JPH05270829A - 蒸着膜作製法および蒸着膜作製装置 - Google Patents

蒸着膜作製法および蒸着膜作製装置

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JPH05270829A
JPH05270829A JP9721592A JP9721592A JPH05270829A JP H05270829 A JPH05270829 A JP H05270829A JP 9721592 A JP9721592 A JP 9721592A JP 9721592 A JP9721592 A JP 9721592A JP H05270829 A JPH05270829 A JP H05270829A
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thin film
vapor deposition
melting point
film
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JP9721592A
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Yukio Watabe
行男 渡部
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Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 目的とするセラミック化合物薄膜の金属比
と同一組成またはほぼ同じ組成のターゲットにエネルギ
ービームを照射して基板上にセラミック化合物薄膜を堆
積させる方法において、ターゲットをターゲットの融点
以下200℃〜ターゲットの融点の温度範囲で加熱する
ことを特徴とする蒸着膜作製法およびそのための蒸着膜
作製装置。 【効果】 極めて良好な電気特性、例えば極めて高い超
伝導転移温度や臨界電流密度等を有し、かつ粒子の生成
のない良好な膜形状をする酸化物超伝導薄膜が得られる
ため、酸化物超伝導薄膜の積層膜を形成し、デバイス化
することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターゲットにエネルギ
ービームを照射して蒸発させ、所定の基板上に金属成分
及び酸素等からなるセラミック化合物薄膜を堆積させる
方法に関し、特に、通常レーザー蒸着法として知られて
いる方法を用いてセラミック化合物薄膜を堆積させる方
法に関する(例えば、特開平2−17685号公報、A
pplied Physics Letters,第5
4巻,No.11 第861−863頁、参照)。
【0002】
【従来の技術】現在、超伝導遷移温度(Tc)が80K
以上である超伝導金属化合物薄膜は一般に公知であり、
その成分は例えばイットリウム等の希土類元素、バリウ
ム等のアルカリ土金属、銅および酸素を主成分とするも
のである。また、超伝導金属化合物薄膜の超伝導特性を
変えるために、もとの結晶構造は保ったままで故意にこ
れらの元素の一部を他の元素で置換することも行われて
いる。
【0003】このような超伝導金属化合物薄膜は、反応
性蒸着法、反応性MBE法、反応性スパッタリング法等
により作製されている。この場合、所望の組成を有する
薄膜を基板上に堆積した後、熱処理を施して所望の超伝
導相を形成しているが、この方法では膜形状等に問題が
あった。近年、薄膜を堆積しつつ、酸化源を十分供給
し、かつ基板を加熱することにより、後からの熱処理を
施こすことなく所望の超伝導相を形成することが行われ
ている。この方法には基板まわりの雰囲気を自由に選択
することのできるレーザー蒸着法が有用であり、研究が
活発化してきている。また、レーザー蒸着法は、他の金
属元素と低沸点元素(N,P,O,S,Se,Te,
F,Cl,Br,I)との化合物からなるセラミック薄
膜、他の酸化物薄膜やカルコゲナイド薄膜の作製にも適
用されつつある。
【0004】レーザー蒸着法、特にレーザーアブレーシ
ョンといわれる方法では、大きなレーザー密度を持った
レーザーパルスをターゲットに照射することによりター
ゲット材料を蒸発させて、基板上にターゲット組成に近
い組成を有する薄膜を作製することができる。図1は、
レーザー蒸着装置の一例を示す概略模式図である。図1
を用いてレーザー蒸着装置を説明しながらレーザー蒸着
法についてより詳しく説明する。
【0005】エキシマレーザー発生装置1からの紫外光
は、窒素パージされた光学ボックス2及び真空槽の窓5
を通って真空槽3内に入射される。この紫外光は、光学
