JPH05274932A - 酸化物超電導線材の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導線材の製造方法Info
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- JPH05274932A JPH05274932A JP4068174A JP6817492A JPH05274932A JP H05274932 A JPH05274932 A JP H05274932A JP 4068174 A JP4068174 A JP 4068174A JP 6817492 A JP6817492 A JP 6817492A JP H05274932 A JPH05274932 A JP H05274932A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長尺な線材の全長にわたって、従来よりも、
均一で、ばらつきの少ない、高い臨界電流密度を持つ酸
化物超電導線材の製造方法を得ることができる。 【構成】 酸化物超電導体ペレットを銀パイプ(φ9m
mxφ6mm)に挿入し、スウェージングと線引き、圧
延により断面寸法が0.1×3mmの線材を得、シース
1横端を3cm毎にやすりにより穴を開け3酸化物2を
露出した。この様にして得られた線材を、空気中、80
0〜900℃で10〜120時間熱処理した。
均一で、ばらつきの少ない、高い臨界電流密度を持つ酸
化物超電導線材の製造方法を得ることができる。 【構成】 酸化物超電導体ペレットを銀パイプ(φ9m
mxφ6mm)に挿入し、スウェージングと線引き、圧
延により断面寸法が0.1×3mmの線材を得、シース
1横端を3cm毎にやすりにより穴を開け3酸化物2を
露出した。この様にして得られた線材を、空気中、80
0〜900℃で10〜120時間熱処理した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高磁界を発生する超
電導コイル、および磁気シールド材等に用いる酸化物超
電導線材の製造方法に関する。
電導コイル、および磁気シールド材等に用いる酸化物超
電導線材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近高エネルギ−物理、磁気浮上列車、
核磁気共鳴装置、基礎物性研究などの分野において、運
転コストの低い超電導コイル、磁気シ−ルド材の必要性
が高まっている。従来の超電導コイルは臨界温度の低い
合金、あるいは金属間化合物超電導体からなる超電導線
によって製作されている。1987年になって、非常に
高い臨界温度を持った酸化物超電導体が発見され、それ
は液体窒素温度(77K)でも超電導性を示した。この
酸化物超電導体は、例えば(Bi1-XPbX)SrYCaZ
CuWOVの組成で代表される酸化物である。ここでXは
0〜0.4、Y、Z、Wは0.5〜2である。これは通
常Bi2O3、PbO、CuO、SrCO3、CaCO3の
各粉末を混合、成形後熱処理して作製される。なお、こ
の分野の製造技術については、例えば刊行物{J.J.
A.P.,27(1988)L1041}に記載されて
いる。すなわち、従来から高い臨界温度を持つ酸化物超
電導線材は、Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化
物を例にとれば、Bi2O3、PbO、SrCO3、Ca
CO3、CuOの各粉末を混合し、仮焼、成形した後、
金属パイプに挿入し、線材に加工した後、熱処理して作
製される。
核磁気共鳴装置、基礎物性研究などの分野において、運
転コストの低い超電導コイル、磁気シ−ルド材の必要性
が高まっている。従来の超電導コイルは臨界温度の低い
合金、あるいは金属間化合物超電導体からなる超電導線
によって製作されている。1987年になって、非常に
高い臨界温度を持った酸化物超電導体が発見され、それ
は液体窒素温度(77K)でも超電導性を示した。この
酸化物超電導体は、例えば(Bi1-XPbX)SrYCaZ
CuWOVの組成で代表される酸化物である。ここでXは
0〜0.4、Y、Z、Wは0.5〜2である。これは通
常Bi2O3、PbO、CuO、SrCO3、CaCO3の
各粉末を混合、成形後熱処理して作製される。なお、こ
の分野の製造技術については、例えば刊行物{J.J.
