JPH0525734A - シームレス筒状織布の製造法 - Google Patents
シームレス筒状織布の製造法Info
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- JPH0525734A JPH0525734A JP19599591A JP19599591A JPH0525734A JP H0525734 A JPH0525734 A JP H0525734A JP 19599591 A JP19599591 A JP 19599591A JP 19599591 A JP19599591 A JP 19599591A JP H0525734 A JPH0525734 A JP H0525734A
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Landscapes
- Woven Fabrics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製織法自体の改良により、全周にわたって均
一な密度の組織を有するシームレス筒状織布を製造する
方法を提供することを目的とする。 【構成】 経糸(1) および緯糸(2) を用いて袋織り法に
よりシームレス筒状織布を得る方法の改良にあたるもの
である。両耳端側領域(A), (A)における経糸(1)の密度
が地領域(B) に比し疎になるように整経すると共に、そ
の疎に配置した経糸(1) 間に、上流側を固定しかつ下流
側をフリーにした高強度のダミー経糸(1')を介挿した状
態で製織を行う。得られたシームレス筒状織布は、イン
クリボン用基布、コンベアベルト用基布などとして有用
である。
一な密度の組織を有するシームレス筒状織布を製造する
方法を提供することを目的とする。 【構成】 経糸(1) および緯糸(2) を用いて袋織り法に
よりシームレス筒状織布を得る方法の改良にあたるもの
である。両耳端側領域(A), (A)における経糸(1)の密度
が地領域(B) に比し疎になるように整経すると共に、そ
の疎に配置した経糸(1) 間に、上流側を固定しかつ下流
側をフリーにした高強度のダミー経糸(1')を介挿した状
態で製織を行う。得られたシームレス筒状織布は、イン
クリボン用基布、コンベアベルト用基布などとして有用
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全周にわたって均一な
組織を有するシームレス筒状織布を製造する方法に関す
るものである。
組織を有するシームレス筒状織布を製造する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】織布の組織の一つとして重ね織り組織が
あり、その重ね織り組織の一つに袋織りがある。袋織り
により得られた織布は周方向に継ぎ目のない(シームレ
スの)筒形を有するので、経糸および緯糸の種類を選択
したり、得られた筒を周方向に適当巾にスリットするこ
とにより、インクリボン用基布、コンベアベルト用基
布、消防用ホース、脱出シート、包帯、ロータリースク
リーン素材をはじめ、種々の用途に用いることができ
る。
あり、その重ね織り組織の一つに袋織りがある。袋織り
により得られた織布は周方向に継ぎ目のない(シームレ
スの)筒形を有するので、経糸および緯糸の種類を選択
したり、得られた筒を周方向に適当巾にスリットするこ
とにより、インクリボン用基布、コンベアベルト用基
布、消防用ホース、脱出シート、包帯、ロータリースク
リーン素材をはじめ、種々の用途に用いることができ
る。
【0003】シームレス筒状織布からなる製品は、継ぎ
目がないので、フラットな織布からその両端を接合して
筒状またはループ状としたものに比し、品質的に格段に
すぐれており、製造工程的にも有利である。
目がないので、フラットな織布からその両端を接合して
筒状またはループ状としたものに比し、品質的に格段に
すぐれており、製造工程的にも有利である。
【0004】ところで、周知のように、一般のフラット
な織布を製造する際には、綜絖(そうこう)により経糸
を上下2部に分かち、杼(ひ)口に緯糸を走らせ、その
緯糸を筬(おさ)により織口に打ちつける。緯糸の打ち
込みをシャトルを用いて行う場合は、緯糸が往復動する
ため織布には巾方向にテンションがかかり、配列した経
糸の巾に比し織り上がった織布の巾が若干狭くなる。そ
