JPH0524992U - 液化ガス用サブマージドポンプ - Google Patents

液化ガス用サブマージドポンプ

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JPH0524992U
JPH0524992U JP1989891U JP1989891U JPH0524992U JP H0524992 U JPH0524992 U JP H0524992U JP 1989891 U JP1989891 U JP 1989891U JP 1989891 U JP1989891 U JP 1989891U JP H0524992 U JPH0524992 U JP H0524992U
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JP
Japan
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liquefied gas
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pressure receiving
casing
rotor shaft
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JP1989891U
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康弘 上野
正典 沖
春雄 長山
光男 小野
直實 高松
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Shinko Ind Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Shinko Ind Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ロータ軸12の上部41に受圧部材49が固
定され、受圧部材49の上部とケーシング6の上部との
間に絞り部74を形成し、前記ケーシングの上部68に
バイパス路75を形成する。 【効果】 絞り部74が閉塞されてもバイパス路75を
経て液化ガスを通過させ、液化ガスの温度の上昇を防止
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば液化天然ガスまたは液化石油ガスなどのような液化ガスを 汲み上げるために用いられるサブマージドポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
液化天然ガスなどの低温液化ガスをタンクから汲み上げるためのサブマージド ポンプは、ポンプ本体を駆動するためにモータによって回転駆動されるロータ軸 を備え、このロータ軸に作用するスラスト力を軸受によって支持するように構成 されている。したがって軸受の摩耗に応じてその軸受を交換する必要があり、取 換え作業に多くの時間および費用を要してしまうという問題を有する。
【0003】 また前記ロータ軸に受圧部材を設けて圧力室を形成し、スラスト力を平衡させ て処理するように構成されたサブマージドポンプにおいては、前記受圧部材によ って形成される隙間が液化ガス中への異物の混入あるいは液化ガスのガス化、内 部部品の摩耗および破損などの異常によって狭くなった場合、モータの冷却作用 および軸受の潤滑作用を得るための液化ガスの流量が不足したり、前記受圧部材 とその対抗面が接触して焼付いてしまうという問題を有する。
【0004】 さらに前記受圧部材はサブマージドポンプの構造上、そのポンプの中央部に設 けられており、前記受圧部材とその周辺部品との組立て精度の管理を容易に行う ことができないという問題を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
したがって本考案の目的は、上述の技術的課題を解決し、前記受圧部材によっ て形成される隙間が狭くなった場合であっても、所望する液化ガスの流量を確保 し、冷却作用を得ることができるとともに、前記受圧部材とその周辺部品との組 立て精度の管理を容易に行うことができるようにした液化ガス用サブマージドポ ンプを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、液化ガスに浸漬されるポンプ本体と、 ポンプ本体のロータ軸に設けられ、ロータ軸を回転するモータと、 ロータ軸の上部に固定される受圧部材とを含み、 受圧部材の下面が臨む圧力室を形成し、この圧力室にポンプ本体から吐出され る液化ガスの一部を供給し、 ケーシングの内周面と受圧部材の外周面との間の隙間を経て供給される前記圧 力室からの液化ガスを、受圧部材の上部とケーシングの上部内面との間の絞り部 を経て排出させ、 前記ケーシングの上部には、受圧部材の外周面とケーシングの内周面との間の 隙間を経て供給される前記圧力室からの液化ガスを、部分的に排出するバイパス 路を形成したことを特徴とする液化ガス用サブマージドポンプである。
