JPH0643321A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents
位相差フィルムの製造方法Info
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- JPH0643321A JPH0643321A JP4198183A JP19818392A JPH0643321A JP H0643321 A JPH0643321 A JP H0643321A JP 4198183 A JP4198183 A JP 4198183A JP 19818392 A JP19818392 A JP 19818392A JP H0643321 A JPH0643321 A JP H0643321A
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- Japan
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- film
- stretching
- polysulfone
- retardation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レターデーション値Reが全面で均一でかつ
視野角特性が優れた横一軸延伸ポリサルフォンフィルム
の製造方法を提供すること。 【構成】 平行に配置された一対のガイドレールと、各
ガイドレールに装着され長さ方向へ自由滑走すると共に
フィルム端部を把持する複数のクリップ2群とでフィル
ム把持手段100を構成し、各クリップ間に適宜間隔を
設けた状態で横一軸延伸処理したポリサルフォンフィル
ム(一軸延伸フィルムp)の横方向両端部を把持した
後、熱収縮処理を施して一軸延伸フィルムpの縦方向の
長さを熱収縮前における長さの1/a’1/2 倍以上(但
し、a’は横一軸延伸処理の際のズリを考慮した理論延
伸倍率である)に制御することを特徴とする。そして得
られたフィルムは延伸直角方向の屈折率と厚み方向の屈
折率が近似して入射角によるレターデーション値Reが
全面で均一になるためその視野角特性の向上が図れる。
視野角特性が優れた横一軸延伸ポリサルフォンフィルム
の製造方法を提供すること。 【構成】 平行に配置された一対のガイドレールと、各
ガイドレールに装着され長さ方向へ自由滑走すると共に
フィルム端部を把持する複数のクリップ2群とでフィル
ム把持手段100を構成し、各クリップ間に適宜間隔を
設けた状態で横一軸延伸処理したポリサルフォンフィル
ム(一軸延伸フィルムp)の横方向両端部を把持した
後、熱収縮処理を施して一軸延伸フィルムpの縦方向の
長さを熱収縮前における長さの1/a’1/2 倍以上(但
し、a’は横一軸延伸処理の際のズリを考慮した理論延
伸倍率である)に制御することを特徴とする。そして得
られたフィルムは延伸直角方向の屈折率と厚み方向の屈
折率が近似して入射角によるレターデーション値Reが
全面で均一になるためその視野角特性の向上が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリサルフォン系フィ
ルムを横一軸延伸して位相差フィルムを製造する方法に
係り、特に、レターデーシヨンが全面で均一でかつ視野
角特性に優れた位相差フィルムが求められる製造方法の
改良に関するものである。
ルムを横一軸延伸して位相差フィルムを製造する方法に
係り、特に、レターデーシヨンが全面で均一でかつ視野
角特性に優れた位相差フィルムが求められる製造方法の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相差フィルムとは、一軸延伸された高
分子フィルムの複屈折性(延伸に伴う分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるため生ず
る)を利用し、例えば、液晶表示装置の液晶によってそ
の偏光間に生じた位相差を解消させる(位相差補償とい
う)ものである。そして、上記位相差補償性能はレタデ
ーション値Re、すなわち延伸方向の屈折率とこれに直
交する方向の屈折率の差Δnとフィルムの厚みdとの積
で表される。
分子フィルムの複屈折性(延伸に伴う分子配向により延
伸方向とそれに直交する方向の屈折率が異なるため生ず
る)を利用し、例えば、液晶表示装置の液晶によってそ
の偏光間に生じた位相差を解消させる(位相差補償とい
う)ものである。そして、上記位相差補償性能はレタデ
ーション値Re、すなわち延伸方向の屈折率とこれに直
交する方向の屈折率の差Δnとフィルムの厚みdとの積
で表される。
【0003】このような位相差フィルムは、例えば特開
平2−42406号公報に記載されており、ネックイン
率(延伸方向に直交する方向の収縮率)が10%以下と
なるように一軸延伸して製造される。
平2−42406号公報に記載されており、ネックイン
率(延伸方向に直交する方向の収縮率)が10%以下と
なるように一軸延伸して製造される。
【0004】しかしながら、こうして製造された位相差
フィルムのレターデーション値Reは入射光の入射角が
増大すると変化するため、液晶表示装置の表示画面に色
ムラを生じたり、表示画面を正面から見た場合と横方向
から見た場合とによって白黒が反転したいわゆる色反転
現象が生じたりする。
フィルムのレターデーション値Reは入射光の入射角が
増大すると変化するため、液晶表示装置の表示画面に色
ムラを生じたり、表示画面を正面から見た場合と横方向
から見た場合とによって白黒が反転したいわゆる色反転
現象が生じたりする。
【0005】他方、特開平2−191904号公報に
は、『縦一軸延伸法』によって位相差フィルムを製造す
る際、延伸方向と直交する方向の長さをその延伸前の長
さの比の1/a1/2 〜1/a1/3 に制御することにより
その視野角特性が改善されることが記載されている。
は、『縦一軸延伸法』によって位相差フィルムを製造す
る際、延伸方向と直交する方向の長さをその延伸前の長
さの比の1/a1/2 〜1/a1/3 に制御することにより
その視野角特性が改善されることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高分子フィ
ルムを延伸処理して位相差フィルムを製造する場合、い
くつかの重要品質の内で以下の3点に特に注意する必要
がある。
ルムを延伸処理して位相差フィルムを製造する場合、い
くつかの重要品質の内で以下の3点に特に注意する必要
がある。
【0007】(1)上記レターデーションがフィルム全面
で同じであること。
で同じであること。
【0008】(2)視野角特性が良好なこと。
【0009】(3)外観不良がないこと。
【0010】一方、高分子フィルムを用いて位相差フィ
ルムを製造する方法としては、フィルムを挟み込んだロ
ール間の回転速度の違いを利用してフィルム長手方向に
延伸を行う『縦一軸延伸法』と、機械的にフィルム横方
向に延伸する『横一軸延伸法』の2種類が知られてい
る。そして上記ポリサルフォン系フィルムを延伸する場
合、『縦一軸延伸法』ではフィルムがロールに巻き付い
たり、ロールとフィルムが擦れて傷がついたりするため
上記(3) の品質を満たすことができない。
ルムを製造する方法としては、フィルムを挟み込んだロ
ール間の回転速度の違いを利用してフィルム長手方向に
延伸を行う『縦一軸延伸法』と、機械的にフィルム横方
向に延伸する『横一軸延伸法』の2種類が知られてい
る。そして上記ポリサルフォン系フィルムを延伸する場
