JPH05283797A - AlGaAsP半導体レーザ装置 - Google Patents
AlGaAsP半導体レーザ装置Info
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- JPH05283797A JPH05283797A JP4081174A JP8117492A JPH05283797A JP H05283797 A JPH05283797 A JP H05283797A JP 4081174 A JP4081174 A JP 4081174A JP 8117492 A JP8117492 A JP 8117492A JP H05283797 A JPH05283797 A JP H05283797A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高出力での動作によって高いバイアスが加わ
る場合でも、リッジ部以外の部分における電流リークが
小さく、電流狭窄効果が高い半導体レーザ装置を提供す
る。 【構成】 リッジ部111の上方部分112を混晶化す
ることにより、コンタクト層18を形成するp型GaA
s層とp型AluGa1-uInP(0≦u<1)からなる
中間層16との間に、p型GaAsの価電子帯端エネル
ギーとp型AluGa1-uInPの価電子帯端エネルギー
の中間の大きさの価電子帯端エネルギーを有するp型A
lxGa1-xAsが形成される。よって、これら混晶どう
しの界面におけるバンド不連続の大きさが小さくなるた
め、電流は該コンタクト層18からp型AlxGa1-xA
s層112、該中間層16へと流れやすくなり、該リッ
ジ部111に集中する。
る場合でも、リッジ部以外の部分における電流リークが
小さく、電流狭窄効果が高い半導体レーザ装置を提供す
る。 【構成】 リッジ部111の上方部分112を混晶化す
ることにより、コンタクト層18を形成するp型GaA
s層とp型AluGa1-uInP(0≦u<1)からなる
中間層16との間に、p型GaAsの価電子帯端エネル
ギーとp型AluGa1-uInPの価電子帯端エネルギー
の中間の大きさの価電子帯端エネルギーを有するp型A
lxGa1-xAsが形成される。よって、これら混晶どう
しの界面におけるバンド不連続の大きさが小さくなるた
め、電流は該コンタクト層18からp型AlxGa1-xA
s層112、該中間層16へと流れやすくなり、該リッ
ジ部111に集中する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流狭窄効果を有する
屈折率導波型の短波長帯AlGaInP系半導体レーザ
装置に関する。
屈折率導波型の短波長帯AlGaInP系半導体レーザ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】AlGaInP結晶を用いた半導体レー
ザ装置は、AlGaAs結晶を用いた半導体レーザ装置
に比べて100nm以上短波長側に発光波長帯を有し、
光ディスクなどの記録密度を向上させたり、He−Ne
レーザの代替となり得るという特性をもつことから、実
用化に向けて研究が進められている。
ザ装置は、AlGaAs結晶を用いた半導体レーザ装置
に比べて100nm以上短波長側に発光波長帯を有し、
光ディスクなどの記録密度を向上させたり、He−Ne
レーザの代替となり得るという特性をもつことから、実
用化に向けて研究が進められている。
【0003】実用的な半導体レーザ装置を作製するため
には、活性層で発光した光の横方向の閉じ込め構造、す
なわち光導波路構造を形成することが必要である。
には、活性層で発光した光の横方向の閉じ込め構造、す
なわち光導波路構造を形成することが必要である。
【0004】図6は、従来のAlGaInP系半導体レ
ーザ装置の一例を示した縦断面図である。この装置は、
n型GaAs基板61の上に、n型GaAsバッファ層
62、n型AlGaInPクラッド層63、AlGaI
nP活性層64、p型AlGaInPクラッド層65、
p型GaInP中間層66が順次積層形成されている。
この中間層66は、クラッド層65の上に形成された後
に、クラッド層65とともにエッチングしてリッジ部6
11を残すことによりパターン化されている。かかる状
態の上に、再成長されたp型GaAsコンタクト層68
が形成され、その上と基板61の下に、電極610およ
