JPH0524337A - 記録方法 - Google Patents
記録方法Info
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- JPH0524337A JPH0524337A JP3204783A JP20478391A JPH0524337A JP H0524337 A JPH0524337 A JP H0524337A JP 3204783 A JP3204783 A JP 3204783A JP 20478391 A JP20478391 A JP 20478391A JP H0524337 A JPH0524337 A JP H0524337A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 記録体表面に加熱温度に応じた後退接触角を
示す潜像を形成させるという記録方式において、転写
を、パルス状の電界を印加することによって形成された
静電気力により、可視像を被転写体に飛翔させることに
より行なう。 【効果】 記録剤の飛翔効率が向上し、その結果、転写
時間を短かくすることができ、また記録剤残存量を減少
させることができる。
示す潜像を形成させるという記録方式において、転写
を、パルス状の電界を印加することによって形成された
静電気力により、可視像を被転写体に飛翔させることに
より行なう。 【効果】 記録剤の飛翔効率が向上し、その結果、転写
時間を短かくすることができ、また記録剤残存量を減少
させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録方法に関し、
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体の表面に、選択
的且つ可逆的に、加熱温度に応じた後退接触角を示す領
域が形成されるようにし、この領域(潜像)に着色剤を含
有する記録剤を供給して顕像化せしめ、これを普通紙等
の被転写体に良好な状態で転写せしめるようにした記録
方法に関する。
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体の表面に、選択
的且つ可逆的に、加熱温度に応じた後退接触角を示す領
域が形成されるようにし、この領域(潜像)に着色剤を含
有する記録剤を供給して顕像化せしめ、これを普通紙等
の被転写体に良好な状態で転写せしめるようにした記録
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表面を液体付着性領域と非液体付着性領
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては、平版印刷版を用いたオフセット印
刷方式が挙げられる。だが、このオフセット印刷方式に
おいて、原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印
刷工程を一つの装置内に組込むことは、装置の大型化が
避けられない。例えば、比較的小型化されている事務用
オフセット製版印刷機においても、多くの場合、製版装
置と印刷装置とは別個になっているのが普通である。
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては、平版印刷版を用いたオフセット印
刷方式が挙げられる。だが、このオフセット印刷方式に
おいて、原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印
刷工程を一つの装置内に組込むことは、装置の大型化が
避けられない。例えば、比較的小型化されている事務用
オフセット製版印刷機においても、多くの場合、製版装
置と印刷装置とは別個になっているのが普通である。
【0003】このようなオフセット印刷方式の欠陥を解
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも繰返し使用
が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案さ
れるようになってきている。その幾つかを挙げれば次の
通りである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40-18992号、特公昭40-18993
号、特公昭44-9512号、特開昭63-264392号などの公
報)。 (2) フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37巻4
号、287頁(1980)〕。 (3) 内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54-41
902号公報)。
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも繰返し使用
が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案さ
れるようになってきている。その幾つかを挙げれば次の
通りである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40-18992号、特公昭40-18993
号、特公昭44-9512号、特開昭63-264392号などの公
報)。 (2) フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37巻4
号、287頁(1980)〕。 (3) 内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54-41
902号公報)。
【0004】前記(1)の方式によれば、水性インクを紙
などに転写した後、除電により親水性部は消去され、別
の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版(光
導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この方式
は電子写真プロセスを基本としているため、帯電→露光
→現像→転写→除電という長いプロセスを必要とし、装
置の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー化が困
難であるといった欠点をもっている。前記(2)の方式に
よれば、紫外線と可視光との照射を選択的に変えること
によって、親水性、疎水性を自由且つ可逆的に制御でき
るものの、量子効率が悪いため反応時間が非常に長くて
記録速度が遅く、また安定性に欠けるといった欠点をも
っており、未だ実用レベルには達していないのが実情で
ある。更に、前記(3)の方式によれば、そこで使用さ
れる情報記録部材は、記録後のものでは安定性がある
が、記録前のものでは温度変化により物理的構造変化が
