JPH11269627A - 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉および溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制御方法 - Google Patents

溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉および溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制御方法

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JPH11269627A
JPH11269627A JP7253698A JP7253698A JPH11269627A JP H11269627 A JPH11269627 A JP H11269627A JP 7253698 A JP7253698 A JP 7253698A JP 7253698 A JP7253698 A JP 7253698A JP H11269627 A JPH11269627 A JP H11269627A
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furnace
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Jun Morozumi
順 諸住
Hiroshi Kuramoto
浩史 蔵本
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度を、簡易な設
備および制御方法で正確に制御することが可能な溶融亜
鉛めっき鋼板の合金化炉および溶融亜鉛めっき鋼板の合
金化度の制御方法の提供。 【解決手段】 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉の加熱帯
から均熱帯の領域あるいは均熱帯の領域に、鋼帯長手方
向において連続的に鋼板表面からの放射エネルギーを計
測する機能を有する放射温度計を配設した溶融亜鉛めっ
き鋼板の合金化炉、および、前記した溶融亜鉛めっき鋼
板の合金化炉において、前記した放射温度計を用いて鋼
板温度および放射エネルギーを計測し、得られた計測結
果に基づき合金化炉内の鋼板長手方向における鋼板表面
の放射率の変曲点を検出し、該変曲点に基づき合金化炉
の操業条件を制御する溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の
制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融亜鉛めっき鋼
板の合金化炉および溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制
御方法に関し、特に、溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度を
簡易な設備で正確に制御することが可能な溶融亜鉛めっ
き鋼板の合金化炉および溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の
制御方法としては、X線を鋼板に照射し、X線回折強度
から合金化度を算出し、合金化度を制御する方法が開示
されている(特公昭56−12314 号公報、特開平1−1773
51号公報参照)。また、溶融亜鉛めっき用合金化炉内の
板温保持帯域に複数個の放射温度計を配設し、各位置の
鋼板の放射率を測定し、予め定めた放射率の範囲となる
位置(:合金化位置と定義)が一定位置となるように、
合金化炉の燃料流量、通板速度を操作することによって
合金化度を制御する制御方法が開示されている(特開平
7−150328号公報参照)。
【0003】しかしながら、前記したX線回折方法の場
合、鋼板が充分に冷却された後に測定装置を配設しなけ
れば測定誤差が大きく、測定装置を合金化炉の均熱工程
よりかなり後工程に配設することになり、得られた情報
のフィードバックのタイミングが遅れる問題があった。
また、合金化度を正しく認識するためには、めっき付着
量の情報が必要となり、X線回折の情報とめっき付着量
の情報との組み合わせが必要であり、測定方法および制
御方法が複雑となる。
【0004】一方、前記した複数個の放射温度計を配設
する方法の場合、後記するように、合金化炉内における
鋼板の放射率の変化は急激であり、合金化度の正確な制
御は困難である。また、Zn付着量の変化、母板鋼種の変
化、鋼板の通板速度の変化に対応して合金化度の正確な
制御を行うために、多数の放射温度計を配設する場合、
