JPH05263103A - 貴金属可塑性組成物 - Google Patents

貴金属可塑性組成物

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JPH05263103A
JPH05263103A JP4064136A JP6413692A JPH05263103A JP H05263103 A JPH05263103 A JP H05263103A JP 4064136 A JP4064136 A JP 4064136A JP 6413692 A JP6413692 A JP 6413692A JP H05263103 A JPH05263103 A JP H05263103A
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powder
alloy
noble metal
plastic composition
noble
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Koji Hoshino
孝二 星野
Toru Kono
通 河野
Masaki Morikawa
正樹 森川
Akira Mori
暁 森
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温において自己粘着性および伸びが充分
で、かつ、他の物質との粘着性が低く、塑像性に優れか
つ取り扱いの容易な貴金属可塑性組成物を得ることを目
的とする。 【構成】 貴金属粉および/または貴金属合金粉、また
は、貴金属粉または貴金属合金粉と金属粉または金属合
金粉との混合粉から選ばれる粉体;82重量%〜96重
量%、熱可塑性樹脂、可塑剤、および、不可避不純物か
らなるバインダー;残りを混合してなり、前記バインダ
ーが、 熱可塑性樹脂;2重量%〜10重量%、 可塑剤;2重量%〜10重量% 不可避不純物;残部 からなることを特徴とする貴金属可塑性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、美術工芸品等の造形
用材料として用いて好適な貴金属可塑性組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美術工芸品等の造形用材料とし
て、Au、Ag、Pt、Pd等の貴金属またはこれらの
金属を主成分とする合金材料を用いて、複雑な形状の物
品を形成することが行われているが、その加工方法の主
たるものが、鋳造や圧延であった。
【0003】しかしながら、このような加工方法である
と、大掛かりな設備が必要となるばかりでなく、金属に
よっては、例えば、Ptでは融点が高いために、鋳造に
よる成形が困難であるといった問題点が残されている。
【0004】そこで、本願出願人は、前記貴金属粉末や
貴金属合金粉末と、水溶性バインダーとを混合して、成
形性に優れた貴金属の粘土状を先に提案した。(特開平
4ー26707)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した貴
金属粘土は、成形性に優れ、種々の複雑な形状を容易に
形成することができる点において、極めて有用な造形材
料であるが、さらに、次のような特性が要望されるに至
った。
【0006】すなわち、取り扱い者の体温近傍の温度
で、加工が行える程度の可塑性を有すること、また、個
別の粘土を練り合わせた際に、これらが容易に均一に一
体化されること(換言すれば、自己粘着性が高いこ
と)、さらに、他の物質、例えば、手や木型、あるい
は、ゴム、プラスチック等に対する粘着性が低いこと、
また、引き伸ばした際に、その伸び率が大きくかつ割れ
等の発生が生じないこと等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
の要望点を有効に解決すべくなされたもので、請求項1
記載の発明は、貴金属粉および/または貴金属合金粉、
または、貴金属粉または貴金属合金粉と金属粉または金
属合金粉との混合粉から選ばれる粉体;82重量%〜9
6重量%、熱可塑性樹脂、可塑剤、および、不可避不純
物からなるバインダー;残りを混合してなり、前記バイ
ンダーが、 熱可塑性樹脂;2重量%〜10重量%、 可塑剤;2重量%〜10重量% 不可避不純物;残部 からなることを特徴とする。請求項2記載の発明は、請
求項1における貴金属粉が、Au、Ag、Pt、およ
び、Pdから選ばれる1種または2種以上の混合粉であ
ることを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1
における貴金属合金粉が、Au合金、Ag合金、Pt合
金、および、Pd合金から選ばれる1種または2種以上
の混合粉であることを特徴とする。請求項4記載の発明
は、請求項1における金属粉が、Al、Ni、Co、F
e、Cu、Ti、Zn、Sn、Zr、V、Pb、およ
び、Crから選ばれる1種または2種以上の混合粉であ
ることを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項1
における金属粉が、Al合金、Ni合金、Co合金、F
e合金、Cu合金、Ti合金、Zn合金、Sn合金、Z
r合金、V合金、Pb合金、および、Cr合金から選ば
れる1種または2種以上の混合粉であることを特徴とす
る。請求項6記載の発明は、請求項1における熱可塑性
