JPH05262052A - 乾式転写材製造用インクリボン - Google Patents

乾式転写材製造用インクリボン

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JPH05262052A
JPH05262052A JP4063634A JP6363492A JPH05262052A JP H05262052 A JPH05262052 A JP H05262052A JP 4063634 A JP4063634 A JP 4063634A JP 6363492 A JP6363492 A JP 6363492A JP H05262052 A JPH05262052 A JP H05262052A
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ink
layer
ribbon
image
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JP4063634A
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Takashi Kawaguchi
隆 川口
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の被転写物上の任意の位置に形成した像
を、紫外線を用いることなく、簡素で安全な装置の光源
を利用することにより容易に消色可能で、消色した像が
再発色することがないような感圧再転写像を形成可能
な、乾式転写材製造用インクリボンを提供することにあ
る。 【構成】 乾式転写材製造用インクリボン10は、フィ
ルム状のリボン基材(支持体)11の一方の表面上に、
バインダ剤及び感圧接着剤を含んで構成されるインク層
12が形成されると共に、かかるインク層12上に、感
熱接着性の樹脂及び粘着附与性の樹脂を含んで構成され
る、該インク層より粘度が高く、且つ感熱接着性、硬度
及び凝集力の大きな転写性調整層13が形成され、上記
インク層12もしくは転写性調整層13のどちらか一方
もしくは両方が、近赤外光を吸収して消色する色素を含
んで構成され、前記インク層12の塗工面とは反対側の
面には、シリコーン樹脂のような耐熱性樹脂からなるス
ティッキング防止層14が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾式転写材の製造に際
して用いられる感熱転写インクリボンに係り、特に感熱
転写方式のプリンタ、タイプライタ、ワードプロセッサ
等を用いて、ぬれ性の悪い、剥離性の強い面へも転写、
印字可能と為すと共に、感熱転写して得られる転写像
が、圧力により、目的とする被転写物上へ効果的に感圧
再転写せしめられ得るようにした乾式転写材製造用イン
クリボンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、感熱転写方式によるプリンタ、タ
イプライタ、ワードプロセッサ等の印字装置が開発され
て、小型のパーソナルユースからビジネス用途にまで広
く使用されるようになってきている。
【0003】この感熱転写方式による印字は、サーマル
ヘッドにより熱転写インクリボンを所定の印字用紙に密
着させた状態で、サーマルヘッドが有する多数の発熱素
子のうち、所要の発熱素子を発熱せしめることにより、
熱転写リボンの支持体を介して発熱素子に接している熱
溶融性インク部分を溶かして、印字用紙に転写せしめる
ことにより、行われるようになっている。
【0004】この種の熱転写リボンは、従来から、着色
剤とそのバインダ剤とからなる熱溶融性インクを所定の
支持体上に塗工しただけのものであって、かかるバイン
ダ剤はワックスを主成分とするものであった。しかも、
この種の熱転写リボンは被転写物として通常紙を対象と
するに過ぎないものであった。
【0005】ところで、ぬれ性が悪くて、離型性・剥離
性の良い面への転写、印字を可能とすることを目的とし
た感熱転写インクリボンが、特開昭63−128990
号公報、特開昭63−128991号公報、及び特開昭
63−251287号公報に開示されており、また熱感
度向上を目指したインクリボンについても、特開昭63
−246280号公報に開示されている。
【0006】而して、従来の感熱転写方式の印字装置に
おいて、リボンの巻き取りは、ヘッドの移動に伴ってリ
ボンのインク面と被転写物である紙との摩擦力により引
き出されて弛んで余ったリボンが巻き取られることによ
り行われている。
【0007】しかしながら、ぬれ性が悪く、離型性・剥
離性の良い面というのは摩擦係数が小さいため、リボン
を引き出す力が弱くなる。それ故に、カセットからリボ
ンを引き出すのに必要な力が大きい場合には、リボン送
りが完全に為されず、リボンの同一個所をヘッドが印字
している状態(スリップ)が起こり、印字不可能となっ
てしまうのである。また、これを防ぐために、カセット
からリボンを引き出すのに必要な力を小さくすると、今
度はリボンの走行が不安定となり、リボン蛇行が惹起さ
