JPH05251762A - 酸化物超電導限流導体 - Google Patents
酸化物超電導限流導体Info
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- JPH05251762A JPH05251762A JP4050474A JP5047492A JPH05251762A JP H05251762 A JPH05251762 A JP H05251762A JP 4050474 A JP4050474 A JP 4050474A JP 5047492 A JP5047492 A JP 5047492A JP H05251762 A JPH05251762 A JP H05251762A
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- superconducting
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 限流効果が大きく、特に、より長期間にわた
って安定化性能の経時的な低下の防止された酸化物超電
導限流導体を得ることができる。 【構成】 基材にY系(YBa2Cu3O7-X)酸化物超
電導膜、その上に銀層、次いで金層が積層しており、経
時的な安定性が向上した。
って安定化性能の経時的な低下の防止された酸化物超電
導限流導体を得ることができる。 【構成】 基材にY系(YBa2Cu3O7-X)酸化物超
電導膜、その上に銀層、次いで金層が積層しており、経
時的な安定性が向上した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、酸化物超電導体を用
いて電流を通電する導体および例えば短絡電流などの過
大電流を限流することの可能な限流素子などに用いる酸
化物超電導限流導体に関するものである。
いて電流を通電する導体および例えば短絡電流などの過
大電流を限流することの可能な限流素子などに用いる酸
化物超電導限流導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超電導体は、臨界温度、臨界電流、臨界
磁界のうちいずれかひとつがその値を越えると超電導状
態が破壊され、常電導状態となって電気抵抗が発生、増
大する。この現象を利用して過大電流を限流する超電導
限流導体(素子)に関する研究開発が近年盛んになって
いる。この分野全般の技術に関しては、例えば刊行物
{電気学会論文誌B、110巻、9号、705ページ
(平成2年)}に記載されている。これらの中で、酸化
物超電導体を利用した超電導限流導体が最近注目されて
いる。これに用いる素子の構造は、棒状または板状の超
電導体に蒸着やペーストなどを用いて、超電導体の一部
に銀、金、インジウム等の金属を付着させることによっ
て一対の電極を形成した簡単なものである。代表例とし
ては、例えば刊行物{Advances in Sup
erconductivity,691ページ(198
8)}に示されたものがある。これはY−Ba−Cu系
の酸化物超電導粉末の焼結体を用い、ドクターブレード
法によってジグザグ状(ミアンダ構造)のシートを形成
し、臨界電流を越える電流が流れた場合の常電導状態に
おける高抵抗化を利用して限流するものである。しか
し、このような焼結体(線状、棒状、板状のもの)では
一般に臨界電流を高くすることができないため、短絡電
流を限流できる割合が小さいという欠点があった。
磁界のうちいずれかひとつがその値を越えると超電導状
態が破壊され、常電導状態となって電気抵抗が発生、増
大する。この現象を利用して過大電流を限流する超電導
限流導体(素子)に関する研究開発が近年盛んになって
いる。この分野全般の技術に関しては、例えば刊行物
{電気学会論文誌B、110巻、9号、705ページ
(平成2年)}に記載されている。これらの中で、酸化
物超電導体を利用した超電導限流導体が最近注目されて
いる。これに用いる素子の構造は、棒状または板状の超
電導体に蒸着やペーストなどを用いて、超電導体の一部
に銀、金、インジウム等の金属を付着させることによっ
て一対の電極を形成した簡単なものである。代表例とし
ては、例えば刊行物{Advances in Sup
erconductivity,691ページ(198
8)}に示されたものがある。これはY−Ba−Cu系
の酸化物超電導粉末の焼結体を用い、ドクターブレード
法によってジグザグ状(ミアンダ構造)のシートを形成
