JPH05267904A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents

積層型誘電体フィルタ

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JPH05267904A
JPH05267904A JP6416092A JP6416092A JPH05267904A JP H05267904 A JPH05267904 A JP H05267904A JP 6416092 A JP6416092 A JP 6416092A JP 6416092 A JP6416092 A JP 6416092A JP H05267904 A JPH05267904 A JP H05267904A
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electrode
resonance
dielectric layer
electrodes
ground electrode
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Takami Hirai
隆己 平井
Shinsuke Yano
信介 矢野
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中心周波数を広範囲に調整でき、かつ微小な調
整が容易な積層型誘電体フィルタを提供する。 【構成】ストリップラインの一端がアース電極に電気的
に接続されて積層型誘電体フィルタを構成する共振素子
1 〜33 と、一端がアース電極2に接続され、各共振
素子の開放端部にそれぞれ誘電体層11 、12 、13
4 を介してそれぞれ対向し、かつ対向する共振素子の
共振周波数を調整するため共振周波数の調整量に応じて
アース電極2との電気的接続が遮断される電極41 〜1
3 、61 〜63 、71 〜73 、81 〜83 とを誘電体内
に設け、目標中心周波数に調整するために、電極とアー
ス電極2との接続を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯用電話機等の高周波
機器に利用するフィルタやアンテナ共用器に使用される
積層型誘電体フィルタに関し、さらに詳細には周波数特
性の調整が可能な積層型誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型誘電体フィルタは、例えば
図10(a)、(b)および(c)に示すように、誘電
体層20の表面にストリップラインからなる共振素子2
1〜23を印刷し、共振素子21には入力用電極25が
電気的に接続される状態に印刷形成し、共振素子23に
は出力用電極27が電気的に接続される状態に印刷形成
し、誘電体層20の表面に誘電体層28を積層したのち
焼成して一体とし、一体とされた誘電体層フィルタの周
囲表面に共振素子21〜23の一端と電気的に接続さ
れ、かつ入力端子部31および出力端子部32を除いて
アース電極29を印刷し、入力端子部31内および出力
端子部32内にそれぞれアース電極29と電気的に絶縁
して入力用電極25に電気的に接続される入力端子24
としての電極およびアース電極29と電気的に絶縁して
出力用電極27に電気的に接続される出力端子26とし
ての電極を印刷し、焼成して構成されている。
【0003】上記した積層型誘電体フィルタは焼成後に
周波数特性が所定の周波数特性であるか否かがチェック
される。しかし、共振素子の印刷精度等のばらつき、誘
電体層の誘電率のばらつき、焼成時の収縮、焼成温度の
ばらつき等によって、周波数特性が所定の特性にならな
い場合が生ずる。この場合に、特公昭61−19122
号公報に開示されているように、アース電極29の共振
素子の開放端付近に対向する部分291を除去すること
によって積層型誘電体フィルタの周波数特性の中心周波
数等の調整を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】周波数特性はフィルタ
を構成する共振素子の共振周波数によって決定される。
しかるに、上記したような従来の積層型誘電体フィルタ
におけるアース電極の一部除去による周波数特性の中心
周波数調整範囲は数MHz〜10MHz程度であって、
