JPH05241021A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
位相差フィルムの製造方法Info
- Publication number
- JPH05241021A JPH05241021A JP4107092A JP4107092A JPH05241021A JP H05241021 A JPH05241021 A JP H05241021A JP 4107092 A JP4107092 A JP 4107092A JP 4107092 A JP4107092 A JP 4107092A JP H05241021 A JPH05241021 A JP H05241021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stretching
- film
- retardation
- refractive index
- polysulfone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レターデーション値Reが全面で均一でかつ
視野角特性が優れた横一軸延伸ポリサルフォンフィルム
の製造方法を提供すること。 【構成】 予め横一軸延伸処理したポリサルフォンフィ
ルム1の両側端部をクリップ21,22,23で固定し
てその延伸された幅方向の長さを固定し、この状態で移
送方向に弛みを設けながら移送し、かつ、同時に加熱処
理して上記ポリサルフォンフィルム1をその延伸方向と
直交する方向(延伸直角方向)へ熱収縮させる。そし
て、加熱後の延伸方向の屈折率で特定される理論延伸倍
率をa’としたとき、上記移送方向の弛み量を加熱処理
前の長さの略(1−a’1/2 )倍とする。得られたフィ
ルムは延伸直角方向の屈折率と厚み方向の屈折率が近似
して入射角によるレターデーション値Reが全面で均一
になるためその視野角特性の向上が図れる。
視野角特性が優れた横一軸延伸ポリサルフォンフィルム
の製造方法を提供すること。 【構成】 予め横一軸延伸処理したポリサルフォンフィ
ルム1の両側端部をクリップ21,22,23で固定し
てその延伸された幅方向の長さを固定し、この状態で移
送方向に弛みを設けながら移送し、かつ、同時に加熱処
理して上記ポリサルフォンフィルム1をその延伸方向と
直交する方向(延伸直角方向)へ熱収縮させる。そし
て、加熱後の延伸方向の屈折率で特定される理論延伸倍
率をa’としたとき、上記移送方向の弛み量を加熱処理
前の長さの略(1−a’1/2 )倍とする。得られたフィ
ルムは延伸直角方向の屈折率と厚み方向の屈折率が近似
して入射角によるレターデーション値Reが全面で均一
になるためその視野角特性の向上が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリサルフォン系フィ
ルムを横一軸延伸して位相差フィルムを製造する方法に
係り、特に、レターデーシヨンが全面で均一でかつ視野
角特性に優れた位相差フィルムが求められる製造方法の
改良に関するものである。
ルムを横一軸延伸して位相差フィルムを製造する方法に
係り、特に、レターデーシヨンが全面で均一でかつ視野
角特性に優れた位相差フィルムが求められる製造方法の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相差フィルムとは、一軸延伸された高
分子フィルムの複屈折性(延伸に伴う分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるため生ず
る)を利用し、例えば、液晶表示装置の液晶によってそ
の偏光間に生じた位相差を解消させる(位相差補償とい
う)ものである。そして、上記位相差補償性能はレタデ
ーション値Re、すなわち延伸方向の屈折率とこれに直
交する方向の屈折率の差Δnとフィルムの厚みdとの積
で表される。
分子フィルムの複屈折性(延伸に伴う分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるため生ず
る)を利用し、例えば、液晶表示装置の液晶によってそ
の偏光間に生じた位相差を解消させる(位相差補償とい
う)ものである。そして、上記位相差補償性能はレタデ
ーション値Re、すなわち延伸方向の屈折率とこれに直
交する方向の屈折率の差Δnとフィルムの厚みdとの積
で表される。
【0003】このような位相差フィルムは、例えば特開
平2−42406号公報に記載されており、ネックイン
率(延伸方向に直交する方向の収縮率)が10%以下と
なるように一軸延伸して製造される。
平2−42406号公報に記載されており、ネックイン
率(延伸方向に直交する方向の収縮率)が10%以下と
なるように一軸延伸して製造される。
【0004】しかしながら、こうして製造された位相差
フィルムのレターデーション値Reは入射光の入射角が
増大すると変化するため、液晶表示装置の表示画面に色
ムラを生じたり、表示画面を正面から見た場合と横方向
から見た場合とによって白黒が反転したいわゆる色反転
現象が生じたりする。
フィルムのレターデーション値Reは入射光の入射角が
増大すると変化するため、液晶表示装置の表示画面に色
ムラを生じたり、表示画面を正面から見た場合と横方向
から見た場合とによって白黒が反転したいわゆる色反転
現象が生じたりする。
【0005】他方、特開平2−191904号公報に
は、『縦一軸延伸法』によって位相差フィルムを製造す
る際、延伸方向と直交する方向の長さをその延伸前の長
さの比の1/a1/2 〜1/a1/3 に制御することにより
その視野角特性が改善されることが記載されている。
は、『縦一軸延伸法』によって位相差フィルムを製造す
る際、延伸方向と直交する方向の長さをその延伸前の長
さの比の1/a1/2 〜1/a1/3 に制御することにより
その視野角特性が改善されることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高分子フィ
ルムを延伸処理して位相差フィルムを製造する場合、い
くつかの重要品質の内で以下の3点に特に注意する必要
がある。
ルムを延伸処理して位相差フィルムを製造する場合、い
くつかの重要品質の内で以下の3点に特に注意する必要
がある。
【0007】(1)上記レターデーションがフィルム全面
で同じであること。
で同じであること。
【0008】(2)視野角特性が良好なこと。
【0009】(3)外観不良がないこと。
【0010】一方、高分子フィルムを用いて位相差フィ
ルムを製造する方法としては、フィルムを挟み込んだロ
ール間の回転速度の違いを利用してフィルム長手方向に
延伸を行う『縦一軸延伸法』と、機械的にフィルム横方
向に延伸する『横一軸延伸法』の2種類が知られてい
る。そして上記ポリサルフォン系フィルムを延伸する場
合、『縦一軸延伸法』ではフィルムがロールに巻き付い
たり、ロールとフィルムが擦れて傷がついたりするため
上記(3) の品質を満たすことができない。
ルムを製造する方法としては、フィルムを挟み込んだロ