A.P.,27(1988)L1041}に記載されて
いる。すなわち、従来から高い臨界温度を持つ酸化物超
電導線材は、Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化
物を例にとれば、Bi2O3、PbO、SrCO3、Ca
CO3、CuOの各粉末を混合し、仮焼、成形した後、
金属パイプに挿入し、線材に加工した後、熱処理して作
製される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法で作製
された酸化物超電導線材において、コイル等を巻くため
に数m以上の長尺化した線材を熱処理すると、酸化物が
金属シースにくるまれているために、熱処理時に酸化物
から発生するガスによってシースの一部が膨れたり、線
材端部から遠い部分において酸化物が熱処理雰囲気に十
分さらされず、短尺な線材と同等な高い臨界電流密度が
得られない結果、作製したコイル等は十分な磁界を発生
することができなかった。
された酸化物超電導線材において、コイル等を巻くため
に数m以上の長尺化した線材を熱処理すると、酸化物が
金属シースにくるまれているために、熱処理時に酸化物
から発生するガスによってシースの一部が膨れたり、線
材端部から遠い部分において酸化物が熱処理雰囲気に十
分さらされず、短尺な線材と同等な高い臨界電流密度が
得られない結果、作製したコイル等は十分な磁界を発生
することができなかった。
【0004】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、長尺な線材の全長にわたって、従来よ
りも、均一で、ばらつきの少ない、高い臨界電流密度を
持つ酸化物超電導線材の製造方法を得ることを目的とし
ている。
なされたもので、長尺な線材の全長にわたって、従来よ
りも、均一で、ばらつきの少ない、高い臨界電流密度を
持つ酸化物超電導線材の製造方法を得ることを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の酸化物超電導
線材の製造方法は、熱処理により超電導体になる酸化物
粉末および酸化物超電導体粉末の内の少なくとも一種を
金属管に充填し金属酸化物複合体を作製する工程、金属
酸化物複合体を線材に加工する工程、並びに金属シース
に充填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露
出するようにした状態で熱処理する工程を施す方法であ
る。
線材の製造方法は、熱処理により超電導体になる酸化物
粉末および酸化物超電導体粉末の内の少なくとも一種を
金属管に充填し金属酸化物複合体を作製する工程、金属
酸化物複合体を線材に加工する工程、並びに金属シース
に充填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露
出するようにした状態で熱処理する工程を施す方法であ
る。
【0006】
【作用】この発明において、金属シースに充填した酸化
物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出するようにし
た状態で熱処理することにより、熱処理時に酸化物が線
材の全長に渡って熱処理雰囲気にさらされる結果、長尺
な線材の全長に渡って、均一で、ばらつきの少ない、短
尺線材と同程度の高い臨界電流密度を有する酸化物超電
導線材の製造方法を得ることができる。
物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出するようにし
た状態で熱処理することにより、熱処理時に酸化物が線
材の全長に渡って熱処理雰囲気にさらされる結果、長尺
な線材の全長に渡って、均一で、ばらつきの少ない、短
尺線材と同程度の高い臨界電流密度を有する酸化物超電
導線材の製造方法を得ることができる。
【0007】
実施例1.熱処理して酸化物としたときに、Bi1.6P
b0.4Sr2Ca2Cu3O9.8の組成比になるように配合