設備コストが嵩む上、制御方法が複雑となる問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、溶融亜鉛めっき鋼板の合金化
度を、簡易な設備および制御方法で正確に制御すること
が可能な溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉および溶融亜鉛
めっき鋼板の合金化度の制御方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
課題を解決するために鋭意検討した結果、放射温度計自
体を移動可能とするか、放射温度計の光軸と鋼板表面と
の角度を可変とすることによって、溶融亜鉛めっき鋼板
の合金化度(:以下合金化度と記す)を簡易な設備およ
び制御方法で制御することが可能となるばかりでなく、
合金化炉内における鋼板の放射率の急激な変化に対応し
て合金化度の正確な制御を行うことが可能となることに
想到し、本発明に至った。
【0007】すなわち、第1の発明は、溶融亜鉛めっき
鋼板の合金化炉の加熱帯から均熱帯の領域あるいは均熱
帯の領域に、鋼帯長手方向において連続的に鋼板表面か
らの放射エネルギーを計測する機能を有する放射温度計
を配設したことを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の合金
化炉である。前記した第1の発明においては、前記放射
温度計が、鋼帯長手方向において1m以上に渡って連続
的に鋼板表面からの放射エネルギーを計測する機能を有
する放射温度計であることが好ましい。
【0008】第2の発明は、溶融亜鉛めっき鋼板の合金
化炉の加熱帯11から均熱帯12の領域あるいは均熱帯12の
領域に配設され、鋼帯長手方向において連続的に移動す
る放射温度計14と、該放射温度計14の合金化炉鋼帯長手
方向における位置検出装置17b を有することを特徴とす
る溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉である。前記した第2
の発明においては、前記放射温度計14が、鋼帯長手方向
において1m以上に渡って連続的に移動する放射温度計
であることが好ましい。
【0009】第3の発明は、溶融亜鉛めっき鋼板の合金
化炉の加熱帯11から均熱帯12の領域あるいは均熱帯12の
領域に配設され、鋼帯長手方向において連続的に鋼板表
面からの放射エネルギーを計測するために光軸(AX)と鋼
板表面との角度θを可変とした放射温度計30と、該放射
温度計30の鋼板表面の計測箇所を検出するための計測箇
所検出装置31b を有することを特徴とする溶融亜鉛めっ
き鋼板の合金化炉である。
【0010】前記した第3の発明においては、前記放射
温度計30が、鋼帯長手方向において1m以上に渡って連
続的に鋼板表面からの放射エネルギーを計測するために
光軸(AX)と鋼板表面との角度θを可変とした放射温度計
であることが好ましい。また、前記した第1の発明〜第
3の発明においては、鋼板表面と放射温度計14、30との
間の放射温度計の光軸を囲む水冷ジャケット式の筒40が
配設されていることが好ましい。
【0011】第4の発明は、前記した第1の発明〜第3
の発明の溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉において、前記
した放射温度計を用いて鋼板温度および放射エネルギー
を計測し、得られた計測結果に基づき合金化炉内の鋼板
長手方向における鋼板表面の放射率の変曲点を検出し、
該変曲点に基づき合金化炉の操業条件を制御することを
特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制御方法で
ある。
【0012】前記した第4の発明においては、前記した
変曲点が所定の位置となるように、前記した合金化炉の
操業条件を制御することが好ましい。また、前記した第
4の発明においては、前記した合金化炉の操業条件が、
合金化炉への燃料供給量であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。合金化溶融亜鉛めっき鋼板の特徴は、最終的に鋼
板表面に形成される合金層の合金化度による色調変化が
著しいことである。このため、合金化過程において鋼板
表面を放射温度計で測定すると、合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の母材や、めっき付着量、通板速度に関わらず、合
金化完了点では放射エネルギーが急激に増える。
【0014】しかしながら、上記した合金化完了点であ
る放射率の変曲点の合金化炉内の鋼板の長手方向におけ
る適正な設定箇所は、先に示した条件によって異なる。
本発明は、合金化炉内における合金化の完了点を正確に
認識するために、合金化炉において、鋼帯長手方向に連
