JPH0525832A - 鉄骨柱脚 - Google Patents
鉄骨柱脚Info
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- JPH0525832A JPH0525832A JP20538791A JP20538791A JPH0525832A JP H0525832 A JPH0525832 A JP H0525832A JP 20538791 A JP20538791 A JP 20538791A JP 20538791 A JP20538791 A JP 20538791A JP H0525832 A JPH0525832 A JP H0525832A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基礎コンクリートの寸法を過大にすることな
く、アンカーボルトの定着耐力を確保することができる
鉄骨柱脚を提供する。 【構成】 鉄骨柱1の下端に接合された柱脚金物2は、
基礎コンクリート3中に埋設されたアンカーボルト4と
ナット42によって基礎コンクリート3上に固定される。
(a) 基礎コンクリート3中においてアンカーボルト4の
外周に鉄筋5が埋設されており、(b) 鉄筋5とアンカー
ボルト4との距離は、各アンカーボルト4の直径の12
倍以内であり、(c) 鉄筋5の断面積の総和(Ar)は、
最外縁に配置されたアンカーボルト4の断面積の総和
(Ab)に対して、Ar≧(bF/γF)・Ab(ただ
し、bFはアンカーボルト素材の降伏応力であり、γF
は鉄筋素材の降伏応力である。)により表される関係を
有する。
く、アンカーボルトの定着耐力を確保することができる
鉄骨柱脚を提供する。 【構成】 鉄骨柱1の下端に接合された柱脚金物2は、
基礎コンクリート3中に埋設されたアンカーボルト4と
ナット42によって基礎コンクリート3上に固定される。
(a) 基礎コンクリート3中においてアンカーボルト4の
外周に鉄筋5が埋設されており、(b) 鉄筋5とアンカー
ボルト4との距離は、各アンカーボルト4の直径の12
倍以内であり、(c) 鉄筋5の断面積の総和(Ar)は、
最外縁に配置されたアンカーボルト4の断面積の総和
(Ab)に対して、Ar≧(bF/γF)・Ab(ただ
し、bFはアンカーボルト素材の降伏応力であり、γF
は鉄筋素材の降伏応力である。)により表される関係を
有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨建築物の鉄骨柱を
柱脚金物を介して基礎コンクリートに固着した鉄骨柱脚
に関する。
柱脚金物を介して基礎コンクリートに固着した鉄骨柱脚
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】鉄骨柱
の下端を溶接またはボルト締めにより柱脚金物に接合
し、その柱脚金物を基礎コンクリート中のアンカーボル
トにナットにより固定することにより、鉄骨柱の固定が
行われている。この場合、鉄骨柱には横方向の力が加わ
るので、柱脚金物を介して基礎コンクリート中のアンカ
ーボルトに引き抜き力がかかる。そのため、アンカーボ
ルトの定着耐力を基礎コンクリートの耐力により確保す
る従来の施工方法では、基礎コンクリートの寸法を大き
くしなければならない。
の下端を溶接またはボルト締めにより柱脚金物に接合
し、その柱脚金物を基礎コンクリート中のアンカーボル
トにナットにより固定することにより、鉄骨柱の固定が
行われている。この場合、鉄骨柱には横方向の力が加わ
るので、柱脚金物を介して基礎コンクリート中のアンカ
ーボルトに引き抜き力がかかる。そのため、アンカーボ
ルトの定着耐力を基礎コンクリートの耐力により確保す
る従来の施工方法では、基礎コンクリートの寸法を大き
くしなければならない。
【0003】例えば、アンカーボルトが8本の場合、図
16及び図17に示すように、地震等により鉄骨柱1に曲げ
モーメントMが作用すると、柱脚金物2を介して最外縁
のアンカーボルト4に引抜力Tが作用する。すると、基
礎コンクリート3に応力がかかり、それが基礎コンクリ
ートの耐力を超えると基礎コンクリート3の破壊が生ず
る。具体的には、図17に示す通り、各アンカーボルト4
による基礎コンクリート3のコーン破壊面6ができる
が、この各コーン破壊面6が集合してできた領域61(A
ccm2 )が(1)式を満足できない場合、基礎コンクリー
ト3の破壊が生じる。このように、鉄骨柱1にかかわる
曲げモーメントMをアンカーボルト4だけで支える構造
の場合、アンカーボルト4の定着耐力を確保するのに要
する基礎コンクリート3の面積は図16に示すように大き
なものとなる。 Ac≧{σu /0.8(FC)1/2 }・Ae ・・・(1) Ac:コンクリートのコーン状破壊面の水平投影面積〔cm2 〕 σu :アンカーボルトの引張強さ〔Kg/cm2 〕 Ae:アンカーボルトねじ部の有効断面積〔cm2 〕
16及び図17に示すように、地震等により鉄骨柱1に曲げ
モーメントMが作用すると、柱脚金物2を介して最外縁
のアンカーボルト4に引抜力Tが作用する。すると、基
礎コンクリート3に応力がかかり、それが基礎コンクリ
ートの耐力を超えると基礎コンクリート3の破壊が生ず
る。具体的には、図17に示す通り、各アンカーボルト4
による基礎コンクリート3のコーン破壊面6ができる
が、この各コーン破壊面6が集合してできた領域61(A
ccm2 )が(1)式を満足できない場合、基礎コンクリー
ト3の破壊が生じる。このように、鉄骨柱1にかかわる
曲げモーメントMをアンカーボルト4だけで支える構造
の場合、アンカーボルト4の定着耐力を確保するのに要
する基礎コンクリート3の面積は図16に示すように大き
なものとなる。 Ac≧{σu /0.8(FC)1/2 }・Ae ・・・(1) Ac:コンクリートのコーン状破壊面の水平投影面積〔cm2 〕 σu :アンカーボルトの引張強さ〔Kg/cm2 〕 Ae:アンカーボルトねじ部の有効断面積〔cm2 〕
【0004】また、アンカーボルトが4本の場合でも、
図18及び図19に示すように、隅柱の場合には、最外縁の
アンカーボルト4によるコーン破壊面の領域61よりも基
礎コンクリート3の方が小さいので、アンカーボルト4
の定着耐力を十分に確保できない。これは、隅柱に限ら