ール間の回転速度の違いを利用してフィルム長手方向に
延伸を行う『縦一軸延伸法』と、機械的にフィルム横方
向に延伸する『横一軸延伸法』の2種類が知られてい
る。そして上記ポリサルフォン系フィルムを延伸する場
合、『縦一軸延伸法』ではフィルムがロールに巻き付い
たり、ロールとフィルムが擦れて傷がついたりするため
上記(3) の品質を満たすことができない。
【0011】そこで、外観不良が無いようにポリサルフ
ォン系フィルムの延伸処理法としては『横一軸延伸法』
が通常適用されている。また。(1) のレターデーション
に関しては延伸条件等の最適化により均一にすることが
可能である。
ォン系フィルムの延伸処理法としては『横一軸延伸法』
が通常適用されている。また。(1) のレターデーション
に関しては延伸条件等の最適化により均一にすることが
可能である。
【0012】しかしながら、上記(2) の視野角特性に関
しては延伸条件で改善することができない。ここで、
『視野角特性が良好』とは、フィルム法線方向からみた
特性と斜め方向からみた特性の差が無い状態を差してい
るが、この視野角特性は樹脂内の屈折率異方性と密接な
関係がある。ここで、『屈折率異方性』とは、フィルム
の延伸方向、これと直交する方向(延伸直角方向)、フ
ィルムの厚み方向の3方向の屈折率がそれぞれ異なって
いる状態を指している。
しては延伸条件で改善することができない。ここで、
『視野角特性が良好』とは、フィルム法線方向からみた
特性と斜め方向からみた特性の差が無い状態を差してい
るが、この視野角特性は樹脂内の屈折率異方性と密接な
関係がある。ここで、『屈折率異方性』とは、フィルム
の延伸方向、これと直交する方向(延伸直角方向)、フ
ィルムの厚み方向の3方向の屈折率がそれぞれ異なって
いる状態を指している。
【0013】そして、上記視野角特性を良好にするため
には、3方向の屈折率の内、延伸直角方向と厚み方向の
屈折率を等しくする方法が容易である。これは以下の理
由による。すなわち、面内(フィルム法線方向からみた
特性)のレターデーションは、延伸方向と延伸直角方向
の屈折率差から求められる。斜め方向からみる場合、こ
れに厚み方向の成分が加わる。この厚み方向の屈折率が
他の2方向に較べて著しく異なる場合、上記レターデー
ションは面内に較べ著しく大きくなるか小さくなる。こ
の斜め方向からみた場合のレターデーションの変化が視
野角の不良である。例えば、この様な位相差フィルムを
液晶ディスプレーに実装した場合、正面と斜めとで色が
反転する現象が起こってしまう。そこで、この斜め方向
からみたレターデーションの変化を極力抑えるために
は、見掛上厚み方向の屈折率が影響しないように延伸直
角方向と厚み方向の屈折率を等しくする方法がよい。
には、3方向の屈折率の内、延伸直角方向と厚み方向の
屈折率を等しくする方法が容易である。これは以下の理
由による。すなわち、面内(フィルム法線方向からみた
特性)のレターデーションは、延伸方向と延伸直角方向
の屈折率差から求められる。斜め方向からみる場合、こ
れに厚み方向の成分が加わる。この厚み方向の屈折率が
他の2方向に較べて著しく異なる場合、上記レターデー
ションは面内に較べ著しく大きくなるか小さくなる。こ
の斜め方向からみた場合のレターデーションの変化が視
野角の不良である。例えば、この様な位相差フィルムを
液晶ディスプレーに実装した場合、正面と斜めとで色が
反転する現象が起こってしまう。そこで、この斜め方向
からみたレターデーションの変化を極力抑えるために
は、見掛上厚み方向の屈折率が影響しないように延伸直
角方向と厚み方向の屈折率を等しくする方法がよい。
【0014】ところで、この屈折率は樹脂の内部応力に
一次的に比例している。ポリサルフォンフィルムはもと
もと1.633の固有屈折率を有しているが、この樹脂
を内から外に引っ張ると屈折率は大きくなり、外から内
に圧縮すると小さくなる。
一次的に比例している。ポリサルフォンフィルムはもと
もと1.633の固有屈折率を有しているが、この樹脂
を内から外に引っ張ると屈折率は大きくなり、外から内
に圧縮すると小さくなる。
【0015】屈折率の変化を延伸に当てはめて考える
と、図3(A)に示すように等方的だった屈折率が延伸
方向へ引っ張られるため大きくなる。他方、厚み方向に
は図3(B)に示すように圧縮されるため小さくなる。
と、図3(A)に示すように等方的だった屈折率が延伸
方向へ引っ張られるため大きくなる。他方、厚み方向に
は図3(B)に示すように圧縮されるため小さくなる。
【0016】これに対し『横一軸延伸法』においては延
伸方向と直交する方向(延伸直角方向)には力が作用し
難いため(フィルムを搬送させるためのロール間隔が一
定で規制されているため)、延伸直角方向の変化は少な
い(実際には圧縮力が残留するため僅かながら小さくな
る)。
伸方向と直交する方向(延伸直角方向)には力が作用し
難いため(フィルムを搬送させるためのロール間隔が一
定で規制されているため)、延伸直角方向の変化は少な
い(実際には圧縮力が残留するため僅かながら小さくな
る)。
【0017】また、延伸処理の際のフィルムの単位体積
を考えると、図4(A)に示すように延伸方向(この場
合x軸方向)にa倍に引っ張ると、他の2方向(y方向
とz軸方向)は普通1/a1/2 倍になる(すなわち延伸
前後のフィルムの体積は一定であるからである)。この
場合、屈折率は延伸直角方向と厚み方向共に同じ応力が
かかるため、図4(B)に示すように上記延伸直角方向
の屈折率(ny )と厚み方向の屈折率(nz )は等しく
なる。
を考えると、図4(A)に示すように延伸方向(この場
合x軸方向)にa倍に引っ張ると、他の2方向(y方向
とz軸方向)は普通1/a1/2 倍になる(すなわち延伸
前後のフィルムの体積は一定であるからである)。この
場合、屈折率は延伸直角方向と厚み方向共に同じ応力が
かかるため、図4(B)に示すように上記延伸直角方向
の屈折率(ny )と厚み方向の屈折率(nz )は等しく
なる。
【0018】この状態では視野角特性は良好である。
【0019】ところが、『横一軸延伸法』においては上
述したようにフィルムの長手方向が規制されているため
図5(A)に示すように長手方向(y軸方向)へは収縮
しない。このため、厚み方向は1/a倍に収縮し、図5
(B)に示すように延伸直角方向の屈折率(ny )と厚
み方向の屈折率(nz )が異なってしまい、その視野角
特性が低下する問題点があった。
述したようにフィルムの長手方向が規制されているため
図5(A)に示すように長手方向(y軸方向)へは収縮
しない。このため、厚み方向は1/a倍に収縮し、図5
(B)に示すように延伸直角方向の屈折率(ny )と厚
み方向の屈折率(nz )が異なってしまい、その視野角
特性が低下する問題点があった。
【0020】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたものであって、その課題とするところは、ポリサル
フォン系フィルムを用いる横一軸延伸法においてレター