続的に放射温度計自体を移動可能とするか、放射温度計
の光軸と鋼板表面との角度を可変とし、鋼板長手方向に
おいて連続的に全ての箇所の鋼板表面の放射率を測定す
ることによって放射率の変曲点を検出し、得られた検出
結果に基づき合金化度を正確に制御することを特徴とし
ている。
【0015】本発明においては、放射温度計が、鋼帯長
手方向において1m以上に渡って連続的に鋼板表面から
の放射エネルギーを計測する機能を有する放射温度計で
あることが好ましい。これは、連続的に種々のめっき製
品の通板を可能とするためである。図1に、本発明に係
わる溶融亜鉛めっき装置および本発明の溶融亜鉛めっき
鋼板の合金化炉の一例を、側面図によって示す。
【0016】図1において、1は鋼帯、2は溶融亜鉛め
っき槽、3はシンクロール、4は溶融亜鉛、5はガスワ
イピングノズル、6はデフレクタロール、10は合金化
炉、11は合金化炉の加熱帯、12は合金化炉の均熱帯、12
W は合金化炉均熱帯の側壁、13は加熱装置、14は放射温
度計、15は放射温度計移動用のレール、16は放射温度計
移動用の車輪、17a は放射温度計移動用の駆動装置およ
び駆動制御装置、17b は放射温度計14の位置検出装置、
18は放射温度計移動用のワイヤの巻き取り装置、19は放
射温度計移動用のワイヤ、20は放射率および放射率変曲
点演算装置、21は合金化度制御装置、22は燃料流量制御
装置、23は空気流量制御装置、f1 は鋼帯の進行方向、
Yは放射温度計14が鋼帯長手方向に沿って移動可能な始
点P1 (:加熱帯出側)と終点P2 (:均熱帯出側)と
の間の距離、yは始点P1 から終点P2 方向の任意の点
P迄の距離を示す。
【0017】放射温度計14は、駆動装置および駆動制御
装置17a によってレール15の上を移動し、鋼帯長手方向
に沿って連続的にY=20mの範囲で移動可能な装置構成
となっている。図1に示す溶融亜鉛めっき装置および溶
融亜鉛めっき鋼板の合金化炉においては、鋼帯1は、溶
融亜鉛めっき槽2中の溶融亜鉛4に浸漬され溶融亜鉛め
っきが施され、ガスワイピングノズル5によってめっき
付着量が調整された後、合金化炉10に導入される。
【0018】合金化炉10に導入された鋼帯1は、亜鉛層
と鋼素地との間の金属の相互拡散によって、めっき層が
Fe-Zn 合金化され、塗膜密着性、耐食性などに優れた鋼
板が得られる。合金化炉10に導入された鋼帯1は、合金
化炉10に配設された移動式の放射温度計14によって、板
面から出る放射エネルギーを検出することによって、板
面の放射率が測定される。
【0019】放射率の算出は、下記式(1) によって行わ
れる。 ε=ε0 ・exp{〔C(T−T0 )〕/〔λ・T・T0 〕}………(1) ここで、ε:放射率、ε0 :放射温度計の設定放射率、
C:定数、T:放射温度計の指示値、T0 :板温、λ:
測定波長である。放射温度計14は、鋼帯長手方向に沿っ
てfF 、fB の方向、すなわち、鋼帯長手方向に沿って
前後に移動し、鋼帯板面から出る放射エネルギーを検出
し、合金化炉10の鋼帯長手方向に対してY=20mの範囲
の全ての箇所の鋼帯板面に関して連続的に放射温度計の
指示値Tが得られる。
【0020】次に、合金化炉10の長手方向の位置yと得
られた指示値Tとの下記関係式(2)から、下記条件(3)
を満足する合金化炉の長手方向の位置Kを求める。 T=f(y)………………(2) 位置K:dT/dy =α………(3) なお、位置Kは、始点P1 (:加熱帯出側)から終点P
2 (:均熱帯出側)に向かって順次距離の変化に対応す
るTの変化を求めた微分値dT/dy がαに到達する位置で
あり、鋼板の合金化に伴う放射率の変動の影響を受けず
に板温を測定する位置である。
【0021】上記したαは適宜設定することができる。
上記した位置Kにおける放射温度計の指示値Tまたは該
指示値Tを例えば非合金めっきの放射率(ε0 =0.11)
によって補正した値を板温T0 として、前記した式(1)
に基づき、位置Kから終点P2 迄の間の放射率εを鋼帯
長手方向において連続的に算出し、合金化炉の長手方向
の位置yと位置yにおける放射率εy との関係式である
下記式(4) を求める。
【0022】εy =g(y)………(4) 次に、d2εy /dy2の符号が変化する位置y、すなわち上
記関係式εy =g(y)の曲線の変曲点y0 を求める。
一方、予め、鋼種、めっき付着量、通板速度が異なる各
種操業条件下で、めっき剥離、合金化ムラの無い最適の
品質の合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られる変曲点y0b
を求めておく。
【0023】合金化度の制御においては、上記した変曲
点y0 を随時算出し、変曲点y0 がその時点の操業条件