ず、側柱の場合も同様である。
図18及び図19に示すように、隅柱の場合には、最外縁の
アンカーボルト4によるコーン破壊面の領域61よりも基
礎コンクリート3の方が小さいので、アンカーボルト4
の定着耐力を十分に確保できない。これは、隅柱に限ら
ず、側柱の場合も同様である。
【0005】このため、図21に示すように、アンカーボ
ルトだけで鉄骨柱1にかかる曲げモーメントM等を支え
る構造の鉄骨柱脚においては、各柱脚金物2における基
礎コンクリート3の寸法が大きくなり、各柱脚部におい
て基礎コンクリート3は基礎ばり32の外方に延出する。
これにより、建物の美観を損ねるだけでなく、型枠を凹
凸にしなければならないので施工自身も複雑になるとい
う問題がある。これに対して、各柱脚金物2における基
礎コンクリート3のサイズを小さくすることができれ
ば、図20に示すように、基礎コンクリート3が建物の外
側まで延びることがなく、また基礎コンクリートの外周
を直線状とすることができるので、施工が容易となる。
ルトだけで鉄骨柱1にかかる曲げモーメントM等を支え
る構造の鉄骨柱脚においては、各柱脚金物2における基
礎コンクリート3の寸法が大きくなり、各柱脚部におい
て基礎コンクリート3は基礎ばり32の外方に延出する。
これにより、建物の美観を損ねるだけでなく、型枠を凹
凸にしなければならないので施工自身も複雑になるとい
う問題がある。これに対して、各柱脚金物2における基
礎コンクリート3のサイズを小さくすることができれ
ば、図20に示すように、基礎コンクリート3が建物の外
側まで延びることがなく、また基礎コンクリートの外周
を直線状とすることができるので、施工が容易となる。
【0006】従って、本発明の目的は、基礎コンクリー
トの寸法を過大にすることなく、アンカーボルトの定着
耐力を確保することができる鉄骨柱脚を提供することで
ある。
トの寸法を過大にすることなく、アンカーボルトの定着
耐力を確保することができる鉄骨柱脚を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、基礎コンクリート中においてアン
カーボルトの外周の所定の距離に鉄筋を設けるととも
に、その鉄筋全体の降伏応力をアンカーボルト全体の降
伏応力よりも大きく設定することにより、基礎コンクリ
ートの寸法を建物の美観を損ねない程度に小さくして
も、アンカーボルトの定着耐力を十分に確保することが
できることを発見し、本発明を完成した。
の結果、本発明者は、基礎コンクリート中においてアン
カーボルトの外周の所定の距離に鉄筋を設けるととも
に、その鉄筋全体の降伏応力をアンカーボルト全体の降
伏応力よりも大きく設定することにより、基礎コンクリ
ートの寸法を建物の美観を損ねない程度に小さくして
も、アンカーボルトの定着耐力を十分に確保することが
できることを発見し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の鉄骨柱脚は、鉄骨柱の
下端に接合された柱脚金物を、基礎コンクリート中に埋
設されたアンカーボルトとナットによって基礎コンクリ
ート上に固定してなるもので、(a) 基礎コンクリート中
においてアンカーボルトの外周に鉄筋が埋設されてお
り、(b) 前記鉄筋とアンカーボルトとの距離は、各アン
カーボルトの直径の12倍以内であり、(c) 前記鉄筋の
断面積の総和(Ar)は、最外縁に配置されたアンカー
ボルトの断面積の総和(Ab)に対して、 Ar≧(bF/γF)・Ab (ただし、bFはアンカーボルト素材の降伏応力であ
り、γFは鉄筋素材の降伏応力である。)により表され
る関係を有することを特徴とする。
下端に接合された柱脚金物を、基礎コンクリート中に埋
設されたアンカーボルトとナットによって基礎コンクリ
ート上に固定してなるもので、(a) 基礎コンクリート中
においてアンカーボルトの外周に鉄筋が埋設されてお
り、(b) 前記鉄筋とアンカーボルトとの距離は、各アン
カーボルトの直径の12倍以内であり、(c) 前記鉄筋の
断面積の総和(Ar)は、最外縁に配置されたアンカー
ボルトの断面積の総和(Ab)に対して、 Ar≧(bF/γF)・Ab (ただし、bFはアンカーボルト素材の降伏応力であ
り、γFは鉄筋素材の降伏応力である。)により表され
る関係を有することを特徴とする。
【0009】
【実施例】本発明を添付図面を参照して以下詳細に説明
する。図1は本発明の鉄骨柱脚の一例を示す断面図であ
る。なお図面の簡略化のために、柱脚金物以外の部材に
ついてはハッチングを省略してある。鉄骨柱1は柱脚金
物2の中央突起(立ち上がり部)2aに溶接又はボルト
締めにより接合されており、柱脚金物2は、基礎コンク
リート3中のアンカーボルト4にナット42により固定さ
れている。アンカーボルト4は上下端部にネジが切って
あり、下端部には固定用のアンカープレート41が螺着
され、上端部のネジ部には柱脚金物2固定用のナット4
2が螺着される。なお、アンカーボルト4の中央部分に
はプラスチックパイプ43が被覆されており、不拘束部
となっている。鉄骨柱1にかかる横方向の応力に対する
耐力を増大するために、アンカーボルト4には、降伏応
力度の0.15〜1.2 倍の応力度が発生するように導入張力
が付与される(特公平2-14496 号)。なお、図1におい
て31は基礎コンクリート3上に設けたモルタルを示し、
柱脚金物2を定置するためのものである。
する。図1は本発明の鉄骨柱脚の一例を示す断面図であ
る。なお図面の簡略化のために、柱脚金物以外の部材に
ついてはハッチングを省略してある。鉄骨柱1は柱脚金
物2の中央突起(立ち上がり部)2aに溶接又はボルト
締めにより接合されており、柱脚金物2は、基礎コンク
リート3中のアンカーボルト4にナット42により固定さ
れている。アンカーボルト4は上下端部にネジが切って
あり、下端部には固定用のアンカープレート41が螺着
され、上端部のネジ部には柱脚金物2固定用のナット4
2が螺着される。なお、アンカーボルト4の中央部分に
はプラスチックパイプ43が被覆されており、不拘束部
となっている。鉄骨柱1にかかる横方向の応力に対する
耐力を増大するために、アンカーボルト4には、降伏応
力度の0.15〜1.2 倍の応力度が発生するように導入張力
が付与される(特公平2-14496 号)。なお、図1におい
て31は基礎コンクリート3上に設けたモルタルを示し、
