JPH05252481A - フィールド内動画像処理画像伝送方式 - Google Patents

フィールド内動画像処理画像伝送方式

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JPH05252481A
JPH05252481A JP4044747A JP4474792A JPH05252481A JP H05252481 A JPH05252481 A JP H05252481A JP 4044747 A JP4044747 A JP 4044747A JP 4474792 A JP4474792 A JP 4474792A JP H05252481 A JPH05252481 A JP H05252481A
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JP
Japan
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field
image
band
image signal
frequency
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Application number
JP4044747A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Izumi
▲吉▼則 和泉
Seiichi Goshi
清一 合志
Masahide Naemura
昌秀 苗村
Koichi Yamaguchi
孝一 山口
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標本化によって生ずる折返し歪を除去するた
めに周波数帯域を制限して伝送した動画像信号をフィー
ルド内処理により補間した再生動画像の画質を改善する
ために、 【構成】 2次元周波数領域をフィールド交互に異なら
せた広狭両帯域で伝送した画像信号にそれぞれ広狭両通
過帯域を有する補間フィルタによって内挿を施すととも
に、狭帯域伝送した画像信号には広帯域伝送した隣接フ
ィールド画像信号の高域成分を足してその内挿を行な
い、 【効果】 帯域を制限して伝送した動画像信号の周波数
帯域を拡大して再生画質を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばMUSE方式な
どハイビジョン放送方式におけるように、標本化に伴っ
て生ずる折返し歪を除去するために周波数帯域を制限し
て伝送した動画像信号をフィールド内処理により補間し
て再生するフィールド内動画像処理画像伝送方式に関
し、特に、フィールド内処理により補間した再生動画像
の周波数帯域を拡大して解像度を向上させ、再生画質を
改善し得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるMUSE方式などのハイビジョ
ン放送方式において広帯域画像信号を標本化して狭帯域
伝送するに当っては、標本化に伴って再生画像に生ずる
折返し歪を除去するために画像信号の周波数帯域を制限
して伝送し、動画像については、フィールド内処理によ
り標本値を補間して再生画像の画質を改善する。すなわ
ち、この種の動画像標本化伝送に際しては、標本化定理
によって定まる2次元周波数領域に画像信号伝送帯域を
制限しており、したがって、再生画質がかかる帯域削減
を施した伝送帯域に見合った解像度の画質に制限される
ので、補間フィルタによりフィールド内補間処理を施し
て再生動画質を改善する必要があった。
【0003】例えば、2次元サブサンプリングにより広
帯域画像信号の標本化伝送を行なうMUSE方式におい
ては、動画像信号の標本化伝送にフィールド内処理を用
いており、標本化周波数16.2MHzのラインオフセ
ット・サブサンプリングによる標本化伝送を行なうため
に、まず、標本化定理によって定まる伝送周波数領域の
2次元フィルタによりフィールド内の帯域制限を動画像
信号に施し、標本周波数16.2MHzの標本化に伴っ
て再生画像に生ずる折返し歪を除去するために、標本周
波数16.2MHzの半分の8.1MHzに周波数帯域
を制限して伝送し、再生に際しては、同じ標本周波数1
6.2MHzでリサンプルを施した動画像信号に、送信
側と同じ周波数領域の2次元フィルタによりフィールド
内内挿補間を施したうえで再生する。
【0004】しかして、画像信号のかかる標本化伝送に
おける送信側の帯域制限および再生側の内挿補間に用い
る2次元フィルタの周波数特性は、視覚特性に対しても
適合し、さらに、水平および垂直の空間周波数帯域をそ
れぞれ最大限に設定し得るようにするために、視覚特性
上解像能力が低い画像の斜め方向の周波数帯域を落し
て、水平周波数軸上および垂直周波数軸上にそれぞれ頂
点を有する直角三角形状の空間周波数領域を通過帯域と
した周波数特性にしている。しかしながら、かかる周波
数特性の2次元フィルタを用いたフィールド内処理によ
って得られる画像信号の周波数帯域には限界があるうえ
に、かかる2次元フィルタをタップ長が有限のトランス
バーサルフィルタによって実現すると、再生側で得られ
る画像信号の水平軸上および垂直軸上の周波数帯域が理
想的周波数帯域よりかなり低下するのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、画像
信号、特に、動画像信号の標本化による狭帯域伝送にお
いては、標本化に伴って再生画像に生ずる折返し歪を除
去するために、従来、標本化定理に則った帯域制限を行
なうフィルタを、送信側の帯域制限および再生側の内挿
補間に固定的に使用していたために、周波数帯域を削減
された低解像度の再生画像しか得られないので、MUS
E方式などのハイビジョン放送方式に相応した画質の画
像、特に動画像を再生し得るようにすることが従来の課
題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
た従来の課題を解決し、動画像の標本化伝送において、
送信側の折返し歪除去のための帯域制限および再生側の