合、『縦一軸延伸法』ではフィルムがロールに巻き付い
たり、ロールとフィルムが擦れて傷がついたりするため
上記(3) の品質を満たすことができない。
【0011】そこで、外観不良が無いようにポリサルフ
ォン系フィルムの延伸処理法としては『横一軸延伸法』
が通常適用されている。また。(1) のレターデーション
に関しては延伸条件等の最適化により均一にすることが
可能である。
ォン系フィルムの延伸処理法としては『横一軸延伸法』
が通常適用されている。また。(1) のレターデーション
に関しては延伸条件等の最適化により均一にすることが
可能である。
【0012】しかしながら、上記(2) の視野角特性に関
しては延伸条件で改善することができない。ここで、
『視野角特性が良好』とは、フィルム法線方向からみた
特性と斜め方向からみた特性の差が無い状態を指してい
るが、この視野角特性は樹脂内の屈折率異方性と密接な
関係がある。ここで、『屈折率異方性』とは、フィルム
の延伸方向、これと直交する方向(延伸直角方向)、フ
ィルムの厚み方向の3方向の屈折率がそれぞれ異なって
いる状態を指している。
しては延伸条件で改善することができない。ここで、
『視野角特性が良好』とは、フィルム法線方向からみた
特性と斜め方向からみた特性の差が無い状態を指してい
るが、この視野角特性は樹脂内の屈折率異方性と密接な
関係がある。ここで、『屈折率異方性』とは、フィルム
の延伸方向、これと直交する方向(延伸直角方向)、フ
ィルムの厚み方向の3方向の屈折率がそれぞれ異なって
いる状態を指している。
【0013】そして、上記視野角特性を良好にするため
には、3方向の屈折率の内、延伸直角方向と厚み方向の
屈折率を等しくする方法が容易である。これは以下の理
由による。すなわち、面内(フィルム法線方向からみた
特性)のレターデーションは、延伸方向と延伸直角方向
の屈折率差から求められる。斜め方向からみる場合、こ
れに厚み方向の成分が加わる。この厚み方向の屈折率が
他の2方向に較べて著しく異なる場合、上記レターデー
ションは面内に較べ著しく大きくなるか小さくなる。こ
の斜め方向からみた場合のレターデーションの変化が視
野角の不良である。例えば、この様な位相差フィルムを
液晶ディスプレーに実装した場合、正面と斜めとで色が
反転する現象が起こってしまう。そこで、この斜め方向
からみたレターデーションの変化を極力抑えるために
は、見掛上厚み方向の屈折率が影響しないように延伸直
角方向と厚み方向の屈折率を等しくする方法がよい。
には、3方向の屈折率の内、延伸直角方向と厚み方向の
屈折率を等しくする方法が容易である。これは以下の理
由による。すなわち、面内(フィルム法線方向からみた
特性)のレターデーションは、延伸方向と延伸直角方向
の屈折率差から求められる。斜め方向からみる場合、こ
れに厚み方向の成分が加わる。この厚み方向の屈折率が
他の2方向に較べて著しく異なる場合、上記レターデー
ションは面内に較べ著しく大きくなるか小さくなる。こ
の斜め方向からみた場合のレターデーションの変化が視
野角の不良である。例えば、この様な位相差フィルムを
液晶ディスプレーに実装した場合、正面と斜めとで色が
反転する現象が起こってしまう。そこで、この斜め方向
からみたレターデーションの変化を極力抑えるために
は、見掛上厚み方向の屈折率が影響しないように延伸直
角方向と厚み方向の屈折率を等しくする方法がよい。
【0014】ところで、この屈折率は樹脂の内部応力に
一次的に比例している。ポリサルフォンフィルムはもと
もと1.633の固有屈折率を有しているが、この樹脂
を内から外に引っ張ると屈折率は大きくなり、外から内
に圧縮すると小さくなる。
一次的に比例している。ポリサルフォンフィルムはもと
もと1.633の固有屈折率を有しているが、この樹脂
を内から外に引っ張ると屈折率は大きくなり、外から内
に圧縮すると小さくなる。
【0015】屈折率の変化を延伸に当てはめて考える
と、図4(A)に示すように等方的だった屈折率が延伸
方向へ引っ張られるため大きくなる。他方、厚み方向に
は図4(B)に示すように圧縮されるため小さくなる。
また、延伸直角方向には変化せず規制されているため変
化は少ない。
と、図4(A)に示すように等方的だった屈折率が延伸
方向へ引っ張られるため大きくなる。他方、厚み方向に
は図4(B)に示すように圧縮されるため小さくなる。
また、延伸直角方向には変化せず規制されているため変
化は少ない。
【0016】これに対し『横一軸延伸法』においては延
伸方向と直交する方向(延伸直角方向)には力が作用し
難いため(フィルムを搬送させるためのロール間隔が一
定で規制されているため)、延伸直角方向の変化は少な
い(実際には圧縮力が残留するため僅かながら小さくな
る)。
伸方向と直交する方向(延伸直角方向)には力が作用し
難いため(フィルムを搬送させるためのロール間隔が一
定で規制されているため)、延伸直角方向の変化は少な
い(実際には圧縮力が残留するため僅かながら小さくな
る)。
【0017】また、延伸処理の際のフィルムの単位体積
を考えると、図5(A)に示すように延伸方向(この場
合x軸方向)にa倍に引っ張ると、他の2方向(y軸方
向とz軸方向)は普通1/a1/2 倍になる(すなわち延
伸前後のフィルムの体積は一定であるからである)。こ
の場合、屈折率は延伸直角方向と厚み方向共に同じ応力
がかかるため、図5(B)に示すように上記延伸直角方
向の屈折率(ny )と厚み方向の屈折率(nz )は等し
くなる。
を考えると、図5(A)に示すように延伸方向(この場
合x軸方向)にa倍に引っ張ると、他の2方向(y軸方
向とz軸方向)は普通1/a1/2 倍になる(すなわち延
伸前後のフィルムの体積は一定であるからである)。こ
の場合、屈折率は延伸直角方向と厚み方向共に同じ応力
がかかるため、図5(B)に示すように上記延伸直角方
向の屈折率(ny )と厚み方向の屈折率(nz )は等し
くなる。
【0018】この状態では視野角特性は良好である。
【0019】ところが、『横一軸延伸法』においては上
述したようにフィルムの長手方向が規制されているため
図6(A)に示すように長手方向(y軸方向)へは収縮
しない。このため、厚み方向は1/a倍に収縮し、図6
(B)に示すように延伸直角方向の屈折率(ny )と厚
み方向の屈折率(nz )が異なってしまい、その視野角
特性が低下する問題点があった。
述したようにフィルムの長手方向が規制されているため
図6(A)に示すように長手方向(y軸方向)へは収縮
しない。このため、厚み方向は1/a倍に収縮し、図6
(B)に示すように延伸直角方向の屈折率(ny )と厚
み方向の屈折率(nz )が異なってしまい、その視野角
特性が低下する問題点があった。
【0020】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたものであって、その課題とするところは、ポリサル
フォン系フィルムを用いる横一軸延伸法においてレター
デーションが全面で均一でかつ視野角特性に優れた位相
差フィルムの製造方法を提供するすることにある。
れたものであって、その課題とするところは、ポリサル
フォン系フィルムを用いる横一軸延伸法においてレター
デーションが全面で均一でかつ視野角特性に優れた位相
差フィルムの製造方法を提供するすることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、ポリサルフォン系フィルムを横一軸延伸処理
した後、このポリサルフォン系フィルムの縦方向を熱収
縮させて位相差フィルムを製造する方法を前提とし、平