柱脚金物2を定置するためのものである。
【0010】図1及びそのA−A断面図である図2は、
本発明の第一の特徴として、正方形の辺上に位置したア
ンカーボルト4の外周に鉄筋(添筋)5が設けられてい
ることを示す。なお、この実施例では、アンカーボルト
の数は8本であるが、アンカーボルトの本数はこれに限
定されない。
本発明の第一の特徴として、正方形の辺上に位置したア
ンカーボルト4の外周に鉄筋(添筋)5が設けられてい
ることを示す。なお、この実施例では、アンカーボルト
の数は8本であるが、アンカーボルトの本数はこれに限
定されない。
【0011】図1および図2から明らかなように、アン
カーボルト4の外周に設けられた鉄筋5は、複数の垂直
な鉄筋51と、複数の水平な鉄筋52とからなる。垂直
な鉄筋51は上端部がフック状になっているが、これは
基礎コンクリートとの固着を強固にするためであり、フ
ック状以外の形状でもよい。
カーボルト4の外周に設けられた鉄筋5は、複数の垂直
な鉄筋51と、複数の水平な鉄筋52とからなる。垂直
な鉄筋51は上端部がフック状になっているが、これは
基礎コンクリートとの固着を強固にするためであり、フ
ック状以外の形状でもよい。
【0012】本発明の第二の特徴は、鉄筋5とアンカー
ボルト4との距離が、アンカーボルト4の直径Dの12
以内である点である。なお、この距離はアンカーボルト
4の軸芯と鉄筋5の軸芯との間の距離をいう。鉄筋5と
アンカーボルト4との距離がアンカーボルトの直径Dの
12より大きいと、鉄筋5による補強効果が不十分にな
る。なお、通常アンカーボルトとして、19〜72mm
程度の直径のものを用いているので、鉄筋5とアンカー
ボルト4との距離を225mm以内とするのが好まし
い。
ボルト4との距離が、アンカーボルト4の直径Dの12
以内である点である。なお、この距離はアンカーボルト
4の軸芯と鉄筋5の軸芯との間の距離をいう。鉄筋5と
アンカーボルト4との距離がアンカーボルトの直径Dの
12より大きいと、鉄筋5による補強効果が不十分にな
る。なお、通常アンカーボルトとして、19〜72mm
程度の直径のものを用いているので、鉄筋5とアンカー
ボルト4との距離を225mm以内とするのが好まし
い。
【0013】本発明の第三の特徴は、鉄筋の総断面積
(Ar)をアンカーボルト4の総断面積(Ab)に対し
て、下記の関係を満たすようにすることである。 Ar≧(bF/γF)・Ab (ただし、bFはアンカーボルト4の素材の降伏応力で
あり、γFは鉄筋5の素材の降伏応力である。)
(Ar)をアンカーボルト4の総断面積(Ab)に対し
て、下記の関係を満たすようにすることである。 Ar≧(bF/γF)・Ab (ただし、bFはアンカーボルト4の素材の降伏応力で
あり、γFは鉄筋5の素材の降伏応力である。)
【0014】上記式は、Ar×γF≧Ab×bFと変形
することができる。この式は、アンカーボルト4の総引
張降伏耐力よりも鉄筋5の総引張降伏耐力の方が大きい
ことが必要であることを意味する。これにより、基礎コ
ンクリート3の破壊を起こすことなく、鉄骨柱1の支持
をすることができる。
することができる。この式は、アンカーボルト4の総引
張降伏耐力よりも鉄筋5の総引張降伏耐力の方が大きい
ことが必要であることを意味する。これにより、基礎コ
ンクリート3の破壊を起こすことなく、鉄骨柱1の支持
をすることができる。
【0015】図3は図1のB−B断面図である。図3か
ら明らかなように、本発明の要件を満たす鉄筋5を有す
る鉄骨柱脚においては、基礎コンクリート3の立ち上が
り部31の水平方向の断面積は柱脚金物2の底板の面積よ
り僅かに大きいだけである。したがって、基礎コンクリ
ート33が、鉄骨柱脚部分において建物よりはみ出す場合
が少なくなる。
ら明らかなように、本発明の要件を満たす鉄筋5を有す
る鉄骨柱脚においては、基礎コンクリート3の立ち上が
り部31の水平方向の断面積は柱脚金物2の底板の面積よ
り僅かに大きいだけである。したがって、基礎コンクリ
ート33が、鉄骨柱脚部分において建物よりはみ出す場合
が少なくなる。
【0016】以上の構造の鉄骨柱脚においては、地震や
暴風等により柱脚に発生する曲げモーメントMにより、
各アンカーボルト4に引抜き力Tが発生する。そのと
き、基礎コンクリート3の立ち上がり部33のコンクリー
ト中において、アンカーボルト4の定着板41の端部から
45°上方に発生するコーン破壊面6は、垂直方向の鉄筋
51と交差し、その交点からアンカーボルト4の引抜き力
Tは垂直方向の鉄筋51に伝達される。上述の通り、この
垂直方向の鉄筋5の引張降伏耐力(Ar・γF)はアン
カーボルト4の引張降伏耐力(Tmax =Ab・bF)よ
り大きいので、アンカーボルト4の定着力を基礎立ち上
り部の垂直方向の鉄筋51により確保することができる。
図3に示すように、この実施例の鉄筋柱脚では、X方
向、Y方向のいずれも同じアンカーボルト、鉄筋の配置
になっているので、地震等によりどちらの方向に曲げモ
ーメントMが作用しても、同じようにアンカーボルト4
の定着が確保される。
暴風等により柱脚に発生する曲げモーメントMにより、
各アンカーボルト4に引抜き力Tが発生する。そのと
き、基礎コンクリート3の立ち上がり部33のコンクリー
ト中において、アンカーボルト4の定着板41の端部から
45°上方に発生するコーン破壊面6は、垂直方向の鉄筋
51と交差し、その交点からアンカーボルト4の引抜き力
Tは垂直方向の鉄筋51に伝達される。上述の通り、この
垂直方向の鉄筋5の引張降伏耐力(Ar・γF)はアン
カーボルト4の引張降伏耐力(Tmax =Ab・bF)よ
り大きいので、アンカーボルト4の定着力を基礎立ち上
り部の垂直方向の鉄筋51により確保することができる。
図3に示すように、この実施例の鉄筋柱脚では、X方
向、Y方向のいずれも同じアンカーボルト、鉄筋の配置
になっているので、地震等によりどちらの方向に曲げモ
ーメントMが作用しても、同じようにアンカーボルト4
の定着が確保される。
【0017】図4は本発明の別の実施例を示す断面図で
ある。図中において、図1と同じ部材には図1と同じ番
号を付してある。また、図5は図4のC−C断面図であ
り、図6は図4のD−D断面図である。
ある。図中において、図1と同じ部材には図1と同じ番
