JPH05279831A - 溶融亜鉛めっき用合金化炉の冷却制御方法 - Google Patents

溶融亜鉛めっき用合金化炉の冷却制御方法

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JPH05279831A
JPH05279831A JP10538992A JP10538992A JPH05279831A JP H05279831 A JPH05279831 A JP H05279831A JP 10538992 A JP10538992 A JP 10538992A JP 10538992 A JP10538992 A JP 10538992A JP H05279831 A JPH05279831 A JP H05279831A
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steel strip
cooling
temperature
turn roll
hot
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JP10538992A
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Kenji Hara
健治 原
Atsushi Aizawa
敦 相沢
Tetsuji Mitsunaga
哲治 光永
Kazunari Nakamoto
一成 中本
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合金化処理した溶融亜鉛めっき鋼帯を冷却す
る際、ターンロールで連続的に検出された冷却後の板温
に基づいて冷却条件を制御し、形状特性及び表面性状に
優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼帯を得る。 【構成】 鋼帯を溶融亜鉛めっき浴に浸漬することによ
り鋼帯表面に形成されためっき層を後続する溶融亜鉛め
っき用合金化炉で合金化し冷却する際、合金化炉の冷却
帯19出側に配置されたターンルール10で合金化溶融
亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz を検出する。ターンロー
ル10は、互いに接近した複数の熱電対をそれぞれ異な
る深さで埋設した温度検出ブロックを表面に装着してい
る。検出された板温Tz が亜鉛付着防止温度Tmax 以下
になるように、冷却帯19における冷却条件を制御す
る。 【効果】 板温Tz を高精度で検出することができるた
め、適正な条件下で合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15が冷
却され、形状特性及び表面性状に優れた製品となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高品質の合金化溶融亜
鉛めっき鋼帯を製造するために溶融亜鉛めっき用合金化
炉の冷却制御を高精度で行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛めっき鋼板として、亜鉛めっき
層の一部又は全部をFe−Zn合金層とするように合金
化処理を施した合金化溶融亜鉛めっき鋼板が知られてい
る。亜鉛めっき層の合金化処理は、たとえば図1に示す
設備で行われる。めっき原板である鋼帯1aを、還元処
理した後、溶融亜鉛めっき槽2に導入する。めっき鋼帯
1bは、シンクロール3を周回して溶融亜鉛めっき槽2
から引き上げられ、ワイパー等のめっき厚制御装置4に
よって所定のめっき厚に調整される。
【0003】次いで、めっき鋼帯1bは、加熱帯5a及
び保熱帯5bを備えた合金化炉5に送り込まれる。加熱
帯5aで加熱されためっき鋼帯1bは、保熱帯5bで設
定温度に維持され、下地鋼から亜鉛めっき層にFeを拡
散させることにより均一な合金化層が形成される。次い
で、半溶融状態の溶融亜鉛めっき層を空冷帯5cで冷却
し、水冷帯5dで急速冷却することによって、合金化溶
融亜鉛めっき鋼板1cとして合金化炉5から送り出され
る。
【0004】水冷帯5dにおける冷却が不十分である
と、合金化炉5から送り出された合金化溶融亜鉛めっき
鋼帯1cの表面にある亜鉛めっき層の粘性が依然として
高く、合金化炉5の出側に配置されているターンロール
6の表面に亜鉛が付着する。ターンロール6に付着した
亜鉛は、後続する合金化溶融亜鉛めっき鋼帯1cに転写
され、製品に表面疵を発生させる原因となる。また、タ
ーンロール6自体の耐久性も低下させる。逆に、冷却帯
5dで過冷却が行われると、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯
1cの幅方向に関して不均一な冷却状態になり易い。そ
の結果、冷却歪みが大きくなり、製品形状が悪化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ターンロール6への亜
鉛付着を防止し、優れた品質の製品を得るためには、タ
ーンロール6に接触する合金化溶融亜鉛めっき鋼帯1c
