JPH05264468A - 多層半導体基板等における内部欠陥の検出方法及び装置 - Google Patents

多層半導体基板等における内部欠陥の検出方法及び装置

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JPH05264468A
JPH05264468A JP9236292A JP9236292A JPH05264468A JP H05264468 A JPH05264468 A JP H05264468A JP 9236292 A JP9236292 A JP 9236292A JP 9236292 A JP9236292 A JP 9236292A JP H05264468 A JPH05264468 A JP H05264468A
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Kazuo Moriya
一男 守矢
Hideo Wada
英男 和田
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層半導体基板等における内部欠陥の検出
を、欠陥が存在する各層の位置や深さを特定して検出で
きるようにする。 【構成】 被検物体の表面および内部における光情報を
それぞれ比較的多く発生させる波長の第1および第2の
光を被検物体に入射させ、各入射光毎に得られる光情報
を比較して内部欠陥を検出する。あるいは、入射レーザ
ビームの屈折光が所定の小さな横断面を有し、その屈折
光によって生じる散乱像を、その屈折光の光軸と所定の
角度を有して交差する光軸上において前記顕微鏡により
得、得られた散乱像に含まれる欠陥像の深さ位置をその
欠陥像の視野内位置に基いて特定する。あるいはまた、
被検物体面の法線は観察光学系の光軸に対してある角度
をなしており、観察光学系の焦点合せに際しては、顕微
鏡の焦点面において所定のパターンを結像させ、被検物
体面上のこのパターンの投影像に基き顕微鏡と被検物体
間の距離を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多層構造を有する半
導体ウエハ等の被検物体の内部欠陥を、レーザ光等を用
いて照明し、その散乱光等を観察して検出する方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Si結晶の多層構造を有する半導
体ウエハ等の各層内の欠陥を観察する方法としては、波
長1800nmのレーザ光を、そのビーム径を拡げてウ
エハに照射してその散乱光を観察する方法(T. Ogawa,
Lu Taijing and K. Toyoda, Jpn. J. Appl. Phys. 30(1
991)L1393)、Arレーザ等の固定波長のレーザをウエハ
に入射し、その反射光を観察する方法(E. F. Steigmei
er and H. Auderset, Applied Physics A, (1990)531)
等が知られている。
【0003】また、本発明者らの出願による特開平4−
24541号においては、入射レーザの波長を変えてウ
エハへの侵入深さを変化させることによって、ウエハ表
面からの特定深さの散乱像を得ることが知られている。
【0004】一方、このような欠陥の観察に用いられる
顕微鏡における自動焦点機構においては、顕微鏡側から
レーザ光をウエハに照射し、その反射光を観察する方法
が用いられている。また、特定のパターンを投影し、そ
の像を観察することによって焦点を合わせる方法も知ら
れている。
【0005】しかしながら、前記固定波長のレーザを用
いる方法においては、欠陥が表面に存在するのか内部に
存在するのかが特定できないという問題がある。また、
特開平4−24541号記載の方法においては、深さ方
向の分解能が4〜5μmであり、Si結晶の多層構造に
おいて層の厚さがレーザ光の波長程度の数千Åの場合に
は、この分解能は低過ぎて、やはり、欠陥が表面に存在
するのか内部に存在するのかが特定できない。
【0006】また、前記反射光を観察する焦点合せの方
法においては、レーザ光軸に対するウエハ法線の傾きが
±5°程度以内でなければ焦点を合わせることができな
いという問題がある。また、前記投影像を観察する焦点
合せ方法においては、これを積極的に傾けた試料に適用
するには特別の機構を必要とする。すなわち、パターン
を観察したい場所に投影してしまうと、焦点合せ後、パ
ターンがその後の計測に邪魔になるので、その対策が必
要になる。
【0007】そこで本発明は、このような従来技術の問