の結果、得られる織布の両耳端側領域の経糸密度が地領
域に比し高くなる。そこで、織布の巾方向への収縮を最
小限にとどめるために、織口の直後にテンプルを配置し
て、巾出しすることがなされている。テンプルとしては
スターテンプルやリングテンプルが用いられるが、テン
プルを使用すると織布の両耳端部が損傷を受ける。しか
しながら両耳端部は最終的にはカットするので、一般の
フラットな織布の場合には特に支障とはならない。
な織布を製造する際には、綜絖(そうこう)により経糸
を上下2部に分かち、杼(ひ)口に緯糸を走らせ、その
緯糸を筬(おさ)により織口に打ちつける。緯糸の打ち
込みをシャトルを用いて行う場合は、緯糸が往復動する
ため織布には巾方向にテンションがかかり、配列した経
糸の巾に比し織り上がった織布の巾が若干狭くなる。そ
の結果、得られる織布の両耳端側領域の経糸密度が地領
域に比し高くなる。そこで、織布の巾方向への収縮を最
小限にとどめるために、織口の直後にテンプルを配置し
て、巾出しすることがなされている。テンプルとしては
スターテンプルやリングテンプルが用いられるが、テン
プルを使用すると織布の両耳端部が損傷を受ける。しか
しながら両耳端部は最終的にはカットするので、一般の
フラットな織布の場合には特に支障とはならない。
【0005】一方、緯糸の打ち込みを無杼織機により行
う場合は、このような最外側の経糸の抱き込みは生じな
いが、それでは耳組織が締らないため、適当な耳組織を
形成するようにしている。その結果、無杼織機を用いた
場合には、得られる織布の両耳端側領域の組織が地領域
の組織と異なるようになる。しかしながら両耳端部は最
終的にはやはりカットするので、一般のフラットな織布
の場合には特に支障とはならない。
う場合は、このような最外側の経糸の抱き込みは生じな
いが、それでは耳組織が締らないため、適当な耳組織を
形成するようにしている。その結果、無杼織機を用いた
場合には、得られる織布の両耳端側領域の組織が地領域
の組織と異なるようになる。しかしながら両耳端部は最
終的にはやはりカットするので、一般のフラットな織布
の場合には特に支障とはならない。
【0006】ところが、一般のフラットな織布の場合と
は異なり、袋織りによるシームレス筒状織布の製造にあ
たっては、無杼織機は採用できず、有杼織機が用いられ
る。しかるに、袋織りの場合には織巾全巾が製品となる
ので、製織時の両耳端部に損傷を与えるテンプルを使う
ことができない。そのため、シームレス筒状織布は巾出
しができず、織布の両耳端側領域の密度が地領域の密度
に比し高くなることを免かれえなかった。
は異なり、袋織りによるシームレス筒状織布の製造にあ
たっては、無杼織機は採用できず、有杼織機が用いられ
る。しかるに、袋織りの場合には織巾全巾が製品となる
ので、製織時の両耳端部に損傷を与えるテンプルを使う
ことができない。そのため、シームレス筒状織布は巾出
しができず、織布の両耳端側領域の密度が地領域の密度
に比し高くなることを免かれえなかった。
【0007】このような密度差は、通常の用途にはほと
んど影響を与えないが、完全に均質な織り組織を要求さ
れる用途、たとえば、このシームレス筒状織布を巾方向
に細巾に溶断し、インキングを行ってから、インパクト
式プリンタ用のインクリボンの用途に用いるときは、ル
ープの対向する2個所において密度の高い組織が存在す
ることになり、その部分のインクの担持量や糸のクリン
プ状態が地の部分と微妙に相違し、それが原因で印字の
濃度むらを生ずることがあった。
んど影響を与えないが、完全に均質な織り組織を要求さ
れる用途、たとえば、このシームレス筒状織布を巾方向
に細巾に溶断し、インキングを行ってから、インパクト
式プリンタ用のインクリボンの用途に用いるときは、ル
ープの対向する2個所において密度の高い組織が存在す
ることになり、その部分のインクの担持量や糸のクリン
プ状態が地の部分と微妙に相違し、それが原因で印字の
濃度むらを生ずることがあった。
【0008】先に述べたように、周方向に継ぎ目のない
シームレス筒状織布は、フラットな織布の両端を接合し
て得た筒状織布に比し高品質なものではあるが、全周に
2個所密度の高い組織が存在することが、シームレス筒
状織布の唯一とも言える欠点となっていた。
シームレス筒状織布は、フラットな織布の両端を接合し
て得た筒状織布に比し高品質なものではあるが、全周に
2個所密度の高い組織が存在することが、シームレス筒