し、臨界電流を越える電流が流れた場合の常電導状態に
おける高抵抗化を利用して限流するものである。しか
し、このような焼結体(線状、棒状、板状のもの)では
一般に臨界電流を高くすることができないため、短絡電
流を限流できる割合が小さいという欠点があった。
【0003】そこで、基材上に形成された膜状の超電導
体を応用した限流導体が考えられている。成膜技術の進
歩によって、酸化物超電導薄膜において最近非常に大き
な臨界電流を流せるものが得られるようになった。また
膜状のものは線状など前記のものと比較して冷却特性が
良好であり、しかも高抵抗にし易いことなどの限流導体
としての利点もある。ただし、酸化物超電導薄膜を用い
たものでは、膜厚を厚くすると組成ずれを起こしやすい
ことおよび大面積に形成すると組成が不均質になること
などのために、厚く大面積にわたって大きな臨界電流を
もつものを得ることが困難であるという大きな欠点を生
じることが避けられなかった。特に、比較的大面積に成
膜した場合に組成等膜質の不均質性が生じることは、現
状の超電導薄膜作製技術では不可避の課題であり、この
ために通電時に弱い部分が熔断してしまい、限流導体の
限界端子間電圧(熔断するまでの投入パワーまたは回路
電圧と等価)を高くすることができなかった。この欠点
を解消するため、例えば刊行物{日本物理学会編、超電
導、276頁、昭和54年(丸善株式会社)}等に記載
されているような従来技術から容易に、素子部の超電導
膜上に蒸着等の手法により金属の薄膜を被覆して、一種
の熱的、電気的な安定化を行うことが考えられる。
体を応用した限流導体が考えられている。成膜技術の進
歩によって、酸化物超電導薄膜において最近非常に大き
な臨界電流を流せるものが得られるようになった。また
膜状のものは線状など前記のものと比較して冷却特性が
良好であり、しかも高抵抗にし易いことなどの限流導体
としての利点もある。ただし、酸化物超電導薄膜を用い
たものでは、膜厚を厚くすると組成ずれを起こしやすい
ことおよび大面積に形成すると組成が不均質になること
などのために、厚く大面積にわたって大きな臨界電流を
もつものを得ることが困難であるという大きな欠点を生
じることが避けられなかった。特に、比較的大面積に成
膜した場合に組成等膜質の不均質性が生じることは、現
状の超電導薄膜作製技術では不可避の課題であり、この
ために通電時に弱い部分が熔断してしまい、限流導体の
限界端子間電圧(熔断するまでの投入パワーまたは回路
電圧と等価)を高くすることができなかった。この欠点
を解消するため、例えば刊行物{日本物理学会編、超電
導、276頁、昭和54年(丸善株式会社)}等に記載
されているような従来技術から容易に、素子部の超電導
膜上に蒸着等の手法により金属の薄膜を被覆して、一種
の熱的、電気的な安定化を行うことが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の応用に
よる安定化を行う際に、酸化物超電導膜を用いる場合に
は、安定化金属膜として銀が最適であり、これによって
限界端子間電圧を飛躍的に高めることが可能であること
を見いだした。しかし、銀を安定化膜として使用した場
合には、長期間使用すると素子への限界端子間電圧が経
時的に低下することが分かった。この原因を調査したと
ころ、銀安定化膜の経時的な表面酸化が生じ、これによ
って安定化性能が低下した事が原因であることが判明し
た。
よる安定化を行う際に、酸化物超電導膜を用いる場合に
は、安定化金属膜として銀が最適であり、これによって
限界端子間電圧を飛躍的に高めることが可能であること
を見いだした。しかし、銀を安定化膜として使用した場
合には、長期間使用すると素子への限界端子間電圧が経
時的に低下することが分かった。この原因を調査したと
ころ、銀安定化膜の経時的な表面酸化が生じ、これによ
って安定化性能が低下した事が原因であることが判明し
た。
【0005】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、限流効果が大きく、特に、より長期間
にわたって安定化性能の経時的な低下の防止された酸化
物超電導限流導体を得ることを目的とする。
なされたもので、限流効果が大きく、特に、より長期間
にわたって安定化性能の経時的な低下の防止された酸化
物超電導限流導体を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の酸化物超電導