において最適の変曲点y0bとなるように、例えば合金化
炉への燃料供給量を調節する。すなわち、予め求めた鋼
種、めっき付着量、通板速度などの操業条件と高品質の
合金化溶融亜鉛めっき鋼板が得られる変曲点との関係に
基づき、検出した変曲点が、高品質の合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が得られる変曲点に近付くように操業条件を制
御する。
【0024】本発明によれば、合金化反応の特徴である
鋼板表面状態の変化(色の変化)を、放射温度計による
放射率の変化に基づいて、合金化炉内の長手方向の全て
の箇所について連続的に測定し、放射率の変曲点を検出
することによって、合金化炉のどの箇所で合金化が完了
しているかを正確に捉えることができる。本発明によれ
ば、合金化の完了点を正確に捉えることができるため、
鋼種、めっき付着量、通板速度などの操業条件が変化し
ても、合金化度を正確に制御できる。
【0025】さらに、上記した本発明によれば、放射温
度計が1台でよいため、合金化度を簡易な設備および制
御方法で制御することが可能となった。次に、本発明の
合金化炉および合金化度の制御方法の他の好適態様につ
いて説明する。図2に、本発明の溶融亜鉛めっき鋼板の
合金化炉の他の一例を、側面図によって示す。
【0026】図2において、30は放射温度計、31a は放
射温度計回転用の駆動装置および駆動制御装置、31b は
放射温度計30の鋼板表面の計測箇所を検出するための計
測箇所検出装置、AXは放射温度計30の光軸、fR は放射
温度計30の回転方向、Oは放射温度計30の回転軸、θは
放射温度計30の光軸AXと鋼板表面との角度を示し、その
他の符号は図1と同様の内容を示す。
【0027】なお、図2に示す本発明の溶融亜鉛めっき
鋼板の合金化炉は、図1に示す合金化炉と同様の溶融亜
鉛めっき装置および付帯装置が配設されている。図2に
示す合金化炉は、合金化炉の均熱帯12の領域に回転式の
放射温度計30が配設されており、放射温度計30の光軸AX
と鋼板表面との角度が可変となっている。
【0028】この結果、鋼帯長手方向に1m以上に渡っ
て連続的に鋼板表面からの放射エネルギーを計測するこ
とができる。また、放射温度計30の鋼板表面の計測箇所
を検出するための計測箇所検出装置31b によって、合金
化炉鋼帯長手方向における放射率の計測箇所を知ること
ができる。
【0029】図2に示す本発明の溶融亜鉛めっき鋼板の
合金化炉は、上記したように構成されているため、前記
した図1と同様の方法によって、合金化炉鋼帯長手方向
における合金化の完了点を正確に捉えることができ、鋼
種、めっき付着量、通板速度などの操業条件が変化して
も、合金化度を正確に制御できる。さらに、放射温度計
が1台でよいため、合金化度を簡易な設備および制御方
法で制御することができる。
【0030】次に、本発明の溶融亜鉛めっき鋼板の合金
化炉において、鋼帯の周囲環境の温度の外乱を防止し、
鋼板表面の放射エネルギーを正確に測定するための装置
について説明する。図3は、上記した目的を達成するた
めの移動式放射温度計の配設状況の一例を示す部分斜視
図である。
【0031】図3において、40は外周壁面に水冷ジャケ
ットを有する筒、41は筒40の支持台、42は耐熱伸縮蛇
腹、fJF、fJBは筒40の移動方向を示し、その他の符号
は図1と同様の内容を示す。図3に示す移動式放射温度
計においては、鋼帯1と放射温度計14との間の放射温度
計の光軸を囲む水冷ジャケット式の筒40が配設されてい
る。
【0032】放射温度計14および筒40は鋼帯長手方向に
沿って合金化炉内を移動するように構成されている。本
発明においては、放射温度計に上記した水冷ジャケット
式の筒40を配設することによって、鋼帯の周囲環境の温
度の外乱を防止し、鋼板表面の放射エネルギーを正確に
測定し、合金化の完了点をさらに正確に知ることができ
る。
【0033】なお、図3においては、水冷ジャケット式
の筒40を図1に示す鋼帯長手方向に渡って連続的に移動
する放射温度計に適用する場合について説明したが、水
冷ジャケット式の筒40と放射温度計との連動方式、装置
を変更することによって、水冷ジャケット式の筒40を図
2の回転式放射温度計に適用することも可能である。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきさらに具体的
に説明する。 (実施例1)板厚0.7mm の冷延鋼板をアルカリ電解脱
脂、塩酸酸洗し、焼鈍を行った後、図1に示す溶融亜鉛
めっき装置、合金化炉を用いて、下記条件下で連続的合
金化処理溶融亜鉛めっきを行った。
【0035】(溶融亜鉛めっき条件:) めっき浴組成;Al:0.14wt%、Fe:0.04wt%、Pb:0.00