内挿補間を行なうフィールド内処理において、標本化定
理で決まる帯域制限を画像信号に施すための2次元フィ
ルタを固定的に用いることによる再生画像の解像度低下
を主因とする画質劣化を改善し、標本化定理に則った制
限を超える周波数帯域の再生画像が得られるようにした
フィールド内動画像処理画像伝送方式を提供することに
ある。
【0007】すなわち、本発明フィールド内動画像処理
画像伝送方式は、標本化して伝送した動画像信号の再生
画質をフィールド内処理により改善する画像伝送方式に
おいて、水平および垂直の2次元周波数領域を、水平お
よび垂直の各周波数領域交互に、フィールド交互に互い
に異なる広狭両帯域にそれぞれ制限して画像信号を伝送
し、受信した前記画像信号に、水平および垂直の各周波
数領域交互に、前記2次元周波数領域を制限したフィー
ルド交互の互いに異なる広狭両帯域にそれぞれ対応した
広狭両通過帯域をそれぞれ有する補間フィルタによりフ
ィールド交互に内挿を施すことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】したがって、本発明方式のフィールド内動画像
処理を行なって伝送した画像信号、特に動画像信号は、
標本化定理に則った制限を超える、従来より格段に広い
周波数帯域をもって再生することができ、従来問題にな
っていた解像度低下を改善した優れた画質の再生画像を
得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。なお、以下に示す実施例は、いずれ
も、MUSE方式ハイビジョン画像伝送において、標本
化周波数16.2MHzのラインオフセット・サブサン
プリングを施した動画像信号のフィールド内処理に本発
明による画像処理を適用したものであるが、本発明は、
これらの例に限ることなく、フィールド内処理を行なう
あらゆる方式の動画像伝送に適用し得ること勿論であ
る。
【0010】さて、本発明方式画像伝送の動作原理は、
標本化伝送における折返し歪防止のために標本化定理に
則って画像信号に帯域制限を施す2次元フィルタを複数
種類用い、フィールド交互に異なる種類の2次元フィル
タを用いてフィールド内処理を施した画像信号を伝送
し、さらに、受信再生に当っては、現フィールドでは制
限に従って伝送しなかった周波数帯域の画像信号成分
を、その周波数帯域を伝送する直前もしくは直後の隣接
フィールドの画像信号成分を借りてフィールド内補間処
理を施すことにより、再生画像の周波数帯域を拡大し
て、再生画像の解像度を、つねに制限内の周波数帯域の
みを用いていた従来の再生画像より格段に向上させると
ともに、かかる態様のフィールド内処理に、フィールド
間における画像の自然の動きを再現し得るように適切な
変更を加えるようにしたものである。
【0011】また、以下の実施例においては、簡単のた
めに、使用する2次元フィルタを、周波数特性が異なる
2種類のみに限った場合について説明する。すなわち、
以下の実施例に使用する2種類の2次元フィルタのう
ち、1種類は垂直軸方向の周波数帯域をナイキスト帯域
の半分に制限した2次元フィルタ(VLPF:A)と
し、他の1種類は水平軸方向の周波数帯域をナイキスト
帯域の半分に制限した2次元フィルタ(HLPF:B)
とするが、使用し得る2次元フィルタの種類の数および
それぞれの周波数特性はこの例に限るものではなく、必
要に応じて適切に選定することができる。
【0012】まず、本発明方式による画像伝送装置の本
発明に係る要部を上述した動作原理に忠実に構成した基
本的構成の例を図1に示す。なお、図1に示す基本的構
成には、送信側および受信再生側の要部をそれぞれ示す
が、図2以下に示す他の構成例においては、送信側の構
成には図1に示したものと変わりがないので、簡単のた
め、主として受信再生側の構成のみを示すこととする。
【0013】さて、図示の基本的構成においては、送信
側の入力画像信号を上述したフィルタ(VLPF:A)
1およびフィルタ(HLPF:B)2に並列に供給する
とともに、各フィルタ1,2の出力を切換えスイッチS
W1の切換え端子にそれぞれ供給し、例えば奇数フィー
ルドではフィルタ1の出力、また、偶数フィールドでは
フィルタ2の出力を切換えて取出し、スイッチの形態で
模式的に示すサンプラ3に供給して、例えば標本周波数
16.2MHzのラインオフセット・サブサンプリング
を施したうえで伝送路に送出する。ここで、2次元フィ
ルタ(VLPF:A)1の周波数特性は、図に付記して
示すように、従来は、2次元周波数領域における座標原
点Oと標本点SSとに関して対称に、垂直軸(V)上お
よび水平軸(H)上のナイキスト点を結ぶ点線で図示す
る直角三角形の領域であったのに対し、斜線陰影を施し
て図示するように、垂直軸上のナイキスト帯域を半減さ
せるとともに水平軸方向の制限を外した領域の2次元周
波数成分を通過させ、また、2次元フィルタ(HLP
F:B)2の周波数特性は、付記の図に斜線陰影を施し
て示すように、水平軸上のナイキスト帯域を半減させる
とともに垂直軸方向の制限を外した領域の2次元周波数
成分を通過させるように設定したものにする。なお、か
かる周波数特性のフィルタ1,2においては、従来折返
し歪成分発生領域として通過帯域から除外されていた領
域は、少なくとも標本点SS近傍の主な発生領域を含む
大半の領域が、図示のとおり、従来と同様に通過帯域か
ら除外されているので、折返し歪の発生は実質的に十分
に防止することができる。
【0014】したがって、図1に示した構成例において
は、2次元フィルタ(VLPF:A)1の出力を取出す
奇数フィールドでは、狭帯域の垂直周波数成分が取出さ
れるとともに広帯域の水平周波数成分が取出され、ま
た、2次元フィルタ(HLPF:B)2の出力を取出す
偶数フィールドでは、広帯域の垂直周波数成分が取出さ
れるとともに狭帯域の水平周波数成分が取出される。す
なわち、標本化定理に則った制限を超えた高域周波数成
分についてみれば、垂直の高域成分と水平の高域成分と
がフィールド交互に取出されることになり、さらに、垂
直周波数成分について見れば、狭帯域信号と広帯域信号