状織布の唯一とも言える欠点となっていた。
【0009】この欠点をなくすために、製織時の両耳端
側領域の経糸の一部を水溶性の経糸で置き換え、精練時
にこの水溶性の経糸を溶解除去して密度を全巾にわたっ
て均一化する提案も種々なされている。たとえば、イン
クリボンに関しては特開昭59−29187号公報があ
り、無端状物に関しては特開昭54−120774号公
報があり、ロータリースクリーンに関しては特公昭51
−20630号公報がある。
側領域の経糸の一部を水溶性の経糸で置き換え、精練時
にこの水溶性の経糸を溶解除去して密度を全巾にわたっ
て均一化する提案も種々なされている。たとえば、イン
クリボンに関しては特開昭59−29187号公報があ
り、無端状物に関しては特開昭54−120774号公
報があり、ロータリースクリーンに関しては特公昭51
−20630号公報がある。
【0010】また、本出願人の出願にかかる特開平2−
300347号公報には、経糸および緯糸を用いて袋織
り法により筒状織布を得るにあたり、整経した経糸の両
耳端に高強力ワイヤを配置して該ワイヤを内包するよう
に製織を行い、製織後に該ワイヤを除去することを特徴
とするシームレス筒状織布の製造法が示されている。こ
の方法は、緯糸の往復運動に際しテンションが加わって
も、織り巾方向への収縮は整経した経糸の両耳端に配置
した高強力ワイヤにより抑制されるようにしたものであ
る。
300347号公報には、経糸および緯糸を用いて袋織
り法により筒状織布を得るにあたり、整経した経糸の両
耳端に高強力ワイヤを配置して該ワイヤを内包するよう
に製織を行い、製織後に該ワイヤを除去することを特徴
とするシームレス筒状織布の製造法が示されている。こ
の方法は、緯糸の往復運動に際しテンションが加わって
も、織り巾方向への収縮は整経した経糸の両耳端に配置
した高強力ワイヤにより抑制されるようにしたものであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製織時
に両耳端側領域の経糸の一部を水溶性の経糸で置き換
え、精練時にこの水溶性の経糸を溶解除去して密度を全
巾にわたって均一化する方法は、密度の高い部位からの
溶解を図るものであるため、製織後精練時の水溶性の経
糸の完全除去が容易ではなくどうしても未溶解部分が残
りやすいこと、また未溶解部分を完全になくすべく過酷
な精練条件を採用すると、今度は生地自体が損傷した
り、収縮、変形等を起こすことなどの問題があり、現実
には採用し難いものであった。
に両耳端側領域の経糸の一部を水溶性の経糸で置き換
え、精練時にこの水溶性の経糸を溶解除去して密度を全
巾にわたって均一化する方法は、密度の高い部位からの
溶解を図るものであるため、製織後精練時の水溶性の経
糸の完全除去が容易ではなくどうしても未溶解部分が残
りやすいこと、また未溶解部分を完全になくすべく過酷
な精練条件を採用すると、今度は生地自体が損傷した
り、収縮、変形等を起こすことなどの問題があり、現実
には採用し難いものであった。
【0012】また、整経した経糸の両耳端に高強力ワイ
ヤを配置して該ワイヤを内包するように製織を行い、製
織後に該ワイヤを除去する方法は、緯糸の往復運動に際
し織り巾方向に加わるテンションを高強力ワイヤの弾性
により防ごうとするものであるが、両耳端に各1本の高
強力ワイヤを配置するだけでは織り巾方向への収縮を充
分には防止できないという限界があり、またこの高強力
ワイヤが切断するトラブルが生ずると、直ちに製織その
ものをストップせざるをえないという問題点があった。
ヤを配置して該ワイヤを内包するように製織を行い、製
織後に該ワイヤを除去する方法は、緯糸の往復運動に際
し織り巾方向に加わるテンションを高強力ワイヤの弾性
により防ごうとするものであるが、両耳端に各1本の高
強力ワイヤを配置するだけでは織り巾方向への収縮を充
分には防止できないという限界があり、またこの高強力
ワイヤが切断するトラブルが生ずると、直ちに製織その
ものをストップせざるをえないという問題点があった。
【0013】本発明は、このような背景下において、製
織法自体の改良により、全周にわたって均一な密度の組
織を有するシームレス筒状織布を製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。
織法自体の改良により、全周にわたって均一な密度の組