生じるおそれがあることから、保存性に問題が残されて
いる。これに加えて、記録された情報パターンの消去に
は熱パルスを与え、次いで急冷する手段が採用されるこ
とから、繰り返しの画像形成は繁雑さを免れ得ないとい
った不都合がある。
などに転写した後、除電により親水性部は消去され、別
の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版(光
導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この方式
は電子写真プロセスを基本としているため、帯電→露光
→現像→転写→除電という長いプロセスを必要とし、装
置の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー化が困
難であるといった欠点をもっている。前記(2)の方式に
よれば、紫外線と可視光との照射を選択的に変えること
によって、親水性、疎水性を自由且つ可逆的に制御でき
るものの、量子効率が悪いため反応時間が非常に長くて
記録速度が遅く、また安定性に欠けるといった欠点をも
っており、未だ実用レベルには達していないのが実情で
ある。更に、前記(3)の方式によれば、そこで使用さ
れる情報記録部材は、記録後のものでは安定性がある
が、記録前のものでは温度変化により物理的構造変化が
生じるおそれがあることから、保存性に問題が残されて
いる。これに加えて、記録された情報パターンの消去に
は熱パルスを与え、次いで急冷する手段が採用されるこ
とから、繰り返しの画像形成は繁雑さを免れ得ないとい
った不都合がある。
【0005】本発明者らは従来のかかる欠点・不都合を
解消するための研究、検討を行なってきた。その結果、
特定の記録体(A)(加熱状態で且つ液体と接触させた場合
に後退接触角が低下する表面を有する記録体)及び接触
材料(B)〔液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角の
低下開始温度以下で液体となるか、液体若しくは蒸気を
発生する固体〕を用い、記録体(A)の表面を接触材料(B)
と接触させた状態で選択的に加熱することにより、又は
記録体(A)の表面を選択的に加熱した状態で接触材料(B)
と接触させることにより、記録体(A)の表面に加熱温度
に応じた後退接触角を示す潜像を形成せしめ、この潜像
を記録剤で顕像化した後、続いて、得られた可視像を被
転写体に転写する方法並びにこれに関連した装置を提案
した(西独公開特許第4010275号明細書)。
解消するための研究、検討を行なってきた。その結果、
特定の記録体(A)(加熱状態で且つ液体と接触させた場合
に後退接触角が低下する表面を有する記録体)及び接触
材料(B)〔液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角の
低下開始温度以下で液体となるか、液体若しくは蒸気を
発生する固体〕を用い、記録体(A)の表面を接触材料(B)
と接触させた状態で選択的に加熱することにより、又は
記録体(A)の表面を選択的に加熱した状態で接触材料(B)
と接触させることにより、記録体(A)の表面に加熱温度
に応じた後退接触角を示す潜像を形成せしめ、この潜像
を記録剤で顕像化した後、続いて、得られた可視像を被
転写体に転写する方法並びにこれに関連した装置を提案
した(西独公開特許第4010275号明細書)。
【0006】ここに提案した方法等によれば、記録体上
への潜像並びに可視像の形成、可視像の普通紙等の被転
写体への転写、及び潜像の消去が極めて簡単に且つ可逆
的に行なえるため、多数枚複写画像が容易に得られるこ
とは勿論、異なった複写画像でも連続的に得ることがで
きる。
への潜像並びに可視像の形成、可視像の普通紙等の被転
写体への転写、及び潜像の消去が極めて簡単に且つ可逆
的に行なえるため、多数枚複写画像が容易に得られるこ
とは勿論、異なった複写画像でも連続的に得ることがで
きる。
【0007】このような特定の表面機能を有する記録体
を用いる記録プロセスの実施の様子は、記録装置の構成
例を含めて、例えば図5に示される。図5は潜像形成液
と記録剤を兼用した例であり、記録剤は着色剤を溶媒に
溶かした又は分散させた液体である。
を用いる記録プロセスの実施の様子は、記録装置の構成
例を含めて、例えば図5に示される。図5は潜像形成液
と記録剤を兼用した例であり、記録剤は着色剤を溶媒に
溶かした又は分散させた液体である。
【0008】図5において、記録層1及び基板2からな
る記録体3は、矢印方向に回転している。まず、画像信
号に応じて、サーマルヘッド4からの熱が、皿6の中に
保持された記録剤(インク)7を経て、記録層1に伝え
られ、そこで潜像5が形成される。その後、潜像5にイ
ンク7が付着して顕像化(現像)が行なわれる。続い
て、転写部において、記録層1上の付着インク7aは、
被転写体(記録紙)8上に、転写ローラ9により直接転
写される。転写後、記録層1上の潜像5は、一つの画像
情報の転写が終了した場合には、赤外線ランプ10によ
り消去される。
る記録体3は、矢印方向に回転している。まず、画像信
号に応じて、サーマルヘッド4からの熱が、皿6の中に
保持された記録剤(インク)7を経て、記録層1に伝え
られ、そこで潜像5が形成される。その後、潜像5にイ
ンク7が付着して顕像化(現像)が行なわれる。続い
て、転写部において、記録層1上の付着インク7aは、
被転写体(記録紙)8上に、転写ローラ9により直接転
写される。転写後、記録層1上の潜像5は、一つの画像
情報の転写が終了した場合には、赤外線ランプ10によ
り消去される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ただ、このような記録
方法においては、図5に示されるように記録剤が記録体
上にある状態で被転写体に接触し、その後記録剤が記録
体から剥離する接触転写の場合は、以下に示すような問
題が生じる場合がある。 記録剤の付着した記録体と被転写体を重ね合わせて、
圧力装置により転写するために、紙シワ、記録剤のにじ
み、記録体と被転写体の位置ずれ、尾引きなどにより画
質が低下する。 充分な画像濃度を得るためには、圧力装置が大がかり
になるため、装置全体が大型化し、コスト高になる。 被転写体(記録紙)の種類によって記録剤との付着力
が異なるために、良好な転写が行なわれない記録紙があ
り、信頼性が低下する。
方法においては、図5に示されるように記録剤が記録体
上にある状態で被転写体に接触し、その後記録剤が記録
体から剥離する接触転写の場合は、以下に示すような問
題が生じる場合がある。 記録剤の付着した記録体と被転写体を重ね合わせて、
圧力装置により転写するために、紙シワ、記録剤のにじ
み、記録体と被転写体の位置ずれ、尾引きなどにより画
質が低下する。 充分な画像濃度を得るためには、圧力装置が大がかり
