal graphite
conductivity
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4362092A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Inaba
道彦 稲葉
Hirofumi Omori
廣文 大森
Tatsuya Hatanaka
達也 畠中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4362092A priority Critical patent/JPH05239598A/ja
Publication of JPH05239598A publication Critical patent/JPH05239598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は良好な摺動性と高い導電性を合せ持つ
安価な摺動部材を提供することを目的とする。 【構成】主成分として重量%でFeを10〜90%、C
uを10〜90%、CをFeに対して10%以下含み、
少なくともCの一部が球状黒鉛であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばモータのブラシ、
架線、接点、パンタグラフ、トロリ線等に適用される摺
動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の摺動部材には、炭素系材
料、貴金属材料のほか、Cu系の材料およびFe系の材
料等が利用されている。Cu系材料は、トロリ線等によ
く利用されている。合金トロリ線の場合は、耐熱性を上
げるためにSnを添加したものがある。
【0003】また、複合構造をもつものとしては、中心
部に鋼心を有し、周囲をCuにしたものがある。但し、
このものは、先に示した硬銅材料よりも長寿命である
が、表面がCuで被覆されているため、耐摩耗性には限
界がある。さらに小形モータ整流子やスイッチボリュー
ム等にはCu−Zn系合金材料、Cu−Sn−Zn−P
系合金材料等も利用されていたが、いずれの材料におい
ても強度不足という欠点がある。
【0004】Fe系材料については、パンタグラフのす
り板が有名で、Pbを17〜27%、Cuを0.1〜3
%、Moを0.1〜5%含んだ焼結合金の適用例があ
る。しかし焼結合金は価格が高く、Feを主成分として
いるため導電性が悪いという欠点がある。これを改良す
るため鋳造により、すり板を製造する試みがあるが、機
械的強さと電気的強さに優れているものの、潤滑性に難
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、Fe系
材料のもつ摺動性とCu系材料のもつ導電性とを合せ持
つ安価な材料は知られていないのが現状である。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、良好摺動性と高い導電性を合せ持つ安価な摺動
部材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の摺動
部材は、主成分として重量%でFeを10〜90%、C
uを10〜90%、CをFeに対して10%以下含み、
少なくともCの一部が球状黒鉛であることを特徴とす
る。
【0008】ここでFeは部材強度を高めるための材料
であり、下限を10%としたのは、これより少ないと強
度劣化をもたらすためである。上限を90%としたの
は、これを越えると導電率が低下するためである。強度
および導電率、さらに後述する球状黒鉛の保持材として
の性質から、Feの望ましい含有範囲は20〜80%で
ある。
【0009】Cuは導電性確保のための材料であり、そ
の下限を10%としたのは、これより少ないと十分な導
電性が確保できないためである。上限を90%としたの
は、これを越えると強度が低下するためである。
【0010】Cは材料硬度の調整材であるとともに、球
状黒鉛として素材中に析出し、摺動時に摺動面に露出し
て、潤滑材の役目を果たす材料である。すなわち、球状
黒鉛としてのCの粉体は、使用時に摺動部材間に流れ込
み、摺動面の摩擦を低減させる。CのFeに対する含有
率を10%以下としたのは、これを越えると硬度が高く
なり過ぎて、摺動する相手部材の「かじり」を生じるた
めである。なお望ましくは、球状黒鉛が十分に析出する
ようにするためCの含有量の下限を2%とし、また硬度
抑制面から上限を8%とする。
【0011】上記構成の摺動部材によると、使用時に摺
動面に球状黒鉛が表出して相手部材との潤滑を促進する
ことができるので、潤滑材の供給量が減少しても、相手
材への「かじり」を防止することができ、例えばブラ
シ、トロリ線、接点(一部コネクタを含む)、架線等に
好適なものとなる。
【0012】本発明において望ましくは、重量%でCr
をFeに対して1〜20%含有させる。Crは耐食性を
向上させるうえで有効な材料であり、下限を1%とした
のは、これより少ないと錆の発生抑制効果が小さいため
である。また上限を20%としたのは、これを越えると
加工性が低下するためである。望ましい含有範囲は、2
〜15%である。
【0013】上記部材の製造については、一般的な溶解
法が採用できるが、製造能率およびコスト等の面を考慮
した場合、溶湯急冷法の採用が望ましい。
【0014】溶湯急冷法による製造に際しては、例えば
双ロール式連続溶解により、上記成分の溶湯を50℃/
sec 以上、望ましくは100℃/sec 以上の速度で急冷
して板材を作製する。冷却速度を50℃/sec 以上とす
るのは、これより遅いと、Fe,C,Cuの偏析が起こ
ることが多いためである。
【0015】この場合、溶湯に球状黒鉛製造用の補助材
料として、Mg,Ce,Ca,Na,K,Li,Ba,
Sr,Znのうち少くとも一種を添加する。球状黒鉛の
形成を容易に行うには溶湯量に対して重量%で0.01