織を有するシームレス筒状織布を製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のシームレス筒状
織布の製造法は、経糸(1) および緯糸(2) を用いて袋織
り法により筒状織布を得るにあたり、両耳端側領域(A),
(A)における経糸(1)の密度が地領域(B) に比し疎にな
るように整経すると共に、その疎に配置した経糸(1) 間
に、上流側を固定しかつ下流側をフリーにした高強度の
ダミー経糸(1')を介挿した状態で製織を行うことを特徴
とするものである。
織布の製造法は、経糸(1) および緯糸(2) を用いて袋織
り法により筒状織布を得るにあたり、両耳端側領域(A),
(A)における経糸(1)の密度が地領域(B) に比し疎にな
るように整経すると共に、その疎に配置した経糸(1) 間
に、上流側を固定しかつ下流側をフリーにした高強度の
ダミー経糸(1')を介挿した状態で製織を行うことを特徴
とするものである。
【0015】以下本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明においては、基本的には、経糸(1)
および緯糸(2) を用いて袋織り法により筒状織布を得る
方法を採用するが、その際、両耳端側領域(A), (A)にお
ける経糸(1) の密度が地領域(B) に比し疎になるように
整経する。両耳端側領域(A),(A)の巾はそれぞれ3〜4m
m程度であり、残余が地領域(B) となる。
および緯糸(2) を用いて袋織り法により筒状織布を得る
方法を採用するが、その際、両耳端側領域(A), (A)にお
ける経糸(1) の密度が地領域(B) に比し疎になるように
整経する。両耳端側領域(A),(A)の巾はそれぞれ3〜4m
m程度であり、残余が地領域(B) となる。
【0017】そして、両耳端側領域(A), (A)の疎に配置
した経糸(1) 間に、上流側を固定しかつ下流側をフリー
にした高強度のダミー経糸(1')を介挿し、この状態で製
織に供する。ダミー経糸(1')の長さは、その遊端(下流
側端部)が、織口を越えブレストビームに至るまでの間
の適当な位置に位置するようにするのが適当である。
した経糸(1) 間に、上流側を固定しかつ下流側をフリー
にした高強度のダミー経糸(1')を介挿し、この状態で製
織に供する。ダミー経糸(1')の長さは、その遊端(下流
側端部)が、織口を越えブレストビームに至るまでの間
の適当な位置に位置するようにするのが適当である。
【0018】上記において、経糸(1) および緯糸(2) と
しては、天然繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、
無機繊維、炭素繊維などから作られた糸が用いられる。
インクリボン用基布を目的とするときには、経糸(1) お
よび緯糸(2) として、ポリエステルマルチフィラメント
糸やナイロンマルチフィラメント糸が好適に用いられ
る。
しては、天然繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、
無機繊維、炭素繊維などから作られた糸が用いられる。
インクリボン用基布を目的とするときには、経糸(1) お
よび緯糸(2) として、ポリエステルマルチフィラメント
糸やナイロンマルチフィラメント糸が好適に用いられ
る。
【0019】ダミー経糸(1')としては、高強度を有する
線条、たとえば、ステンレススチール繊維をはじめとす
る金属繊維、超高延伸ポリアセタール繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、超高強力ポリエチレン繊維、高強力ポリビ
ニルアルコール繊維、高強力ポリエステル繊維、炭素繊
維、アルミナ繊維、ボロン繊維、シリコンカーバイド繊
維などから作製されたモノフィラメント状またはマルチ
フィラメント状あるいはそれを撚り合わせた線条が用い
られる。ダミー経糸(1')の太さは、経糸(1) の太さと同
程度とすることが好ましいが、経糸(1) よりも若干太く
ても差し支えない。
線条、たとえば、ステンレススチール繊維をはじめとす
る金属繊維、超高延伸ポリアセタール繊維、芳香族ポリ
アミド繊維、超高強力ポリエチレン繊維、高強力ポリビ
ニルアルコール繊維、高強力ポリエステル繊維、炭素繊
維、アルミナ繊維、ボロン繊維、シリコンカーバイド繊
維などから作製されたモノフィラメント状またはマルチ