になるため、装置全体が大型化し、コスト高になる。 被転写体(記録紙)の種類によって記録剤との付着力
が異なるために、良好な転写が行なわれない記録紙があ
り、信頼性が低下する。
【0010】そこで、本発明者らは、上記接触転写方式
の問題点を解決するために、先に図6に示されるよう
な、非接触転写手段を提案した(特願平3−42812
号)。即ち、該手段は、記録体3を導電化し、高圧電源
12によって記録体3側から付着記録剤7aへ電荷を注
入し、付着記録剤7aと背面電極11間の静電気力によ
り、記録剤7aを被転写体8に非接触転写するものであ
る。図中13は送りローラを示す。しかし、この手段
は、直流電界を印加した転写部に記録体と被転写体を通
して付着記録剤を飛翔させているため、該記録剤には直
流電界による静的な力しか加わらず、飛翔量が少なかっ
た。飛翔が少ないと転写時間が長くかかるし、また記録
剤残存量が多いため、ランニングコストが高くなる。
の問題点を解決するために、先に図6に示されるよう
な、非接触転写手段を提案した(特願平3−42812
号)。即ち、該手段は、記録体3を導電化し、高圧電源
12によって記録体3側から付着記録剤7aへ電荷を注
入し、付着記録剤7aと背面電極11間の静電気力によ
り、記録剤7aを被転写体8に非接触転写するものであ
る。図中13は送りローラを示す。しかし、この手段
は、直流電界を印加した転写部に記録体と被転写体を通
して付着記録剤を飛翔させているため、該記録剤には直
流電界による静的な力しか加わらず、飛翔量が少なかっ
た。飛翔が少ないと転写時間が長くかかるし、また記録
剤残存量が多いため、ランニングコストが高くなる。
【0011】従って、本発明の目的は、上記の課題を解
決し、記録剤の飛翔効率を向上させ、転写時間の短かい
且つインク残存量の減少した非接触転写工程を含む記録
方法を提供することにある。
決し、記録剤の飛翔効率を向上させ、転写時間の短かい
且つインク残存量の減少した非接触転写工程を含む記録
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、加熱状
態で且つ液体と接触させたときに後退接触角が低下する
表面を有する記録体の表面と、液体、蒸気及び前記記録
体における後退接触角の低下開始温度以下で液体となる
か又は液体若しくは蒸気を発生する固体から選ばれる接
触材料とを接触させた状態で、画像信号に応じて前記記
録体表面の後退接触角の低下開始温度以上に選択的に加
熱することにより、又は画像信号に応じて前記記録体の
表面を選択的に加熱し、前記記録体表面の加熱部が前記
記録体表面の後退接触角の低下開始温度以上に保持され
た状態で前記接触材料と接触させることにより、前記記
録体表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像を形
成させ、次いで該潜像に記録剤を供給付着させて顕像化
した後、得られた可視像を被転写体に転写する記録方法
において、前記転写を、パルス状の電界を印加すること
によって形成された静電気力により、可視像を被転写体
に飛翔させることにより行なうことを特徴とする記録方
法が提供される。
態で且つ液体と接触させたときに後退接触角が低下する
表面を有する記録体の表面と、液体、蒸気及び前記記録
体における後退接触角の低下開始温度以下で液体となる
か又は液体若しくは蒸気を発生する固体から選ばれる接
触材料とを接触させた状態で、画像信号に応じて前記記
録体表面の後退接触角の低下開始温度以上に選択的に加
熱することにより、又は画像信号に応じて前記記録体の
表面を選択的に加熱し、前記記録体表面の加熱部が前記
記録体表面の後退接触角の低下開始温度以上に保持され
た状態で前記接触材料と接触させることにより、前記記
録体表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像を形
成させ、次いで該潜像に記録剤を供給付着させて顕像化
した後、得られた可視像を被転写体に転写する記録方法
において、前記転写を、パルス状の電界を印加すること
によって形成された静電気力により、可視像を被転写体
に飛翔させることにより行なうことを特徴とする記録方
法が提供される。
【0013】即ち、本発明の方法は、転写工程を、パル
ス状の電界を印加することによって形成された静電気力
により、可視像を被転写体に飛翔させることにより行な
うという構成にしたことから、記録剤の飛翔効率が向上
し、その結果、転写時間を短かくすることができ、且つ
記録剤残存量を減少させることができるものとなる。
ス状の電界を印加することによって形成された静電気力
により、可視像を被転写体に飛翔させることにより行な
うという構成にしたことから、記録剤の飛翔効率が向上
し、その結果、転写時間を短かくすることができ、且つ
記録剤残存量を減少させることができるものとなる。
【0014】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明で用いられる記録体は、液体に接した状態で加熱され
ると冷却後においてもその後退接触角が低くなり、且つ
液体不存在下の加熱により後退接触角が高くなるという
機能を有する部材で、少なくとも表面が形成されたもの
である。そして、このような機能を有する記録体は、そ
の表面が(1)疎水基の表面自己配向機能をもつ有機化合
物を含む部材、又は(2)疎水基をもつ有機化合物であっ
て疎水基を表面に配向した部材である。
明で用いられる記録体は、液体に接した状態で加熱され
ると冷却後においてもその後退接触角が低くなり、且つ
液体不存在下の加熱により後退接触角が高くなるという
機能を有する部材で、少なくとも表面が形成されたもの
である。そして、このような機能を有する記録体は、そ
の表面が(1)疎水基の表面自己配向機能をもつ有機化合
物を含む部材、又は(2)疎水基をもつ有機化合物であっ
て疎水基を表面に配向した部材である。
【0015】(1)にいう“表面自己配向機能"とは、ある
化合物を支持体上に形成した固体又はある化合物自体に
よる固体を空気中で加熱すると、表面において疎水基が
空気側(自由表面側)に向いて配向する性質があることを
意味する。このことは、(2)においても同様に言えるこ
とである。一般に、有機化合物では、疎水基は疎水性雰
囲気側へ向きやすい性質をもっている。これは、固-気
界面の界面エネルギーが低くなる方に向うために生じる
現象である。また、この現象は疎水基の分子長が長くな
るほどその傾向がみられるが、これは分子長が長くなる
ほど、加熱における分子の運動性が上がるためである。
化合物を支持体上に形成した固体又はある化合物自体に
よる固体を空気中で加熱すると、表面において疎水基が
空気側(自由表面側)に向いて配向する性質があることを
意味する。このことは、(2)においても同様に言えるこ
とである。一般に、有機化合物では、疎水基は疎水性雰
囲気側へ向きやすい性質をもっている。これは、固-気
