JPH05261324A - 超音波霧化装置 - Google Patents

超音波霧化装置

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JPH05261324A
JPH05261324A JP9343792A JP9343792A JPH05261324A JP H05261324 A JPH05261324 A JP H05261324A JP 9343792 A JP9343792 A JP 9343792A JP 9343792 A JP9343792 A JP 9343792A JP H05261324 A JPH05261324 A JP H05261324A
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
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    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0638Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
    • B05B17/0646Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto

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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低い電圧の電源で駆動でき、電源効率に優
れ、構成が簡単な駆動回路を含み、小型軽量で安価な超
音波霧化装置を提供する。 【構成】 駆動回路5によって圧電振動子2に高周波電
力を供給すると、圧電振動子2に固着された振動板に供
給された液体が霧化される。駆動回路5において電流検
出部11はダイオードD1、D2から成る。電圧増幅部1
2はインバータIC1を増幅素子とし、帰還抵抗R1を備
える。コンデンサC1、C2は直流遮断用である。電力増
幅部13では、直流電源から供給される電流をトランジ
スタQ1 に導き、Q1でその電流を断続することにより
コイルL1に逆起電圧を発生させ、電源電圧VCCより高
い電圧で圧電振動子2を励振する。電力増幅部13の出
力電流の位相の信号は電圧増幅部12で反転され、電力
増幅部13に正帰還される。このようにして自励発振回
路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電振動子と振動板と
から成る複合体に高周波電圧を印加することにより液体
を霧化する小型で軽量な超音波霧化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板状の圧電磁器に電極を設けてなる圧電
振動子と、この圧電振動子に一部分が固着された振動板
とでなる複合体において超音波の弾性振動を発生させ、
その振動板に液体を触れさせて該液体を霧化する超音波
霧化装置が本願発明者により特願平2ー339181、
3ー84730等で出願されている。これら超音波霧化
装置で用いられている圧電振動子は角柱状または矩形板
状であり、その圧電振動子に振動板が梁として固着され
ている。
【0003】ところで、圧電振動子と振動板とから成る
複合体に液体供給手段を設けることにより形成される超
音波霧化装置がこのように小型であるにもかかわらず、
該複合体を駆動するためには比較的複雑な回路構成を必
要とし、また、高い直流電圧の電源を必要とした。さら
に、消費電力に関し効率の面で問題があった。そのう
え、回路を構成する部品の数、該部品の重量、該部品の
価格にも問題があった。つまり、前記複合体が小型でそ
の性能が良ければ良いほど、その複合体を駆動するため
の回路も小型で高性能である必要がある。
【0004】さらに、超音波霧化装置の駆動回路は、高
周波の高電圧を発生させ、しかも複合体の共振周波数を
追尾する必要がある。これは、複合体の共振周波数が該
複合体の温度に応じて変動するからである。そこで、駆
動回路には複合体の共振周波数に追随して周波数を変え