したBi2O3、PbO、CuOの酸化物、SrCO3、
CaCO3の炭酸塩の原料粉末(純度99.99%、平
均粒径〜5μm)をよく混合した後、油圧プレスにより
約500Kg/cm2の荷重を加えて、直径50mm、
厚さ3mmのペレットを作成、これを700〜800℃
で5〜30時間空気中で仮焼した後、粒径数μmまで粉
砕した。次に、この粉末を油圧プレスによって約100
0Kg/cm2の荷重を加えて直径30mm、厚さ3m
mのペレットを作成、これを空気中、800〜900℃
で120時間熱処理した後、再度数μmまで粉砕し、超
電導粉末を得た。この酸化物超電導粉末を、油圧プレス
によって約1000Kg/cm2の荷重を加えて、長さ
50mm、外径5.8mm、内径3mmの円筒状ペレッ
トを作成した。こうして得られたペレットを銀パイプ
(φ9mmxφ6mm)に挿入し、スウェージングと線
引き、圧延により断面寸法が0.1×3mmの線材を
得、シース横端を3cm毎にやすりにより穴を開け酸化
物を露出した。図1はこの発明の一実施例に係わる金属
シースに充填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲
気に露出するようにした線材の斜視図であり、1は銀シ
ース、2は酸化物、3は露出部である。この様にして得
られた線材を約100cm切取り、空気中、800〜9
00℃で10〜120時間熱処理し、この発明の一実施
例による酸化物超電導線材を得た。熱処理後、全長に渡
ってシースの膨れは見られなかった。さらに線材のJc
向上のために線材に一軸プレスを施し、得られた線材の
全長に渡り、液体窒素中で臨界電流を測定した。線材の
臨界電流密度{Jc(A/cm2)}の値を表1および
図2に示す。図2は実施例と従来例を比較する線材の全
長に渡る液体窒素中における臨界電流密度を示した特性
図であり、図中Aは実施例1による線材の特性、Bは比
較例1による線材の特性であり、縦軸は臨界電流密度
(A/cm2)、横軸は線材端部からの距離(cm)で
ある。
b0.4Sr2Ca2Cu3O9.8の組成比になるように配合
したBi2O3、PbO、CuOの酸化物、SrCO3、
CaCO3の炭酸塩の原料粉末(純度99.99%、平
均粒径〜5μm)をよく混合した後、油圧プレスにより
約500Kg/cm2の荷重を加えて、直径50mm、
厚さ3mmのペレットを作成、これを700〜800℃
で5〜30時間空気中で仮焼した後、粒径数μmまで粉
砕した。次に、この粉末を油圧プレスによって約100
0Kg/cm2の荷重を加えて直径30mm、厚さ3m
mのペレットを作成、これを空気中、800〜900℃
で120時間熱処理した後、再度数μmまで粉砕し、超
電導粉末を得た。この酸化物超電導粉末を、油圧プレス
によって約1000Kg/cm2の荷重を加えて、長さ
50mm、外径5.8mm、内径3mmの円筒状ペレッ
トを作成した。こうして得られたペレットを銀パイプ
(φ9mmxφ6mm)に挿入し、スウェージングと線
引き、圧延により断面寸法が0.1×3mmの線材を
得、シース横端を3cm毎にやすりにより穴を開け酸化
物を露出した。図1はこの発明の一実施例に係わる金属
シースに充填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲
気に露出するようにした線材の斜視図であり、1は銀シ
ース、2は酸化物、3は露出部である。この様にして得
られた線材を約100cm切取り、空気中、800〜9
00℃で10〜120時間熱処理し、この発明の一実施
例による酸化物超電導線材を得た。熱処理後、全長に渡
ってシースの膨れは見られなかった。さらに線材のJc
向上のために線材に一軸プレスを施し、得られた線材の
全長に渡り、液体窒素中で臨界電流を測定した。線材の
臨界電流密度{Jc(A/cm2)}の値を表1および
図2に示す。図2は実施例と従来例を比較する線材の全
長に渡る液体窒素中における臨界電流密度を示した特性
