JPH0525754B2 - - Google Patents
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- JPH0525754B2 JPH0525754B2 JP60178252A JP17825285A JPH0525754B2 JP H0525754 B2 JPH0525754 B2 JP H0525754B2 JP 60178252 A JP60178252 A JP 60178252A JP 17825285 A JP17825285 A JP 17825285A JP H0525754 B2 JPH0525754 B2 JP H0525754B2
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、海中貯水槽用係留装置に関し、特
に、河川等の地上の水を海中に貯えこの貯えられ
た水を必要に応じて海水と真水の比重差を利用し
て地上に供給するような海中貯水槽が潮流に流さ
れないように係留するための係留装置に関する。
に、河川等の地上の水を海中に貯えこの貯えられ
た水を必要に応じて海水と真水の比重差を利用し
て地上に供給するような海中貯水槽が潮流に流さ
れないように係留するための係留装置に関する。
[従来の技術]
我国は南西から北東へと延びた島国であり、そ
の中央部を山地が背骨のように走つている。この
ため降雨による雨水は、山間部を伝つて河川に集
められ、短い平地部を通つて海に流入する。した
がつて我国においては、雨水が地上に溜つている
期間は非常に短い。言い換えれば、供給される水
資源の大半が、利用されることなく海へ廃棄され
ている。このことは特に降水量の少ない地域、降
雨の多くが年間の一時期に集中している地域で
は、水不足の深刻な問題を生じる。さらにそれ以
外の地域でも、天候の異変により降雨が長期間跡
絶えれば、同様に水不足の問題が生じる。このた
め従来から、貯水ダムや溜め池等が各地に設けら
れて、水不足の問題が十分ではないにしろ解決さ
れてきた。一般的に水事情が比較的恵まれている
と言われている我国においてさえ貯水にこのよう
な人為的手段を必要とするのが実情であり、我国
よりも水事情の悪い国においてはさらに強力な水
資源活用のための方策が求められるのは自明であ
る。
の中央部を山地が背骨のように走つている。この
ため降雨による雨水は、山間部を伝つて河川に集
められ、短い平地部を通つて海に流入する。した
がつて我国においては、雨水が地上に溜つている
期間は非常に短い。言い換えれば、供給される水
資源の大半が、利用されることなく海へ廃棄され
ている。このことは特に降水量の少ない地域、降
雨の多くが年間の一時期に集中している地域で
は、水不足の深刻な問題を生じる。さらにそれ以
外の地域でも、天候の異変により降雨が長期間跡
絶えれば、同様に水不足の問題が生じる。このた
め従来から、貯水ダムや溜め池等が各地に設けら
れて、水不足の問題が十分ではないにしろ解決さ
れてきた。一般的に水事情が比較的恵まれている
と言われている我国においてさえ貯水にこのよう
な人為的手段を必要とするのが実情であり、我国
よりも水事情の悪い国においてはさらに強力な水
資源活用のための方策が求められるのは自明であ
る。
貯水ダムや溜め池は、降雨によつて与えられた
水資源の一部を後の必要のために一時的に地上に
貯えておくものである。地上に相当量の水を貯え
るためには、広大な土地が必要である。したがつ
て新たにそのような貯水手段を設ける場合には、
必然的に土地確保の困難さが伴なう。さらには、
環境破壊や人家の移転等に伴なう補償のような困
難な問題を生じるかもしれない。また相当量の水
を地上に貯えておくには頑強な構造を必要とし、
そのような頑強な構造を構築するためには莫大な
手間と費用とを要する。貯えられた水は、広い表
面を通して大気と接触する。したがつて乾燥した
暑い気候の中では、蒸発によつて無駄に消費され
る水の量も無視し得ないものと思われる。
水資源の一部を後の必要のために一時的に地上に
貯えておくものである。地上に相当量の水を貯え
るためには、広大な土地が必要である。したがつ
て新たにそのような貯水手段を設ける場合には、
必然的に土地確保の困難さが伴なう。さらには、
環境破壊や人家の移転等に伴なう補償のような困
難な問題を生じるかもしれない。また相当量の水
を地上に貯えておくには頑強な構造を必要とし、
そのような頑強な構造を構築するためには莫大な
手間と費用とを要する。貯えられた水は、広い表
面を通して大気と接触する。したがつて乾燥した
暑い気候の中では、蒸発によつて無駄に消費され
る水の量も無視し得ないものと思われる。
そこで、本願出願人は、水資源の確保を地上に
おいて行なうという従来の貯水手段の発想を転換
することによつて、上述の種々の問題点を解決し
得るような従来にはなかつた新しい形態の貯水手
段を先に提案した(特開昭59−146566号参照)。
本願出願人が提案した貯水手段を簡単に説明する
と、河川等の地上の水を貯えるための貯水槽は海
中に設けられる。この貯水槽は、海面下の第1部
分と海面上の第2部分とからなる貯水部と、該貯
水部に連結された給水管および排水管とを備え
る。前記第1部分は海中から遮断された貯水室を
形成し、前記第2部分は前記第1部分および大気
と連通して、海水と真水の比重差により該第1部
分の水深に応じた水位を保つ。この新しい形態の
貯水手段すなわち海水貯水槽によれば、降雨によ
つてもたらされた水資源は、後の利用のために海
水に貯えられる。海中に貯水するものであるた
め、ダムや溜め池などのように、土地確保の困難
な問題、環境破壊や人家の転移に伴なう補償のよ
うな困難な問題を生じることがない。貯水タンク
は内外からの水圧を受けるため、構造としてはダ
ムのように強力なものは要求されない。したがつ
て構築が比較的容易であり、経済性も優れてい
る。また、この海中貯水槽によれば、貯えられた
水と大気との接触面積を容易し小さくすることが