る手段が求められる。つまり、駆動回路は共振周波数、
電圧、電力などの諸元を満足すると同時に、複合体の共
振周波数の自動追尾機能を具備しなければならない。
【0005】複合体の共振周波数に出力の周波数を自動
的に追尾させることのできる駆動回路には周波数自動追
尾の原理に関して2つの方式がある。第1の方式は自動
追尾発振方式である。自動追尾発振方式は、複合体の共
振周波数を検出し、共振周波数に一致させるよう自動的
に発振器の周波数をシフトさせる方式であり、PLL
(Phase Locked Loop)方式がよく利用される。第2の
方式は自励発振方式である。自励発振方式は、発振と電
圧・電力増幅が一体となった回路構成を採用しており、
内部に独自の発振回路を持つことなく複合体の共振を利
用して発振させる方式であり、図12〜14に従来の回
路例を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12はCR結合増幅
回路で圧電振動子を駆動する場合を示している。CR結
合増幅回路は、抵抗R1での直流電圧降下が大きく、電
源の利用度が悪いという問題点がある。また、電源電圧
がそのまま圧電振動子の駆動電圧となるので、高い直流
電圧の電源を必要とするという欠点がある。
【0007】図13はスイッチング電源回路や超音波機
器用電源に良く使用されているDC−ACインバータ回
路で、圧電振動子を駆動する場合を示している。DC−
ACインバータ回路は、低電圧駆動が可能という利点が
あるが(電源電圧2Vで圧電振動子の駆動可能)、圧電
振動子の消費電力に比較してトランスでの損失が大き
く、効率の面で問題がある。
【0008】図14はトランス結合増幅回路で圧電振動
子を駆動する場合を示している。トランス結合増幅回路
は、高域の周波数特性が悪く、トランスT1の価格、重
量の問題がある。
【0009】また、先に挙げたPLLを用いた自動追尾
発振方式には複雑で高価な回路を必要とするという欠点
がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、圧電振動子の所
要駆動電圧より低い電圧の電源から電力を受けてその所
要駆動電圧の高周波交流電力を出力でき、しかも電力効
率に優れ、回路構成が簡単で安価で、小型軽量な超音波
霧化装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
霧化装置は、圧電セラミックの互いに平行な両端面にそ
れぞれ電極AおよびBを設けてなる圧電振動子と、該圧
電振動子に固着されている振動板とで成り、前記振動板
に液体を接触させることにより該液体を霧化する超音波
霧化装置において、前記電極AとBとの間に前記圧電振
動子の共振周波数とほぼ等しい周波数の電圧を印加する
ことにより、前記圧電振動子を駆動する回路が備えてあ
り、前記駆動回路は、前記電極AとBとの間に流れる電
流の位相を検出する手段と、この電流検出手段の出力信
号を増幅して得た高周波電力を前記電極AとBとの間に
加える電力増幅手段とを備え、前記電力増幅手段の出力
の高周波信号は、前記電流検出手段により該電力増幅手
段に正帰還され、前記電力増幅手段の終段増幅素子はト
ランジスタでなり、該トランジスタに電力を供給する流
路に昇圧用のコイルが挿入してあることを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の超音波霧化装置は、前記
電極AおよびBのうちで少なくとも電極Aは互いに絶縁
された電極A1およびA2に分割されていることを特徴
とする。
【0013】請求項3に記載の超音波霧化装置は、前記
駆動回路が、前記圧電振動子に供給する電圧として交流
パルス電圧を出力し、該交流パルス電圧の電圧値を調節
する手段と、該交流パルス電圧のパルス幅およびパルス
繰り返し周波数を調節する手段とを備えることを特徴と
する。
【0014】請求項4に記載の超音波霧化装置は、前記
電流検出手段が前記圧電振動子に直列に接続された第1
のダイオードと、この第1のダイオードに並列に該第1
のダイオードとは逆の極性に接続された第2のダイオー