狭い調整範囲しかない。これに対して、上記したばらつ
き等によって中心周波数のばらつきは通常30MHzに
も達し、従来の積層型誘電体フィルタでは周波数特性の
充分な調整が困難であるという問題点があった。さら
に、共振素子の開放端付近のアース電極部分を除去する
ことによって共振素子間の結合までが影響を受けるとい
う問題点もあった。
【0005】本発明は、中心周波数を広範囲に調整で
き、かつ微小な調整が容易な積層型誘電体フィルタを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型誘電体フ
ィルタは、ストリップラインの一端がアース電極に電気
的に接続されて積層型誘電体フィルタを構成する1以上
の共振素子と、一端がアース電極に電気的に接続され、
各共振素子の開放端部にそれぞれ誘電体層を介して対向
し、かつ対向する共振素子の共振周波数を調整するため
共振周波数の調整量に応じてアース電極との電気的接続
が遮断される1以上の電極と、を誘電体内に設けたこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の積層型誘電体フィルタによれば、共振
素子と共振素子に対向する電極間には誘電体層が介在す
るため、共振素子と電極間には静電容量が存在し、該静
電容量は共振素子で構成される並列共振回路に並列接続
された状態となり、アース電極から電気的に遮断する電
極数を調整することによって、並列共振回路に並列接続
される静電容量が減少方向に調整され、共振素子の共振
周波数が高い方向に調整されて、積層型誘電体フィルタ
の周波数特性の中心周波数の目標値からのずれに対応し
てアース電極から電気的に遮断される電極数の増減によ
り必要な周波数の調整ができることになる。
【0008】この調整は電極の一端側部分を含むアース
電極の一部分を削ることによって行えるため、調整が簡
単に行える。さらに、共振素子に対向する電極サイズお
よび数を設定することによって微調整も粗調整も可能と
なって、細かい調整ができる。
【0009】また、共振素子に対向する電極が、誘電体
層を介して共振素子と重なり合っている場合には、重な
り合っていない場合に比較して、大きな容量値を得やす
く、その容量値を適切な値にコントロールし易くなる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明する。
【0011】図1は本発明の第1実施例の模式展開図で
あり、図2は本発明の第1実施例の斜視図であり、図3
は本発明の第1実施例の主要部の構成を示す平面図およ
び断面図である。
【0012】誘電体層11 の一方の端部にまで延びて、
誘電体層11 の裏面全面に形成される後記のアース電極
2に一端部がそれぞれ電気的に接続される1/4波長よ
り僅かに短いストリップラインで形成したストリップラ
イン共振器を構成する複数の共振素子31 〜33 を誘電
体層11 の表面に並行に形成する。さらに、誘電体層1
1 の他方の端部にまで延びて一端部がアース電極2に電
気的に接続され、かつ他端が共振素子31 〜33 の他端
(開放端)から所定の間隔離れて共振素子31〜33
それぞれに対向する電極41 、42 、43 を誘電体層1
1 の前記表面に形成して、共振素子31 〜33 各々の分
布結合によるインダクタンスで共振素子31 〜33 が誘
導結合されることを利用してコムライン型のフィルタを
構成する。
【0013】誘電体層11 上に積層される誘電体層12
の表面に、誘電体層12 を挟んで入力側の共振素子31
の一部に重なり、一端は誘電体層12 の一方の端部にま
で延びて入力端子91 に電気的に接続されると共に、共
振素子31 にほぼ直交するように入力用電極51 を形成
し、同様に誘電体層12 の表面に誘電体層12 を挟んで
出力側の共振素子32 の一部に重なり、一端は誘電体層
2 の他方の端部にまで延びて出力端子92 に電気的に
接続されると共に、共振素子32 にほぼ直交するように
出力用電極52 を形成する。
【0014】さらに、誘電体層12 の表面に、誘電体層
2 を挟んで電極41 、42 、43にそれぞれに各別に
対向し、一端は誘電体層12 の他方の端部にまで延びて
アース電極2に電気的に接続され、かつ他端部は共振素
子31 〜33 に誘電体層12を挟んで各別に重なる電極