限流導体は、基材、この基材に設けた酸化物超電導膜、
この酸化物超電導膜に設けた銀層およびこの銀層に設け
た金層を備えたものである。
限流導体は、基材、この基材に設けた酸化物超電導膜、
この酸化物超電導膜に設けた銀層およびこの銀層に設け
た金層を備えたものである。
【0007】
【作用】この発明において、酸化物超電導膜に銀層およ
び金層を設けているので、超電導限流導体の通電時にお
いて、銀層および金層に電流が分流され、かつ熱が伝わ
ると共に、特に銀層の経時的な酸化劣化を金層が防止し
て、安定化性能の経時的な低下を抑制する働きをなす。
び金層を設けているので、超電導限流導体の通電時にお
いて、銀層および金層に電流が分流され、かつ熱が伝わ
ると共に、特に銀層の経時的な酸化劣化を金層が防止し
て、安定化性能の経時的な低下を抑制する働きをなす。
【0008】
【実施例】実施例1.幅5mm×長さ20mmの矩形状
MgO基板を基材として用い、次いで各成分の金属を出
発原料とし、電子ビーム蒸着法によってY系(YBa2
Cu3O7-X)酸化物超電導膜の形成を行った。この際
に、酸素ガスを導入してガス圧を1.5×10-4Tor
rに調整し、成膜後この雰囲気中において室温まで徐冷
した。その後この上に、1.8×10-6Torrの真空
中において銀層を、次いで金層を蒸着によって積層して
この発明の一実施例の酸化物超電導限流導体を製作し
た。次いで、超電導膜の中央部を絶縁テープで被覆し、
両端部に無電界で金メッキを施して端子部とし、これに
リード線を取り付けた。超電導層の臨界温度は86K、
超電導層、銀層および金層の厚さは、各々約4000
Å、300Åおよび200Åであった。
MgO基板を基材として用い、次いで各成分の金属を出
発原料とし、電子ビーム蒸着法によってY系(YBa2
Cu3O7-X)酸化物超電導膜の形成を行った。この際
に、酸素ガスを導入してガス圧を1.5×10-4Tor
rに調整し、成膜後この雰囲気中において室温まで徐冷
した。その後この上に、1.8×10-6Torrの真空
中において銀層を、次いで金層を蒸着によって積層して
この発明の一実施例の酸化物超電導限流導体を製作し
た。次いで、超電導膜の中央部を絶縁テープで被覆し、
両端部に無電界で金メッキを施して端子部とし、これに
リード線を取り付けた。超電導層の臨界温度は86K、
超電導層、銀層および金層の厚さは、各々約4000
Å、300Åおよび200Åであった。
【0009】比較例1.実施例1と同様の電子ビーム蒸
着法および同種の基材を用い、上記実施例1のものと同
一組成で同一ガス圧の酸素気流中で成膜を行い、上記と
同様の約4000ÅのY系超電導膜を形成した後、安定
化のために300Åの銀層を積層して従来の超電導限流
導体とした。この様にして得られた従来の超電導限流導
体における超電導膜の臨界温度は86Kであり、実施例
1のものと同じであった。
着法および同種の基材を用い、上記実施例1のものと同
一組成で同一ガス圧の酸素気流中で成膜を行い、上記と
同様の約4000ÅのY系超電導膜を形成した後、安定
化のために300Åの銀層を積層して従来の超電導限流
導体とした。この様にして得られた従来の超電導限流導
体における超電導膜の臨界温度は86Kであり、実施例
1のものと同じであった。
【0010】実施例1および比較例1の限流素子につい
て、それぞれ液体窒素中に入れて冷却し、交流回路(周
波数50Hz)を用い、素子にかかる端子間電圧を変化
させて、素子が熔断するまでの限界端子間電圧を調査し
た。その結果、この発明の一実施例のものは75V、金
層を被覆しない従来のものも75Vで同一であった。上
記の限界端子間電圧の場合に、使用回路の推定短絡電流
180Aを両素子ともその約1/9である2Aに大きく
限流することができた。次に、これらの素子を空気中に
放置し、1か月ごとに限界端子間電圧を測定してその経
時変化を調査し、結果を図1に示す。図1は、この発明
と従来例を比較する、限界端子間電圧の経時変化を示す
特性図であり、図において1は実施例1の特性、2は比
較例1の特性である。図1から、従来の銀のみの安定化
膜を有するものは6か月後には、初期の限界端子間電圧
の約80%に低下してしまった。これに対して、実施例
1のものでは、6か月後も限界端子間電圧の値は殆ど一
定であった。これにより、この発明の一実施例の限流導
体の経時的な安定性が明らかになった。
て、それぞれ液体窒素中に入れて冷却し、交流回路(周