れることとなる。
【0008】更に、リボン引出力は、インクの塗工直後
と何日か経過してからとでは大きく異なり、保存状態の
温度によっても異なるので、保存性、経時変化を考慮に
入れた上で、蛇行、スリップのないリボン走行を達成す
るのは非常に困難なのである。
【0009】このような保存性、リボン走行性の問題を
同時に解決することを目的とした感熱転写インクリボン
は、特開平1−97687号公報、特開平1−9768
8号公報、特開平1−103492号公報及び特開平1
−136782号公報に開示されている。
【0010】ところで、感熱転写方式で得られた記録像
の消去及び修正については、消去したい像の上に、被転
写物と同色のインクを重ねて転写して消去してしまう方
法が特開昭59−224391号公報に、粘着テープに
感熱転写記録像を接着させて、被転写物から剥離させる
方法が、特開昭60−230893号公報にそれぞれ開
示されている。
【0011】上記の同色のインクを重ねて転写する方法
は、被転写物の色調に合致したインクリボンを複数用意
する必要が生じ、コスト的な問題と共に、どんな色の被
転写物にも容易に対応できるという訳ではなく、特に被
転写物が斑模様のようなものであった場合、対応するこ
とは不可能であった。
【0012】一方、粘着テープに接着させて剥離する方
法は、感熱転写してから時間が経過するにつれてインク
が被転写物内に浸入し、感熱転写像が剥離しにくくなっ
たり、また転写像が凝集破壊を起こすことにより、被転
写物上にインクカスが残り、何度も同様の操作を行なわ
なければならず、時間及びコスト的な問題が大きくなっ
てしまう可能性が高かったのである。特に感熱転写像
が、非常に強い対摩耗性や対ブロッキング性を備えるこ
とを目的としたものには、全く対応できなかったのであ
る。
【0013】上記の問題を解決する方法として、感熱転
写用インクシート上のインク着色材として光により消色
する色素を使用する方法が特開昭63−173690号
公報に開示されている。
【0014】上記のインクを用いて感熱転写を行い、感
熱記録像全体に光を照射してやれば、被転写物上に存在
する全ての色素が一度に消色したのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のインクシート上のインクに用いた色素
は、消色するために紫外線を必要とするため、水銀ラン
プ、キセノンランプ又は重水素ランプ等が光源として必
要となる。従って、転写像消去装置が高価なものとなっ
てしまうと同時に、紫外線に対する安全対策も必要とな
り、さらには上記転写像消去装置が大がかりなものとな
るため、運搬等の取扱が大変困難になってしまうのであ
る。
【0016】また、上記のインクシートを用いて像を形
成することが可能であるのは、感熱転写装置が対応可能
な紙、板及びフィルム等の平面形状の物体の表面に限ら
れ、曲面形状の物質上に像を形成することはたいへん困
難であったのである。さらに、位置合わせはそれ以上に
困難で、所望とする位置に像を形成しようとしても、位
置ズレが発生しやすく、形成した文字もしくは像を、上
記装置を用いて一部修正もしくは追加をすることも極め
て困難であったのである。
【0017】さらには、感熱転写方式にて形成した文字
や像を、感圧再転写することにより任意の被転写物上の
任意の位置に形成し、上記像が光により消色することが
可能であるようなものを形成可能な乾式転写材製造用イ
ンクリボンは、現在までのところ何等知られていない。
【0018】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、任意の被転写物上の任意の位置に、感
圧再転写により形成した像が、近赤外光を吸収して消色
可能であるような像を形成することが可能な、乾式転写
材製造用インクリボンを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の乾式転写材製造用インクリボンは、次の如
き特徴を有するように構成されている。即ち、目的とす
る乾式転写材を製造すべく、所要の文字や図形等の転写
像を感熱転写方式にて形成するために用いられるインク
リボンであって、所定のフィルム状リボン基材の片面
に、バインダ剤及び感圧接着剤を含んで構成されるイン
ク層を形成し、かかるインク層上に、感熱接着性の樹脂
及び粘着附与性の樹脂を含んで構成されると共に該イン
ク層より粘度が高く、且つ感熱接着性、硬度及び凝集力
の大きな転写性調整層が形成され、上記インク層及び転
写性調整層のどちらか一方もしくは両方が、近赤外光を
吸収して消色する色素を含んで構成されている。
【0020】
【作用】上記の構成を有する本発明の乾式転写材製造用
インクリボンは、図1に示されるように、フィルム状の
リボン基材11の一方の表面上にインク層12が形成さ
れ、更にその上に転写性調整層13が所定厚さで形成さ
れている。なお、リボン基材11の前記インク層12の
塗工面とは反対側の面には、シリコーン樹脂のような耐
熱性樹脂からなるスティッキング防止層14が設けられ
ている。
