JPH05263122A - Rh脱ガス槽における溶鋼処理方法 - Google Patents
Rh脱ガス槽における溶鋼処理方法Info
- Publication number
- JPH05263122A JPH05263122A JP6387892A JP6387892A JPH05263122A JP H05263122 A JPH05263122 A JP H05263122A JP 6387892 A JP6387892 A JP 6387892A JP 6387892 A JP6387892 A JP 6387892A JP H05263122 A JPH05263122 A JP H05263122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- tuyere
- gas
- torr
- degassing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】RH脱ガス装置で〔C〕=20〜50ppm 、〔H〕
=1 〜2ppm以下にまでの溶鋼脱ガスを安定して実現でき
る条件の確立。 【構成】真空槽内の真空度に応じた溶鋼浴深さを想定
し、そのときの気体吹き抜けの臨界条件および羽口への
溶鋼の侵入がおこる臨界条件をそれぞれ求め、それらの
条件の範囲内で溶鋼処理を行う。 【効果】30分間の溶鋼処理で〔C〕=3 〜4 ppm にまで
安定して脱ガスできた。
=1 〜2ppm以下にまでの溶鋼脱ガスを安定して実現でき
る条件の確立。 【構成】真空槽内の真空度に応じた溶鋼浴深さを想定
し、そのときの気体吹き抜けの臨界条件および羽口への
溶鋼の侵入がおこる臨界条件をそれぞれ求め、それらの
条件の範囲内で溶鋼処理を行う。 【効果】30分間の溶鋼処理で〔C〕=3 〜4 ppm にまで
安定して脱ガスできた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RH脱ガス処理装置に
より脱炭、脱水素等の脱ガスを効率良く実施するための
溶鋼処理方法に関する。
より脱炭、脱水素等の脱ガスを効率良く実施するための
溶鋼処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鋼炉 (転炉、電気炉等) にて生産され
る粗溶鋼は、目的とする組成・清浄度に応じて二次精錬
工程 (RH、DH、VOD 等) にて脱ガス (脱炭、脱水素) 処
理を行う。特に、最近では鋼材に対する要求特性が厳し
くなり、一層高度な脱ガス処理が求められている。とこ
ろが、[C] =20〜50ppm 、[H] =1〜2ppm より濃度が
低い領域では、脱ガス速度が急速に低下し、所定の時間
内に高純度の溶鋼が得られないという問題があった。
る粗溶鋼は、目的とする組成・清浄度に応じて二次精錬
工程 (RH、DH、VOD 等) にて脱ガス (脱炭、脱水素) 処
理を行う。特に、最近では鋼材に対する要求特性が厳し
くなり、一層高度な脱ガス処理が求められている。とこ
ろが、[C] =20〜50ppm 、[H] =1〜2ppm より濃度が
低い領域では、脱ガス速度が急速に低下し、所定の時間
内に高純度の溶鋼が得られないという問題があった。
【0003】この問題点を解決するため、RH脱ガス装
置では、その真空槽内に羽口を設置して羽口より不活性
気体を溶鋼中に吹き込むことにより、低濃度領域の脱ガ
ス速度を向上させる方法が試みられている。しかしなが
ら、羽口の設計を含む操業基準は必ずしも明確ではな
く、実際に、羽口を設けて操業を行うと羽口から吹き込
んだ気体の吹き抜けによる真空槽内での地金付着が問題
となっている。
置では、その真空槽内に羽口を設置して羽口より不活性
気体を溶鋼中に吹き込むことにより、低濃度領域の脱ガ
ス速度を向上させる方法が試みられている。しかしなが
ら、羽口の設計を含む操業基準は必ずしも明確ではな
く、実際に、羽口を設けて操業を行うと羽口から吹き込
んだ気体の吹き抜けによる真空槽内での地金付着が問題
となっている。
【0004】また、気体を大量に真空槽内に導入するこ
とは、真空排気系の負荷を増大させ、高真空への到達時
間ならびに到達真空度を悪化させるものであり、さらに
気体吹込みによって必ずしも充分な脱ガス効果が得られ
るわけではなかった。
とは、真空排気系の負荷を増大させ、高真空への到達時
間ならびに到達真空度を悪化させるものであり、さらに
気体吹込みによって必ずしも充分な脱ガス効果が得られ
るわけではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の目的
は、極低濃度域でも安定して脱ガス効果の向上を図るこ
とのできる操業法、すなわちRH脱ガス槽における溶鋼
処理方法を確立することである。
は、極低濃度域でも安定して脱ガス効果の向上を図るこ
とのできる操業法、すなわちRH脱ガス槽における溶鋼
処理方法を確立することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはRH脱ガス
装置の真空槽槽底に設置する羽口個数、羽口径ならびに
吹き込み気体流量の間に一定の相関がみられ、それを適
正化し、真空槽内の真空度に応じて吹き込み気体流量を
変化させることで上述の目的が達成されることを知り、
本発明を完成した。
装置の真空槽槽底に設置する羽口個数、羽口径ならびに
吹き込み気体流量の間に一定の相関がみられ、それを適
正化し、真空槽内の真空度に応じて吹き込み気体流量を
変化させることで上述の目的が達成されることを知り、
本発明を完成した。
【0007】本発明の要旨とするところは、RH脱ガス
装置の真空槽の槽底に設けた羽口より気体を吹き込んで
脱ガスを行う溶鋼処理方法において、真空槽内圧力P
が、0≦P≦50(Torr)の場合:
装置の真空槽の槽底に設けた羽口より気体を吹き込んで
脱ガスを行う溶鋼処理方法において、真空槽内圧力P
が、0≦P≦50(Torr)の場合:
【0008】
【数2】
【0009】ただし、P : 真空槽内圧力 (Torr) h : 真空槽浴深さ(cm) h1 : 取鍋湯面〜真空槽底距離 (cm) ρl: 溶鋼密度 (g/cm3) ρg: ガス密度 (g/cm3) g : 重力の加速度 (cm/sec2) x : 羽口径 (cm) QN : 真空槽に吹き込むガス総量 (Ncm3/sec) N : 羽口個数 上記(1) 〜(3) 式を満たし、かつ該RH脱ガス装置での
処理溶鋼1ton 当たりの気体添加量が30Ncm3/sec・ton
以上となる条件下で脱ガス処理を行い、 真空槽内圧力P>50Torrの場合:P=50Torrにおける上
記(1) 、(2) 式の条件を満足させながら、QN を減少さ
せ、0≦P≦50(Torr)到達後、上記(1) 〜(3) 式を満た
す範囲で漸次QN を増加させ、該RH脱ガス装置での処
理溶鋼1ton 当たりの気体添加量が30Ncm3/sec・ton 以
上となる条件下で脱ガス処理を行うことを特徴とするR
H脱ガス装置における溶鋼処理方法である。
処理溶鋼1ton 当たりの気体添加量が30Ncm3/sec・ton
以上となる条件下で脱ガス処理を行い、 真空槽内圧力P>50Torrの場合:P=50Torrにおける上
記(1) 、(2) 式の条件を満足させながら、QN を減少さ
せ、0≦P≦50(Torr)到達後、上記(1) 〜(3) 式を満た
す範囲で漸次QN を増加させ、該RH脱ガス装置での処
理溶鋼1ton 当たりの気体添加量が30Ncm3/sec・ton 以
上となる条件下で脱ガス処理を行うことを特徴とするR
H脱ガス装置における溶鋼処理方法である。
【0010】
【作用】次に、本発明における脱ガス処理条件を上述の
ように限定した理由について添付図面を参照しながら詳
述する。図1は本発明において使用するRH脱ガス装置
の概略図であり、取鍋10に収容された溶鋼12は取鍋上方
に設置されたRH脱ガス装置14の二本の浸漬管16、16の
一方から吸引され、他方から戻され、RH脱ガス装置内
を循環するようになっている。RH脱ガス装置14内の気
圧はPであり、羽口は図示しないが、真空槽18の底部に
浸漬管16の開口部に近接して設けられている。その他、
循環用に浸漬管16それ自体にも羽口が設けられており、
これは慣用のものであって、その吹き込み気体量も本発
明にあっては特に制限はされない。ただし、気体吹き込
み総量といった場合には、そのような浸漬管に設けた羽
口からの供給気体の量をも合計したものであり、単に気
体吹込み量といった場合は真空槽底部に設けた羽口から
の吹込み量をいう。
ように限定した理由について添付図面を参照しながら詳
述する。図1は本発明において使用するRH脱ガス装置
の概略図であり、取鍋10に収容された溶鋼12は取鍋上方
に設置されたRH脱ガス装置14の二本の浸漬管16、16の
一方から吸引され、他方から戻され、RH脱ガス装置内
を循環するようになっている。RH脱ガス装置14内の気
圧はPであり、羽口は図示しないが、真空槽18の底部に