題点に鑑み、多層構造を有する半導体ウエハ等の多層半
導体基板等における内部欠陥の検出を、欠陥が存在する
各層の位置や深さを特定して検出できるようにすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、被検物体に所定の光を入射させ、それによ
って生じる被検物体からの光情報を観察光学系を介して
得、得られた光情報に基いて被検物体の内部欠陥を検出
する方法において、被検物体の表面における光情報を比
較的多く発生させる波長の第1の光と、被検物体の内部
における光情報を比較的多く発生させる波長の第2の光
とを被検物体に入射させ、各入射光毎にそれによって発
生する光情報を得、これら双方の光情報を比較して内部
欠陥を検出するようにしている。
【0009】光情報としては、散乱光、蛍光、正反射光
のいずれによるものでもよいが、第1および第2の入射
光の波長をそれぞれ適宜選択することにより、あるいは
光情報として得るべき散乱光の散乱方向を空間フィルタ
により選択することにより、被検物体表面の微細構造に
よる回折光の影響を受けないようにして光情報を得るこ
とが好ましい。
【0010】第1および第2の入射光の入射面における
ビーム径が、観察光学系の視野と同程度であれば、被検
物体を二次元的に走査する必要はない。
【0011】被検物体がSi結晶の多層構造を有するウ
エハである場合は、第1の入射光と第2の入射光の波長
は双方とも400〜2000nmの範囲内であり、また
は、第1の入射光の波長は200〜650nmの範囲で
あるのが好ましい。また、第1の入射光を波長400〜
1330nmのレーザ光とし、第2の入射光をその二次
高調波とし、これら基本波と二次高調波を同時に被検物
体に入射させるようにしてもよく、あるいは第1の入射
光と第2の入射光を別個に波長可変レーザ装置から発す
るようにしてもよい。
【0012】本発明の他の態様においては、被検物体に
レーザビームを入射させ、それによって生じる被検物体
からの散乱光による散乱像を顕微鏡を介して得、これに
基いて被検物体の内部欠陥を検出する方法において、入
射レーザビームを、被検物体内におけるその屈折光が所
定の小さな横断面を有するようにするとともに、その屈
折光によって生じる散乱像を、その屈折光の光軸と所定
の角度を有してほぼ交差する光軸上において前記顕微鏡
により得、得られた散乱像に含まれる欠陥像の被検物体
における深さ位置をその欠陥像が存在する前記顕微鏡の
視野内位置に基いて特定することを、入射レーザビーム
で被検物体を二次元的に走査しながら行うことを特徴と
する。
【0013】この場合、例えば、被検物体面の法線は顕
微鏡の光軸に対して5〜35°の角度をなし、顕微鏡の
焦点面において所定のパターンを結像させ、被検物体面
上のこのパターンの投影像に基き顕微鏡と被検物体間の
距離が調整される。
【0014】さらに別の態様においては、被検物体に所
定の光を入射させ、それによって生じる被検物体からの
光情報を観察光学系を介して得、得られた光情報に基い
て被検物体の内部欠陥を検出する方法において、被検物
体面の法線は観察光学系の光軸に対してある角度をなし
ており、観察光学系の焦点合せに際しては、顕微鏡の焦
点面において所定のパターンを結像させ、被検物体面上
のこのパターンの投影像に基き顕微鏡と被検物体間の距
離を調整することを特徴としている。
【0015】いずれの態様においても、得られる光情報
は、通常、光電変換により画像データに変換される。
【0016】
【作用】被検物体の表面および内部における光情報をそ
れぞれ比較的多く発生させる波長の第1および第2の光
を被検物体に入射させると、第1の光に起因する散乱光
には被検物体表面に存在する欠陥からの光情報が、被検
物体内部に存在する欠陥からの光情報よりも多く含ま
れ、第2の光に起因する散乱光には被検物体内部に存在
する欠陥からの光情報が、被検物体表面に存在する欠陥
からの光情報よりも多く含まれることになる。したがっ
て、各入射光毎にそれによって発生する光情報を得、こ
れら双方の光情報を比較して、例えば第2の光によって
得られる光情報から第1の光によって得られる光情報を
取り除くことにより、真に内部に存在する欠陥のみが検
出される。
【0017】本発明の他の態様においては、入射レーザ
ビームを被検物体に入射させると、被検物体内における
その屈折光は所定の小さな横断面を有するため、その屈
折光が照明する被検物体内の領域は、光軸に沿った直線
状の、あるいは平面状等の領域となる。したがって、こ