【0007】 本考案は、前記受圧部材の絞り部を形成する部分は、ケーシングに着脱可能に 取付けられる絞り補助部材の硬度よりも高い硬度とされ、かつ絞り補助部材の絞 り部を形成する部分の半径方向長さよりも半径方向に長く形成されていることを 特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案に従えば、モータによってロータ軸が回転駆動され、液化ガスに浸漬さ れるポンプ本体によってその液化ガスの一部が圧力室に供給される。前記ロータ 軸の上部には、前記圧力室に下面が臨む受圧部材が固定され、圧力室に供給され た前記液化ガスは、受圧部材の外周面とケーシングの内周面との間の隙間を経て 受圧部材の上部とケーシングの上部内面との間の絞り部を経て排出される。また 受圧部材の外周面とケーシングの内周面との間の隙間を経て供給される前記圧力 室からの液化ガスは、前記ケーシングの上部に形成されるバイパス路を経て部分 的に排出されるので、前記絞り部がたとえば液化ガス中の浮遊物の付着、または 前記ポンプ本体による汲み上げ動作の急激な立上りあるいは停止およびポンプ本 体に作用する急激な負荷の変化などに起因して開口面積が変化しても、前記バイ パス路を経て液化ガスを排出することができる。これによって圧力室からの液化 ガスを所定の流量で排出することができ、前記軸受の冷却作用および潤滑作用の 低下を防止することができる。
【0009】 また本考案に従えば、受圧部材の前記絞り部を形成する部分はケーシングに着 脱可能に取付けられる絞り補助部材の硬度よりも高い硬度とされるので、前記受 圧部材の絞り部を形成する部分に絞り補助部材が摺接したときに絞り補助部材が 摩耗する。この絞り補助部材はケーシングに着脱可能に取付けられており、容易 に着脱交換を行うことができる。また前記絞り補助部材の絞り部を形成する部分 の半径方向長さよりも、受圧部材の絞り部を形成する部分が半径方向に長く形成 されるので、前記絞り補助部材が摩耗するにつれて絞り部の開口面積が少なくな ってしまうことを防止することができ、これによってもまた液化ガスを所定の流 量で排出することができる。
【0010】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例の全体の構成を示す断面図である。液化ガスである たとえば液化天然ガスを汲み上げるためのサブマージドポンプ1は、上方に開放 した有底筒状のバレルケーシング2の空間3内に、上向流部4と、下向流部5と 、ケーシングであるモータケーシング6のモータ室7内に収納されるモータ8と が下から上にこの順序で配置される。
【0011】 前記上向流部4には、複数段の羽根車9が設けられ、また下向流部5には上向 流部4と同一複数段の羽根車10が設けられる。これらの羽根車9,10は前記 上向流部4と下向流部5とによって構成されるポンプ本体11のロータ軸12に 固定される。
【0012】 上向流部4において、吸込みカバー13とステージケーシング14との間には 、たとえば2段の前記羽根車9が設けられる。また下向流部5において、前記ス テージケーシング14上に重ねられたもう1つのステージケーシング15と吐出 しケーシング16との間には、たとえば2段の前記羽根車10が設けられる。こ れらの羽根車9,10は、リング状のボリュートケーシング17によって外囲さ れ、このボリュートケーシング17内に形成される流路18を経て下方の羽根車 9によって吐出された液化ガスは上方の羽根車10に向けて導かれる。このボリ ュートケーシング17にはまた、流路19が形成されており、上方の羽根車10 によって吐出された液化ガスは流路19を経て前記モータケーシング6内に形成 される流路20に導かれる。
【0013】 前記羽根車9が収納されるデフューザ室23間には案内羽根24が形成され、 また前記羽根車10が収納されるデフューザ室25間には案内羽根26が形成さ れる。これらの案内羽根24,26によって、各羽根車9,10の出口の流れを 減速して、速度エネルギを圧力エネルギに変換する。各羽根車9,10は、前記 ロータ軸12の軸線方向(図1の上下方向)に逆向きに配置される。したがって 吸込みカバー13の前記上向流部4の下方に臨む入口27に設けられるインデュ ーサ28を介して吸込まれた液化ガスは、上向流部4において昇圧され、ステー ジケーシング14における上向流部4の出口29から前記流路18を経て吐出し ケーシング16における下向流部5の入口30に導かれる。入口30からの液化 ガスは下向流部5を下降しながら羽根車10によって昇圧され、ステージケーシ ング15の出口31から前記流路19に排出される。
【0014】 このようにして流路19から流路20に導かれた液化ガスは、バレルカバー3 2に形成される吐出口33から排出される。
