JPH0527708Y2 - - Google Patents

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JPH0527708Y2
JPH0527708Y2 JP5709488U JP5709488U JPH0527708Y2 JP H0527708 Y2 JPH0527708 Y2 JP H0527708Y2 JP 5709488 U JP5709488 U JP 5709488U JP 5709488 U JP5709488 U JP 5709488U JP H0527708 Y2 JPH0527708 Y2 JP H0527708Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、流体媒体を用いて相対回転する駆動
部材と従動部材との間にトルクを伝達する流体継
手に関する。
従来の技術 この種従来の流体継手としては、例えば自動車
用内燃機関の冷却フアンを駆動するフアンカツプ
リング装置等に広く適用されている(実開昭61−
63023号公報等参照)。
第3図Aはその従来のフアンカツプリング装置
の一例を示し、1はVベルトプーリ2を備えた中
空状の駆動部材たる駆動軸、3は該駆動軸1にベ
アリング4を介して回転自在に支持され、その外
周に冷却フアン5が取り付けられた従動部材たる
ハウジング、6は上記駆動軸1前端に固着され、
上記ハウジング3内の後述する作動室12に収納
されたロータで、上記ハウジング3は、上記ベア
リング4に直接軸受されるボデイ部7と、該ボデ
イ部7の前端にボルト8を介して連結されてたカ
バー部9とを備え、内部には仕切板10によつて
前側の貯留室11と後側の上記作動室12とに隔
成されている。そして、上記ロータ6の外端部と
ボデイ部7の内端壁には、互いに噛合する多段の
ラビリンス溝13,14が形成されており、両者
13,14間で作動流体の粘性抵抗を得て流体継
手として作用するようになつている。一方、上記
カバー部9には、貯留室11と作動室12とを連
通する屈曲状の戻し通路15が設けられ、またこ
の戻し通路15の作動室12側開口端15a近傍
には、第3図Bに示すように作動室12方向に突
部17が設けられ、上記ロータ6の側端面6aと
の間で後述のポンプ機構16を構成している。更
に、上記仕切板10には、貯留室11と作動室1
2とを連通する連通孔18が形成されている。そ
して、カバー部9の略中央に、外側の渦巻状バイ
メタル19の中心端が固定された回転軸20が軸
受され、また、この回転軸20の内端部には、上
記連通孔18を開閉するバルブプレート21が支
持されている。つまり、このバルブプレート21
が上記ラビリンス溝13,14通過後にポンプ機
構16及び戻し通路15を介して貯留室11に戻
された作動流体の循環をラジエータ(図示せず)
通過後の空気温度に応じて制御している。
すなわち、バイメタル19付近の雰囲気温度が
低い場合には、バルブプレート21が、バイメタ
ル19の作用により連通孔18を閉塞して作動流
体の循環を停止する。このため、ラビリンス溝1
3,14内に送り込まれる作動流体量が減少して
ロータ6からハウジング3への伝達トルクが低下
して冷却フアン5は停止あるいは低速回転する。
一方、バイメタル19付近の雰囲気温度が上昇
した場合は、バルブプレート21が連通孔18を
徐々に開成し、貯留室11内の作動流体が連通孔
18から作動室12内に流入する。このため、ラ
ビリンス溝13,14内に作動流体が十分に供給
され、従つてロータ6からハウジング3への伝達
トルクが増大して両者の相対速度差が小さくな
り、冷却フアン5は高速で回転する。ここで、作
動室12の作動流体は、遠心力によつて作動室1
2の外周部に向い、そのままロータ6の側端面6
a側に至りポンプ機構16の流路部22に流入す
る。そうするとこの作動流体は、第3図Bに示す
ようにロータ6が矢印方向に回転しているので、
これに引き連られて回転しカバー部9に設けられ
た突部17の左側面に衝突し、ここで圧力を高め
られ、すなわちポンプ作用を受けて戻し通路15
を介して貯留室11に戻される。
考案が解決しようとする課題 上記従来のフアンカツプリング装置にあつて
は、上述のように作動室12のポンプ機構16に
流入した作動流体がカバー部9の突部17による