ボックス内に配置された集光レンズ4によりターゲット
手前に集光されターゲット6に照射される。通常、集光
レンズの材料としては、人工石英が用いられ、真空槽の
窓材としては、1気圧の圧力差を支える程度の厚みを有
する人工石英単結晶、MgF2 単結晶、サファイア等が
用いられる。ターゲットに照射された光は、ターゲット
表面を局所的に短時間加熱する(例えば、エキシマレー
ザーではパルス幅10〜30nsecが一般的であ
る。)。この加熱を受けターゲット表面から蒸発が始ま
り、ターゲット材料がターゲットに対向して配置された
基板8に向かって放出され、基板上に堆積される。レー
ザー蒸着装置のターゲットホルダー7は回転可能である
ことが好ましく、場合によってはターゲットホルダーに
複数のターゲットを配置し、各ターゲット自身を回転さ
せるとともに異なったターゲット間の位置交換が可能で
あるような機能を有していてもよい。基板ホルダー9
は、通常回転可能であり、加熱機能を有している。実際
に酸化物超伝導薄膜を作製するときには、真空槽には酸
素などの酸化ガスをガス導入口から供給する。また、タ
ーゲットと基板ホルダーの間には通常シャッター10が設
けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなレーザー蒸
着法によると極めて良好な電気特性例えば、極めて高い
超伝導転移温度や臨界電流密度等を有する酸化物超伝導
薄膜が得られることが報告されているが、従来のレーザ
ー蒸着法では、得られる酸化物超伝導薄膜表面に粒子が
生成し散在してしまうため、積層膜を形成してデバイス
化するのには不適当であった。このためレーザー蒸着法
は極めて有望な技術であるにもかかわらずデバイスの研
究には普及していないなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な粒子生成原因について解明すべく、レーザー蒸着装置
を用いて銅元素を含む酸化物超伝導薄膜を作製し鋭意検
討したところ、レーザー蒸着法においてターゲットを加
熱処理することにより粒子の生成を妨げ、膜形状を改善
できることを見出し本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明の要旨は、目的とするセラミ
ック化合物薄膜の金属比と同一組成またはほぼ同じ組成
のターゲットに短パルス状のエネルギービームを照射し
て基板上にセラミック化合物薄膜を作製する方法におい
て、ターゲットをターゲットの融点以下200℃〜ター
ゲットの融点の温度範囲で加熱処理することを特徴とす
る蒸着膜作製法およびターゲットにエネルギービームを
照射して基板上に薄膜を堆積させる蒸着膜作製装置にお
いて、ターゲットホルダーが加熱手段を設けており、回
転可能であることを特徴とする蒸着膜作製装置に存す
る。
【0009】結晶構造がペロブスカイトの構造に類似し
ている希土類元素、一種類のアルカリ土金属、遷移金属
元素からなる酸化物のうちYBa2CuO7型(123構
造)と称される結晶構造を持つ物質や(Ln,M)2Cu
4(Lnは希土類元素を示し、Mばアルカリ土金属を
示す。)型(214構造)と称される結晶構造を持つ物
質が多く知られている。これらの物質は希土類元素や銅
を他の元素で置換しても、電気特性は変化することがあ
るが蒸着特性はほとんど変化しないことが知られてい
る。例えばYBa2CuO7型の酸化物は、希土類元素や
銅を他の元素で置換すると適正基板温度には数十度の差
があるものの蒸着条件はほぼ同じである。したがって、
本発明の蒸着方法は、これらの種々の物質のレーザー蒸
着にも十分有効である。また、このことは、例えばBi
2Sr2Ca(n-1)Cu(n)(2n+4+d)(nは1、2または
3であり、dは0<d<1である。)で示されるBi系
銅酸化物超伝導体でも同様である。さらに、本発明の蒸
着方法は、他の多くの酸化物などのセラミック薄膜作製
にも十分な効果があると考えられる。
【0010】本発明においては、上述したような目的と
するセラミック化合物薄膜の金属比と同一組成またはほ
ぼ同じ組成のターゲットを用いる。本発明は、上述した
ようなセラミック化合物薄膜をレーザー蒸着法により作
製する方法において、ターゲットをターゲットの融点以
下200℃〜ターゲットの融点の温度範囲、好ましく
は、ターゲットの融点以下150℃〜ターゲットの融点
以下50℃の温度範囲で加熱処理することを特徴とす
る。
【0011】具体的には、(1)エネルギービーム照射
時にターゲットを上記温度範囲に加熱保持する方法また