浸漬管16の開口部に近接して設けられている。その他、
循環用に浸漬管16それ自体にも羽口が設けられており、
これは慣用のものであって、その吹き込み気体量も本発
明にあっては特に制限はされない。ただし、気体吹き込
み総量といった場合には、そのような浸漬管に設けた羽
口からの供給気体の量をも合計したものであり、単に気
体吹込み量といった場合は真空槽底部に設けた羽口から
の吹込み量をいう。
【0011】なお、図中、h は真空槽18の浴深さを示
し、h1は取鍋湯面〜真空槽底距離を示す。 (1) 真空槽内の浴深さh:1気圧は水銀柱76cmに相当す
るので、鉄柱では
し、h1は取鍋湯面〜真空槽底距離を示す。 (1) 真空槽内の浴深さh:1気圧は水銀柱76cmに相当す
るので、鉄柱では
【0012】
【数3】
【0013】となる。このため、取鍋の溶鋼表面から真
空槽槽底までの距離をh1(cm) とすると、図1に示され
る関係より、鉄柱と大気圧との釣り合いを考慮すると、
次のように前述の式(1) が導かれる。
空槽槽底までの距離をh1(cm) とすると、図1に示され
る関係より、鉄柱と大気圧との釣り合いを考慮すると、
次のように前述の式(1) が導かれる。
【0014】
【数4】
【0015】(2) 羽口への溶鋼の侵入:気体吹き込みに
よる脱ガス処理期間中、羽口へは溶鋼は侵入してはなら
ず、そのための条件について流体力学的検討によれば、
次式が成立する。すなわち、溶鋼の動圧+溶鋼の静圧=
ガスの動圧+ガスの静圧(:一定) との条件より、
よる脱ガス処理期間中、羽口へは溶鋼は侵入してはなら
ず、そのための条件について流体力学的検討によれば、
次式が成立する。すなわち、溶鋼の動圧+溶鋼の静圧=
ガスの動圧+ガスの静圧(:一定) との条件より、
【0016】
【数5】
【0017】ここで、P1 =羽口出口における溶鋼静圧
=ρl・g・h、 V1 =羽口出口における溶鋼の流速=0、 P2 =羽口出口におけるガスの静圧=0 であるから、上式からは、次式が導かれる。
=ρl・g・h、 V1 =羽口出口における溶鋼の流速=0、 P2 =羽口出口におけるガスの静圧=0 であるから、上式からは、次式が導かれる。
【0018】
【数6】
【0019】であるから、(6) 式を(5) 式に代入すると
次の式が得られる。
次の式が得られる。
【0020】
【数7】
【0021】この式(2)'は溶鋼が羽口に侵入するときの
平衡条件であるから、溶鋼の侵入を阻止するには、羽口
出口で吹き込み気体側の圧力が勝ることが必要なので次
の式が導かれる。
平衡条件であるから、溶鋼の侵入を阻止するには、羽口
出口で吹き込み気体側の圧力が勝ることが必要なので次
の式が導かれる。
【0022】
【数8】
【0023】(3) 気体の吹き抜け:次に、吹き込み気体
は真空槽の深さが余り浅いといわゆる吹き抜けを生じて
しまい、槽内に地金の付着をもたらすなどの弊害が見ら
れる。そこで、気体吹き込み量と溶鋼浴の深さとを吹き
抜けを生じない条件とする必要がある。このときの最少
気体吹込み量を規定する関係式は文献「鉄と鋼」 68(19
82) p.1964において一部引用されているように公知であ
るが、これは転炉における底吹き羽口からの気体吹込み
に関するものであって、その文献の筆者自身が云うよう
に気体と鋼浴との反応、羽口相互の干渉等によって影響
され、計算通りの結果は得られないことが示唆されてい
る。しかし今回の本発明者らの実験結果によればRH脱ガ
ス装置のような真空槽ではそのような関係式がよく当て
はまることが判明した。
は真空槽の深さが余り浅いといわゆる吹き抜けを生じて
しまい、槽内に地金の付着をもたらすなどの弊害が見ら
れる。そこで、気体吹き込み量と溶鋼浴の深さとを吹き
抜けを生じない条件とする必要がある。このときの最少
気体吹込み量を規定する関係式は文献「鉄と鋼」 68(19
82) p.1964において一部引用されているように公知であ
るが、これは転炉における底吹き羽口からの気体吹込み
に関するものであって、その文献の筆者自身が云うよう
に気体と鋼浴との反応、羽口相互の干渉等によって影響
され、計算通りの結果は得られないことが示唆されてい
る。しかし今回の本発明者らの実験結果によればRH脱ガ
ス装置のような真空槽ではそのような関係式がよく当て
はまることが判明した。
【0024】
【数9】
【0025】以上により、羽口への溶鋼侵入ならびに羽
口からの気体の吹き抜けが避けられる羽口条件である
(1) 式ないし(3) 式が得られた。さらに、一般のRH脱
