JPH0596845A - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JPH0596845A
JPH0596845A JP3292216A JP29221691A JPH0596845A JP H0596845 A JPH0596845 A JP H0596845A JP 3292216 A JP3292216 A JP 3292216A JP 29221691 A JP29221691 A JP 29221691A JP H0596845 A JPH0596845 A JP H0596845A
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dot
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JP3292216A
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Inventor
Akira Oyamaguchi
章 大山口
Yasuo Katano
泰男 片野
Hidenori Tomono
英紀 友野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱温度に応じて後退接触角を示す表面層を
有する記録体を用い、これに潜像を形成し顕像化した
後、記録紙等に転写する記録方式においては、良質の画
像が得られないことが時として見受けられる。本発明は
そうした不都合の生じないような手段を講じたものであ
る。 【構成】 記録体の回転又は移転方向と同じで列状に形
成される潜像ドットd1、d2…dnのうちの最終ドット
dnの面積を他の大多数の潜像ドットの面積よりも小さ
く(30〜95%)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録方法に関し、
詳しくは、表面が特定性状を示す記録体の表面に、選択
的且つ可逆的に、加熱温度に応じた後退接触角を示す領
域が形成されるようにし、この領域(潜像)に着色材を
含有する記録剤溶液又は分散液を供給して顕像化せし
め、これを普通紙等の被転写体(記録紙等)に良好な状
態で転写せしめるようにした記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表面を液体付着性領域と非液体付着性領
域とに区分けして画像形成に供するようにした手段の代
表的なものとしては、平版印刷版を用いたオフセット印
刷方式が挙げられる。だが、このオフセット印刷方式に
おいて、原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印
刷工程を一つの装置内に組込むことは、装置の大型化が
避けられない。例えば、比較的小型化されている事務用
オフセット製版印刷機においても、多くの場合、製版装
置と印刷装置とは別個になっているのが普通である。
【0003】このようなオフセット印刷方式の欠陥を解
消することを意図して、画像情報に応じた液体付着性領
域及び非液体付着性領域が形成でき、しかも繰返し使用
が可能な(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案さ
れるようになってきている。その幾つかを挙げれば次の
通りである。 (1) 水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光し
て光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパタ
ーンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させて
紙などに転写する(特公昭40−18992号、特公昭
40−18993号、特公昭44−9512号、特開昭
63−26492号などの公報)。 (2) フォトクロミック材料の光化学反応を利用した
方式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫外
線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミッ
ク化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37
巻4号、287頁(1980)〕。 (3) 内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成し、