でき、貯えられた水資源が蒸発によつて無駄に消
費されることがない。
おいて行なうという従来の貯水手段の発想を転換
することによつて、上述の種々の問題点を解決し
得るような従来にはなかつた新しい形態の貯水手
段を先に提案した(特開昭59−146566号参照)。
本願出願人が提案した貯水手段を簡単に説明する
と、河川等の地上の水を貯えるための貯水槽は海
中に設けられる。この貯水槽は、海面下の第1部
分と海面上の第2部分とからなる貯水部と、該貯
水部に連結された給水管および排水管とを備え
る。前記第1部分は海中から遮断された貯水室を
形成し、前記第2部分は前記第1部分および大気
と連通して、海水と真水の比重差により該第1部
分の水深に応じた水位を保つ。この新しい形態の
貯水手段すなわち海水貯水槽によれば、降雨によ
つてもたらされた水資源は、後の利用のために海
水に貯えられる。海中に貯水するものであるた
め、ダムや溜め池などのように、土地確保の困難
な問題、環境破壊や人家の転移に伴なう補償のよ
うな困難な問題を生じることがない。貯水タンク
は内外からの水圧を受けるため、構造としてはダ
ムのように強力なものは要求されない。したがつ
て構築が比較的容易であり、経済性も優れてい
る。また、この海中貯水槽によれば、貯えられた
水と大気との接触面積を容易し小さくすることが
でき、貯えられた水資源が蒸発によつて無駄に消
費されることがない。
[発明が解決しようとする問題点]
上記のごとく、本願出願人が提案した海水貯水
槽は種々の優れた効果を有するものである。しか
し、大規模な海水貯水層を海中に設けた場合、潮
流によつて大きな力を受け、貯水槽が流されてし
まうおそれがある。また、潮流によつて貯水槽が
変形され、前記第2部分の水位が変動するおそれ
もある。さらには、湾内の潮流の方向を変えてし
まい、環境変化を生じるおそれもある。このよう
に、本願出願人が提案した海水貯水槽は種々の優
れた効果を有する反面、解決すべく問題点も存在
する。
槽は種々の優れた効果を有するものである。しか
し、大規模な海水貯水層を海中に設けた場合、潮
流によつて大きな力を受け、貯水槽が流されてし
まうおそれがある。また、潮流によつて貯水槽が
変形され、前記第2部分の水位が変動するおそれ
もある。さらには、湾内の潮流の方向を変えてし
まい、環境変化を生じるおそれもある。このよう
に、本願出願人が提案した海水貯水槽は種々の優
れた効果を有する反面、解決すべく問題点も存在
する。
この発明は、かかる問題点を解決するためにな
されたもので、海中貯水槽が潮流によつて流され
ないようにし、しかも海中貯水槽が環境に変化を
与えないようにすることのできるような海中貯水
槽用係留装置を提供することを目的とする。
されたもので、海中貯水槽が潮流によつて流され
ないようにし、しかも海中貯水槽が環境に変化を
与えないようにすることのできるような海中貯水
槽用係留装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
この発明にかかる海中貯水用係留装置は、海中
貯水槽を係留するためのロープ手段と、各ロープ
手段を巻上げるための巻上げ手段と、潮流の方向
および速度を検出するための潮流検出手段と、潮
流検出手段の検出結果に基づいて各巻上げ手段の
巻上げ量を制御するための制御手段とを備えたも
のである。
貯水槽を係留するためのロープ手段と、各ロープ
手段を巻上げるための巻上げ手段と、潮流の方向
および速度を検出するための潮流検出手段と、潮
流検出手段の検出結果に基づいて各巻上げ手段の
巻上げ量を制御するための制御手段とを備えたも
のである。
[作用]
この発明における制御手段は、潮流検出手段に
よつて検出された貯水槽のまわりの潮流の方向お
よび速度に基づいて、各巻上げ手段の巻上げ量を
制御し、それによつて海中貯水槽が潮流に対する
流体抵抗を減じるように変形させる。
よつて検出された貯水槽のまわりの潮流の方向お
よび速度に基づいて、各巻上げ手段の巻上げ量を
制御し、それによつて海中貯水槽が潮流に対する
流体抵抗を減じるように変形させる。
[実施例]
まず、この発明が適用される海中貯水槽の一例
について説明する。
について説明する。
第2図は、海中貯水槽の好ましい一実施例を示
す説明図である。図示のごとく、陸地1の内陸部
から海2へと向つて、川3が流れている。川3の
上流の適当な海抜の地点には、川の水を取込むた
めの給水場4が設けられている。取込まれた水
は、給水管5を通じて運ばれる。
す説明図である。図示のごとく、陸地1の内陸部
から海2へと向つて、川3が流れている。川3の
上流の適当な海抜の地点には、川の水を取込むた
めの給水場4が設けられている。取込まれた水
は、給水管5を通じて運ばれる。
給水場4は、川3の水を給水管5に導入し得る
ものであれば、どのような形態のものであつても
よい。たとえば単純に、川3を給水管5の入口
(給水点)にまで分流したものであつてもよい。
しかし望ましくは、円滑な給水のため、水中のご
み処理のための手段や水量調節のための手段が設
けられるであろう。
ものであれば、どのような形態のものであつても
よい。たとえば単純に、川3を給水管5の入口
(給水点)にまで分流したものであつてもよい。
しかし望ましくは、円滑な給水のため、水中のご
み処理のための手段や水量調節のための手段が設
けられるであろう。
給水管5は、陸地1の部分ではたとえば金属製
の管6からなり、海2の部分ではたとえばフレキ
シブルな布またはプラスチツク製の管7からなつ
ている。管6は、地中に埋設されてもよく、地面
に接して置かれてもよく、また地上の一定の高さ
に維持されてもよい。管7は、最も簡単には、海
面上に自然に浮ぶようにされる。浮力を与えるた
めに、管7の適当な箇所に、フロートが取付けら
れてもよい。もちろん管7は、適当な支持手段に
よつて、海中の一定深さまたは海上の一定高さに
維持されることもできる。管6および7の材質に
は、金属や布またはプラスチツク以外の適当なも