とがフィールド交互に取出され、また、水平周波数成分
について見れば、広帯域信号と狭帯域信号とが、垂直周
波数成分とは逆の順でフィールド交互に取出されること
になる。
【0015】一方、受信再生側においては、上述のよう
にして標本化伝送した画像信号を、スイッチの形態で模
式的に示すサンプラ4に供給し、送信側サンプラ3にお
けると同様にしてリサンプルを施したうえで、送信側の
フィルタ1およびフィルタ2とそれぞれ全く同様の周波
数特性に設定したフィルタ(VLPF:A)5およびフ
ィルタ(HLPF:B)6に並列に供給し、奇数フィー
ルドではフィルタ5の出力信号を用いて補間内挿を行な
い、また、偶数フィールドではフィルタ6の出力信号を
用いて補間内挿を行なうが、かかる補間内挿のフィール
ド内処理に引続き、各フィルタ5,6の出力信号をそれ
ぞれ広帯域化して、再生画像の解像度を向上させ、再生
画質を改善する。
【0016】すなわち、2次元フィルタ(VLPF:
A)5と2次元フィルタ(HLPF:B)6との出力信
号を、切換えスイッチSW2を介し、加算器11に供給
するとともにフィールドメモリ7に供給し、そのフィー
ルドメモリ7から取出した前フィールドの出力信号を減
算器10に供給するとともに、切換えスイッチSW3を
介し、水平ローパスフィルタ(HLPF)8と垂直ロー
パスフィルタ(VLPF)9に供給し、それらのローパ
スフィルタ8,9の出力信号を減算器10に並列に供給
する。したがって、それらのローパスフィルタ8,9と
減算器10とは、奇数フィールドでは、直前の偶数フィ
ールドにおけるフィルタ6の出力信号に対する垂直ハイ
パスフィルタとして作用し、また、偶数フィールドで
は、直前の奇数フィールドにおけるフィルタ5の出力信
号に対する水平ハイパスフィルタとして作用し、それぞ
れ前フィールドで広帯域伝送した垂直周波数成分の高域
信号および水平周波数成分の高域信号を取出して加算器
11に供給することになり、その結果、加算器11から
は、直前のフィールドで広帯域伝送した高域成分をそれ
ぞれ加算して、主な折返し歪発生領域たる標本点SSの
近傍領域を除き、広帯域化した垂直および水平の周波数
成分からなる再生出力画像信号が取出され、ナイキスト
帯域より50%程度広帯域化して従来より格段に改善さ
れた再生画像が得られる。
【0017】なお、図1に示した基本的構成の受信再生
側においては、垂直および水平の各周波数成分のフィー
ルド内補間処理と広帯域化とにそれぞれ同様な周波数特
性を有する垂直ローパスフィルタ(VLPF)5と9
と、および、水平ローパスフィルタ(HLPF)6と8
とを用いているので、1組の垂直および水平のローパス
フィルタをフィールド内補間処理と広帯域化とに共用し
て簡単化した場合における受信再生側の構成例を図2に
示す。図2に示す構成例においては、4個の切換えスイ
ッチSW4〜SW7を組合わせて1組のみの垂直ローパ
スフィルタ(VLPF)5および水平ローパスフィルタ
(HLPF)6の接続を切換えて図1に示した構成例と
全く同様に動作させる。
【0018】しかして、上述のように直前のフィールド
における画像信号成分を用いてフィールド内処理出力の
画像信号を広帯域化した場合には、当該フィールドと直
前のフィールドとの連続2フィールドのみを用いて合成
した画像が再生されるので、通常のフィールド間内挿補
間におけるように連続した3フィールドを用いて、当該
フィールドに対し、前後対称に内挿補間を施した場合に
隣接フレームの画像成分が混入したことによりフィール
ド間の画像の動きに不自然さが生ずることはないが、偶
数フィールドについては、直前の奇数フィールドに広帯
域伝送した水平周波数成分の高域信号を用いて画像の動
きに対応した変化の大きい水平周波数成分を広帯域化す
るのであるから、奇数フィールドにおける垂直周波数成
分の広帯域化に比べて、フィールド間における画像信号
の相違に基づいて広帯域化画像の動きがギクシャクし、
また、画像のエッジ部に目立ち易いフリッカが生じて再
生画質が劣化する場合が多い。したがって、かかる場合
の画質劣化を回避するために、本発明方式の画像伝送に
おける受信再生系の図3に示す構成例においては、図1
に示した基本的構成につき上述した2次元周波数成分の
広帯域化を、偶数フィールドについては適用せずに、伝
送された標本化画像信号そのままにフィルタ6によるフ
ィールド内処理を施して内挿補間し、奇数フィールドに
おいてのみ上述の広帯域化を行なって垂直周波数成分を
ナイキスト帯域の50%程度広帯域化する。すなわち、
図示の構成例においては、偶数フィールドでは、2次元
フィルタ(HLPF:B)6によりフィールド内処理を
施した水平周波数成分を、切換えスイッチSW8を介
し、そのまま再生出力画像信号として取出すが、奇数フ
ィールドでは、2次元フィルタ(VLPF:A)5によ
りフィールド内処理を施した垂直周波数成分を加算器1
1に供給するとともに、直前の偶数フィールドにおける
フィルタ6の出力信号を垂直ローパスフィルタ(VLP
F)9と減算器10とよりなる垂直ハイパスフィルタに
供給して取出した垂直周波数成分の高域信号をフィール
ドメモリ7により1フィールド遅延させて加算器11に
供給し、その加算出力として広帯域化した垂直周波数成
分を再生出力画像信号として取出す。
【0019】上述したところによれば、画像の動きの不
自然さやエッジ部のフリッカによる画質劣化を回避する
ために水平周波数成分には本発明による広帯域化を適用
し得ないことになるが、これを改良して水平周波数成分
にも本発明による広帯域化を適用し得るようにした場合
における受信再生系の構成例を図4に示す。図示の構成
例においては、上述したようなフィールド間処理による
2次元周波数成分の広帯域化を奇・偶の両フィールドよ
りなる各フレーム毎に完結させることにより、水平周波
数成分に対しても本発明による広帯域化を適用し得るよ
うにしている。すなわち、先行する奇数フィールドにお
いては、引続く偶数フィールドに広帯域伝送される垂直
周波数成分の高域信号を用いてフレーム内のフィールド
間内挿と垂直周波数成分の広帯域化とを行ない、また、