ガス装置では溶鋼環流のため、浸漬管より気体吹き込み
を行っており、その量は100 〜150 Ncm3/sec・ton 程度
である。このため、追加して導入する気体量も、上記の
2〜3割を増す30Ncm3/sec・ton 以上とした。
口からの気体の吹き抜けが避けられる羽口条件である
(1) 式ないし(3) 式が得られた。さらに、一般のRH脱
ガス装置では溶鋼環流のため、浸漬管より気体吹き込み
を行っており、その量は100 〜150 Ncm3/sec・ton 程度
である。このため、追加して導入する気体量も、上記の
2〜3割を増す30Ncm3/sec・ton 以上とした。
【0026】なお、羽口の本数については、単管の場合
は1本、1個のブロックにN本の羽口を集合させた集合
羽口の場合はN本とカウントする。
は1本、1個のブロックにN本の羽口を集合させた集合
羽口の場合はN本とカウントする。
【0027】また、より望ましくは、処理溶鋼1ton 当
たり、0.02本以上の羽口を設置する方が脱ガス促進には
適切である。なぜなら、分散した吹込み方が有利である
からである。ところで、RH脱ガス装置においては、真
空槽を減圧することによって、溶鋼を真空槽内に還流さ
せる。このため、真空度が著しく低い場合には、溶鋼は
真空槽内に到達しておらず、(3) 式に示す吹き抜け条件
を考慮することは意味がない。
たり、0.02本以上の羽口を設置する方が脱ガス促進には
適切である。なぜなら、分散した吹込み方が有利である
からである。ところで、RH脱ガス装置においては、真
空槽を減圧することによって、溶鋼を真空槽内に還流さ
せる。このため、真空度が著しく低い場合には、溶鋼は
真空槽内に到達しておらず、(3) 式に示す吹き抜け条件
を考慮することは意味がない。
【0028】さらに、760 →50Torrまで減圧する範囲で
は、脱ガス速度は高位にあるため、いたずらに、槽底よ
り気体を添加することは真空排気系の負荷を増大させる
だけであり、処理時間の短縮には寄与しない。このた
め、P>50Torrにおいては、(1) 、(2) 式を満たす範囲
でガス添加量QN を低位に保ち、0≦P≦50Torrにおい
て漸次QN を(1) 〜(3) 式に適合する範囲で処理溶鋼1
ton 当たりの気体添加量が、30Ncm3/sec・ton 以上とな
るように増加させることが望ましい。次に、実施例によ
って本発明をさらに具体的に説明するが、ここに示す実
施例は単に例として示すものであって、これによって本
発明が何ら制限されないことは理解されよう。
は、脱ガス速度は高位にあるため、いたずらに、槽底よ
り気体を添加することは真空排気系の負荷を増大させる
だけであり、処理時間の短縮には寄与しない。このた
め、P>50Torrにおいては、(1) 、(2) 式を満たす範囲
でガス添加量QN を低位に保ち、0≦P≦50Torrにおい
て漸次QN を(1) 〜(3) 式に適合する範囲で処理溶鋼1
ton 当たりの気体添加量が、30Ncm3/sec・ton 以上とな
るように増加させることが望ましい。次に、実施例によ
って本発明をさらに具体的に説明するが、ここに示す実
施例は単に例として示すものであって、これによって本
発明が何ら制限されないことは理解されよう。
【0029】
(実施例1)処理溶鋼量=300ton、浸漬管径=75cm、還流
用Ar=110 Ncm3/sec・ton のRH脱ガス装置の真空槽底
に、羽口径=0.1 cm、本数16本の羽口を設置した。な
お、羽口は4本で1個のブロックを形成する集合羽口で
あった。本発明の実施例として、前述の(1) 〜(3) 式を
満足する条件下で、h1=115cm、ガス種はArを用い、初
期[C] =280 〜320ppm、初期aO =500 〜700ppmの溶鋼
を脱ガス処理した(N数=8ch)。
用Ar=110 Ncm3/sec・ton のRH脱ガス装置の真空槽底
に、羽口径=0.1 cm、本数16本の羽口を設置した。な
お、羽口は4本で1個のブロックを形成する集合羽口で
あった。本発明の実施例として、前述の(1) 〜(3) 式を
満足する条件下で、h1=115cm、ガス種はArを用い、初
期[C] =280 〜320ppm、初期aO =500 〜700ppmの溶鋼
を脱ガス処理した(N数=8ch)。
【0030】一方、比較例としては、RH脱ガス装置の
槽底より気体を添加しない従来の処理方法で溶鋼を処理
した例を示した(N数=10ch) 。実施例、比較例とも、2.