行に配置された一対のガイドレールと、各ガイドレール
に装着されかつ長さ方向へ自由滑走すると共に上記ポリ
サルフォン系フィルムの横方向両端部を把持する複数の
治具群とでフィルム把持手段を構成し、このフィルム把
持手段の治具間に適宜間隔を設けた状態で横一軸延伸処
理されたポリサルフォン系フィルムの横方向両端部を順
次把持させた後、熱収縮処理を施してポリサルフォン系
フィルムの縦方向の長さを熱収縮前における長さの1/
a’1/2 倍以上(但し、a’は上記横一軸延伸処理の理
論延伸倍率である)に制御することを特徴とするもので
あり、また、請求項2に係る発明は請求項1に係る位相
差フィルムの製造方法を前提とし、上記治具が、平行に
配置されたガイドレールの内側においてポリサルフォン
系フィルムの横方向両端部を把持する把持部と、上記ガ
イドレールの外側においてこのガイドレール上を自由滑
走する回転部とを具備することを特徴とするものであ
る。
る発明は、ポリサルフォン系フィルムを横一軸延伸処理
した後、このポリサルフォン系フィルムの縦方向を熱収
縮させて位相差フィルムを製造する方法を前提とし、平
行に配置された一対のガイドレールと、各ガイドレール
に装着されかつ長さ方向へ自由滑走すると共に上記ポリ
サルフォン系フィルムの横方向両端部を把持する複数の
治具群とでフィルム把持手段を構成し、このフィルム把
持手段の治具間に適宜間隔を設けた状態で横一軸延伸処
理されたポリサルフォン系フィルムの横方向両端部を順
次把持させた後、熱収縮処理を施してポリサルフォン系
フィルムの縦方向の長さを熱収縮前における長さの1/
a’1/2 倍以上(但し、a’は上記横一軸延伸処理の理
論延伸倍率である)に制御することを特徴とするもので
あり、また、請求項2に係る発明は請求項1に係る位相
差フィルムの製造方法を前提とし、上記治具が、平行に
配置されたガイドレールの内側においてポリサルフォン
系フィルムの横方向両端部を把持する把持部と、上記ガ
イドレールの外側においてこのガイドレール上を自由滑
走する回転部とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0022】一方、請求項3に係る発明は請求項1又は
2に係る位相差フィルムの製造方法を前提とし、製造さ
れた位相差フィルムに対しその法線に平行な方向から波
長589.8 nmのナトリウムD線を入射した場合のレター
デーションをRe0 とし、法線に対し40度の方向から
入射した場合のレターデーションをRe40としたとき、
下記式(1)を満たしていることを特徴とするものであ
る。
2に係る位相差フィルムの製造方法を前提とし、製造さ
れた位相差フィルムに対しその法線に平行な方向から波
長589.8 nmのナトリウムD線を入射した場合のレター
デーションをRe0 とし、法線に対し40度の方向から
入射した場合のレターデーションをRe40としたとき、
下記式(1)を満たしていることを特徴とするものであ
る。
【0023】 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) 請求項1〜3に係る発明によれば横一軸延伸法を適用し
た場合においても横一軸延伸処理したポリサルフォン系
フィルムの横方向両端部を把持してフィルムの延伸直角
方向への収縮処理が図れるため、延伸直角方向と厚み方
向の屈折率を揃えることが可能となる。すなわち、フィ
ルムの延伸直角方向の長さが熱収縮される前の延伸直角
方向の長さの1/a’1/2 倍以上となり、延伸直角方向
の屈折率が厚み方向の屈折率に近づいて入射角の相違に
よるレターデーションReの相違を小さいものとする。
た場合においても横一軸延伸処理したポリサルフォン系
フィルムの横方向両端部を把持してフィルムの延伸直角
方向への収縮処理が図れるため、延伸直角方向と厚み方
向の屈折率を揃えることが可能となる。すなわち、フィ
ルムの延伸直角方向の長さが熱収縮される前の延伸直角
方向の長さの1/a’1/2 倍以上となり、延伸直角方向
の屈折率が厚み方向の屈折率に近づいて入射角の相違に
よるレターデーションReの相違を小さいものとする。
【0024】ところで、一般に延伸されたフィルムを構
成するポリマー鎖は隣接するポリマー鎖と絡み合い、こ
の絡み合いによって生じる剪断力により配向状態を保持
する。そして、一旦延伸されたフィルムにおいては、ガ
ラス転移点以下の温度に加熱された場合であってもこの
剪断力により上記延伸状態が保持される。
成するポリマー鎖は隣接するポリマー鎖と絡み合い、こ
の絡み合いによって生じる剪断力により配向状態を保持
する。そして、一旦延伸されたフィルムにおいては、ガ
ラス転移点以下の温度に加熱された場合であってもこの
剪断力により上記延伸状態が保持される。
【0025】しかし、ポリマーの種類によっては上記剪
断力が低いため延伸状態を保持できないものもある。こ
の樹脂間の滑りを便宜的に『ズリ』と呼んでいるが、ポ
リサルフォン系樹脂のズリ量は他の光学用樹脂に較べて
大きい。
断力が低いため延伸状態を保持できないものもある。こ
の樹脂間の滑りを便宜的に『ズリ』と呼んでいるが、ポ
リサルフォン系樹脂のズリ量は他の光学用樹脂に較べて
大きい。
【0026】前述した横一軸延伸後の収縮状態において
は延伸直角方向が1のまま厚み方向が1/a倍であり
(図6A参照)、単純な弾性回復であればそれぞれ1/
a1/2になって安定するが、上記『ズリ』のため実際の
回復後は1/a1/2 より大きい。この応力緩和も加味し
た回復制御を行うことがポリサルフォン系フィルムの屈
折率制御上重要なポイントである。
は延伸直角方向が1のまま厚み方向が1/a倍であり
(図6A参照)、単純な弾性回復であればそれぞれ1/
a1/2になって安定するが、上記『ズリ』のため実際の
回復後は1/a1/2 より大きい。この応力緩和も加味し
た回復制御を行うことがポリサルフォン系フィルムの屈
折率制御上重要なポイントである。
【0027】この1/a1/2 より大きな予想回復量は1
/a’1/2 とおくことができる。すなわち、a倍に延伸
したフィルムを、上記『ズリ』分を相殺して見掛上a’
倍(a’<a)に延伸したフィルムとみなして扱うので
ある。
/a’1/2 とおくことができる。すなわち、a倍に延伸
したフィルムを、上記『ズリ』分を相殺して見掛上a’
倍(a’<a)に延伸したフィルムとみなして扱うので
ある。
【0028】そして、延伸直角方向及び厚み方向を1/
a’1/2 に制御することで良好な視野角を得ることがで
きる。
a’1/2 に制御することで良好な視野角を得ることがで
きる。
【0029】このa’(a’:ズリを考慮した理論延伸
倍率)は実測から求めることができる。
倍率)は実測から求めることができる。
【0030】以下、この点についてより具体的に説明
と、例えば固有屈折率1.633のポリサルフォンフィ
ルムを1.5倍に横一軸延伸すると、延伸方向の屈折率
は1.6357に増加する。
と、例えば固有屈折率1.633のポリサルフォンフィ
ルムを1.5倍に横一軸延伸すると、延伸方向の屈折率
は1.6357に増加する。
【0031】そして、この延伸状態を保持したまま(す
なわち延伸されたフィルムの四方を固定したまま)加熱
すると屈折率は1.6347に低下する。
なわち延伸されたフィルムの四方を固定したまま)加熱
すると屈折率は1.6347に低下する。
【0032】ここで、延伸による長さの増加分と、屈折
率の増加分が比例すると仮定すると、横一軸延伸倍率を
a、屈折率をn、比例定数をkとして、下記式(2)が
成立する。
率の増加分が比例すると仮定すると、横一軸延伸倍率を