デーションが全面で均一でかつ視野角特性に優れた位相
差フィルムの製造方法を提供するすることにある。
れたものであって、その課題とするところは、ポリサル
フォン系フィルムを用いる横一軸延伸法においてレター
デーションが全面で均一でかつ視野角特性に優れた位相
差フィルムの製造方法を提供するすることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、ポリサルフォン系フィルムを横一軸延伸して
位相差フィルムを製造する方法を前提とし、予め横一軸
延伸処理したポリサルフォン系フィルムをその延伸され
た幅方向の長さが固定された状態で移送方向に弛みを設
けながら移送し、かつ、同時に加熱処理して上記ポリサ
ルフォン系フィルムをその延伸方向と直交する方向(延
伸直角方向)へ熱収縮させることを特徴とするものであ
り、また、請求項2に係る発明は請求項1に係る位相差
フィルムの製造方法を前提とし、上記横一軸延伸倍率を
aとしたとき、上記移送方向の弛み量が、加熱処理前の
長さの(1−1/a1/2 )倍より短く設定されているこ
とを特徴とするものである。
る発明は、ポリサルフォン系フィルムを横一軸延伸して
位相差フィルムを製造する方法を前提とし、予め横一軸
延伸処理したポリサルフォン系フィルムをその延伸され
た幅方向の長さが固定された状態で移送方向に弛みを設
けながら移送し、かつ、同時に加熱処理して上記ポリサ
ルフォン系フィルムをその延伸方向と直交する方向(延
伸直角方向)へ熱収縮させることを特徴とするものであ
り、また、請求項2に係る発明は請求項1に係る位相差
フィルムの製造方法を前提とし、上記横一軸延伸倍率を
aとしたとき、上記移送方向の弛み量が、加熱処理前の
長さの(1−1/a1/2 )倍より短く設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0022】これ等請求項1〜2に係る発明により横一
軸延伸法を適用した場合においてもフィルムの延伸直角
方向への収縮処理が図れるため、延伸直角方向と厚み方
向の屈折率を揃えることが可能となる。すなわち、加熱
処理によってフィルムの延伸直角方向が上記弛み量の分
だけ熱収縮する。こうして得られたフィルムの延伸直角
方向の長さは、熱収縮される前の延伸直角方向の長さの
1/a1/2 倍より大きくなり、延伸直角方向の屈折率が
厚み方向の屈折率に近づいて入射角の相違によるレター
デーションReの相違を小さいものとする。
軸延伸法を適用した場合においてもフィルムの延伸直角
方向への収縮処理が図れるため、延伸直角方向と厚み方
向の屈折率を揃えることが可能となる。すなわち、加熱
処理によってフィルムの延伸直角方向が上記弛み量の分
だけ熱収縮する。こうして得られたフィルムの延伸直角
方向の長さは、熱収縮される前の延伸直角方向の長さの
1/a1/2 倍より大きくなり、延伸直角方向の屈折率が
厚み方向の屈折率に近づいて入射角の相違によるレター
デーションReの相違を小さいものとする。
【0023】尚、『移送方向の弛み量』とは、上記延伸
直角方向の収縮前の長さから収縮後の長さを引いた長さ
をいう。
直角方向の収縮前の長さから収縮後の長さを引いた長さ
をいう。
【0024】ここで、延伸直角方向の熱収縮の限界は、
延伸前の長さの1/a1/2 倍となる長さである。この長
さに収縮させようとすると、実際には高分子鎖のすべり
によって収縮の均一性が保たれずに皺が生じ、外観とレ
ターデーション値Reの均一性が損なわれるのに対し、
延伸前の長さの1/a1/2 倍より大きい場合には皺のな
い均一なレターデーション値Reを有する位相差フィル
ムを得ることが可能となる。
延伸前の長さの1/a1/2 倍となる長さである。この長
さに収縮させようとすると、実際には高分子鎖のすべり
によって収縮の均一性が保たれずに皺が生じ、外観とレ
ターデーション値Reの均一性が損なわれるのに対し、
延伸前の長さの1/a1/2 倍より大きい場合には皺のな
い均一なレターデーション値Reを有する位相差フィル
ムを得ることが可能となる。
【0025】ところで、一般に延伸されたフィルムを構
成するポリマー鎖は隣接するポリマー鎖と絡み合い、こ
の絡み合いによって生じる剪断力により配向状態を保持
する。そして、一旦延伸されたフィルムにおいては、ガ
ラス転移点以下の温度に加熱された場合であってもこの
剪断力により上記延伸状態が保持される。
成するポリマー鎖は隣接するポリマー鎖と絡み合い、こ
の絡み合いによって生じる剪断力により配向状態を保持
する。そして、一旦延伸されたフィルムにおいては、ガ
ラス転移点以下の温度に加熱された場合であってもこの
剪断力により上記延伸状態が保持される。
【0026】ところが、ポリマーの種類によっては上記
剪断力が低いため延伸状態を保持できないものもある。
この樹脂間の滑りを便宜的に『ズリ』と呼んでいるが、
ポリサルフォン系樹脂のズリ量は他の光学用樹脂に較べ
て大きい。
剪断力が低いため延伸状態を保持できないものもある。
この樹脂間の滑りを便宜的に『ズリ』と呼んでいるが、
ポリサルフォン系樹脂のズリ量は他の光学用樹脂に較べ
て大きい。
【0027】前述した横一軸延伸後の収縮状態において
は延伸直角方向が1のまま厚み方向が1/a倍であり
(図5A参照)、単純な弾性回復であればそれぞれ1/
a1/2になって安定するが、上記『ズリ』のため実際の
回復後は1/a1/2 より大きい。この応力緩和も加味し
た回復制御を行うことがポリサルフォン系フィルムの屈
折率制御上重要なポイントである。
は延伸直角方向が1のまま厚み方向が1/a倍であり
(図5A参照)、単純な弾性回復であればそれぞれ1/
a1/2になって安定するが、上記『ズリ』のため実際の
回復後は1/a1/2 より大きい。この応力緩和も加味し
た回復制御を行うことがポリサルフォン系フィルムの屈
折率制御上重要なポイントである。
【0028】この1/a1/2 より大きな予想回復量は、
1/a’1/2 とおくことができる。すなわちa倍に延伸
したフィルムを、上記『ズリ』分を相殺して見掛上a’
倍(a’<a)に延伸したフィルムとみなして扱うので
ある。
1/a’1/2 とおくことができる。すなわちa倍に延伸
したフィルムを、上記『ズリ』分を相殺して見掛上a’
倍(a’<a)に延伸したフィルムとみなして扱うので
ある。
【0029】そして、延伸直角方向及び厚み方向を1/
a’1/2 に制御することで良好な視野角を得ることがで
きる。
a’1/2 に制御することで良好な視野角を得ることがで
きる。
【0030】このa’(a’:ズリを考慮した理論延伸
倍率)は実測から求めることができる。
倍率)は実測から求めることができる。
【0031】以下、この点についてより具体的に説明
と、例えば固有屈折率1.633のポリサルフォンフィ
ルムを1.5倍に横一軸延伸すると、延伸方向の屈折率
は1.6357に増加する。
と、例えば固有屈折率1.633のポリサルフォンフィ
ルムを1.5倍に横一軸延伸すると、延伸方向の屈折率
は1.6357に増加する。
【0032】そして、この延伸方向の長さを固定したま