界面の界面エネルギーが低くなる方に向うために生じる
現象である。また、この現象は疎水基の分子長が長くな
るほどその傾向がみられるが、これは分子長が長くなる
ほど、加熱における分子の運動性が上がるためである。
【0016】更に具体的には、末端に疎水基を有する
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気側
(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に(−CH2
−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2−)の部分が平
面構造をしており、分子鎖同士が配向しやすい。また、
(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の部分が平面構造を
しており、分子鎖同士が配向しやすい。なお、−Ph−は
p-フェニレン基である(以下同じ)。殊に、弗素などの
電気陰性度の高い元素を含む直鎖状分子は自己凝集性が
高く、分子鎖同士が配向しやすい。
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気側
(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に(−CH2
−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2−)の部分が平
面構造をしており、分子鎖同士が配向しやすい。また、
(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の部分が平面構造を
しており、分子鎖同士が配向しやすい。なお、−Ph−は
p-フェニレン基である(以下同じ)。殊に、弗素などの
電気陰性度の高い元素を含む直鎖状分子は自己凝集性が
高く、分子鎖同士が配向しやすい。
【0017】これらの検討結果をまとめると、より好ま
しくは、自己凝集性の高い分子や平面構造をもつ分子を
有し、且つ末端に疎水基を有する直鎖状分子、あるいは
そうした直鎖状分子を含む化合物は、表面自己配向機能
が高い化合物と言える。
しくは、自己凝集性の高い分子や平面構造をもつ分子を
有し、且つ末端に疎水基を有する直鎖状分子、あるいは
そうした直鎖状分子を含む化合物は、表面自己配向機能
が高い化合物と言える。
【0018】これまでの記述から明らかなように、表面
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また後退接
触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表
面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキン
グによって生じる。このタッキングは、いわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角"θrには、 cosθr=γ(γs-γse-πe+γf)/γev (但し、 γ :真空中の固体の表面張力 γse:固-液界面張力 γev:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張力 πe :平衡表面張力 γf :摩擦張力 γs :吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また後退接
触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表
面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキン
グによって生じる。このタッキングは、いわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角"θrには、 cosθr=γ(γs-γse-πe+γf)/γev (但し、 γ :真空中の固体の表面張力 γse:固-液界面張力 γev:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張力 πe :平衡表面張力 γf :摩擦張力 γs :吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。
【0019】従って、θrの値が低くなるときγf値は大
きくなる。即ち、液体は固体面を滑べりにくくなり、そ
の結果、液体は固体面に付着するようになる。これら相
互の関連から推察しうるように、液体付着性は後退接触
角θrがどの程度であるかに左右され、その後退接触角
θrは表面自己配向機能を表面に有する部材の何如によ
り定められる。それ故、本発明で使用される装置におい
ては、記録体はその表面に所望パターン領域の形成及び
/又は記録剤による顕像化の必要から、必然的に、表面
自己配向機能を表面に有する部材が選択されねばならな
い。
きくなる。即ち、液体は固体面を滑べりにくくなり、そ
の結果、液体は固体面に付着するようになる。これら相
互の関連から推察しうるように、液体付着性は後退接触
角θrがどの程度であるかに左右され、その後退接触角
θrは表面自己配向機能を表面に有する部材の何如によ
り定められる。それ故、本発明で使用される装置におい
ては、記録体はその表面に所望パターン領域の形成及び
/又は記録剤による顕像化の必要から、必然的に、表面
自己配向機能を表面に有する部材が選択されねばならな
い。
【0020】これまで後退接触角と液体付着性との関係
等を縷縷述べてきたが、これらの事項については、前記
の西独公開特許第4010275号明細書により詳しく
記載されている。
等を縷縷述べてきたが、これらの事項については、前記
の西独公開特許第4010275号明細書により詳しく
記載されている。
【0021】記録体の構成としては、前記の表面部材
そのもので形成したもの、支持体(好ましくは耐熱性
支持体)上に前記の表面部材を形成したもの、とに大別
される。の態様は前記の表面部材そのものをフィルム
状、板状、あるいは円柱状に成形したものである。の
態様においては、支持体の形状は、ベルト状、板状、ド
ラム状いずれでもよく、装置の使用用途に応じて選定さ
れる。特に、ドラム状は装置における寸法精度を出せる
点ですぐれている。なお、耐熱性支持体としては、テト
ラフルオロエチレン、シリコーン、ポリイミド、ポリカ
ーボネート、エポキシ、メラミン、フェノール、ポリエ
ステル、ポリアセタール、ユリア、ポリエチレンテレフ
タレートなどの樹脂、更にはNi、Al、Cu、Cr、
Ptなどの金属及び金属酸化物等が好ましい。これら支
持体は平滑でも粗面や多孔質であってもよい。
そのもので形成したもの、支持体(好ましくは耐熱性
支持体)上に前記の表面部材を形成したもの、とに大別
される。の態様は前記の表面部材そのものをフィルム