a、屈折率をn、比例定数をkとして、下記式(2)が
成立する。
【0033】 n=k×(a−1)+1.633 (2) 但し、式中の(a−1)は、延伸による長さの増加分を
延伸前の長さで割ったものを意味している。
延伸前の長さで割ったものを意味している。
【0034】そして、a=1.5の場合、n=1.63
57であることからk=0.0054であり、上記
(2)は下記式(3)と書き直すことができる。
57であることからk=0.0054であり、上記
(2)は下記式(3)と書き直すことができる。
【0035】 n=0.0054(a−1)+1.633 (3) そして、延伸状態を保持したまま加熱した後のフィルム
の屈折率が1.6347であることから、これと同様の
屈折率を有する延伸フィルムの延伸倍率(理論延伸倍
率)をa’とすると、下記式(4)が成立する。
の屈折率が1.6347であることから、これと同様の
屈折率を有する延伸フィルムの延伸倍率(理論延伸倍
率)をa’とすると、下記式(4)が成立する。
【0036】 1.6347=0.0054(a’−1)+1.633 (4) これを計算するとa’=1.315となり、加熱後のフ
ィルムは見掛け上1.5倍に延伸処理されたものであり
ながら、実質的には1.315倍に延伸されたフィルム
と同様の配向状態を有するに過ぎず、この理論延伸倍率
a’で延伸された横一軸延伸ポリサルフォンフィルムと
等価に取り扱うことができる。
ィルムは見掛け上1.5倍に延伸処理されたものであり
ながら、実質的には1.315倍に延伸されたフィルム
と同様の配向状態を有するに過ぎず、この理論延伸倍率
a’で延伸された横一軸延伸ポリサルフォンフィルムと
等価に取り扱うことができる。
【0037】このため、延伸直角方向(横一軸延伸され
たポリサルフォンフィルムの縦方向)の長さを熱収縮前
の長さの1/a’1/2 倍以上に制御した場合、この延伸
直角方向の屈折率と厚み方向の屈折率が等しくなり、入
射角の如何を問わずレターデーション値Reが一定で視
野角特性の優れたものとなる。
たポリサルフォンフィルムの縦方向)の長さを熱収縮前
の長さの1/a’1/2 倍以上に制御した場合、この延伸
直角方向の屈折率と厚み方向の屈折率が等しくなり、入
射角の如何を問わずレターデーション値Reが一定で視
野角特性の優れたものとなる。
【0038】請求項1〜3に係る発明はこのような技術
的理由に基づいてなされている。
的理由に基づいてなされている。
【0039】これ等発明において延伸状態を保持したま
ま加熱した後の屈折率によって特定される理論延伸倍率
a’は、上述した予備実験によって加熱前の屈折率nと
延伸倍率a、及び、加熱後の屈折率n’を測定して、下
記式(5)、及び(6)から算出することができる。
ま加熱した後の屈折率によって特定される理論延伸倍率
a’は、上述した予備実験によって加熱前の屈折率nと
延伸倍率a、及び、加熱後の屈折率n’を測定して、下
記式(5)、及び(6)から算出することができる。
【0040】すなわち、 n =k×(a−1)+n0 (5) n’=k×(a’−1)+n0 (6) 但し、n0 は延伸前の固有屈折率、kは比例定数であ
る。
る。
【0041】そして、式(5)及び(6)から a’=1+(a−1)×(n’−n0 )/(n−n0 ) (7) 尚、実験を繰り返してこの理論延伸倍率を求めた結果に
よると、一般に、 1/a1/2 < 1.05/a1/2
< 1/a’1/2の関係が成り立つ。
よると、一般に、 1/a1/2 < 1.05/a1/2
< 1/a’1/2の関係が成り立つ。
【0042】また、1/a1/3 と1/a’1/2 は延伸条
件によって大小関係は異なる。特開平2−191904
号公報に記載されているように1/a1/3 以下という範
囲内に制御することは、横一軸延伸したポリサルフォン
フィルムを用いる限りは限られた延伸条件でしか対応す
ることができない。
件によって大小関係は異なる。特開平2−191904
号公報に記載されているように1/a1/3 以下という範
囲内に制御することは、横一軸延伸したポリサルフォン
フィルムを用いる限りは限られた延伸条件でしか対応す
ることができない。
【0043】次に、熱収縮させるポリサルフォンフィル
ムの収縮量は(1−1/a’1/2 )が適当であるが、不
具合により正確な収縮量が与えられなかったとする。例
えば、特開平2−191904号公報の記載のように1
−1/a1/2 〜1/a1/3 の範囲で延伸直角方向に弛ま
せて熱収縮処理をしてしまったとすると、弛ませ量が1
−1.05/a1/2 (正確には1−1/a’1/2 )より
大の場合、フィルムはズリによって収縮しきれなくな
り、表面には波状のしわが残り光学フィルムとしては使
用できない。
ムの収縮量は(1−1/a’1/2 )が適当であるが、不
具合により正確な収縮量が与えられなかったとする。例
えば、特開平2−191904号公報の記載のように1
−1/a1/2 〜1/a1/3 の範囲で延伸直角方向に弛ま
せて熱収縮処理をしてしまったとすると、弛ませ量が1
−1.05/a1/2 (正確には1−1/a’1/2 )より
大の場合、フィルムはズリによって収縮しきれなくな
り、表面には波状のしわが残り光学フィルムとしては使
用できない。
【0044】また、逆に(1−1/a’1/2 )より著し
く小さな弛ませ量で保持した場合には(例えば、ほとん
どネックイン量が0に近い場合)、熱収縮処理を加えて
も延伸直角方向に収縮しないため屈折率の変化が起きな
い。従って、延伸直角方向の屈折率を厚み方向の屈折率
に近付けることが困難なため、視野角特性の改善は期待
できなくなる。また、不用意にズリを起こさせてしまう
ため、フィルム面内の屈折率差が小さくなり所定のレタ
ーデーションを得ることが困難となる。
く小さな弛ませ量で保持した場合には(例えば、ほとん
どネックイン量が0に近い場合)、熱収縮処理を加えて
も延伸直角方向に収縮しないため屈折率の変化が起きな
い。従って、延伸直角方向の屈折率を厚み方向の屈折率
に近付けることが困難なため、視野角特性の改善は期待
できなくなる。また、不用意にズリを起こさせてしまう
ため、フィルム面内の屈折率差が小さくなり所定のレタ
ーデーションを得ることが困難となる。
【0045】従って、1.05/a1/2 より大で、1/
a’1/2 以上で、かつ1/a’1/2より著しく大きくな
らないように制御することが不可欠である。
a’1/2 以上で、かつ1/a’1/2より著しく大きくな
らないように制御することが不可欠である。
【0046】また、上述した特開平2−42406号公
報においてはネックイン率を10%以下、望ましくは0
%に抑えるように記載されているが、ネックインを束縛
して延伸を行うと上述したように延伸方向に対し直交す
る方向が1/a’1/2 倍になれないため、延伸直角方向
と厚み方向の屈折率が等しくならない。従って、視野角
特性の向上は期待できない。特に、a’>1.24のフ
ィルムにおいてはネックイン率が10%以下では絶対に
延伸直角方向と厚み方向の屈折率は等しくならず、視野
角特性の良い位相差フィルムは得られない。
報においてはネックイン率を10%以下、望ましくは0
%に抑えるように記載されているが、ネックインを束縛
して延伸を行うと上述したように延伸方向に対し直交す
る方向が1/a’1/2 倍になれないため、延伸直角方向
と厚み方向の屈折率が等しくならない。従って、視野角
特性の向上は期待できない。特に、a’>1.24のフ
ィルムにおいてはネックイン率が10%以下では絶対に