び69がそれぞれ形成されている。
ーザ装置の一例を示した縦断面図である。この装置は、
n型GaAs基板61の上に、n型GaAsバッファ層
62、n型AlGaInPクラッド層63、AlGaI
nP活性層64、p型AlGaInPクラッド層65、
p型GaInP中間層66が順次積層形成されている。
この中間層66は、クラッド層65の上に形成された後
に、クラッド層65とともにエッチングしてリッジ部6
11を残すことによりパターン化されている。かかる状
態の上に、再成長されたp型GaAsコンタクト層68
が形成され、その上と基板61の下に、電極610およ
び69がそれぞれ形成されている。
【0005】上記構成の半導体レーザ装置においては、
通常、p型AlGaInPクラッド層65のAl組成比
は0.6以上と大きく、そのためp型GaAs/p型A
lGaInP接合においては、価電子帯の不連続性が大
きいために、スパイク状の大きなヘテロバリアが形成さ
れ、キャリアの移動が妨げられる。
通常、p型AlGaInPクラッド層65のAl組成比
は0.6以上と大きく、そのためp型GaAs/p型A
lGaInP接合においては、価電子帯の不連続性が大
きいために、スパイク状の大きなヘテロバリアが形成さ
れ、キャリアの移動が妨げられる。
【0006】また、リッジ部611の上部では、上記p
型GaInP中間層66をp型GaAsコンタクト層6
8が挟み込んでいる。よって、p型GaAsコンタクト
層68とp型GaInP中間層66とp型AlGaIn
Pクラッド層65とで形成されるp型GaAs/p型G
aInP/p型AlGaInP接合の各界面におけるバ
ンド不連続の大きさが軽減され、これによりヘテロバリ
アが縮小するため、この領域での電圧降下は減少する。
p型AlGaInPクラッド層65のリッジ部611の
上部以外の部分においては、p型GaAs/p型AlG
aInP接合であるため、上記リッジ部611上部とで
は、電流の流れ易さが異なる。よって、電極69、61
0にバイアスを印加すると電流は上記リッジ部611に
集中する。これによって、電流狭窄が行われる。
型GaInP中間層66をp型GaAsコンタクト層6
8が挟み込んでいる。よって、p型GaAsコンタクト
層68とp型GaInP中間層66とp型AlGaIn
Pクラッド層65とで形成されるp型GaAs/p型G
aInP/p型AlGaInP接合の各界面におけるバ
ンド不連続の大きさが軽減され、これによりヘテロバリ
アが縮小するため、この領域での電圧降下は減少する。
p型AlGaInPクラッド層65のリッジ部611の
上部以外の部分においては、p型GaAs/p型AlG
aInP接合であるため、上記リッジ部611上部とで
は、電流の流れ易さが異なる。よって、電極69、61
0にバイアスを印加すると電流は上記リッジ部611に
集中する。これによって、電流狭窄が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体レーザ装置の上記p型GaAs/p型GaInP
/p型AlGaInP構造では、リッジ部上部における
電圧降下はそれ以外の接合部と比較して軽減されるもの
の十分ではないため、電流狭窄効果は不十分である。特
に、高出力での動作等によって高いバイアスが半導体レ
ーザ装置に加わる場合には、リッジ部以外の部分におけ
る電流リークが大きくなるため、素子の特性および信頼
性が劣るという欠点がある。
半導体レーザ装置の上記p型GaAs/p型GaInP
/p型AlGaInP構造では、リッジ部上部における
電圧降下はそれ以外の接合部と比較して軽減されるもの
の十分ではないため、電流狭窄効果は不十分である。特
に、高出力での動作等によって高いバイアスが半導体レ
ーザ装置に加わる場合には、リッジ部以外の部分におけ
る電流リークが大きくなるため、素子の特性および信頼
性が劣るという欠点がある。
【0008】本発明は、上記欠点を解決しようとするも
のであり、電流狭窄効果が高い半導体レーザ装置を提供
することを目的とする。
のであり、電流狭窄効果が高い半導体レーザ装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ装
置は、n型GaAs基板上に、n型AlsGa1-sInP
(0<s≦1)からなるクラッド層、AltGa1-tIn
P(0≦t<1)からなる活性層、ストライプ状のリッ
ジ部を有するp型AlsGa1-sInPからなるクラッド