偶数フィールドにおいては、先行した奇数フィールドで
広帯域伝送した水平周波数成分の高域信号を用いてフレ
ーム内のフィールド間内挿補間と水平周波数成分の広帯
域化とを行ない、垂直および水平の両空間周波数成分に
対する内挿補間および本発明による広帯域化をフレーム
毎に完結させて、いずれも、ナイキスト帯域より50%
程度広帯域化している。
【0020】図示の構成を追って詳述すれば、切換えス
イッチSW2およびSW9がともに奇数フィールド側に
あるときには、フィールドメモリ7を介した1フィール
ド期間前の偶数フィールドの補間出力画像信号を加算器
11に供給するとともに、当該偶数フィールドと同一フ
レームを構成するフィールドメモリ12からの1フレー
ム期間前の奇数フィールドの補間出力画像信号を水平ロ
ーパスフィルタ(HLPF)8および減算器10よりな
る水平ハイパスフィルタに供給して取出した水平周波数
成分の高域信号を切換えスイッチSW9を介して加算器
11に供給し、その加算出力として広帯域化した画像信
号を取出す。
【0021】一方、切換えスイッチSW2およびSW9
がともに偶数フィールド側にあるときには、フィールド
メモリ7を介した1フィールド期間前の奇数フィールド
の補間出力画像信号を加算器11に供給するとともに、
2次元フィルタ(HLPF:B)6からの当該奇数フィ
ールドと同一フレームを構成する偶数フィールドの補間
出力画像信号を垂直ローパスフィルタ(VLPF)13
および減算器14よりなる垂直ハイパスフィルタに供給
して取出した垂直周波数成分の高域信号を切換えスイッ
チSW9を介して加算器11に供給し、その加算出力と
して広帯域化した画像信号を取出す。
【0022】しかして、標本化伝送した画像信号、特に
動画像信号の受信再生時における内挿補間に関しては、
さきに、本願出願人の出願に係る特願平3−18155
5号「サブサンプル画像信号伝送方法と送・受信装置」
の明細書により、「フレーム毎に完結させてフィールド
間処理による内挿補間を行なえば、フレーム外の隣接フ
ィールドの画像信号成分が混入しないので、従来生じて
いたジャッダとなるフィールド間の動きのずれによるフ
リッカが発生せず、しかも、従来失われていたフィール
ド間の動きも、完結フレーム内に保存され、見かけ上の
動きの不自然さが生じなくなる。」という原理に基づい
て改良した画像伝送の方法、装置を提案したが、本発明
方式の画像伝送においても、上述の原理を適用して、隣
接フィールドで広帯域伝送した2次元周波数成分の高域
信号を加算することによる狭帯域伝送した2次元周波数
成分の広帯域化をフレーム毎に完結させれば、画像のギ
クシャクした動きなど、画像の動きの不自然さを除去し
て再生動画像の画質を改善することができる。
【0023】すなわち、図4に示した受信再生系の構成
例と同様に、例えば図5に示した視覚の積分効果を利用
する構成例など、2次元フィルタ5および6によりフィ
ールド交互にフィールド内処理の内挿補間を施した画像
信号をフィールド交互に取出す切換えスイッチSW2の
切換え出力画像信号を、図6に示すように、縦続接続し
た2段階のフィールドメモリ7および12に順次に供給
し、奇数フィールドの画像信号に対しては、フィールド
メモリ12の出力として得られる1フレーム前の奇数フ
ィールドの画像信号を切換えスイッチSW9を介して2
次元補間フィルタ(2D−LPF)15に供給するとと
もに、フィールドメモリ12の入力とする引続く偶数フ
ィールドの画像信号を2次元補間フィルタ(2D−LP
F)15に供給し、その2次元補間フィルタ15内で両
者間にフィールド間処理を施して本発明による2次元周
波数領域における広帯域化をフレーム単位で完結させ、
一方、偶数フィールドの画像信号に対しては、フィール
ドメモリ7の入力とする偶数フィールドの画像信号を切
換えスイッチSW9を介して2次元補間フィルタ(2D
−LPF)15に供給するとともに、フィールドメモリ
7の出力として得られる先行奇数フィールドの画像信号
を2次元補間フィルタ(2D−LPF)15に供給し、
その2次元補間フィルタ15内で両者間にフィールド間
処理を施して本発明による2次元周波数領域における広
帯域化をフレーム単位で完結させれば、フィールド間処
理を用いて標本化狭帯域伝送画像信号に広帯域補間処理
を施しても、画像の動きに不自然さを生ずることなく、
良好な画質の高解像度動画像を再生することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、標本化伝送した動画像信号にフィールド内処
理による内挿補間を施しても、再生動画像の周波数帯域
を伝送可能帯域より格段に広帯域化することが可能とな
り、しかも、画像の動きに不自然さを生ぜず、良好な画
質の高解像度動画像を再生することができる。かかる標
本化伝送画像信号の広帯域再生は、MUSE方式などの
ハイビジョン画像伝送のみならず、標準方式の画像伝送
にも同様に適用することができ、ハイビジョン方式と標
準方式との両立性を保ちつつ、標本化伝送した動画像信
号の再生周波数帯域の広帯域化による画質改善を達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式による画像伝送系の基本的構成の例
を示すブロック線図である。
【図2】同じくその画像伝送系における受信再生系の構
成例を示すブロック線図である。
【図3】同じくその画像伝送系における受信再生側の他
の構成例を示すブロック線図である。
【図4】同じくその画像伝送系における受信再生側のさ
らに他の構成例を示すブロック線図である。
【図5】同じくその画像伝送系における受信再生側のさ
らに他の構成例を示すブロック線図である。
【図6】同じく画像伝送系における受信再生側のさらに
他の構成例を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1,5,9,13 垂直ローパスフィルタ 2,6,8 水平ローパスフィルタ 3,4 サンプラ 7,12 フィールドメモリ 10,14 減算器 11 加算器 15 2次元ローパスフィルタ SW1〜SW10 切換えスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばMUSE方式な