図であり、図中Aは実施例1による線材の特性、Bは比
較例1による線材の特性であり、縦軸は臨界電流密度
(A/cm2)、横軸は線材端部からの距離(cm)で
ある。
【0008】
【表1】
【0009】比較例1.実施例1において、シースに穴
を開けない他は実施例1と同様にして断面寸法が0.1
×3mmの線材を作製し、この線材を約100cm切取
り、空気中、800〜900℃で10〜120時間熱処
理して酸化物超電導線材を得た。熱処理後、全長に渡っ
てシースが膨れた。さらに線材のJc向上のために線材
に一軸プレスを施し、得られた線材の全長に渡り、液体
窒素中で臨界電流を測定した。結果を表1および図2に
示す。
を開けない他は実施例1と同様にして断面寸法が0.1
×3mmの線材を作製し、この線材を約100cm切取
り、空気中、800〜900℃で10〜120時間熱処
理して酸化物超電導線材を得た。熱処理後、全長に渡っ
てシースが膨れた。さらに線材のJc向上のために線材
に一軸プレスを施し、得られた線材の全長に渡り、液体
窒素中で臨界電流を測定した。結果を表1および図2に
示す。
【0010】表1および図2から、この発明の一実施例
による金属シースに穴を開けた線材の臨界電流密度は、
従来法の比較例1により得られた線材に比べて、線材全
長にわたって均一であり、この発明の実施例により短尺
な線材と同様高い臨界電流密度を有する、長尺な酸化物
超電導線材が得られることがわかった。
による金属シースに穴を開けた線材の臨界電流密度は、
従来法の比較例1により得られた線材に比べて、線材全
長にわたって均一であり、この発明の実施例により短尺
な線材と同様高い臨界電流密度を有する、長尺な酸化物
超電導線材が得られることがわかった。
【0011】実施例2.熱処理して酸化物としたとき
に、Bi1.6Pb0.4Sr2Ca2Cu3O9.8の組成比にな
るように配合したBi2O3、PbO、CuOの酸化物、
SrCO3、CaCO3の炭酸塩の原料粉末(純度99.
99%、平均粒径〜5μm)をよく混合した後、油圧プ
レスにより約500Kg/cm2の荷重を加えて、直径
50mm、厚さ3mmのペレットを作成、これを700
〜800℃で5〜30時間空気中で仮焼した後、粒径数
μmまで粉砕した。この酸化物超電導粉末を、油圧プレ
スによって約1000Kg/cm2の荷重を加えて、長
さ120mm、直径16.8mmの円柱状ペレットを作
成した。こうして得られたペレットを銀パイプ(φ25
mmxφ17mm)に挿入し、押し出し、スウェージン
グと線引きにより直径2mmの線材を得、さらに圧延に
より厚さ0.2mm、幅4mmテープを得、テープ横端
約5cm毎に、やすりでシースを削り取り、長さ方向に
シースに酸化物が露出した。図3はこの発明の他の実施
例に係わる金属シースに充填した酸化物の少なくとも一
部が熱処理雰囲気に露出するようにした線材の斜視図で
ある。この線材を約750cm切取り、渦巻状に巻いた
1層パンケーキコイルを作り、空気中、800〜900
℃で10〜120時間熱処理し、この発明の他の実施例
による酸化物超電導線材を用いたコイルを製造した。こ
のコイルは線材全長に渡って、シースの膨れも無かっ
た。テープの層間には絶縁のために、アルミナテープを
挟み、総ターン数は約50である。得られたコイルは中
心から10ターン毎に電圧端子を取り出し、液体窒素中
で各10ターン毎の臨界電流密度を測定した。各コイル
の臨界電流密度の値を表2および図4に示す。図4は実
施例と従来例を比較するコイルの中心からのターン数に
よる液体窒素中における臨界電流密度を示した特性図で
あり、図中Cは実施例2による線材の特性、Dは従来法
による比較例2の特性であり、縦軸は臨界電流密度(A
/cm2)、横軸はコイルの中心からのターン数であ
る。
に、Bi1.6Pb0.4Sr2Ca2Cu3O9.8の組成比にな
るように配合したBi2O3、PbO、CuOの酸化物、
SrCO3、CaCO3の炭酸塩の原料粉末(純度99.