樹脂が、アクリル系樹脂であり、かつ、前記可塑剤がフ
タル酸系化合物、あるいは、ポリエチレングリコールか
ら選ばれる1種または2種以上であることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】請求項1ないし請求項3に係る貴金属可塑性組
成物は、体温近傍の温度で軟化してべとつかず、塑像性
すなわち成形性が良好で、かつ、別個の組成物を押しつ
けたりあるいは練り込んだ際に、容易に一体化してつぎ
たし等が容易に行え(自己粘着性が良好で)、また、引
き伸ばした際に10倍程度の伸びによっても割れ等が生
じない。
【0009】また、請求項4および請求項5に係る貴金
属可塑性組成物は、混合された金属粉により種々の色調
が付与される。
【0010】さらに、請求項6によれば、請求項1記載
の貴金属可塑性組成物の特性を好適に具体化する。
【0011】ここで、各成分の具体例と、前記配合例に
限定した理由について説明する。 (A)貴金属粉末あるいは貴金属合金粉末 貴金属粉末は、平均粒径が200μm以下の球状、異形
状または偏平状の粉末を利用できる。この貴金属粉末を
なす貴金属には、Au、Ag、Pt、および、Pbある
いはこれらの合金の内から選ばれる1種または2種以上
が用いられる。この貴金属粉末は、貴金属可塑性組成物
を構成する主成分であり、製品の色調を決定する重要な
要素であるが、その含有量が82重量%未満であると、
その色彩が不明瞭になり、あるいは、貴金属可塑性組成
物の燒結がうまく行かず、また、96重量%を越える
と、得られた貴金属可塑性組成物の伸び(粘り)や塑像
性が低下し、割れ等が発生しやすくなる。
【0012】(B)バインダーの組成 (a)熱可塑性樹脂 熱可塑性樹脂は、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル
樹脂であり、前記貴金属可塑性組成物の形状を良好に保
持し、かつ、可塑剤との組み合わせによって、前記貴金
属可塑性組成物に取り扱い者の体温近傍での、可塑性、
自己粘着性、伸び、および、割れ防止等の特性を与える
ものである。アクリル樹脂は通常、トルエン、エタノー
ル等の溶媒に溶解した状態で保存されるが、前記貴金属
可塑性組成物の製造工程において、これら溶媒成分は蒸
発除去される。この熱可塑性樹脂の配合量(すなわち、
溶媒成分が除去された後の配合量)が2重量%未満であ
ると、自己粘着性、伸び、および、割れ防止等の特性が
十分にえられず、一方、10重量%を越えると、成形体
を脱脂・燒結する際に、成形体の変形、だれ、発泡等が
生じ、所望の形状の燒結体が得られないことになるの
で、熱可塑性樹脂の配合量を2重量%〜10重量%と定
めた。 (b)可塑剤 可塑剤は、DBP(フタル酸ジNブチル)、DEP(フ
タル酸ジエチルヘキシル)、DOP(フタル酸ジNオク
チル)等のフタル酸系化合物、ポリエチレングリコー
ル、エチレングリコール、グリセリン等のアルコール類
から選ばれる1種または2種以上が用いられる。この可
塑剤は、前記熱可塑性樹脂との組み合わせによって、前
述のごとく、前記貴金属可塑性組成物に、取り扱い者の
体温近傍での、可塑性、自己粘着性、伸び、および、割
れ防止等の特性を与えるものであるが、その配合量が2
重量%以下であると、可塑性、伸び、および、割れ防止
等の特性が十分に得られず、一方、10重量%を越える
と、自己粘着性が低下し、また、成形時に成形体の内部
に気泡が多く巻き込まれるようになって、成形体の強度
が低下してしまうために成形が困難になり、さらに油っ
ぽくなって手触りが悪くなるなどの問題が生じるので、
可塑剤の配合量を2重量%〜10重量%と定めた。 (c)分散剤 分散剤は、好ましくは添加されるもので、例えば、スパ
ン80(ソルビタンモノオレート)等の界面活性剤が用
いられ、前記粉体とバインダーとの混合性を高めるもの
で、不可避不純物と合わせて0.05重量%〜6重量%
の範囲内で添加される。 (d)熱可塑性樹脂と可塑剤との配合比 熱可塑性樹脂と可塑剤との配合量をほぼ同量としたの
は、何れかが多いと、得られる貴金属可塑性組成物の自
己粘着性の低下や、取り扱い時におけるべとつきの発生
の原因となるからである。
【0013】(C)金属粉あるいは金属合金粉 これらは、Al、Ni、Co、Fe、Cu、Ti、Z
n、Sn、Zr、V、Pb、および、Cr、あるいは、
これらの合金から選ばれる1種または2種以上の混合粉
が用いられ、得られる貴金属可塑性組成物の強度や色調
を調整するために添加されるもので、その添加量は目的
とする強度や色調に応じて適宜設定される。
【0014】
【実施例】以下、実施例に沿って本発明を説明する。ア
クリル樹脂:50重量%、トルエン:50重量%の組成
のアクリル樹脂溶液と、PEG、DBP、スパン80と
を、蒸発乾燥後の配合比が表1に示す配合比となるよう
にエタノール中において室温で混合してバインダー溶液
を生成し、これら各バインダー溶液に、平均粒径20μ
mのAu粉末、平均粒径30μmのAg粉末、および、
平均粒径25μmのCu粉末を、同じく蒸発乾燥後の配
合比が表1に示すようになるように混合し、これによっ
て得られた混合溶液を、バットに広げて温度:40℃に
24時間保持することにより自然乾燥させて貴金属可塑
性組成物1〜5を得た。なお、表1における貴金属可塑
性組成物の組成は、前記乾燥工程において、トルエンお
よびエタノールが完全に除去されると仮定して、製造時
の仕込量から算出した値であり、微量の不可避不純物を