7 −3.5 分に50Torrに到達した。実施例では50Torr到達
までのQN =12000 Ncm3/secとし、5≦P≦50Torrでは
QN =20000 Ncm3/sec、P<5TorrにてQN =35000 Nc
m3/secまで増加させた。P=5Torr到達には5.0 〜6.0
分を要した。
槽底より気体を添加しない従来の処理方法で溶鋼を処理
した例を示した(N数=10ch) 。実施例、比較例とも、2.
7 −3.5 分に50Torrに到達した。実施例では50Torr到達
までのQN =12000 Ncm3/secとし、5≦P≦50Torrでは
QN =20000 Ncm3/sec、P<5TorrにてQN =35000 Nc
m3/secまで増加させた。P=5Torr到達には5.0 〜6.0
分を要した。
【0031】なお、実施例、比較例とも浸漬管からの気
体吹込量は33000Ncm3/sec であった。(1) 式よりh1=11
5cm としてhとPの関係を表1に示す。
体吹込量は33000Ncm3/sec であった。(1) 式よりh1=11
5cm としてhとPの関係を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】ここで、羽口径0.1 cm、羽口数=16個 (実
施例の条件) として羽口への溶鋼の侵入が起こらない条
件を(2) 式により検討する。(2) 式中でx=0.1 cm、N
=16個とするとhとQN の臨界値が算出される。QN に
対する臨界hを表2に示す。
施例の条件) として羽口への溶鋼の侵入が起こらない条
件を(2) 式により検討する。(2) 式中でx=0.1 cm、N
=16個とするとhとQN の臨界値が算出される。QN に
対する臨界hを表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】さらに、吹き抜けの起こらない条件を(3)
式により検討する。(3) 式にx=0.1cm 、N=16個を代
入、QN に対する臨界hを求めると次の表3に示す通り
である。
式により検討する。(3) 式にx=0.1cm 、N=16個を代
入、QN に対する臨界hを求めると次の表3に示す通り
である。
【0036】
【表3】
【0037】以上の(1) 〜(3) 式の内容をまとめてグラ
フに示すと、図2の通りである。
フに示すと、図2の通りである。
【0038】図2の結果からも分かるように、本発明に
よれば、羽口への侵入に関する前記(2) 式については、
充分余裕があった。一方、吹き抜けに関する(3) 式に対
しては5〜50Torrとも数cm差の余裕であった。以上のよ
うな条件で脱ガス処理を行ったところ、実施例、比較例
とも、2.7 −3.5 分に50Torrに到達した。
よれば、羽口への侵入に関する前記(2) 式については、
充分余裕があった。一方、吹き抜けに関する(3) 式に対
しては5〜50Torrとも数cm差の余裕であった。以上のよ
うな条件で脱ガス処理を行ったところ、実施例、比較例
とも、2.7 −3.5 分に50Torrに到達した。
【0039】実施例では50Torr到達までのQN =12000
Ncm3/secとし、5≦P≦50TorrではQN =20000 Ncm3/s
ec、P<5TorrにてQN =35000 Ncm3/secまで増加させ
た。P=5Torr到達には5.0 〜6.0 分を要した。なお、
実施例、比較例とも浸漬管からの気体吹込量は33000Ncm
3/sec であった。次に、処理開始後5分おきにサンプル
を採取し、[C] の推移を測定した。実施例、比較例の平
均値を表4に示す。
Ncm3/secとし、5≦P≦50TorrではQN =20000 Ncm3/s
ec、P<5TorrにてQN =35000 Ncm3/secまで増加させ
た。P=5Torr到達には5.0 〜6.0 分を要した。なお、
実施例、比較例とも浸漬管からの気体吹込量は33000Ncm
3/sec であった。次に、処理開始後5分おきにサンプル
を採取し、[C] の推移を測定した。実施例、比較例の平
均値を表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】実施例では、同一[C] レベルに到達する時
間が[C] ≦15ppm にて5分以上短縮された。また、25分
における到達[C] は約5ppm 低くなることが分かった。
実施例のうち、2チャージ分について30分間の処理を行
ったところ、各々3、4ppm の[C]が得られた。なお、
溶鋼中の〔H〕は、0.5 ±0.2 ppm であった。 (実施例2)本例でも、実施例1と同様に処理溶鋼量=30
0ton、浸漬管径=75cm、還流用Ar=110 Ncm3/sec・ton
のRH脱ガス装置の真空槽底に、羽口径=0.1 cm、本数
16本の羽口を設置した。なお、羽口は4本で1個のブロ
ックを形成する集合羽口であった。本発明の実施例とし