ドとから成ることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の超音波霧化装置は、前記
圧電振動子の共振周波数のうちの1つが、前記圧電振動
子と前記振動板とから成る複合体の共振周波数のうちの
1つとほぼ等しいことを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の超音波霧化装置は、前記
圧電振動子が、長さと幅の寸法比が1に近くしかも1に
等しくない矩形状の板であることを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の超音波霧化装置は、前記
圧電振動子が、3辺のうちの2辺の寸法比が1に近くし
かも1に等しくない矩形状の角柱であることを特徴とす
る。
【0018】請求項8に記載の超音波霧化装置は、前記
圧電振動子が、該圧電振動子の厚さ方向に平行に貫通さ
れた貫通穴を有し、前記厚さ方向に垂直な断面の形が枠
型構造を成し、前記厚さ方向の長さと、前記枠型の外縁
と内縁との最短距離との比がほぼ1に等しいことを特徴
とする。
【0019】請求項9に記載の超音波霧化装置は、前記
枠型が円環状であることを特徴とする。
【0020】請求項10に記載の超音波霧化装置は、前
記振動板に多数の孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0021】請求項11に記載の超音波霧化装置は、前
記孔における前記振動板の一方の開口面積と他方の開口
面積とが互いに異なることを特徴とする。
【0022】請求項12に記載の超音波霧化装置は、前
記振動板の少なくとも一方の端面における前記孔には、
開口面積に関して少なくとも2種類あることを特徴とす
る。
【0023】請求項13に記載の超音波霧化装置は、前
記振動板に前記液体を接触させる手段が、前記圧電振動
子と前記振動板とで成る複合体を支持する支持具と、前
記液体を収容する貯液室と、多数の貫通孔を有する吸液
能力の大きい物質から成り前記液体を吸収する保液材と
を備え、前記支持具は前記複合体を固定物に対し所定位
置に保持するか、または浮力により前記複合体を前記液
体中に浮かせ、前記支持具のうち少なくとも前記複合体
に接触する部分は前記圧電振動子に比べて音響インピー
ダンスが低い発泡スチロールその他の物質から成り、前
記振動板は常時または間欠的に前記保液材と接触して、
前記保液材に吸収されている前記液体を霧化することを
特徴とする。
【0024】請求項14に記載の超音波霧化装置は、前
記液体接触手段が、前記貯液室から前記振動板に前記液
体を供給するためのチューブを備えることを特徴とす
る。
【0025】
【作用】本発明の超音波霧化装置では、2端子方式の自
励発振方式を採用している。2端子方式とは、圧電振動
子との接続のために2つの端子を有する方式のことであ
る。圧電振動子の両端面にそれぞれ設けられている電極
AおよびBに2つの端子が各々接続される駆動回路の方
式が2端子方式である。本発明においては、自励発振方
式の駆動回路(以下、自励回路と略記する)を採用する
ことにより、複合体の共振周波数(圧電振動子の共振周
波数とほぼ等しい)の変動に追随した周波数で圧電振動
子を励振させ、その励振を振動板に伝搬させている。
【0026】図11は電流検出部11、電圧増幅部12
および電力増幅部13から構成される2端子方式の自励
回路を示すブロック図である。電流検出部11は圧電振
動子に流れる電流の位相を検出するためのものであり、
圧電振動子に直列に接続されている。電圧増幅部12は
電流検出部11で検出した微小な電圧信号を増幅し、次
段の電力増幅部13をドライブする信号を発生するもの
である。圧電振動子の片側の電極(前述の電極A1また
はA2)は電圧を印加するドライブ電極Dとして使用さ
れ、もう一方の電極(前述の電極B)はグランド電極G
として接地されている。
【0027】前記圧電振動子は電力増幅部13から電圧
が印加されると共振子として動作する。電流検出部11
は印加された電圧のうちの共振周波数成分を検出する。
検出された電圧は電圧増幅部12および電力増幅部13
の2段の増幅器によって増幅され、同相の電圧が前記圧