【0015】 上述したポンプ本体11において、上向流部4および下向流部5における各羽 根車9,10の段数がそれぞれ2段に等しくされ、かつロータ軸12に軸線方向 に逆向きに設けられていることによって、上向流部4におけるロータ軸12に作 用する自重を除く下向きのスラスト力と、下向流部5におけるロータ軸12に作 用する上向きのスラスト力とが釣合って相殺される。したがって前記自重は、受 圧部材49を挟む両側に形成される圧力室55および空間66間の圧力バランス によって打消すことができるように構成される。
【0016】 前記モータ室7内に収納されるモータ8は、前記ロータ軸12に固定される回 転子34と、モータケーシング6の内周面に固定される固定子35とを有し、回 転子34の外周面と固定子35の内周面とはわずかに隙間をあけて離間しており 、このような隙間に液化ガスを通過させることによって、モータ8が冷却される 。このようなモータ8に関して前記ロータ軸12の軸線方向両側は、ラジアル軸 受36,37によってそれぞれ軸支される。したがってロータ軸12の軸線方向 のわずかな変位は許容された状態であり、このわずかな変位によって、図2に関 連して後述するように、絞り部74の開口率が小さくなっても、バイパス路75 を介して空間66内の液化ガスを逃がすことでき、受圧部材49に関して上流側 と下流側との圧力の不均衡を解消することができる。
【0017】 下方のラジアル軸受36は、前記モータケーシング6の内周面から半径方向内 方に一体的に延びて形成される隔壁38に支持されており、前記入口30に供給 された液化ガスは前記入口30に臨んで開口する透孔39、およびロータ軸12 が挿通する吐出しケーシング16の中央孔の内周面とそのロータ軸12の外周面 との間を通って、調圧室40内に流れ込み、この調圧室40内の液化ガスは、前 記ラジアル軸受36を通過してモータ室7内に流れ込む。これによってラジアル 軸受36の冷却作用および潤滑作用を得ることができる。
【0018】 またロータ軸12の上部41に設けられるラジアル軸受37には、前述のよう にしてモータ室7内に導かれ、モータ8を通過した液化ガスが通過し、これによ って冷却作用および潤滑作用を得ることができる。
【0019】 図2は、ロータ軸12の上部41付近の拡大断面図である。前記ロータ軸12 の上部41には、そのロータ軸12の回転軸線45に対して垂直な段差面46を 介して小径部47が形成される。この小径部47は直円柱状であって、外周面に 半径方向外方に突出する突起48が形成される。この突起48は前記小径部47 に装着された環状の受圧部材49の内周面に形成される図示しないキー溝に嵌り 込んで受圧部材49とロータ軸12の相互の回転のずれを阻止している。
【0020】 小径部47の先端には、外周面に外ねじが刻設された螺合部50が形成され、 この螺合部50に螺着されたナット51によって前記受圧部材49がロータ軸1 2に固定される。受圧部材49は、直円筒状の外周面52の下周縁部から半径方 向内方に垂直に屈曲して形成される環状の下面53と、前記外周面52の上周縁 部に半径方向内方に垂直に屈曲して連なる上面54とを有する。下面53は、前 記モータ室7に軸受37を介して連なる圧力室55に臨み、圧力室55内の液化 ガスによって前記回転軸線45方向上方に押圧される。また外周面52は、半径 方向外方に間隔δ1をあけてブッシュ56の直円筒状の内周面57に対向してい る。ブッシュ56は筒状の支持部材58に固定され、支持部材58は前記モータ ケーシング6の内周面から半径方向内方に突出して一体的に形成される隔壁59 に嵌着される。
【0021】 前記ラジアル軸受37は、ロータ軸12に装着される内輪61と、内輪61の 外周に配置される複数の球状の転動体62と、転動体62の外周に設けられ、前 記支持部材58に嵌り込む外輪63とを有する。前記内輪61は、ロータ軸12 の前記段差面46よりも回転軸線45方向下方寄りに形成された段差面64に当 接して支持された状態で、前記ナット51を締付けることによって受圧部材49 の下方に臨む端面65によって押圧される。このようにして内輪61は段差面6 4と端面65とによって挟持され、ロータ軸12に固定される。この状態で、内 輪61は回転軸線45まわりに回転自在である。
【0022】 前記ポンプ室7から上昇してきた液化ガスの一部は、周方向に隣接する各転動 体62間の隙間および流路90を通って前記圧力室55内に流入し、受圧部材4 9の外周面52とブッシュ56の内周面57との間の隙間76を通って、前記受 圧部材49の上面54が臨む空間66に導かれる。受圧部材49の上方にはケー シング上部としての環状の絞り補助部材68が設けられ、この絞り補助部材68 は排出口69を有する蓋体70に固定される。蓋体70は、リング状のライナ7 1を挟んで前記支持部材58にたとえばボルトなどを用いて着脱可能に取付けら れる。これによって蓋体70を前記支持部材58から外した状態で、絞り補助部 材68を交換することができる。