99%、平均粒径〜5μm)をよく混合した後、油圧プ
レスにより約500Kg/cm2の荷重を加えて、直径
50mm、厚さ3mmのペレットを作成、これを700
〜800℃で5〜30時間空気中で仮焼した後、粒径数
μmまで粉砕した。この酸化物超電導粉末を、油圧プレ
スによって約1000Kg/cm2の荷重を加えて、長
さ120mm、直径16.8mmの円柱状ペレットを作
成した。こうして得られたペレットを銀パイプ(φ25
mmxφ17mm)に挿入し、押し出し、スウェージン
グと線引きにより直径2mmの線材を得、さらに圧延に
より厚さ0.2mm、幅4mmテープを得、テープ横端
約5cm毎に、やすりでシースを削り取り、長さ方向に
シースに酸化物が露出した。図3はこの発明の他の実施
例に係わる金属シースに充填した酸化物の少なくとも一
部が熱処理雰囲気に露出するようにした線材の斜視図で
ある。この線材を約750cm切取り、渦巻状に巻いた
1層パンケーキコイルを作り、空気中、800〜900
℃で10〜120時間熱処理し、この発明の他の実施例
による酸化物超電導線材を用いたコイルを製造した。こ
のコイルは線材全長に渡って、シースの膨れも無かっ
た。テープの層間には絶縁のために、アルミナテープを
挟み、総ターン数は約50である。得られたコイルは中
心から10ターン毎に電圧端子を取り出し、液体窒素中
で各10ターン毎の臨界電流密度を測定した。各コイル
の臨界電流密度の値を表2および図4に示す。図4は実
施例と従来例を比較するコイルの中心からのターン数に
よる液体窒素中における臨界電流密度を示した特性図で
あり、図中Cは実施例2による線材の特性、Dは従来法
による比較例2の特性であり、縦軸は臨界電流密度(A
/cm2)、横軸はコイルの中心からのターン数であ
る。
【0012】
【表2】
【0013】比較例2.実施例2において、シースに穴
を開けない他は実施例2と同様にして直径2mmの線材
を得、この線材を約750cm切取り、渦巻状に巻いた
1層パンケーキコイルを作り、空気中、800〜900
℃で10〜120時間熱処理し、従来の製造方法による
線材でコイルを作製した。このコイルは部分的にシース
が膨れ、コイル形状が崩れた。
を開けない他は実施例2と同様にして直径2mmの線材
を得、この線材を約750cm切取り、渦巻状に巻いた
1層パンケーキコイルを作り、空気中、800〜900
℃で10〜120時間熱処理し、従来の製造方法による
線材でコイルを作製した。このコイルは部分的にシース
が膨れ、コイル形状が崩れた。
【0014】図4および表2からわかるように、比較例
2で得たコイルは、臨界電流密度は、短尺で熱処理を施
した線材の約1/3に低下した。それに対して、実施例
2のこの発明の他の実施例による線材で作ったコイルは
均一な臨界電流密度が得られた。
2で得たコイルは、臨界電流密度は、短尺で熱処理を施
した線材の約1/3に低下した。それに対して、実施例
2のこの発明の他の実施例による線材で作ったコイルは
均一な臨界電流密度が得られた。
【0015】なおこの発明は、10cm以上の長さの酸
化物超電導線材を製造する場合に、効果が明らかにな
る。
化物超電導線材を製造する場合に、効果が明らかにな
る。
【0016】なお上記実施例では、Bi−Pb−Sr−
Ca−Cu−O、Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸化物
について述べたが、それ以外の臨界温度の高い超電導性
を有する酸化物、例えばY−Ba−Cu−O、Tl−B
a−Ca−Cu−O酸化物に適用してもよい。
Ca−Cu−O、Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸化物
について述べたが、それ以外の臨界温度の高い超電導性
を有する酸化物、例えばY−Ba−Cu−O、Tl−B
a−Ca−Cu−O酸化物に適用してもよい。
【0017】又、上記実施例では、線材がテープ状のも
のを用いたが、丸線等でもよく、線材の形状はこの発明
では限定しない。また、穴を開ける場所、間隔等も線材
形状、熱処理温度等で適宜決める。従って、テープの両
端に穴を開けた線材もこの発明に包含される。
のを用いたが、丸線等でもよく、線材の形状はこの発明
では限定しない。また、穴を開ける場所、間隔等も線材
形状、熱処理温度等で適宜決める。従って、テープの両
端に穴を開けた線材もこの発明に包含される。
【0018】さらに上記実施例では、熱処理は空気中、
800〜950℃で10〜120時間行ったが、熱処理
雰囲気の酸素を0%から100%まで変化させることに
より、熱処理温度範囲は必ずしもこの温度範囲に限定さ
れず、750〜1000℃において、良好な臨界電流密
度を得ることができる。
800〜950℃で10〜120時間行ったが、熱処理
雰囲気の酸素を0%から100%まで変化させることに
より、熱処理温度範囲は必ずしもこの温度範囲に限定さ
れず、750〜1000℃において、良好な臨界電流密
度を得ることができる。
【0019】また上記実施例ではシース用金属として、
銀を用いたが、金等の貴金属、および銅、キュプロ・ニ
