JPH05254332A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH05254332A
JPH05254332A JP4058204A JP5820492A JPH05254332A JP H05254332 A JPH05254332 A JP H05254332A JP 4058204 A JP4058204 A JP 4058204A JP 5820492 A JP5820492 A JP 5820492A JP H05254332 A JPH05254332 A JP H05254332A
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Yuji Takeo
裕治 竹尾
Tomohisa Yoshimi
知久 吉見
Takamasa Kawai
孝昌 河合
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め定められた制御特性に基づいて自動制御
されている空調手段を乗員が手動操作した場合には、こ
の手動操作に応じて前記制御特性を学習変更し、かつ何
らかの理由によって乗員が前記制御特性を学習変更させ
たくないときには、乗員が手動設定するにもかかわらず
前記学習変更を禁止することのできる車両用空調装置を
提供する。 【構成】 自動制御手段が有する制御特性に基づいて空
調手段が自動制御されているときに手動制御手段による
手動制御が行われた場合、この手動制御量に応じて学習
変更手段が制御特性を学習変更する。そして前記制御特
性が前記学習変更されることを乗員が何らかの理由によ
って禁止したい場合には、乗員の手動によって学習変更
禁止手段が前記学習変更を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調装置に関し、
特には手動制御モードを自動制御モードに対して学習変
更させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】予め定められた制御特性に基づいて自動
制御されている内外気モード、吹出風量、吹出温度、吹
出モード等の空調手段を乗員が手動で操作した場合に、
この手動操作量に応じて上記制御特性を学習変更して乗
員の好みに合ったものにする車両用空調装置が、特開平
3−54015号公報にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置のよう
に、自動制御されている上記空調手段を手動操作するこ
とによって上記制御特性を変更してしまうと以下に述べ
るような問題が生じてしまう。
【0004】例えば、車両をその保有者以外の人に貸し
てしかもこの人が自動制御されている上記空調手段を手
動操作した場合、当然この制御特性は前記保有者以外の
人の好みに合った特性に変更されてしまうことになり、
自分の好みとは異なった制御特性に変更されてしまうと
いった問題がある。
【0005】また例えば、乗員が激しい運動を行った後
に車両に乗り込み車室内空調を自動制御で開始した場
合、この乗員は当然普段よりも涼しめの吹出温度を好む
であろうし、また普段よりも多めの吹出風量を好むであ
ろう。そして乗員は自動制御で吹き出されている空気の
温度や風量に不満を感じ、自分が満足できるような吹出
温度、吹出風量となるように手動で変更するであろう。
このような状態で行った空調状態の手動操作に応じて上
記制御特性を変更してしまうと、当然この制御特性は乗
員が普段の状態であるときに好む特性とは異なったもの
に変更されてしまうことになり、乗員が普段の状態のと
き自動で車室内空調を行ったときには多少なりとも違和
感を感じるといった問題がある。
【0006】そこで本発明は上記のような問題に鑑み、
予め定められた制御特性に基づいて自動制御されている
空調手段を乗員が手動操作した場合には、この手動操作
に応じて前記制御特性を学習変更し、かつ何らかの理由
によって乗員が前記制御特性を学習変更させたくないと
きには、乗員が手動操作するにもかかわらず前記学習変
更を禁止することのできる車両用空調装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車室内の空調状態を調節する空調手段と、