1 、62 、63 を形成する。さらにまた、誘電体層1
2 上に積層される誘電体層13 の表面に、誘電体層13
を挟んで電極61 、6 2 、63 のそれぞれに各別に対向
し、一端は誘電体層13 の他方の端部にまで延びてアー
ス電極2に電気的に接続され、電極61 、62 、63
長さより長く、かつ他端部は共振素子31 〜33 に誘電
体層12 および13 を挟んで各別に重なる電極71 、7
2 、73 を形成する。
【0015】さらに、誘電体層13 上に積層される誘電
体層14 の表面に、誘電体層14 を挟んで電極71 、7
2 、73 のそれぞれに各別に対向し、一端は誘電体層1
4 の他方の端部にまで延びてアース電極2に電気的に接
続され、電極71 、72 、7 3 の長さより長く、かつ他
端部は共振素子31 〜33 に誘電体層12 〜14 を挟ん
で各別に重なる電極81 、82 、83 を形成し、誘電体
層14 上に、表面にアース電極2が形成される誘電体層
5 を積層して、誘電体層11 〜15 を一体に構成し、
その表面と裏面と入力端子部101 および出力端子部1
2 を除く側面とにアース電極2を塗布して形成する。
【0016】一方、一体に構成した誘電体層11 〜15
の一方の側面に、アース電極2と電気的に絶縁して、入
力用電極51 と電気的に接続される入力端子91 を入力
端子部101 内に形成し、さらに同様に一体に構成した
誘電体層11 〜15 の他方の側面に、アース電極2と電
気的に絶縁して、出力用電極52 と電気的に接続される
出力端子92 を出力端子部102 内に形成する。
【0017】上記のように構成した本第1実施例におい
て、共振素子31 、電極41 、入力用電極51 、電極6
1 、電極71 および電極81 の空間的な構成を平面図で
示せば図3(a)に示す如くであり、断面図で示せば図
3(b)の実線で示す如くであって、相互に重なり部分
があって、かつ誘電体層12 、13 、14 を挟んで対向
しているため、電極41 、入力用電極51 、電極61
1 、81 のそれぞれと共振素子31 の他端部との間に
静電容量4C1 、5C1 、6C1 、7C1 、8C1 が存
在する。ここで、共振素子31 と入力用電極51 との間
の静電容量5C 1 は入力結合静電容量である。さらに、
電極41 、61 、71 、81 の一端はアース電極2に電
気的に接続されているため、上記のように構成された本
第1実施例の電気的な等価回路は、共振素子31 に対応
する部分のみを示せば図4(a)に示すように、共振素
子31 に静電容量4C1 、6C1 、7C1 、8C1 が並
列接続された回路となる。
【0018】上記の関係は共振素子32 と電極42 、6
2 、72 、82 とについても同様であって、それぞれと
共振素子32 の他端部との間に静電容量4C2 、6
2 、7C2 、8C2 が存在し、共振素子33 に静電容
量4C3 、6C3 、7C3 、8C 3 が並列に接続され
る。同様に、共振素子33 と電極43 、出力用電極
2 、電極63 、73 、83 とについても同様に、共振
素子33 の他端部との間に静電容量4C3 、5C2 、6
3 、7C3 、8C3 が存在し、共振素子33 に静電容
量4C3 、6C3 、7C3 、8C3 が並列に接続され
る。ここで、共振素子32 については入力用電極51
出力用電極52 との間に形成される結合容量が存在しな
いことは勿論である。
【0019】上記のように構成した本第1実施例の積層
型誘電体フィルタは焼成後に周波数特性が所定の周波数
特性であるか否かがチェックされる。このチェックにお
いて、周波数特性が所定の特性にならず、共振素子
1 、32 、33 の共振周波数を調整することによって
中心周波数を調整する場合、共振素子31 の場合を例に
説明すれば、電極41 、61 、71 、または81 の一端
部と電気的に接続されている部分を含むアース電極2の
部分を剥がすこと、または複数の電極の一端部と電気的
に接続されている部分を含むアース電極2の部分を剥が
すことによって調整する。この調整を例示すれば図5
(a)に示す如くであって、図5(a)では電極81
一端部と電気的に接続されている部分を含むアース電極
2の部分21 を除去した例を示している。
【0020】したがって、この場合は図5(b)に示す
如く図4(a)の状態から静電容量8C1 が除去された