ま加熱処理すると屈折率は1.6347に低下する。
ま加熱処理すると屈折率は1.6347に低下する。
【0033】ここで、延伸による長さの増加分と、屈折
率の増加分が比例すると仮定すると、横一軸延伸倍率を
a、屈折率をn、比例定数をkとして、下記式(2)が
成立する。
率の増加分が比例すると仮定すると、横一軸延伸倍率を
a、屈折率をn、比例定数をkとして、下記式(2)が
成立する。
【0034】 n=k×(a−1)+1.633 (2) 但し、式中の(a−1)は、延伸による長さの増加分を
延伸前の長さで割ったものを意味している。
延伸前の長さで割ったものを意味している。
【0035】そして、a=1.5の場合、n=1.63
57であることからk=0.0054であり、上記
(2)は下記式(3)と書き直すことができる。
57であることからk=0.0054であり、上記
(2)は下記式(3)と書き直すことができる。
【0036】 n=0.0054(a−1)+1.633 (3) そして、加熱処理後のフィルムの屈折率が1.6347
であることから、これと同様の屈折率を有する延伸フィ
ルムの延伸倍率(理論延伸倍率)をa’とすると、下記
式(4)が成立する。
であることから、これと同様の屈折率を有する延伸フィ
ルムの延伸倍率(理論延伸倍率)をa’とすると、下記
式(4)が成立する。
【0037】 1.6347=0.0054(a’−1)+1.633 (4) これを計算するとa’=1.315となり、加熱処理後
のフィルムは見掛け上1.5倍に延伸処理されたもので
ありながら、実質的には1.315倍に延伸されたフィ
ルムと同様の配向状態を有するに過ぎず、この理論延伸
倍率a’で延伸された横一軸延伸ポリサルフォンフィル
ムと等価に取り扱うことができる。
のフィルムは見掛け上1.5倍に延伸処理されたもので
ありながら、実質的には1.315倍に延伸されたフィ
ルムと同様の配向状態を有するに過ぎず、この理論延伸
倍率a’で延伸された横一軸延伸ポリサルフォンフィル
ムと等価に取り扱うことができる。
【0038】このため、延伸直角方向の長さを延伸前の
長さの1/a’1/2 に収縮させた場合、この延伸直角方
向の屈折率と厚み方向の屈折率が等しくなり、入射角の
如何を問わずレターデーション値Reが一定で視野角特
性の優れたものとなる。
長さの1/a’1/2 に収縮させた場合、この延伸直角方
向の屈折率と厚み方向の屈折率が等しくなり、入射角の
如何を問わずレターデーション値Reが一定で視野角特
性の優れたものとなる。
【0039】請求項3に係る発明はこのような技術的理
由に基づいてなされている。
由に基づいてなされている。
【0040】すなわち、請求項3に係る発明は請求項1
に係る位相差フィルムの製造方法を前提とし、上記加熱
処理後の屈折率によって特定される理論延伸倍率をa’
としたとき、上記移送方向の弛み量が、加熱処理前の長
さの略(1−1/a’1/2 )倍にすることを特徴とする
ものである。
に係る位相差フィルムの製造方法を前提とし、上記加熱
処理後の屈折率によって特定される理論延伸倍率をa’
としたとき、上記移送方向の弛み量が、加熱処理前の長
さの略(1−1/a’1/2 )倍にすることを特徴とする
ものである。
【0041】この請求項3に係る発明において、加熱処
理後の屈折率によって特定される理論延伸倍率a’と
は、収縮後の延伸方向の屈折率と同一の屈折率を有する
未収縮の横一軸延伸フィルムの延伸率をいい、上述した
予備実験によって収縮前の屈折率nと延伸倍率a、及
び、収縮後の屈折率n’を測定して、下記式(5)、及
び(6)から算出することができる。すなわち、 n =k×(a−1)+n0 (5) n’=k×(a’−1)+n0 (6) 但し、n0 は延伸前の固有屈折率、kは比例定数であ
る。
理後の屈折率によって特定される理論延伸倍率a’と
は、収縮後の延伸方向の屈折率と同一の屈折率を有する
未収縮の横一軸延伸フィルムの延伸率をいい、上述した
予備実験によって収縮前の屈折率nと延伸倍率a、及
び、収縮後の屈折率n’を測定して、下記式(5)、及
び(6)から算出することができる。すなわち、 n =k×(a−1)+n0 (5) n’=k×(a’−1)+n0 (6) 但し、n0 は延伸前の固有屈折率、kは比例定数であ
る。
【0042】上記弛み量は収縮量に等しいから、収縮後
の延伸直角方向の長さは延伸前の長さの1/a’1/2 倍
となる長さに等しい。また、この弛み量又は収縮量は延
伸前の長さ又は収縮後の長さに比較して小さいことか
ら、この弛み量を収縮後の長さの(1−1/a’1/2 )
としてもよい。
の延伸直角方向の長さは延伸前の長さの1/a’1/2 倍
となる長さに等しい。また、この弛み量又は収縮量は延
伸前の長さ又は収縮後の長さに比較して小さいことか
ら、この弛み量を収縮後の長さの(1−1/a’1/2 )
としてもよい。
【0043】尚、実験を繰り返してこの理論延伸倍率を
求めた結果によると、一般に、 1/a1/2 < 1/
a1/3 < 1/a’1/2の関係が成り立つ。
求めた結果によると、一般に、 1/a1/2 < 1/
a1/3 < 1/a’1/2の関係が成り立つ。
【0044】ここで、上記弛み量を(1−1/
a’1/2 )より著しく小さく設定した場合(例えば、ほ
とんどネックイン量が0に近い場合)、加熱処理を加え
ても延伸直角方向に収縮しないため屈折率の変化が起き
ない。従って、延伸直角方向の屈折率を厚み方向の屈折
率に近付けることが困難なため、視野角特性の改善は期
待できなくなる。また、不用意にズリを起こさせてしま
うため、フィルム面内の屈折率差が小さくなり所定のレ
ターデーションを得ることが困難となる。
a’1/2 )より著しく小さく設定した場合(例えば、ほ
とんどネックイン量が0に近い場合)、加熱処理を加え
ても延伸直角方向に収縮しないため屈折率の変化が起き
ない。従って、延伸直角方向の屈折率を厚み方向の屈折
率に近付けることが困難なため、視野角特性の改善は期
待できなくなる。また、不用意にズリを起こさせてしま
うため、フィルム面内の屈折率差が小さくなり所定のレ
ターデーションを得ることが困難となる。
【0045】また、上述した特開平2−42406号公
報においてはネックイン率を10%以下、望ましくは0
%に抑えるように記載されているが、ネックインを束縛
して延伸を行うと上述したように延伸方向に対し直交す
る方向が1/a’1/2 倍になれないため、延伸直角方向
と厚み方向の屈折率が等しくならない。従って、視野角
特性の向上は期待できない。特に、a’>1.24のフ
ィルムにおいてはネックイン率が10%以下では絶対に
延伸直角方向と厚み方向の屈折率は等しくならず、視野
角特性の良い位相差フィルムは得られない。
報においてはネックイン率を10%以下、望ましくは0
%に抑えるように記載されているが、ネックインを束縛
して延伸を行うと上述したように延伸方向に対し直交す
る方向が1/a’1/2 倍になれないため、延伸直角方向
と厚み方向の屈折率が等しくならない。従って、視野角
特性の向上は期待できない。特に、a’>1.24のフ