液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭54
−41902号公報)。
【0004】前記(1)の方式によれば、水性インクを
紙などに転写した後、除電により親水性部は消去され、
別の画像情報の記録が可能となる。即ち、一つの原版
(光導電体)で繰り返し使用が可能となる。だが、この
方式は電子写真プロセスを基本としているため、帯電→
露光→現像→転写→除電という長いプロセスを必要と
し、装置の小型化やコストの低減、メンテナンスフリー
化が困難であるといった欠点をもっている。前記(2)
の方式によれば、紫外線と可視光との照射を選択的に変
えることによって、親水性、疎水性を自由且つ可逆的に
制御できるものの、量子効率が悪いため反応時間が非常
に長くて記録速度が遅く、また安定性に欠けるといった
欠点をもっており、未だ実用レベルには達していないの
が実情である。更に、前記(3)の方式によれば、そこ
で使用される情報記録部材は、記録後のものでは安定性
があるが、記録前のものでは温度変化により物理的構造
変化が生じるおそれがあることから、保存性に問題が残
されている。これに加えて、記録された情報パターンの
消去には熱パルスを与え、次いで急冷する手段が採用さ
れることから、繰り返しの画像形成は繁雑さを免れ得な
いといった不都合がある。
【0005】本発明者らは従来のかかる欠点・不都合を
解消するための研究、検討を行なってきた。その結果、
特定の記録体(A)(加熱状態で且つ液体と接触させた
場合に後退接触角が低下する表面を有する記録体)及び
接触材料(B)〔液体、蒸気又は記録体(A)にいう後
退接触角の低下開始温度以下で液体となるか液体若しく
は蒸気を発生する固体〕を用い、記録体(A)の表面を
接触材料(B)と接触させた状態で選択的に加熱するこ
とにより、又は記録体(A)の表面を選択的に加熱した
状態で接触材料(B)と接触させることにより、記録体
(A)の表面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像
を形成せしめ、この潜像を記録剤溶液又は分散液で顕像
化した後、続いて、得られた可視像を記録紙等に転写す
る方法並びにこれに関連した装置を提案した(西独公開
特許第4010275号明細書)。
【0006】ここに提案した方法等によれば、記録体
(A)上への潜像並びに可視像の形成、可視像の普通紙
等への転写、及び潜像の消去が極めて簡単に且つ可逆的
に行なえるため、多数枚複写画像が容易に得られること
は勿論、異なった複写画像でも連続的に得ることができ
る。
【0007】このような特定の表面機能を有する記録体
(A)を用いる記録プロセスの実施の様子は、記録装置
の構成例を含めて、例えば図1に示される。図1は潜像
形成液と記録剤溶液又は分散液とを兼用した例であり、
記録剤溶液又は分散液(以降「インク液」と称すること
がある)は着色材を溶媒に溶かした又は分散させた液体
である。
【0008】図1において、記録層(記録体(A)表面
層)1及び基板2からなる記録体[記録体(A)]3
は、矢印方向に回転している。まず、画像信号に応じ
て、サーマルヘッド4からの熱が、皿6の中に保持され
たインク液7を経て、記録層1に伝えられ、そこで潜像
5が形成される。その後、潜像5にインク液7が付着し
て顕像化(現像)が行なわれる。続いて、転写部におい
て、記録層1上の付着インク7aは、被転写体(記録
紙)8上に、転写ローラ9により直接転写される。転写
後、記録層1上の潜像5は、一つの画像情報の転写が終
了した場合には、赤外線ランプ10により消去される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のごと
き本発明者らが先に提案した方法乃至装置によって形成
される潜像は、一般に図5にみられるように、記録体3
の回転又は移動方向(矢印で表わした)に対して最終の
潜像ドット(dn)が潜像化された場合には、潜像ドッ
ト当りのインク液付着量が他の同じ面積の潜像ドットd
1、d2、d3、d4よりも多くなるといった傾向が往々に
して認められる。但し、その傾向が何故もたらされたか
についての解明はいまだなされていない。しかし、この
ような現象は画質形成を損うものである。本発明はかか
る不都合の生じるのを解消し、良質の転写画像を得る記
録方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、下記記
録体(A)の表面と下記接触材料(B)とを接触させた