の領域を、その屈折光の光軸と所定の角度を有して交差
する光軸上において前記顕微鏡により観察する場合、顕
微鏡の視野内における散乱像の各部分の深さはその視野
内における位置と対応することになる。したがって、視
野内の欠陥像は、その視野内位置としての深さの情報と
ともに検出される。
【0018】なお、本発明のさらに他のあるいはより詳
細な特徴、目的、作用効果等は、以下の実施例を通じて
明らかにされる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る欠陥検出装
置の概略的な構成図である。図に示すようにこの装置
は、観察用のレーザ光101を出力するレーザ装置10
3、レーザ光101を被検物体105に照射するための
集光レンズ107、照射レーザ光101に起因する被検
物体105からの散乱光を受光し、その散乱像を拡大す
る顕微鏡109、その拡大散乱像を光電変換してその散
乱像の画像信号を得るための撮像素子111、被検物体
105に対する顕微鏡109の焦点を合わせるために用
いるパターンを被検物体105上に投影する手段11
3、被検物体105をその法線と顕微鏡109の光軸と
がなす角度θが5〜35°となるように保持し、不図示
の駆動手段により移動されるステージ115を備える。
顕微鏡109は対物レンズ117および結像レンズ11
9を有する。投影手段113は、空間変調素子パターン
121、光源123、光源123が発する光を空間変調
素子パターン121に照射する凸レンズ125、拡散板
127および凸レンズ129、ならびに、これにより照
明されたパターン121を顕微鏡109の焦点位置に結
像させるための投光用レンズ131およびハーフミラー
133を備える。パターン121は投光用レンズ131
の焦点面に配置される。
【0020】図2は、図1の装置による被検物体105
の観察原理を説明するための原理図である。図中、20
1は前記撮像素子111と結像レンズ119を含むTV
カメラ観察系であり、これと対物レンズ117とにより
観察系を構成する。被検物体105表面の法線、観察系
の光軸、および入射レーザビーム101の光軸は同一平
面内に含まれ、かつ被検物体105と入射レーザビーム
101の光軸とがなす角度βは10〜60°、その屈折
光の光軸と被検物体105の法線とがなす角度αはほぼ
16°に設定される。TVカメラ観察系201の視野2
03は、被検物体105の層1b〜4bの各層の深さに
対応させて計測領域1a〜4aが区切られている。
【0021】この構成において、欠陥を検出するために
は、まず、焦点合せ用のパターン121の像を被検物体
105上に投影し、パターン121の投影像のコントラ
ストが計測領域2aと3aの中間において最大になるよ
うにステージ115位置を制御する。次に、この焦点位
置が層2bと3b間の境界の深さ位置に対応するよう
に、ステージ115を所定の距離移動させる。次に、レ
ーザビーム101の集光点205が所望の検出対象層で
ある計測領域1a,2a,3aおよび4aに対応する位
置に位置するようにレーザビーム101の位置を調整す
る。これにより、視野203内の計測領域1a〜4aは
層1b〜4bに対応し、したがって、観察系の焦点深度
が被検物体105における各層1b〜4bをカバーする
程度であれば、視野203内の欠陥等の像がそれが存在
する層の情報とともに得られることになる。なお、この
場合の被写界深度は、例えば、観察系の倍率が20倍に
おいて約40μm、50倍で15μm程度である。ま
た、パターン121の投影は、観察の妨げにならないよ
うに、不要になった時点で停止する。パターン121と
して、観察に支障となる模様のないものを用いた場合は
この限りでない。
【0022】また、視野203を越える範囲での検出を
行うために、レーザビーム101を被検物体105の最
大傾斜方向に対して直角な方向に往復移動させるととも
に、被検物体105をその最大傾斜方向に平行に移動さ
せることにより、図3に示すように、被検物体105
の、例えば、200×200×16μm程度の立体領域
をラスタ・スキャン的に走査する。これにより、その領
域における欠陥の散乱像が、いずれの計測領域1a〜4
aにおいて検出されたかという深さ位置の情報とともに
得られる。
【0023】図4はこの検出における分解能を説明する
ための説明図である。同図に示すように、レーザビーム
101による走査における各走査線間の間隔によって規
定される被検物体105の表面方向の分解能を約0.4
μm、レーザビーム101の被検物体105における屈
折角αを約16°とすれば、深さ方向の分解能は約1.