状、板状、あるいは円柱状に成形したものである。の
態様においては、支持体の形状は、ベルト状、板状、ド
ラム状いずれでもよく、装置の使用用途に応じて選定さ
れる。特に、ドラム状は装置における寸法精度を出せる
点ですぐれている。なお、耐熱性支持体としては、テト
ラフルオロエチレン、シリコーン、ポリイミド、ポリカ
ーボネート、エポキシ、メラミン、フェノール、ポリエ
ステル、ポリアセタール、ユリア、ポリエチレンテレフ
タレートなどの樹脂、更にはNi、Al、Cu、Cr、
Ptなどの金属及び金属酸化物等が好ましい。これら支
持体は平滑でも粗面や多孔質であってもよい。
【0022】接触材料は、端的に言えば、当初から液体
あるいは蒸気であるか、又は記録体にいう後退接触角θ
rの低下開始温度以下で結果的に液体を生じさせる固体
である。ここでの蒸気は、記録体の表面又は表面近傍
で、少なくともその一部が凝縮して液体を生ぜしめ、そ
の液体が記録体の表面を濡らすことができるものであれ
ば充分である。一方、ここでの固体は、前記後退接触角
θrの低下開始温度以下で液体となるか、液体を発生さ
せるか、又は蒸気を発生させるものである。固体から発
生された蒸気は、記録体の表面又はその近傍で凝縮して
液体を生じさせることは、前記の場合と同様である。
あるいは蒸気であるか、又は記録体にいう後退接触角θ
rの低下開始温度以下で結果的に液体を生じさせる固体
である。ここでの蒸気は、記録体の表面又は表面近傍
で、少なくともその一部が凝縮して液体を生ぜしめ、そ
の液体が記録体の表面を濡らすことができるものであれ
ば充分である。一方、ここでの固体は、前記後退接触角
θrの低下開始温度以下で液体となるか、液体を発生さ
せるか、又は蒸気を発生させるものである。固体から発
生された蒸気は、記録体の表面又はその近傍で凝縮して
液体を生じさせることは、前記の場合と同様である。
【0023】これら接触材料をより具体的に言えば次の
通りである。即ち、接触材料の一つである液体として
は、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノール、n-ブ
タノール等のアルコール、グリセリン、エチレングリコ
ール等の多価アルコール、メチルエチルケトン等のケト
ン類のごとき有極性液体や、n-ノナン、n-オクタン等の
直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の環式状炭化水素、
m-キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素のごとき無極
性液体が挙げられる。また、これらの混合体でもよい
し、各種分散液や液状インクも使用できる。更に望まし
くは、極性液体の方がよりすぐれている。
通りである。即ち、接触材料の一つである液体として
は、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノール、n-ブ
タノール等のアルコール、グリセリン、エチレングリコ
ール等の多価アルコール、メチルエチルケトン等のケト
ン類のごとき有極性液体や、n-ノナン、n-オクタン等の
直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の環式状炭化水素、
m-キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素のごとき無極
性液体が挙げられる。また、これらの混合体でもよい
し、各種分散液や液状インクも使用できる。更に望まし
くは、極性液体の方がよりすぐれている。
【0024】接触材料の他の一つである蒸気としては、
水蒸気の外に、接触材料の液体の蒸気であれば使用でき
るが、特にエタノール蒸気やm-キシレン蒸気などの有機
化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)が挙げられる。こ
の有機化合物蒸気の温度は、記録体の表面を形成する化
合物の融点あるいは軟化点以下である必要がある。
水蒸気の外に、接触材料の液体の蒸気であれば使用でき
るが、特にエタノール蒸気やm-キシレン蒸気などの有機
化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)が挙げられる。こ
の有機化合物蒸気の温度は、記録体の表面を形成する化
合物の融点あるいは軟化点以下である必要がある。
【0025】接触材料の他のもう一つである固体として
は、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子ゲル
(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコールゲ
ル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などが挙げら
れる。
は、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子ゲル
(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコールゲ
ル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などが挙げら
れる。
【0026】接触材料を記録体表面に接触させるための
供給手段としては、例えば記録体下部に皿を設け液体を
満たし記録体が皿中の液体に常に接するようにし、加熱
源を皿の近傍又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構
成となる。皿の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多
孔質体を用いても良い。光や電子線による潜像形成手段
も上記構成と基本的に同様である。
供給手段としては、例えば記録体下部に皿を設け液体を
満たし記録体が皿中の液体に常に接するようにし、加熱
源を皿の近傍又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構
成となる。皿の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多
孔質体を用いても良い。光や電子線による潜像形成手段
も上記構成と基本的に同様である。
【0027】なお、接触材料として、前記液体インクの
ごとき記録剤を用い、接触材料を記録剤と兼用すると一
つの皿で構成でき、潜像形成と顕像化とを一体化できる
ため、装置を小型化できる。
ごとき記録剤を用い、接触材料を記録剤と兼用すると一
つの皿で構成でき、潜像形成と顕像化とを一体化できる
ため、装置を小型化できる。
【0028】潜像形成のための加熱手段としてはヒータ
ー、サーマルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波