%以上を添加することが望ましく、さらに望ましくは
0.02%以上である。
【0016】また、P,Sb,Co等は黒鉛の球状化を
阻害するため、これらの含有量は1%以下に抑えること
が望ましい。
【0017】さらに本発明の主要材料はFe、Cu、C
であるが、それぞれの部品の目的に合せてAl,Ni,
Zn等を添加してもよく、また析出物を積極的に作り、
硬度を上げるため、Nb,Ta,Ti,Y,Zr,V等
を1%以下添加してもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0019】表1に示す実施例1〜7,9につき、図1
に示す双ロール式連続溶解装置を用い、溶湯急冷法によ
り試料を作製した。すなわち、タンディッシュ1から一
対の冷却ドラム(双ロール)2a,2bに溶湯3を連続
的に抽出し、その後、中間ロール4を通過させて2mm厚
までの板材5を作製した。
【0020】冷却速度は、実施例1〜5については15
0℃/sec 、実施例6,7,9については200℃/se
c とした。
【0021】その後、必要に応じて加熱炉6で板材5に
熱処理(焼入、焼鈍等)を施し、最終的に50%の冷間
圧延を行って1mm厚とし、表1に示す成分をもつ試料
(実施例1〜9,)を得た。焼入および焼鈍条件や、球
状黒鉛生成のための補助材の添加については、表1に記
載したとおりである。
【0022】なお、実施例8の試料については、フラッ
クスを用い、FeとCuとを溶解させる方法で作製し
た。そして、鍛造および熱間加工の後、700〜900
℃の範囲で焼鈍および冷間圧延を繰返し、1mm厚までの
板材にした。
【0023】以上の各実施例による試料の構成を微視的
に観察すると、図2に模式的に示すように、試料である
摺動部材10にFe相11とCu相12とが相互に隣接
した構成となっており、Fe相11には球状黒鉛13が
析出している。この球状黒鉛13は、相手材14と摺動
した場合、図2に示すように摺動部材表面に露出して潤
滑材として機能することになる。
【0024】このような各実施例の試料について、硬さ
試験(ビッカース硬度、単位:Hv)を行ったところ、
表1に示すように、全て190(Hv)以上と、極めて
高い値を示すことが認められた。
【0025】また、導電率評価(純銅を100とした時
の相対値、単位:IACS%)を行ったところ、同表に
示すように、Fe含有率が高い実施例2,8を除いて、
十分に高い導電率が得られた。
【0026】そして、摺動性を示す指標として、表面を
金属工具で引掻いた時の力を測定するスクラッチ試験を
行ったところ、全て5N以上の高い値が得られた。
【0027】さらに、各実施例による板材を円盤状に加
工し、SUS316のピンを用いてピンオンディスク試
験を行い、300時間の回転試験を行った。表1に、ピ
ンおよびディスクの摩耗の少かったものを○印、大きか
ったものを×印で示している。本実施例では全て○印で
示すように、ピンおよびディスクの摩耗が少いことが確
認された。
【0028】以上の実施例に対し、表1に示すように比
較例として、従来のCu−Fe合金(比較例1,3,
4)やCu−Zn合金(比較例2)についても同様の試
験を行った。各比較例とも、硬さおよび導電率について
は高い値が示されたが、スクラッチ試験の結果について
は、比較例2のCu−Zn合金が5N以下であり、ピン
オンディスク試験の結果については、各比較例とも×で
相手材または比較材自体に摩耗が大きく現れた。
【0029】以上の比較から、本発明の摺動部材は従来
のものと遜色ない硬さおよび導電率を有しつつ、摺動性
については従来のものに比して優れた特性を有すること
が確認できた。
【0030】そして、実施例1の材料を用いて家庭電気
製品の接点を、実施例2の材料を用いて電車用レール
を、実施例3の材料を用いてケーブル用ピンプラグコネ
クタを、実施例4の材料を用いてモータ用ブラシシャフ
トを、実施例5の材料を用いてパンタグラフを、実施例
6の材料を用いてトロリ線を、実施例7の材料を用いて
可変抵抗器のスライダーを、実施例8の材料を用いて車
輪を、実施例9の材料を用いてスイッチ用接点を、それ
ぞれ試作した結果、繰返しの使用に対して良好な摺動特
性を示すことが認められた。
【0031】なお、本発明は上記以外に抜差しの多いリ
ードフレーム、ボルト・ナット、磁気ヘッド部品、カセ
ットテープの回転・摺動部品、コンプレッサ部品等にも
応用可能である。この時、場合によってはNiを添加し
て本発明の摺動部品を非磁性にすることもできる。
【0032】また、放熱性と強度を兼備した部材でもあ
るので、摩擦による発熱を防ぐことも可能であり、した
がってサーマルヘッド部品や熱交換器の摺動部等、応用
範囲も広い。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、Fe系
材料のもつ良好な摺動性とCu系材料のもつ高い導電
性、および放熱性を合せ持つ摺動部材が安価に得られる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に使用される溶湯急冷設備を
示す図。
【図2】同実施例による摺動部材の組織を示す模式図。
【符号の説明】
10 摺動部材 11 Fe相 12 Cu相 13 球状黒鉛

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分として重量%でFeを10〜90
    %、Cuを10〜90%、CをFeに対して10%以下
    含み、少なくともCの一部が球状黒鉛であることを特徴
    とする摺動部材。