号を付してある。また、図5は図4のC−C断面図であ
り、図6は図4のD−D断面図である。
【0018】この実施例においては、鉄骨柱1としてH
型鋼を使用しているので柱脚金物2の底板は長方形をし
ている。この場合、外周の鉄筋5は、X方向、Y方向の
いずれにおいても、要件(b) (鉄筋5とアンカーボルト
4との距離はアンカーボルト4の直径Dの12倍以内)
を満たさなければならない。図6は、各アンカーボルト
4を中心とする半径r(12D以内)の円内に、垂直な
鉄筋51が入ることを示している。その上、要件(c) (鉄
筋5の総引張降伏耐力はアンカーボルト4の総引張降伏
耐力よりも大きい)を満たさなければならないのは当然
である。
型鋼を使用しているので柱脚金物2の底板は長方形をし
ている。この場合、外周の鉄筋5は、X方向、Y方向の
いずれにおいても、要件(b) (鉄筋5とアンカーボルト
4との距離はアンカーボルト4の直径Dの12倍以内)
を満たさなければならない。図6は、各アンカーボルト
4を中心とする半径r(12D以内)の円内に、垂直な
鉄筋51が入ることを示している。その上、要件(c) (鉄
筋5の総引張降伏耐力はアンカーボルト4の総引張降伏
耐力よりも大きい)を満たさなければならないのは当然
である。
【0019】本発明を以下の具体的実施例によりさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0020】実施例1 図7、図8及び表1に示すアンカーボルトおよび鉄筋
(添筋)を用いて、各試験体を作成した。試験体のサイ
ズ及びアンカーボルトと鉄筋との間隔は図示の通りであ
る。立ち上がり部33内の垂直な鉄筋51は、試験体B-1〜
B-3については2本のSD30材からなる直径19mm(D1
9)のものであり、B-4については6本の直径19mm(D1
9)からなるものである。また水平な鉄筋52は直径19mm
のSD35材である。さらにアンカーボルトは直径42mm
(φ42)のSS50材である。なお基礎コンクリート3中
の鉄筋は、垂直部分が直径35mm(D35)のSD35材で、
水平部分が直径25mm(D25)のSD35材である。
(添筋)を用いて、各試験体を作成した。試験体のサイ
ズ及びアンカーボルトと鉄筋との間隔は図示の通りであ
る。立ち上がり部33内の垂直な鉄筋51は、試験体B-1〜
B-3については2本のSD30材からなる直径19mm(D1
9)のものであり、B-4については6本の直径19mm(D1
9)からなるものである。また水平な鉄筋52は直径19mm
のSD35材である。さらにアンカーボルトは直径42mm
(φ42)のSS50材である。なお基礎コンクリート3中
の鉄筋は、垂直部分が直径35mm(D35)のSD35材で、
水平部分が直径25mm(D25)のSD35材である。
【0021】各添筋に歪みゲージを貼付し、添筋にかか
る引張応力を測定した。なお、用いたコンクリートのF
cは210kg/cm 2 であった。各部材の機械的性質を表
2〜4に示す。
る引張応力を測定した。なお、用いたコンクリートのF
cは210kg/cm 2 であった。各部材の機械的性質を表
2〜4に示す。
【0022】 表1 試験体の諸元 試験体 記号 個数 e(mm) e0 (mm) e1 (mm) T B-1 3 75 75 100 0.52 B-2 1 150 75 100 0.52 B-3 1 225 75 100 0.52 B-4 1 150 75 75 1.55 (注)T=(n・ar ・fr )/(aa ・fa ) 但し n:添筋の本数 ar :添筋1本の断面積 aa :アンカーボルト1本の断面積 fr :添筋の引張降伏耐力 fa :アンカーボルトの引張降伏耐力
【0023】 表2 鋼材の機械的性質 降伏応力度 引張強さ 伸び種別 材質 (Kgf/mm2 ) (Kgf/mm2 ) (%) D13 SD30 38.8 55.3 18 D19 SD30 38.2 58.2 16 D25 SD30 37.3 61.1 15 φ42 SS50 33.0 53.7 34
【0024】 表3 アンカーボルトの引張試験結果 ネジ部降伏 軸部降伏 ネジ部破断 アンカーボルト (tf) (tf) (tf) φ42 36.5 45.7 60.3
【0025】 表4 コンクリートの機械的性質 コンクリート 養生 試験時材令 圧縮強度 弾性係数 の種別 方法 (日) (Kgf/cm2 ) (Kgf/cm2 ) 普通コンクリート 封緘 14 225 2.28×105
【0026】(1) 荷重−抜け出し変形関係 上記強度のアンカーボルト、添筋及びコンクリートから
なる試験体について、基礎梁上面部分を単純支持した状
態でアンカーボルトに引っ張り力Tを作用させ、アンカ
ーボルトの抜け出し、及び添筋とアンカーボルトの歪み
を計測した。試験体の引抜き荷重(T)と、アンカーボ
ルトの抜け出し変形(δ)との関係を図9に示す。ま
た、図9中の主要な荷重を表5に示す。
なる試験体について、基礎梁上面部分を単純支持した状
態でアンカーボルトに引っ張り力Tを作用させ、アンカ
ーボルトの抜け出し、及び添筋とアンカーボルトの歪み
を計測した。試験体の引抜き荷重(T)と、アンカーボ
ルトの抜け出し変形(δ)との関係を図9に示す。ま
た、図9中の主要な荷重を表5に示す。
【0027】 表5 コーン状 添筋の付着 破壊荷重 破壊荷重 最大荷重試験体 (tf) (tf) (tf) 破壊形式 B-1-1 10 32.2 32.2 添筋の付着破壊 B-1-2 15 31.6 31.6 添筋の付着破壊 B-1-3 19 32.5 32.5 添筋の付着破壊 B-2 12 31.4 31.4 添筋の付着破壊 B-3 19 27.9 31.7 添筋の付着破壊 B-4 27 − 60.9 アンカーボルトネジ部破断
【0028】アンカーボルトから添筋までの距離(e) が
異なるB-1〜B-3の3体は、添筋の合計の引張降伏耐力
がアンカーボルトのそれの約52%しかないため、いずれ
も添筋が引張降伏後、付着破壊を生じている。これら3
体のT−δ曲線を比較すると、添筋の付着破壊荷重はe
が大きくなる程小さくなる傾向にあるが、e=225 mmで
も添筋は引張降伏しており、しかも付着破壊発生時のδ
はe=75、150 mmの場合と大差ない。従って、eが225
mm程度でも添筋による補強は有効と考えられる。一方、