フィラメント状あるいはそれを撚り合わせた線条が用い
られる。ダミー経糸(1')の太さは、経糸(1) の太さと同
程度とすることが好ましいが、経糸(1) よりも若干太く
ても差し支えない。
【0020】製織は袋織り法により行う。袋織りとは、
二重織りの一種であって、経糸を表経糸と裏経糸とに分
割し、緯糸を2往復で一つの環状を形成するようにらせ
ん状に進行させて順次筒形を形成していき、両縁で表裏
が接結された筒状の織布を扁平状で得る方法である。
二重織りの一種であって、経糸を表経糸と裏経糸とに分
割し、緯糸を2往復で一つの環状を形成するようにらせ
ん状に進行させて順次筒形を形成していき、両縁で表裏
が接結された筒状の織布を扁平状で得る方法である。
【0021】本発明の方法により得られるシームレス筒
状織布は、インパクト印字用のインクリボン用基布、コ
ンベアベルト用基布、消防用ホース、脱出シュート、包
帯、ロータリースクリーン素材をはじめ種々の用途に用
いられる。これらの中では、インパクト印字用のインク
リボン用基布の用途が特に重要であり、コンベアベルト
用基布の用途も重要である。
状織布は、インパクト印字用のインクリボン用基布、コ
ンベアベルト用基布、消防用ホース、脱出シュート、包
帯、ロータリースクリーン素材をはじめ種々の用途に用
いられる。これらの中では、インパクト印字用のインク
リボン用基布の用途が特に重要であり、コンベアベルト
用基布の用途も重要である。
【0022】
【作用】経糸(1) およびダミー経糸(1')の綜絖通しおよ
び筬通しを行い、シャトルに緯糸(2) をセットしてか
ら、綜絖(3) による経糸(1) およびダミー経糸(1')の開
口運動、シャトルによる緯糸(2) の緯入運動、緯入した
緯糸(2) を筬(6) により織口(7) へ打ち寄せる緯打運動
を実施すると、織布(8) が織られていくが、ダミー経糸
(1')は上流側が固定されかつ下流側がフリーとなってい
るので進行せず、形成される織布(8) から抜かれてい
く。
び筬通しを行い、シャトルに緯糸(2) をセットしてか
ら、綜絖(3) による経糸(1) およびダミー経糸(1')の開
口運動、シャトルによる緯糸(2) の緯入運動、緯入した
緯糸(2) を筬(6) により織口(7) へ打ち寄せる緯打運動
を実施すると、織布(8) が織られていくが、ダミー経糸
(1')は上流側が固定されかつ下流側がフリーとなってい
るので進行せず、形成される織布(8) から抜かれてい
く。
【0023】製織時には、緯糸(2) が往復動するため織
布(8) には巾方向にテンションがかかり、配列した経糸
(1) およびダミー経糸(1')の巾に比し織り上がった織布
(8)の巾が若干狭くなるため、得られる織布(8) の両耳
端側領域(A), (A)の経糸密度が地領域(B) に比し高くな
るが、上述のようにダミー経糸(1')は抜かれていくの
で、結局は両耳端側領域(A), (A)の経糸密度は地領域
(B) と同程度になり、両領域で経糸(1) の密度差は生じ
なくなる。
布(8) には巾方向にテンションがかかり、配列した経糸
(1) およびダミー経糸(1')の巾に比し織り上がった織布
(8)の巾が若干狭くなるため、得られる織布(8) の両耳
端側領域(A), (A)の経糸密度が地領域(B) に比し高くな
るが、上述のようにダミー経糸(1')は抜かれていくの
で、結局は両耳端側領域(A), (A)の経糸密度は地領域
(B) と同程度になり、両領域で経糸(1) の密度差は生じ
なくなる。
【0024】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。説明の便宜上、まず3つの比較例をあげて従来採用
されまたは提案されている袋織り法を説明し、ついで本
発明の実施例をあげる。
る。説明の便宜上、まず3つの比較例をあげて従来採用
されまたは提案されている袋織り法を説明し、ついで本
発明の実施例をあげる。
【0025】比較例1
図2は従来の一般的な袋織り法を示した正面図、図3は
その要部の平面図である。
その要部の平面図である。
【0026】従来の袋織り法は図2および図3に従って
行われる。すなわち、経巻き(5) から繰り出された経糸
(1) は、綜絖(3) により上下2部に分かたれ、杼口(4)
に緯糸(2) が打ち込まれる。打ち込まれた緯糸(2) は、
筬(6) により織口(7) に打ちつけられ、形成された織布
(8) はブレストビーム(9) を経て布巻き(10)に巻き取ら