のと電気的に等価な状態となって、共振素子31 の共振
周波数が変更される。また、電極41 、61 、71 の一
端部と電気的に接続されている部分を含むアース電極2
の部分を剥がすことによっても共振素子31 の共振周波
数が調整できる。したがって、図4(b)に示す如く共
振素子31 による並列共振回路に並列に可変静電容量V
1 (=4C1 +6C1 +7C1 +8C1 )が接続され
たのと等価となって、電極41 、61 、71 、81 の一
端部と電気的に接続されている部分を含むアース電極2
の部分を剥がすことによって、アース電極2が剥がされ
た部分に対向する電極による静電容量分だけ、可変静電
容量Vc 1 が減少していくことになって、共振素子31
の共振周波数の調整ができることになる。また、共振素
子32 および33 の共振周波数の調整についても同様で
ある。
【0021】ここで、共振素子に並列に接続される静電
容量は同一層内に電極を設けるより、本実施例の電極6
1 〜63 、71 〜73 、81 〜83 のように誘電体層を
挟んで重なっている場合の方が大きく、共振周波数の変
更量を大きく調整することができるとと共に、共振素子
1 、32 、33 の共振周波数をそれぞれ独立に調整す
ることができる。また、共振素子31 〜33 に付加され
る静電容量は共振素子31 〜33 に近い位置に位置する
電極ほど大きく、遠ざかるにしたがって、共振素子31
〜33 との間の誘電体層の厚さは厚くなり、かつその間
に存在する電極が静電シールドの作用をして、共振素子
1 〜33 に付加される静電容量は共振素子31 〜33
から遠ざかるにしたがって小さくなる。しかし、本第1
実施例では電極の長さを、電極61 〜63 <電極71
3 <電極81 〜83 に設定しているために、電極61
〜63 、電極71 〜73 、電極81 〜83 の各電極をア
ース電極2から遮断した場合の静電容量の変化を略等し
くすることができて、共振周波数の調整が容易である。
【0022】ここで、共振素子31 に並列接続された可
変静電容量をVc1 、共振素子31の特性インピーダン
スをZ、各周波数をω、その周波数ωにおける共振素子
1の電気長をθとすれば、共振条件はZtanθ=1
/ωVc1 となる。したがって、可変静電容量Vc1
大きくなるほど、電気長θが短くなり、共振素子31
長さは短くなって、小型化される。共振素子32 および
3 についても同様である。
【0023】次に本発明の第2実施例について説明す
る。本第2実施例の積層型誘電体フィルタは図3(b)
において破線で示すように、上記した第1実施例の電極
1 〜63 、71 〜73 、81 〜83 に対応してさら
に、共振素子31 、32 、33 の裏面側において電極6
1 〜63 、71 〜73 、81 〜83 にそれぞれ対称的に
電極611 〜613 、711 〜713 、811 〜813
を設けて構成したものである。このように構成すること
によって共振素子31 〜33 の共振周波数を、第1実施
例の場合よりもさらに大幅に調整できることになる。
【0024】次に本発明の第2実施例の変形例について
説明する。
【0025】本発明の第2実施例の第1変形例は図6に
示すように電極61 〜63 、71 〜73 、81 〜83
611 〜613 、711 〜713 および811 〜813
の長さを同一に設定してある。この場合は電極61 〜6
3 、71 〜73 、81 〜83、611 〜613 、711
〜713 および811 〜813 の電極長を略等しくした
ために、共振素子31 〜33 から離れた位置に位置する
電極をアース電極2から電気的に遮断した場合ほど可変
静電容量Vc1 、Vc2 、Vc3 の変更量は少なくなっ
て、共振素子31 〜33 の共振周波数の微調整が可能と
なる。
【0026】本発明の第2実施例の第2変形例は図7に
示すように電極長を電極61 〜63、611 〜613
>71 〜73 、711 〜713 >81 〜83 、811
81 3 に設定した場合である。本第2変形例では電極長
をこのように構成したため、共振素子31 〜33 から離
れた位置にある電極をアース電極2から電気的に遮断し
た場合ほど、可変静電容量Vc1 、Vc2 、Vc3 の変
化量は少なくなって、共振素子31 〜33 の共振周波数