(レーザー光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線
をレンズで集光する)による非接触加熱がある。
ー、サーマルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波
(レーザー光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線
をレンズで集光する)による非接触加熱がある。
【0029】潜像形成後、潜像に記録剤が供給付着され
顕像化(以下現像と記す)が行なわれるが、この記録剤
を供給、付着させる手段としては、記録剤を含浸したス
ポンジ状多孔質体を有するロールないし記録剤を充填し
た皿を記録体の進行方向に配置し、常に記録剤を記録体
に接しておく構成が簡単である。
顕像化(以下現像と記す)が行なわれるが、この記録剤
を供給、付着させる手段としては、記録剤を含浸したス
ポンジ状多孔質体を有するロールないし記録剤を充填し
た皿を記録体の進行方向に配置し、常に記録剤を記録体
に接しておく構成が簡単である。
【0030】記録剤としては、着色剤を含む溶液又は分
散液が用いられ、例えば筆記用インク、インクジェット
記録用インク、印刷インク、電子写真用トナー等の従来
の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中から、本発
明方法に適合するものを選択し使用することができる。
散液が用いられ、例えば筆記用インク、インクジェット
記録用インク、印刷インク、電子写真用トナー等の従来
の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中から、本発
明方法に適合するものを選択し使用することができる。
【0031】より具体的に好ましいものの例を示すと、
例えば水性インクとしては、水、湿潤剤、染料を主体と
する水溶性インクや水、顔料、分散用高分子化合物、湿
潤剤を主体とした水性顔料分散インクや顔料又は染料を
界面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イ
ンク等が挙げられるし、また油性インクとしては、油溶
性染料を有機溶媒に分散させたものや顔料又は染料を油
性ベースに乳化させたもの等が挙げられる。
例えば水性インクとしては、水、湿潤剤、染料を主体と
する水溶性インクや水、顔料、分散用高分子化合物、湿
潤剤を主体とした水性顔料分散インクや顔料又は染料を
界面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イ
ンク等が挙げられるし、また油性インクとしては、油溶
性染料を有機溶媒に分散させたものや顔料又は染料を油
性ベースに乳化させたもの等が挙げられる。
【0032】潜像形成及び現像後、例えば記録体上の付
着記録剤(可視像)は、被転写体(記録紙)に転写され
るが、本発明においては、前記したように、この転写
を、パルス状の電界を印加することによって形成された
静電気力により、可視像を被転写体に飛翔させることに
よって行なうことを特徴とする。
着記録剤(可視像)は、被転写体(記録紙)に転写され
るが、本発明においては、前記したように、この転写
を、パルス状の電界を印加することによって形成された
静電気力により、可視像を被転写体に飛翔させることに
よって行なうことを特徴とする。
【0033】この点に関する基本的な構成の具体例につ
いては、例えば図1〜図3に示される。図1〜図3は、
いずれも潜像書き込みと現像が一体となっている例であ
る。
いては、例えば図1〜図3に示される。図1〜図3は、
いずれも潜像書き込みと現像が一体となっている例であ
る。
【0034】図1において、導電性の記録体基板2と背
面電極11の間に、高電圧(1000〜4000V)の
パルス電源14を接続する。極性はどちらでも良い。記
録体3上の付着記録剤(付着インク)7aが転写部内に
あるときにパルス電圧を印加し、転写部にパルス状の電
界を発生させる。記録体材料が導電性であるので、付着
インク7aには電荷が注入される。付着インク7aには
パルス状電界の立上がり時の力が加わり、直流電界を印
加した場合よりも、インク飛翔量が増える。
面電極11の間に、高電圧(1000〜4000V)の
パルス電源14を接続する。極性はどちらでも良い。記
録体3上の付着記録剤(付着インク)7aが転写部内に
あるときにパルス電圧を印加し、転写部にパルス状の電
界を発生させる。記録体材料が導電性であるので、付着
インク7aには電荷が注入される。付着インク7aには
パルス状電界の立上がり時の力が加わり、直流電界を印
加した場合よりも、インク飛翔量が増える。
【0035】500V程度のパルス電源を使用する場合
には、図2に示されるように、あらかじめバイアス電圧
用高圧電源15により直流電界をバイアスとして印加し
ておき、そこに高電圧パルス電源14によりパルス電界
を加えて、付着インク7aを飛翔させても良い。この場
合、バイアス電圧とパルス電圧の比率については、パル
ス電圧の比率が高いほど、付着インク7aの飛翔効率が
高くなる。更に図3に示されるように、高電圧パルス電
源14を2組使い、記録体基板2と背面電極11に逆極
性のパルスを同時に印加することによって、より高圧の
パルス電界を発生することができる。また、以上のよう
な装置において、図4に示されるように、記録体として
メッシュ状のもの17を使用することもできる。
には、図2に示されるように、あらかじめバイアス電圧
用高圧電源15により直流電界をバイアスとして印加し
ておき、そこに高電圧パルス電源14によりパルス電界
を加えて、付着インク7aを飛翔させても良い。この場
合、バイアス電圧とパルス電圧の比率については、パル
ス電圧の比率が高いほど、付着インク7aの飛翔効率が
高くなる。更に図3に示されるように、高電圧パルス電
源14を2組使い、記録体基板2と背面電極11に逆極
性のパルスを同時に印加することによって、より高圧の
パルス電界を発生することができる。また、以上のよう
な装置において、図4に示されるように、記録体として
メッシュ状のもの17を使用することもできる。
【0036】以上のいずれの構成においても、パルス電
圧のパルス幅は500μs〜100msであるが、パル
ス幅が広い場合は転写時間が長くなるので、パルス幅は
狭い方が良い。なお、転写を行なう位置は、現像後であ
れば、記録体のどの位置でもかまわないが、現像後、直
ちに転写が行なわれる位置が望ましい。
圧のパルス幅は500μs〜100msであるが、パル
ス幅が広い場合は転写時間が長くなるので、パルス幅は
狭い方が良い。なお、転写を行なう位置は、現像後であ
れば、記録体のどの位置でもかまわないが、現像後、直
ちに転写が行なわれる位置が望ましい。
【0037】被転写体(記録紙)としては、透明又は不