波数50Hz)を用い、素子にかかる端子間電圧を変化
させて、素子が熔断するまでの限界端子間電圧を調査し
た。その結果、この発明の一実施例のものは75V、金
層を被覆しない従来のものも75Vで同一であった。上
記の限界端子間電圧の場合に、使用回路の推定短絡電流
180Aを両素子ともその約1/9である2Aに大きく
限流することができた。次に、これらの素子を空気中に
放置し、1か月ごとに限界端子間電圧を測定してその経
時変化を調査し、結果を図1に示す。図1は、この発明
と従来例を比較する、限界端子間電圧の経時変化を示す
特性図であり、図において1は実施例1の特性、2は比
較例1の特性である。図1から、従来の銀のみの安定化
膜を有するものは6か月後には、初期の限界端子間電圧
の約80%に低下してしまった。これに対して、実施例
1のものでは、6か月後も限界端子間電圧の値は殆ど一
定であった。これにより、この発明の一実施例の限流導
体の経時的な安定性が明らかになった。
【0011】実施例2.実施例1と同様のサイズの矩形
状SrTiO3基板を基材として用い、スパッタ法によ
ってYBa2Cu3O7-X系酸化物超電導層の形成を行っ
た。この際に、酸素ガスを導入してガス圧を1.1×1
0-4Torrに調整し、成膜後この雰囲気中において室
温まで徐冷した。超電導層上に、1.8×10-6Tor
rの真空中において銀層および次いで金層をスパッタに
よって積層し、この発明の他の実施例の酸化物超電導限
流導体を作製した。次いで、両端部に無電界で金メッキ
を施して端子部とし、これにリード線を取り付けて酸化
物超電導限流素子とした。超電導膜の臨界温度は88
K、超電導層、銀層および金層それぞれの厚さは、約3
000Å、200Åおよび200Åであった。
状SrTiO3基板を基材として用い、スパッタ法によ
ってYBa2Cu3O7-X系酸化物超電導層の形成を行っ
た。この際に、酸素ガスを導入してガス圧を1.1×1
0-4Torrに調整し、成膜後この雰囲気中において室
温まで徐冷した。超電導層上に、1.8×10-6Tor
rの真空中において銀層および次いで金層をスパッタに
よって積層し、この発明の他の実施例の酸化物超電導限
流導体を作製した。次いで、両端部に無電界で金メッキ
を施して端子部とし、これにリード線を取り付けて酸化
物超電導限流素子とした。超電導膜の臨界温度は88
K、超電導層、銀層および金層それぞれの厚さは、約3
000Å、200Åおよび200Åであった。
【0012】比較例2.実施例2と同様のスパッタ法お
よび同種の基材を用い、上記実施例2と同一の組成で同
一ガス圧の酸素気流中で成膜を行い、上記と同様の約3
000ÅのY系超電導膜を形成した後、安定化のために
200Åの銀層を積層して従来の超電導限流導体とし
た。この様にして得た従来の超電導限流導体における超
電導膜の臨界温度は88Kであり、実施例2のものと同
じであった。
よび同種の基材を用い、上記実施例2と同一の組成で同
一ガス圧の酸素気流中で成膜を行い、上記と同様の約3
000ÅのY系超電導膜を形成した後、安定化のために
200Åの銀層を積層して従来の超電導限流導体とし
た。この様にして得た従来の超電導限流導体における超
電導膜の臨界温度は88Kであり、実施例2のものと同
じであった。
【0013】実施例2および比較例2の限流素子につい
て、それぞれ液体窒素中に入れて冷却し、交流回路(周
波数50Hz)を用い、素子にかかる端子間電圧を変化
させて、素子が熔断するまでの限界端子間電圧を調査し
た。その結果、実施例2のものは71V、金層を被覆し
ない比較例2のものも71Vで同一であった。上記の限
界端子間電圧の場合に、使用回路の推定短絡電流180
Aを両素子ともその約1/10以下である1.5Aに大
きく限流することができた。次に、これらの素子を1日
のうち12時間液体窒素中に浸漬し、後の12時間は空
気中に放置するというサイクルを6か月間繰り返し、途
中1か月ごとに限界端子間電圧を測定してその経時変化
を調査した。結果を図2に示す。図2は、この発明と従
来例を比較する、限界端子間電圧の経時変化を示す特性
図であり、図において3は実施例2の特性、4は比較例
2の特性である。図2から、従来の銀のみの安定化膜を
有するものは6か月後には、初期の限界端子間電圧の約
70%に低下してしまった。これに対して、実施例2の
ものでは、6か月後も限界端子間電圧の値は殆ど一定で
あった。これにより、この発明の他の実施例の限流導体