除外して計算した値である。
【0015】
【表1】
【0016】そして、このようにして得られた各貴金属
可塑性組成物について、常温での自己粘着性、伸び、お
よび、他の物質との粘着性(べたつき)につき試験を行
い、その結果を表2に示した。 試験条件 自己粘着性;2つに分割された貴金属可塑性組成物を圧
着させたのちに、その圧着面を境に引っ張り力を与え、
この時の両試験片の圧着面における剥離の有無を調べ、
全くない場合を「○」、剥離が微少な場合を「△」、剥
離が大きい場合を「×」とした。 伸び;貴金属可塑性組成物に引っ張り力を与え、破断が
生じた時点における伸び率を測定した。 他の物質との粘着性;貴金属可塑性組成物を手で練り込
んだ際の、手への付着状態を調べ、付着が全くない場合
を「○」、微少量の付着が生じた場合を「△」、また、
付着が多い場合を「×」とした。
【0017】
【表2】
【0018】また、比較例として、熱可塑性樹脂、およ
び、可塑剤のそれぞれについて、上限値と下限値を外れ
た表3に示す配合量とした組成物6〜11を生成し、こ
れらについて本実施例と同様の試験を行い、その結果を
表4に示す。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】これらの結果から明らかなように、本実施
例の組成ならびに配合比の範囲内であると、常温におい
て自己粘着性および伸びが充分で、かつ、他の物質との
粘着性が低く、塑像性に優れかつ取り扱いの容易な貴金
属可塑性組成物が得られ、造形用材料として好適に用い
られる。
【0022】そして、このようにして製造された貴金属
可塑性組成物は、所望の形状に成形されたのちに焼成さ
れて貴金属物品となされる。
【0023】ここで、焼成条件は、貴金属可塑性組成物
に含有する貴金属粉末および金属粉末の種類によって異
なるが、例えば、含有する貴金属粉末および金属粉末
が、純Ag粉末のみの場合は、大気中、900℃で1時
間以上焼成することにより、純Au粉末のみの場合は、
大気中、1050℃で1時間以上焼成することにより、
また、AuーAgーCu混合粉末の場合は、H2気流
中、昇温速度:1℃/分で700℃まで加熱し、5時間
保持して脱バインダーした後、860℃で1時間以上焼
成することにより、それぞれ所望の貴金属物品を得るこ
とができる。
【0024】なお、前記実施例においては粉体としてA
gを例示したが、これに限られることなく、他の貴金属
粉やその合金あるいはこれらに他の金属やその合金を添
加したものであってももちろんよいものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
常温において自己粘着性および伸びが充分で、かつ、他
の物質との粘着性が低く、塑像性に優れかつ取り扱いの
容易な貴金属可塑性組成物が得られ、よって、造形用材
料として好適な貴金属可塑性組成物が得られる等の優れ
た効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 暁 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属粉および/または貴金属合金粉、
    または、貴金属粉または貴金属合金粉と金属粉または金
    属合金粉との混合粉から選ばれる粉体;82重量%〜9
    6重量%、 熱可塑性樹脂、可塑剤、および、不可避不純物からなる
    バインダー;残りを混合してなり、 前記バインダーが、 熱可塑性樹脂;2重量%〜10重量%、 可塑剤;2重量%〜10重量% 不可避不純物;残部 からなることを特徴とする貴金属可塑性組成物。
  2. 【請求項2】 前記貴金属粉が、Au、Ag、Pt、お
    よび、Pdから選ばれる1種または2種以上の混合粉で
    あることを特徴とする請求項1記載の貴金属可塑性組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記貴金属合金粉が、Au合金、Ag合
    金、Pt合金、および、Pd合金から選ばれる1種また
    は2種以上の混合粉であることを特徴とする請求項1記
    載の貴金属可塑性組成物。
  4. 【請求項4】 前記金属粉が、Al、Ni、Co、F
    e、Cu、Ti、Zn、Sn、Zr、V、Pb、およ
    び、Crから選ばれる1種または2種以上の混合粉であ
    ることを特徴とする請求項1記載の貴金属可塑性組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記金属粉が、Al合金、Ni合金、C
    o合金、Fe合金、Cu合金、Ti合金、Zn合金、S
    n合金、Zr合金、V合金、Pb、合金および、Cr合
    金から選ばれる1種または2種以上の混合粉であること
    を特徴とする請求項1記載の貴金属可塑性組成物。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂が、アクリル系樹脂で
    あり、かつ、前記可塑剤がフタル酸系化合物、あるい
    は、ポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種
    以上であることを特徴とする請求項1記載の貴金属可塑
    性組成物。
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