状態でドット状の加熱を行なうことにより、又は、記録
体(A)の表面をドット状に加熱した状態で接触材料
(B)と接触させることにより、記録体(A)表面に加
熱温度に応じて後退接触角の異なる潜像領域を形成し、
これに記録剤溶液又は分散液を供給して顕像化せしめた
後、記録紙等に転写する記録方法において記録体(A)
の回転又は移動方向に縦並びで位置する前記潜像ドット
のうち最終の潜像ドット又は最終の潜像ドットとその近
傍の潜像ドットの面積を他の大多数の潜像ドットの面積
より小さくなるように潜像形成を行なうことを特徴とし
ている。 (A) 加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接
触角が低下する表面を有する記録体。 (B) 液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角
の低下開始温度以下で液体となるか液体もしくは蒸気を
発生する固体。
【0011】本発明の第2は、下記記録体(A)の表面
と下記接触材料(B)とを接触させた状態でドット状の
加熱を行なうことにより、又は、記録体(A)の表面を
ドット状に加熱した状態で接触材料(B)と接触させる
ことにより、記録体(A)表面に加熱温度に応じて後退
接触角の異なる潜像領域を形成し、これに記録剤溶液又
は分散液を供給して顕像化せしめた後、記録紙等に転写
する記録方法において、記録体(A)の回転又は移動方
向に縦並びで位置する前記潜像ドットの間隔を縮めて潜
像ドットどうしをつなげるとともに、最終の潜像ドット
又は最終の潜像ドットとその近傍の潜像ドットの面積を
他の大多数の潜像ドットの面積より小さくなるように潜
像形成を行なうことを特徴としている。 (A) 加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接
触角が低下する表面を有する記録体。 (B) 液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角
の低下開始温度以下で液体となるか液体もしくは蒸気を
発生する固体。 なお、この第2の本発明方法にあっては、先頭の潜像ド
ット又は先頭の潜像ドットとそれに接する潜像ドットの
面積も他の大多数の潜像ドットの面積より小さくなるよ
うに潜像形成されることが有利である。
【0012】本発明方法は、記録剤溶液又は分散液とし
て例えば液体インくのごときものを用いるようにすれ
ば、接触材料(B)の供給手段を省略することができ
る。但しその場合には、記録剤溶液又は分散液の存在下
において潜像形成がなされ、同時に顕像化が行なわれ
る。このことは、裏返していえば、接触材料(B)とし
て記録剤溶液又は分散液を用いても同様な効果がもたら
されることを意味している。
【0013】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明で用いられる記録体(A)は、液体に接した状態で加
熱されると冷却後においてもその後退接触角が低くな
り、且つ液体不存在下の加熱により後退接触角が高くな
るという機能を有する部材で、少なくとも表面が形成さ
れたものである。そして、このような機能を有する記録
体(A)は、その表面が(1)疎水基の表面自己配向機
能をもつ有機化合物を含む部材、又は(2)疎水基をも
つ有機化合物であって疎水基を表面に配向した部材であ
る。
【0014】(1)にいう“表面自己配向機能”とは、
ある化合物を支持体上に形成した固体又はある化合物自
体による固体を空気中で加熱すると、表面において疎水
基が空気側(自由表面側)に向いて配向する性質がある
ことを意味する。このことは、(2)においても同様に
言えることである。一般に、有機化合物では、疎水基は
疎水性雰囲気側へ向きやすい性質をもっている。これ
は、固-気界面の界面エネルギーが低くなる方に向うた
めに生じる現象である。また、この現象は疎水基の分子
長が長くなるほどその傾向がみられるが、これは分子長
が長くなるほど、加熱における分子の運動性が上がるた
めである。
【0015】更に具体的には、末端に疎水基を有する
(即ち表面エネルギーを低くする)分子であると、空気側
(自由表面側)を向いて表面配向しやすい。同様に(−
CH2−)nを含む直鎖状分子では(−CH2CH2−)
の部分が平面構造をしており、分子鎖同士が配向しやす
い。また、(−Ph−)nを含む分子も−Ph−の部分が
平面構造をしており、分子鎖同士が配向しやすい。な
お、−Ph−はp−フェニレン基である(以下同じ)。