【0021】そして、このような乾式転写材製造用熱転
写インクリボン10において、その感圧接着層12を支
持するフィルム状のリボン基材11としては、従来から
感熱転写インクリボンの基材として用いられている各種
のものが何れも使用可能であるが、特に感熱転写のため
にインクリボンにはサーマルヘッド(印字装置)が接触
せしめられるものであるところから、耐熱温度が150
℃以上の、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフ
ェニレンサルファイド等からなる樹脂フィルム、または
コンデンサ紙、グラシン紙等の紙が好適な材料として用
いられ、またその厚さとしても、材料の種類により適宜
に決定されることとなるが、一般に3〜20μmの範囲
の厚さのものを用いることが望ましい。
【0022】また、インク層12及び転写性調整層13
を構成する近赤外光吸収色素として、以下に示すよう
な、シアニン系色素と有機ホウ素塩からなるものが用い
られているのである。
【0023】
【化1】
【0024】そしてインク層12は、バインダ剤、感圧
接着剤及び上記の近赤外吸収色素を含んで主として構成
されている。
【0025】上記感圧接着層12を構成するバインダ剤
としては、主として、キャンデリラワックス、カルナバ
ワックス、ライスワックス、木ろう等の植物系ワック
ス;蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス;モ
ンタンワックス、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油
ワックスの一種或いは二種以上からなるワックス類と、
石油樹脂、ロジン系樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド樹
脂、フェノール樹脂等の粘着附与剤とからなるものが、
用いられているのである。なお、上記のワックス類とし
ては、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体等の樹
脂系ワックスも使用可能であり、また粘着附与剤は、密
着性、硬度向上、凝集力附与、粘着力附与及び感圧接着
剤の粘着附与の働きを為すものである。また、このバイ
ンダ剤を構成するワックスと粘着附与剤とは、一般に、
重量基準で15:1〜3:2程度の割合において配合せ
しめられることとなる。
【0026】さらに、感圧接着層12を構成する感圧接
着剤としては、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルエ
ーテル、ポリビニルアセタール、ポリイソブチレン等の
ビニル系高分子;エチルセルロース、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース等の繊維系高分子;塩化ゴム、天然
ゴム等のゴム系高分子の一種或いは二種以上が組み合わ
せて用いられるのである。
【0027】なお、感圧接着層12を構成する上記のバ
インダ剤、感圧接着剤と近赤外吸収色素とは、一般に4
0〜93:2〜30:5〜30程度の割合において配合
せしめられ、好ましくは95℃の温度下において、30
00センチポイズ未満、特に200〜1000センチポ
イズ程度の粘度を与える組成物とされることとなる。上
記のような組成物は、適当な溶媒に溶解若しくは分散せ
しめられて塗工液とされ、或いは加熱混合により塗工液
となして、目的とするフィルム状のリボン基材11上
に、公知の手法に従って塗工或いはホットメルト塗工せ
しめられることとなる。
【0028】一方、上記インク層12上に形成される、
トップコート層としての転写性調整層13は、かかるイ
ンク層12よりも、粘度が高く(熱転写条件下におい
て)且つ感熱接着性、硬度及び凝集力の大きな層として
構成されているところから、かかる転写性調整層13
は、感熱転写時にはその接着力が強くされていることに
よって、ぬれ性の悪い表面への感熱転写性が向上され、
そして凝集力、粘度及び硬度が大きくされているため
に、潰れ、広がり等の転写不良が効果的に改善され、ま
た印字装置のヘッドによるインクの掻き寄せも良好に防
止せしめる働きを有しているのである。
【0029】また、感式転写材の基本シートの背後から
圧力を加えて、乾式転写により作成したインクの像(転
写像)を被転写物に転写せしめる感圧再転写時には、か
かる転写性調整層13は、凝集力及び硬度が大きくされ
ているために、基本シートから、残留インクなく一体と
なって、所定のインク像を転写させることを可能ならし
め、そして転写したインクも広がり、潰れのない美麗な
像を得ることを可能としているのであり、また同時に転
写像を保護して強固なものとしているのである。
【0030】そして、かくの如き転写性調整層13は、
膜形成性が大きく、感熱接着性の大きな樹脂、例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、アイオ
ノマー、アクリル系重合体、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアミ
ド、エチルセルロース、ポリオレフィン等の一種或いは
二種以上と、凝集力が大きく、粘着附与性の樹脂、例え
ば石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケ
トン樹脂、フェノール樹脂等の一種或いは二種以上の混
合物とから主として構成されるものである。
【0031】なお、かくの如き感熱接着性の樹脂と粘着
附与性の樹脂とは、前者の10重量部に対して後者の5
〜100重量部、好ましくは8〜70重量部の割合にお
いて混合せしめられる。
【0032】また、かかる転写性調整層14を構成する
前記膜形成性の大きい感熱接着性の樹脂は、可逆性記録
層13と非相溶か、相溶しても混じり難いものであっ
て、可逆性記録層13の上に感熱接着性の大きな膜を形
成するものであり、粘着附与性の樹脂は、上記膜形成性
の大きな樹脂と可逆性記録層13との接着性を良好にし
て、凝集力、硬度、粘着性を増し、感熱転写性を調節す
るために加えられるものである。
【0033】そして、かかる膜形成性の大きな感熱接着
性の樹脂及び粘着附与性の樹脂とからなる組成物は、水
溶液若しくは水分散液の形態において、或いは可逆性記
録層13を侵さないような汎用の有機溶剤の溶液乃至は
分散液の形態において、通常の塗工手法に従って、イン
ク層12の上に所定厚さで塗工せしめられるものである
が、そのようにして形成される転写性調整層13は、感
熱転写条件下においてインク層12よりも粘度が高くさ
れ、一般に、95℃の温度下において3000センチポ
イズ以上、好ましくは10000センチポイズ以上の粘
度を有する層とされるのである。
【0034】また、このようにして形成される転写性調
整層13には、その膜強度を調節し、切れの良いシャー
プな印字像を得るためや、汚れやブロッキング防止のた
めに、カオリン、タルク、ベントナイト、酸化チタン等
の充填剤や、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム等の金属石鹸の如き有機若しくは無機の粉末を、2
0重量%を越えない割合において配合せしめ、転写性調
整層13内に存在せしめることも可能である。更に、感
圧再転写性の微調整やその経時安定性の向上、保存性、
走行性安定のため、シリコーン化合物やフッ素化合物等
を添加してもよい。
【0035】更に、隠蔽効果を高めコントラストを十分
にするために、インク層12および転写性調整層13の
どちらか一方もしくは両方に、上記近赤外光吸収色素を
50重量%をこえない割合において添加してもよい。
【0036】そして、このようにして得られたインクリ
ボン10を用いて、それを、ヘッド発熱体形状、ヘッド
発熱体位置、ヘッド取付け角度、ヘッド押え圧力、巻取
りトルク、ヘッド印加エネルギー、印字スピード等を調
節した熱転写型プリンタ等の印字装置にセットして、印
字、感熱転写せしめることにより、目的とする乾式転写
材が有利に製造されることとなるのである。
【0037】即ち、このようなインクリボン10を用い
ることにより、ぬれ性の悪い表面を有するフィルム(基
本シート)上へ、所望の文字や図形等の転写像を感熱印
字しても、広がり、潰れ、濃淡、ヘッドによる掻き寄
せ、糸引き、柚子肌、転写不足等の問題を何等惹起する
ことなく、良好な印字像を実現することが出来るように
なるのである。
【0038】また、このようにして印字された像を、フ
ィルム(基本シート)の裏側から圧力を加えて、目的と
する紙、プラスチックス、金属等の被転写物上に感圧再
転写せしめても、かかるフィルム上には残留インクはな
く、更に転写した像も、潰れ、広がり、脆さのない、強
固に接着した良好な像と為すことが出来、更にこの感圧
再転写性は、経時と共に変化せず安定と為すことが出来
るのである。
【0039】こうして出来上がった像に近赤外光照射し
てやることにより、上記感熱転写像は消色するのであ
る。これは、上記近赤外光吸収色素が光の吸収により活
性化され、染料構造を失うために光を吸収しなくなり消
色するためである。またこの反応は不可逆反応であり、
再発色することがない。よって、被転写物の再利用が可
能となるのである。
【0040】また消色のためにもちいるのは、紫外線で
はなく近赤外光で良いため、上記近赤外光を照射する装
置としては、ハロゲンランプ等の構造が簡単で、比較的
安価で取扱が容易なものでよく、また安全性についても
何等問題はないのである。
【0041】さらにまた、一般の可視光の染料を用いる
と蛍光灯の下で消色してしまい保存性に問題が起こって
しまうが、室内に比較的少ない近赤外光により消色する
ため、平素の使用には充分対応できる保存安定性を備え
ているのである。
【0042】そしてまた、このようなインクリボン10
を、55℃の状態下で24時間保存した場合であって
も、ブロッキング、巻き乱れ等の問題は全く起こらず、
リボン走行性に関しても、リボン蛇行、スリップ等の問
題は全く無く、リボンの最後まで印字、熱転写すること
が出来るような、優れた保存性を有することが出来るの