は(2)エネルギービーム照射前にターゲットを上記温
度範囲で0.01時間以上処理する方法が挙げられる。
また、照射するエネルギービームは短パルス状であるこ
とが好ましい。本発明の極端な条件では、エネルギービ
ーム照射時にターゲットを溶融させた状態で用いてもよ
い。この場合はターゲットと反応しない容器(例えば、
MgO、YSZ、LaAlO3 等の一般に薄膜堆積に用
いられる基板材料の焼結体または単結晶、白金、金、銀
等の貴金属製の容器)にターゲットを保持し、かつター
ゲットのレーザーに照射される部分をほぼ鉛直上方に向
ける必要がある。
【0012】また、ターゲットの融点近傍で分解が起こ
ったり、ターゲットを構成する元素ごとに蒸気圧が異な
りターゲット中の組成ずれが問題になる時は、目的とす
るセラミック薄膜を構成する金属元素のみ含むターゲッ
トを各々用意し、それぞれを別々の温度で加熱すること
が好ましい(例えば、YBa2Cu37は完全に溶融す
ると分解してしまうため、単一金属元素のみ含むターゲ
ットに分ける必要がある)。この場合に好適なレーザー
蒸着法は、逐次蒸着法(特にLayer byLaye
r法)であり、適切なパルス数でそれぞれのターゲット
を順次照射することを繰り返すことにより目的とする組
成を得ることができる。
【0013】また、エネルギービームの照射が終了した
ターゲットをすぐに冷却するのではなく上記温度範囲に
一旦保持した後冷却することにより、次回ターゲットを
使用する時に良好なセラミック薄膜を作製することがで
きる。加熱処理の方法としては、通常はターゲットホル
ダーを加熱することによりターゲットを加熱するが、例
えば赤外線等の熱線によりターゲット表面のみを加熱し
ても同様の効果が期待できる。
【0014】
【作用】従来のレーザー蒸着法によるセラミック薄膜上
の粒子の生成原因は、ターゲットの柱状隆起物(ツララ
状)からの飛散物と考えられ、この柱状隆起物は、エネ
ルギービーム照射時にターゲット表面が局所加熱され、
それが急冷される時に形成されると考察される。ただ、
ターゲットの柱状隆起物自体の大きさは数百mmのオー
ダーであり、これ自体が飛散物の原因とは考えがたい
が、柱状隆起物は極めて複雑で微細な構造を有してお
り、この構造が分解するために飛散物が発生すると考え
られる。
【0015】本発明においては、柱状隆起物をアニール
することにより、微細構造を溶解している。この時、微
細な構造はその寸法が小さければ小さいほど大きな構造
(バルク)に比べて、融点が低くなるという現象が効い
ている。また、ターゲット表面が局所加熱されそれが急
冷される時に柱状隆起物が形成されるという見解から
は、加熱保持したターゲットをレーザー蒸着に用いるこ
とが有用である。この方法の極端な場合は、ターゲット
自体を溶かして柱状構造自体を消してしまうことであ
る。
【0016】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を越えないかぎり実施例
により限定されるものではない。以下に、ターゲットを
熱処理してレーザー照射によるダメージを修復する場合
(実施例1)とレーザーを照射しながらターゲットを加
熱保持する場合(実施例2)をターゲットを全く加熱し
ない場合(比較例1、2)とを示す。 比較例 1 それぞれ純度99.9%のY23、BaCO3 、CuO
粉をモル比1:2:3に混合し、これを室温で1トンの
圧力を加えてプレスした後、空気中で950℃で10時
間焼結して、YBa2CuO7の焼結体ターゲット(厚み
3mm、直径10cm)を三個作製した。
【0017】図1に示したレーザー蒸着装置を用いてY
Ba2CuO7薄膜を作製した。基板とターゲット間の距
離は6cmとした。基板を750℃以上に加熱し、真空
槽内の圧力を4×10-6torr以下にした後、酸素を
80mtorr導入した。ターゲットは一回につき一個
を室温に保持したターゲットホルダーに銀ペーストで固
定した。このとき、ターゲットの裏面は50℃以下(サ
ーモラベルで測定)であった。この状態でレーザーから
の出射出力をパルス当り250mJ、10Hz(パルス
幅10nsec)で運転し、基板を710℃に保持し
た。レーザー照射直後、ターゲット表面の温度はレーザ
ー照射部では著しく上昇するが、瞬時にターゲットの他
の部分とほぼ同じ温度(200℃以下)になる。レーザ
ー照射部におけるパルス当りの平均エネルギー密度は約
2.3J/cm2 であった。蒸着時間は20分(または
30分)とした。
【0018】形成されたYBa2CuO7薄膜は数mm〜
数十mmの多数の粒子に覆われていた(図2)。また、