電振動子に印加される。これにより、正帰還のフィード
バックループが構成され自励発振する。
【0028】この発振回路の構成では、動作原理からも
明らかなように圧電振動子に流れる電流と電圧の位相が
等しい周波数で自励発振する。圧電振動子で電流と電圧
の位相差がゼロになる周波数は、第1共振周波数及び軸
反対称1次振動モードをはじめ多く存在するが、最も周
波数が低く、電気機械結合係数の大きい第1共振周波数
で自励発振する。
【0029】
【実施例】図1は本発明の超音波霧化装置の一実施例を
示す斜視図である。本実施例は角柱状の圧電振動子2に
振動板3を片持ち梁状に接合することによって形成され
る複合体1と、保液手段として用いられる保液材4と、
複合体1を駆動する回路5とから成る。但し図1では、
駆動回路5は省いて描かれている。振動板3の下端面に
は保液材4の上端部が接触していて、保液材4によって
吸い上げられた液体は振動板3に供給され、振動板3の
上方へ霧化される。
【0030】図2は複合体1の分解斜視図であり、図3
は複合体1における振動板3の拡大平面図、図4は振動
板3のA−A矢視断面図である。角柱状の圧電磁器6は
厚み方向の分極軸を有し、5×10×6mm3 の直方体
である。図のように上・下両端面に電極を有し上部電極
は等面積の電極DおよびFに分割されている。振動板3
は梁3Aと接合部3Bとでなっている。梁3Aは、図
3、図4に示すように、高密度の微細な穴7を有し、厚
さは50μmである。穴7の径は上面側が約7μm、下
面側が80μmで、円錐台形状である。振動板3は、1
2×5mm2 の板であって、圧電振動子2と振動板3と
の接合部3Bの幅は1.5mmで、この接合部3Bの接
着剤8にはエポキシ樹脂系アラルダイトを用いている。
【0031】図1の超音波霧化装置の駆動時、圧電振動
子2は励振され圧電振動子2の励振に伴って、振動板2
はその接合部3Bを固定端とする片持ち梁の形で振動さ
れる。梁3Aの弾性振動が液体の霧化に有効に機能す
る。保液材4によって吸い上げられて液体は、毛細管現
象により各穴7にに導かれる。前記液体が各穴7を通過
するとき、各穴7の液体の通過面積はその入口側から出
口側に向けて減少するから、前記液体は穴7によって絞
り作用を受け、微小でかつ均一な粒子となって梁3Aの
上部に流出する。その結果、前記絞り作用、梁3Aの弾
性振動により、穴7から流出した液体は効率良く霧化さ
れる。
【0032】図5は図1の超音波霧化装置の駆動回路5
の一実施例を示す図である。本実施例は、電流検出部1
1と、電圧増幅部12と、電力増幅部13とから構成さ
れる。2端子方式の自励回路では圧電振動子の電極は2
個あれば足りるが、この実施例に示す2端子方式の自励
回路では、圧電振動子2の片側の電極をドライブ電極D
およびフィードバック電極Fに2分割し、フィードバッ
ク電極Fとグランド電極Gを短絡して使用している。圧
電振動子2の他方の電極Gは接地されている。
【0033】電力増幅部13は、Q1、L1、C3 および
R3 から構成される逆起電圧回路である。トランジスタ
Q1 はスイッチング用であり、スイッチング速度とドラ
イブの簡単なことを考慮し、パワーMOS FETを使
用している。L1は逆起電圧を発生させ圧電振動子2に
電源電圧Vccより高い電圧の電力を供給するためのも
のであり、C3 は逆起電圧の時定数調整用である。C3
を大きくすると時定数が延びるが、最大電圧が低くな
る。C3 を小さくした場合は、その逆である。
【0034】電流検出部11は検波整流用ダイオードD
1 及びD2 から構成され、圧電振動子2に流れる電流の
位相を検出することを目的としている。回路図に示すよ
うに電流検出部11は圧電振動子2と直列に接続されて
おり、電流検出部11のインピーダンスが大きいほど圧
電振動子2に分圧される電圧は小さくなる。このため電
流検出部11の条件としてはインピーダンスが低い方が
よい。しかし、インピーダンスが低すぎると検出される
電圧も小さくなり自励の立ちがり時間が遅くなる。
【0035】本発明の超音波霧化装置の駆動回路5では
電流検出部11にダイオードが使用されている。ダイオ
ードは電流電圧特性から明らかなように、自励発振の立