である。
【0043】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。本発明が、そのような記載によって
何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもな
いところである。
【0044】また、本発明には、以下の実施例の他に
も、更には上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を
逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々
なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、
理解されるべきである。
【0045】第1実施例 インク層12及び転写性調整層13を形成するために、
下記の如き組成のインク層形成用塗工液及び転写性調整
層形成用塗工液をそれぞれ調製した。なお、下記組成の
インク層12の粘度は、400〜800センチポイズ
(95℃)であり、同様に下記組成の転写性調整層13
の粘度は、5万〜7万センチポイズ(95℃)であっ
た。
【0046】 インク層形成用塗工液(インク層12) 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 7 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 5 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA-100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVAFLEX-210] 近赤外光吸収色素 3 [昭和電工(株)製のIR820B] トルエン 80 転写性調整層形成用塗工液(転写性調整層13) 重量部 アイオノマー 22 [三井石油化学工業(株)製のケミパールSA-100] 水添ロジン 12 [荒川化学工業(株)製のSE-50] 水 46 そして、リボン基材11として4.5μmのポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルムを用い、かかるフ
ィルム上に、上記組成のインク層を乾燥膜厚:3〜4μ
mとなるように塗工し、90℃で乾燥することにより、
インク層12を形成せしめた後、その上に上記組成の転
写性調整層形成用塗工液を塗工し、100℃で乾燥せし
めることにより、目的とする乾式転写材製造用インクリ
ボン10を得た。
【0047】次いで、かくして得られたインクリボン1
0を用いて、それを、調節された感熱転写型の印字装置
(ブラザー工業株式会社製P−touch)にセットせ
しめ、シリコーン樹脂を塗工したポリエチレンフィルム
(厚さ100μm)上に、10℃〜35℃で印字したと
ころ、充分に美麗な且つ良好な品質の青色の印字像を得
ることが出来た。そのような印字された上記ポリエチレ
ンフィルムを、その裏側から擦り、圧力を加えることに
より、かかる印字像を紙、プラスチックあるいは金属の
所望の位置へ感圧再転写せしめたところ、良好な品質の
青色の印字像を得ることが出来た。
【0048】次に出来上がった再転写像に、ハロゲンラ
ンプの光を照射したところ、820nm近辺の近赤外光
を吸収して消色し、無色透明になった。数日放置してお
いても印字像が再発色する事はなかった。
【0049】そして次に、本実施例のインクリボン10
を用いて、上記ポリエチレンフィルム上に新たに像を形
成し、上記の一連の操作で消色した再転写像の上に、感
圧再転写して新たに転写像を形成したところ、良好な新
しい像を得ることができ、像の修正をすることができ
た。その後、修正印字像に近赤外光を照射したところ、
修正印字像も問題なく消色し、数日放置しておいても再
発色することはなかった。
【0050】第2実施例 インク層12及び転写性調整層13を形成するために、
下記の如き組成のインク層形成用塗工液及び転写性調整
層形成用塗工液を用いて、第1実施例と同様にして、イ
ンクリボン10を製造し、第1実施例と同様に印字試験
及び感圧再転写試験を行った。
【0051】その結果、充分に美麗な且つ良好な品質の
青色の印字像を得ることができ、そのような印字像を、
所望の被転写物上に良好な印字品質の像として感圧再転
写せしめることができた。
【0052】なお、下記組成のインク層12の粘度は、
300〜700センチポイズ(95℃)であり、同様に
下記組成の転写性調整層13の粘度は、5万〜7万セン
チポイズ(95℃)であった。