ポンプ作用によつて戻し通路15へ戻されるよう
になつてるものの、突部17の上面17aと、該
上面17aと対向するロータ6の側端面6aとの
間に所謂ワイパー隙間Sが常時形成されているた
め、機関始動時において作動流体の貯留室11内
への回収が不十分となる。すなわち、ロータ6が
回転すると作動室12内に残留していた作動流体
が流路部22から突部17を乗り越えてワイパー
隙間Sを通過するため、ロータ6の回転に伴いハ
ウジング3にトルクが伝達されて第2図の一点鎖
線で示すように比較的高回転及び長時間連れ回り
を起こす。この結果、ラジエータの過冷却やフア
ン騒音を招来する。また、ワイパー隙間Sは、温
度変化に対するハウジング3の追従性に大きな影
響を与えるため、その製造時における管理や精度
の徹底化が余儀なくされ、製造作業能率が低下す
ると共にコストが高騰する。
課題を解決するための手段 本考案は、上記従来の問題点に鑑みて案内され
たもので、ハウジング内端面の戻し通路の近傍に
設けられた突部内に、ロータ側へ開口した収納孔
を形成すると共に、該収納孔に、上記ロータの側
端面方向へ進出可能なシール部材を摺動自在に設
け、かつ上記突部の戻し通路側の側部に、先端部
が上記収納孔の底部に開口して該底部に作動流体
を導入する導圧孔を形成したことを特徴としてい
る。
作 用 上記構成によれば、例えば機関始動時にロータ
が回転してハウジングとの相対回転速度が大きく
なると、ポンプ機構の流路部に導かれた作動流体
は、その多くが突部に突き当たつて戻し通路に流
入する一方、他は突部の先端面と該先端面と対向
するロータの側端面との間の隙間部を通つて洩れ
て2分された形になるが、一部が導圧孔から収納
孔の底部に供給される。このため、シール部材
が、底部の内圧によつて収納孔からロータ方向へ
押し出されて先端面がロータの側端面に油膜を介
して当接して、上記隙間部をシールする。したが
つて、作動流体の隙間部からの洩れが十分に阻止
されるので、ハウジングの連れ回りが防止され
る。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。尚、上記従来と共通の構成個所には同一符号
を付して重複説明を省略する。
すなわち、この実施例も自動車用内燃機関のフ
アンカツプリング装置に適用されたもので、第1
図Aの1は駆動軸、3は外周に冷却フアン5が取
り付けられたハウジング、6はロータ、7はベア
リング4を介して駆動軸1に軸受されたハウジン
グ3のボデイ部、9はボデイ部7にかしめによつ
て連結されたカバー部、11,12は仕切板10
で隔成された貯留室と作動室、13,14はロー
タ6とカバー部9との間に形成された多段のラビ
リンス溝、15はカバー部9内に形成された戻し
通路、18は仕切板10に形成された連通路、1
9はバイメタル、20は回転軸、21はバルブプ
レートである。
そして、上記カバー部9の内端面9aとロータ
6の側端面6aとの間には、第1図Bに示すよう
にポンプ機構16を構成する流路部22が形成さ
れており、またカバー部内端面9aの戻し通路1
5の作動室12側開口端15a近傍、つまりロー
タ6の回転方向(鎖線矢印)前方側の開口端15
a端縁側に第1図Cにも示すようにロータ6方向
へ突出した矩形状の突部17が設けられている。
また、この突部17の上面17aとロータ6の側
端面6aとの間には、所謂ワイパー隙間Sが形成
されている。更に、上記突部17内には、ロータ
6側へ開口した矩形状の収納孔30が形成され、
この収納孔30内に矩形ブロツク状のシール部材
31が収納されている。このシール部材31は、
外形が上記収納孔30の内形より小さく形成さ
れ、したがつて、収納孔30からロータ6の側端
面6a方向へ出没自在に収納されている。更にま
た、上記突部17内には、戻し通路15側から収
納孔30の底部30aに向かつて下方向に傾斜し
た導圧孔32が形成されている。即ち、この導圧
孔32は、一端部32aが突部17の側面17a
から流路部22に開口形成され、先端部たる他端
部32bが底部30aに開口形成されている。
したがつて、この実施例によれば例えば機関始
動時などにおいて駆動軸1の回転に伴いロータ6
が回転し、ハウジング3との相対回転速度が大き
くなると、ラビリンス溝13,14から遠心力で