4μmとなる。この深さ分解能は1μm程度まで向上さ
せることができる。
【0024】図5は本発明の他の実施例に係る欠陥検出
方法を示す模式図である。ここではレーザ装置として、
色素レーザやTiサファイヤレーザ等の波長可変レーザ
を用い、それが発する光束101をコリメータ301を
介して拡大して被検物体105に照射する。そしてTV
カメラ観察系201の視野内における計測領域の区分は
不要である。また、被検物体105面の法線方向はTV
カメラ観察系201の光軸方向と一致させる。それ以外
は、図1の場合と同様の構成である。
【0025】図6は、被検物体105として用いられ
る、Si結晶の多層構造を有するSOI(Silicon on I
nsulator)構造ウエハの断面図である。このウエハはS
i基板401、その上に形成された厚さ0.2μmの酸
化膜(SiO2 )層403、およびその上に形成された
厚さ1μmのSi層405を有する。
【0026】この構成において、欠陥を検出するに際
し、観察系の焦点を、上述と同様にしてウエハの表面に
合わせる。ただしここでは、その焦点深度内のSi層4
05およびSiO2 層403に局在する欠陥を検出する
ので、焦点位置をさらに調整する必要はない。そして、
レーザビーム101を、その照射領域がTVカメラ観察
系201の視野と一致するように照射して観察を行う。
【0027】図7はレーザビームを前記ウエハに照射し
たときの様子を示す説明図である。同図(a)はウエハ
表面での反射率が大きい場合を示し、同図(b)はこれ
が小さい場合を示す。また、各図(a)および(b)の
左側のグラフは入射強度I0の入射レーザビーム101
による屈折光の光強度Iのウエハ深さDに対する変化を
示すグラフである。なお、曲線509は吸収による減衰
カーブである。
【0028】同図に示すように、入射レーザ光101
は、反射光501と屈折光503とに分離するが、ウエ
ハ表面(屈折率≒3.5のSi結晶)とSiO2 層40
3(屈折率≒1.5)表面での反射光の干渉によって、
ウエハ表面での反射率Rは、Si結晶のみのウエハの場
合よりも、レーザ光の波長λに応じ、図8に示すように
大きな幅で変動する。そして反射率が大きな場合(λ
2 ,λ4 ,…,λ12)は、同図(a)に示すように、S
i層405とSiO2 層403との境界にある欠陥50
5からの散乱光507の強度は小さく、反射率が小さな
場合(λ1 ,λ3 ,…,λ11)は、同図(b)に示すよ
うに、逆に大きくなる。
【0029】したがって、反射率の低い波長λ1 ,λ
3 ,…,λ11のレーザ光101を用いて層405,40
3内部の欠陥からの散乱像を有効に検出し、反射率の高
い波長λ2 ,λ4 ,…,λ12のレーザ光を用いてウエハ
表面の塵埃や傷からの散乱像を主体に検出する。そし
て、これらの散乱像を比較することにより、表面の欠陥
と内部欠陥とを鮮明に区別する。また、図8に示すよう
に、前記干渉による反射強度の振動は、波長400nm
以上において観察される。したがって、層内部には波長
400〜2000nmの光が十分入るので、この波長範
囲のレーザ光を使用して内部欠陥を観察し、一方、波長
400nm未満の光は層内部に侵入しないので、波長2
00〜650nmのレーザ光または普通の光を用いて表
面欠陥を観察し、そして内部欠陥と表面欠陥とを識別す
るようにしてもよい。
【0030】なお、レーザビームの波長を変化させる代
わりに、図9に示すように、波長λのレーザ光801
を、2次高調波発生素子803を介して波長λ/2(=
400〜1300nm)の基本波と波長λの二次高調波
の混合光805とし、これをウエハに入射させ、その表
面欠陥と内部欠陥からの散乱光を、それぞれ基本波と二
次高調波の散乱光として別の観察系を用いて画像化する
ようにしてもよい。
【0031】図10はこのようにして得られる散乱像の
一例を示す。ただし、被検物体105であるウエハとし
ては、Si層405の厚さが1μm、SiO2 層403
の厚さが0.4〜0.5μmであり、図11に示すよう
に、表面の半分はそのままの面11であるが、他の半分
はエッチングにより内部欠陥のピット13を露出させた
面14としたものを用いている。図10(a)は波長9
40nmのレーザ光による内部散乱像が顕著に現れた5
00μm四方の視野の様子を示し、同図(b)は波長1
000nmのレーザ光による表面散乱像が顕著に現れた
同じ部分の視野の様子を示している。部分11aは面1