添筋の合計の引張耐力がアンカーボルトの引張耐力の約
1.5 倍となるように配筋されているB-4は、アンカーボ
ルトの引張荷重−伸び関係と同一の性状を呈しており、
全体の性状がアンカーボルトの性状で支配されているこ
とがわかる。なお、B-1の3体の比較から、添筋へのひ
ずみゲージの貼付枚数は添筋の付着破壊耐力にはほとん
ど影響を及ぼしていないものと判断される。
異なるB-1〜B-3の3体は、添筋の合計の引張降伏耐力
がアンカーボルトのそれの約52%しかないため、いずれ
も添筋が引張降伏後、付着破壊を生じている。これら3
体のT−δ曲線を比較すると、添筋の付着破壊荷重はe
が大きくなる程小さくなる傾向にあるが、e=225 mmで
も添筋は引張降伏しており、しかも付着破壊発生時のδ
はe=75、150 mmの場合と大差ない。従って、eが225
mm程度でも添筋による補強は有効と考えられる。一方、
添筋の合計の引張耐力がアンカーボルトの引張耐力の約
1.5 倍となるように配筋されているB-4は、アンカーボ
ルトの引張荷重−伸び関係と同一の性状を呈しており、
全体の性状がアンカーボルトの性状で支配されているこ
とがわかる。なお、B-1の3体の比較から、添筋へのひ
ずみゲージの貼付枚数は添筋の付着破壊耐力にはほとん
ど影響を及ぼしていないものと判断される。
【0029】(2) 荷重−ひずみ関係 図8(b) に示すように、B-4で位置の異なる2本の添筋
に関し、前述の仮定コーン破面が添筋と交差する位置で
の荷重−ひずみ曲線を求めた。これを図10に示す。これ
によると、2本の添筋はほぼ同様な荷重−ひずみ関係を
示している。このことから、全6本の添筋が大略均等に
効果を発揮していたものと推定される。また、アンカー
ボルト軸部降伏時の添筋最大のひずみは降伏ひずみの約
3/4 であった。この結果から、アンカーボルト軸部降伏
を保障するための添筋の量を逆算すると、その合計の引
張降伏耐力がアンカーボルト軸部降伏耐力を上回ればよ
いことになる。
に関し、前述の仮定コーン破面が添筋と交差する位置で
の荷重−ひずみ曲線を求めた。これを図10に示す。これ
によると、2本の添筋はほぼ同様な荷重−ひずみ関係を
示している。このことから、全6本の添筋が大略均等に
効果を発揮していたものと推定される。また、アンカー
ボルト軸部降伏時の添筋最大のひずみは降伏ひずみの約
3/4 であった。この結果から、アンカーボルト軸部降伏
を保障するための添筋の量を逆算すると、その合計の引
張降伏耐力がアンカーボルト軸部降伏耐力を上回ればよ
いことになる。
【0030】以上の実験により、以下のことがわかっ
た。 (a) 添筋の位置がアンカーボルトから225 mmの距離であ
れば、添筋は補強筋として有効である。 (b) 添筋の合計の引張降伏耐力がアンカーボルトの降伏
耐力を上回ると、アンカーボルトの定着耐力が確保され
る。 (c) 添筋の合計の引張降伏耐力がアンカーボルトの引張
降伏耐力の約1.5 倍あれば、その性状はアンカーボルト
の性状に支配される。
た。 (a) 添筋の位置がアンカーボルトから225 mmの距離であ
れば、添筋は補強筋として有効である。 (b) 添筋の合計の引張降伏耐力がアンカーボルトの降伏
耐力を上回ると、アンカーボルトの定着耐力が確保され
る。 (c) 添筋の合計の引張降伏耐力がアンカーボルトの引張
降伏耐力の約1.5 倍あれば、その性状はアンカーボルト
の性状に支配される。
【0031】実施例2 試験体は、一辺が120 cmの角形の鋼管柱からなる柱脚部
を1/2 に縮尺したもので、アンカーボルトの本数が8本
(HB−8)並びに16本(HB−16)タイプの柱脚金物
を用いた2体である。各柱脚金物の形状を図11〜図13
に、試験体の詳細を図14に示す。HB−8を用いた場
合、添筋51は直径25mmのもの(D25)が40本であり、H
B−16を用いた場合、添筋51は直径19mmのもの(D19)
が68本であった。また鉄骨柱1は600 mm×600 mm×32mm
のSM50材からなる角柱であった。ここで両試験体の添
筋の引張強度はアンカーボルトの引張強度と同等以上
{(102%(HB−8),116 %(HB−16)}となる
ように設計されている。またアンカーボルトは表面をア
ンボンド処理し、σ=0.5 tf/ cm2 程度の初期張力を導
入している。使用した鋼材並びにコンクリートの素材試
験結果を表6〜表8に示す。載荷は、試験体基礎はりを
試験床に固定した状態で、徐々に増大する水平の力を柱
頭に作用させ、柱脚部に正負繰返しの曲げモーメント
(M=P×h)とせん断力とを同時に作用させた。載荷
手順を表9に示す。
を1/2 に縮尺したもので、アンカーボルトの本数が8本
(HB−8)並びに16本(HB−16)タイプの柱脚金物
を用いた2体である。各柱脚金物の形状を図11〜図13
に、試験体の詳細を図14に示す。HB−8を用いた場
合、添筋51は直径25mmのもの(D25)が40本であり、H
B−16を用いた場合、添筋51は直径19mmのもの(D19)
が68本であった。また鉄骨柱1は600 mm×600 mm×32mm
のSM50材からなる角柱であった。ここで両試験体の添
筋の引張強度はアンカーボルトの引張強度と同等以上
{(102%(HB−8),116 %(HB−16)}となる
ように設計されている。またアンカーボルトは表面をア
ンボンド処理し、σ=0.5 tf/ cm2 程度の初期張力を導
入している。使用した鋼材並びにコンクリートの素材試
験結果を表6〜表8に示す。載荷は、試験体基礎はりを
試験床に固定した状態で、徐々に増大する水平の力を柱
頭に作用させ、柱脚部に正負繰返しの曲げモーメント
(M=P×h)とせん断力とを同時に作用させた。載荷
手順を表9に示す。
【0032】 表6 鋼材の機械的性質 降伏応力度 引張強さ 伸び種別 材質 (Kgf/mm2 ) (Kgf/mm2 ) (%) D13 SD30 37.9 54.7 21 D19 SD30 38.2 58.2 16 D25 SD30 37.3 61.1 15 φ42 SS50 33.0 53.7 34 φ56 SS50 33.2 56.1 29
【0033】 表7 アンカーボルト単体の引張試験結果 軸断面積 ネジ部降伏 軸部降伏 ネジ部破断アンカーボルト (mm2 ) (tf) (tf) (tf) φ42 1385 36.5 45.7 60.3 φ56 2410 67.6 79.5 112.0