のが選択されてもよい。一般的には、給水管5の
材質、太さ、設置方法等のフアクタは、給水の距
離、量、環境等を考慮して、現在利用可能なもの
のうちから最も適当なものが選択される。
の管6からなり、海2の部分ではたとえばフレキ
シブルな布またはプラスチツク製の管7からなつ
ている。管6は、地中に埋設されてもよく、地面
に接して置かれてもよく、また地上の一定の高さ
に維持されてもよい。管7は、最も簡単には、海
面上に自然に浮ぶようにされる。浮力を与えるた
めに、管7の適当な箇所に、フロートが取付けら
れてもよい。もちろん管7は、適当な支持手段に
よつて、海中の一定深さまたは海上の一定高さに
維持されることもできる。管6および7の材質に
は、金属や布またはプラスチツク以外の適当なも
のが選択されてもよい。一般的には、給水管5の
材質、太さ、設置方法等のフアクタは、給水の距
離、量、環境等を考慮して、現在利用可能なもの
のうちから最も適当なものが選択される。
給水管5によつて運ばれてきた水は、入水管8
を通じて、貯水タンク9に供給される。貯水タン
ク9の詳細は第3図に示されており、これについ
ては後述する。貯水タンク9に貯えられた水は、
必要に応じて、出水管10を通じて排水管11に
供給されて運ばれる。排水管11は、給水管5と
同様に、海2の部分の管12と陸地1の部分の管
13とからなつている。その材質、太さ、設置方
法等のフアクタの選択は、給水管5に関して上述
したのと同様である。
を通じて、貯水タンク9に供給される。貯水タン
ク9の詳細は第3図に示されており、これについ
ては後述する。貯水タンク9に貯えられた水は、
必要に応じて、出水管10を通じて排水管11に
供給されて運ばれる。排水管11は、給水管5と
同様に、海2の部分の管12と陸地1の部分の管
13とからなつている。その材質、太さ、設置方
法等のフアクタの選択は、給水管5に関して上述
したのと同様である。
排水管11によつて運ばれてきた水は、陸地1
の適当な海抜の地点に設けられた排水場14にお
いて排水される。排水量を調節するための手段
が、排水場14に設けられてももよい。排水され
た水は、所望用途に応じてそのまままたは水処理
されて、利用に供される。たとえば排水場14
は、中水道または上水道のための水源として利用
され得る。第2図の排水場14は、中水道の水源
として示されており、工業地帯に設けられた排水
場14からは、分岐した工業用水パイプ15を通
じて、各工場に工業用水が供給される。また排水
場14は、農業用潅漑水源として利用されること
もできる。この場合には、排水場14からは、分
岐した農業用水路が各農作地へと延びることにな
ろう。もちろん上述の用途は一例であつて、この
海中貯水槽は、水源としてのどのような用途にも
利用可能である。また排水場14において一旦排
水が行なわれる必要はなく、たとえば排水管11
自体が所望の各場所まで分岐してもよい。第3図
は、貯水タンク9の好ましい一例を示す模式的斜
視図である。図において、海面は、1点鎖線によ
つて示されている。貯水タンク9は、海面下の第
1部分16と、海面上の第2部分17とからなつ
ている。第1部分16と第2部分17との境界部
分には、貯水タンク9に適当な浮力を与えるため
のフロート板18が設けられている。第1部分1
6と第2部分17とは連通しており、第1部分1
6に貯えられた水の一部は、海水と真水の比重差
によつて第2部分17へ押し上げられる。
の適当な海抜の地点に設けられた排水場14にお
いて排水される。排水量を調節するための手段
が、排水場14に設けられてももよい。排水され
た水は、所望用途に応じてそのまままたは水処理
されて、利用に供される。たとえば排水場14
は、中水道または上水道のための水源として利用
され得る。第2図の排水場14は、中水道の水源
として示されており、工業地帯に設けられた排水
場14からは、分岐した工業用水パイプ15を通
じて、各工場に工業用水が供給される。また排水
場14は、農業用潅漑水源として利用されること
もできる。この場合には、排水場14からは、分
岐した農業用水路が各農作地へと延びることにな
ろう。もちろん上述の用途は一例であつて、この
海中貯水槽は、水源としてのどのような用途にも
利用可能である。また排水場14において一旦排
水が行なわれる必要はなく、たとえば排水管11
自体が所望の各場所まで分岐してもよい。第3図
は、貯水タンク9の好ましい一例を示す模式的斜
視図である。図において、海面は、1点鎖線によ
つて示されている。貯水タンク9は、海面下の第
1部分16と、海面上の第2部分17とからなつ
ている。第1部分16と第2部分17との境界部
分には、貯水タンク9に適当な浮力を与えるため
のフロート板18が設けられている。第1部分1
6と第2部分17とは連通しており、第1部分1
6に貯えられた水の一部は、海水と真水の比重差
によつて第2部分17へ押し上げられる。
海面上の第2部分17は適当な厚みの中空円筒
19により構成され、その両端は開いている。フ
ロート板18は、適当な厚みの円板形状をしてお
り、その中心部には円形の開口が設けられて、そ
こに円筒19が嵌合する。
19により構成され、その両端は開いている。フ
ロート板18は、適当な厚みの円板形状をしてお
り、その中心部には円形の開口が設けられて、そ
こに円筒19が嵌合する。
円筒19は、図示のごとくその内部に、海面下
の第2部分から押し上げられてきた水24をある
程度の水位にまで貯えることができるものでなけ
ればならない。しかし設置される環境は海上であ
る。このようなことを考慮して、円筒19を形成
する材料としては、強度および耐蝕性に優れたも
のが選択される。たとえば表面に耐蝕性の塗料を
塗布した金属管が用いられてもよい。
の第2部分から押し上げられてきた水24をある
程度の水位にまで貯えることができるものでなけ
ればならない。しかし設置される環境は海上であ
る。このようなことを考慮して、円筒19を形成
する材料としては、強度および耐蝕性に優れたも