の経時的な安定性が明らかになった。
て、それぞれ液体窒素中に入れて冷却し、交流回路(周
波数50Hz)を用い、素子にかかる端子間電圧を変化
させて、素子が熔断するまでの限界端子間電圧を調査し
た。その結果、実施例2のものは71V、金層を被覆し
ない比較例2のものも71Vで同一であった。上記の限
界端子間電圧の場合に、使用回路の推定短絡電流180
Aを両素子ともその約1/10以下である1.5Aに大
きく限流することができた。次に、これらの素子を1日
のうち12時間液体窒素中に浸漬し、後の12時間は空
気中に放置するというサイクルを6か月間繰り返し、途
中1か月ごとに限界端子間電圧を測定してその経時変化
を調査した。結果を図2に示す。図2は、この発明と従
来例を比較する、限界端子間電圧の経時変化を示す特性
図であり、図において3は実施例2の特性、4は比較例
2の特性である。図2から、従来の銀のみの安定化膜を
有するものは6か月後には、初期の限界端子間電圧の約
70%に低下してしまった。これに対して、実施例2の
ものでは、6か月後も限界端子間電圧の値は殆ど一定で
あった。これにより、この発明の他の実施例の限流導体
の経時的な安定性が明らかになった。
【0014】この発明に係わる膜状の限流導体形成方法
では、いわゆる物理蒸着法、化学気相蒸着法、および電
気泳動を利用した電着法などを用い、酸化物超電導膜を
形成した後に銀層を形成し、その上から金層を形成して
積層構造とする。ところで、この発明に係わる基材とし
ては、Al2O3、SiO2、MgO、SrTiO3、Zr
O2、Y2O3などのセラミックや単結晶、金、銀、ステ
ンレス、銅、ニッケルなどの金属およびそれらの合金な
どを使用することができる。この発明では、超電導膜形
成後にその上に任意の厚さの銀層および金層を積層する
必要があるが、この方法としては実施例に示したよう
に、超電導膜を成膜する場合と同一の手法を用いるのが
最適である。しかし、この発明では必ずしもこの限りで
なく、超電導層を形成した手法と異なる成膜手法によっ
て積層してもよい。超電導膜、銀層および金層の厚さも
限定するものではなく、任意に選定できる。実験によれ
ば、超電導膜は厚さが概ね1000〜8000Åが適当
であり、銀層および金層は100〜1000Åが適当で
ある。
では、いわゆる物理蒸着法、化学気相蒸着法、および電
気泳動を利用した電着法などを用い、酸化物超電導膜を
形成した後に銀層を形成し、その上から金層を形成して
積層構造とする。ところで、この発明に係わる基材とし
ては、Al2O3、SiO2、MgO、SrTiO3、Zr
O2、Y2O3などのセラミックや単結晶、金、銀、ステ
ンレス、銅、ニッケルなどの金属およびそれらの合金な
どを使用することができる。この発明では、超電導膜形
成後にその上に任意の厚さの銀層および金層を積層する
必要があるが、この方法としては実施例に示したよう
に、超電導膜を成膜する場合と同一の手法を用いるのが
最適である。しかし、この発明では必ずしもこの限りで
なく、超電導層を形成した手法と異なる成膜手法によっ
て積層してもよい。超電導膜、銀層および金層の厚さも
限定するものではなく、任意に選定できる。実験によれ
ば、超電導膜は厚さが概ね1000〜8000Åが適当
であり、銀層および金層は100〜1000Åが適当で
ある。
【0015】この発明で基材へ酸化物超電導膜を形成す
る際には、一般に酸素ガスを導入して成膜を行う。その
酸素ガス圧としては、用いる手法によって大きく異なる
ため、任意の値を用いてよい。例えばCVD法では、一
般にガス圧を高く取る必要があり、スパッタ法や蒸着法
ではガス圧は低い(真空度が高い)のが普通である。
る際には、一般に酸素ガスを導入して成膜を行う。その
酸素ガス圧としては、用いる手法によって大きく異なる
ため、任意の値を用いてよい。例えばCVD法では、一
般にガス圧を高く取る必要があり、スパッタ法や蒸着法
ではガス圧は低い(真空度が高い)のが普通である。
【0016】この発明の酸化物超電導体限流導体を形成
した後に、電極端子となる金属被覆を形成する方法とし
ては、気相成膜法、無電解メッキ法、電解メッキ法又は
圧着法いずれを用いてもよい。電極端子としては、銀お
よび金が好ましい。
した後に、電極端子となる金属被覆を形成する方法とし
ては、気相成膜法、無電解メッキ法、電解メッキ法又は
圧着法いずれを用いてもよい。電極端子としては、銀お
よび金が好ましい。
【0017】ところで、実施例では酸化物系超電導材料