【0034】 表8 コンクリートの機械的性質 コンクリート 養生 試験時材令 圧縮強度 弾性係数 種別 方法 (日) (Kgf/cm2 ) (Kgf/cm2 ) 普通コンクリート 標準 28 208 2.30×105 普通コンクリート 封緘 28 201 2.19×105
【0035】 表9 載荷手順 サイクル 荷重(tf) 変形(rad) 1 cMy/2 − 2、3 cMy − 4、5 − 1/200 6、7 − 1/100 8 − 1/50 9 − 1/20 (注):cMy 柱脚部の許容曲げ耐力
【0036】両試験体の柱脚部モーメントMと回転角R
とを測定した結果、両者の関係については、以下のこと
が言える。 (a) 両試験体のM−R関係は最外縁アンカーボルトの影
響が支配的で、M−R関係はネジ部降伏でほぼ弾性挙動
を示し、軸部降伏によりほぼ最大耐力に到る。 (b) ネジ部降伏以後M−R関係はスリップ型の復元力特
性となるが、HB−8試験体では載荷を終了したR=1/
20rad まで耐力低下は認められず、添筋補強の有効性が
確認された。他方HB−16はR=1/50rad 以降の大変形
域での繰返し載荷時に添筋が付着破壊し、耐荷能力が低
下した。なお添筋の付着破壊は、柱脚金物の圧縮端直下
の縦ひびわれにより、立ち上がり部破りコンクリートが
剥落したために生じたものである。
とを測定した結果、両者の関係については、以下のこと
が言える。 (a) 両試験体のM−R関係は最外縁アンカーボルトの影
響が支配的で、M−R関係はネジ部降伏でほぼ弾性挙動
を示し、軸部降伏によりほぼ最大耐力に到る。 (b) ネジ部降伏以後M−R関係はスリップ型の復元力特
性となるが、HB−8試験体では載荷を終了したR=1/
20rad まで耐力低下は認められず、添筋補強の有効性が
確認された。他方HB−16はR=1/50rad 以降の大変形
域での繰返し載荷時に添筋が付着破壊し、耐荷能力が低
下した。なお添筋の付着破壊は、柱脚金物の圧縮端直下
の縦ひびわれにより、立ち上がり部破りコンクリートが
剥落したために生じたものである。
【0037】また、図15にアンカーボルトに作用する引
張力と定着部の抜出変形との関係を、添筋実験の結果と
比較して示す。この図より以下のことが言える。 (c) アンカーボルト定着部の抜出変形に対しても添筋に
よる十分な拘束効果を期待するためには、アンカーボル
ト軸部降伏耐力の105 %以上、好ましくは110 %以上の
耐力の添筋を配筋することが必要である。
張力と定着部の抜出変形との関係を、添筋実験の結果と
比較して示す。この図より以下のことが言える。 (c) アンカーボルト定着部の抜出変形に対しても添筋に
よる十分な拘束効果を期待するためには、アンカーボル
ト軸部降伏耐力の105 %以上、好ましくは110 %以上の
耐力の添筋を配筋することが必要である。
【0038】柱脚曲げ耐力・弾性剛性の評価 アンカーボルトが多段に配される大型柱脚金物を用いた
柱脚部の曲げ耐力並びに弾性剛性を、引張側の最外縁列
のアンカーボルトのみを考慮した従来の評価式(1) 、
(2) により算出して実験結果と比較した。結果を表10に
示す。同表より、大型柱脚金物を用いた柱脚部の耐力・
剛性も従来の評価式により安全側の評価が得られるもの
と考えられる。 (a) 曲げ耐力評価式 cMu=n・Tu・dt+{(n・Tu・D)/2}・{1−2・(n・Tu/Nu)2 } ・・・(1) 但し Nu:柱脚部コンクリートの圧縮耐力 n:引張側最外縁アンカーボルトの本数 Tu:アンカーボルトの降伏耐力 dt:柱芯からTuの作用位置までの距離 D:柱脚金物の幅 (b) 弾性剛性評価式 cK={(Ee・n・Ab)/L}・(dt+dc)・dt ・・・(2) 但し dc:柱芯から、圧縮反力作用位置 Ee:アンカーボルトの等価ヤング係数(Ee=0.85・E) L:アンボンドアンカーボルトの軸部長さ Ab:アンカーボルト1本当たりの軸部断面積
柱脚部の曲げ耐力並びに弾性剛性を、引張側の最外縁列
のアンカーボルトのみを考慮した従来の評価式(1) 、
(2) により算出して実験結果と比較した。結果を表10に
示す。同表より、大型柱脚金物を用いた柱脚部の耐力・
剛性も従来の評価式により安全側の評価が得られるもの
と考えられる。 (a) 曲げ耐力評価式 cMu=n・Tu・dt+{(n・Tu・D)/2}・{1−2・(n・Tu/Nu)2 } ・・・(1) 但し Nu:柱脚部コンクリートの圧縮耐力 n:引張側最外縁アンカーボルトの本数 Tu:アンカーボルトの降伏耐力 dt:柱芯からTuの作用位置までの距離 D:柱脚金物の幅 (b) 弾性剛性評価式 cK={(Ee・n・Ab)/L}・(dt+dc)・dt ・・・(2) 但し dc:柱芯から、圧縮反力作用位置 Ee:アンカーボルトの等価ヤング係数(Ee=0.85・E) L:アンボンドアンカーボルトの軸部長さ Ab:アンカーボルト1本当たりの軸部断面積
【0039】 表10 柱脚部曲げ耐力・弾性剛性 曲げ耐力(tf) 弾性剛性(10 3 tf/rad ) 実験値 計算値 実験値 計算値試験体 eMu1) cMu eMu/cMu eK2) cK eK/cK HB−8 223.0 212.8 1.05 47.7 35.4 1.35 HB−16 246.0 205.1 1.20 57.1 44.3 1.29 (注):1)最外縁アンカーボルト軸部の降伏荷重 2)cMy時のM−R曲線上の点と原点とを結ぶ直線の勾配
【0040】以上の結果より、大型の柱脚金物を用いた
柱脚部の曲げ耐力・剛性が従来の評価式(1) 、(2) によ
り安全側に評価できること、及び実際の柱脚部において
も、添筋補強等が有効であることが確認された。
柱脚部の曲げ耐力・剛性が従来の評価式(1) 、(2) によ
り安全側に評価できること、及び実際の柱脚部において
も、添筋補強等が有効であることが確認された。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の鉄骨柱脚においては、基礎コンクリートの面積を小さ
くしても、添筋の作用によりアンカーボルトの定着耐力
が確保できるので、以下の効果が得られる。 (1) 建物の意匠性が良好である。 (2) 施工が簡便になる。 (3) 隣地境界が近接している場合に工事が可能となる。 (4) コンクリートのマスが小規模になりコスト低減が可