【0023】 この絞り補助部材68には、半径方向内方寄りの位置で下方に向けて突出する 絞り形成する部分である突部72が形成され、また前記受圧部材49の上部には 、半径方向内方寄りの位置で、前記突部72に対向する絞り部を形成する部分で ある突部73が形成される。これらの突部72,73の相互に対向する各端面7 2a,73aは、予め定める間隔δ2をあけて周方向全周にわたって離間してお り、絞り部74を構成する。前記絞り補助部材68には、前記空間66と排出口 69とを半径線方向に連通するバイパス路75が周方向に等間隔をあけて複数( 本実施例では2)個形成される。このバイパス路75の内径は、たとえば4mm φに選ばれる。したがって前記圧力室55から受圧部材49の外周面52とブッ シュ56の内周面57との間の隙間76を経て空間66に導かれた液化ガスは、 絞り部74を経て排出口69に吐出されるとともに、この絞り部74が、液化ガ ス中に浮遊するごみ、または受圧部材49の軸線方向の変位によって閉塞した状 態であっても、軸線方向に延びる凹溝81からバイパス路75を経て出口69に 導くことができる。これによって圧力室55から排出口69へ至る液化ガスの流 れが遮断されてしまうおそれはない。
【0024】 これによってラジアル軸受36、回転子34と固定子35の隙間、およびラジ アル軸受37に液化ガスを通過させて、各軸受36,37の潤滑および冷却作用 を達成することができるとともに、モータ8の冷却作用を得ることができ、ロー タ軸12の回転に伴う各軸受36,37およびモータ8において発生した熱によ って、たとえば−160℃程度の液化ガスが昇温して気化してしまうことを防止 することができる。なお、排出口69から排出される液化ガスは、図示しない管 路を経て再び上向流部4に供給される。
【0025】 図3は、前記突部72,73付近を拡大して示す断面図である。前記受圧部材 49は、たとえばステンレス鋼から成り、好ましくはSUS304から成り、突 部73にはチッ化処理されて高硬度に形成されている。この突部73の端面73 aの半径線方向の幅W1は、もう一方の突部72の端面72よりも半径線方向の 幅W2よりも半径方向外方に大きく形成されており、この幅W1はたとえば6m mに選ばれ、またもう一方の幅W2は5mmに選ばれる。絞り補助部材68は前 記受圧部材49よりも硬度の小さい材料、たとえば黄銅またはステンレス鋼SU S630から成る。
【0026】 したがって図4(1)に示されるように、ロータ軸12の回転軸線45方向へ の変位によって仮想線77で示されるように突部72が摩耗し、しかもW1>W 2に選ばれるので、図4(2)に示されるように摩耗に伴って残部78が形成さ れ、これによって液化ガスの流路が参照符79で示されるように狭くなってしま うおそれはない。このように各突部72,73の幅W2,W1を、W1>W2に 選び、かつ突部72の硬度をもう一方の突部73の硬度よりも高い硬度とするこ とによって、長期の使用によって硬度の低い突部72が摩耗しても流路が狭くな ってしまうおそれはなく、所定の流量を確実に得ることができる。
【0027】 また硬度が低い突部72が形成される絞り補助部材68は、前述したように蓋 体70によって支持部材58、したがってモータケーシング6に着脱可能に設け られるので、突部72が摩耗したときには絞り補助部材68だけを交換すればよ く、しかもこの絞り補助部材68と受圧部材49とは、ロータ軸12の上部41 およびその近傍に設けられるので、バレルカバー32を開いて容易に前記絞り7 4を視認することができ、組立て時における組立て精度の管理などを容易に行う ことができ、分解作業に手間を要しない。
【0028】 図5は、本件考案者の実験によるロータ軸12のスラスト力と揚程差との関係 を示すグラフである。図5において、ラインL1は間隔δ2=0mm、ラインL 2は間隔δ2=0.1mm、ラインL3は間隔δ2=0.2mm、ラインL4は 間隔δ2=0.5mmにおけるスラスト力と揚程差との関係を示し、ラインL1 0は最小流量Q=30m3 /時の揚程差を示し、ラインL20は標準流量Q=1 41.2m3 /時の揚程差を示し、ラインL30は最大流量Q=210m3 /時 の揚程差を示す。また揚程差Δhは、
【0029】
【数1】 Δh = HM − h(m) で示され、ここに、HM は圧力室55における揚程であり、またhは排出口69 における揚程である。またこのときの液化ガスは、比重γ=0.485のメタン であり、前記バイパス路75は内径4mmφのもので回転軸線45に関して対称 に2つ設けている。このようなグラフから、各流量Q1,Q2,Q3に対応して スラスト力が平衡するのは参照符P1,P2,P3で示される点であり、このと きの間隙δ2は、δ2(P1)=0.14mm、δ2(P2)=0.15mm、 δ2(P3)=0.17mmである。特にラインL1で示されるように、絞り7 4にごみなどが付着して、間隔δ2が0となった状態で流量をQ3からQ2に変 化させても、下向きスラスト力は変化が少ないことが認められる。