の板温を前もって亜鉛がロール表面に付着することがな
い温度まで下がるように、水冷帯5dの出側で合金化溶
融亜鉛めっき鋼帯1cの板温を測定し、測定値に基づい
て水冷帯5dにおける冷却条件を制御することが必要で
ある。
【0006】板温測定には、赤外線放射温度計がある。
しかし、溶融亜鉛めっき鋼帯表面の放射率は、板温,亜
鉛めっき層の合金化度に応じて複雑に変化する。また、
鋼帯表面近傍のガスによっても放射率が変動する。その
ため、通常使用されている放射率設定タイプの赤外線放
射温度計では、真の板温を検出することが困難である。
【0007】そこで、ターンロール6に対する亜鉛付着
を防止するため、ターンロール6の内部から気体を合金
化溶融亜鉛めっき鋼帯1cの表面に向けて幅方向に噴出
させ、ターンロール6から浮上させた非接触状態で合金
化溶融亜鉛めっき鋼帯1cをターンさせる方法が採用さ
れている。また、ターンロール6の周面にフェルトを巻
き付け、ターンロール6に対する亜鉛付着を間接的に防
止することも知られている。
【0008】しかし、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯1cを
浮上させながらターンさせるとき、合金化炉5の内部で
めっき鋼帯1b或いは合金化溶融亜鉛めっき鋼帯1cの
形状を安定させて通過させるために、大きな気体圧力が
必要となる。そのため、通板される鋼帯のサイズに制約
が加わり、比較的薄く幅の狭い鋼帯に適用対象が限られ
る。しかも、合金化炉5の内部における張力制御が困難
になる。
【0009】他方、フェルトを巻き付けたターンロール
6を使用するとき、半溶融状態の亜鉛が連続的にフェル
トに付着し、フェルト内部に侵入する。フェルトに付着
した亜鉛は、ターンロール6の周面に堆積し、ひいては
後続する合金化溶融亜鉛めっき鋼帯1cの表面を疵付け
ることになる。そのため、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯1
cの表面状態を常時検査し、表面疵の発生を検出したと
き直ちにラインを停止して、フェルトを交換することが
必要となる。
【0010】このように何れの方法においても、表面品
質に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼帯を安定した条件下
で製造することができない。
【0011】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、温度検出器能を備えたターンロー
ルを組み込むことにより、ターンロールに接触する合金
化溶融亜鉛めっき鋼帯の温度を高精度で測定し、水冷帯
における冷却条件を適正に行うことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却制御方法
は、その目的を達成するため、鋼帯を溶融亜鉛めっき浴
に浸漬することにより前記鋼帯の表面に形成されためっ
き層を後続する溶融亜鉛めっき用合金化炉で合金化し冷
却する際、互いに接近した複数の熱電対をそれぞれ異な
る深さで埋設した温度検出ブロックを表面に装着したロ
ールを冷却帯出側に配置し、前記ロールで検出されため
っき鋼帯の表面温度に基づき、前記冷却帯出側における
前記めっき鋼帯の表面温度が亜鉛付着防止温度以下にな
るように、前記冷却帯を通過する前記めっき鋼帯を冷却
制御することを特徴とする。
【0013】熱電対により検出された鋼帯の温度情報に
基づき、合金化炉出側の水冷帯における冷却水噴射圧力
が制御される。また、幅方向に複数の温度検出ブロック
を埋め込んだターンロールを使用するとき、板幅方向の
温度分布が正確に把握される。そこで、この板幅方向の
温度分布に応じて、水冷帯における板幅方向の冷却速度
を制御することにより、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の形
状を安定化させることも可能となる。
【0014】
【作 用】本発明者等は、ターンロールに接触する鋼帯
の板温を精度良く測定し、冷却速度を制御することによ
り、ターンロールに対する亜鉛付着を防止し、且つ鋼帯
形状の安定化を図る方法及び冷却制御システムについて
検討した。
【0015】表面深さを異にし、胴長方向に可能な限り
接近させた複数の熱電対を埋め込んだ温度検出ブロック
を装着したターンロールを使用するとき、合金化炉から
出た合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の板温を正確に且つ直接
的に検出することができる。この点、赤外線放射温度計
では、表面温度,合金化度,表面近傍のガス等によって
反射率が大きく影響され、正確な温度測定を行うことが
できない。
【0016】異なる表面深さで埋め込まれた熱電対によ
って得られる温度情報は、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯か
らターンロール表面への熱伝達及びターンロール内部の
熱伝導による影響を取り込んだものである。そこで、逆
に測定されたターンロール内部の温度情報を基にして、
温度勾配及びその時間変化から合金化溶融亜鉛めっき鋼