【0053】 インク層形成用塗工液(インク層12) 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 2 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 3 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] マイクロクリスタリンワックス 7 [日本精蝋(株)製のHi-Mic-1045] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA-100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVAFLEX-210] 近赤外光吸収色素 3 [昭和電工(株)製のIR820B] トルエン 80 転写性調整層形成用塗工液(転写性調整層13) 重量部 エチルセルロース 5 [関東化学(株)製の試薬10cps] ケトン樹脂 5 [荒川化学工業(株)製のケトンレジンK-90] シリコーンオイル 1 [信越化学工業(株)製のKP-316] イソプロピルアルコール 89 第3実施例 インク層12及び転写性調整層13を形成するために、
下記の如き組成のインク層形成用塗工液及び転写性調整
層形成用塗工液を用いて、第1実施例と同様にして、イ
ンクリボン10を製造し、第1実施例と同様に印字試験
及び感圧再転写試験を行った。
【0054】その結果、充分に美麗な且つ良好な品質の
青色の印字像を得ることができ、そのような印字像を、
所望の被転写物上に良好な印字品質の像として感圧再転
写せしめることができた。
【0055】なお、下記組成のインク層12の粘度は、
300〜700センチポイズ(95℃)であり、同様に
下記組成の転写性調整層13の粘度は、5万〜7万セン
チポイズ(95℃)であった。
【0056】 インク層形成用塗工液(インク層12) 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 2 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 3 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] マイクロクリスタリンワックス 7 [日本精蝋(株)製のHi-Mic-1045] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA-100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVAFLEX-210] 近赤外光吸収色素 3 [昭和電工(株)製のIR820B] トルエン 80 転写性調整層形成用塗工液(転写性調整層13) 重量部 ポリアミド 4 [三洋化成工業(株)製のポリマイドS-1525] ロジンエステル 5 [荒川化学工業(株)製のスパーエステルA-100] シリコーン樹脂微粉末 1 [東芝シリコーン(株)製のトスパール120] イソプロピルアルコール 90
【0057】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように本
発明によれば、リボン基材上にインク層及び感熱接着
性、硬度、粘度及び凝集力の大きな転写性調整層を設け
て二層構造と為すとともに、上記インク層に感圧接着性
を持たせると同時に、近赤外光を吸収して消色する色素
を、上記インク層及び転写性調整層の一方もしくは両方
に添加することにより、ぬれ性の悪い面への感熱転写性
が著しく良好となり、その上、感熱転写により設けた印
字像の圧力による他物質への感圧再転写性も有利に向上
せしめられ、感圧再転写後に被転写物上に形成せしめら
れた像は、紫外線を用いることなく、近赤外光によって
容易に消去することが可能な、感熱転写用インクリボン
を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式転写材製造用インクリボンの一例を示す断
面解説図である。
【符号の説明】
10 転式転写材製造用熱転写インクリボン 11 リボン基材 12 インク層 13 転写性調整層 14 スティッキング防止層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形等の転写像を感熱転写方式
    にて形成するために用いられるインクリボンにおいて、
    所定のフィルム状リボン基材の片面に、バインダ剤及び
    感圧接着剤を含んで構成されるインク層が形成されると
    共に、かかるインク層上に、感熱接着性の樹脂及び粘着
    附与性の樹脂を含んで構成されると共に、該インク層よ
    り粘度が高く、且つ感熱接着性、硬度及び凝集力の大き
    な転写性調整層が形成され、上記インク層及び転写性調
    整層のどちらか一方もしくは両方が、近赤外光を吸収し
    て消色する色素を含んで構成されることを特徴とする乾
    式転写材製造用インクリボン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09118070A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Union Kemikaa Kk 感圧転写型蛍光テープ

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