の一例としてY系材料を用いたが、この発明の効果はY
系に限らずBi系、Tl系、Nd系等のいずれの酸化物
超電導材料においても発現することを実施例と同様の検
討によって確認した。また、上記実施例では限流導体を
限流素子に用いる場合について説明したが、これに限る
ものではなく、例えば通常の電流を通電する導体として
用いた場合には、通電時の抵抗をほとんどゼロにするこ
とができるので、電力ロスがなくしかも過大電流が流れ
たときにはこれを限流することができることは言うまで
もない。
の一例としてY系材料を用いたが、この発明の効果はY
系に限らずBi系、Tl系、Nd系等のいずれの酸化物
超電導材料においても発現することを実施例と同様の検
討によって確認した。また、上記実施例では限流導体を
限流素子に用いる場合について説明したが、これに限る
ものではなく、例えば通常の電流を通電する導体として
用いた場合には、通電時の抵抗をほとんどゼロにするこ
とができるので、電力ロスがなくしかも過大電流が流れ
たときにはこれを限流することができることは言うまで
もない。
【0018】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、基
材、この基材に設けた酸化物超電導膜、この酸化物超電
導膜に設けた銀層およびこの銀層に設けた金層を備えた
ものを用いることにより、限流効果が大きく、特に、よ
り長期間にわたって安定化性能の経時的な低下の防止さ
れた酸化物超電導限流導体を得ることができる。
材、この基材に設けた酸化物超電導膜、この酸化物超電
導膜に設けた銀層およびこの銀層に設けた金層を備えた
ものを用いることにより、限流効果が大きく、特に、よ
り長期間にわたって安定化性能の経時的な低下の防止さ
れた酸化物超電導限流導体を得ることができる。
【図1】この発明と従来例を比較する、限界端子間電圧
の経時変化を示す特性図である。
の経時変化を示す特性図である。
【図2】この発明と従来例を比較する、限界端子間電圧
の経時変化を示す特性図である。
の経時変化を示す特性図である。
1 実施例1の特性 2 比較例1の特性 3 実施例2の特性 4 比較例2の特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 貞次郎 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 林 龍也 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 基材、この基材に設けた酸化物超電導
膜、この酸化物超電導膜に設けた銀層およびこの銀層に
設けた金層を備えた酸化物超電導限流導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050474A JPH05251762A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 酸化物超電導限流導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050474A JPH05251762A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 酸化物超電導限流導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05251762A true JPH05251762A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12859897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4050474A Pending JPH05251762A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 酸化物超電導限流導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05251762A (ja) |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4050474A patent/JPH05251762A/ja active Pending
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