ち上がり時の電圧の低い時は高抵抗として動作し、自励
が安定し電圧が高い時は低抵抗として動作するから、電
流検出部11の素子として好都合である。
【0036】電圧増幅部12は、IC1、C1、C2、R1
およびR2で構成され、電流検出部11で検出した微小
な電圧信号を増幅し、次段の電力増幅部13をドライブ
することを目的としている。圧電振動子2の駆動に十分
な高周波電力を得るには、電力増幅手段がトランジスタ
等で構成される場合、高速で大きな利得を得るために複
数の電圧増幅器で成る電圧増幅部を使用しなければなら
ない。この実施例では電圧増幅部12にCMOSロジッ
クICで成るインバータIC1 が使用されている。この
電圧増幅部12はCMOS ICのインバータIC1に抵
抗R1 で帰還をかけると、スレシホールド付近で止まっ
た状態となり、アナログアンプとして動作することを利
用したものである。この電圧増幅部12の回路には高速
でゲインが大きいという特徴があるが、電源の電圧に制
限があるから、本回路ではツェナーダイオードZD1 を
使用して、インバータIC1 に所定の電圧を得ている。
なお、C1 及びC2 は直流カット用のコンデンサであ
る。
【0037】図5の実施例では、電源の電圧が12Vの
ときに50Vp−pの駆動電圧が得られた。このように
して、電源電圧の4倍のピーク電圧で圧電振動子2を駆
動できる。圧電振動子2を駆動できる最小電圧は20V
p−pであるから、電源電圧は5V以上であれば圧電振
動子2を駆動できる。低い電源電圧で圧電振動子を駆動
できることは、超音波霧化装置の用途を広くする点で効
果は極めて大きい。
【0038】本発明の超音波霧化装置の駆動回路5で
は、上述の低電圧駆動を可能にする昇圧手段として、ス
イッチング用のトランジスタQ1 とコイルL1 を用いて
いる。昇圧手段としては図13、図14のようなトラン
スもある。しかし、同じ程度に昇圧するのにトランジス
タ+コイルの組み合せとトランスとを比べると、トラン
ジスタ+コイルの方がトランスより小型、軽量、安価で
ある。本発明の超音波霧化装置における圧電振動子は極
く小型のものであるから、駆動回路5も小型であること
が実用上必須である。この点で本発明の超音波霧化装置
の駆動回路はトランスを昇圧手段とする図13、図14
の従来回路に比べて実用性において格段に優れている。
【0039】また、本発明の超音波霧化装置の駆動回路
5では、電力増幅部13の負荷回路がコイルL1 および
コンデンサC3 で成り、抵抗器を含まないから、図9の
従来回路に比べて電源の電力利用効率、すなわち電力効
率において優れている。
【0040】図6は、圧電振動子2の動作状態での共振
周波数の変化を測定した結果を示している。時間と共に
共振周波数が変動していくことがわかる。しかしなが
ら、本発明の超音波霧化装置では、複合体の共振周波数
(圧電振動子の共振周波数とほぼ等しい)の変動に追随
した周波数で圧電振動子を励振させることができるか
ら、常に安定した霧化を実現できる。
【0041】図7は梁の長さと霧化量の関係を示してい
る。梁3Aの長さが5.0〜6.5mmの範囲に限られ
ているのは、この範囲の梁の長さにおいて、特に良好な
霧化動作が得られたからである。この範囲での梁の長さ
と消費電力の関係が図8に、単位消費電力あたりの霧化
量、即ち霧化効率が図9に示されている。以上の結果か
ら、梁の長さが5.5mmの状態で最大霧化量が得られ
ている。アドミタンスの位相の周波数特性において、圧
電振動子単体の特性と複合振動子の特性とが良好に一致
する場合に最大霧化量が得られた。
【0042】図10は複合体1による挿入損失と位相差
の周波数依存性を測定した結果(梁の長さ5.5mm)
を示す。実線は位相差、破線が入力損失を示している。
測定にはHP製 4195A NETWORK/SPECTRUM ANALYZERを用
いた。霧化周波数で位相の反転が起き、挿入損失が最も
少ないことから、駆動回路5における周波数の安定性は
十分に高いことが明らかである。
【0043】このようにして本発明の超音波霧化装置で
は、梁の長さが5.5mmで最大霧化効率化が得られ、
霧化量は72cc/h・Wであった。アドミタンスの周