ィルムにおいてはネックイン率が10%以下では絶対に
延伸直角方向と厚み方向の屈折率は等しくならず、視野
角特性の良い位相差フィルムは得られない。
【0046】上述したように予め横一軸延伸したポリサ
ルフォン系フィルムについて、その延伸直角方向をその
延伸前の長さの1/a1/2 〜1/a’1/2 倍となる長さ
に収縮させると、その収縮率が低下するにつれて入射角
の相違によるレターデーションReの差異が小さくなり
色ムラや色反転現象が減少し、特に、1/a’1/2 倍の
長さに収縮させた場合には入射角に係わらずレターデー
ションReがほぼ一定で色ムラや色反転現象が生じ難い
位相差フィルムが得られる。
ルフォン系フィルムについて、その延伸直角方向をその
延伸前の長さの1/a1/2 〜1/a’1/2 倍となる長さ
に収縮させると、その収縮率が低下するにつれて入射角
の相違によるレターデーションReの差異が小さくなり
色ムラや色反転現象が減少し、特に、1/a’1/2 倍の
長さに収縮させた場合には入射角に係わらずレターデー
ションReがほぼ一定で色ムラや色反転現象が生じ難い
位相差フィルムが得られる。
【0047】請求項4〜5に係る発明はこのような技術
的背景に基づいてなされている。
的背景に基づいてなされている。
【0048】すなわち、請求項4に係る発明は請求項2
に係る位相差フィルムの製造方法を前提とし、他方、請
求項5に係る発明は請求項3に係る位相差フィルムの製
造方法を前提とし、製造された位相差フィルムに対しそ
の法線に平行な方向から波長589.8 nmのナトリウムD
線を入射した場合のレターデーションをRe0 とし、法
線に対し40度の方向から入射した場合のレターデーシ
ョンをRe40としたとき、下記式(1)を満たしている
ことを特徴とするものである。
に係る位相差フィルムの製造方法を前提とし、他方、請
求項5に係る発明は請求項3に係る位相差フィルムの製
造方法を前提とし、製造された位相差フィルムに対しそ
の法線に平行な方向から波長589.8 nmのナトリウムD
線を入射した場合のレターデーションをRe0 とし、法
線に対し40度の方向から入射した場合のレターデーシ
ョンをRe40としたとき、下記式(1)を満たしている
ことを特徴とするものである。
【0049】 0.80 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.20 (1)
【0050】
【作用】請求項1に係る発明によれば、予め横一軸延伸
処理したポリサルフォン系フィルムをその延伸された幅
方向の長さが固定された状態で移送方向に弛みを設けな
がら移送し、かつ、同時に加熱処理して上記ポリサルフ
ォン系フィルムをその延伸方向と直交する方向へ熱収縮
させているため、延伸直角方向の屈折率と厚み方向の屈
折率を揃えることが可能となる。
処理したポリサルフォン系フィルムをその延伸された幅
方向の長さが固定された状態で移送方向に弛みを設けな
がら移送し、かつ、同時に加熱処理して上記ポリサルフ
ォン系フィルムをその延伸方向と直交する方向へ熱収縮
させているため、延伸直角方向の屈折率と厚み方向の屈
折率を揃えることが可能となる。
【0051】また、請求項2に係る発明によれば、横一
軸延伸倍率をaとしたとき、移送方向の弛み量が、加熱
処理前の長さの(1−1/a1/2 )倍より短く設定され
ており、他方、請求項3に係る発明によれば、加熱処理
後の屈折率によって特定される理論延伸倍率をa’とし
たとき、移送方向の弛み量が、加熱処理前の長さの略
(1−1/a’1/2 )倍に設定しているため、良好な外
観を有ししかも延伸直角方向と厚み方向の屈折率が略同
等の位相差フィルムを製造することができる。
軸延伸倍率をaとしたとき、移送方向の弛み量が、加熱
処理前の長さの(1−1/a1/2 )倍より短く設定され
ており、他方、請求項3に係る発明によれば、加熱処理
後の屈折率によって特定される理論延伸倍率をa’とし
たとき、移送方向の弛み量が、加熱処理前の長さの略
(1−1/a’1/2 )倍に設定しているため、良好な外
観を有ししかも延伸直角方向と厚み方向の屈折率が略同
等の位相差フィルムを製造することができる。
【0052】また、請求項4〜5に係る発明によれば、
製造された位相差フィルムに対しその法線に平行な方向
から波長589.8 nmのナトリウムD線を入射した場合の
レターデーションをRe0 とし、法線に対し40度の方
向から入射した場合のレターデーションをRe40とした
とき、この製造された位相差フィルムが、 0.80 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.20 (1) の(1)式を満たしており、延伸直角方向の屈折率と厚
み方向の屈折率が近似して入射角によるレターデーショ
ン値の変化が小さくなるためその視野角特性の向上が図
れる。
製造された位相差フィルムに対しその法線に平行な方向
から波長589.8 nmのナトリウムD線を入射した場合の
レターデーションをRe0 とし、法線に対し40度の方
向から入射した場合のレターデーションをRe40とした
とき、この製造された位相差フィルムが、 0.80 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.20 (1) の(1)式を満たしており、延伸直角方向の屈折率と厚
み方向の屈折率が近似して入射角によるレターデーショ
ン値の変化が小さくなるためその視野角特性の向上が図
れる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0054】[実施例1]まず、延伸倍率a=1.5倍
で横一軸延伸されたポリサルフォンフィルムの延伸方向
両端を固定した状態で加熱処理してその屈折率を測定
し、上記式(5)、(6)から理論延伸倍率a’を求め
た。この結果、a’=1.24であった。
で横一軸延伸されたポリサルフォンフィルムの延伸方向
両端を固定した状態で加熱処理してその屈折率を測定
し、上記式(5)、(6)から理論延伸倍率a’を求め
た。この結果、a’=1.24であった。
【0055】次に、図1(A)に示すように移送方向に
互いに300mmの間隔をおいて連結されかつこの間隔
を保ちながら移送方向へライン速度0.5m/minで
移動する一群のクリップ21、22、23、…をセット
し、これ等クリップ21、22、23、…により上記横
一軸延伸された長尺のポリサルフォンフィルムの幅方向
両端部を挟み込んで保持させた。この際、幅方向両端部
のクリップ21、22、23、…間隔は固定されてお
り、これによって延伸された幅方向の長さが固定された
状態になっている。
互いに300mmの間隔をおいて連結されかつこの間隔
を保ちながら移送方向へライン速度0.5m/minで
移動する一群のクリップ21、22、23、…をセット
し、これ等クリップ21、22、23、…により上記横
一軸延伸された長尺のポリサルフォンフィルムの幅方向
両端部を挟み込んで保持させた。この際、幅方向両端部
のクリップ21、22、23、…間隔は固定されてお