れる。
行われる。すなわち、経巻き(5) から繰り出された経糸
(1) は、綜絖(3) により上下2部に分かたれ、杼口(4)
に緯糸(2) が打ち込まれる。打ち込まれた緯糸(2) は、
筬(6) により織口(7) に打ちつけられ、形成された織布
(8) はブレストビーム(9) を経て布巻き(10)に巻き取ら
れる。
【0027】緯糸(2) の往復運動にはテンションがかか
り、また袋織り法においては織口(7) の所にテンプルを
設けて巾出しを行うことができないので、図3に示した
ように、織布(8) の巾は経糸(1) の配列巾よりも狭くな
る。この収縮挙動は、両耳端領域(A), (A)において見ら
れるので、織布(8) は両耳端領域(A), (A)において経糸
密度が高くなる。
り、また袋織り法においては織口(7) の所にテンプルを
設けて巾出しを行うことができないので、図3に示した
ように、織布(8) の巾は経糸(1) の配列巾よりも狭くな
る。この収縮挙動は、両耳端領域(A), (A)において見ら
れるので、織布(8) は両耳端領域(A), (A)において経糸
密度が高くなる。
【0028】比較例2
図4は、袋織りに際し両耳端側領域の経糸の一部を水溶
性の経糸で置き換える方法を示した要部の平面図であ
る。
性の経糸で置き換える方法を示した要部の平面図であ
る。
【0029】この方法においては、両耳端領域(A), (A)
において、経糸(1) の一部を水溶性の経糸(1x)で置き換
えてある。
において、経糸(1) の一部を水溶性の経糸(1x)で置き換
えてある。
【0030】この方法においても緯糸(2) の往復運動に
はテンションがかかるので、図4に示したように、織布
(8) の巾は経糸(1) の配列巾よりも狭くなり、その結
果、得られた織布(8) は両耳端領域(A), (A)において経
糸密度が高くなる。
はテンションがかかるので、図4に示したように、織布
(8) の巾は経糸(1) の配列巾よりも狭くなり、その結
果、得られた織布(8) は両耳端領域(A), (A)において経
糸密度が高くなる。
【0031】しかしながら、得られた織布(8) を強い条
件で精練すれば水溶性の経糸(1x)が溶解除去されるの
で、両耳端側領域(A), (A)の経糸密度は地領域(B) と同
程度になり、両領域で経糸(1)の密度差は生じなくな
る。
件で精練すれば水溶性の経糸(1x)が溶解除去されるの
で、両耳端側領域(A), (A)の経糸密度は地領域(B) と同
程度になり、両領域で経糸(1)の密度差は生じなくな
る。
【0032】ただしこの方法においては、密度の高い部
位からの溶解を図るものであるため、製織後精練時の水
溶性の経糸(1x)の完全除去が容易ではなく、未溶解部分
が残りやすいという問題点があり、また未溶解部分を完
全になくすべく過酷な精練条件を採用すると、今度は生
地自体が損傷したり、収縮、変形等を起こすことという
問題点がある。加えて、精練工程が複雑になるという不
利もある。
位からの溶解を図るものであるため、製織後精練時の水
溶性の経糸(1x)の完全除去が容易ではなく、未溶解部分
が残りやすいという問題点があり、また未溶解部分を完
全になくすべく過酷な精練条件を採用すると、今度は生
地自体が損傷したり、収縮、変形等を起こすことという
問題点がある。加えて、精練工程が複雑になるという不
利もある。
【0033】比較例3
図5は、袋織りに際し両耳端に高強力ワイヤを配置する
方法を示した要部の平面図である。
方法を示した要部の平面図である。
【0034】この方法においては、整経した経糸の両耳
端に高強力ワイヤ(1y)を配置して、該ワイヤ(1y)を内包
するように製織を行う。製織後はこのワイヤ(1y)を取り
除く。
端に高強力ワイヤ(1y)を配置して、該ワイヤ(1y)を内包
するように製織を行う。製織後はこのワイヤ(1y)を取り
除く。
【0035】緯糸(1) の往復運動にはテンションがかか
るが、織り巾方向への収縮は高強力ワイヤ(1y)により抑
制され、得られる織布(8)の製織時の両耳端領域(A),
(A)における経糸密度が地領域(B) の密度に近くなる。
るが、織り巾方向への収縮は高強力ワイヤ(1y)により抑
制され、得られる織布(8)の製織時の両耳端領域(A),
(A)における経糸密度が地領域(B) の密度に近くなる。
【0036】この方法は、緯糸(2) の往復運動に際し織