波数特性において、圧電振動子単体と複合振動子との特
性が良好に一致することが、自励駆動での最大霧化の最
適条件であり、このことを理論値と振動解析、実験結果
の良好な対応関係をもとに説明することができた。
【0044】回路の動作原理および動作特性の考察から
本実施例で用いた駆動回路は、部品点数が少ないうえ、
直流電源を利用する低消費電力タイプであり、小型化が
可能であること、霧化周波数が安定した領域にあること
による動作の安定性等の特徴を有しているといえる。
【0045】
【発明の効果】以上に実施例を挙げて詳しく説明したよ
うに、本発明によれば、圧電振動子の所要駆動電圧より
低い電圧の電源から直流電力を受けてその所要駆動電圧
の高周波交流電力を出力でき、しかも電力効率に優れ、
回路構成が簡単で安価で、小型軽量な超音波霧化装置を
提供できる。しかもその駆動回路は外部温度などの環境
変化にも対応しうる駆動回路である。
【0046】また、圧電振動子に供給する励振電圧とし
て交流パルス電圧を出力し、該交流パルス電圧の電圧値
を調節する手段と、該交流パルス電圧のパルス幅および
パルス繰り返し周波数を調節する手段とが駆動回路に備
えられていることから、霧化動作を極めて正確にステッ
プ状にも制御することができ、安定した霧化を実現でき
る。
【0047】本発明の超音波霧化装置の駆動回路は、小
型軽量で低消費電力駆動が可能であるばかりでなく、装
置のさらなる小型化かつ軽量化を実現できる。従って、
携帯にも便利であるから利用範囲も広い。
【0048】なお、本発明の超音波霧化装置の駆動回路
によれば、矩形角柱状の圧電振動子を駆動できるが、こ
の他に、矩形板状圧電振動子、または中心部に貫通穴を
有する柱状の圧電振動子をも駆動できることは明かであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波霧化装置の一実施例を示す斜視
【図2】複合体1の分解斜視図。
【図3】複合体1における振動板3の拡大平面図。
【図4】振動板3のA−A矢視断面図。
【図5】図1の超音波霧化装置の駆動回路5の一実施例
を示す図。
【図6】圧電振動子2における共振周波数の時間変化を
示す図。
【図7】図1の実施例における梁の長さと霧化量の関係
を示す図。
【図8】図1の実施例における梁の長さと消費電力の関
係を示す図。
【図9】図1の実施例における梁の長さと霧化効率の関
係を示す図。
【図10】複合振動子による挿入損失と位相差との周波
数特性を示す図。
【図11】2端子方式で自励発振する駆動回路の基本構
成を示す図。
【図12】従来の自励式駆動回路の例を示す図。
【図13】従来の自励式駆動回路の例を示す図。
【図14】従来の自励式駆動回路の例を示す図。
【符号の説明】
1 複合体 2 圧電振動子 3 振動板 3A 接合部 3B 梁 4 保液材 5 駆動回路 6 圧電磁器 7 穴 8 接着剤 11 電流検出部 12 電圧増幅部 13 電力増幅部 D、F、G 電極 IC1 CMOS IC インバータ Vcc 電源電圧 L1 昇圧用コイル Q1 トランジスタ ZD1 ツェナーダイオード D1、D2 ダイオード C1、C2、C3 コンデンサ R1、R2、Q3、Q4 抵抗

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミックの互いに平行な両端面に
    それぞれ電極AおよびBを設けてなる圧電振動子と、該
    圧電振動子に一部分が固着されている振動板とで成り、
    前記振動板に液体を接触させることにより該液体を霧化
    する超音波霧化装置において、 前記電極AとBとの間に前記圧電振動子の共振周波数と
    ほぼ等しい周波数の電圧を印加することにより、前記圧
    電振動子を駆動する回路が備えてあり、 前記駆動回路は、前記電極AとBとの間に流れる電流の
    位相を検出する手段と、この電流検出手段の出力信号を
    増幅して得た高周波電力を前記電極AとBとの間に加え
    る電力増幅手段とを備え、 前記電力増幅手段の出力の高周波信号は、前記電流検出
    手段により該電力増幅手段に正帰還され、 前記電力増幅手段の終段増幅素子はトランジスタでな