透明樹脂フィルム、普通紙、合成紙、インクジェット記
録用紙、タイプ用紙などを用いることができる。
透明樹脂フィルム、普通紙、合成紙、インクジェット記
録用紙、タイプ用紙などを用いることができる。
【0038】転写後、同一画像情報を多数枚複写する場
合は、転写後の潜像に、更に前記記録剤を供給付着させ
る現像処理と得られた可視像を被転写体へ転写する処理
を繰り返すことによって達成される。
合は、転写後の潜像に、更に前記記録剤を供給付着させ
る現像処理と得られた可視像を被転写体へ転写する処理
を繰り返すことによって達成される。
【0039】また、一つの画像情報の転写が終了すれ
ば、液体又は蒸気の不存在下で(空気中、真空中又は不
活性ガス中で)記録体表面を加熱する(加熱温度:50〜
300℃、望ましくは100〜180℃、加熱時間:1
ms〜10s、好ましくは10ms〜1s)ことにより
潜像を消去すると、記録体は繰り返し使用可能なものと
なる。
ば、液体又は蒸気の不存在下で(空気中、真空中又は不
活性ガス中で)記録体表面を加熱する(加熱温度:50〜
300℃、望ましくは100〜180℃、加熱時間:1
ms〜10s、好ましくは10ms〜1s)ことにより
潜像を消去すると、記録体は繰り返し使用可能なものと
なる。
【0040】潜像消去のための加熱源としては、ヒータ
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプのごとき電磁波による非接触加熱源が望まし
い。加熱は潜像部のみ行なっても良いが、記録体全面に
行なっても良い。むしろ、全面加熱の方が装置構成を簡
単にできるため、より望ましい。
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプのごとき電磁波による非接触加熱源が望まし
い。加熱は潜像部のみ行なっても良いが、記録体全面に
行なっても良い。むしろ、全面加熱の方が装置構成を簡
単にできるため、より望ましい。
【0041】なお、潜像消去手段は、消去のための加熱
を行なったのち、再び潜像形成を行なうまでの時間の間
に、記録体表面が実質的に冷却する位置に設ける。潜像
消去に必要な加熱温度は前述の通りであるが、当該記録
体表面の材料により異なる。ただ、いずれの場合も、記
録体表面の材料の後退接触角が低くなる開始温度以上で
且つ分解点以下の温度が望ましい。
を行なったのち、再び潜像形成を行なうまでの時間の間
に、記録体表面が実質的に冷却する位置に設ける。潜像
消去に必要な加熱温度は前述の通りであるが、当該記録
体表面の材料により異なる。ただ、いずれの場合も、記
録体表面の材料の後退接触角が低くなる開始温度以上で
且つ分解点以下の温度が望ましい。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0043】実施例1
含フッ素アクリレート材料TG702(ダイキン工業社
製)3mlをフレオンTF(三井フロロケミカル社製)
6mlで希釈し、それをアルミ箔の基板にスピンコート
した。それを130℃で30分かけて乾燥させ、記録体
を作製した。乾燥後の体積抵抗値は6×108Ω・cm
であった。装置構成は図1のようにした。
製)3mlをフレオンTF(三井フロロケミカル社製)
6mlで希釈し、それをアルミ箔の基板にスピンコート
した。それを130℃で30分かけて乾燥させ、記録体
を作製した。乾燥後の体積抵抗値は6×108Ω・cm
であった。装置構成は図1のようにした。
【0044】サーマルヘッドで潜像をつくり、インクで
現像した。記録体と記録紙の間隔を0.3mm、パルス
電圧2000V、パルス幅1msで転写を行なったとこ
ろ、従来法に比べて大きな転写ドットを短い時間でつく
ることができ、また記録体上の残存インク量も少なくな
った。
現像した。記録体と記録紙の間隔を0.3mm、パルス
電圧2000V、パルス幅1msで転写を行なったとこ
ろ、従来法に比べて大きな転写ドットを短い時間でつく
ることができ、また記録体上の残存インク量も少なくな
った。
【0045】実施例2
装置構成を図2のようにした。記録体作製、潜像形成及
び現像は、実施例1と同様にして行なった。転写は、記
録体と記録紙の間隔を0.3mm、バイアス電圧を14
00V、パルス電圧を600V、パルス幅を1msで行
なったところ、実施例1に比べると転写時間が長く、ま
たインク残存量も多かったが、従来法に比べると転写時
間が短かく、インク残存量が少なかった。
び現像は、実施例1と同様にして行なった。転写は、記
録体と記録紙の間隔を0.3mm、バイアス電圧を14
00V、パルス電圧を600V、パルス幅を1msで行
なったところ、実施例1に比べると転写時間が長く、ま
たインク残存量も多かったが、従来法に比べると転写時
間が短かく、インク残存量が少なかった。
【0046】実施例3
装置構成を図3のようにした。記録体作製、潜像形成及
び現像は、実施例1と同様にして行なった。パルス電圧
は、記録体基板側を−1000V、背面電極側を+10
00Vとし、パルス幅を1ms、記録体と記録紙の間隔
を0.3mmとして転写を行なったところ、実施例1と
同様に良好な結果が得られた。
び現像は、実施例1と同様にして行なった。パルス電圧
は、記録体基板側を−1000V、背面電極側を+10
00Vとし、パルス幅を1ms、記録体と記録紙の間隔
を0.3mmとして転写を行なったところ、実施例1と
同様に良好な結果が得られた。
【0047】実施例4
ポリイミドフィルム(東レデュポン社製、厚さ75μ
m)にエキシマレーザを照射することにより直径約20
0μmの穴を多数あけ、メッシュ状にした。その後、含
フッ素アクリレート材料(TG702)3mlをフレオ
ンTF6mlで希釈したものを、上記メッシュ状フィル
ムにディップコートで塗布し、130℃で30分間かけ
て乾燥させ、記録体を作製した。装置構成は図4のよう
にした。
m)にエキシマレーザを照射することにより直径約20
0μmの穴を多数あけ、メッシュ状にした。その後、含
フッ素アクリレート材料(TG702)3mlをフレオ
ンTF6mlで希釈したものを、上記メッシュ状フィル
ムにディップコートで塗布し、130℃で30分間かけ
て乾燥させ、記録体を作製した。装置構成は図4のよう
にした。
【0048】実施例1と同様にして、潜像形成及び現像
を行なった。続いて、記録体と記録紙の間隔を0.3m
m、パルス電圧を3000V、パルス幅を1msとして
転写を行なったところ、実施例1と同様に良好な結果が
得られた。
を行なった。続いて、記録体と記録紙の間隔を0.3m
m、パルス電圧を3000V、パルス幅を1msとして
転写を行なったところ、実施例1と同様に良好な結果が
得られた。
【0049】
【発明の効果】請求項1の記録方法は、前記したよう
に、記録体表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜
像を形成させるという記録方式において、転写を、パル