8 wt%、残:Zn 浴温 ;460 ℃ 進入板温 ;480 ℃ 浸漬時間 ;1sec めっき付着量;50g/m2 (合金化条件:) 合金化炉加熱帯温度;操業条件1:800 ℃、操業条件
2:900 ℃、操業条件3:1000℃ 合金化炉均熱帯温度;操業条件1:500 ℃、操業条件
2:520 ℃、操業条件3:540 ℃ 通板速度;100mpm(一定) 本実施例においては、上記した合金化炉加熱帯への燃料
供給量を変更した操業条件1〜3の各々について、図1
に示す連続移動方式の放射温度計14によって、鋼帯長手
方向に連続的に放射率を測定すると共に、得られた合金
化溶融亜鉛めっき鋼板の品質を評価した。
【0036】得られた放射率の測定結果を、めっき品質
と共に図4に示す。操業条件1のめっき鋼板はめっき剥
離が生じ、操業条件3のめっき鋼板は合金化むらが生じ
たのに対して、操業条件2のめっき鋼板はこれらの欠陥
が生ぜずめっき品質が良好であった。すなわち、上記し
ためっき付着量の条件においては、放射率の変曲点を図
4に示すy0bの位置に設定する必要があることが示され
る。
【0037】(実施例2)図1に示す本発明の合金化炉
において、めっき付着量を50g/m2に設定し、合金化炉に
おける通板速度が変化する条件下で、前記した本発明の
合金化度の制御方法および上記した実施例1の結果に基
づき、溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制御を行った。
【0038】すなわち、合金化炉10において、放射温度
計14を鋼帯長手方向かつ鋼帯搬送方向に連続的に20m移
動させ、放射率の変化が所定の値の位置Kにおける放射
温度計の指示値Tを板温とし、前記した式(1) から、合
金化炉長手方向の位置yと位置yにおける放射率εy
の関係式である下記式(4) を求め、この関係式の曲線の
変曲点y0 を求めた。
【0039】εy =g(y)………(4) 次に、変曲点y0 が、実施例1の結果に基づく変曲点の
位置y0bより合金化炉の出側にある場合は、合金化炉加
熱帯への燃料供給量を増加し、逆に、変曲点y 0 が位置
0bより合金化炉の入側にある場合は、燃料供給量を低
下し、変曲点y 0 が位置y0bにほぼ等しい位置となるよ
うに制御した。
【0040】この結果、1コイル当たりの合金化不良長
さは平均値で0.83mとなり、本発明によって合金化溶融
亜鉛めっき鋼板の合金化度を適切に制御することが可能
であることが分かった。 (比較例)従来技術である複数基の放射温度計固定配置
方式と本発明とを比較するために下記試験を行った。
【0041】すなわち、図1に示す合金化炉において、
めっき付着量;50g/m2、通板速度;100mpm(一定)の条
件下で実施例1と同一の操業条件1、操業条件2、操業
条件3で操業し、各操業時に、合金化炉の加熱帯〜均熱
帯において、放射温度計14を移動し5m間隔の位置A,
B,C,D,E,Fで放射率を測定すると共に、得られ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板の品質を評価した。
【0042】この結果、操業条件2の場合、めっき品質
が良好であり、この場合、図5に示す合金化炉長手方向
の位置yと位置yにおける放射率εとの関係式(5本の
直線で構成される関係式)が得られた。次に、めっき付
着量を50g/m2に設定し、合金化炉における通板速度が変
化する条件下で、合金化炉の加熱帯〜均熱帯において、
放射温度計14を移動し5m間隔の位置A,B,C,D,
E,Fで放射率を測定し、得られた図5と同様の関係式
(複数本の直線で構成される関係式)において、図5と
同様に、放射率がεk となる位置が位置yk となるよう
に、合金化炉加熱帯への燃料供給量を制御した。
【0043】この結果、1コイル当たりの合金化不良長
さは平均値で1.38mとなった。以上述べた実施例1、実
施例2、比較例の結果から、本発明によれば、複数基の
放射温度計固定配置方式による合金化度の制御方法に対
して、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の不良部分の長さを半
減することが可能であることが分かった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、溶融亜鉛めっき鋼板の
合金化度を簡易な設備および制御方法で正確に制御する
ことが可能となり、従来技術に対して、合金化溶融亜鉛
めっき鋼板の不良部分の長さを半減することが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる溶融亜鉛めっき装置および本発
明の溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉の一例を示す側面図