1に対応し、部分14aは面14に対応する。図10
(b)においては、部分11aにおいて表面11上の塵
埃の像が現われており、部分14aでは面11上の微小
な無数のピット像が現われている。図10(a)の部分
11aおよび14aにおいては、表面の微小なピット像
は現われず、表面の大きなごみや傷および内部欠陥が無
数に現われている。
【0032】図12は、このウエハにおける入射光の波
長λに対する反射率Rおよび散乱強度Sの変化を示すグ
ラフである。図中、曲線151は計算による反射率の変
化、曲線153は実測による反射率の変化、曲線155
は表面欠陥からの散乱強度の変化、曲線157は内部欠
陥からの散乱強度の変化をそれぞれ示す。このグラフか
ら、内部欠陥の検出には波長940nmのレーザ光が適
し、表面欠陥の検出には波長1000nmのレーザ光が
適することが分かる。
【0033】図13(a)および(b)は別の被検物体
105の同じ場所を、その内部まで到達する波長100
0nmのレーザ光、および波長451nmのレーザ光で
観察したときの500μm四方の視野の様子をそれぞれ
示す。両者を比較することにより、内部欠陥からの散乱
像を認識することができる。
【0034】図14に示すように、被検物体105が、
表面に微細構造を有するようなウエハである場合は、そ
の微細構造が存在する部分については、それと等価的な
厚さの層が存在するものとして、同様にして名部欠陥お
よび表面欠陥を観察することができる。ただしこの場
合、微細構造による回折光が観察光学系中に侵入して内
部欠陥505が観察できなくなるのを防止するため、観
察光学系中に、回折光183を遮断するためのフィルタ
(マスク)181が設けられる。正反射光185は、何
ら問題を生じない。
【0035】図15〜17はそれぞれ、本発明のさらに
他の実施例に係る欠陥検出装置の構成を示す概略図であ
る。これらの装置は、波長400〜2000nmのレー
ザ光によって被検物体105の内部と表面の欠陥を検出
し、波長200〜650nmのレーザ光によって表面欠
陥を検出するものである。
【0036】図15の装置においては、レーザビーム1
01は凹レンズ163によりビーム径が拡大され、コリ
メータレンズ161によって平行光とされ、そしてハー
フミラー171を介して観察系の光路に導入され、対物
レンズ117を経て被検物体105に照射される。そし
て前記のようにレーザビーム101の波長を変えて表面
欠陥の正反射像と内部欠陥の正反射像を、対物レンズ1
17、結像レンズ119および撮像素子111を介し、
電気信号として得るようになっている。
【0037】図16の装置においては、波長λ1 とλ2
のレーザ光をハーフミラー169を介して混合したレー
ザビーム101を用いて被検物体105を照明し、その
正反射光をダイクロイックミラー173により波長λ1
成分とλ2 成分に分割し、そして波長λ1 成分により被
検物体105表面を結像レンズ119および撮像素子1
11を経て観察するとともに、波長λ2 成分により、被
検物体105の内部からの正反射像を、結像レンズ16
5および撮像素子167を経て観察する。
【0038】図17の装置においては、レーザビーム1
01の中央部分の光束をマスク175により遮断し、周
辺部分の光束のみをミラー177および対物レンズ11
7の周辺部を介して被検物体105に照射し、その正反
射像を対物レンズ117の中央部分を介して得る。他
は、図15の場合と同様である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
検物体の表面および内部における光情報をそれぞれ比較
的多く発生させる波長の第1および第2の光を被検物体
に入射させ、各入射光毎に得られる光情報を比較して内
部欠陥を検出するようにしたため、多層構造を有する半
導体ウエハ等の多層半導体基板等における内部欠陥を、
表面の欠陥から明確に区別して検出することができる。
【0040】また、入射レーザビームを、被検物体内に
おけるその屈折光が所定の小さな横断面を有するように
するとともに、散乱像を、その屈折光の光軸と所定の角
度を有して交差する光軸上において前記顕微鏡により
得、得られた散乱像に含まれる欠陥像の深さ位置をその
欠陥像の視野内位置に基いて特定するようにしたため、
欠陥が存在する層や深さを高い分解能で検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る欠陥検出装置の概略