のが選択される。たとえば表面に耐蝕性の塗料を
塗布した金属管が用いられてもよい。
フロート板18は、貯水タンク9に適当な浮力
を与えるためのものである。しかも常に海水と接
している。したがつてフロート板9を形成する材
料には、耐蝕性に優れかつ海水よりも十分に軽い
ものが選択される。たとえばプラスチツクが利用
可能であり、強度を向上させるため他の材料と合
板にされてもよい。また浮力を大きくするため
に、中空にすることも考えられる。フロート板1
8の下側は袋20に貯えられた水と常に接してい
る。したがつて海面の波などにかかわらず、フロ
ート板18は下側に貯えられた水から均一な力を
受け、力の不均一による破壊から保護される。
を与えるためのものである。しかも常に海水と接
している。したがつてフロート板9を形成する材
料には、耐蝕性に優れかつ海水よりも十分に軽い
ものが選択される。たとえばプラスチツクが利用
可能であり、強度を向上させるため他の材料と合
板にされてもよい。また浮力を大きくするため
に、中空にすることも考えられる。フロート板1
8の下側は袋20に貯えられた水と常に接してい
る。したがつて海面の波などにかかわらず、フロ
ート板18は下側に貯えられた水から均一な力を
受け、力の不均一による破壊から保護される。
第1部分16は、水を溜めるフレキシブルな円
筒形状の袋20と、その外周を覆う同じく円筒形
のネツト21とからなる。袋20の下端は閉じて
おり、上端はフロート板18の下面外周付近に海
水が入り込まないように固着される。円筒形のネ
ツト21の上端は、袋20の固着部分を取囲ん
で、フロート板18の下面外周付近または外周面
上に固定される。ネツト21の下端は閉じられて
もよく、または開かれてもよい。ネツト21は、
好ましくは、複数の環状の横糸22を複数の縦糸
23で連結したものが使用される。ネツト21の
目的は袋20の横方向の拡がりを規制することに
あり、その目的は環状の横糸22の働きによつて
達成される。すなわち袋20は、環状の横糸22
によつて規制されて、その直径以上に横方向に拡
がることができない。
筒形状の袋20と、その外周を覆う同じく円筒形
のネツト21とからなる。袋20の下端は閉じて
おり、上端はフロート板18の下面外周付近に海
水が入り込まないように固着される。円筒形のネ
ツト21の上端は、袋20の固着部分を取囲ん
で、フロート板18の下面外周付近または外周面
上に固定される。ネツト21の下端は閉じられて
もよく、または開かれてもよい。ネツト21は、
好ましくは、複数の環状の横糸22を複数の縦糸
23で連結したものが使用される。ネツト21の
目的は袋20の横方向の拡がりを規制することに
あり、その目的は環状の横糸22の働きによつて
達成される。すなわち袋20は、環状の横糸22
によつて規制されて、その直径以上に横方向に拡
がることができない。
袋20は、中に貯えられる水の量に応じてその
容積を変化するよう、フレキシブルでなければな
らない。さらに、貯蔵される水を海水から遮断し
得るものでなければならない。しかし袋20は、
内側からは水の圧力、外側からは海水の圧力を受
けて平衡状態に保たれるので、材料自体の強度は
それほど要求されない。このような点を考慮し
て、袋20の材料としては、フレキシブルでかつ
耐水性に優れたものが選択される。たとえばテン
ト地のように防水加工を施された布や、ビニール
等が利用可能である。ネツト21は、ある程度の
強度と耐水性を備えておればよく、たとえばビニ
ールが利用可能である。
容積を変化するよう、フレキシブルでなければな
らない。さらに、貯蔵される水を海水から遮断し
得るものでなければならない。しかし袋20は、
内側からは水の圧力、外側からは海水の圧力を受
けて平衡状態に保たれるので、材料自体の強度は
それほど要求されない。このような点を考慮し
て、袋20の材料としては、フレキシブルでかつ
耐水性に優れたものが選択される。たとえばテン
ト地のように防水加工を施された布や、ビニール
等が利用可能である。ネツト21は、ある程度の
強度と耐水性を備えておればよく、たとえばビニ
ールが利用可能である。
フロート板18の外周付近の適当な所には、入
水管8が表面に垂直に貫通して固定されている。
入水管8の出口は、フロート板18の下側で、第
1部分16に向つて開いている。したがつて管7
および入水管8を通じて供給される地上からの水
は、袋20に注入される。袋20は、水の注入に
応じて、海面下でフレキシブルにその容積を変化
する。海水と真水とは比重が異なつているので、
袋20内の水の一部は、袋20の水深に応じて、
円筒19内へと押し上げられる。
水管8が表面に垂直に貫通して固定されている。
入水管8の出口は、フロート板18の下側で、第
1部分16に向つて開いている。したがつて管7
および入水管8を通じて供給される地上からの水
は、袋20に注入される。袋20は、水の注入に
応じて、海面下でフレキシブルにその容積を変化
する。海水と真水とは比重が異なつているので、
袋20内の水の一部は、袋20の水深に応じて、
円筒19内へと押し上げられる。
円筒19の露出側面の最下部付近には、出水管
10が側面に垂直に貫通しかつ固定されている。
したがつて第2部分17内の水24は、出水管1
0および管12を通じて地上へと供給される。
10が側面に垂直に貫通しかつ固定されている。
したがつて第2部分17内の水24は、出水管1
0および管12を通じて地上へと供給される。
第4図は、第3図に示された貯水タンクにおけ
る給水の原理を示す模式的断面図である。図にお
いて海面は、1点鎖線により示されている。給水
場4は、海抜h3メートルの高度に設けられてい
る。水は位置エネルギにより、給水管5を通つて
袋20に供給される。袋20は水の供給に応じ
て、フレキシブルに容積を変化する。今、袋20
の水深がh2メートルであつたとし、円筒19内
に押し上げられた水の水位がh1メートルであつ
たとする。簡単のため水の比重を1とし、海水の