り、これによって延伸された幅方向の長さが固定された
状態になっている。
【0056】次いで、上記クリップ21、22、23、
…のライン速度より速い速度で回転するガイドローラー
を介し上記横一軸延伸ポリサルフォンフィルム1を送り
込み、それぞれのクリップ21、22、23、…間で移
送方向に弛みを設けながらポリサルフォンフィルム1を
移送した。
…のライン速度より速い速度で回転するガイドローラー
を介し上記横一軸延伸ポリサルフォンフィルム1を送り
込み、それぞれのクリップ21、22、23、…間で移
送方向に弛みを設けながらポリサルフォンフィルム1を
移送した。
【0057】この際、上記ポリサルフォンフィルム1の
弛み量は、事前に求めた理論延伸倍率a’より以下の式
(7)に基づいて決定されている。
弛み量は、事前に求めた理論延伸倍率a’より以下の式
(7)に基づいて決定されている。
【0058】 (弛み量)=(隣接クリップ間距離)×(1−1/a’1/2 ) (7) そして、このままの状態で箱型に囲まれた加熱装置内に
導入し、ポリサルフォンフィルム1に対しこのガラス転
移点前後の温度の熱風を30分間吹き付けて隣接クリッ
プ間でフィルム1を収縮させた。
導入し、ポリサルフォンフィルム1に対しこのガラス転
移点前後の温度の熱風を30分間吹き付けて隣接クリッ
プ間でフィルム1を収縮させた。
【0059】加熱処理時のポリサルフォンフィルム1の
状態を図1(B)に、また、加熱処理後のフィルム1の
状態を図1(C)に示す。この図1(C)から分かるよ
うに、ポリサルフォンフィルム1はその移送方向の長さ
が隣接クリップ間隔に等しい長さまで収縮している。
状態を図1(B)に、また、加熱処理後のフィルム1の
状態を図1(C)に示す。この図1(C)から分かるよ
うに、ポリサルフォンフィルム1はその移送方向の長さ
が隣接クリップ間隔に等しい長さまで収縮している。
【0060】尚、上記クリップ21、22、23、…と
しては、図2に示すように幅5mmの平坦部2aと、斜め
上方からこの平坦部2aに圧接するへら状の摺動部2b
とでその主要部を構成するものが適用されている。
しては、図2に示すように幅5mmの平坦部2aと、斜め
上方からこの平坦部2aに圧接するへら状の摺動部2b
とでその主要部を構成するものが適用されている。
【0061】そして、加熱処理前後におけるポリサルフ
ォンフィルム1の厚み、幅、レターデーション値、及
び、視野角特性を表1に示す。
ォンフィルム1の厚み、幅、レターデーション値、及
び、視野角特性を表1に示す。
【0062】尚、レターデーション値は波長555nm
の入射光を用いて測定し、また、視野角特性はポリサル
フォンフィルム1の法線方向から波長589.8nmの
ナトリウムD線を入射したときのレターデーションをR
e0 、ポリサルフォンフィルム1の法線方向に対し40
度の入射角で入射したとのレターデーションをRe40と
して式(Re0 −Re40)/Re0 で算出したものであ
る。
の入射光を用いて測定し、また、視野角特性はポリサル
フォンフィルム1の法線方向から波長589.8nmの
ナトリウムD線を入射したときのレターデーションをR
e0 、ポリサルフォンフィルム1の法線方向に対し40
度の入射角で入射したとのレターデーションをRe40と
して式(Re0 −Re40)/Re0 で算出したものであ
る。
【0063】[実施例2]延伸直角方向における収縮後
の長さが収縮前の長さの1/a1/2 〜1/a1/3倍間に
設定されている他は実施例1と同様に加熱処理した。
の長さが収縮前の長さの1/a1/2 〜1/a1/3倍間に
設定されている他は実施例1と同様に加熱処理した。
【0064】得られたフィルムの厚み、幅、レターデー
ション値、及び、視野角特性を表1に示す。
ション値、及び、視野角特性を表1に示す。
【0065】[比較例1]ポリサルフォンフィルムに弛
みを設けずに処理した以外は実施例1と同様に加熱処理
した。
みを設けずに処理した以外は実施例1と同様に加熱処理
した。
【0066】得られたフィルムの厚み、幅、レターデー
ション値、及び、視野角特性を表1に示す。
ション値、及び、視野角特性を表1に示す。
【0067】[比較例2]延伸直角方向における収縮後
の長さが収縮前の長さの1/a1/2 倍に設定した他は実
施例1と同様に加熱処理した。
の長さが収縮前の長さの1/a1/2 倍に設定した他は実
施例1と同様に加熱処理した。
【0068】そして、得られたフィルムを観測したとこ
ろ、フィルム全面に皺が生じて不均一なものであり、厚
み、幅、レターデーション値、及び、視野角特性の測定
は不可能であった。
ろ、フィルム全面に皺が生じて不均一なものであり、厚
み、幅、レターデーション値、及び、視野角特性の測定
は不可能であった。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、横一軸延
伸したポリサルフォン系フィルムについてその延伸方向
と直交する方向の屈折率と厚み方向の屈折率とを揃える
ことが可能となる。
伸したポリサルフォン系フィルムについてその延伸方向
と直交する方向の屈折率と厚み方向の屈折率とを揃える
ことが可能となる。
【0071】また、請求項2〜5に係る発明によれば、
良好な外観を有ししかも延伸直角方向と厚み方向の屈折
率が略同等の位相差フィルムを製造することが可能とな
る。
良好な外観を有ししかも延伸直角方向と厚み方向の屈折
率が略同等の位相差フィルムを製造することが可能とな
る。
【0072】従って、製造された位相差フィルムにおけ
る入射角によるレターデーション値の変化が小さいため
その視野角特性を向上できる効果を有している。
る入射角によるレターデーション値の変化が小さいため
その視野角特性を向上できる効果を有している。
【図1】(A)は実施例に係るポリサルフォンフィルム
の加熱処理前の状態を示す説明図、(B)は加熱処理時
の状態を示す説明図、(C)は加熱処理後の状態を示す
説明図。
の加熱処理前の状態を示す説明図、(B)は加熱処理時
の状態を示す説明図、(C)は加熱処理後の状態を示す
説明図。
【図2】実施例において適用したクリップの斜視図。
【図3】(A)及び(B)は延伸処理によるフィルムの
変化を示す説明図。
変化を示す説明図。
【図4】(A)はフィルムをx軸方向へa倍に一軸延伸
した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示す
説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変化
を示す説明図。
した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示す
説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変化
を示す説明図。
【図5】(A)はフィルムをx軸方向へa倍に横一軸延
伸した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示