帯の板温を演算することができる。このようにして求め
られた板温は、赤外線放射温度計による測定とは異な
り、外乱要因の影響を受け難く、高い信頼性をもった値
である。
【0017】そこで、この測定温度に基づいて水冷帯に
おける冷却条件を制御するとき、合金化溶融亜鉛めっき
鋼帯の板温が正確に亜鉛付着防止温度以下になり、且つ
板幅方向の温度分布も均一化できる。たとえば、ターン
ロールで検出された合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の板温が
所定の亜鉛付着防止温度以下であるが、板幅方向の温度
分布が設定範囲にない場合、水冷帯の各ゾーン及び板幅
方向に配置した水噴射ノズルの圧力を選択的に調節す
る。これにより、溶融亜鉛めっき鋼帯の冷却速度が変わ
り、ターンロールに対する亜鉛付着が防止される。ま
た、冷却水による不均一な急冷に起因した合金化溶融亜
鉛めっき鋼帯の形状崩れをも防ぐことができる。
【0018】以下、図面を参照しながら、本発明を具体
的に説明する。本発明に従った冷却制御システムは、図
2に示すようにターンロール10,送信機11,受信機
12,A/D変換器13及び演算装置14を備えてい
る。ターンロール10内部の温度情報は、図3に示した
温度検出機構で得られ、送信機11によりFM変換され
て伝送され、受信機12で受信される。受信された温度
情報は、A/D変換器13でデジタル情報に変換され、
演算装置14に入力される。なお、ターンロール10で
得られた温度情報の伝送手段として、図2及び図3では
電波を使用したワイヤレス方式を採用しているが、スリ
ップリング方式によることもできる。
【0019】演算装置14では、入力された温度情報に
基づき、ターンロール10に接触する合金化溶融亜鉛め
っき鋼帯15の板温Tz が演算される。演算結果の板温
zは、亜鉛付着判定装置16で亜鉛付着防止温度Tmax
と比較される。板温Tz が亜鉛付着防止温度Tmax
り高い場合、ターンロール10に対する亜鉛付着が生じ
るものと判定する。そして、冷却条件設定装置17にお
いて、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の幅方向に関する
板温Tz が亜鉛付着防止温度Tmax 以下になるまで、冷
却強化,幅方向に関する冷却パターン等の冷却条件を調
整する制御指令を演算する。制御指令は、スプレー圧力
調整装置18に出力される。
【0020】合金化炉の水冷帯19には、走行する合金
化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板幅方向に沿って複数の水
噴射ノズル19aが設けられている。それぞれの水噴射
ノズル19aは、圧力制御弁19bを介して冷却水供給
源(図示せず)に接続されている。個々の圧力制御弁1
9bには、スプレー圧力調整装置18から圧力制御信号
が入力される。そのため、板幅方向に関して制御された
圧力パターンをもった冷却水が合金化溶融亜鉛めっき鋼
帯15に噴射され、板幅方向に均一な温度分布で合金化
溶融亜鉛めっき鋼帯15が冷却される。
【0021】ターンロール10に組み込まれた温度検出
機構30は、図3に示すように複数の熱電対31a,3
1bを埋め込んだ温度検出ブロック32を備えている。
熱電対31aの検出端子は、他方の熱電対31bの検出
端子よりも、ターンロール10の周面から浅い位置に配
置されている。また、熱電対31a,31bは、ターン
ロール10の胴長方向に関して可能な限り互いに接近し
た位置に設けられている。これら熱電対31a,31b
を備えた温度検出ブロック32をターンロール10の周
面に胴長方向に沿って複数個装着させるとき、合金化溶
融亜鉛めっき鋼帯15の板幅方向に関する温度分布が検
出される。
【0022】温度検出ブロック32は、ターンロール1
0の円周方向に関しても複数個配置しても良い。円周方
向に沿った複数個配置によって、ターンロール10が1
回転する際に多数の測定点で合金化溶融亜鉛めっき鋼帯
15の板温Tz が検出されるため、信頼性の高い測定結
果が得られる。
【0023】熱電対31a,31bで検出された温度情
報は、補償導線33を介してターンロール10の側面に
取り付けられている送信機11に入力される。この温度
情報に基づき、図2に示した冷却制御システムによって
冷却水の所定圧力パターンが求められ、板幅方向に均一
な温度分布で合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz
を亜鉛付着防止温度Tmaz 以下にすることが確実に行わ
れる。
【0024】次いで、ターンロール10内部の温度情報
に基づきターンロール10に接触する合金化溶融亜鉛め
っき鋼帯15の板温Tz を演算する手順を説明する。タ
ーンロール10の周面からの深さがX1 及びX2 (X1
<X2 )である2点とその直線上にある温度検出ブロッ
ク32の表面上の点に関する熱伝導を考える。ターンロ
ール10の表面温度Tf 及びターンロール10のロール
表面における熱流束qは、それぞれ次式(1)及び
(2)で表される。