殊に、弗素などの電気陰性度の高い元素を含む直鎖状分
子は自己凝集性が高く、分子鎖同士が配向しやすい。
【0016】これらの検討結果をまとめると、より好ま
しくは、自己凝集性の高い分子や平面構造をもつ分子を
有し、且つ末端に疎水基を有する直鎖状分子、あるいは
そうした直鎖状分子を含む化合物は、表面自己配向機能
が高い化合物と言える。
【0017】これまでの記述から明らかなように、表面
自己配向状態と後退接触角とは関連があり、また後退接
触角と液体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表
面での液体の付着は、液体の固体表面での主にタッキン
グによって生じる。このタッキングは、いわば液体が固
体表面を滑べる時の一種の摩擦力とみなすことができ
る。従って、本発明でいう“後退接触角"θrには、 cosθr=γ(γs−γse-πe+γf)/γev (但し、γ:真空中の固体の表面張力 γse:固−液界面張力 γev:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張
力 πe:平衡表面張力 γf:摩擦張力 γs:吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。
【0018】従って、θrの値が低くなるときγf値は
大きくなる。即ち、液体は固体面を滑べりにくくなり、
その結果、液体は固体面に付着するようになる。これら
相互の関連から推察しうるように、液体付着性は後退接
触角θrがどの程度であるかに左右され、その後退接触
角θrは表面自己配向機能を表面に有する部材の何如に
より定められる。それ故、本発明で使用される装置にお
いては、記録体はその表面に所望パターン領域の形成及
び/又は記録剤による顕像化の必要から、必然的に、表
面自己配向機能を表面に有する部材が選択されねばなら
ない。
【0019】これまで後退接触角と液体付着性との関係
等を縷縷述べてきたが、これらの事項については、前記
の西独公開特許第4010275号明細書により詳しく
記載されている。
【0020】記録体(A)の構成としては、前記の表
面部材そのもので形成したもの、支持体(好ましくは
耐熱性支持体)上に前記の表面部材を形成したもの、と
に大別される。の態様は前記の表面部材そのものをフ
ィルム状、板状、あるいは円柱状に成形したものであ
る。の態様においては、支持体の形状は、ベルト状、
板状、ドラム状いずれでもよく、方法・装置の使用用途
に応じて選定される。特に、ドラム状のものは装置にお
ける寸法精度を出せる点ですぐれている。なお、耐熱性
支持体としては、テトラフルオロエチレン、シリコー
ン、ポリイミド、ポリカーボネート、エポキシ、メラミ
ン、フェノール、ポリエステル、ポリアセタール、ユリ
ア、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂、更にはN
i、Al、Cu、Cr、Ptなどの金属及び金属酸化物
等が好ましい。これら支持体は平滑でも粗面や多孔質で
あってもよい。
【0021】接触材料(B)は、端的に言えば、当初か
ら液体あるいは蒸気であるか、又は記録体(A)にいう
後退接触角θrの低下開始温度以下で結果的に液体を生
じさせる固体である。ここでの蒸気は、記録体(A)の
表面又は表面近傍で、少なくともその一部が凝縮して液
体を生ぜしめ、その液体が記録体(A)の表面を濡らす
ことができるものであれば充分である。一方、ここでの
固体は、前記後退接触角θrの低下開始温度以下で液体
となるか、液体を発生させるか、又は蒸気を発生させる
ものである。固体から発生された蒸気は、記録体(A)
の表面又はその近傍で凝縮して液体を生じさせること
は、前記の場合と同様である。
【0022】これら接触材料(B)をより具体的に言え
ば次の通りである。即ち、接触材料(B)の一つである
液体としては、水の他に、電解質を含む水溶液、エタノ
ール、n-ブタノール等のアルコール、グリセリン、エ
チレングリコール等の多価アルコール、メチルエチルケ
トン等のケトン類のごとき有極性液体や、n-ノナン、
n-オクタン等の直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の
環式状炭化水素、m−キシレン、ベンゼン等の芳香族炭
化水素のごとき無極性液体が挙げられる。また、これら
の混合体でもよいし、各種分散液や液状インクも使用で
きる。更に望ましくは、極性液体の方がよりすぐれてい
る。