て、前述の(1) 〜(3) 式を満足する条件下で、h1=115c
m、ガス種はArを用い、初期[H] =3.0 〜5.2ppmの溶鋼
を脱ガス処理した(N数=9ch)。
間が[C] ≦15ppm にて5分以上短縮された。また、25分
における到達[C] は約5ppm 低くなることが分かった。
実施例のうち、2チャージ分について30分間の処理を行
ったところ、各々3、4ppm の[C]が得られた。なお、
溶鋼中の〔H〕は、0.5 ±0.2 ppm であった。 (実施例2)本例でも、実施例1と同様に処理溶鋼量=30
0ton、浸漬管径=75cm、還流用Ar=110 Ncm3/sec・ton
のRH脱ガス装置の真空槽底に、羽口径=0.1 cm、本数
16本の羽口を設置した。なお、羽口は4本で1個のブロ
ックを形成する集合羽口であった。本発明の実施例とし
て、前述の(1) 〜(3) 式を満足する条件下で、h1=115c
m、ガス種はArを用い、初期[H] =3.0 〜5.2ppmの溶鋼
を脱ガス処理した(N数=9ch)。
【0042】一方、比較例としては、RH脱ガス装置の
槽底より気体を添加しない従来の処理方法で溶鋼を処理
した例を示した(N数=10ch)(初期[H] =2.9 〜5.0ppm)
。実施例、比較例とも、2.7 −3.5 分に50Torrに到達
した。実施例では50Torr到達までのQN =12000 Ncm3/s
ecとし、5≦P≦50TorrではQN =20000 Ncm3/sec、P
<5TorrにてQN =35000 Ncm3/secまで増加させた。P
=5Torr到達には5.0 〜6.0 分を要した。
槽底より気体を添加しない従来の処理方法で溶鋼を処理
した例を示した(N数=10ch)(初期[H] =2.9 〜5.0ppm)
。実施例、比較例とも、2.7 −3.5 分に50Torrに到達
した。実施例では50Torr到達までのQN =12000 Ncm3/s
ecとし、5≦P≦50TorrではQN =20000 Ncm3/sec、P
<5TorrにてQN =35000 Ncm3/secまで増加させた。P
=5Torr到達には5.0 〜6.0 分を要した。
【0043】なお、実施例、比較例とも浸漬管からの気
体吹込量は33000Ncm3/sec であった。次に、処理開始後
5分おきにサンプルを採取し、[C] の推移を測定した。
実施例、比較例の平均値を表5に示す。
体吹込量は33000Ncm3/sec であった。次に、処理開始後
5分おきにサンプルを採取し、[C] の推移を測定した。
実施例、比較例の平均値を表5に示す。
【0044】
【表5】
【0045】実施例では、[H] ≦1.0ppmを容易に得るこ
とができることが分かった。これらの結果からも分かる
ように、本発明によれば、安定して脱ガス処理が行え、
しかも到達〔C〕、〔H〕は各々6ppm 、0.5 ppm とな
り、今日最も厳しいと言われる要求をも十分に満足する
ものである。
とができることが分かった。これらの結果からも分かる
ように、本発明によれば、安定して脱ガス処理が行え、
しかも到達〔C〕、〔H〕は各々6ppm 、0.5 ppm とな
り、今日最も厳しいと言われる要求をも十分に満足する
ものである。
【0046】
【発明の効果】本法の適用により、RH脱ガス装置にお
いて安定してしかも効率的に脱ガスを促進できることが
できた。
いて安定してしかも効率的に脱ガスを促進できることが
できた。
【図1】RH脱ガス装置と各変数を示す略式説明図であ
る。
る。
【図2】実施例の結果をまとめて示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 RH脱ガス装置の真空槽の槽底に設けた
羽口より気体を吹き込んで脱ガスを行う溶鋼処理方法に
おいて、 真空槽内圧力Pが、0≦P≦50(Torr)の場合: 【数1】 ただし、P : 真空槽内圧力 (Torr) h : 真空槽浴深さ(cm) h1 : 取鍋湯面〜真空槽底距離 (cm) ρl: 溶鋼密度 (g/cm3) ρg: ガス密度 (g/cm3) g : 重力の加速度(cm/sec2) x : 羽口径 (cm) QN : 真空槽に吹き込む気体総量 (Ncm3/sec) N : 羽口個数 上記(1) 〜(3) 式を満たし、かつ該RH脱ガス装置での
処理溶鋼1ton 当たりの気体添加量が30Ncm3/sec・ton
以上となる条件下で脱ガス処理を行い、 真空槽内圧力P>50Torrの場合:P=50Torrにおける上
記(1) 、(2) 式の条件を満足させながら、QN を減少さ
せ、0≦P≦50(Torr)到達後、上記(1) 〜(3) 式を満た
す範囲で漸次QN を増加させ、該RH脱ガス装置での処
理溶鋼1ton 当たりの気体添加量が30Ncm3/sec・ton 以
上となる条件下で脱ガス処理を行うことを特徴とするR