す説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変
化を示す説明図。
伸した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示
す説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変
化を示す説明図。
1 ポリサルフォンフィルム 21 クリップ 22 クリップ 23 クリップ
Claims (5)
- 【請求項1】ポリサルフォン系フィルムを横一軸延伸し
て位相差フィルムを製造する方法において、 予め横一軸延伸処理したポリサルフォン系フィルムをそ
の延伸された幅方向の長さが固定された状態で移送方向
に弛みを設けながら移送し、かつ、同時に加熱処理して
上記ポリサルフォン系フィルムをその延伸方向と直交す
る方向へ熱収縮させることを特徴とする位相差フィルム
の製造方法。 - 【請求項2】上記横一軸延伸倍率をaとしたとき、 上記移送方向の弛み量が、加熱処理前の長さの(1−1
/a1/2 )倍より短く設定されていることを特徴とする
請求項1記載の位相差フィルムの製造方法。 - 【請求項3】上記加熱処理後の屈折率によって特定され
る理論延伸倍率をa’としたとき、 上記移送方向の弛み量が、加熱処理前の長さの略(1−
1/a’1/2 )倍にすることを特徴とする請求項1記載
の位相差フィルムの製造方法。 - 【請求項4】製造された位相差フィルムに対しその法線
に平行な方向から波長589.8 nmのナトリウムD線を入
射した場合のレターデーションをRe0 とし、 法線に対し40度の方向から入射した場合のレターデー
ションをRe40としたとき、下記式(1)を満たしてい
ることを特徴とする請求項2記載の位相差フィルムの製
造方法。 0.80 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.20 (1) - 【請求項5】製造された位相差フィルムに対しその法線
に平行な方向から波長589.8 nmのナトリウムD線を入
射した場合のレターデーションをRe0 とし、 法線に対し40度の方向から入射した場合のレターデー
ションをRe40としたとき、下記式(1)を満たしてい
ることを特徴とする請求項3記載の位相差フィルムの製
造方法。 0.80 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.20 (1)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4107092A JPH05241021A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 位相差フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4107092A JPH05241021A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 位相差フィルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05241021A true JPH05241021A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12598190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4107092A Pending JPH05241021A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 位相差フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05241021A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0702260A1 (en) | 1994-09-14 | 1996-03-20 | Nippon Oil Co. Ltd. | Compensator for a liquid crystal display |
| US6916440B2 (en) | 2001-05-31 | 2005-07-12 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US6936209B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-08-30 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for processing polymer films |
| US6949212B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-09-27 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for stretching polymer films |
| US7153122B2 (en) | 2002-05-28 | 2006-12-26 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US7418202B2 (en) | 2005-08-04 | 2008-08-26 | 3M Innovative Properties Company | Article having a birefringent surface and microstructured features having a variable pitch or angles for use as a blur filter |
| US10350818B2 (en) | 2005-04-08 | 2019-07-16 | 3M Innovative Properties Company | Heat setting optical films |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP4107092A patent/JPH05241021A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0702260A1 (en) | 1994-09-14 | 1996-03-20 | Nippon Oil Co. Ltd. | Compensator for a liquid crystal display |
| EP2277682A2 (en) | 2001-05-31 | 2011-01-26 | 3M Innovative Properties Co. | Process and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial orientation |