使用後のターゲットのレーザー光線照射部は、抉られて
いると共に複雑な形状の柱状隆起物が発生していた(図
3)。 比較例2 比較例1で使用したターゲットのうちの1個を冷却後、
表面を研磨した後、ターゲットとして使用した。比較例
1と同様にターゲットを室温に保持したターゲットホル
ダーに銀ペーストで固定し、同様の条件で蒸着してYB
2CuO7薄膜を作製した。比較例1と比べて蒸着速度
が低下し、作製した薄膜の表面は比較例1以上に荒れて
いた(図4)。 実施例1 比較例1で使用したターゲットのうちの1個を冷却後、
空気中、室温から30℃/分の昇温速度で加熱し、95
0℃の温度で2時間保持した後炉冷した(YBa2Cu
7の部分溶融温度(=融点)は大気中では約1000
℃程度である)。ターゲット上の柱状構造は変わらなっ
かたが、微細構造は減少した(図5)。
【0019】このターゲットを用いて、比較例1と同様
にターゲットを室温に保持したターゲットホルダーに銀
ペーストで固定し、同様の条件で蒸着してYBa2Cu
7薄膜を作製した。得られた薄膜は粒子の生成が少な
く、比較例1で得られた薄膜より良好であった。 比較例3 比較例1で使用したターゲットのうちの1個を冷却後、
空気中、室温から20℃/分の昇温速度で加熱し、80
0℃の温度で5時間保持した後炉冷した。
【0020】実施例1のような効果はなく、ターゲット
上の柱状構造、微細構造共に変化しなかった。 実施例2 比較例1と同様にして作製したYBa2CuO7ターゲッ
ト(厚み3mm、直径cm)を室温にに保持したターゲ
ットホルダーに銀ペーストで固定し、比較例1と同様に
真空槽内に酸素を80mtorr導入した。
【0021】ターゲットホルダー表面を800℃まで加
熱し、その温度に保持したままで、レーザー光を照射
し、比較例1と同様の条件で蒸着してYBa2CuO7
膜を作製した。この場合、ターゲット表面の温度は80
0℃付近(800℃±50℃程度)と推定される。ま
た、この雰囲気では、YBa2CuO7の融点は大気中よ
り50〜100℃下がっていると考えられる。
【0022】得られたYBa2CuO7薄膜の表面には1
mm以上の粒子がほとんど見られなかった(図6)。ま
た、使用後のターゲットの表面には柱状構造が形成され
ていたが、微細構造はほとんど見られなかった(図
7)。 参考例 ターゲットの柱状構造の変化をBi2Sr2Ca(n-1)
(n)(2n+4+d)(n=2、0<d<1)の場合につい
て調べた。一度通常のレーザー蒸着に使用したターゲッ
ト(図8)、大気中800℃で加熱処理したターゲット
(図9)、成膜装置中80mtorrの酸素雰囲気でタ
ーゲットホルダーを700℃に保持した状態でレーザー
蒸着に使用したターゲット(図10)を用いた。ターゲッ
トを加熱処理することにより柱状構造上の微細構造を低
減できる。これにより、薄膜上の粒子を低減することが
でき、また、ターゲットの表面状態の改善(図3c)に
より蒸着速度のレーザー照射による低下を緩和できる。
【0023】従来の発表文献では、YBa2CuO7は、
空気中融点分解がおこるため良く定義できてないが、融
点は1000℃弱と報告されている(Roth et
al, Advanced Ceramic Mate
rials,2(3B),303,(1987)、Bi
eger et al,ICAM 91 Meetin
g,Strasbourg,1991,Proc.Sy
mp.A1:HTSThin films)。本発明者
の実験では、1050℃では分解が起こり、一部溶融す
るが、完全には溶融せず、1000℃では、極めて弱い
溶融の形跡が認められ、微量な分解が起こった(BaO
の分解と析出)。そこで、YBa2CuO7では部分溶融
が起こる温度が1000℃程度といえるため、この温度
を融点としてターゲット熱処理温度を整理した。実施例
1(〜950℃処理)と比較例3(〜800℃処理)か
ら解かるように、融点から200℃以下の熱処理では効
果が小さい。ただし、YBa2CuO7では1000℃以
上に加熱すると分解により組成変動が起こるので100
0℃以上に加熱するのは好ましくない。また、実施例2
では、低酸素圧下(80mtorr)で加熱保持しなが
ら蒸着したが、この場合は約800℃でも効果がある。
これは、低圧下ではYBa2CuO7の融点が下がるため
である。
【0024】次に、Bi2Sr2Ca(n-1)Cu(n)
(2n+4+d)(n=2、0<d<1)は大気中の融点が89
0℃であるが、大気中でレーザー照射後のターゲットを
800℃で加熱処理したところ効果があった(実施例
3、ターゲット表面の修復効果のみを調べた)、これに