【0023】接触材料(B)の他の一つである蒸気とし
ては、水蒸気の外に、接触材料の液体の蒸気であれば使
用できるが、特にエタノール蒸気やm−キシレン蒸気な
どの有機化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)が挙げら
れる。この有機化合物蒸気の温度は、記録体(A)の表
面を形成する化合物の融点あるいは軟化点以下である必
要がある。
【0024】接触材料(B)の他のもう一つである固体
としては、高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子
ゲル(ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコール
ゲル)、シリカゲル、結晶水を含んだ化合物などが挙げ
られる。
【0025】接触材料(B)を記録体(A)表面に接触
させるための供給手段としては、例えば記録体(A)の
下部に皿を設け液体を満たし記録体(A)が皿中の液体
に常に接するようにし、加熱源(サーマルヘッドなど)
を皿の近傍又は皿の中に配置する構成が最も簡単な構成
となる。皿の替わりに、液体を含ませたスポンジ状多孔
質体を用いても良い。光や電子線による潜像形成手段も
上記構成と基本的に同様である。
【0026】潜像形成のための加熱手段としてはヒータ
ー、サーマルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波
(レーザー光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線
をレンズで集光する)による非接触加熱がある。
【0027】潜像形成後、潜像に記録剤溶液又は分散液
が供給付着され顕像化(以降「現像」と称することがあ
る)が行なわれるが、この記録剤溶液又は分散液を供
給、付着させる手段としては、記録剤溶液又は分散液を
含浸したスポンジ状多孔質体を有するロールを記録体
(A)に接触させることも考えられるが、望ましくは、
記録剤溶液又は分散液を充填した皿を記録体(A)の進
行方向に配置し、常に記録剤溶液又は分散液を記録体
(A)に接しておく構成が採用される。
【0028】記録剤溶液又は分散液としては、着色材を
含む溶液又は分散液が用いられ、例えば筆記用インク、
インクジェット記録用インク、印刷インク、電子写真用
トナー等の従来の印字記録方式に用いられてきた記録剤
の中から、本発明方法に適合するものを選択し使用する
ことができる。
【0029】より具体的に好ましいものの例を示すと、
例えば水性インクとしては、水、湿潤剤、染料を主体と
する水溶性インクや水、顔料、分散用高分子化合物、湿
潤剤を主体とした水性顔料分散インクや顔料又は染料を
界面活性剤を用いて水に分散せしめたエマルジョン・イ
ンク等が挙げられるし、また油性インクとしては、油溶
性染料を有機溶媒に分散させたものや顔料又は染料を油
性ベースに乳化させたもの等が挙げられる。
【0030】既述のとおり、第1の本発明方法にあって
は、最終の潜像ドットの面積dn又は最終の潜像ドット
と少なくともこれに最も近接している潜像ドットとの面
積が他の大多数の潜像ドットの面積より小さくなるよう
に潜像形成が行なわれる(図2)。こうした潜像形成手
段がなされることにより、最終の潜像ドット、或いは、
最終の潜像ドット及び少なくともこれに最も近接した潜
像ドットに多く付着するインク液を減らすことができる
ため、インク液の付着量を全体に同程度にすることがで
きるようになる。意図的に個々の潜像ドットの面積の大
きさにより、どの程度小さくなっているのが望ましいか
は、使用される記録剤溶液又は分散液の種類、粘度、表
面張力などにより左右されるが、他の大多数の潜像ドッ
トのおおむね30〜95%の範囲である。
【0031】第2の本発明方法にあっては、個々の潜像
ドットがそれらの前後で互いに接しているため、べタ画
像や線画の形成、更には、罫線の形成には有利である。
前記第1の本発明方法について触れたのと同様に、最終
の潜像ドットdnの面積、或いは、最終の潜像ドットd
n及び少なくともこれに接している潜像ドットの面積
は、他の潜像ドットの面積よりも小さくなるようにして
おく必要がある(図3)。そして、その面積の大きさ
は、本発明の第1の方法で述べた理由と同様に、他の大
多数の潜像ドット面積の30%〜95%の範囲が適当で
ある。
【0032】更に、この第2の本発明方法では、先頭の
潜像ドットd1の面積、或いは、先頭の潜像ドット及び
少なくともこれに接している潜像ドットd2の面積を、