| US7229271B2 (en) | 2001-05-31 | 2007-06-12 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US6939499B2 (en) | 2001-05-31 | 2005-09-06 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US10913199B2 (en) | 2001-05-31 | 2021-02-09 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US9314961B2 (en) | 2001-05-31 | 2016-04-19 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| EP2394805A2 (en) | 2001-05-31 | 2011-12-14 | 3M Innovative Properties Co. | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US6916440B2 (en) | 2001-05-31 | 2005-07-12 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US7740470B2 (en) | 2001-05-31 | 2010-06-22 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US7153122B2 (en) | 2002-05-28 | 2006-12-26 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US7104776B2 (en) | 2002-11-27 | 2006-09-12 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for stretching polymer films |
| US7316558B2 (en) | 2002-11-27 | 2008-01-08 | 3M Innovative Properties Company | Devices for stretching polymer films |
| US6936209B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-08-30 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for processing polymer films |
| US7153123B2 (en) | 2002-11-27 | 2006-12-26 | 3M Innovative Properties Company | Devices for conveying, stretching, and taking-away polymer films |
| US6949212B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-09-27 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for stretching polymer films |
| US10350818B2 (en) | 2005-04-08 | 2019-07-16 | 3M Innovative Properties Company | Heat setting optical films |
| US7418202B2 (en) | 2005-08-04 | 2008-08-26 | 3M Innovative Properties Company | Article having a birefringent surface and microstructured features having a variable pitch or angles for use as a blur filter |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8088456B2 (en) | Plastic substrate and liquid crystal display device having same | |
| KR100519883B1 (ko) | 광각의 광학적 지연제 | |
| US7242453B2 (en) | Liquid crystal display device with scattering fiber | |
| TWI536055B (zh) | 偏振板和包含所述偏振板的光學顯示裝置 | |
| KR101073328B1 (ko) | 보상필름을 이용한 액정표시장치 및 그 제조방법 | |
| KR100969148B1 (ko) | 편광된 uv를 이용한 위상차 필름의 제조방법 | |
| TWI485058B (zh) | 光學薄膜的製造方法 | |
| JPH0651116A (ja) | 位相差フィルムの製造方法 | |
| JPH0651119A (ja) | 位相差板の製造方法 | |
| JPH0634815A (ja) | 位相差フィルムの製造方法 | |
| JPH0643321A (ja) | 位相差フィルムの製造方法 | |
| JPH09230316A (ja) | 光学用フイルムおよびその製造方法 | |
| JPH06160629A (ja) | 位相差板の製造方法 | |
| JP3719761B2 (ja) | 光学補償フィルムの製造方法、光学補償フィルム及びそれを用いた液晶表示素子 | |
| JP3350331B2 (ja) | 光学用フイルムの製造方法 | |
| JP3675541B2 (ja) | 光学補償フィルムの製造方法、光学補償フィルム及びそれを用いた液晶表示素子 | |
| TWI489156B (zh) | Optical film, polarizing plate and liquid crystal display device | |
| JP2005316094A (ja) | 複屈折性フィルム、複屈折性フィルムの製造方法、楕円偏光板、偏光板及び液晶表示装置 | |
| JPH06160623A (ja) | 位相差板の製造方法 | |
| JP2636995B2 (ja) | 位相差板の製造方法 | |
| JP2592697B2 (ja) | 位相差フイルムの製造方法 | |
| JP3681079B2 (ja) | 光学補償フィルムの製造方法、光学補償フィルム及びそれを用いた液晶表示素子 | |
| JPH09146085A (ja) | 楕円偏光板及び液晶表示素子 | |
| JP2000111732A (ja) | 3次元複屈折フィルムの製造方法 | |
| JPH0843625A (ja) | 光学補償シートの製造方法 |