延伸直角方向と厚み方向の屈折率は等しくならず、視野
角特性の良い位相差フィルムは得られない。
【0047】本発明においては、上述の1/a’1/2 倍
以上かつ1/a’1/2 倍より著しく大きくならない範囲
の熱収縮量を実現するため、延伸方向には収縮せず(平
行に配置された一対のガイドレールにそれぞれ治具群が
装着されているため各ガイドレールに装着された治具間
距離は変化しない)、延伸直角方向のみにフィルムの収
縮応力に対応して自由滑走する治具群によりフィルムの
横方向両端部を把持させる方法を採ることでその達成を
図っている。
以上かつ1/a’1/2 倍より著しく大きくならない範囲
の熱収縮量を実現するため、延伸方向には収縮せず(平
行に配置された一対のガイドレールにそれぞれ治具群が
装着されているため各ガイドレールに装着された治具間
距離は変化しない)、延伸直角方向のみにフィルムの収
縮応力に対応して自由滑走する治具群によりフィルムの
横方向両端部を把持させる方法を採ることでその達成を
図っている。
【0048】すなわち、一対のガイドレールを平行に配
置し、かつ、各ガイドレールにクリップ等の治具群を装
置する。この場合、別々のガイドレールに装着された各
治具群はガイドレールが平行に配置されていることより
これ等治具間距離は一定に保たれる。また、各治具は、
平行に配置されたガイドレールの内側においてポリサル
フォン系フィルムの横方向両端部を把持する把持部と、
上記ガイドレールの外側においてこのガイドレール上を
自由滑走(走行)する回転部を具備しており、そのう
ち、上記回転部がガイドレールと接触している。
置し、かつ、各ガイドレールにクリップ等の治具群を装
置する。この場合、別々のガイドレールに装着された各
治具群はガイドレールが平行に配置されていることより
これ等治具間距離は一定に保たれる。また、各治具は、
平行に配置されたガイドレールの内側においてポリサル
フォン系フィルムの横方向両端部を把持する把持部と、
上記ガイドレールの外側においてこのガイドレール上を
自由滑走(走行)する回転部を具備しており、そのう
ち、上記回転部がガイドレールと接触している。
【0049】上記回転部は熱収縮処理の際にフィルムの
延伸方向(すなわちフィルムの横方向)の収縮応力によ
り強くガイドレールに押付けられるが、このような力が
作用してもガイドレール上を滑走できる(ころがること
が可能)ものであれば任意であり、例えば、耐熱性ベア
リングの適用が考えられる。
延伸方向(すなわちフィルムの横方向)の収縮応力によ
り強くガイドレールに押付けられるが、このような力が
作用してもガイドレール上を滑走できる(ころがること
が可能)ものであれば任意であり、例えば、耐熱性ベア
リングの適用が考えられる。
【0050】また、上記フィルムの横方向両端部を把持
する把持部については、フィルム両端部を保持できる機
能を有し、かつ、フィルムに亀裂やしわ等を与えないも
のであればその形状は問わず任意のものの適用が可能で
ある。
する把持部については、フィルム両端部を保持できる機
能を有し、かつ、フィルムに亀裂やしわ等を与えないも
のであればその形状は問わず任意のものの適用が可能で
ある。
【0051】別々のガイドレールに装着された上記治具
群は、横一軸延伸されたポリサルフォン系フィルムの横
方向両端部を等間隔の状態で把持する。そして、上記ガ
イドレールが平行に配置されていることから互いに向い
合う治具間の間隔は変化せず、従って延伸方向(すなわ
ちフィルムの横方向)では加熱されてフィルムに収縮応
力が発生してもフィルムは延伸方向へは収縮できない。
群は、横一軸延伸されたポリサルフォン系フィルムの横
方向両端部を等間隔の状態で把持する。そして、上記ガ
イドレールが平行に配置されていることから互いに向い
合う治具間の間隔は変化せず、従って延伸方向(すなわ
ちフィルムの横方向)では加熱されてフィルムに収縮応
力が発生してもフィルムは延伸方向へは収縮できない。
【0052】他方、延伸直角方向においては拘束力が作
用せず上記治具の回転部が回転して自由にガイドレール
上を滑走し位置を変えることができため、延伸直角方向
の収縮応力が発生するとこの応力の大きさに対応してフ
ィルムは延伸直角方向へ自由に収縮することができる。
用せず上記治具の回転部が回転して自由にガイドレール
上を滑走し位置を変えることができため、延伸直角方向
の収縮応力が発生するとこの応力の大きさに対応してフ
ィルムは延伸直角方向へ自由に収縮することができる。
【0053】また、フィルムは加熱後に収縮を始め上記
治具群はその応力に応じて付随的に移動するため、ガイ
ドレールと治具群とで構成されるフィルム把持手段への
フィルムの装着については装着直後においてフィルムに
しわがよっていない状態であればよく特に注意は要さな
い。
治具群はその応力に応じて付随的に移動するため、ガイ
ドレールと治具群とで構成されるフィルム把持手段への
フィルムの装着については装着直後においてフィルムに
しわがよっていない状態であればよく特に注意は要さな
い。
【0054】本発明における横一軸延伸条件について
は、所望の位相差値を得る場合場合に応じてその延伸温
度、倍率、延伸速度、ヒートセット(延伸後期の熱処
理)温度、ヒートセット時間等の諸条件を適宜設定変更
してこれを行う。
は、所望の位相差値を得る場合場合に応じてその延伸温
度、倍率、延伸速度、ヒートセット(延伸後期の熱処
理)温度、ヒートセット時間等の諸条件を適宜設定変更
してこれを行う。
【0055】また、本発明における熱処理は、フィルム
の長さ方向両端部を把持する工程と、加熱(収縮)工程
とから成り、加熱工程出の加熱温度、加熱時間等の条件
は適宜設定可能である。
の長さ方向両端部を把持する工程と、加熱(収縮)工程
とから成り、加熱工程出の加熱温度、加熱時間等の条件
は適宜設定可能である。
【0056】上述したように所望の位相差値を得る場合
場合に応じてその設定条件は適宜変更されるが、この変
更に伴って適用されているポリサルフォン系フィルムの
収縮応力も変化する。すなわち収縮量が微妙に変化す
る。そして、ガイドレールの長さ方向へ自由滑走する治
具群はフィルムの収縮応力に対応して連鎖的にその収縮
量を決定していくため、常にフィルムの収縮量を任意の
熱処理条件等に対応した理論収縮値に近づけることが可
能となる。
場合に応じてその設定条件は適宜変更されるが、この変
更に伴って適用されているポリサルフォン系フィルムの
収縮応力も変化する。すなわち収縮量が微妙に変化す
る。そして、ガイドレールの長さ方向へ自由滑走する治
具群はフィルムの収縮応力に対応して連鎖的にその収縮
量を決定していくため、常にフィルムの収縮量を任意の
熱処理条件等に対応した理論収縮値に近づけることが可
能となる。
【0057】また、上記ガイドレールやこのガイドレー
ルに装着される治具群の回転部表面は滑らかに調整され
てはいるが、わずかながらの転がり摩擦を生じている。
従って、熱収縮処理においてポリサルフォン系フィルム
の縦方向の長さは熱収縮前における長さの1/a’1/2
倍には到達し難く、実際には1/a’1/2 倍より若干大
きい状態で収縮を終了する。この状態は上述したように
1/a’1/2 倍以上かつ1/a’1/2 倍より著しく大き
くならない範囲の延伸直角方向の収縮量を実現し理想的
である。
ルに装着される治具群の回転部表面は滑らかに調整され
てはいるが、わずかながらの転がり摩擦を生じている。
従って、熱収縮処理においてポリサルフォン系フィルム
の縦方向の長さは熱収縮前における長さの1/a’1/2
倍には到達し難く、実際には1/a’1/2 倍より若干大