的構成図である。
【図2】 図1の装置による被検物体の観察原理を説明
するための原理図である。
【図3】 図1の装置において被検物体をラスタ・スキ
ャン的に走査する様子を示す説明図である。
【図4】 図1の装置による検出における分解能を説明
するための説明図である。
【図5】 本発明の他の実施例に係る欠陥検出方法を示
す模式図である。
【図6】 図5の装置において被検物体として用いられ
る、Si結晶の多層構造を有するSOI構造ウエハの断
面図である。
【図7】 図5の装置においてレーザビームをウエハに
照射したときの様子を示す説明図である。
【図8】 図6に示すようなウエハの表面での反射率
が、Si結晶のみのウエハの場合よりも、レーザ光の波
長λに応じ、大きな幅で変動する様子を示すグラフであ
る。
【図9】 波長λのレーザ光を、2次高調波発生素子を
介して波長λ/2の基本波と波長λの二次高調波の混合
光とする様子を示す説明図である。
【図10】 図5の装置において図11のウエハを観察
した場合に得られる散乱像の一例を示す模式図である。
【図11】 図10の散乱像が得られたウエハを示す模
式図である。
【図12】 図11のウエハにおける入射光の波長λに
対する反射率Rおよび散乱強度Sの変化を示すグラフで
ある。
【図13】 図5の装置において別の被検物体を観察し
たときの様子を示す模式図である。
【図14】 被検物体が表面に微細構造を有するような
ウエハである場合において欠陥を観察する様子を示す模
式図である。
【図15〜17】 本発明のさらに他の実施例に係る欠
陥検出装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
101:レーザ光、103:レーザ装置、105:被検
物体、107:集光レンズ、109:顕微鏡、111:
撮像素子、113:投影する手段、115:ステージ、
117:対物レンズ、119:結像レンズ、121:空
間変調素子パターン、123:光源、125,129:
凸レンズ、127:拡散板、131:投光用レンズ、1
33:ハーフミラー、163:凹レンズ、161:コリ
メータレンズ、167:撮像素子、169:ハーフミラ
ー、171:ハーフミラー、173:ダイクロイックミ
ラー、175:マスク、177:ミラー、183:回折
光、181:フィルタ(マスク)、185:正反射光、
201:TVカメラ観察系、203:視野、1b〜4
b:層、1a〜4a:計測領域、301:コリメータ、
401:Si基板、403:酸化膜(SiO2 )層、4
05:Si層、501:反射光、503:屈折光、50
5:欠陥、507:散乱光、801:波長λのレーザ
光、803:2次高調波発生素子、805:混合光
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項23
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 本発明の他の態様においては、被検物体
にレーザビームを入射させ、それによって生じる被検物
体からの散乱光による散乱像を顕微鏡を介して得、これ
に基いて被検物体の内部欠陥を検出する方法において、
上記に加え、入射レーザビームを、被検物体内における
その屈折光が所定の小さな横断面を有するようにすると
ともに、その屈折光によって生じる散乱像を、その屈折
光の光軸と所定の角度を有してほぼ交差する光軸上にお
いて前記顕微鏡により得、得られた散乱像に含まれる欠
陥像の被検物体における深さ位置をその欠陥像が存在す
る前記顕微鏡の視野内位置に基いて特定することを、入
射レーザビームあるいは被検物体を二次元的に走査しな
がら行うことをさらに特徴とする。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物体に所定の光を入射させ、それに
    よって生じる被検物体からの光情報を観察光学系を介し
    て得、得られた光情報に基いて被検物体の内部欠陥を検
    出する方法において、被検物体の表面における光情報を
    比較的多く発生させる波長の第1の入射光と、被検物体
    の内部における光情報を比較的多く発生させる波長の第
    2の入射光とを被検物体に入射させ、各入射光毎にそれ
    によって発生する光情報を得、これら双方の光情報を比