JP4362092A 1992-02-28 1992-02-28 摺動部材 Pending JPH05239598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4362092A JPH05239598A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 摺動部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4362092A JPH05239598A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 摺動部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05239598A true JPH05239598A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12668890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4362092A Pending JPH05239598A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 摺動部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05239598A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1141428A4 (en) * 1998-12-16 2002-10-30 Victorian Rail Track LOW RESISTANCE MATERIALS AND IMPROVED WEAR PERFORMANCE FOR ELECTRIC POWER TRANSFER AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
EP1471161A1 (en) * 1999-09-21 2004-10-27 Nisshin Steel Co., Ltd. A stainless steel sheet having Cu-enriched grains dispersed in its matrix and/or a Cu-condensed layer
WO2016192230A1 (zh) * 2015-06-02 2016-12-08 苏州晓锋知识产权运营管理有限公司 集电滑动材料的制备方法和其制得产品的应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1141428A4 (en) * 1998-12-16 2002-10-30 Victorian Rail Track LOW RESISTANCE MATERIALS AND IMPROVED WEAR PERFORMANCE FOR ELECTRIC POWER TRANSFER AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
US6679933B1 (en) 1998-12-16 2004-01-20 Victorian Rail Track Low resistivity materials with improved wear performance for electrical current transfer and methods for preparing same
EP1471161A1 (en) * 1999-09-21 2004-10-27 Nisshin Steel Co., Ltd. A stainless steel sheet having Cu-enriched grains dispersed in its matrix and/or a Cu-condensed layer
WO2016192230A1 (zh) * 2015-06-02 2016-12-08 苏州晓锋知识产权运营管理有限公司 集电滑动材料的制备方法和其制得产品的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5853057B2 (ja) 高導電性銅基合金
US5705125A (en) Wire for electric railways
JPH0733558B2 (ja) 軸受材料の製造方法
JPH09269026A (ja) 焼結摩擦材
JPH05239598A (ja) 摺動部材
CN101892399A (zh) 银基合金层及银基合金层复合材料,制备方法和应用
JP2020063515A (ja) 摺動接点材料及びその製造方法
CN1524971A (zh) 含钛的铜镍锡调幅分解型耐磨轴承合金及其制备方法
JP4244380B2 (ja) トロリ線
JP2006283181A (ja) 耐摩耗性銅合金トロリ線およびその製造方法
JP4214394B2 (ja) 耐摩耗性トロリー線とその製造方法
JPH0372042A (ja) トロリー線用銅合金
JPS6086237A (ja) 摺動部材用Cu合金
JP2677875B2 (ja) トロリー線用銅合金
JPS63259218A (ja) ベアリング材料とその製造方法
JP3906852B2 (ja) 高導電率高強度トロリ線の製造方法および高導電率高強度トロリ線
JPH0941056A (ja) モーター整流子材
JPS62182238A (ja) 連続鋳造鋳型用Cu合金
CA2702358A1 (en) Copper tin nickel phosphorus alloys with improved strength and formability
JPH1053824A (ja) 接点材用銅合金およびその製造方法
JPH0367401A (ja) トロリー線
JPH09511867A (ja) 高強度、耐熱及び耐磨耗性を有するCu−Mg−Sn銅合金導体
JPH0324241A (ja) 耐熱性と耐摩耗性に優れた摺動通電用銅合金
JPH05306433A (ja) 耐摩耗部材
JP4171907B2 (ja) トロリー線とその製造方法