流路部22内に流入した作動流体はロータ6の回
転方向へ同伴した形で流動し、その多くが第1図
B矢印で示すように突部17の側面17bに突き
当たつてポンプ作用によりそのまま戻し通路15
に流入して貯留室11に戻される。一方、他の作
動流体は、流路部22からワイパー隙間S方向へ
漏洩する形になるが、一部が導圧孔32の一端部
32aから流入してそのまま他端部32bから収
納孔30の底部30aに供給されるため、この底
部30a内の作動流体圧力が高くなり、収納孔3
0に没していたシール部材31がロータ6の側端
面6a方向に押し出される。これによつてシール
部材31の先端面31aが、ロータ6の側端面6
aに油膜を介して当接しワイパー隙間Sを閉塞す
る。したがつて、ワイパー隙間S方向へ流動した
作動流体は、シール部材31の一側面31bに突
き当たつてはね返りそのまま戻し通路15内に戻
される。依つて、ハウジング3のロータ6との連
れ回りが第2図の実線で示すように十分に抑制さ
れ、ラジエータの過冷却等が防止される。
尚、シール部材31の先端面31aとロータ6
の側端面6aとの間には、油膜が形成されている
ため、シール部材31の当接力によつてロータ6
の回転力に影響を与えないばかりか、シール部材
31自身の摩耗等の発生が防止される。
上記実施例は、ラビリンス溝13,14をロー
タ6とカバー部9に形成されたものを示したが、
ロータ6とボデイ部7に形成することも可能であ
る。
また、この本考案は、上記内燃機関のフアンカ
ツプリング装置に限定されるものではない。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案に係る流
体継手によれば、従動部材の収納孔に収納された
シール部材が、導圧孔から収納孔の底部内に供給
された作動流体の圧力によつて押し出されて、先
端面がロータの側端面に当接する。これによつ
て、突部の先端面とロータの側端面との間の隙間
部をシールする。このため、作動室から貯留室内
への作動流体の回収効率が向上する。この結果、
ロータの回転に伴う従動部材の連れ回りが防止さ
れ、駆動騒音が低下する。
しかも、シール部材が上記隙間部を直接シール
するため、製造時の隙間部の厳格な精度及び管理
が緩和され、製造作業能率の向上が図れると共
に、コストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案に係る流体継手の一実施例を
示す断面図、同図Bは同図Aの−線断面図、
同図Cは同図Bの矢視図、第2図は本実施例と
従来のハウジングの連れ回り特性を比較して示す
グラフ、第3図Aは従来の流体継手を示す断面
図、同図Bは同図Aの−線断面図である。 1……駆動軸(駆動部材)、3……ハウジング
(従動部材)、6……ロータ、6a……側端面、9
a……内端面、10……仕切板、11……貯留
室、12……作動室、13,14……ラビリンス
溝、15……戻し通路、15a……開口端、16
……ポンプ機構、17……突部、30……収納
孔、30a……底部、31……シール部材、32
……導圧孔、32a……一端部、32b……他端
部(先端部)、S……ワイパー隙間(隙間部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動部材に回転自在に支持され、内部が仕切板
    を介して貯留室と作動室とに隔成された従動部材
    と、上記駆動部材に固定されて作動室内に臨みか
    つ上記従動部材と共働してラビリンス溝を構成す
    るロータと、上記従動部材内に形成されて、上記
    作動室の作動流体を貯留室に戻す戻し通路と、従
    動部材内端面の上記戻し通路開口端近傍に突設さ
    れて、戻し通路への作動流体の流動を助成するポ
    ンプ機構を構成する突部とを備えた流体継手にお
    いて、上記突部の内部に、ロータ側へ開口した収
    納孔を形成すると共に、該収納孔に、上記ロータ
    の側端面方向へ進出可能なシール部材を摺動自在
    に設け、かつ上記突部の戻し通路側の側部に、先
    端部が上記収納孔の底部に開口して該底部に作動
    流体を導入する導圧孔を形成したことを特徴とす
    る流体継手。
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