対し低酸素圧下(80mtorr)では700℃でも効
果があった。
【0025】以上のことから、融点以下150℃〜融点
以下50℃の温度範囲でターゲットを加熱処理すること
によりレーザーによる表面の劣化をより効果的に回復で
きるが、融点から200℃以上低い温度ではあまり効果
が見られない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、極めて良好な電気特性、例え
ば極めて高い超伝導転移温度や臨界電流密度等を有し、
かつ粒子の生成のない良好な膜形状をする酸化物超伝導
薄膜が得られるため、酸化物超伝導薄膜の積層膜を形成
することが可能であり、デバイス化することができるた
め、工業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いるレーザー蒸着装置の一例を示
す概略模式図。
【図2】 本発明の比較例1で得られたYBa2CuO7
薄膜の粒子の構造を示す写真。
【図3】 本発明の比較例1で使用したターゲットのレ
ーザー照射後の表面の粒子の構造を示す写真。
【図4】 本発明の比較例2で得られたYBa2CuO7
薄膜の粒子の構造を示す写真。
【図5】 本発明の実施例1で使用したターゲットの表
面の粒子の構造を示す写真。
【図6】 本発明の実施例2で得られたYBa2CuO7
薄膜の粒子の構造を示す写真。
【図7】 本発明の実施例2で使用したターゲットのレ
ーザー照射後の表面の粒子の構造を示す写真。
【図8】 一度通常のレーザー蒸着に使用したBi2
2Ca(n-1)Cu(n)(2n+4+d)ターゲットの表面の粒
子の構造を示す写真。
【図9】 大気中800℃で加熱処理したBi2Sr2
(n-1)Cu(n)(2n+4+d)ターゲットの表面の粒子の構
造を示す写真。
【図10】 ターゲットホルダーを700℃に保持した状
態でレーザー蒸着に使用したBi2Sr2Ca(n-1)Cu
(n)(2n+4+d)ターゲットの表面の粒子の構造を示す写
真。
【符号の説明】
1 エキシマレーザー発生装置 2 光学ボックス 3 真空槽 4 集光レンズ 5 紫外光透過窓 6 ターゲット 7 ターゲットホルダー 8 基板 9 基板ホルダー 10 シャッター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的とするセラミック化合物薄膜の金属
    比と同一組成またはほぼ同じ組成のターゲットにエネル
    ギービームを照射して基板上にセラミック化合物薄膜を
    堆積させる方法において、ターゲットをターゲットの融
    点以下200℃〜ターゲットの融点の温度範囲で加熱す
    ることを特徴とする蒸着膜作製法。
  2. 【請求項2】 ターゲットの原料が、(a)少なくとも
    一種類の希土類元素、(b)少なくとも一種類のアルカ
    リ土類金属および(c)少なくとも一種類の遷移金属元
    素を主成分とする酸化物である請求項1記載の蒸着膜作
    製法。
  3. 【請求項3】 ターゲットの原料が、(a)少なくとも
    一種類の希土類元素、(b)少なくとも一種類のアルカ
    リ土類金属および(c)少なくとも一種類の遷移金属元
    素を主成分とする酸化物を焼結したのち粉砕した粉末で
    ある請求項1記載の蒸着膜作製法。
  4. 【請求項4】 ターゲットをターゲットの融点以下20
    0℃〜ターゲットの融点の温度範囲で加熱しながらター
    ゲットにエネルギービームを照射して基板上にセラミッ
    ク化合物薄膜を堆積させる請求項1記載の蒸着膜作製
    法。
  5. 【請求項5】 ターゲットをターゲットの融点以下20
    0℃〜ターゲットの融点の温度範囲で加熱処理した後タ
    ーゲットにエネルギービームを照射して基板上にセラミ
    ック化合物薄膜を堆積させる請求項1記載の蒸着膜作製
    法。
  6. 【請求項6】 エネルギービームが紫外レーザー光であ
    る請求項1記載の蒸着膜作製法。
  7. 【請求項7】 ターゲットにエネルギービームを照射し
    て基板上に薄膜を堆積させる蒸着膜作製装置において、
    ターゲットホルダーが加熱手段を設けており、回転可能
    であることを特徴とする蒸着膜作製装置。
JP9721592A 1992-03-24 1992-03-24 蒸着膜作製法および蒸着膜作製装置 Pending JPH05270829A (ja)

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