【0030】 図6は、本件考案者の実験によって確かめられた流量と液化ガス温度との関係 を示すグラフである。この実験においては、液化ガスの吸引液温度が−155℃ であり、吸引圧力は0.79kg/cm2 Gであり、液比熱は0.745kca l/kg℃であった。またラインB1は液化メタンガスが気化し始める飽和温度 を示し、またラインB2は間隙δ2=0mm時の温度を示し、ラインB3は隙間 δ2=0.5mm時の温度を示す。このようなグラフによって、前記絞り部74 がごみなどの付着によって間隙δ2が0になった場合であっても、液化ガスの温 度は飽和温度に達しないこと、すなわちガス化しないことが示されている。
【0031】 前述の実施例では、各突部72,73を受圧部材49および絞り補助部材68 の半径方向内方寄りに形成するようにしたけれども、本考案の他の実施例として 各突部72,73を半径方向外方寄りに形成するようにしてもよい。ただし、こ の場合には受圧部材49の下方への受圧面積を小さくするために、受圧部材49 の直径を小さくするようにしてもよい。
【0032】
【考案の効果】
本考案によれば、ケーシングの上部にバイパス路を設けるようにしたので、絞 り部にたとえばごみなどの浮遊物が付着して開口面積が少なくなっても、液化ガ スの流れが遮断されるおそれはなく、所定の流量を得ることができ、これによっ てロータ軸を軸支するたとえば軸受の潤滑および冷却作用を維持することができ 、またモータをも冷却することができる。
【0033】 また本考案によれば、受圧部材の絞り部を形成する部分を、補助部分の絞り部 を形成する部分よりも半径方向に長く形成し、かつ前記受圧部材の絞り部を形成 する部分を前記絞り補助部材の絞り部を形成する部分よりも高い硬度としたので 、長期の使用によって摩耗したときに、絞り補助部材の前記絞り部を形成する部 分が受圧部材の前記部分に比べて摩耗量を大とすることができ、これによって絞 り補助部材の交換を容易に行うことができる。また絞り部の開口率が前記摩耗に よって小さくなってしまうことはないので、これによってもまた所定の流量を維 持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】ロータ軸12の上部41付近を示す拡大断面図
である。
【図3】各突部72,73付近を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】各突部72,73が摩耗したときの状態を説明
するための図である。
【図5】ロータ軸12に作用するスラスト力と揚程差と
の関係を示すグラフである。
【図6】液化ガスの流量と温度との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 サブマージドポンプ 4 上向流部 5 下向流部 6 モータケーシング 7 ポンプ室 8 モータ 11 ポンプ 12 ロータ軸 18,19,20 流路 36,37 軸受 41 上部 49 受圧部材 52 外周面 53 下面 54 上面 55 圧力室 57 内周面 66 空間 68 絞り補助部材 72,73 突部 74 絞り部 75 バイパス路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 沖 正典 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)考案者 長山 春雄 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)考案者 小野 光男 大阪市北区芝田1丁目1番4号 阪急ター ミナルビル 東京貿易株式会社大阪支店内 (72)考案者 高松 直實 広島市南区大州5丁目6番28号 株式会社 シンコー内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスに浸漬されるポンプ本体と、 ポンプ本体のロータ軸に設けられ、ロータ軸を回転する
    モータと、 ロータ軸の上部に固定される受圧部材とを含み、 受圧部材の下面が臨む圧力室を形成し、この圧力室にポ
    ンプ本体から吐出される液化ガスの一部を供給し、 ケーシングの内周面と受圧部材の外周面との間の隙間を
    経て供給される前記圧力室からの液化ガスを、受圧部材
    の上部とケーシングの上部内面との間の絞り部を経て排
    出させ、 前記ケーシングの上部には、受圧部材の外周面とケーシ
    ングの内周面との間の隙間を経て供給される前記圧力室
    からの液化ガスを、部分的に排出するバイパス路を形成
    したことを特徴とする液化ガス用サブマージドポンプ。
  2. 【請求項2】 前記受圧部材の絞り部を形成する部分
    は、ケーシングに着脱可能に取付けられる絞り補助部材
    の硬度よりも高い硬度とされ、かつ絞り補助部材の絞り
    部を形成する部分の半径方向長さよりも半径方向に長く
    形成されていることを特徴とする請求項1の液化ガス用
    サブマージドポンプ。
JP1989891U 1991-03-29 1991-03-29 液化ガス用サブマージドポンプ Withdrawn JPH0524992U (ja)

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