である。
【図2】本発明の溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉の一例
を示す側面図である。
【図3】本発明における放射温度計の配設状況の一例を
示す部分斜視図である。
【図4】本発明に係わる、合金化炉長手方向の位置yと
放射率εとの関係を示すグラフである。
【図5】合金化炉長手方向の位置yと放射率εとの関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 溶融亜鉛めっき槽 3 シンクロール 4 溶融亜鉛 5 ガスワイピングノズル 6 デフレクタロール 10 合金化炉 11 合金化炉の加熱帯 12 合金化炉の均熱帯 12W 合金化炉均熱帯の側壁 13 加熱装置 14、30 放射温度計 15 放射温度計移動用のレール 16 放射温度計移動用の車輪 17a 放射温度計移動用の駆動装置および駆動制御装置 17b 放射温度計の位置検出装置 18 放射温度計移動用のワイヤの巻き取り装置 19 放射温度計移動用のワイヤ 20 放射率および放射率変曲点演算装置 21 合金化度制御装置 22 燃料流量制御装置 23 空気流量制御装置 31a 放射温度計回転用の駆動装置および駆動制御装置 31b 放射温度計の鋼板表面の計測箇所を検出するため
の計測箇所検出装置 40 外周壁面に水冷ジャケットを有する筒 41 筒の支持台 42 耐熱伸縮蛇腹 AX 放射温度計の光軸 f1 鋼帯の進行方向 fJF、fJB 筒の移動方向 fR 放射温度計の回転方向 O 放射温度計の回転軸 Y 放射温度計が鋼帯長手方向に沿って移動可能な始点
1 と終点P2 との間の距離 y 始点P1 から終点P2 方向の任意の点P迄の距離 θ 放射温度計の光軸AXと鋼板表面との角度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉の加熱帯
    から均熱帯の領域あるいは均熱帯の領域に、鋼帯長手方
    向において連続的に鋼板表面からの放射エネルギーを計
    測する機能を有する放射温度計を配設したことを特徴と
    する溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉。
  2. 【請求項2】 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉の加熱帯
    (11)から均熱帯(12)の領域あるいは均熱帯(12)の領域に
    配設され、鋼帯長手方向において連続的に移動する放射
    温度計(14)と、該放射温度計(14)の合金化炉鋼帯長手方
    向における位置検出装置(17b) を有することを特徴とす
    る溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉。
  3. 【請求項3】 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉の加熱帯
    (11)から均熱帯(12)の領域あるいは均熱帯(12)の領域に
    配設され、鋼帯長手方向において連続的に鋼板表面から
    の放射エネルギーを計測するために光軸(AX)と鋼板表面
    との角度θを可変とした放射温度計(30)と、該放射温度
    計(30)の鋼板表面の計測箇所を検出するための計測箇所
    検出装置(31b) を有することを特徴とする溶融亜鉛めっ
    き鋼板の合金化炉。
  4. 【請求項4】 前記した請求項1〜3いずれかに記載の
    溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉において、前記した放射
    温度計を用いて鋼板温度および放射エネルギーを計測
    し、得られた計測結果に基づき合金化炉内の鋼板長手方
    向における鋼板表面の放射率の変曲点を検出し、該変曲
    点に基づき合金化炉の操業条件を制御することを特徴と
    する溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記した変曲点が所定の位置となるよう
    に、前記した合金化炉の操業条件を制御することを特徴
    とする請求項4記載の溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の
    制御方法。
  6. 【請求項6】 前記した合金化炉の操業条件が、合金化
    炉への燃料供給量であることを特徴とする請求項4また
    は5記載の溶融亜鉛めっき鋼板の合金化度の制御方法。
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