どハイビジョン放送方式におけるように、標本化に伴っ
て生ずる折返し歪を除去するために周波数帯域を制限し
て伝送した動画像信号をフィールド内処理により補間し
て再生するフィールド内動画像処理画像伝送方式に関
し、特に、フィールド内処理により補間した再生動画像
の周波数帯域を拡大して解像度を向上させ、再生画質を
改善し得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるMUSE方式などのハイビジョ
ン放送方式において広帯域画像信号を標本化して狭帯域
伝送するに当っては、標本化に伴って再生画像に生ずる
折返し歪を除去するために画像信号の周波数帯域を制限
して伝送し、動画像については、フィールド内処理によ
り標本値を補間して再生画像の画質を改善する。すなわ
ち、この種の動画像標本化伝送に際しては、標本化定理
によって定まる2次元周波数領域に画像信号伝送帯域を
制限しており、したがって、再生画質がかかる帯域削減
を施した伝送帯域に見合った解像度の画質に制限される
ので、補間フィルタによりフィールド内補間処理を施し
て再生動画質を改善する必要があった。
【0003】例えば、2次元サブサンプリングにより広
帯域画像信号の標本化伝送を行なうMUSE方式におい
ては、動画像信号の標本化伝送にフィールド内処理を用
いており、標本化周波数16.2MHzのラインオフセ
ット・サブサンプリングによる標本化伝送を行なうため
に、まず、標本化定理によって定まる伝送周波数領域の
2次元フィルタによりフィールド内の帯域制限を動画像
信号に施し、標本周波数16.2MHzの標本化に伴っ
て再生画像に生ずる折返し歪を除去するために、標本周
波数16.2MHzの半分の8.1MHzに周波数帯域
を制限して伝送し、再生に際しては、同じ標本周波数1
6.2MHzでリサンプルを施した動画像信号に、送信
側と同じ周波数領域の2次元フィルタによりフィールド
内内挿補間を施したうえで再生する。
【0004】しかして、画像信号のかかる標本化伝送に
おける送信側の帯域制限および再生側の内挿補間に用い
る2次元フィルタの周波数特性は、視覚特性に対しても
適合し、さらに、水平および垂直の空間周波数帯域をそ
れぞれ最大限に設定し得るようにするために、視覚特性
上解像能力が低い画像の斜め方向の周波数帯域を落し
て、水平周波数軸上および垂直周波数軸上にそれぞれ頂
点を有する直角三角形状の空間周波数領域を通過帯域と
した周波数特性にしている。しかしながら、かかる周波
数特性の2次元フィルタを用いたフィールド内処理によ
って得られる画像信号の周波数帯域には限界があるうえ
に、かかる2次元フィルタをタップ長が有限のトランス
バーサルフィルタによって実現すると、再生側で得られ
る画像信号の水平軸上および垂直軸上の周波数帯域が理
想的周波数帯域よりかなり低下するのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、画像
信号、特に、動画像信号の標本化による狭帯域伝送にお
いては、標本化に伴って再生画像に生ずる折返し歪を除
去するために、従来、標本化定理に則った帯域制限を行
なうフィルタを、送信側の帯域制限および再生側の内挿
補間に固定的に使用していたために、周波数帯域を削減
された低解像度の再生画像しか得られないので、MUS
E方式などのハイビジョン放送方式に相応した画質の画
像、特に動画像を再生し得るようにすることが従来の課
題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
た従来の課題を解決し、動画像の標本化伝送において、
送信側の折返し歪除去のための帯域制限および再生側の
内挿補間を行なうフィールド内処理において、標本化定
理で決まる帯域制限を画像信号に施すための2次元フィ
ルタを固定的に用いることによる再生画像の解像度低下
を主因とする画質劣化を改善し、標本化定理に則った制
限を超える周波数帯域の再生画像が得られるようにした
フィールド内動画像処理画像伝送方式を提供することに
ある。
【0007】すなわち、本発明フィールド内動画像処理
画像伝送方式は、標本化して伝送した動画像信号の再生
画質をフィールド内処理により改善する画像伝送方式に
おいて、水平および垂直の2次元周波数領域を、水平お
よび垂直の各周波数領域交互に、フィールド交互に互い
に異なる広狭両帯域にそれぞれ制限して画像信号を伝送
し、受信した前記画像信号に、水平および垂直の各周波
数領域交互に、前記2次元周波数領域を制限したフィー
ルド交互の互いに異なる広狭両帯域にそれぞれ対応した
広狭両通過帯域をそれぞれ有する補間フィルタによりフ
ィールド交互に内挿を施すことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】したがって、本発明方式のフィールド内動画像
処理を行なって伝送した画像信号、特に動画像信号は、
標本化定理に則った制限を超える、従来より格段に広い
周波数帯域をもって再生することができ、従来問題にな
っていた解像度低下を改善した優れた画質の再生画像を
得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。なお、以下に示す実施例は、いずれ
も、MUSE方式ハイビジョン画像伝送において、標本
化周波数16.2MHzのラインオフセット・サブサン
プリングを施した動画像信号のフィールド内処理に本発
明による画像処理を適用したものであるが、本発明は、
これらの例に限ることなく、フィールド内処理を行なう
あらゆる方式の動画像伝送に適用し得ること勿論であ
る。
【0010】さて、本発明方式画像伝送の動作原理は、
標本化伝送における折返し歪防止のために標本化定理に
則って画像信号に帯域制限を施す2次元フィルタを複数
種類用い、フィールド交互に異なる種類の2次元フィル
タを用いてフィールド内処理を施した画像信号を伝送
し、さらに、受信再生に当っては、現フィールドでは制
限に従って伝送しなかった周波数帯域の画像信号成分
