JPH0525595A - 曲げ加工用アルミニウム合金ワークの製造方法 - Google Patents

曲げ加工用アルミニウム合金ワークの製造方法

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JPH0525595A
JPH0525595A JP17420691A JP17420691A JPH0525595A JP H0525595 A JPH0525595 A JP H0525595A JP 17420691 A JP17420691 A JP 17420691A JP 17420691 A JP17420691 A JP 17420691A JP H0525595 A JPH0525595 A JP H0525595A
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Masao Yokoyama
政雄 横山
Yoshio Suzuki
義夫 鈴木
Akio Sugiura
章夫 杉浦
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Altemira Co Ltd
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Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】Al−Mg−Si系合金押出形材をワークとし
て用いて曲げ加工を行なう場合であっても、安定した形
状精度が得られ歩留を向上し得る曲げ加工用ワークを製
作提供する。 【構成】Al−Mg−Si系合金押出形材からなるワー
クを過時効処理する。ワークがMg:0.45〜0.9
wt%、Si:0.20〜0.6wt%を含有するJIS6
063アルミニウム合金製である場合には、過時効処理
条件は220〜240℃×2〜5時間とするのが良い。
ワークがMg:0.40〜1.2wt%、Si:0.40
〜0.9wt%を含有するJIS6N01、6061アル
ミニウム合金製である場合は、過時効処理条件は220
〜240℃×4〜8時間とするのが良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、曲げ加工用アルミニ
ウム合金ワークの製造方法、特に固定金型とその前方に
対応配置された可動ジャイロ金型との協働作用で、二次
元、三次元的に曲げ加工するのに好適な曲げ加工用アル
ミニウム合金ワークの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建材、機械部品、自動車部品等々に使用
される例えば長尺アルミニウム押出形材を二次元あるい
は三次元に曲げ加工する場合、近時、一般にマルチベン
ダーと称されているような固定金型と可動ジャイロ金型
とを備えた曲げ加工装置が使用されている。かかるマル
チベンダーによる曲げ加工は、ワークを押しながら曲げ
る、いわゆる圧縮曲げの原理を支配的に利用して極限曲
げや段付きの曲げ加工を行なうものであるため、材料の
局部的な伸びが比較的小さくて済み、材質欠陥や表面欠
陥の少ない曲げ加工品を得るのに有利である。
【0003】従来、上記のような曲げ加工に供される押
出形材製ワークとしては、押出性に優れたJIS600
0系合金即ちAl−Mg−Si系合金材が用いられ、か
かる合金材をT5 処理等したものが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるT5 処
理等されたAl−Mg−Si系合金押出ワークでは、次
のような欠点を生じることが判明した。
【0005】即ち、図2に示すような形状の格子用曲げ
加工部材(A)を製作すべく、上記のワークをマルチベ
ンダーで曲げ加工した場合、曲げ高さ(H)等の寸法が
ばらついて形状精度が安定せず、歩留が悪いという欠点
があった。
【0006】この発明は、かかる欠点を解消するために
なされたものであって、Al−Mg−Si系合金押出形
材をワークとして用いて曲げ加工を行なう場合であって
も、安定した形状精度が得られ歩留を向上し得る曲げ加
工用ワークの製作提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、Al−Mg−Si系合金押出形材をワ
ークとして用い、該ワークを過時効処理することを特徴
とする曲げ加工用アルミニウム合金ワークの製造方法を
要旨とする。
【0008】ここに、Al−Mg−Si系(JIS60
00系)合金製の押出形材からなるワークを過時効処理
するのは、寸法のばらつきがワークの引張強さ、耐力が
大きすぎるために生じる点に鑑み、過時効処理すること
によって、ワークの伸びを低下させることなく、引張強
さ、耐力のみを低下せしめるためであり、ひいてはマル
チベンダー等による曲げ加工を実施した際に寸法のばら
つきをなくして形状精度を向上し得るからである。
【0009】過時効処理の条件は、ワークの具体的な組
成に応じて変えるべきである。例えば、ワークがMg:
0.45〜0.9wt%、Si:0.2〜0.6wt%を含
有するJIS6063合金をもって構成されている場合
には、220〜240℃×2〜5時間の過時効処理を施
すのが良い。220℃未満あるいは2時間未満では、引
張強さ、耐力の低下に基く形状精度の安定効果がなく、
一方240℃を超え、あるいは5時間を超える処理では
強度低下が著しく、かえって曲げ形状精度が悪くなるか
らである。
【0010】また、ワークがMg:0.4〜1.2wt
%、Si:0.4〜0.9wt%を含有するJIS6N0
1,6061合金をもって構成されている場合には、2
20〜240℃×4〜8時間の過時効処理を施すのが良
い。220℃未満あるいは4時間未満では、やはり引張
強さ、耐力の低下に基く形状精度の安定効果がなく、一
方240℃を超え、あるいは8時間を超える処理では、
前記と同様に強度低下が著しく、かえって曲げ形状精度
が悪くなるからである。
【0011】なお、ワークの押出条件等は通常の条件を
採択すれば良く、また押出前に、一般的に実施される均
質化処理を実施するものとしても良い。
【0012】上記過時効処理を終えたワークは、例えば
図1に示すような曲げ加工装置によって曲げ加工を実施
され、図2に例示したような格子用曲げ加工部材(A)
に成形される。図1に示した装置では、まず、フィード
ケース(12)内に該ワーク(B)を配置して、押し金
(13)で該ワーク(B)の先端部を2個の固定金型
(1)(2)の導通孔(7)(10)に導通配置する。こ
の際、ワーク(B)はフィードケース(3)の導通孔
(3a)内面に摺動接触しつつ固定金型(1)へと案内さ
れる。そして、各金型単位駆動装置(4)(5)を駆動
して金型単位(6)(9)の内面をワーク(B)の外周
面に圧接せしめ、ワーク(B)の回転方向への変位を拘
束する。なお、ワーク(B)への圧接力は三次元曲げ加
工中のワーク(B)に回転が起こらず、しかも金型
(1)(2)内へのワーク(B)の導通に支障を与えな
いような範囲において、計算値や経験的データー等に基
づき決められる。その圧接状態において、押し金(8)
を前方に向けて駆動すると共に、可動ジャイロ金型
(2)を三次元的に動作せしめ、ワーク(B)の三次元
曲げを行う。
【0013】
【実施例】
(実施例1)Mg:0.50wt%、Si:0.41wt%
を含有し、残部アルミニウム及び不可避不純物からなる
JIS6063合金ビレットを用い、常法に従う条件で
均質化処理を実施した後、複数の押出材に押出した。
【0014】次に、得られた押出材の半数については2
00℃×3時間の従来範囲での時効処理を実施してT5
材とした。一方、残りの半数については230℃×4時
間の過時効処理を実施した。
【0015】こうして熱処理した押出材につき、引張強
さ、耐力、伸びを調べたところ、表1のとおりであっ
た。
【0016】
【表1】
【0017】次に、上記の各押出材をワークとして用
い、図2に示すような曲げ高さ(H)80mmの格子材
に曲げ加工した。そのときの曲げ高さ(H)のばらつき
を調べたところ、200℃×3時間で時効処理した従来
品については77〜85mmの広範囲でばらつきを生じ
ており、σ=0.87であった。これに対し、本発明実
施品は78〜82mmの範囲でのばらつきにとどまって
おり、σ=0.46であった。
【0018】(実施例2)Mg:0.63wt%、Si:
0.53wt%を含有し、残部アルミニウム及び不可避不
純物からなるJIS6N01合金ビレットを用い、実施
例1と同一条件により複数の押出材に押出した。
【0019】次に、得られた押出材の半数については1
85℃×7時間の従来範囲での時効処理を実施してT5
材とした。一方、残りの半数については230℃×4時
間の過時効処理を実施した。
【0020】こうして熱処理した押出材につき、引張強
さ、耐力、伸びを調べたところ、表2のとおりであっ
た。
【0021】
【表2】
【0022】次に、上記の各押出材をワークとして用
い、実施例1と同じく曲げ高さ(H)80mmの格子材
に曲げ加工した。そのときの曲げ高さ(H)のばらつき
を調べたところ、185℃×7時間で時効処理した従来
品については76〜86mmの広範囲でばらつきを生じ
ており、σ=0.89であった。これに対し、本発明実
施品は79〜82mmの範囲でのばらつきにとどまって
おり、σ=0.45であった。
【0023】上記実施例1、2の結果から明らかなとお
り、本発明によればワークの伸びを変化させることな
く、引張強さ、耐力のみを低く押さえることができ、ひ
いては曲げ加工を施した際に寸法のばらつきを抑制し得
ることを確認し得た。
【0024】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、Al−Mg−
Si系合金押出形材をワークとして用い、該ワークを過
時効処理することを特徴とするものであるから、ワーク
の伸びを低下させることなく、引張強さ、耐力を低下さ
せることができ、これにより曲げ加工を施した際のワー
クの曲げ部の寸法ばらつきを抑制し得て形状精度の安定
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって製作したワークを曲げ加工装置
により曲げ加工している状態の斜視図である。
【図2】曲げ加工品の一例を示す正面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al−Mg−Si系合金押出形材をワー
    クとして用い、該ワークを過時効処理することを特徴と
    する曲げ加工用アルミニウム合金ワークの製造方法。
  2. 【請求項2】 Mg:0.45〜0.9wt%、Si:
    0.20〜0.6wt%を含有するJIS6063アルミ
    ニウム合金押出形材をワークとして用い、該ワークに2
    20〜240℃×2〜5時間の過時効処理を施すことを
    特徴とする曲げ加工用アルミニウム合金ワークの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 Mg:0.4〜1.2wt%、Si:0.
    4〜0.9wt%を含有するJIS6N01、6061ア
    ルミニウム合金押出形材をワークとして用い、該ワーク
    に220〜240℃×4〜8時間の過時効処理を施すこ
    とを特徴とする曲げ加工用アルミニウム合金ワークの製
    造方法。
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