きい状態で収縮を終了する。この状態は上述したように
1/a’1/2 倍以上かつ1/a’1/2 倍より著しく大き
くならない範囲の延伸直角方向の収縮量を実現し理想的
である。
【0058】尚、上記ポリサルフォン系フィルムの横一
軸延伸処理を行う方法としては、横一軸テンター延伸法
が好適である。
軸延伸処理を行う方法としては、横一軸テンター延伸法
が好適である。
【0059】
【作用】請求項1〜2に係る発明によれば、平行に配置
された一対のガイドレールと、各ガイドレールに装着さ
れかつ長さ方向へ自由滑走すると共に上記ポリサルフォ
ン系フィルムの横方向両端部を把持する複数の治具群と
でフィルム把持手段を構成し、このフィルム把持手段の
治具間に適宜間隔を設けた状態で横一軸延伸処理された
ポリサルフォン系フィルムの横方向両端部を順次把持さ
せた後、熱収縮処理を施してポリサルフォン系フィルム
の縦方向の長さを熱収縮前における長さの1/a’1/2
倍以上(但し、a’は上記横一軸延伸処理の理論延伸倍
率である)に制御しているため、良好な外観を有ししか
も延伸直角方向と厚み方向の屈折率が略同等の位相差フ
ィルムを製造することができる。
された一対のガイドレールと、各ガイドレールに装着さ
れかつ長さ方向へ自由滑走すると共に上記ポリサルフォ
ン系フィルムの横方向両端部を把持する複数の治具群と
でフィルム把持手段を構成し、このフィルム把持手段の
治具間に適宜間隔を設けた状態で横一軸延伸処理された
ポリサルフォン系フィルムの横方向両端部を順次把持さ
せた後、熱収縮処理を施してポリサルフォン系フィルム
の縦方向の長さを熱収縮前における長さの1/a’1/2
倍以上(但し、a’は上記横一軸延伸処理の理論延伸倍
率である)に制御しているため、良好な外観を有ししか
も延伸直角方向と厚み方向の屈折率が略同等の位相差フ
ィルムを製造することができる。
【0060】また、請求項3に係る発明によれば、製造
された位相差フィルムに対しその法線に平行な方向から
波長589.8 nmのナトリウムD線を入射した場合のレタ
ーデーションをRe0 とし、法線に対し40度の方向か
ら入射した場合のレターデーションをRe40としたと
き、この製造された位相差フィルムが、 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) の(1)式を満たしており、延伸直角方向の屈折率と厚
み方向の屈折率が近似して入射角によるレターデーショ
ン値の変化が小さくなるためその視野角特性の向上が図
れる。
された位相差フィルムに対しその法線に平行な方向から
波長589.8 nmのナトリウムD線を入射した場合のレタ
ーデーションをRe0 とし、法線に対し40度の方向か
ら入射した場合のレターデーションをRe40としたと
き、この製造された位相差フィルムが、 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) の(1)式を満たしており、延伸直角方向の屈折率と厚
み方向の屈折率が近似して入射角によるレターデーショ
ン値の変化が小さくなるためその視野角特性の向上が図
れる。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0062】[実施例1]まず、図2〜3に示すように
水平部10と垂直部11を有しその垂直部11に帯状の
開口12を有する断面略L字形状の一対のガイドレール
1、1’を平行に配置し、これ等ガイドレール1、1’
に対し図3に示された複数のクリップ2を装着してフィ
ルム把持手段100を構成した。また、上記クリップ2
は、ガイドレール1の開口12にその基端側が摺動可能
に嵌装されその基端部位に耐熱性ベアリング21が取付
けられていると共にその先端に段差部22を有する下ク
リップ23と、その基端側が下クリップ23の上面部に
回動可能に取付けられその先端側に上記段差部22に嵌
合する段差部24を有する上クリップ25とでその主要
部が構成されており、かつ、この上クリップ25の上面
と上記ガイドレール1の水平部10間にはスプリング2
6が介装されて上記下クリップ23の段差部22と上ク
リップ25の段差部24間にてフィルムpの長さ方向両
端部を把持できるようになっていると共に、ガイドレー
ル1、1’の長さ方向に亘り自由に滑走できるよう調整
されている。
水平部10と垂直部11を有しその垂直部11に帯状の
開口12を有する断面略L字形状の一対のガイドレール
1、1’を平行に配置し、これ等ガイドレール1、1’
に対し図3に示された複数のクリップ2を装着してフィ
ルム把持手段100を構成した。また、上記クリップ2
は、ガイドレール1の開口12にその基端側が摺動可能
に嵌装されその基端部位に耐熱性ベアリング21が取付
けられていると共にその先端に段差部22を有する下ク
リップ23と、その基端側が下クリップ23の上面部に
回動可能に取付けられその先端側に上記段差部22に嵌
合する段差部24を有する上クリップ25とでその主要
部が構成されており、かつ、この上クリップ25の上面
と上記ガイドレール1の水平部10間にはスプリング2
6が介装されて上記下クリップ23の段差部22と上ク
リップ25の段差部24間にてフィルムpの長さ方向両
端部を把持できるようになっていると共に、ガイドレー
ル1、1’の長さ方向に亘り自由に滑走できるよう調整
されている。
【0063】次に、幅(延伸方向)430.0mm、長
さ(延伸直角方向)500.0mm、厚さ100.0μ
mのポリサルフォンフィルム(Tg=190℃)をテン
ター延伸機で、延伸温度190℃、延伸倍率1.5倍、
ヒートセット温度170℃、ヒートセット時間30 sec
で横一軸延伸した。尚、理論延伸倍率a’を測定により
求めると1.386倍であった。
さ(延伸直角方向)500.0mm、厚さ100.0μ
mのポリサルフォンフィルム(Tg=190℃)をテン
ター延伸機で、延伸温度190℃、延伸倍率1.5倍、
ヒートセット温度170℃、ヒートセット時間30 sec
で横一軸延伸した。尚、理論延伸倍率a’を測定により
求めると1.386倍であった。
【0064】そして、理論縮小率=(1−1/a’
1/2 )×100 (%) とすると、この場合の理論縮小率は15.05%であっ
た。
1/2 )×100 (%) とすると、この場合の理論縮小率は15.05%であっ
た。
【0065】次いで、上記フィルム把持手段100の各
クリップ2間に図1(A)に示すように適宜間隔を設け
ながら上記横一軸延伸フィルムpの長さ方向両端部を順
次把持させたのち、190℃、2分間の熱収縮処理を施
して縦方向の寸法を縮小させた。この場合、各クリップ
2は上記ガイドレール1、1’の長さ方向に亘り自由に
滑走できるように調整されているため、熱収縮処理の際
にフィルムpの縦方向(延伸直角方向)における収縮応
力が発生するとこの応力に応じてフィルムpは自由に収
縮することが可能である(図1B参照)。
クリップ2間に図1(A)に示すように適宜間隔を設け
ながら上記横一軸延伸フィルムpの長さ方向両端部を順
次把持させたのち、190℃、2分間の熱収縮処理を施
して縦方向の寸法を縮小させた。この場合、各クリップ
2は上記ガイドレール1、1’の長さ方向に亘り自由に
滑走できるように調整されているため、熱収縮処理の際
にフィルムpの縦方向(延伸直角方向)における収縮応
力が発生するとこの応力に応じてフィルムpは自由に収
縮することが可能である(図1B参照)。
【0066】そして、熱収縮処理されたフィルムpの長
さ方向(延伸直角方向)の寸法を測定すると425.6