    較して内部欠陥を検出することを特徴とする内部欠陥検
    出方法。
  2. 【請求項2】 光情報は散乱光によるものであり、第1
    および第2の入射光の波長をそれぞれ適宜選択すること
    により、被検物体表面の微細構造による回折光の影響を
    受けないようにして光情報を得る、請求項1に記載の内
    部欠陥検出方法。
  3. 【請求項3】 光情報は散乱光によるものであり、光情
    報として得るべき散乱光の散乱方向を空間フィルタによ
    り選択し、被検物体表面の微細構造による回折光の影響
    を受けないようにして光情報を得る、請求項1記載の内
    部欠陥検出方法。
  4. 【請求項4】 第1および第2の入射光の入射面におけ
    るビーム径は、観察光学系の視野と同程度であり、被検
    物体を二次元的に走査する必要がない請求項1記載の内
    部欠陥検出方法。
  5. 【請求項5】 被検物体はSi結晶の多層構造を有する
    ウエハであり、第1の入射光と第2の入射光の波長は4
    00〜2000nmの範囲内である請求項1記載の内部
    欠陥検出方法。
  6. 【請求項6】 被検物体はSi結晶の多層構造を有する
    ウエハであり、第1の入射光の波長は200〜650n
    mの範囲である請求項1記載の内部欠陥検出方法。
  7. 【請求項7】 被検物体はSi結晶の多層構造を有する
    ウエハであり、第2の入射光は波長400〜1330n
    mのレーザ光であり、第1の入射光はその二次高調波で
    あり、これら基本波と二次高調波が同時に被検物体に入
    射される請求項1記載の内部欠陥検出方法。
  8. 【請求項8】 第1の入射光と第2の入射光は波長可変
    レーザ装置から発せられたものである請求項1記載の内
    部欠陥検出方法。
  9. 【請求項9】 被検物体にレーザビームを入射させ、そ
    れによって生じる被検物体からの散乱光による散乱像を
    顕微鏡を介して得、これに基いて被検物体の内部欠陥を
    検出する方法において、入射レーザビームを、被検物体
    内におけるその屈折光が所定の小さな横断面を有するよ
    うにするとともに、その屈折光によって生じる散乱像
    を、その屈折光の光軸と所定の角度を有してほぼ交差す
    る光軸上において前記顕微鏡により得、得られた散乱像
    に含まれる欠陥像の被検物体における深さ位置をその欠
    陥像が存在する前記顕微鏡の視野内位置に基いて特定す
    ることを、入射レーザビームで被検物体を二次元的に走
    査しながら行うことを特徴とする内部欠陥検出方法。
  10. 【請求項10】 被検物体面の法線は顕微鏡の光軸に対
    して5〜35°の角度をなし、顕微鏡の焦点面において
    所定のパターンを結像させ、被検物体面上のこのパター
    ンの投影像に基き顕微鏡と被検物体間の距離を調整する
    ことを特徴とする請求項9記載の内部欠陥検出方法。
  11. 【請求項11】 入射光によって生じる光情報として、
    散乱光によるものの他、欠陥からの光を分光して得られ
    る蛍光によるものを含む請求項1または9記載の内部欠
    陥検出方法。
  12. 【請求項12】 入射光によって生じる光情報は入射光
    によって被検物体から生じる正反射光である請求項1記
    載の内部欠陥検出方法。
  13. 【請求項13】 得られる光情報は光電変換により画像
    データとされる請求項1または9記載の内部欠陥検出方
    法。
  14. 【請求項14】 被検物体に所定の光を入射させ、それ
    によって生じる被検物体からの光情報を観察光学系を介
    して得、得られた光情報に基いて被検物体の内部欠陥を
    検出する方法において、被検物体面の法線は観察光学系
    の光軸に対してある角度をなしており、観察光学系の焦
    点合せに際しては、顕微鏡の焦点面において所定のパタ
    ーンを結像させ、被検物体面上のこのパターンの投影像
    に基き顕微鏡と被検物体間の距離を調整することを特徴
    とする内部欠陥検出方法。
  15. 【請求項15】 被検物体に所定の光を入射させる照明
    手段と、その入射光によって生じる被検物体からの光情
    報を得るための観察光学系と、これによって得られた光
    情報を光電変換して被検物体の内部欠陥の画像データを