のより微調整が可能となる。
【0027】ここで上記した各実施例の積層型誘電体フ
ィルタの構成材料について説明する。
【0028】共振素子31 〜33 は損失の少ない比抵抗
の低い導体を用いるのが好ましく、例えば低抵抗のAg
系、若しくはCu系の導体を用いるのが好ましい。誘電
体材料としては、信頼性が高く、誘電率が大きく、かつ
小型化に適するために、セラミックスを使用することが
好ましい。セラミックス誘電体層の形成方法としては、
誘電体粉末の成形体とその成形体上に塗布した共振素子
および電極を形成する導体とを積層した後、焼成緻密化
し、導体が積層構造で一体となるように構成することが
望ましい。
【0029】上記した方法で構成した上記第2実施例の
積層型誘電体フィルタにおいて、各共振素子31 〜33
の幅を0.8mm、共振素子31 と32 との間隔および
共振素子31 と33 との間隔を1.2mm、共振素子3
1 〜33 の長さを4mmとし、共振素子31 〜33 の上
下に0.2mm毎に電極61 〜63 、電極611 〜61
3 、電極71 〜73 、電極711 〜713 、電極81
3 、電極811 〜813 を設け、共振素子31 〜33
と電極61 〜63 、電極611 〜613 との重なり長さ
を0.9mm、共振素子31 〜33 と電極71 〜73
電極711 〜713 との重なり長さを0.8mm、共振
素子31 〜33 と電極81 〜83 、電極811 〜813
との重なり長さを1.2mm、誘電体層11 の厚さを
0.2mm、誘電体層15 の厚さを1.2mmとして構
成した。
【0030】ここで、電極61 〜63 、611 〜6
3 、71 〜73 、711 〜713 、8 1 〜83 、81
1 〜813 を除去して構成した場合の積層型誘電体フィ
ルタでは、中心周波数は1900MHz、帯域幅は75
MHzであった。上記諸元で上記構成の第2実施例の積
層型誘電体フィルタでは中心周波数は1500MHz、
帯域幅は75MHz、挿入損失は2.5dBであった。
さらに、電極61 〜63 のみをアース電極2から電気的
に遮断した場合は、中心周波数が1540MHzに変化
し、帯域幅については殆ど変化はなかった。
【0031】電極61 〜63 に代わって、電極611
613 をアース電極2から電気的に遮断した場合も同じ
であった。また、電極61 〜63 に加えて電極71 〜7
3 をアース電極2から電気的に遮断した場合は、中心周
波数が1560MHzに変化し、帯域幅については殆ど
変化はなかった。これからも明らかなように、アース電
極2から電気的に遮断する電極数にしたがって大幅に中
心周波数の調整ができる。
【0032】次に本発明の第3実施例について説明す
る。
【0033】図8は本発明の本第3実施例の構成を示す
模式展開図である。
【0034】誘電体層110上に積層される誘電体層111
の表面に第1実施例の共振素子31〜33 と同じ複数の
共振素子311〜313を形成する。さらに、誘電体層111
の他方の端部にまで延びて一端部がアース電極2に電気
的に接続され、かつ他端が共振素子311の他端から所定
の間隔離れて共振素子311に対向する電極411、412
13、414を並行に誘電体層111の前記表面に形成し、
同様に共振素子311に対向して電極421、422、423
24を並行に誘電体層111の前記表面に形成し、共振素
子313に対向して電極431、432、433、434を並行に
誘電体層111の前記表面に形成し、共振素子311〜313
各々の分布結合によるインダクタンスで共振素子311
13が誘導結合されることを利用してコムライン型のフ
ィルタを構成する。
【0035】誘電体層111上に積層される誘電体層112
の一方の表面に、誘電体層112を挟んで入力側の共振素
子311の一部に重なり、一端は誘電体層112の一方の端
部にまで延びて図示しない入力端子に電気的に接続され
ると共に、共振素子311にほぼ直交するように入力用電
極511を形成し、同様に誘電体層112の一方の表面に誘
電体層112を挟んで出力側の共振素子312の一部に重な
り、一端は誘電体層1 12の他方の端部にまで延びて図示
しない出力端子に電気的に接続されると共に、共振素子
13にほぼ直交するように出力用電極512を形成する。
【0036】誘電体層112上に、表面にアース電極2が