を、その周波数帯域を伝送する直前もしくは直後の隣接
フィールドの画像信号成分を借りてフィールド内補間処
理を施すことにより、再生画像の周波数帯域を拡大し
て、再生画像の解像度を、つねに制限内の周波数帯域の
みを用いていた従来の再生画像より格段に向上させると
ともに、かかる態様のフィールド内処理に、フィールド
間における画像の自然の動きを再現し得るように適切な
変更を加えるようにしたものである。
【0011】また、以下の実施例においては、簡単のた
めに、使用する2次元フィルタを、周波数特性が異なる
2種類のみに限った場合について説明する。すなわち、
以下の実施例に使用する2種類の2次元フィルタのう
ち、1種類は垂直軸方向の周波数帯域をナイキスト帯域
の半分に制限した2次元フィルタ(VLPF:A)と
し、他の1種類は水平軸方向の周波数帯域をナイキスト
帯域の半分に制限した2次元フィルタ(HLPF:B)
とするが、使用し得る2次元フィルタの種類の数および
それぞれの周波数特性はこの例に限るものではなく、必
要に応じて適切に選定することができる。
【0012】まず、本発明方式による画像伝送装置の本
発明に係る要部を上述した動作原理に忠実に構成した基
本的構成の例を図1に示す。なお、図1に示す基本的構
成には、送信側および受信再生側の要部をそれぞれ示す
が、図2以下に示す他の構成例においては、送信側の構
成には図1に示したものと変わりがないので、簡単のた
め、主として受信再生側の構成のみを示すこととする。
【0013】さて、図示の基本的構成においては、送信
側の入力画像信号を上述したフィルタ(VLPF:A)
1およびフィルタ(HLPF:B)2に並列に供給する
とともに、各フィルタ1,2の出力を切換えスイッチS
W1の切換え端子にそれぞれ供給し、例えば奇数フィー
ルドではフィルタ1の出力、また、偶数フィールドでは
フィルタ2の出力を切換えて取出し、スイッチの形態で
模式的に示すサンプラ3に供給して、例えば標本周波数
16.2MHzのラインオフセット・サブサンプリング
を施したうえで伝送路に送出する。ここで、2次元フィ
ルタ(VLPF:A)1の周波数特性は、図に付記して
示すように、従来は、2次元周波数領域における座標原
点Oと標本点SSとに関して対称に、垂直軸(V)上お
よび水平軸(H)上のナイキスト点を結ぶ点線で図示す
る直角三角形の領域であったのに対し、斜線陰影を施し
て図示するように、垂直軸上のナイキスト帯域を半減さ
せるとともに水平軸方向の制限を外した領域の2次元周
波数成分を通過させ、また、2次元フィルタ(HLP
F:B)2の周波数特性は、付記の図に斜線陰影を施し
て示すように、水平軸上のナイキスト帯域を半減させる
とともに垂直軸方向の制限を外した領域の2次元周波数
成分を通過させるように設定したものにする。なお、か
かる周波数特性のフィルタ1,2においては、従来折返
し歪成分発生領域として通過帯域から除外されていた領
域は、少なくとも標本点SS近傍の主な発生領域を含む
大半の領域が、図示のとおり、従来と同様に通過帯域か
ら除外されているので、折返し歪の発生は実質的に十分
に防止することができる。
【0014】したがって、図1に示した構成例において
は、2次元フィルタ(VLPF:A)1の出力を取出す
奇数フィールドでは、狭帯域の垂直周波数成分が取出さ
れるとともに広帯域の水平周波数成分が取出され、ま
た、2次元フィルタ(HLPF:B)2の出力を取出す
偶数フィールドでは、広帯域の垂直周波数成分が取出さ
れるとともに狭帯域の水平周波数成分が取出される。す
なわち、標本化定理に則った制限を超えた高域周波数成
分についてみれば、垂直の高域成分と水平の高域成分と
がフィールド交互に取出されることになり、さらに、垂
直周波数成分について見れば、狭帯域信号と広帯域信号
とがフィールド交互に取出され、また、水平周波数成分
について見れば、広帯域信号と狭帯域信号とが、垂直周
波数成分とは逆の順でフィールド交互に取出されること
になる。
【0015】一方、受信再生側においては、上述のよう
にして標本化伝送した画像信号を、スイッチの形態で模
式的に示すサンプラ4に供給し、送信側サンプラ3にお
けると同様にしてリサンプルを施したうえで、送信側の
フィルタ1およびフィルタ2とそれぞれ全く同様の周波
数特性に設定したフィルタ(VLPF:A)5およびフ
ィルタ(HLPF:B)6に並列に供給し、奇数フィー
ルドではフィルタ5の出力信号を用いて補間内挿を行な
い、また、偶数フィールドではフィルタ6の出力信号を
用いて補間内挿を行なうが、かかる補間内挿のフィール
ド内処理に引続き、各フィルタ5,6の出力信号をそれ
ぞれ広帯域化して、再生画像の解像度を向上させ、再生
画質を改善する。
【0016】すなわち、2次元フィルタ(VLPF:
A)5と2次元フィルタ(HLPF:B)6との出力信
号を、切換えスイッチSW2を介し、加算器11に供給
するとともにフィールドメモリ7に供給し、そのフィー
ルドメモリ7から取出した前フィールドの出力信号を減
算器10に供給するとともに、切換えスイッチSW3を
介し、水平ローパスフィルタ(HLPF)8と垂直ロー
パスフィルタ(VLPF)9に供給し、それらのローパ
スフィルタ8,9の出力信号を減算器10に並列に供給
する。したがって、それらのローパスフィルタ8,9と
減算器10とは、奇数フィールドでは、直前の偶数フィ
ールドにおけるフィルタ6の出力信号に対する垂直ハイ
パスフィルタとして作用し、また、偶数フィールドで
は、直前の奇数フィールドにおけるフィルタ5の出力信
号に対する水平ハイパスフィルタとして作用し、それぞ
れ前フィールドで広帯域伝送した垂直周波数成分の高域
信号および水平周波数成分の高域信号を取出して加算器
11に供給することになり、その結果、加算器11から
は、直前のフィールドで広帯域伝送した高域成分をそれ
ぞれ加算して、主な折返し歪発生領域たる標本点SSの
近傍領域を除き、広帯域化した垂直および水平の周波数
成分からなる再生出力画像信号が取出され、ナイキスト
帯域より50%程度広帯域化して従来より格段に改善さ
れた再生画像が得られる。