mmであり、425.6/500.0=0.8512か
らその縮小率は14.88%と上記理論縮小率より僅か
に小さかった。これはまさしく1/a’1/2 倍以上かつ
1/a’1/2 倍より著しく大きくならない範囲に含まれ
る。
さ方向(延伸直角方向)の寸法を測定すると425.6
mmであり、425.6/500.0=0.8512か
らその縮小率は14.88%と上記理論縮小率より僅か
に小さかった。これはまさしく1/a’1/2 倍以上かつ
1/a’1/2 倍より著しく大きくならない範囲に含まれ
る。
【0067】次に、得られた位相差フィルムのR値、及
び、(Re40/Re0 )についてその評価を行った。
び、(Re40/Re0 )についてその評価を行った。
【0068】尚、R値は、測定波長と位相差値が等しい
ときの位相差値である。
ときの位相差値である。
【0069】また、(Re40/Re0 )は、フィルムを
延伸軸、及び、延伸軸と直交する軸(フィルム面内)を
軸とし、40度回転させたときのレターデーション値R
e40(590nm)と、0度のときのレターデーション
値Re0 を測定し、その比をとったものである。
延伸軸、及び、延伸軸と直交する軸(フィルム面内)を
軸とし、40度回転させたときのレターデーション値R
e40(590nm)と、0度のときのレターデーション
値Re0 を測定し、その比をとったものである。
【0070】評価の結果、R値は580.9nm、(R
e40/Re0 )=1.089、0.911であり、 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) の特性を具備するものであった。
e40/Re0 )=1.089、0.911であり、 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) の特性を具備するものであった。
【0071】[実施例2]幅(延伸方向)430.0m
m、長さ(延伸直角方向)500.0mm、厚さ10
0.0μmのポリサルフォンフィルム(Tg=190
℃)をテンター延伸機で、延伸温度190℃、延伸倍率
1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒートセット時
間30 secで横一軸延伸した。尚、測定により求めた理
論延伸倍率a’からその理論縮小率は12.43%であ
った。
m、長さ(延伸直角方向)500.0mm、厚さ10
0.0μmのポリサルフォンフィルム(Tg=190
℃)をテンター延伸機で、延伸温度190℃、延伸倍率
1.5倍、ヒートセット温度170℃、ヒートセット時
間30 secで横一軸延伸した。尚、測定により求めた理
論延伸倍率a’からその理論縮小率は12.43%であ
った。
【0072】次に、この横一軸延伸したポリサルフォン
系フィルムを実施例1と同一のフィルム把持手段100
に順次把持させたのち、192℃、5分間の熱収縮処理
を施した。
系フィルムを実施例1と同一のフィルム把持手段100
に順次把持させたのち、192℃、5分間の熱収縮処理
を施した。
【0073】そして、熱収縮処理されたフィルムの長さ
方向(延伸直角方向)の寸法を測定すると439.3m
mであり、439.3/500.0=0.8786から
その縮小率は12.14%と上記理論縮小率より僅かに
小さかった。
方向(延伸直角方向)の寸法を測定すると439.3m
mであり、439.3/500.0=0.8786から
その縮小率は12.14%と上記理論縮小率より僅かに
小さかった。
【0074】次に、実施例1と同様にR値、及び、(R
e40/Re0 )についてその評価を行った。
e40/Re0 )についてその評価を行った。
【0075】評価の結果、R値は540.3nm、(R
e40/Re0 )=1.089、0.910であり、 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) の特性を具備するものであった。
e40/Re0 )=1.089、0.910であり、 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1) の特性を具備するものであった。
【0076】
【発明の効果】請求項1〜2に係る発明によれば、横一
軸延伸したポリサルフォン系フィルムについてその延伸
方向と直交する方向の屈折率と厚み方向の屈折率とを揃
えることが可能となる。
軸延伸したポリサルフォン系フィルムについてその延伸
方向と直交する方向の屈折率と厚み方向の屈折率とを揃
えることが可能となる。
【0077】また、請求項3に係る発明によれば、良好
な外観を有ししかも延伸直角方向と厚み方向の屈折率が
略同等の位相差フィルムを製造することが可能となる。
な外観を有ししかも延伸直角方向と厚み方向の屈折率が
略同等の位相差フィルムを製造することが可能となる。
【0078】従って、製造された位相差フィルムにおけ
る入射角によるレターデーション値の変化が小さいため
その視野角特性を向上できる効果を有している。
る入射角によるレターデーション値の変化が小さいため
その視野角特性を向上できる効果を有している。
【図1】(A)は実施例において横一軸延伸したポリサ
ルフォン系フィルムをフィルム把持手段に把持させた状
態を示す説明図、(B)は熱収縮処理のちにおけるフィ
ルム把持状態を示す説明図。
ルフォン系フィルムをフィルム把持手段に把持させた状
態を示す説明図、(B)は熱収縮処理のちにおけるフィ
ルム把持状態を示す説明図。
【図2】横一軸延伸したポリサルフォン系フィルムをフ
ィルム把持手段に把持させた状態を示す平面図。
ィルム把持手段に把持させた状態を示す平面図。
【図3】フィルム把持手段の一部を構成するクリップの
断面図。
断面図。
【図4】(A)及び(B)は延伸処理によるフィルムの
変化を示す説明図。
変化を示す説明図。
【図5】(A)はフィルムをx軸方向へa倍に一軸延伸
した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示す
説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変化
を示す説明図。
した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示す
説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変化
を示す説明図。
【図6】(A)はフィルムをx軸方向へa倍に横一軸延
伸した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示
す説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変
化を示す説明図。
伸した際の単位体積当りのy軸及びz軸方向の変化を示
す説明図、(B)はこの延伸に伴う各方向の屈折率の変
化を示す説明図。
p 一軸延伸フィルム 1 ガイドレール 1’ ガイドレール 2 クリップ 100 フィルム把持手段
Claims (3)
- 【請求項1】ポリサルフォン系フィルムを横一軸延伸処
理した後、このポリサルフォン系フィルムの縦方向を熱
収縮させて位相差フィルムを製造する方法において、 平行に配置された一対のガイドレールと、各ガイドレー
ルに装着されかつ長さ方向へ自由滑走すると共に上記ポ
リサルフォン系フィルムの横方向両端部を把持する複数
の治具群とでフィルム把持手段を構成し、 このフィルム把持手段の治具間に適宜間隔を設けた状態
で横一軸延伸処理されたポリサルフォン系フィルムの横