能となる。
の鉄骨柱脚においては、基礎コンクリートの面積を小さ
くしても、添筋の作用によりアンカーボルトの定着耐力
が確保できるので、以下の効果が得られる。 (1) 建物の意匠性が良好である。 (2) 施工が簡便になる。 (3) 隣地境界が近接している場合に工事が可能となる。 (4) コンクリートのマスが小規模になりコスト低減が可
能となる。
【図1】本発明の一実施例による鉄骨柱脚を示す縦断面
図である。
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】本発明の別の実施例による鉄骨柱脚を示す縦断
面図である。
面図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【図6】図4のD−D断面図である。
【図7】実施例1に用いた試験体を示す断面図であり、
(a) はその長手方向に沿った断面を示し、(b) は(a) の
E−E断面を示す。
(a) はその長手方向に沿った断面を示し、(b) は(a) の
E−E断面を示す。
【図8】図7の試験体の立ち上がり部におけるアンカー
ボルトと鉄筋との配置関係を示すF−F断面図であり、
(a) は鉄筋がアンカーボルトの各側に1つの場合を示
し、(b) は鉄筋がアンカーボルトの各側に3つの場合を
示す。
ボルトと鉄筋との配置関係を示すF−F断面図であり、
(a) は鉄筋がアンカーボルトの各側に1つの場合を示
し、(b) は鉄筋がアンカーボルトの各側に3つの場合を
示す。
【図9】実施例1における引張力Tと抜き出し変形量δ
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図10】実施例1における鉄筋の引張力Tと歪εとの関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図11】実施例2において用いた柱脚金物(HB−8)
の形状寸法を示す平面図である。
の形状寸法を示す平面図である。
【図12】実施例2において用いた柱脚金物(HB−16)
の形状寸法を示す平面図である。
の形状寸法を示す平面図である。
【図13】図11及び図12に示す柱脚金物の縦断面図であ
る。
る。
【図14】実施例2における試験体を示す縦断面図であ
る。
る。
【図15】実施例2における引抜き力Tと定着板の抜出変
形量δとの関係を示すグラフである。
形量δとの関係を示すグラフである。
【図16】8本のアンカーボルトを用いた鉄骨柱脚におけ
るコーン破壊面の領域を示す概略平面図である。
るコーン破壊面の領域を示す概略平面図である。
【図17】8本のアンカーボルトを用いた鉄骨柱脚におけ
るコーン破壊面を示す概略平面図である。
るコーン破壊面を示す概略平面図である。
【図18】4本のアンカーボルトを用いた鉄骨柱脚におけ
るコーン破壊面の領域を示す概略断面図である。
るコーン破壊面の領域を示す概略断面図である。
【図19】4本のアンカーボルトを用いた鉄骨柱脚におけ
るコーン破壊面を示す概略断面図である。
るコーン破壊面を示す概略断面図である。
【図20】本発明の鉄骨柱脚を用いた場合の基礎コンクリ
ートの外観を示す概略平面図である。
ートの外観を示す概略平面図である。
【図21】従来の鉄骨柱脚を用いた場合の基礎コンクリー
トの外観を示す概略平面図である。
トの外観を示す概略平面図である。
1 鉄骨柱 2 柱脚金物 3 基礎コンクリート 4 アンカーボルト 5 鉄筋(添筋) 6 コーン破壊面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 邦昭 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 富田 昭夫 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 前田 祥三 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 山田 俊一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 佐伯 俊夫 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 中村 嘉宏 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 鉄骨柱の下端に接合された柱脚金物を、
基礎コンクリート中に埋設されたアンカーボルトとナッ
トによって基礎コンクリート上に固定してなる鉄骨柱脚
において、 (a) 基礎コンクリート中においてアンカーボルトの外周
に鉄筋が埋設されており、 (b) 前記鉄筋とアンカーボルトとの距離は、各アンカー
ボルトの直径の12倍以内であり、 (c) 前記鉄筋の断面積の総和(Ar)は、最外縁に配置
されたアンカーボルトの断面積の総和(Ab)に対し
て、 Ar≧(bF/γF)・Ab (ただし、bFはアンカーボルト素材の降伏応力であ
り、γFは鉄筋素材の降伏応力である。)により表され
る関係を有することを特徴とする鉄骨柱脚。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20538791A JPH0814110B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 鉄骨柱脚 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20538791A JPH0814110B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 鉄骨柱脚 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525832A true JPH0525832A (ja) | 1993-02-02 |