他の大多数を占める潜像ドットの面積よりも小さくして
おくことが望ましい(図4)。これは潜像ドットが実質
的に接している場合に有効なものであって、前記第1の
本発明方法には適さないものである。その理由は、必ず
しも明らかにされた訳ではないが、顕像化されたものが
網点による線にならないことに由来しているものと思わ
れる。
【0033】潜像形成及び現像後、記録体(A)表面と
被転写体(記録紙等)とを接触させて、記録体(A)上
の付着記録剤(インク液滴)を被転写体に直接転写させ
てもよいし、また、記録体(A)と被転写体とを離して
おき、電界を印加して記録体(A)上の付着記録液(イ
ンク液滴)を被転写体に飛翔させる非接触転写が採用さ
れてもよい。
【0034】被転写体(記録紙等)としては、透明又は
不透明樹脂フィルム、普通紙、合成紙、インクジェット
記録用紙、タイプ用紙などを用いることができる。
【0035】転写後、同一画像情報を多数枚複写する場
合は、転写後の潜像に、更に前記記録剤溶液又は分散液
を供給付着させる現像処理で得られた可視像を被転写体
へ転写する処理を繰り返すことによって達成される。
【0036】また、一つの画像情報の転写が終了すれ
ば、液体又は蒸気の不存在下で(空気中、真空中又は不
活性ガス中で)記録体(A)表面を加熱する(加熱温
度:50〜300℃、望ましくは100〜180℃、加
熱時間:1ms〜10s、好ましくは10ms〜1s)
ことにより潜像を消去する。これにより、記録体(A)
は繰り返し使用可能なものとなる。
【0037】潜像消去のための加熱源としては、ヒータ
ーやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤
外線ランプのごとき電磁波による非接触加熱源が望まし
い。加熱は潜像部のみ行なっても良いが、記録体(A)
全面に行なっても良い。むしろ、全面加熱の方が装置構
成を簡単にできるため、赤外線ランプによるのが最も望
ましい。
【0038】なお、潜像消去手段は、消去のための加熱
を行なったのち、再び潜像形成を行なうまでの時間の間
に、記録体(A)表面が実質的に冷却する位置に設け
る。潜像消去に必要な加熱温度は前述の通りであるが、
当該記録体表面の材料により異なる。ただ、いずれの場
合も、記録体(A)表面の材料の後退接触角が低くなる
開始温度以上で且つ分解点以下の温度が望ましい。
【0039】いずれにしても、本発明方法は下記の現象
を基礎としてなされたものである。即ち、記録体(A)
表面を加熱すると、記録体(A)表面は後退接触角θr
が低下して著しい濡れを示し、液体付着量を有するのが
認められる。更に、この液体付着性を有する記録体
(A)表面を空気中、真空中又は不活性ガス雰囲気中で
再び加熱すると記録体(A)表面は後退接触角θrが高
まってゆき再び液体反撥性を示すのが認められる。この
ような現象と幾分類似した現象を示すものとして、先に
あげた特公昭54−41902号公報に記載された方法
がある。だが、ここに開示されている方法では記録材料
は実質的にデイスオーダーでかつ一般的に不定形のメモ
リ物質の層を得るようにしている点でメカニズム上大き
く相違したものとなっている。すなわち、本発明方法で
は、接触材料(B)の存在なしでは、記録体(A)表面
には状態変化がおこりえない。また、特公昭54−41
902号公報に記載された方法では、簡単な操作で可逆
性を得ることはできない。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】実施例1 含弗素アクリレート材料17F(大阪有機化学工業社
製)を1,1,1−トリクロロエタン中で溶液重合して
得たポリマーを約50μm厚のポリイミドフィルム(東
レ・デュポン社製)上に塗工して記録体(A)をつくっ
た。この記録体(A)を図1に示した装置構成にして用
い、かつ、潜像パターン(ドットピッチは列方向で8d
ot/mm)については、図2に表したように最終の潜
像ドットdn(d4)が他の大多数の潜像ドット(d1
2、d3)より約40%小さくした。これを水性黒色イ
ンク液で現像し、記録紙等に転写したところ、いずれの
潜像ドットにも同程度のインク液の付着しているのが確
かめられた。
【0042】実施例2 潜像パターンを図3のように形成した以外は実施例1と
同様にして画像形成を行なった。なお、最終ドットはそ
の他の大多数のドットに比べ90%の面積となるように
した。その結果、全体に殆ど太さの変らない転写画像が
得られた。更に、この画像は、図4に示したような潜像