【0017】なお、図1に示した基本的構成の受信再生
側においては、垂直および水平の各周波数成分のフィー
ルド内補間処理と広帯域化とにそれぞれ同様な周波数特
性を有する垂直ローパスフィルタ(VLPF)5と9
と、および、水平ローパスフィルタ(HLPF)6と8
とを用いているので、1組の垂直および水平のローパス
フィルタをフィールド内補間処理と広帯域化とに共用し
て簡単化した場合における受信再生側の構成例を図2に
示す。図2に示す構成例においては、4個の切換えスイ
ッチSW4〜SW7を組合わせて1組のみの垂直ローパ
スフィルタ(VLPF)5および水平ローパスフィルタ
(HLPF)6の接続を切換えて図1に示した構成例と
全く同様に動作させる。
【0018】しかして、上述のように直前のフィールド
における画像信号成分を用いてフィールド内処理出力の
画像信号を広帯域化した場合には、当該フィールドと直
前のフィールドとの連続2フィールドのみを用いて合成
した画像が再生されるので、通常のフィールド間内挿補
間におけるように連続した3フィールドを用いて、当該
フィールドに対し、前後対称に内挿補間を施した場合に
隣接フレームの画像成分が混入したことによりフィール
ド間の画像の動きに不自然さが生ずることはないが、偶
数フィールドについては、直前の奇数フィールドに広帯
域伝送した水平周波数成分の高域信号を用いて画像の動
きに対応した変化の大きい水平周波数成分を広帯域化す
るのであるから、奇数フィールドにおける垂直周波数成
分の広帯域化に比べて、フィールド間における画像信号
の相違に基づいて広帯域化画像の動きがギクシャクし、
また、画像のエッジ部に目立ち易いフリッカが生じて再
生画質が劣化する場合が多い。したがって、かかる場合
の画質劣化を回避するために、本発明方式の画像伝送に
おける受信再生系の図3に示す構成例においては、図1
に示した基本的構成につき上述した2次元周波数成分の
広帯域化を、偶数フィールドについては適用せずに、伝
送された標本化画像信号そのままにフィルタ6によるフ
ィールド内処理を施して内挿補間し、奇数フィールドに
おいてのみ上述の広帯域化を行なって垂直周波数成分を
ナイキスト帯域の50%程度広帯域化する。すなわち、
図示の構成例においては、偶数フィールドでは、2次元
フィルタ(HLPF:B)6によりフィールド内処理を
施した水平周波数成分を、切換えスイッチSW8を介
し、そのまま再生出力画像信号として取出すが、奇数フ
ィールドでは、2次元フィルタ(VLPF:A)5によ
りフィールド内処理を施した垂直周波数成分を加算器1
1に供給するとともに、直前の偶数フィールドにおける
フィルタ6の出力信号を垂直ローパスフィルタ(VLP
F)9と減算器10とよりなる垂直ハイパスフィルタに
供給して取出した垂直周波数成分の高域信号をフィール
ドメモリ7により1フィールド遅延させて加算器11に
供給し、その加算出力として広帯域化した垂直周波数成
分を再生出力画像信号として取出す。
【0019】上述したところによれば、画像の動きの不
自然さやエッジ部のフリッカによる画質劣化を回避する
ために水平周波数成分には本発明による広帯域化を適用
し得ないことになるが、これを改良して水平周波数成分
にも本発明による広帯域化を適用し得るようにした場合
における受信再生系の構成例を図4に示す。図示の構成
例においては、上述したようなフィールド間処理による
2次元周波数成分の広帯域化を奇・偶の両フィールドよ
りなる各フレーム毎に完結させることにより、水平周波
数成分に対しても本発明による広帯域化を適用し得るよ
うにしている。すなわち、先行する奇数フィールドにお
いては、引続く偶数フィールドに広帯域伝送される垂直
周波数成分の高域信号を用いてフレーム内のフィールド
間内挿と垂直周波数成分の広帯域化とを行ない、また、
偶数フィールドにおいては、先行した奇数フィールドで
広帯域伝送した水平周波数成分の高域信号を用いてフレ
ーム内のフィールド間内挿補間と水平周波数成分の広帯
域化とを行ない、垂直および水平の両空間周波数成分に
対する内挿補間および本発明による広帯域化をフレーム
毎に完結させて、いずれも、ナイキスト帯域より50%
程度広帯域化している。
【0020】図示の構成を追って詳述すれば、切換えス
イッチSW2およびSW9がともに奇数フィールド側に
あるときには、フィールドメモリ7を介した1フィール
ド期間前の偶数フィールドの補間出力画像信号を加算器
11に供給するとともに、当該偶数フィールドと同一フ
レームを構成するフィールドメモリ12からの1フレー
ム期間前の奇数フィールドの補間出力画像信号を水平ロ
ーパスフィルタ(HLPF)8および減算器10よりな
る水平ハイパスフィルタに供給して取出した水平周波数
成分の高域信号を切換えスイッチSW9を介して加算器
11に供給し、その加算出力として広帯域化した画像信
号を取出す。
【0021】一方、切換えスイッチSW2およびSW9
がともに偶数フィールド側にあるときには、フィールド
メモリ7を介した1フィールド期間前の奇数フィールド
の補間出力画像信号を加算器11に供給するとともに、
2次元フィルタ(HLPF:B)6からの当該奇数フィ
ールドと同一フレームを構成する偶数フィールドの補間
出力画像信号を垂直ローパスフィルタ(VLPF)13
および減算器14よりなる垂直ハイパスフィルタに供給
して取出した垂直周波数成分の高域信号を切換えスイッ
チSW9を介して加算器11に供給し、その加算出力と
して広帯域化した画像信号を取出す。
【0022】つぎに、図1に示した本発明方式による画
像伝送装置の基本的構成における受信再生側の構成を、
視覚の積分効果による再生画像の解像度向上を期待して
簡単化した場合の本発明による画像伝送装置の要部の構
成例を図5に示す。図示の構成例は、図1に示した基本
的構成における受信再生側の2次元フィルタ(VLP
F:A)5および2次元フィルタ(HLPF:B)6に
より奇・偶のフィールド毎にフィールド内補間処理を施
した再生画像信号を切換えスイッチSW2によりフィー
ルド交互に取出すところまでは図1に示す基本的構成と
全く同一であるが、フィールド交互に狭帯域伝送した垂
直および水平の各周波数成分に隣接フィールドにおいて
広帯域伝送した高域信号を加算してそれぞれ広帯域化す
る切換スイッチSW2以降の回路を省略し、その回路に
よる隣接フィールド高域信号加算の作用効果を視覚の積
分効果によって補うようにし、フィールド内補間を施し
ただけの垂直および水平の周波数成分のフィールド交互
に再生出力画像信号として取出すようにしたものであ
る。
【0023】しかして、標本化伝送した画像信号、特に
動画像信号の受信再生時における内挿補間に関しては、
さきに、本願出願人の出願に係る特願平3−18155
5号「サブサンプル画像信号伝送方法と送・受信装置」
の明細書により、「フレーム毎に完結させてフィールド
間処理による内挿補間を行なえば、フレーム外の隣接フ
ィールドの画像信号成分が混入しないので、従来生じて
いたジャッダとなるフィールド間の動きのずれによるフ
リッカが発生せず、しかも、従来失われていたフィール
ド間の動きも、完結フレーム内に保存され、見かけ上の
動きの不自然さが生じなくなる。」という原理に基づい
て改良した画像伝送の方法、装置を提案したが、本発明
方式の画像伝送においても、上述の原理を適用して、隣
接フィールドで広帯域伝送した2次元周波数成分の高域
信号を加算することによる狭帯域伝送した2次元周波数
成分の広帯域化をフレーム毎に完結させれば、画像のギ
クシャクした動きなど、画像の動きの不自然さを除去し
て再生動画像の画質を改善することができる。
【0024】すなわち、図4に示した受信再生系の構成
例と同様に、例えば図5に示した視覚の積分効果を利用
する構成例など、2次元フィルタ5および6によりフィ
ールド交互にフィールド内処理の内挿補間を施した画像
信号をフィールド交互に取出す切換えスイッチSW2の
切換え出力画像信号を、図6に示すように、縦続接続し
た2段階のフィールドメモリ7および12に順次に供給
し、奇数フィールドの画像信号に対しては、フィールド
メモリ12の出力として得られる1フレーム前の奇数フ
ィールドの画像信号を切換えスイッチSW9を介して2
次元補間フィルタ(2D−LPF)15に供給するとと
もに、フィールドメモリ12の入力とする引続く偶数フ
ィールドの画像信号を2次元補間フィルタ(2D−LP
F)15に供給し、その2次元補間フィルタ15内で両
者間にフィールド間処理を施して本発明による2次元周
波数領域における広帯域化をフレーム単位で完結させ、
一方、偶数フィールドの画像信号に対しては、フィール
ドメモリ7の入力とする偶数フィールドの画像信号を切
換えスイッチSW9を介して2次元補間フィルタ(2D
−LPF)15に供給するとともに、フィールドメモリ
7の出力として得られる先行奇数フィールドの画像信号
を2次元補間フィルタ(2D−LPF)15に供給し、
その2次元補間フィルタ15内で両者間にフィールド間
処理を施して本発明による2次元周波数領域における広
帯域化をフレーム単位で完結させれば、フィールド間処
理を用いて標本化狭帯域伝送画像信号に広帯域補間処理
を施しても、画像の動きに不自然さを生ずることなく、
良好な画質の高解像度動画像を再生することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、標本化伝送した動画像信号にフィールド内処
理による内挿補間を施しても、再生動画像の周波数帯域
を伝送可能帯域より格段に広帯域化することが可能とな
り、しかも、画像の動きに不自然さを生ぜず、良好な画
質の高解像度動画像を再生することができる。かかる標
本化伝送画像信号の広帯域再生は、MUSE方式などの
ハイビジョン画像伝送のみならず、標準方式の画像伝送
にも同様に適用することができ、ハイビジョン方式と標
準方式との両立性を保ちつつ、標本化伝送した動画像信
号の再生周波数帯域の広帯域化による画質改善を達成す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 孝一 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本化して伝送した動画像信号の再生画
    質をフィールド内処理により改善する画像伝送方式にお
    いて、水平および垂直の2次元周波数領域を、水平およ
    び垂直の各周波数領域交互に、フィールド交互に互いに
    異なる広狭両帯域にそれぞれ制限して画像信号を伝送
    し、受信した前記画像信号に、水平および垂直の各周波
    数領域交互に、前記2次元周波数領域を制限したフィー
    ルド交互の互いに異なる広狭両帯域にそれぞれ対応した
    広狭両通過帯域をそれぞれ有する補間フィルタによりフ
    ィールド交互に内挿を施すことを特徴とするフィールド
    内動画像処理画像伝送方式。
  2. 【請求項2】 狭帯域伝送したフィールドの前記画像信
    号には広帯域伝送した隣接フィールドにおける前記画像
    信号の高域成分を足して前記内挿を施すことにより、受
    信した前記画像信号の周波数帯域を拡大することを特徴
    とする請求項1記載のフィールド内動画像処理画像伝送
    方式。
  3. 【請求項3】 広帯域伝送した隣接フィールドにおける
    前記画像信号の高域成分を足して施す前記内挿を垂直周
    波数領域においてのみ行なうことを特徴とする請求項2
    記載のフィールド内動画像処理画像伝送方式。
  4. 【請求項4】 広帯域伝送した隣接フィールドにおける
    前記画像信号の高域成分を足して施す前記内挿をフレー
    ム内で完結させることを特徴とする請求項2記載のフィ
    ールド内動画像処理画像伝送方式。
  5. 【請求項5】 狭帯域伝送したフィールドの画像信号に
    広帯域伝送した隣接フィールドにおける画像信号の高域
    成分を足して補間フィルタによりフィールド交互に2次
    元周波数領域に施す内挿をフレーム内で完結させること
    を特徴とする請求項2記載のフィールド内動画像処理画
    像伝送方式。
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