【0025】 Tf =AT1 +BT2 +CT1'+DT2' ・・・・(1) q=ET1 +FT2 +GT1'+HT2' ・・・・(2) ただし、T1'及びT2'は、それぞれT1 及びT2 の時間
tに関する1階の導関数dt1 /dt及びdt2 /dt
である。また、A〜Hは、表面深さX1 ,X2及び温度
検出ブロック32の材質によって定まる定数である。
【0026】ターンロール10が接触しているときの合
金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz は、合金化溶融
亜鉛めっき鋼帯15とターンロール10との間の接触熱
伝達率をa1 とするとき、次式(3)で表される。 Tz =Tf +q/a1 ・・・・(3)
【0027】したがって、(1)〜(3)に基づいて、
ターンロール10内部の2点における温度T1 及びT2
から合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz を演算す
ることができる。なお、一つの温度検出ブロック32に
対して、3個以上の熱電対を埋め込んでも良い。この場
合、温度検出ブロック32内部の測定点が3以上となる
ので、任意の2点の温度について前述した手順で合金化
溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz を演算し、この演算
を複数回行う。これにより、高精度の温度情報が得られ
る。
【0028】温度検出機構30で得られた合金化溶融亜
鉛めっき鋼帯15の板温Tz は、亜鉛付着判定装置16
で亜鉛付着防止温度Tmax と比較される。板温Tz が亜
鉛付着防止温度Tmax よりも低い場合、その冷却条件を
継続する。一方、判定条件T z <Tmax を満足しない場
合、水冷帯19に配置されている各水噴射ノズル19a
への冷却水供給圧力を圧力調整弁19bで所定条件に変
更する。そして、冷却を強化させたり、板温Tz が板幅
方向に関し均一化するように板温Tz が高い部分を選択
的に強制冷却する等の冷却条件を設定する。
【0029】なお、図2及び図3では、制御対象とし
て、水冷帯19における冷却水の圧力制御を採り上げ
た。しかし、本発明は、これに拘束されることなく、冷
却水の流量制御によって所定の温度分布をもつように合
金化溶融亜鉛めっき鋼帯15を冷却することも可能であ
る。更には、同様にターンロール10に接する合金化溶
融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz に基づいて、空冷帯5
c(図1参照)の冷却制御或いは空冷帯5c及び水冷帯
19双方の冷却制御を行うこともできる。
【0030】
【実施例】ターンロール10として、周面からそれぞれ
0.3mm及び0.8mmの表面深さで熱電対31a及
び31bを埋め込んだ温度検出ブロック32を装着した
ものを使用した。このターンロール10を合金化炉の水
冷帯19出側に配置し、板厚0.4mm及び板幅100
0mmの鋼帯をラインスピード150mm/分で通板
し、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15を製造した。なお、
ターンロール10のロール表面に亜鉛が付着することを
防止するため、ターンロール10に接触する時点におけ
る合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz が300℃
以下に下がっている必要があることが実験的に得られて
いる。すなわち、亜鉛付着防止温度Tma x は、300℃
に設定される。
【0031】本発明に従ってターンロール10に装着さ
れた温度検出機構30でターンロール10に接触する合
金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz を、合金化溶融
亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz に接触させた熱電対によ
って直接測定した板温と比較したところ、図4(a)に
示すように極めて高い一致性があった。他方、赤外線放
射温度計で測定した合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板
温Tz は、図4(b)にみられるように測定値に大きな
バラツキがあり、信頼性に欠けるものであった。そのた
め、赤外線放射温度計で得られた板温Tz は、冷却制御
に使用する制御因子としては不適当である。
【0032】本発明の方法で冷却制御した場合のターン
ロール10に接する合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板
温Tz の時間的推移を、従来の冷却制御を行わない場合
と比較して図5に示す。なお、従来法としては、フェル
トをロール周面に巻き付けたターンロールを使用した。
【0033】図5から明らかなように、冷却制御を行わ
ない従来法では、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温
z が亜鉛付着防止温度Tmax 以上になっており、ロー