H脱ガス装置における溶鋼処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6387892A JPH05263122A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | Rh脱ガス槽における溶鋼処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6387892A JPH05263122A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | Rh脱ガス槽における溶鋼処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263122A true JPH05263122A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13241996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6387892A Withdrawn JPH05263122A (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | Rh脱ガス槽における溶鋼処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05263122A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015096639A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 新日鐵住金株式会社 | 溶鋼の精錬方法 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP6387892A patent/JPH05263122A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015096639A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 新日鐵住金株式会社 | 溶鋼の精錬方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH05263122A (ja) | Rh脱ガス槽における溶鋼処理方法 | |
| JPS6137912A (ja) | 溶鋼の真空精錬法 | |
| JPH05171253A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
| KR102454518B1 (ko) | Ti 함유 극저탄소강의 제조 방법 | |
| JP4806863B2 (ja) | Rh真空脱ガス装置における溶鋼の精錬方法 | |
| KR19990049705A (ko) | 내수소유기균열강의 내수소유기균열성향상을 위한 제강정련방법 | |
| JP3070416B2 (ja) | 溶鋼の真空脱ガス方法 | |
| JP2773883B2 (ja) | 真空脱ガス処理による極低炭素鋼の溶製方法 | |
| JP4035904B2 (ja) | 清浄性に優れた極低炭素鋼の製造方法 | |
| JP3118606B2 (ja) | 極低炭素鋼の製造方法 | |
| JPH11293329A (ja) | 清浄性に優れた極低炭素Siキルド鋼の製造方法 | |
| JPH1161237A (ja) | 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法 | |
| KR200278673Y1 (ko) | 정련능력향상을위한침적관 | |
| JP3252726B2 (ja) | 溶鋼の真空精錬方法 | |
| JP2001064719A (ja) | 溶鋼の真空精錬方法 | |
| JPH0610027A (ja) | 溶融金属用真空脱ガス精錬方法 | |
| JP2819424B2 (ja) | 極低炭素鋼の製造方法 | |
| JP3277614B2 (ja) | 極低炭素、極低硫鋼の溶製方法 | |
| JP3282487B2 (ja) | ホーロー用鋼の製造方法 | |
| JPH10204521A (ja) | 溶鋼の真空精錬用容器 | |
| JP2001158911A (ja) | 溶鋼の真空脱炭方法 | |
| JP2978045B2 (ja) | 高い脱炭特性を有する溶鋼の真空精錬方法 | |
| JPH05279728A (ja) | 溶鋼の真空脱ガス装置 | |
| JPH0610028A (ja) | 極低炭素鋼の製造方法 | |
| JP2000178636A (ja) | Rh真空脱ガス装置における清浄鋼の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990608 |