比重を1.1とすれば、圧力の釣合いにより次式が
成立する。
る給水の原理を示す模式的断面図である。図にお
いて海面は、1点鎖線により示されている。給水
場4は、海抜h3メートルの高度に設けられてい
る。水は位置エネルギにより、給水管5を通つて
袋20に供給される。袋20は水の供給に応じ
て、フレキシブルに容積を変化する。今、袋20
の水深がh2メートルであつたとし、円筒19内
に押し上げられた水の水位がh1メートルであつ
たとする。簡単のため水の比重を1とし、海水の
比重を1.1とすれば、圧力の釣合いにより次式が
成立する。
1×(h1+h2)=1.1×h2
したがつて円筒19内の水位h1は、次式で表
わされる。
わされる。
h1=0.1×h2
このように円筒19内には、袋20の水深の1/
10の水位まで水が押し上げられる。原理的には、
h3>h1である限り、水の自然供給は可能である。
10の水位まで水が押し上げられる。原理的には、
h3>h1である限り、水の自然供給は可能である。
第5図は、第3図に示された貯水タンクにおけ
る排水の原理を示す模式的断面図である。第4図
と同様、海面は1点鎖線により示されている。排
水場14は、海抜h4メートルの高度に存在する。
円筒19内の水位は、h1メートルまで押し上げ
られている。今、h1>h4であるとすれば、円筒
19内の水24は、位置エネルギのみにより、排
水管11を通じて排水場14に供給される。原理
的には、h1>h4である限り、自然排水は可能で
ある。
る排水の原理を示す模式的断面図である。第4図
と同様、海面は1点鎖線により示されている。排
水場14は、海抜h4メートルの高度に存在する。
円筒19内の水位は、h1メートルまで押し上げ
られている。今、h1>h4であるとすれば、円筒
19内の水24は、位置エネルギのみにより、排
水管11を通じて排水場14に供給される。原理
的には、h1>h4である限り、自然排水は可能で
ある。
排水によりh1は小さくなるが、それに応じて
フレキシブルな袋20が収縮し、h2も小さくな
る。最終的には、h1=h4、h2=10h4の時点で、
位置エネルギによる自然排水は不可能となる。し
たがつて以後の排水は、ポンプを使用する必要が
ある。
フレキシブルな袋20が収縮し、h2も小さくな
る。最終的には、h1=h4、h2=10h4の時点で、
位置エネルギによる自然排水は不可能となる。し
たがつて以後の排水は、ポンプを使用する必要が
ある。
なお、以上説明した海中貯水槽においては、自
然給水および自然排水についてのみ述べた。しか
し必要に応じて、給排水のためのポンプが設けら
れてもよい。
然給水および自然排水についてのみ述べた。しか
し必要に応じて、給排水のためのポンプが設けら
れてもよい。
第3図に示された貯水タンク19は、説明のた
めの単なる例示であることを理解されたい。たと
えば、入水管18および出水管10の取付位置
は、適宜変更されてもよい。また、第2部分17
の断面積は、水の蒸発を少なくするように小さく
されてもよい。また、第2部分17は、第1部分
16と同一断面積を有してつながつてもよい。こ
の場合において、連続した第1および第2部分の
側面に硬質材料を用い、その底が貯水量に応じて
自由に上下するピストンとされてもよい。さらに
は円筒19の上端に、水の蒸発やごみの混入を防
ぐための簡単な蓋が設けられてもよい。
めの単なる例示であることを理解されたい。たと
えば、入水管18および出水管10の取付位置
は、適宜変更されてもよい。また、第2部分17
の断面積は、水の蒸発を少なくするように小さく
されてもよい。また、第2部分17は、第1部分
16と同一断面積を有してつながつてもよい。こ
の場合において、連続した第1および第2部分の
側面に硬質材料を用い、その底が貯水量に応じて
自由に上下するピストンとされてもよい。さらに
は円筒19の上端に、水の蒸発やごみの混入を防
ぐための簡単な蓋が設けられてもよい。
以上説明した海中貯水槽は、上述の用途に限ら
れず、多目的に使用することができる。たとえば
フロート板18の上面を利用して、海上レジヤー
ランドを作ることができる。貯えられた真水は、
たとえば淡水プールとして利用できる。淡水魚の
養殖を行なうことも可能であり、さらに淡水およ
び海水の両方が存在することを利用して、鮭等の
養殖が可能かもしれない。浄水設備を備え付けれ
ば、船舶の給水場として利用することも可能であ
る。袋20の底部に取出口を設ければ、川砂が集
められるかもしれない。このような用途は、上述
の各種水源としての用途の副次的なものとして実
現されるであろうと考えられる。
れず、多目的に使用することができる。たとえば
フロート板18の上面を利用して、海上レジヤー
ランドを作ることができる。貯えられた真水は、
たとえば淡水プールとして利用できる。淡水魚の
養殖を行なうことも可能であり、さらに淡水およ
び海水の両方が存在することを利用して、鮭等の
養殖が可能かもしれない。浄水設備を備え付けれ
ば、船舶の給水場として利用することも可能であ
る。袋20の底部に取出口を設ければ、川砂が集
められるかもしれない。このような用途は、上述
の各種水源としての用途の副次的なものとして実
現されるであろうと考えられる。
第1図は上記のような海中貯水槽に適用された
この発明の一実施例を示す概略構成図である。図
において、貯水タンク9の海面下の第1部分16
の周囲には、ネツト21に巻上げ機30が適宜の
間隔をあけて複数段(図示では3段)配置され
る。第7図は第1図における線A−Aに沿う概略
断面図であるが、この第7図に示されるように、
各段の巻上げ機30は、ネツト21の外周に沿つ
て所定角度ごと(第7図では45°ごと)に設けら
れる。なお、第1図では、図面の簡単化のために
180°対向する位置に設けられた巻上げ機30のみ
を示している。各巻上げ機30には、その重量が
ネツト21に対して与える負荷を軽減するため
に、フロートが設けられてもよい。また、フロー
ト板18からロープを垂らして各巻上げ機30を