り巾方向に加わるテンションを高強力ワイヤ(1y)の弾性
により防ごうとするものであるが、両耳端に各1本の高
強力ワイヤ(1y)を配置するだけでは織り巾方向への収縮
を充分には防止できないという限界がある。またこの高
強力ワイヤ(1y)が切断するトラブルが生ずると、直ちに
織製そのものをストップせざるをえない。
り巾方向に加わるテンションを高強力ワイヤ(1y)の弾性
により防ごうとするものであるが、両耳端に各1本の高
強力ワイヤ(1y)を配置するだけでは織り巾方向への収縮
を充分には防止できないという限界がある。またこの高
強力ワイヤ(1y)が切断するトラブルが生ずると、直ちに
織製そのものをストップせざるをえない。
【0037】実施例1
図1は本発明のシームレス筒状織布の製造法を示した要
部の平面図である。
部の平面図である。
【0038】この方法においては、両耳端側領域(A),
(A)における経糸(1) の密度が地領域(B) に比し疎にな
るように整経すると共に、その疎に配置した経糸(1) 間
に、上流側を固定しかつ下流側をフリーにした高強度の
ダミー経糸(1')を介挿してある。
(A)における経糸(1) の密度が地領域(B) に比し疎にな
るように整経すると共に、その疎に配置した経糸(1) 間
に、上流側を固定しかつ下流側をフリーにした高強度の
ダミー経糸(1')を介挿してある。
【0039】この方法においても緯糸(2) の往復運動に
はテンションがかかるので、織布(8) の巾は経糸(1) の
配列巾よりも狭くなり、その結果、織られた織布(8) は
織口(7) から若干の距離までは両耳端領域(A), (A)にお
いて経糸密度が高くなるが、ダミー経糸(1')は抜かれる
ので、ダミー経糸(1')が抜かれた後の織布(8) の両耳端
領域(A), (A)における経糸密度は地領域(B)の密度と同
等になり、両領域で経糸(1) の密度差は生じなくなる。
はテンションがかかるので、織布(8) の巾は経糸(1) の
配列巾よりも狭くなり、その結果、織られた織布(8) は
織口(7) から若干の距離までは両耳端領域(A), (A)にお
いて経糸密度が高くなるが、ダミー経糸(1')は抜かれる
ので、ダミー経糸(1')が抜かれた後の織布(8) の両耳端
領域(A), (A)における経糸密度は地領域(B)の密度と同
等になり、両領域で経糸(1) の密度差は生じなくなる。
【0040】
【発明の効果】本発明の方法によれば、得られる織布
(8) の製織時の両耳端領域(A), (A)における経糸密度は
地領域(B) の密度とほとんど変らなくなり、織布(8) は
全周にわたって均質となる。
(8) の製織時の両耳端領域(A), (A)における経糸密度は
地領域(B) の密度とほとんど変らなくなり、織布(8) は
全周にわたって均質となる。
【0041】そして、本発明の方法による両耳端領域
(A), (A)の地領域(B) に対する密度差の解消は製織法自
体に基くものであるので、製織速度には何ら影響を与え
ず、また特別の後処理工程を要しない。
(A), (A)の地領域(B) に対する密度差の解消は製織法自
体に基くものであるので、製織速度には何ら影響を与え
ず、また特別の後処理工程を要しない。
【0042】よって本発明は、全周にわたり高度の均一
性が要求されるインパクト印字用のインクリボン用基布
やコンベアベルト用基布の用途、あるいはその他の用途
に貢献するところが大である。
性が要求されるインパクト印字用のインクリボン用基布
やコンベアベルト用基布の用途、あるいはその他の用途
に貢献するところが大である。
【図1】本発明のシームレス筒状織布の製造法を示した
要部の平面図である。
要部の平面図である。
【図2】従来の一般的な袋織り法を示した正面図であ
る。
る。
【図3】図2の要部の平面図である。
【図4】袋織りに際し両耳端側領域の経糸の一部を水溶
性の経糸で置き換える方法を示した要部の平面図であ
る。
性の経糸で置き換える方法を示した要部の平面図であ
る。
【図5】袋織りに際し両耳端に高強力ワイヤを配置する
方法を示した要部の平面図である。
方法を示した要部の平面図である。
(1) …経糸、(1')…ダミー経糸、(2) …緯糸、(3) …綜
絖、(4) …杼口、(5) …経巻き、(6) …筬、(7) …織
口、(8) …織布、(9) …ブレストビーム、(10)…布巻
き、(1x)…水溶性の経糸、(1y)…高強力ワイヤ、(A) …
耳端領域、(B) …地領域