層、および該リッジ部の上部に設けられたp型AluG
a1-uInP(0≦u<1)からなる中間層がこの順に
積層形成されているとともに、該中間層を覆った状態で
該p型AlsGa1-sInPクラッド層の上に、さらにG
aAs層とAlmGa1-mAs(0<m≦1)層からなる
多層膜と、p型GaAsコンタクト層がこの順に形成さ
れ、該リッジ部の上方部分が混晶化されてなり、そのこ
とにより、上記目的が達成される。
置は、n型GaAs基板上に、n型AlsGa1-sInP
(0<s≦1)からなるクラッド層、AltGa1-tIn
P(0≦t<1)からなる活性層、ストライプ状のリッ
ジ部を有するp型AlsGa1-sInPからなるクラッド
層、および該リッジ部の上部に設けられたp型AluG
a1-uInP(0≦u<1)からなる中間層がこの順に
積層形成されているとともに、該中間層を覆った状態で
該p型AlsGa1-sInPクラッド層の上に、さらにG
aAs層とAlmGa1-mAs(0<m≦1)層からなる
多層膜と、p型GaAsコンタクト層がこの順に形成さ
れ、該リッジ部の上方部分が混晶化されてなり、そのこ
とにより、上記目的が達成される。
【0010】
【作用】本発明によれば、リッジ部の上方部分を混晶化
することにより、コンタクト層を形成するp型GaAs
層とp型AluGa1-uInP(0≦u<1)からなる中
間層との間に、p型GaAsの価電子帯端エネルギーと
p型AluGa1-uInPの価電子帯端エネルギーの中間
の大きさの価電子帯端エネルギーを有するp型AlxG
a1-xAsが形成される。よって、これら混晶どうしの
界面におけるバンド不連続の大きさが小さくなるため、
電流は該コンタクト層から該p型AlxGa1 -xAsから
なる層、該中間層へと流れやすくなり、該リッジ部に集
中する。混晶化されない部分、すなわち上記リッジ部以
外の部分では、p型AlGaInPクラッド層は、混晶
化されないGaAs層とAlGaAs層からなる多層膜
でおおわれているため、この部分では電流が流れない。
することにより、コンタクト層を形成するp型GaAs
層とp型AluGa1-uInP(0≦u<1)からなる中
間層との間に、p型GaAsの価電子帯端エネルギーと
p型AluGa1-uInPの価電子帯端エネルギーの中間
の大きさの価電子帯端エネルギーを有するp型AlxG
a1-xAsが形成される。よって、これら混晶どうしの
界面におけるバンド不連続の大きさが小さくなるため、
電流は該コンタクト層から該p型AlxGa1 -xAsから
なる層、該中間層へと流れやすくなり、該リッジ部に集
中する。混晶化されない部分、すなわち上記リッジ部以
外の部分では、p型AlGaInPクラッド層は、混晶
化されないGaAs層とAlGaAs層からなる多層膜
でおおわれているため、この部分では電流が流れない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。以下の実施例においては、結晶成長の手段として
分子線結晶成長法(MBE法)を用いた。
する。以下の実施例においては、結晶成長の手段として
分子線結晶成長法(MBE法)を用いた。
【0012】図1は本発明の第1実施例を示す縦断面図
である。
である。
【0013】この装置は、n型GaAs基板11の上
に、n型GaAsバッファ層12、n型AlInPクラ
ッド層13、GaInP活性層14、p型AlInPク
ラッド層15およびp型GaInP中間層16がこの順
序で積層形成されている。上記中間層16は、クラッド
層15の上に積層形成された後に、クラッド層15とと
もにフォトリソグラフによりエッチングしてリッジ部1
11を残すことによりパターン化されている。かかる状
態の上に、多層膜17とp型GaAsコンタクト層18
が積層形成されている。
に、n型GaAsバッファ層12、n型AlInPクラ
ッド層13、GaInP活性層14、p型AlInPク
ラッド層15およびp型GaInP中間層16がこの順
序で積層形成されている。上記中間層16は、クラッド
層15の上に積層形成された後に、クラッド層15とと
もにフォトリソグラフによりエッチングしてリッジ部1
11を残すことによりパターン化されている。かかる状
態の上に、多層膜17とp型GaAsコンタクト層18
が積層形成されている。
【0014】上記多層膜17は、図1に示すように、G
aAs層17aとAlAs層17bとを複数積層して形