支持するようにしてもよい。各巻上げ機30に
は、ロープ手段31のそれぞれの一端が連結され
る。このロープ手段31は、貯水タンク9を係留
するためのもので、その材質は種々のものが選択
し得る。たとえば、いわゆるロープを用いてもよ
いし、またワイヤや鎖を用いてもよい。各ロープ
手段31の他端は、海底33に固設されたアンカ
32に連結される。後述するごとく、各巻上げ機
30は、潮流の変化に応じてロープ手段31を巻
上げ、貯水タンク9の第1部分16を変形させて
その流体抵抗を減じる作用をする。したがつて、
巻上げ機30が巻上げ動作を行なうと、ネツト2
1には負荷が加えられる。この負荷は巻上げ機3
0が設けられた部分に集中的に作用するため、第
1部分16が歪に変形するおそれがある。そのた
め、ネツト21には、各段の巻上げ機30を連結
するように、横糸22と平行にバンド部材34が
設けられる。このバンド部材34はネツト21が
巻上げ機30から受ける負荷を周方向へ分散させ
る作用をし、好ましくは、耐蝕性を有する金属製
のものが用いられる。
この発明の一実施例を示す概略構成図である。図
において、貯水タンク9の海面下の第1部分16
の周囲には、ネツト21に巻上げ機30が適宜の
間隔をあけて複数段(図示では3段)配置され
る。第7図は第1図における線A−Aに沿う概略
断面図であるが、この第7図に示されるように、
各段の巻上げ機30は、ネツト21の外周に沿つ
て所定角度ごと(第7図では45°ごと)に設けら
れる。なお、第1図では、図面の簡単化のために
180°対向する位置に設けられた巻上げ機30のみ
を示している。各巻上げ機30には、その重量が
ネツト21に対して与える負荷を軽減するため
に、フロートが設けられてもよい。また、フロー
ト板18からロープを垂らして各巻上げ機30を
支持するようにしてもよい。各巻上げ機30に
は、ロープ手段31のそれぞれの一端が連結され
る。このロープ手段31は、貯水タンク9を係留
するためのもので、その材質は種々のものが選択
し得る。たとえば、いわゆるロープを用いてもよ
いし、またワイヤや鎖を用いてもよい。各ロープ
手段31の他端は、海底33に固設されたアンカ
32に連結される。後述するごとく、各巻上げ機
30は、潮流の変化に応じてロープ手段31を巻
上げ、貯水タンク9の第1部分16を変形させて
その流体抵抗を減じる作用をする。したがつて、
巻上げ機30が巻上げ動作を行なうと、ネツト2
1には負荷が加えられる。この負荷は巻上げ機3
0が設けられた部分に集中的に作用するため、第
1部分16が歪に変形するおそれがある。そのた
め、ネツト21には、各段の巻上げ機30を連結
するように、横糸22と平行にバンド部材34が
設けられる。このバンド部材34はネツト21が
巻上げ機30から受ける負荷を周方向へ分散させ
る作用をし、好ましくは、耐蝕性を有する金属製
のものが用いられる。
第6図は第1図に示す巻上げ機30を制御する
ための電気回路の概略ブロツク図である。図にお
いて、潮流センサ35は、貯水タンク9の周囲に
おける潮流の方向および速度を検出するためのも
のである。潮流センサ35の出力は巻上げコント
ローラ36に与えられる。この巻上げコントロー
ラ36は、各巻上げ機30の動作を制御するため
のもので、たとえばマイクロコンピユータ等を含
む。巻上げコントローラ36には、巻上げ量テー
ブル37が接続される。この巻上げ量テーブル3
7は、不揮発性のメモリによつて構成されてお
り、潮流の方向と速度の組合わせ別に各巻上げ機
30の最適巻上げ量を記憶している。この巻上げ
量テーブル37に設定される巻上げ量は、予めシ
ミユレーシヨン等によつて求められたものであ
る。
ための電気回路の概略ブロツク図である。図にお
いて、潮流センサ35は、貯水タンク9の周囲に
おける潮流の方向および速度を検出するためのも
のである。潮流センサ35の出力は巻上げコント
ローラ36に与えられる。この巻上げコントロー
ラ36は、各巻上げ機30の動作を制御するため
のもので、たとえばマイクロコンピユータ等を含
む。巻上げコントローラ36には、巻上げ量テー
ブル37が接続される。この巻上げ量テーブル3
7は、不揮発性のメモリによつて構成されてお
り、潮流の方向と速度の組合わせ別に各巻上げ機
30の最適巻上げ量を記憶している。この巻上げ
量テーブル37に設定される巻上げ量は、予めシ
ミユレーシヨン等によつて求められたものであ
る。
次に、第1図および第6図に示す実施例の動作
を説明する。
を説明する。
第8図は第1図の線A−Aに沿う概略断面図で
ある。なお、説明をわかりやすくするために、各
巻上げ機30に30a〜30hの参照符号を付
し、各ロープ手段31に31a〜31hの参照番
号を付している。今、矢印38の方向に潮が流れ
ているとすると、潮流センサ35はこの潮流の方
向および潮流の速度を検出する。巻上げコントロ
ーラ36は潮流センサ35の検出結果を読取り、
この検出結果に対応する巻上げ量テーブル37の
所定のエリアをサーチする。このサーチされたエ
リアから各巻上げ機30a〜30hの最適巻上げ
量が読出され巻上げコントローラ36に取込まれ
る。巻上げコントローラ36は巻上げ量テーブル
37から読出した最適巻上げ量に基づいて、各巻
上げ機30a〜30hの巻上げ量を制御する。第
8図の場合、巻上げ機30cおよび30hがロー
プ手段31cおよび31hを所定量巻上げ、その
他の巻上げ機は対応のロープ手段を所定量だけ繰
り出す。これによつて、ネツト21は第8図に示
すごとく、潮流の方向38に沿つてほぼ楕円形状
に変形される。したがつて、貯水タンク9の第1
部分16の流体抵抗が円形の場合に比べて大幅に
減少される。これにより、貯水タンク9が潮流か
ら受ける力が円形の場合に比べて大幅に減少さ
れ、急速な潮の流れに対しても確実に貯水タンク
9を係留することが可能となる。また、貯水タン
ク9が潮流の方向に対して与える影響が円形の場
合に比べて少なくなり、潮流の方向の変動により
環境変化が生じるという問題も解消される。