| JPH0814110B2 JPH0814110B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=16505980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20538791A Expired - Lifetime JPH0814110B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 鉄骨柱脚 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814110B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08184061A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-16 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 鉄骨柱の柱脚金物 |
| JP2000027194A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-25 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 露出型柱脚のアンボンドタイプのアンカーボルト |
| JP2001279684A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Nippon Chuzo Kk | 露出型柱脚の基礎部の構造 |
| JP2005307701A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-04 | Taisei Corp | 柱鉄骨の支持構造 |
| JP2006291627A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Okabe Co Ltd | 鉄骨造の露出型柱脚構造 |
| JP2009041290A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Maeda Corp | タワー基礎 |
| JP2016108810A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 旭化成建材株式会社 | 露出型柱脚構造 |
| JP2019035305A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-07 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 鉄筋コンクリート構造物 |
| ES2761655A1 (es) * | 2018-11-19 | 2020-05-20 | Nabrawind Tech Sl | Cimentación para torre de un aerogenerador |
| JP2023049646A (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-10 | 鹿島建設株式会社 | 引張検知装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4570143B2 (ja) * | 2004-11-01 | 2010-10-27 | 岡部株式会社 | 柱脚構造 |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP20538791A patent/JPH0814110B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08184061A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-16 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 鉄骨柱の柱脚金物 |
| JP2000027194A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-25 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 露出型柱脚のアンボンドタイプのアンカーボルト |
| JP2001279684A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Nippon Chuzo Kk | 露出型柱脚の基礎部の構造 |
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| JP2006291627A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Okabe Co Ltd | 鉄骨造の露出型柱脚構造 |
| JP2009041290A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Maeda Corp | タワー基礎 |
| JP2016108810A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 旭化成建材株式会社 | 露出型柱脚構造 |
| JP2019035305A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-07 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 鉄筋コンクリート構造物 |
| ES2761655A1 (es) * | 2018-11-19 | 2020-05-20 | Nabrawind Tech Sl | Cimentación para torre de un aerogenerador |
| JP2023049646A (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-10 | 鹿島建設株式会社 | 引張検知装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0814110B2 (ja) | 1996-02-14 |
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