    得る光電変換手段とを備えた内部欠陥検出装置におい
    て、照明手段は被検物体の表面における光情報を比較的
    多く発生させる波長の第1の入射光と、被検物体の内部
    における光情報を比較的多く発生させる波長の第2の入
    射光とを被検物体に入射させるものであり、画像データ
    を得る手段は第1および第2の各入射光毎に画像データ
    を得るものであることを特徴とする内部欠陥検出装置。
  16. 【請求項16】 観察光学系を介して得られる光情報は
    散乱光によるものであり、照明手段は第1および第2の
    入射光の波長をそれぞれ適宜選択して照射するものであ
    り、これにより、画像データを得る手段は被検物体表面
    の微細構造による回折光の影響を受けずに画像データを
    得るものである、請求項15記載の内部欠陥検出装置。
  17. 【請求項17】 観察光学系を介して得られる光情報は
    散乱光によるものであり、観察光学系は光情報として得
    るべき散乱光の散乱方向を選択する空間フィルタを有
    し、これにより被検物体表面の微細構造による回折光の
    影響を受けないようにして光情報を得るものである、請
    求項15記載の内部欠陥検出装置。
  18. 【請求項18】 照明手段が被検物体に入射させる第1
    および第2の入射光の入射面におけるビーム径は、観察
    光学系の視野と同程度であり、被検物体を二次元的に走
    査する必要がない請求項15記載の内部欠陥検出装置。
  19. 【請求項19】 被検物体はSi結晶の多層構造を有す
    るウエハであり、第1の入射光と第2の入射光の波長は
    400〜2000nmの範囲内である請求項15記載の
    内部欠陥検出方法。
  20. 【請求項20】 被検物体はSi結晶の多層構造を有す
    るウエハであり、第1の入射光の波長は200〜650
    nmの範囲である請求項15記載の内部欠陥検出方法。
  21. 【請求項21】 被検物体はSi結晶の多層構造を有す
    るウエハであり、第1の入射光は波長400〜1330
    nmのレーザ光であり、第2の入射光はその二次高調波
    であり、照明手段はこれら基本波と二次高調波を同時に
    被検物体に入射させるものである請求項15記載の内部
    欠陥検出装置。
  22. 【請求項22】 照明手段は第1の入射光と第2の入射
    光を発する波長可変レーザ装置を有するものである請求
    項15記載の内部欠陥検出装置。
  23. 【請求項23】 被検物体にレーザビームを入射させる
    照明手段と、この入射レーザビームで被検物体を二次元
    的に走査する手段と、その入射レーザビームによって生
    じる散乱像を得るための顕微鏡と、これによって得られ
    る散乱像を光電変換して画像データとする光電変換手段
    とを備えた内部欠陥検出装置において、照明手段が発す
    る入射レーザビームは被検物体内におけるその屈折光が
    所定の小さな横断面を有するようなものであり、顕微鏡
    はその屈折光によって生じる散乱像を、その屈折光の光
    軸と所定の角度を有してほぼ交差する光軸上において得
    るように配置され、光電変換手段により得られた画像デ
    ータ中に含まれる欠陥像の被検物体における深さ位置
    は、その欠陥像が存在する顕微鏡の視野内位置に基いて
    特定されることを特徴とする内部欠陥検出装置。
  24. 【請求項24】 被検物体面の法線は顕微鏡の光軸に対
    して5〜35°の角度をなし、顕微鏡の焦点面において
    所定のパターンを結像させる手段を有し、顕微鏡と被検
    物体間の距離は被検物体面上のこのパターンの投影像に
    基き調整されることを特徴とする請求項23記載の内部
    欠陥検出方法。
  25. 【請求項25】 観察光学系は、光情報として、散乱光
    によるものの他、欠陥からの光を分光して蛍光をも得る
    ものである、請求項15記載の内部欠陥検出装置。
  26. 【請求項26】 入射光によって生じる光情報は入射光
    によって被検物体から生じる正反射光である請求項15
    記載の内部欠陥検出方法。
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