パターンで得た場合には一層良好なものとなった。
【0043】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、最終の潜像パターン
にも他の潜像パターンと同程度のインク液が付着するの
で、良質の画像が得られる。 (2) 請求項2の発明によれば、全体として均一な太
さの画線が描かれ、更に、記録体(A)の回転又は移動
方向に対し横並びの潜像ドット間を調整することに良質
のベタ画像も得られるようになる。こうした傾向が請求
項3の発明によれば一層顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に有効な装置の一例の概略図
である。
【図2】本発明方法で形成される潜像ドットパターンの
一例の図である。
【図3】本発明方法で形成される潜像ドットパターンの
他の一例の図である。
【図4】本発明方法で形成される潜像ドットパターンの
更に他の一例の図である。
【図5】従来の方法で形成される潜像ドットパターンの
代表例を示した図である。
【符号の説明】
1 記録層 2 基板 3 記録体(A) 4 サーマルヘッド 5 潜像 6 皿 7 インク液 7a 付着インク液 8 被転写体 9 転写ローラ 10 潜像消去用ランプ d1 先頭の潜像ドット d2 最終の潜像ドット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記記録体(A)の表面と下記接触材料
    (B)とを接触させた状態でドット状の加熱を行なうこ
    とにより、又は、記録体(A)の表面をドット状に加熱
    した状態で接触材料(B)と接触させることにより、記
    録体(A)表面に加熱温度に応じて後退接触角の異なる
    潜像領域を形成し、これに記録剤溶液又は分散液を供給
    して顕像化せしめた後、記録紙等に転写する記録方法に
    おいて、記録体(A)の回転又は移動方向に縦並びで位
    置する前記潜像ドットのうち最終の潜像ドット又は最終
    の潜像ドットとその近傍の潜像ドットの面積を他の大多
    数の潜像ドットの面積より小さくなるように潜像形成を
    行なうことを特徴とする記録方法。 (A) 加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接
    触角が低下する表面を有する記録体。 (B) 液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角
    の低下開始温度以下で液体となるか液体もしくは蒸気を
    発生する固体。
  2. 【請求項2】 下記記録体(A)の表面と下記接触材料
    (B)とを接触させた状態でドット状の加熱を行なうこ
    とにより、又は、記録体(A)の表面をドット状に加熱
    した状態で接触材料(B)と接触させることにより、記
    録体(A)表面に加熱温度に応じて後退接触角の異なる
    潜像領域を形成し、これに記録剤溶液又は分散液を供給
    して顕像化せしめた後、記録紙等に転写する記録方法に
    おいて、記録体(A)の回転又は移動方向に縦並びで位
    置する前記潜像ドットの間隔を縮めて潜像ドットどうし
    をつなげるとともに、最終の潜像ドット又は最終の潜像
    ドットとその近傍の潜像ドットの面積を他の大多数の潜
    像ドットの面積より小さくなるように潜像形成を行なう
    ことを特徴とする記録方法。 (A) 加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接
    触角が低下する表面を有する記録体。 (B) 液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角
    の低下開始温度以下で液体となるか液体もしくは蒸気を
    発生する固体。
  3. 【請求項3】 前記の記録体(A)の回転又は移動方向
    に縦並びで位置する前記潜像ドットどうしをつなげると
    ともに、更に、先頭潜像ドット又は先頭潜像ドットとそ
    れに接する潜像ドットの面積を他の大多数の潜像ドット
    の面積より小さくなるように潜像形成を行なう請求項2
    記載の記録方法。
JP3292216A 1991-10-11 1991-10-11 記録方法 Pending JPH0596845A (ja)

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