形成される誘電体層113を積層して、誘電体層110〜1
13を一体に構成し、一体に構成した誘電体層110〜113
の表面と裏面と図示しない入力端子部および出力端子部
を除く側面とにアース電極2を塗布して形成する。
【0037】上記のように構成された本第3実施例にお
いても、共振素子311〜313の共振周波数の調整は、電
極411〜414、421〜424、431〜434の1つもしくは
複数について、対応するアース電極2の部分を剥がすこ
とによって、電極411〜414、421〜424、431〜434
の1つもしくは複数をアース電極2から電気的に遮断し
て行う。本実施例においては電極411〜414、421〜4
24、431〜434は小さく区分されているため、電極411
〜414、421〜424、431〜434のそれぞれと対応する
共振素子311〜313との間の静電容量は小さく、共振素
子311〜313の共振周波数の微調整が行えることにな
る。
【0038】上記第3実施例の積層型誘電体フィルタに
おいて、各共振素子311〜313の幅を0.8mm、共振
素子311と312との間隔および共振素子311と313との
間隔を1.2mm、共振素子311〜313の長さを5mm
とし、各電極411〜414、4 21〜424、431〜434の各
幅を0.125mm、各電極411〜414間の間隔を0.
1mm、各電極421〜424の間隔を0.1mm、各電極
31〜434間の間隔を0.1mm、誘電体層110および
11の厚さを1.3mm、誘電体層111および112の厚
さを0.2mmにしたとき、中心周波数は1700MH
zであった。電極4ij(i=1、2、3、j=1、2、
3)の1つをアース電極2から遮断することによって中
心周波数は20MHz増加した。
【0039】上記第3実施例において、電極411
14、421〜424、431〜434を共振素子311〜313
同一の誘電体層上に限らず、共振素子と異なる誘電体層
上に設けてもよく、このようにしても上記の効果があ
る。さらに、上記した第1および第2の実施例における
電極の一部を第3実施例のように分割することによっ
て、第3実施例と上記した第1および第2実施例とを組
み合わせることもできる。第3実施例と上記した第1お
よび第2実施例とを組み合わせることにより、粗調整を
分割されていない第1および第2実施例の電極に対応す
るアース電極2の部分を剥がすことによって行え、微調
整を分割された第3実施例の電極に対応するアース電極
2の部分を剥がすことによって行える。
【0040】次に第3実施例の変形例について説明す
る。本変形例は上記した第3実施例において誘電体層1
12は図9(a)に示すように、誘電体層112の表面に、
入力用電極511および出力用電極512の他に、誘電体層
12を挟んで対をなす電極411〜414、422〜424、4
31〜434にそれぞれ各別に対向し、一端は誘電体層12
の他方の端部にまで延びてアース電極2に電気的に接続
され、かつ他端部は共振素子311〜313に各別に重なる
電極111 、112 、113 を形成する。
【0041】さらに誘電体層110は図9(b)に示すよ
うに、誘電体層110の表面に、誘電体層111を挟んで電
極部411〜414、421〜424、431〜434にそれぞれに
各別に対向し、一端は誘電体層11 の他方の端部にまで
延びてアース電極2に電気的に接続され、かつ他端部は
共振素子311〜313に各別に重なる電極121 、1
2 、123 を形成する。その他については上記した第
3実施例の場合と同様に構成する。
【0042】上記した第3実施例の変形例は第1または
第2実施例と第3実施例とを組み合わせた場合と同様で
あって、前記したように粗調整と微調整とが行えること
は明らかである。
【0043】以上の各実施例および変形例において、共
振素子の配置がコムライン型の場合について説明した
が、本発明はインタデジタル型の場合にも適応すること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、一端
がアース電極に電気的に接続されて積層型誘電体フィル
タを構成する1以上の共振素子と、一端がアース電極に
電気的に接続され、各共振素子の開放端部にそれぞれ誘
電体層を介して対向し、かつ対向する共振素子の共振周
波数を調整するため共振周波数の調整量に応じてアース