ある。なお、説明をわかりやすくするために、各
巻上げ機30に30a〜30hの参照符号を付
し、各ロープ手段31に31a〜31hの参照番
号を付している。今、矢印38の方向に潮が流れ
ているとすると、潮流センサ35はこの潮流の方
向および潮流の速度を検出する。巻上げコントロ
ーラ36は潮流センサ35の検出結果を読取り、
この検出結果に対応する巻上げ量テーブル37の
所定のエリアをサーチする。このサーチされたエ
リアから各巻上げ機30a〜30hの最適巻上げ
量が読出され巻上げコントローラ36に取込まれ
る。巻上げコントローラ36は巻上げ量テーブル
37から読出した最適巻上げ量に基づいて、各巻
上げ機30a〜30hの巻上げ量を制御する。第
8図の場合、巻上げ機30cおよび30hがロー
プ手段31cおよび31hを所定量巻上げ、その
他の巻上げ機は対応のロープ手段を所定量だけ繰
り出す。これによつて、ネツト21は第8図に示
すごとく、潮流の方向38に沿つてほぼ楕円形状
に変形される。したがつて、貯水タンク9の第1
部分16の流体抵抗が円形の場合に比べて大幅に
減少される。これにより、貯水タンク9が潮流か
ら受ける力が円形の場合に比べて大幅に減少さ
れ、急速な潮の流れに対しても確実に貯水タンク
9を係留することが可能となる。また、貯水タン
ク9が潮流の方向に対して与える影響が円形の場
合に比べて少なくなり、潮流の方向の変動により
環境変化が生じるという問題も解消される。
潮流の方向および速度が変化した場合は、再び
それに対応する各巻上げ機の最適巻上げ量が巻上
げ量テーブル37から読出され、巻上げコントロ
ーラ36は読出した巻上げ量に基づいて各巻上げ
機の巻上げ量を制御する。このように、巻上げコ
ントローラ36は、潮流の方向および速度によつ
て、ネツト21の変形方向および変形度合を制御
する。なお、律波警報が出された場合は、ネツト
21の変形度合が最大になるように巻上げ量を制
御するのが好ましい。この場合、袋20内の水が
貯水タンク9の第2部分17から溢れないように
するために、袋20には満杯に水を入れずに常に
或る程度の余裕を持たしておくのが好ましい。
それに対応する各巻上げ機の最適巻上げ量が巻上
げ量テーブル37から読出され、巻上げコントロ
ーラ36は読出した巻上げ量に基づいて各巻上げ
機の巻上げ量を制御する。このように、巻上げコ
ントローラ36は、潮流の方向および速度によつ
て、ネツト21の変形方向および変形度合を制御
する。なお、律波警報が出された場合は、ネツト
21の変形度合が最大になるように巻上げ量を制
御するのが好ましい。この場合、袋20内の水が
貯水タンク9の第2部分17から溢れないように
するために、袋20には満杯に水を入れずに常に
或る程度の余裕を持たしておくのが好ましい。
なお、以上説明した実施例によれば、係留用の
ロープ手段31a〜31hを巻上げて貯水タンク
9の第1部分16を変形するようにしたが、第9
図に示すように、袋20の内部にも巻上げ機40
a〜40hを設け、これらの間に対角線状に張り
めぐらされたロープ手段41a〜41bを巻上げ
制御して貯水タンク9の変形を助けるようにして
もよい。
ロープ手段31a〜31hを巻上げて貯水タンク
9の第1部分16を変形するようにしたが、第9
図に示すように、袋20の内部にも巻上げ機40
a〜40hを設け、これらの間に対角線状に張り
めぐらされたロープ手段41a〜41bを巻上げ
制御して貯水タンク9の変形を助けるようにして
もよい。
また、以上説明した実施例では、ネツト21は
横糸22と縦糸23とによつて形成されるメツシ
ユ構造となつているが、第10図に示すように、
右上がりに延びる糸と左上がりに延びる糸とのメ
ツシユ構造としてもよい。第10図に示すような
メツシユ構造のネツトを用いた場合、巻上げ機3
0がロープ手段31を巻上げることによつてネツ
トに加えられる負荷は、斜め右上方向、斜め左下
方向、斜め左上方向、斜め右下方向へと分散され
るので、第1図に示すようなバンド部材34は不
要となるであろう。
横糸22と縦糸23とによつて形成されるメツシ
ユ構造となつているが、第10図に示すように、
右上がりに延びる糸と左上がりに延びる糸とのメ
ツシユ構造としてもよい。第10図に示すような
メツシユ構造のネツトを用いた場合、巻上げ機3
0がロープ手段31を巻上げることによつてネツ
トに加えられる負荷は、斜め右上方向、斜め左下
方向、斜め左上方向、斜め右下方向へと分散され
るので、第1図に示すようなバンド部材34は不
要となるであろう。
また、上述の実施例では、各ロープ手段31の
他端を海底に固定するようにしたが、海底に支柱
を立設しこの支柱にロープ手段31の他端を固定
するようにしてもよい。
他端を海底に固定するようにしたが、海底に支柱
を立設しこの支柱にロープ手段31の他端を固定
するようにしてもよい。
[発明の効果]
以上のように、この発明によれば、海中貯水槽
の海中部分を潮流の方向および速度に応じて変形
させるようにしたので、潮の流れが強くしかもそ
の方向が変動するような悪条件の場所でも海中貯
水槽を一定の場所に確実に係留しておくことがで
きる。また、海中貯水槽は潮の流れに沿つて変形
されるため、潮流の方向を変えてしまうようなこ
とがなく、環境に与える悪影響も極めて少ないも
のとなる。
の海中部分を潮流の方向および速度に応じて変形
させるようにしたので、潮の流れが強くしかもそ
の方向が変動するような悪条件の場所でも海中貯
水槽を一定の場所に確実に係留しておくことがで
きる。また、海中貯水槽は潮の流れに沿つて変形
されるため、潮流の方向を変えてしまうようなこ
とがなく、環境に与える悪影響も極めて少ないも
のとなる。
第1図はこの発明の一実施例の概略構成を示す
図である。第2図はこの発明が適用される海中貯
水槽の好ましい一例を示す説明図である。第3図
は貯水タンク9の好ましい一例を示す模式的斜視
図である。第4図は第3図に示す貯水タンクの給
水の原理を示す模式的断面図である。第5図は第