絖、(4) …杼口、(5) …経巻き、(6) …筬、(7) …織
口、(8) …織布、(9) …ブレストビーム、(10)…布巻
き、(1x)…水溶性の経糸、(1y)…高強力ワイヤ、(A) …
耳端領域、(B) …地領域
Claims (2)
- 【請求項1】経糸(1) および緯糸(2) を用いて袋織り法
により筒状織布を得るにあたり、両耳端側領域(A), (A)
における経糸(1) の密度が地領域(B) に比し疎になるよ
うに整経すると共に、その疎に配置した経糸(1) 間に、
上流側を固定しかつ下流側をフリーにした高強度のダミ
ー経糸(1')を介挿した状態で製織を行うことを特徴とす
るシームレス筒状織布の製造法。 - 【請求項2】シームレス筒状織布が、インクリボン用基
布またはコンベアベルト用基布である請求項1記載の製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19599591A JPH0525734A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | シームレス筒状織布の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19599591A JPH0525734A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | シームレス筒状織布の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525734A true JPH0525734A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16350475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19599591A Withdrawn JPH0525734A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | シームレス筒状織布の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0525734A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100465548B1 (ko) * | 2002-11-19 | 2005-01-13 | (주) 한일씨텍 | 토목용 드레인팩 제조방법 및 그 드레인팩 |
| JP2006061778A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Nitta Ind Corp | チップ割り用無端ベルト |
| JP2012519122A (ja) * | 2009-02-27 | 2012-08-23 | ハバシット アクチエンゲゼルシャフト | シームレスベルトの形成方法 |
| CN117529253A (zh) * | 2021-06-22 | 2024-02-06 | 可乐丽粘贴扣带株式会社 | 聚对苯二甲酸乙二醇酯类织造粘扣带及其制造方法 |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP19599591A patent/JPH0525734A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100465548B1 (ko) * | 2002-11-19 | 2005-01-13 | (주) 한일씨텍 | 토목용 드레인팩 제조방법 및 그 드레인팩 |
| JP2006061778A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Nitta Ind Corp | チップ割り用無端ベルト |
| JP2012519122A (ja) * | 2009-02-27 | 2012-08-23 | ハバシット アクチエンゲゼルシャフト | シームレスベルトの形成方法 |
| CN117529253A (zh) * | 2021-06-22 | 2024-02-06 | 可乐丽粘贴扣带株式会社 | 聚对苯二甲酸乙二醇酯类织造粘扣带及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |