JPH05264302A - 流体振動検出装置 - Google Patents

流体振動検出装置

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JPH05264302A
JPH05264302A JP4097133A JP9713392A JPH05264302A JP H05264302 A JPH05264302 A JP H05264302A JP 4097133 A JP4097133 A JP 4097133A JP 9713392 A JP9713392 A JP 9713392A JP H05264302 A JPH05264302 A JP H05264302A
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JP
Japan
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diaphragm
fluid
pressure
piezoelectric
vibration
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Withdrawn
Application number
JP4097133A
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English (en)
Inventor
Michihiko Tsuruoka
亨彦 鶴岡
Takahiro Kudo
高裕 工藤
Naohiro Konosu
直広 鴻巣
Noriyuki Hirayama
則行 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP4097133A priority Critical patent/JPH05264302A/ja
Publication of JPH05264302A publication Critical patent/JPH05264302A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部ノイズの影響を少なくして低速流域での
計測範囲を拡大するとともに耐久性を増す。 【構成】 無機系の圧電体72a,72bを薄い金属板
71a,71bにそれぞれ一体的に取り付けたダイヤフ
ラム70a,70bにより、並設された圧力室61,6
2の中央を仕切る。仕切られた圧力室61,62の両側
にそれぞれ2系統の流体圧P1,P2を互いに交差させ
て導入し、両流体圧の差圧によりダイヤフラム70a,
70bに変位を生じて圧電体72a,72bに電圧を発
生する。これらの電圧をリード線76a,76bにより
取り出して電気的処理を加えることによりノイズを除去
し流体の圧力振動を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体中に発生する圧力
振動の周波数を検出して流量を計測するカルマン渦流量
計、フルイディック流量計等に用いられる流体振動検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の流体振動検出装置として、特開
平2−268230号公報記載のものが知られている。
この流体振動検出装置は図9に示すように、圧力検出部
を平面状に張設した高分子圧電膜2,3の両面に電極を
形成するとともに、その周縁部を両側からハウジング1
1,13および4,5により押圧または接着して気密に
保持し、さらに高分子圧電膜2,3の両側にそれぞれ流
体の圧力を導入する圧力室6,7および14,19を形
成し、次いで、このように構成された2個の圧力検出部
21,22をそれぞれの高分子圧電膜2,3の取り付け
方向および分極極性が同じくなるように配置したもので
ある。
【0003】また高分子圧電膜2,3を隔てて両圧力検
出部21,22にそれぞれ形成された圧力室6,7およ
び14,19は、互いに他の圧力検出部の反対側の圧力
室と連通されている。これら2組の圧力室はそれぞれ入
口ノズル23,24に接続されており、入口ノズル2
3,24を介して送られてくる流体圧力の差を電気信号
として取り出すことにより、その圧力振動数を計測する
ことができる。しかも、この流体振動検出装置は、外部
振動によるノイズの影響を除去してS/N比の良い計測
結果を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の流体
振動検出装置では、圧電膜材料として高分子圧電膜2,
3には、一般にPVDF(polyvinylidene fluoride fi
lm) 製の圧電膜が使用されているが、PVDF製の高分
子圧電膜は比重が1.8前後と小さいので、ダイヤフラ
ムとして使用した場合、外部振動により発生する慣性力
の値が小さくなり、その分振動ノイズの出力が小さくな
るという利点がある。しかしながら、圧電膜材料として
高分子材料を用いた場合、次のような問題がある。
【0005】(1)高分子材料からなる圧電体は、高温
状態で圧電能力が消失または劣化する。すなわち、高分
子圧電膜は無機系の圧電体に比べると、その1/3の約
100°C前後に圧電性が消失するキューリ点があり、
高温流体に対しては使用できない。
【0006】(2)また、常温下の使用であっも屋外で
直射日光に照射されるような場合は、日中の温度上昇に
より経年劣化が早まる。そのため、流量計として用いる
場合は設置箇所に制限を受ける。
【0007】(3)特に、PVDF製の圧電膜の場合、
一軸方向に延伸させて製作するため、寸法に経時変化
(収縮)を生じ、ダイヤフラムの張力を変化させてしま
う。この張力の変化は、圧力感度とダイヤフラムの共振
周波数を変化させるので外部振動に対する応答性、耐震
性およびS/N比についても経時変化を生じてしまう。
【0008】(4)また、PVDF製の圧電膜は、種々
の特性に異方性がある。なかでも、線膨張率についての
異方性はダイヤフラムの固定を困難にする。
【0009】(5)さらに、流量計に用いる場合、定常
動作時にはダイヤフラムの両面に測定レベルの圧力差が
導入されてバランスしているが、配管漏れおよび破損等
の異常時や、負荷に急変等があったときは、流体圧が大
きく変動する。この異常な変動に対して、高分子材料の
フィルムでは強度が不足して耐久性に劣る。
【0010】そこで本発明は上記問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、外部ノイ
ズの影響を少なくすることにより低速流域での計測範囲
を拡大するとともに耐久性にすぐれた流体振動検出装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、ダイヤフラムにより中央を仕切られ
て形成された2つの圧力室にそれぞれ2系統の流体圧を
導入して、両流体圧の差圧により発生するダイヤフラム
の変位を電気信号として取り出して流体の圧力振動を検
出する流体振動検出装置において、金属薄膜の中央部表
面に無機系の圧電体を一体的に接着してダイヤフラムを
形成したことを特徴とする。
【0012】第2の発明は、第1の発明の流体振動検出
装置において、ダイヤフラムの外形をほぼ円形にすると
ともに、圧電体の外側であってかつダイヤフラム外周よ
りも内側位置の同心の円周上でダイヤフラムを密着支持
して圧力室を区分する円筒状の支持部を備えたことを特
徴とする。
【0013】第3の発明は、第1または第2の発明の流
体振動検出装置を2個、その圧電体の分極方向を同一と
するとともにダイヤフラムの面方向を一致させて並設
し、両ダイヤフラムに対する一方の側の両圧力室に2系
統の流体圧をそれぞれ導入するとともに、一方の側の両
圧力室に導入された流体圧をそれぞれ分岐し交差させて
から他方の側の圧力室に導入することを特徴とする。
【0014】第4の発明は、第1、第2または第3の発
明の流体振動検出装置において、圧電体に接続されたリ
ード線を、ダイヤフラム表面およびダイヤフラムの支持
部に固定してから圧力室外部に引き出したことを特徴と
する。
【0015】
【作用】第1の発明においては、無機系の圧電体が用い
られたことにより、耐熱性が増して熱的な特性も安定す
るとともに、圧電特性、寸法の経年変化が少なくなる。
また、ダイヤフラム本体が金属であることにより強度が
増し、過大な流体圧力に対しても十分耐えられる。ま
た、圧電体が中央部に配設されたことにより、ダイヤフ
ラム自体が軽量となり、外部振動による慣性力の影響が
少なくなる。
【0016】第2の発明においては、ダイヤフラムの外
形がほぼ円形であるとともに、その内側の同心円上でダ
イヤフラムが支持されているため、支持部の径が適当に
設定されると、垂直方向の外力によりダイヤフラムにノ
イズ発生の原因となる有害な慣性力が発生しても、支持
部の内外でダイヤフラム自体に発生する慣性力によるモ
ーメントがつり合う。それにより、中心部での平面度が
ほぼ保たれて圧電体に発生する歪みが最小限となる。
【0017】第3の発明においては、流体振動検出装置
が2個並設されたことにより、流体振動検出装置1個だ
けの場合に完全に除去できなかった外力によるノイズ信
号が取り出された後、電気的な加減処理を加えて消去す
ることが可能になる。
【0018】第4の発明においては、圧電体に接続され
るリード線がダイヤフラム表面およびダイヤフラムの支
持部に固定されてから圧力室外部に引き出れることによ
り、リード線が圧力室内で流体圧の変動や外部振動に応
じて移動することがなくなる。
【0019】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は第1,第3及び第4の発明の実施例を示す断
面図、図2は図1の要部を示す拡大断面図であり、図3
は同実施例の電気的構成を示す回路図である。図におい
て、15はその上面に2個の合同な円形状の凹部16,
17が並べて形成され、かつ下面にそれぞれ凹部16,
17に連通してこれらの凹部に流体圧P1,P2を導入
する第1導圧口8と第2導圧口9とが設けられた厚板状
の第1ハウジングである。18は圧力P1を導圧口8に
流体密に導くようにしたOリング、19は圧力P2を導
圧口9に流体密に導くようにしたOリングである。
【0020】70a,70bはチタンやジュラルミン等
の軽量金属製の厚さ20μm前後の金属板71a,71
bとその一面ほぼ中央にPZT圧電セラミック72a,
72bをそれぞれ一体的に固着したダイヤフラムであ
る。圧電セラミック72aは圧電基体73aの両面に電
極74a,75aを備え、同一の向きの分極極性となる
よう金属板71aと電極75aとを電気的に導通させて
接合固定させてある。また圧電セラミック72bも同様
に構成してある。76a,76bは電極74a,74
b、及び75a,75bの出力を外部へ取り出すリード
線である。なお、ダイヤフラム70a,70bは、圧電
セラミック72a,72bを片面だけでなく両面に固着
することも可能である。
【0021】27はその一面に、ハウジング15に形成
された凹部16,17に対応する位置に円形状の凹部2
8,29が形成された厚板状の第2ハウジングである。
図1においては、凹部16,17と凹部28,29とが
いずれも内側を向き、さらに凹部16と28とが対向し
かつ凹部17と29とが対向するようにして、ハウジン
グ15とダイヤフラム70a,70bとの当接部及びハ
ウジング27とハウジング15との当接部が接着剤によ
って流体密に接着されている。
【0022】ハウジング15,27に形成された凹部1
6と凹部28とからなる第1圧力室61、凹部17と凹
部29とからなる第2圧力室62が、それぞれダイヤフ
ラム70a,70bによって流体密に二分されて第11
圧力室35と第12圧力室41と第21圧力室40と第
22圧力室36とが形成される。
【0023】第1連通孔31は、凹部16と凹部17と
の間のハウジング15に形成された貫通孔32と、凹部
28と凹部29との間のハウジング27に形成された貫
通孔34とからなり、ハウジング15及び27が上述の
ように固定されることによって凹部16とダイヤフラム
70aとで形成された第11圧力室35と、凹部29と
ダイヤフラム70bとで形成された第22圧力室36と
を連通させる。第2連通孔37は、ハウジング15に点
線で図示したように形成された貫通孔38と、ハウジン
グ27に点線で図示したように形成された貫通孔39と
からなり、凹部17とダイヤフラム70bとで形成され
た第21圧力室40と、凹部28とダイヤフラム70a
とで形成された第12圧力室41とを連通させる。
【0024】また前述のリード線76a,76bはフレ
キシブル絶縁体77の両面に導体78a及び78bを設
けてあり、78aが前記電極74aと、78bが電極7
5aと導通したダイヤフラム70aに導通するよう固定
されている。このようにリード線76a,76bの先端
部は、それぞれダイヤフラム70a,70bと一体構造
とするとともに、その中間部はそれぞれ凹部28,29
の内壁に固定されてからハウジング27を貫通して外部
へ取り出すようにしてあるので、外部振動が加わっても
リード線76a,76bが振動してノイズを発生させる
ことがない。また、47は非反転増幅器12および抵抗
R1,R2,R3からなる電圧検出装置であり、48は
上述した各部により構成される振動圧力検出装置であ
る。
【0025】図4は上述の装置48をカルマン渦流量計
等に適用した例を示す。渦78は渦発生体77の両側面
後方に交互に発生するので渦の圧力は互いに逆位相の関
係となる。この圧力は導圧口79a,79bを介して第
1導圧口8、第2導圧口9に伝わるのでダイヤフラム7
0aと70bには逆向きの力を受け逆向きに変位する。
ここで圧電セラミック72a,72bは同じ向きに分極
して設けてあるので出力電圧は逆位相となり電極75
a,75bを接続することにより2つの圧電セラミック
72a,72bの出力の和が求められる。
【0026】一方、ダイヤフラム70a,70bは、面
に垂直方向に加わる外部振動に対しては同じ向きに変位
するので、圧電セラミック72a,72bに同位相の出
力が発生するが、その大きさが等しいので電極74a,
74b間には電位差が発生しない。即ち外部振動による
ノイズ出力を電気的な処理により消去することができ
る。
【0027】さらにダイヤフラム70a,70bを形成
する金属板にTiやジュラルミン等の軽量の材料を用い
るとともに、変位を検出する圧電セラミック72a,7
2bを最も歪が大きい中央部分にのみ設けたことにより
ダイヤフラム70a,70b全体を軽量化でき、外部振
動によるダイヤフラム70a,70bの変位を小さくす
ることが可能になる。
【0028】このように実施例によれば、カルマン渦や
フルイディック流量計等の流体振動圧力を検出する装置
において、圧力を検出するダイヤフラムを従来のように
高分子圧電膜で形成するのと異なり、軽量の金属製基板
とその少なくとも片面のほぼ中央部に無機系圧電体とを
積層・固定して構成したので高温流体に適用しても、経
時変化の少ない信頼性に優れた特性が得られる。
【0029】また、圧力室を2個並設して、それぞれダ
イヤフラムを同一方向にして設置し、流体振動圧力が加
えられると、ダイヤフラムは互いに逆向きに変位させら
れる一方、ダイヤフラム面に垂直に作用する外部振動加
速度に対しては2枚のダイヤフラムが同方向に変位し、
その変位の向きに対応した極性に圧電体の出力が得られ
る。この両出力電圧について、電気的に和と差をとるこ
とで、外部振動加速度に伴うダイヤフラム変位により発
生するノイズ出力が電気的に消去される。それにより、
低流速域の微小信号についても振動の影響を受けずに検
出することができる。
【0030】また、実施例では、ダイヤフラム70aを
支持する第1室61と、ダイヤフラム70bを支持する
第2室62とを並設しているが、ダイヤフラム70aと
第1室61単独で用いても耐熱性、耐久性のすぐれた流
体振動検出装置を得ることができる。
【0031】次に第2の発明の実施例について図5,図
6,図7により説明する。図5は実施例の断面図であ
り、図6,図7は動作の説明図である。この実施例が図
1の実施例と異なる点は、ダイヤフラムを1個としたこ
とと、ダイヤフラムを外周端でなく外周端よりも内側で
支持することである。なお、図1の実施例と共通する部
分は、同一番号を付して説明を省略する。
【0032】図において、ダイヤフラム70はその外周
部で固定されるのではなく外周よりも内側でしかも圧電
セラミック72よりも外側となる円周上で支持される。
すなわち、ダイヤフラム70は両面から同芯上のOリン
グ80,81により挾圧・支持される。このOリング8
0,81は、それぞれハウジング82,83の内側に形
成された円筒状の凸起84,85の先端に保持されて位
置決めされる。
【0033】また、ハウジング82,83はその当接面
を貫通する複数個の位置決めピン86により位置決めさ
れてOリング80,81を支持する凸起84,85の相
対位置が保持される。凸起84,85の内側のダイヤフ
ラム70に対向するハウジング82,83の面には断面
円形をした凹部87,88が設けられており、互いに気
密な圧力室89,90が形成されている。
【0034】凸起84,85の外側のダイヤフラム70
に対向するハウジング82,83の面には円環状凹溝9
1,92が設けられて、空洞93が形成されている。こ
の空洞93は密閉空間とならないように、外気または測
定流体に連通させる。本実施例では導圧口94によって
圧力室90と連通させてある。圧力室90はハウジング
83及び82に設けた導圧口95及び96を介して、ま
た圧力室89はハウジング82に設けた導圧口97を介
して、フタ98に形成されている導圧口9及び8とそれ
ぞれ連通している。なお、99は圧力室90を気密に保
つフタである。
【0035】次に、動作について図6,図7により説明
する。カルマン渦流量計等の流体振動圧力は導圧口8,
9を経由して圧力室89,90に伝わる。この伝えられ
る圧力P1,P2は原理的に逆位相の関係にあるのでダ
イヤフラム70を図6の点線のように変形させるので、
圧電セラミック72ではこの変形に対応した正弦波状の
出力電圧が発生する。このとき空洞93には、片側の導
圧口9の圧力P2が導かれているだけなのでダイヤフラ
ム70の外側の部分100には外力が加えられない。
【0036】一方、図7のように外部振動が加えられる
と振動加速度はダイヤフラム70の全体に作用するの
で、ダイヤフラム70の内側と外側とでは変形が逆向き
になる。いま図中Aの向きに加速度が加わったとする
と、ダイヤフラム70の中央部101には自身の慣性力
がAの向きに発生し、それに対してダイヤフラム70の
周縁部100に発生する慣性力が、中央部101を逆向
きに変位させるように作用する。
【0037】従って、この周縁部100の質量あるいは
支点となるOリング80,81の位置を最適に選定する
ことで、振動によりダイヤフラム70の中央部101に
発生する変形を打消すことができ、外部振動によるノイ
ズ発生を防止することができる。また、外部振動がない
場合の流体圧力の変動に対してはダイヤフラム70の周
縁部100両面に均等に圧力が作用し、いわばフリー状
態となるのでダイヤフラム70の中央部101は周縁部
100の影響を受けることがない。
【0038】このように実施例によれば、圧力を検出す
るダイヤフラム70を金属基板71とその少なくとも片
面のほぼ中央部に無機系の圧電体である圧電セラミック
72とを積層・固定して構成すると共に、半径方向で少
なくとも片面を気密に円筒状の凸起84,85等により
支持し、ダイヤフラム70の両面に2つの圧力室を形成
し、これらの圧力室にカルマン渦やフルイディック流量
計等の流体振動圧力P1,P2を導くようにしたので、
外部振動によるダイヤフラム70の中央部101の変形
を周縁部100に発生する慣性力の曲げモーメントによ
って打消すことができる。それにより、一枚のダイヤフ
ラム70を用いた構成であっても外部振動の影響を受け
ずに低流速の微小圧力信号を検出できる利点がある。
【0039】また、ダイヤフラム70は一枚で良いの
で、構成も簡単でかつコストを低下させる実用的利点が
ある。さらにこの方式は、ダイヤフラム70に加わる慣
性力の曲げモーメントを利用するのでダイヤフラム70
には剛性が必要である。そのため、従来装置のような膜
状体では原理的にも上述したような作用・効果が得られ
ず、金属ダイヤフラムを使用したことにより、初めて振
動を消去できるものである。また、中・高温流体への適
用や、検出圧力が大きく強度が必要な用途にも適用でき
る利点がある。
【0040】次に第3の発明の実施例について図8によ
り説明する。なお、図中で前述の実施例と共通する部分
は同一番号を付して説明を省略する。本実施例は第2の
発明の実施例のように構成した圧力検出素子を2つ備え
ており、2つの素子の出力を電気的に加減処理して振動
ノイズと流体振動圧力とのS/N比を一層改善したもの
である。
【0041】図において、ハウジング83の下面側には
ダイヤフラム70a,70bを支持する円筒状の支持体
102a,102bと、その内側の同芯の円形凹部88
a,88bと、外側の円環状の凹溝92a,92bとが
形成されている。またハウジング82の上面側にはダイ
ヤフラム70a,70bに対向した円形の凹部87a,
87bが設けられている。これらのハウジング82とハ
ウジング83とが気密に接着固定されてダイヤフラム7
0a及び70bの両側に圧力室89aと90a及び89
bと90bとがそれぞれ形成される。
【0042】さらに圧力室89aは導圧口8に連通する
と共に導圧孔103a,104bを介して圧力室90b
と、また圧力室89bは導圧口9に連通すると共に導圧
孔103b,104aを介して圧力室90aと連通して
いる。第2の実施例ではダイヤフラム70を両側からO
リング80,81で保持する構造としているが本実施例
のように支持体102a,102bにダイヤフラム70
a,70bの片側を接着固定しても同一機能が得られ
る。
【0043】上記構成において、カルマン渦流量計等の
流体振動圧力を導管79a,79bを介して導圧口8,
9へ導くと、ダイヤフラム70a,70bは互いに逆向
きの圧力を受けて変位する。圧電セラミック72a,7
2bは分極方向を同じにして金属板71a,71bに固
定してあるので、出力電圧は逆位相となり、図3の場合
と同様に電極75a,75bを接続することにより圧電
セラミック72a,72bの出力の和を求めることがで
きる。
【0044】一方、ダイヤフラム70a,70bの面に
垂直方向に加わる外部振動は第2の発明の実施例と同様
にして消去されるのであるが、圧電セラミック72a,
72bは有限な大きさを持っているので、この大きさの
中でダイヤフラム70a,70bの慣性力による変形を
全く無くすことは理論的に不可能でありノイズ除去には
限界がある。しかしながら、外部振動はダイヤフラム7
0a,70bを同じ向きに変位させるので前述のように
圧電セラミック72a,72bの大きさによって生じる
出力の未消去分は同位相となり、前述した第1の発明の
実施例のように各出力線を結線することによりノイズ成
分を打消すことができる。すなわち、一枚のダイヤフラ
ムを使用する場合に比べて信号成分は2倍になると共
に、振動ノイズは消去されるので、S/N比の非常に高
い出力が得られる。
【0045】この第3の発明の実施例は、第2の発明の
実施例によるダイヤフラムを2個用いて、流体振動圧力
によってダイヤフラムを互いに逆向きに変位させるとと
もに、ダイヤフラム面に垂直に作用する外部振動加速度
に対しては、ダイヤフラムが同じ向きに変位することを
利用して変位の向きに対応した極性を持つ出力が得られ
るように圧電体を配置し、さらに両ダイヤフラムの出力
について電気的に和、及び差をとるようにしたのであ
る。その結果、流体振動圧力の信号は倍になる一方、外
部振動によるダイヤフラムの変形成分の中から圧電体の
大きさにより生じる不平衡成分をも消去できるので、外
部振動の影響をさらに受けないようにして低流速域を検
出できる利点がある。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
無機系の圧電体を用いたことにより、耐熱性が増して熱
的な特性も安定するとともに、圧電特性、寸法の経年変
化が少なくなり耐久性が向上する。同様に、ダイヤフラ
ム本体が金属であるため、強度が増し過渡時の過大圧力
に対しても十分な強度を得ることができて耐久性を増
す。また、圧電体を中央部のみに配設することにより、
ダイヤフラム自体が軽量となり、慣性力の影響が少なく
なり、その分S/N比が改善されて、高精度の計測が可
能になる。特に、軽量金属によりダイヤフラムを形成し
た場合はさらに測定精度が向上する。
【0047】第2の発明によれば、ダイヤフラムの外形
をほぼ円形とし、その内側の同心の円周上で支持するこ
とで、ダイヤフラムに垂直方向の外力が加えられて有害
な慣性力が発生した場合、支持部の内外でダイヤフラム
自体に発生する慣性力によるモーメントが釣り合う。そ
れにより、ダイヤフラムの中心部での平面度が保たれる
ことになり、圧電体に発生する歪みが最小限となってノ
イズの発生を最小限度に抑えて、高精度の計測を可能に
する。
【0048】第3の発明によれば、流体振動検出装置を
2個並設したことにより、流体振動検出装置1個だけで
は除去されなかった外力によるノイズ信号についても電
気的な加減処理を加えると消去することが可能になり、
より高精度の計測を可能にする。
【0049】第4の発明によれば、圧電体に接続される
リード線が圧力室内部で固定されることにより、圧力室
内で流体圧の変動や外部振動が加えられてもノイズの発
生原因になることがなくなり、より高精度の計測を可能
にする。以上の各発明では、それぞれ流体振動圧の周波
数を測定する際に、外部振動によるノイズの発生を少な
くし、またそれでも発生したノイズについては、消去す
るようにして、S/N比を改善し、低速流域での計測範
囲を拡大するとともに耐久性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第4の発明の実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1の要部の拡大図ある。
【図3】図1の実施例の電気的構成を示す回路図であ
る。
【図4】図1の実施例をカルマン渦流量計に適用した状
態を示す図である。
【図5】第2の発明の実施例を示す断面図である。
【図6】図5の実施例の動作を説明する図である。
【図7】図5の実施例の動作を説明する図である。
【図8】第3の発明の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図9】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
8 第1導圧口 9 第2導圧口 31 第1連通孔 32,34 貫通孔 35 第11圧力室 36 第22圧力室 37 第2連通孔 38,39 貫通孔 40 第21圧力室 41 第12圧力室 61 第1圧力室 62 第2圧力室 70a,70b ダイヤフラム 71a,71b 金属板 72a,72b 圧電セラミック 73a 圧電基体 74a,74b,75a,75b 電極 76a,76b リード線 80,81 Oリング 84,85 凸起 89,90 圧力室 94,95,96,97 導圧口 100 周縁部 101 中央部 102a,102b 支持体 103a,103b,104a,104b 導圧孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 則行 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラムにより中央を仕切られて形
    成された2つの圧力室にそれぞれ2系統の流体圧を導入
    して、両流体圧の差圧により発生するダイヤフラムの変
    位を電気信号として取り出して流体の圧力振動を検出す
    る流体振動検出装置において、金属薄膜の中央部表面に
    無機系の圧電体を一体的に接着してダイヤフラムを形成
    したことを特徴とする流体振動検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体振動検出装置におい
    て、ダイヤフラムの外形をほぼ円形にするとともに、圧
    電体の外側であってかつダイヤフラム外周よりも内側位
    置の同心の円周上でダイヤフラムを密着支持して圧力室
    を区分する円筒状の支持部を備えたことを特徴とする流
    体振動検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の流体振動検出装
    置を2個、その圧電体の分極方向を同一とするとともに
    ダイヤフラムの面方向を一致させて並設し、両ダイヤフ
    ラムに対する一方の側の両圧力室に2系統の流体圧をそ
    れぞれ導入するとともに、一方の側の両圧力室に導入さ
    れた流体圧をそれぞれ分岐し交差させてから他方の側の
    圧力室に導入することを特徴とする流体振動検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の流体振動検
    出装置において、圧電体に接続されたリード線を、ダイ
    ヤフラム表面およびダイヤフラムの支持部に固定してか
    ら圧力室外部に引き出したことを特徴とする流体振動検
    出装置。
JP4097133A 1992-03-23 1992-03-23 流体振動検出装置 Withdrawn JPH05264302A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100981280B1 (ko) * 2008-08-12 2010-09-10 한국과학기술원 유체속도 측정센서의 제조방법과 그 제조방법으로 제조된 측정센서 및 이를 이용한 유체속도 측정방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100981280B1 (ko) * 2008-08-12 2010-09-10 한국과학기술원 유체속도 측정센서의 제조방법과 그 제조방법으로 제조된 측정센서 및 이를 이용한 유체속도 측정방법

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