3図に示す貯水タンクの排水の原理を示す模式的
断面図である。第6図は第1図に示す巻上げ機3
0を制御するための電気回路を示す概略ブロツク
図である。第7図は第1図に示す線A−Aに沿う
概略断面図である。第8図は第1図および第6図
に示す実施例の動作を説明するための概略断面図
である。第9図はこの発明の他の実施例を示す概
略断面図である。第10図はネツト21の他の実
施例を示す図である。 図において、9は貯水タンク、21はネツト、
30は巻上げ機、31はロープ手段、32はアン
カ、34はバンド部材、35は潮流センサ、36
は巻上げコントローラ、37は巻上げ量テーブル
を示す。
図である。第2図はこの発明が適用される海中貯
水槽の好ましい一例を示す説明図である。第3図
は貯水タンク9の好ましい一例を示す模式的斜視
図である。第4図は第3図に示す貯水タンクの給
水の原理を示す模式的断面図である。第5図は第
3図に示す貯水タンクの排水の原理を示す模式的
断面図である。第6図は第1図に示す巻上げ機3
0を制御するための電気回路を示す概略ブロツク
図である。第7図は第1図に示す線A−Aに沿う
概略断面図である。第8図は第1図および第6図
に示す実施例の動作を説明するための概略断面図
である。第9図はこの発明の他の実施例を示す概
略断面図である。第10図はネツト21の他の実
施例を示す図である。 図において、9は貯水タンク、21はネツト、
30は巻上げ機、31はロープ手段、32はアン
カ、34はバンド部材、35は潮流センサ、36
は巻上げコントローラ、37は巻上げ量テーブル
を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 海中に貯水手段を設け、地上から供給された
水を当該貯水手段に一時的に貯留し、再び地上へ
水を供給するような海中貯水槽を係留するための
装置であつて、 前記海中貯水槽は海中に沈んだ部分がフレキシ
ブルな材料で構成されており、 それぞれの一端が前記海中貯水槽の海中に沈ん
だ部分の周囲に連結され、それぞれの他端が固定
部に固定される係留用のロープ手段、 前記各ロープ手段ごとに設けられ、各ロープ手
段を巻上げるための巻上げ手段、 前記海中貯水槽を取巻く海水の潮流の方向と潮
流の速度とを検出するための潮流検出手段、およ
び 前記潮流検出手段の検出結果に基づいて、前記
各巻上げ手段の巻上げ量を制御し、前記海中貯水
槽の少なくとも海中に沈んだ部分が潮流に対する
流体抵抗を減じるように変形させるための制御手
段を備える、海中貯水槽用係留装置。 2 前記海中貯水槽は円筒形状に形成されてお
り、 前記各ロープ手段は前記円筒形状に形成された
貯水槽の外周に所定角度ごとに設けられる、特許
請求の範囲第1項記載の海中貯水槽用係留装置。 3 前記海中貯水槽の外周には、前記各ロープ手
段から加えられる負荷を円周方向へ分散させるた
めの帯状部材が形成される、特許請求の範囲第2
項記載の海中貯水槽用係留装置。 4 前記各ロープ手段の他端が連結される固定部
は、海底である、特許請求の範囲第1項ないし第
3項のいずれかに記載の海水貯水槽用係留装置。 5 前記各ロープ手段の他端が連結される固定部
は、海底に立設された支柱である、特許請求の範
囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の海水貯
水槽用係留装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60178252A JPS6239484A (ja) | 1985-08-12 | 1985-08-12 | 海中貯水槽用係留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60178252A JPS6239484A (ja) | 1985-08-12 | 1985-08-12 | 海中貯水槽用係留装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6239484A JPS6239484A (ja) | 1987-02-20 |
| JPH0525754B2 true JPH0525754B2 (ja) | 1993-04-13 |
Family
ID=16045243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60178252A Granted JPS6239484A (ja) | 1985-08-12 | 1985-08-12 | 海中貯水槽用係留装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6239484A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008508454A (ja) * | 2004-08-02 | 2008-03-21 | タングニー・ピーター・ジョン | 海底水貯蔵器 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7298003B1 (ja) * | 2022-11-25 | 2023-06-26 | 宮田 邦代 | 海水中に設置されている淡水貯水槽 |
-
1985
- 1985-08-12 JP JP60178252A patent/JPS6239484A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008508454A (ja) * | 2004-08-02 | 2008-03-21 | タングニー・ピーター・ジョン | 海底水貯蔵器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6239484A (ja) | 1987-02-20 |
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