車室内空調に影響を及ぼす環境条件を検出する環境条件
検出手段と、この環境条件検出手段から前記環境条件が
入力され、かつこの環境条件と前記空調手段の制御状態
との相関関係を示す予め定められた制御特性に従って前
記空調手段を自動制御する自動制御手段と、前記空調手
段を乗員が手動制御するための手動制御手段と、前記空
調手段が前記制御特性に基づいて自動制御されていると
きに前記手動制御手段による手動制御が行われた場合、
この手動制御量に応じて前記制御特性を学習変更する学
習変更手段と、この学習変更手段によって前記制御特性
が学習変更されることを乗員の手動によって禁止する学
習変更禁止手段とを有する車両用空調装置をその要旨と
する。
【0008】
【作用】本発明では、自動制御手段が有する制御特性に
基づいて空調手段が自動制御されているときに手動制御
手段による手動制御が行われた場合、この手動制御量に
応じて学習変更手段が制御特性を学習変更する。そして
前記制御特性が前記学習変更されることを乗員が何らか
の理由によって禁止したい場合には、乗員の手動によっ
て学習変更禁止手段が前記学習変更を禁止する。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、自動制
御手段が有する制御特性が学習変更されてはならない状
況のときに、乗員の手動によって前記学習変更を簡単に
禁止することができるので、前記制御特性を本当の意味
で乗員の好みに合ったものに変更していくことができ
る。
【0010】
【実施例】本発明車両用空調装置の一実施例の具体的構
成を図2に示す。空調ユニット20の最上流側には内外
気切替ダンパ22aが設置されている。この内外気切替
ダンパ22aは外気導入口と内気導入口とが分かれた部
分に配置され、図示しないアクチュエータにより空調ユ
ニット20に導入する空気の内気と外気の割合を選択す
る。
【0011】ブロアモータ24とこれに固定されたファ
ン23は、空調ユニット20内に空気を吸い込んでユニ
ット20の下流側に送風するものであり、ファン23の
下流にはエバポレータ25とヒータコア26が設けられ
ている。
【0012】エバポレータ25は図示しないコンプレッ
サ等と結合され冷房サイクルを構成し、通過する空気を
冷房する。ヒータコア26は図示しないエンジン冷却水
が内部を循環し、自身を通過する空気を加熱する。
【0013】ヒータコア26の上流側にはエアミックス
ダンパ22bが設けられており、エアミックスダンパ2
2bの開度は図示しないアクチュエータにより調節さ
れ、これによってヒータコア26を通過する空気とヒー
タコア26をバイパスする空気の割合とが調整され、最
下流の車室内に吹き出す空気の温度がコントロールされ
る。
【0014】空調ユニット20の最下流にはDEF吹出
ダンパ22c、FACE吹出ダンパ22d、およびFO
OT吹出ダンパ22eが設けられている。そして、温度
コントロールされた空気は、これら各ダンパを図示しな
いアクチュエータにより作動させることによって、各吹
出モードにて吹き出される。
【0015】送風量は、マイクロコンピュータ31から
の出力信号に基づいてブロアモータ24を駆動する駆動
回路30にて制御される。マイクロコンピュータ31は
図示しない中央演算処理装置(CPU),ROM,RA
M,スタンバイRAM,I/Oポート,A/D変換機能
等を持ち、それ自体は周知のものである。
【0016】スタンバイRAMはイグニションスイッチ
(以下、IG.と記す)オフの場合においても乗員の好
みを学習した値を記憶(バックアップ)するためのRA
Mであり、IG.がオフであってもバッテリーからI
G.を介さずに直接電源が供給される。また、バッテリ
ーより電源がはずされた状況でも短時間ならばマイクロ
コンピュータ31には電源が供給される様な図示しない
バックアップ用の電源から構成されている。
【0017】マイクロコンピュータ31には操作部37
からの出力信号が入力される。この操作部37は図示し
ない自動制御状態を設定するAUTOスイッチ、手動内
外気切換スイッチ、手動吹出口モード切換スイッチ(D
EF,FACE,FOOT,B/L,F/D)、手動送
風量切換スイッチ等から構成される。なお、一実施例に
おていは、手動制御手段を操作部37および後述するス
テップ410(図6)にて構成している。
【0018】また、マイクロコンピュータ31には、車
内の空調に影響を及ぼす環境条件が内気温センサ33,
外気温センサ34,日射センサ35よりそれぞれのレベ
ル変換回路32を介して入力され、これらはマイクロコ
ンピュータ31においてA/D変換され環境条件が読み
込まれる。また乗員の好みの温度は、温感設定スイッチ
36より入力され、レベル変換回路32でレベル変換さ
れ、マイクロコンピュータ31に入力される。なお、一
実施例においては環境条件検出手段を内気温センサ3
3,外気温センサ34,および日射センサ35にて構成
している。
【0019】また、一実施例においては、各ダンパ22
aないし22e、ファン23、およびブロアモータ24
にて空調手段を構成している。次に学習スイッチについ
て図3を用いて説明する。
【0020】一実施例において、学習スイッチ10は、
車室内のエアコンパネルのうち運転者が操作し易くまた
目視し易い位置に配設されており、モーメンタリスイッ
チ10aと学習状態表示LED10bとにより構成され
ている。また学習スイッチ10は、後述するように、乗
員によって実際に押される時間によって学習禁止後のモ
ード(学習禁止モード1、学習禁止モード2、工場出荷
モード)がそれぞれ使い分けられるように構成されてい
る。
【0021】次にマイクロコンピュータ31による基本
的な制御を図4に従って説明する。マイクロコンピュー
タ31は、IG.オンと共にステップ100にて制御を
開始し、ステップ110に進み、各種変換、フラグ等の
初期値を設定する。
【0022】次のステップ150では内気温センサ3
3,外気温センサ34,および日射センサ35からのセ
ンサ信号により環境条件を入力し、温感設定スイッチ3
6および操作部37より操作スイッチの状態を入力す
る。また、前述した学習スイッチ10からの信号も入力
する。
【0023】次のステップ200ではステップ150で
入力した環境条件等により車室内に吹き出す空気の目標
吹出温度(TAO)を下記数式1に従って演算する。
【0024】
【数1】TAO=KSET ×TSET −KR ×TR −KAM×
AM−KS ×TS +C ただしKSET ,KR ,KAM,KS は係数、Cは定数であ
り、TR は内気温度、TAMは外気温度、TS は日射量で
ある。またTSET は、温感設定スイッチ36からの信号
と前記環境条件とに基づいて演算される設定温度であ
る。
【0025】次にステップ300に進み、TAOに対し
てエアミックスダンパ22bの開度が演算され、この開
度となる様に図示しないアクチュエータを駆動回路30
を介して制御し、吹出口より送られる空気の温度をコン
トロールする。しかし、乗員が好む車室内温度には個人
差があり、一律に決めることは難しい。そこで一実施例
では、乗員が温感設定スイッチ36をマニュアル操作す
るときに乗員の好みの車室内温度を学習し、乗員の好み
を反映した温度特性になるようにしたものである。
【0026】次にステップ400に進み、送風量を演算
し、駆動回路30を介してブロアモータ24に固定され
たファン23を回転させ、送風量を制御する。しかし、
乗員が望む風量には個人差があり、一律に決めることは
難しい。そこで一実施例では乗員の好みの送風量を乗員
のマニュアル操作時に学習し、乗員の好みを反映した送
風特性になる様にしたものである。これについては後で
詳細に説明する。
【0027】次にステップ500に進み、内外気切換ダ
ンパ22aによる内外気の導入割合を演算し、図示しな
いアクチュエータを駆動回路30を介して制御する。ま
た一実施例では乗員の好みの内外気モードを乗員のマニ
ュアル操作時に学習し、乗員の好みを反映した内外気特
性になるようにしたものである。
【0028】次にステップ600に進み、モードの状態
を演算し、DEF吹出ダンパ22c、FACE吹出ダン
パ22d、およびFOOT吹出ダンパ22eを駆動する
図示しないアクチュエータを駆動回路30を介して制御
する。また一実施例では乗員の好みの吹出モードを乗員
のマニュアル操作時に学習し、乗員の好みを反映した吹
出特性になるようにしたものである。
【0029】次にステップ700に進み、図示しないコ
ンプレッサの制御を行なう。ステップ700の処理後、
ステップ150に戻って再び各種信号を読み込み、それ
によりステップ200でTAOを演算し、以下このTA
Oとステップ150により読み込まれたスイッチの状態
によってステップ300,400,500,600,7
00により空調の制御が繰り返される。
【0030】次に送風特性の学習制御(図4のステップ
400)について図5および図6を用いて詳細に説明す
る。ステップ400の次のステップ401では、操作部
37により送風量が手動で設定(変更)されたかどうか
が判定される。手動設定がなければNOと判定されステ
ップ402に進む。F1の初期値はステップ110(図
4)で0とされているためステップ402ではNOと判
定され、次のステップ406(図6)に進む。
【0031】送風量がオート制御の時F2=0であり、
ステップ406でNOと判定され、ステップ407に進
み、目標吹出温度TAOに対するブロア電圧の特性(図
7)に従ってブロア電圧VF が決定される。このブロア
電圧特性は最も一般的な人のTAOに対するブロア電圧
F を示すものであり、この特性はROMに記憶されて
いる。
【0032】この特性は送風量のオート制御では一般的
であり、TAOは横軸左方向に沿って低くなる。TAO
≦T1ではMAX COOL状態となりブロア電圧はV
H となる。この状態は内気温度が設定温度よりもかなり
高く急速冷房状態を意味する。
【0033】TAOがT1より徐々に上がり、内気温度
が設定温度に近づいてくるT3になるまで、ブロア電圧
F は徐々に低下する。内気温度が設定温度に近い状態
であるT3≦TAO<T5ではブロア電圧VF はLO
あるVL となる。TAOがT5より徐々に高くなるとブ
ロア電圧VF は徐々に上昇する。
【0034】TAO≧T7ではVF =VH となる。この
状態は内気温度が設定温度よりもかなり低く、MAX
HOTの状態であることを意味する。このTAOにおけ
るブロア電圧特性は、TAOを図中T1〜T7により8
分割し、例えばT1に対するブロア電圧V1といった具
合にプロットされる7つの点(T1,V1)、(T2,
V2)、(T3,V3)、(T4,V4)、(T5,V
5)、(T6,V6)、及び(T7,V7)のそれぞれ
を結んだ線として構成され、この7点はROMに予め記
憶されている。
【0035】図6のステップ407では、バッテリーが
結線され、かつマイクロコンピュータ31に+Bの電源
が供給されてから風量の手動設定がない場合において、
図7に示す最も一般的(個人の好みが学習されていな
い)なブロア電圧特性に従って、ステップ200(図
4)で求められたTAOに基づくブロア電圧VF が算出
される。
【0036】ステップ411では、ステップ407にて
算出されたブロア電圧VF を駆動回路30を介してブロ
アモータ24に印加する。その後ステップ412に進
み、ステップ400のサブルーチンを抜け、図4のステ
ップ500に進む。
【0037】一方、操作部37により送風量が手動で設
定(変更)された場合はステップ401でYesと判定
され、ステップ408に進む。ステップ408では、学
習要求フラグF1と風量の手動設定状態を示すフラグF
2とをセットし、手動設定後の時間を示すためのカウン
タCNT1をクリアする。CNT1は図示しないタイマ
割込により所定時間毎、例えば0.1秒毎に常にインク
リメントされている。
【0038】次のステップ409では、その時のTAO
の値をCTAOとして記憶し、その後ステップ406へ
進む。ステップ406ではステップ408にてF2=1
にセットされているためYesと判定されてステップ4
10に進み、ブロア電圧VF を手動設定されたブロア電
圧VM に変更する。その後ステップ411に進み、手動
設定されたブロア電圧VM となる様にブロアモータ24
の印加電圧を制御し、サブルーチンを抜け、図4のステ
ップ500に進む。
【0039】次にサブルーチン400がコールされた時
に乗員が風量を手動設定中であれば、前述した様にステ
ップ401,408,409,406,410,41
1,412の順で制御を行ってサブルーチンを抜け、手
動設定したブロア電圧となるようにブロアモータ24の
印加電圧を制御する。
【0040】しかし、手動設定が完了するとステップ4
01にてNoと判定されてステップ402に進む。学習
要求フラグF1はステップ408にて1にセットされて
いるため、ステップ402ではYesと判定されてステ
ップ403に進む。
【0041】CNT1はステップ408にて0にクリア
され前述した様に常時、0.1秒毎にインクリメントさ
れているため、手動設定完了直後はCNT1<C1(C
1は定数であり、ここではC1=30とする)であるた
め、ステップ403ではNoと判定されステップ406
に進む。ステップ406ではステップ408にて手動設
定フラグF2=1にセットされているためYesと判定
され、その後ステップ410、411、412の順で制
御を行ってサブルーチンを抜け、手動設定したブロア電
圧となるようにブロアモータ24の印加電圧を制御す
る。手動設定完了後3秒(C1=30)以内は上述した
ステップ400、401、402、403、406、4
10、411、および412のそれぞれの制御を繰り返
し実行する。
【0042】しかる後、手動設定完了後3秒以上経過す
るとCNT1≧C1となりステップ403でYesと判
定され、ステップ420に進む。このとき学習モードに
なっていればステップ421へ進む。つまり後述する第
1の学習変更禁止モードとしての学習禁止モード1、第
2の学習変更禁止モードとしての学習禁止モード2、工
場出荷モードのいずれの場合でもない場合はステップ4
21へ進む。 手動設定完了後3秒以上5秒以下であれ
ば、ステップ421にてNOと判定され、ステップ42
3へ進む。なお、一実施例ではC2=50としている。
【0043】ステップ423では、前記手動設定に応じ
てブロア電圧特性(図7)を学習変更しても良いかどう
かを乗員へ報知するために、学習状態表示LED10b
(図3)を点滅させるのと同時にブザー音を鳴らす。ま
たこの方法の他に、音声合成装置を別に設け、これによ
って“学習します”といった音声によって乗員に報知さ
せても良い。
【0044】上記の報知によって、乗員は前記手動設定
に応じてブロア電圧特性(図7)が学習変更されること
を知ることができる。ここで、何らかの理由によって上
記学習変更を禁止したい場合には、ステップ423によ
る報知がなされてから2(=5−3)秒以内に乗員が学
習スイッチ10を押すことによって上記学習変更を禁止
することができる。つまり、ステップ423による報知
が始まってから2秒以内に学習スイッチ10が押されれ
ば、図5のステップ420にてNOと判定され、ステッ
プ422へ進む。つまり、学習変更手段としてのステッ
プ405をバイパスすることができる。ただし、ステッ
プ423による報知が始まって2秒を超えてから学習ス
イッチ10を押した場合には、ステップ420、ステッ
プ421と進み、ステップ421にてYESと判定さ
れ、ステップ405にてブロア電圧特性は学習変更され
る。なお、一実施例においては、学習変更禁止手段をス
テップ422および後述するステップ425にて構成し
ている。
【0045】ところで、上記何らかの理由としては幾つ
かの理由が考えられるが、一実施例ではそれらのうちか
ら2つをあげ、それぞれの理由に対する学習禁止モード
を設けている。またこれら2つのモードは、乗員が学習
スイッチ10を実際に押している時間によって簡単に使
い分けられるようになっている。
【0046】例えば、学習変更を禁止する第1の理由と
して、乗員の生理的状態が普段と異なる場合であると
か、車両がトラックの後方で運転されているような場合
があげられる。このような第1の理由によって学習変更
を禁止したい場合には、乗員が学習スイッチ10を3秒
以内の時間押すことによって学習変更を禁止することが
できる。このときのモードを学習禁止モード1と呼ぶ。
一実施例では学習禁止モード1になったときは学習状態
表示LED10bが消灯してブザーが鳴り、“学習禁止
モード1にします”といった音声によって乗員に報知す
る。また、学習禁止モード1になった後再び学習モード
に戻したい場合には、もう一度学習スイッチ10を3秒
以内の時間押すか、イグニッションスイッチ(IG.)
を一度オフし、その後再びオンすることによって学習モ
ードに戻すことができる。
【0047】学習変更を禁止する第2の理由として、車
両を他人に数日間に渡って貸す場合等があげられる。こ
のような第2の理由によって学習変更を禁止したい場合
には、乗員が学習スイッチ10を3秒ないし10秒押す
ことによって学習変更を禁止することができる。このと
きのモードを学習禁止モード2と呼ぶ。一実施例では学
習禁止モード2になったときは学習状態表示LED10
bが消灯してブザーが鳴り、“学習禁止モード2にしま
す”といった音声によって乗員に報知する。また、学習
禁止モード2から学習モードへ戻すときは再び学習スイ
ッチ10を3秒ないし10秒押せば良い。なお、この場
合、IG.を一度オフし、その後再びオンしても学習モ
ードに戻らないように構成されているので、一度学習禁
止モード2にすることによって、数日間に渡って車両を
貸しても学習禁止状態を維持させることができる。
【0048】また、一実施例では上記第1および第2の
学習禁止モードの他に、工場出荷モードを設けている。
例えば、学習変更をした後のブロア電圧特性が初期の特
性(図7)よりも悪くなってしまった場合とか、車両を
中古で買ったときのように車両の所有者が変わった場合
は、工場出荷モードにすることによってブロア電圧特性
を初期の特性に戻すことができる。なお一実施例では、
学習スイッチ10を10秒以上押すことによって工場出
荷モードにすることができる。一実施例では工場出荷モ
ードになったときは学習状態表示LED10bが消灯し
てブザーが鳴り、“工場出荷モードにします”といった
音声によって乗員に報知する。また、工場出荷モードか
ら学習モードへ戻すときには再び学習スイッチ10を1
0秒以上押せば良い。
【0049】学習スイッチ10の押圧時間(t)に対す
る学習禁止モード1、学習禁止モード2、工場出荷モー
ド、および学習モードのそれぞれの関係を図8に示し
た。ここで図8中Aは、学習スイッチ10の押圧時間
(t)がt>3秒であることを示し、Bは3秒≦t<1
0秒であることを示し、CはT≧10秒であることを示
している。
【0050】ステップ422(図5)では、学習スイッ
チ10の押圧時間(t)より学習禁止モード1または学
習禁止モード2であるか否かを判定する。ステップ42
2にて学習禁止モード1または学習禁止モード2である
(YES)であると判定された場合にはステップ404
へ進み、ステップ422にてNOと判定された場合に
は、ステップ425に進んで工場出荷モードとし、今ま
で学習変更してきたブロア電圧特性をクリアする。その
後ステップ404へ進む。
【0051】ステップ404にて学習要求フラグF1を
リセットしたら、ステップ406、ステップ410、ス
テップ411、およびステップ412の順で制御を行っ
てサブルーチンを抜け、図4のステップ500に進む。
【0052】以上により、乗員が送風量を自分の好みの
量に手動設定した場合は、手動設定完了後所定時間(こ
こでは5秒)経過後にオート時のブロア電圧特性を乗員
の好みを反映した特性に変更する。
【0053】しかる後、乗員が操作部37のAUTOス
イッチを操作するとステップ150(図4)において手
動設定フラグF2はリセットされ、送風量もオートでブ
ロア電圧が制御される。つまりステップ406でNoと
判定され、ステップ407で学習変更後のブロア電圧特
性によりブロア電圧VF を算出し、ブロア電圧がそのV
F となる様にブロアモータ24の印加電圧を制御する。
【0054】従って、乗員が自分の好みに合わせて送風
量を変更するたびにステップ405でその好みを学習
し、オート作動時には好みを学習し取り入れた後のブロ
ア電圧特性によりブロア電圧VF が算出され、ブロア電
圧がそのVF となる様にブロアモータ24の印加電圧を
制御する。
【0055】ここで、送風量の手動設定完了後所定時間
経過した場合に限ってステップ405で学習させる理由
は、乗員が手動設定しているときの学習、誤って手動設
定してしまった場合の学習、および乗員が短時間の送風
量の変動を好んだ場合の学習等を避けるためである。
【0056】なお、上記一実施例においては、自動制御
手段をステップ300、ステップ400、ステップ50
0、ステップ600にて構成している。以上述べたよう
に、上記一実施例では、ブロア電圧特性を学習変更する
ことを前もって乗員に報知するように構成しており、か
つ学習変更を禁止する学習スイッチ10を設けているの
で、乗員は学習変更させたくない場合には簡単にそれを
禁止することができる。
【0057】以上、送風量の学習変更を禁止させる一実
施例の説明を行ったが、本発明はこれに限らず、内外気
特性、吹出温度特性、吹出モード特性等等の制御にも適
用可能である。
【0058】また上記一実施例では、学習スイッチ10
を図3に示すようにモーメンタリスイッチにて構成した
が、図9に示すようにロータリースイッチにて構成して
も良い。
【0059】また上記一実施例では、学習禁止モード1
から学習モードへ戻す方法として、学習スイッチ10を
再び3秒以内の時間押す方法およびイグニッションスイ
ッチ(IG.)を一度オフし、その後再びオンする方法
を採用したが、学習禁止モード1になってから所定時間
(例えば10分間)経過したら学習モードへ自動的に戻
るようにしても良い。 また上記一実施例では、学習し
た内容をIG.オフ時にも記憶するためのスタンバイR
AMを用いたが、スタンバイRAMを用いずに不揮発性
メモリを用いても良い。この場合もIG.オフ時、更に
バッテリーからの電源の供給が停止しても学習した内容
は保存される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明一実施例の全体構成図である。
【図3】上記一実施例における学習スイッチの構造を示
す平面図である。
【図4】上記一実施例で使用するマイクロコンピュータ
の制御を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップ400における詳しい制御を示
すフローチャートである。
【図6】図4のステップ400における詳しい制御を示
すフローチャートである。
【図7】上記マイクロコンピュータに記憶されたブロア
電圧特性図である。
【図8】上記学習スイッチの押圧時間に対する各モード
の関係を示した関係図である。
【図9】他の実施例における上記学習スイッチを示した
平面図である。
【符号の説明】
22a 空調手段としての内外気切替ダンパ 22b 空調手段としてのエアミックスダンパ 22c 空調手段としてのDEF吹出ダンパ 22d 空調手段としてのFACE吹出ダンパ 22e 空調手段としてのFOOTダンパ 23 空調手段としてのファン 24 空調手段としてのブロアモータ 33 環境条件検出手段としての内気温センサ 34 環境条件検出手段としての外気温センサ 35 環境条件検出手段としての日射センサ 37 手動制御手段としての操作部 ステップ300 自動制御手段 ステップ400 自動制御手段 ステップ500 自動制御手段 ステップ600 自動制御手段 ステップ410 手動制御手段 ステップ405 学習変更手段 ステップ422 学習変更禁止手段 ステップ425 学習変更禁止手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の空調状態を調節する空調手段
    と、 車室内空調に影響を及ぼす環境条件を検出する環境条件
    検出手段と、 この環境条件検出手段から前記環境条件が入力され、か
    つこの環境条件と前記空調手段の制御状態との相関関係
    を示す予め定められた制御特性に従って前記空調手段を
    自動制御する自動制御手段と、 前記空調手段を乗員が手動制御するための手動制御手段
    と、 前記空調手段が前記制御特性に基づいて自動制御されて
    いるときに前記手動制御手段による手動制御が行われた
    場合、この手動制御量に応じて前記制御特性を学習変更
    する学習変更手段と、 この学習変更手段によって前記制御特性が学習変更され
    ることを乗員の手動によって禁止する学習変更禁止手段
    とを有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記学習変更禁止手段は、少なくとも、
    イグニッションスイッチをオフすることによって解除さ
    れる第1の学習変更禁止モードと、前記イグニッション
    スイッチをオフしても解除されない第2の学習変更禁止
    モードとを有するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用空調装置。
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