ッケル、ステンレス等の合金を用いても問題ない。この
発明に係わる金属シースに穴を開け、酸化物を露出させ
る方法としては、実施例のように、やすりを用いる方法
や酸を用いてシースの一部を溶解させる方法、電解溶出
法を用いることができるが、その他の方法として、例え
ば、融解法やスパッタ法による除去も用いることが可能
である。
銀を用いたが、金等の貴金属、および銅、キュプロ・ニ
ッケル、ステンレス等の合金を用いても問題ない。この
発明に係わる金属シースに穴を開け、酸化物を露出させ
る方法としては、実施例のように、やすりを用いる方法
や酸を用いてシースの一部を溶解させる方法、電解溶出
法を用いることができるが、その他の方法として、例え
ば、融解法やスパッタ法による除去も用いることが可能
である。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上説明した通り、熱処理
により超電導体になる酸化物粉末および酸化物超電導体
粉末の内の少なくとも一種を金属管に充填し金属酸化物
複合体を作製する工程、金属酸化物複合体を線材に加工
する工程、金属シースに充填した酸化物の少なくとも一
部が熱処理雰囲気に露出するようにした状態で熱処理す
る工程を施すことにより、長尺な線材の全長にわたっ
て、従来よりも、均一で、ばらつきの少ない、高い臨界
電流密度を持つ酸化物超電導線材の製造方法を得ること
ができる。
により超電導体になる酸化物粉末および酸化物超電導体
粉末の内の少なくとも一種を金属管に充填し金属酸化物
複合体を作製する工程、金属酸化物複合体を線材に加工
する工程、金属シースに充填した酸化物の少なくとも一
部が熱処理雰囲気に露出するようにした状態で熱処理す
る工程を施すことにより、長尺な線材の全長にわたっ
て、従来よりも、均一で、ばらつきの少ない、高い臨界
電流密度を持つ酸化物超電導線材の製造方法を得ること
ができる。
【図1】この発明の一実施例に係わる金属シースに充填
した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出する
ようにした線材の斜視図である。
した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出する
ようにした線材の斜視図である。
【図2】実施例と従来例を比較する線材の全長に渡る液
体窒素中における臨界電流密度を示した特性図である。
体窒素中における臨界電流密度を示した特性図である。
【図3】この発明の他の実施例に係わる金属シースに充
填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出す
るようにした線材の斜視図である。
填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出す
るようにした線材の斜視図である。
【図4】実施例と従来例を比較するコイルの中心からの
ターン数による液体窒素中における臨界電流密度を示し
た特性図である。
ターン数による液体窒素中における臨界電流密度を示し
た特性図である。
【符号の説明】 1 銀シース 2 酸化物 3 露出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇都宮 真 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 熱処理により超電導体になる酸化物粉末
および酸化物超電導体粉末の内の少なくとも一種を金属
管に充填し金属酸化物複合体を作製する工程、金属酸化
物複合体を線材に加工する工程、並びに金属シースに充
填した酸化物の少なくとも一部が熱処理雰囲気に露出す
るようにした状態で熱処理する工程を施す酸化物超電導
線材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4068174A JPH05274932A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4068174A JPH05274932A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05274932A true JPH05274932A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13366152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4068174A Pending JPH05274932A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05274932A (ja) |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP4068174A patent/JPH05274932A/ja active Pending
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