ル表面に巻かれているフェルトに亜鉛の付着・堆積が生
じた。また、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz
は、一定しておらず、大きな幅をもつ温度範囲で変動し
ていた。そのため、得られた合金化溶融亜鉛めっき鋼帯
15は、表面性状が不均一なものであった。
【0034】これに対し、温度検出機構30を備えたタ
ーンロール10を使用して冷却制御を行った本発明法で
は、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板温Tz を亜鉛付
着防止温度300℃以下に安定して抑えることができ
た。そのため、ターンロール10のロール表面に亜鉛の
付着がみられなかった。また、冷却された合金化溶融亜
鉛めっき鋼帯15は、温度のバラツキがなく、板温Tz
亜鉛付着防止温度Tmax直下の極めて狭い温度範囲に板
温Tz を維持することができた。したがって、水冷帯1
9における冷却水の噴射圧力を過度に大きくすることな
く、所定の張力を付与した状態での通板を安定して行う
ことができた。
【0035】本発明に従って板幅方向に関し冷却制御さ
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼帯15の板形状を、冷却制
御を行わない従来法で製造された合金化溶融亜鉛めっき
鋼帯の板形状と比較して図6に示す。冷却制御を行わな
いとき、合金化溶融亜鉛めっき鋼帯の幅方向端部が中央
部に比較して急速に冷却され易い。その結果、合金化溶
融亜鉛めっき鋼帯の板幅方向中央付近が過剰に延びた中
延び形状となり、図6に示すように形状悪化が発生して
いる。これに対し、本発明法で製造された合金化溶融亜
鉛めっき鋼帯では、板幅方向に関して均一に冷却される
ため、形状特性の良好な製品となっている。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、異なる深さで複数の熱電対が埋め込まれた温度検出
ブロックを装着したターンロールを合金化処理後の溶融
亜鉛めっき鋼帯に接触させることによって、合金化溶融
亜鉛めっき鋼帯の板温を正確に且つ安定して検出してい
る。得られた温度情報は、赤外線放射温度計を使用した
測定に比較して外乱等の影響を受けることなく、合金化
溶融亜鉛めっき鋼帯の板温を高精度で表したものとな
る。
【0037】そこで、この温度情報から求められた合金
化溶融亜鉛めっき鋼帯の板温を亜鉛付着防止温度と比較
した結果に基づき、ターンロールの表面に対する亜鉛付
着を防止しながら、合金化炉の冷却帯において合金化溶
融亜鉛めっき鋼帯の冷却速度を高精度で制御することが
可能となる。その結果、表面性状及び形状特性の優れた
合金化溶融亜鉛めっき鋼板を安定した操業条件下で且つ
高い歩留りで製造することができる。しかも、亜鉛付着
防止温度直下に合金化溶融亜鉛めっき鋼板の板温を管理
することができるため、連続溶融亜鉛めっきラインの生
産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連続溶融亜鉛めっきラインの概略図
【図2】 本発明に従って冷却制御システム
【図3】 水冷帯出側に配置されたターンロールの温度
検出機構
【図4】 本発明法及び赤外線放射温度計による板温測
定の比較
【図5】 冷却制御しない場合と本発明法で冷却制御し
た場合における板温変化の比較
【図6】 冷却制御しない場合と本発明法で冷却制御し
た場合における製品形状特性の比較
【符号の説明】
10 ターンロール 15 合金化溶融亜鉛
めっき鋼帯 16 亜鉛付着判定装置 19 合金化炉の水冷
帯 19a 水噴射ノズル 19b 圧力制御弁 30 温度検出機構 31a,31b 熱電
対 32 温度検出ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 一成 兵庫県尼崎市鶴町1番地 日新製鋼株式会 社加工技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯を溶融亜鉛めっき浴に浸漬すること
    により前記鋼帯の表面に形成されためっき層を後続する
    溶融亜鉛めっき用合金化炉で合金化し冷却する際、互い
    に接近した複数の熱電対をそれぞれ異なる深さで埋設し
    た温度検出ブロックを表面に装着したロールを冷却帯出
    側に配置し、前記ロールで検出されためっき鋼帯の表面
    温度に基づき、前記冷却帯出側における前記めっき鋼帯
    の表面温度が亜鉛付着防止温度以下になるように、前記
    冷却帯を通過する前記めっき鋼帯を冷却制御することを
    特徴とする溶融亜鉛めっき用合金化炉の冷却制御方法。
JP10538992A 1992-03-30 1992-03-30 溶融亜鉛めっき用合金化炉の冷却制御方法 Withdrawn JPH05279831A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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