ス状の電界を印加することによって形成された静電気力
により、可視像を被転写体に飛翔させることにより行な
うという構成にしたことから、記録剤の飛翔効果が向上
し、その結果、転写時間を短かくすることができ、また
記録剤残存量を減少させることができる。
に、記録体表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜
像を形成させるという記録方式において、転写を、パル
ス状の電界を印加することによって形成された静電気力
により、可視像を被転写体に飛翔させることにより行な
うという構成にしたことから、記録剤の飛翔効果が向上
し、その結果、転写時間を短かくすることができ、また
記録剤残存量を減少させることができる。
【0050】また、請求項2の記録方法は、接触材料と
して前記の記録剤を兼ねるものを使用するという構成と
したことから、潜像形成と顕像化とを一体化することが
できるので、記録装置を小型化できるという効果が加わ
る。
して前記の記録剤を兼ねるものを使用するという構成と
したことから、潜像形成と顕像化とを一体化することが
できるので、記録装置を小型化できるという効果が加わ
る。
【0051】更に、請求項3の記録方法は、転写を直流
電圧による電界にパルス電圧による電界を重畳して印加
しつつ行なうという構成にしたことから、500V程度
のある程度低いパルス電源を使用できるという効果が加
わる。
電圧による電界にパルス電圧による電界を重畳して印加
しつつ行なうという構成にしたことから、500V程度
のある程度低いパルス電源を使用できるという効果が加
わる。
【0052】また、請求項4の記録方法は、転写を正パ
ルス電圧による電界と負パルス電圧による電界を重畳し
て印加しつつ行なうという構成にしたことから、より高
圧のパルス電界を容易に形成できるという効果が加わ
る。
ルス電圧による電界と負パルス電圧による電界を重畳し
て印加しつつ行なうという構成にしたことから、より高
圧のパルス電界を容易に形成できるという効果が加わ
る。
【図1】本発明の実施の様子を説明するための概略図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施の様子を説明するための別の概略
図である。
図である。
【図3】本発明の実施の様子を説明するための別の概略
図である。
図である。
【図4】本発明の実施の様子を説明するための別の概略
図である。
図である。
【図5】接触転写方式の場合の実施の様子を説明するた
めの概略図である。
めの概略図である。
【図6】先に提案した非接触転写方式の場合の実施の様
子を説明するための概略図である。
子を説明するための概略図である。
1.記録層
2.記録体基板
3.記録体
4.サーマルヘッド
5.潜像
6.皿
7.記録体(インク)
7a.付着記録剤(付着インク)
8.被転写体(記録紙)
9.転写ローラ
10.潜像消去用赤外線ランプ
11.背面電極
12.高圧電源
13.送りローラ
14.高電圧パルス電源
15.バイアス電圧用高圧電源
16.電極
17.メッシュ状記録体
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱状態で且つ液体と接触させたときに
後退接触角が低下する表面を有する記録体の表面と、液
体、蒸気及び前記記録体における後退接触角の低下開始
温度以下で液体となるか又は液体若しくは蒸気を発生す
る固体から選ばれる接触材料とを接触させた状態で、画
像信号に応じて前記記録体表面の後退接触角の低下開始
温度以上に選択的に加熱することにより、又は画像信号
に応じて前記記録体の表面を選択的に加熱し、前記記録
体表面の加熱部が前記記録体表面の後退接触角の低下開
始温度以上に保持された状態で前記接触材料と接触させ
ることにより、前記記録体表面に加熱温度に応じた後退
接触角を示す潜像を形成させ、次いで該潜像に記録剤を
供給付着させて顕像化した後、得られた可視像を被転写
体に転写する記録方法において、前記転写を、パルス状
の電界を印加することによって形成された静電気力によ
り、可視像を被転写体に飛翔させることにより行なうこ
とを特徴とする記録方法。 - 【請求項2】 前記接触材料として前記記録剤を用いる
ことにより、前記記録体表面への前記接触材料の接触と
前記潜像への記録剤の供給付着とを同時に行なうことを
特徴とする請求項1に記載の記録方法。 - 【請求項3】 前記転写を、直流電圧による電界にパル
ス電圧による電界を重畳して印加することによって形成
された静電気力により、可視像を被転写体に飛翔させる
ことにより行なうことを特徴とする請求項1又は2に記
載の記録方法。 - 【請求項4】 前記転写を、正パルス電圧による電界と
負パルス電圧による電界を重畳して印加することによっ
て形成された静電気力により、可視像を被転写体に飛翔
させることにより行なうことを特徴とする請求項1又は
2に記載の記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3204783A JPH0524337A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3204783A JPH0524337A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524337A true JPH0524337A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16496275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3204783A Pending JPH0524337A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0524337A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07233945A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Toshiba Corp | ガスタービン燃焼装置およびその燃焼制御方法 |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP3204783A patent/JPH0524337A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07233945A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Toshiba Corp | ガスタービン燃焼装置およびその燃焼制御方法 |
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