    り、該トランジスタに電力を供給する流路に昇圧用のコ
    イルが挿入してあることを特徴とする超音波霧化装置。
  2. 【請求項2】 前記電極AおよびBのうちで少なくとも
    電極Aは互いに絶縁された電極A1およびA2に分割さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の超音波霧化
    装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動回路は、前記圧電振動子に供給
    する電圧として交流パルス電圧を出力し、該交流パルス
    電圧の電圧値を調節する手段と、該交流パルス電圧のパ
    ルス幅およびパルス繰り返し周波数を調節する手段とを
    備えることを特徴とする請求項1または2に記載の超音
    波霧化装置。
  4. 【請求項4】 前記電流検出手段は前記圧電振動子に直
    列に接続された第1のダイオードと、この第1のダイオ
    ードに並列に該第1のダイオードとは逆の極性に接続さ
    れた第2のダイオードとから成ることを特徴とする請求
    項1、2または3に記載の超音波霧化装置。
  5. 【請求項5】 前記圧電振動子の共振周波数のうちの1
    つが、前記圧電振動子と前記振動板とから成る複合体の
    共振周波数のうちの1つとほぼ等しいことを特徴とする
    請求項1、2、3または4に記載の超音波霧化装置。
  6. 【請求項6】 前記圧電振動子は、長さと幅の寸法比が
    1に近くしかも1に等しくない矩形状の板であることを
    特徴とする請求項5に記載の超音波霧化装置。
  7. 【請求項7】 前記圧電振動子は、3辺のうちの2辺の
    寸法比が1に近くしかも1に等しくない矩形状の角柱で
    あることを特徴とする請求項5に記載の超音波霧化装
    置。
  8. 【請求項8】 前記圧電振動子は、該圧電振動子の厚さ
    方向に平行に貫通された貫通穴を有し、前記厚さ方向に
    垂直な断面の形が枠型構造を成し、前記厚さ方向の長さ
    と、前記枠型の外縁と内縁との最短距離との比がほぼ1
    に等しいことを特徴とする請求項5に記載の超音波霧化
    装置。
  9. 【請求項9】 前記枠型が円環状であることを特徴とす
    る請求項8に記載の超音波霧化装置。
  10. 【請求項10】 前記振動板には多数の孔が設けられて
    いることを特徴とする請求項1から9までに記載の超音
    波霧化装置。
  11. 【請求項11】 前記孔における前記振動板の一方の開
    口面積と他方の開口面積とが互いに異なることを特徴と
    する請求項10に記載の超音波霧化装置。
  12. 【請求項12】 前記振動板の少なくとも一方の端面に
    おける前記孔には、開口面積に関して少なくとも2種類
    あることを特徴とする請求項11に記載の超音波霧化装
    置。
  13. 【請求項13】 前記振動板に前記液体を接触させる手
    段は、前記圧電振動子と前記振動板とで成る複合体を支
    持する支持具と、前記液体を収容する貯液室と、多数の
    貫通孔を有する吸液能力の大きい物質から成り前記液体
    を吸収する保液材とを備え、 前記支持具は前記複合体を固定物に対し所定位置に保持
    するか、または浮力により前記複合体を前記液体中に浮
    かせ、 前記支持具のうち少なくとも前記複合体に接触する部分
    は前記圧電振動子に比べて音響インピーダンスが低い発
    泡スチロールその他の物質から成り、 前記振動板は常時または間欠的に前記保液材と接触し
    て、前記保液材に吸収されている前記液体を霧化するこ
    とを特徴とする請求項1から12までに記載の超音波霧
    化装置。
  14. 【請求項14】 前記液体接触手段は、前記貯液室から
    前記振動板に前記液体を供給するためのチューブを備え
    ることを特徴とする請求項13に記載の超音波霧化装
    置。
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