電極との電気的接続が遮断される1以上の電極とを誘電
体内に設けたたため、共振素子と電極間に存在する静電
容量が共振素子で構成される並列共振回路に並列接続さ
れた状態となって、アース電極から電気的に遮断される
電極数によって並列共振回路に並列接続される静電容量
が変わり、共振素子の共振周波数が調整され、積層型誘
電体フィルタの周波数特性の中心周波数の目標値からの
ずれに対応して必要な周波数の調整ができる効果があ
る。
【0045】さらに、本発明によれば共振周波数の調整
は電極の一端側部分を含むアース電極の部分を削ること
によって行えるため、調整が容易に行える効果があるほ
か、共振素子に対向する電極サイズおよび数を設定する
ことによって微調整も粗調整も可能となって、細かい調
整ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す模式展開図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の主要部の構成を示す平面
図、本発明の第1および第2実施例の主要部の構成を示
す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の電気的な等価回路図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例の共振周波数調整の説明に
供する側面図および電気的な等価回路図である。
【図6】本発明の第2実施例の第1変形例の構成を示す
断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の第2変形例の構成を示す
断面図である。
【図8】本発明の第3実施例の構成を示す模式展開図で
ある。
【図9】本発明の第3実施例の変形例の1部を示す模式
展開図である。
【図10】従来例の構成を示す説明図、断面図および平
面図である。
【符号の説明】
1 〜15 、110〜113…誘電体層 2…アース電極 31 〜33 、311〜313…共振素子 41 〜43 、411〜414、421〜424、431〜434…電
極 51 、511…入力用電極 52 、512…出力用電極 61 〜63 、611〜613…電極 71 〜73 、711〜713…電極 81 〜83 、811〜813…電極 91 …入力端子 92 …出力端子 111 〜113 、121 〜123 、…電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】上記の関係は共振素子32 と電極42 、6
2 、72 、82 とについても同様であって、それぞれと
共振素子32 の他端部との間に静電容量4C2 、6
2 、7C2 、8C2 が存在し、共振素子3 2 に静電容
量4C 2 、6C 2 、7C 2 、8C 2 が並列に接続され
る。同様に、共振素子33 と電極43 、出力用電極
2 、電極63 、73 、83 とについても同様に、共振
素子33 の他端部との間に静電容量4C3 、5C2 、6
3 、7C3 、8C3 が存在し、共振素子33 に静電容
量4C3 、6C3 、7C3 、8C3 が並列に接続され
る。ここで、共振素子32 については入力用電極51
出力用電極52 との間に形成される結合容量が存在しな
いことは勿論である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01P 11/00 G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストリップラインの一端がアース電極に電
    気的に接続されて積層型誘電体フィルタを構成する1以
    上の共振素子と、 一端がアース電極に電気的に接続され、各共振素子の開
    放端部にそれぞれ誘電体層を介して対向し、かつ対向す
    る共振素子の共振周波数を調整するため共振周波数の調
    整量に応じてアース電極との電気的接続が遮断される1
    以上の電極と、 を誘電体内に設けたことを特徴とする積層型誘電体フィ
    ルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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