方向両端部を順次把持させた後、 熱収縮処理を施してポリサルフォン系フィルムの縦方向
の長さを熱収縮前における長さの1/a’1/2 倍以上
(但し、a’は上記横一軸延伸処理の理論延伸倍率であ
る)に制御することを特徴とする位相差フィルムの製造
方法。 - 【請求項2】上記治具が、平行に配置されたガイドレー
ルの内側においてポリサルフォン系フィルムの横方向両
端部を把持する把持部と、上記ガイドレールの外側にお
いてこのガイドレール上を自由滑走する回転部とを具備
することを特徴とする請求項1記載の位相差フィルムの
製造方法。 - 【請求項3】製造された位相差フィルムに対しその法線
に平行な方向から波長589.8 nmのナトリウムD線を入
射した場合のレターデーションをRe0 とし、法線に対
し40度の方向から入射した場合のレターデーションを
Re40としたとき、 下記式(1)を満たしていることを特徴とする請求項1
又は2記載の位相差フィルムの製造方法。 0.90 ≦ Re40/Re0 ≦ 1.10 (1)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4198183A JPH0643321A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 位相差フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4198183A JPH0643321A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 位相差フィルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0643321A true JPH0643321A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16386864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4198183A Pending JPH0643321A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 位相差フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0643321A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6916440B2 (en) | 2001-05-31 | 2005-07-12 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US6936209B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-08-30 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for processing polymer films |
| US6949212B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-09-27 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for stretching polymer films |
| US7153122B2 (en) | 2002-05-28 | 2006-12-26 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US10350818B2 (en) | 2005-04-08 | 2019-07-16 | 3M Innovative Properties Company | Heat setting optical films |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP4198183A patent/JPH0643321A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6916440B2 (en) | 2001-05-31 | 2005-07-12 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US6939499B2 (en) | 2001-05-31 | 2005-09-06 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US7229271B2 (en) | 2001-05-31 | 2007-06-12 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US10913199B2 (en) | 2001-05-31 | 2021-02-09 | 3M Innovative Properties Company | Processes and apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US7153122B2 (en) | 2002-05-28 | 2006-12-26 | 3M Innovative Properties Company | Apparatus for making transversely drawn films with substantially uniaxial character |
| US6936209B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-08-30 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for processing polymer films |
| US6949212B2 (en) | 2002-11-27 | 2005-09-27 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for stretching polymer films |
| US7104776B2 (en) | 2002-11-27 | 2006-09-12 | 3M Innovative Properties Company | Methods and devices for stretching polymer films |
| US7153123B2 (en) | 2002-11-27 | 2006-12-26 | 3M Innovative Properties Company | Devices for conveying, stretching, and taking-away polymer films |
| US7316558B2 (en) | 2002-11-27 | 2008-01-08 | 3M Innovative Properties Company | Devices for stretching polymer films |
| US10350818B2 (en) | 2005-04-08 | 2019-07-16 | 3M Innovative Properties Company | Heat setting optical films |
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