成される。多層膜17は、コンタクト層18とクラッド
層15との間にトンネリングが起きないように、かつ後
述する混晶化によって形成されるp型AlGaAs層1
12におけるAl組成比が0.6より小さくなるような
厚みに形成されている。すなわち、上記GaAs層17
aおよびAlAs層17bの厚みは、GaAs層17a
が300オングストローム、AlAs層17bが100
オングストロームであり、これらが交互に10層ずつ積
層形成されている。
aAs層17aとAlAs層17bとを複数積層して形
成される。多層膜17は、コンタクト層18とクラッド
層15との間にトンネリングが起きないように、かつ後
述する混晶化によって形成されるp型AlGaAs層1
12におけるAl組成比が0.6より小さくなるような
厚みに形成されている。すなわち、上記GaAs層17
aおよびAlAs層17bの厚みは、GaAs層17a
が300オングストローム、AlAs層17bが100
オングストロームであり、これらが交互に10層ずつ積
層形成されている。
【0015】なお、n型GaAs基板11上に積層形成
した上記各層は、それぞれn型GaAs基板と格子整合
するように組成が設定されている。
した上記各層は、それぞれn型GaAs基板と格子整合
するように組成が設定されている。
【0016】上記多層膜17とコンタクト層18を積層
後、図1中、破線で囲んだ部分112、すなわち上記p
型GaInP中間層16の多層膜17側の一部と、上記
リッジ部111の上方にある該多層膜17およびp型G
aAsコンタクト層18は、選択的にZn拡散されるこ
とによって混晶化され、この部分(以下拡散領域とい
う)112はp型AlGaAs層となる。これにより、
リッジ部111の上方部分にはp型GaAs/p型Al
GaAs/p型GaInP/p型AlGaInP接合が
形成される。本実施例においては、中間層におけるAl
組成比は、上記多層膜17の各層厚の比から算出して
0.25程度である。
後、図1中、破線で囲んだ部分112、すなわち上記p
型GaInP中間層16の多層膜17側の一部と、上記
リッジ部111の上方にある該多層膜17およびp型G
aAsコンタクト層18は、選択的にZn拡散されるこ
とによって混晶化され、この部分(以下拡散領域とい
う)112はp型AlGaAs層となる。これにより、
リッジ部111の上方部分にはp型GaAs/p型Al
GaAs/p型GaInP/p型AlGaInP接合が
形成される。本実施例においては、中間層におけるAl
組成比は、上記多層膜17の各層厚の比から算出して
0.25程度である。
【0017】Zn拡散後、蒸着によってコンタクト層1
8側にはAu−Znからなる電極110が、基板11側
にはGe−Niからなる電極19がそれぞれ形成され、
半導体レーザ装置が形成される。
8側にはAu−Znからなる電極110が、基板11側
にはGe−Niからなる電極19がそれぞれ形成され、
半導体レーザ装置が形成される。
【0018】混晶化によって形成される上記p型AlG
aAs層のAl組成比が0.6より小さくなるように設
定としたのは、以下の理由による。
aAs層のAl組成比が0.6より小さくなるように設
定としたのは、以下の理由による。
【0019】図3は、GaAsの価電子帯端のエネルギ
ーと、AlxGa1-xAsおよびAluGa1-uInPのA
l組成比との関係を示したグラフである。結晶を表す式
中、x、uはそれぞれAl組成比を表す。グラフの縦軸
は、GaAsと各混晶との価電子端エネルギーの差を示
す。このグラフに示されるように、AlxGa1-xAsお
よびAluGa1-uInPの価電子帯端エネルギーは、混
晶中のAl組成比に依存する。AlxGa1-xAsのAl
組成比がAluGa1-uInPのAl組成比より小さいと
き、AlxGa1-xAsの価電子帯端エネルギーは、Al
uGa1-uInPの価電子帯端エネルギーよりGaAsの
価電子帯端エネルギーに近づく。
ーと、AlxGa1-xAsおよびAluGa1-uInPのA
l組成比との関係を示したグラフである。結晶を表す式
中、x、uはそれぞれAl組成比を表す。グラフの縦軸
は、GaAsと各混晶との価電子端エネルギーの差を示
す。このグラフに示されるように、AlxGa1-xAsお
よびAluGa1-uInPの価電子帯端エネルギーは、混
晶中のAl組成比に依存する。AlxGa1-xAsのAl
組成比がAluGa1-uInPのAl組成比より小さいと
き、AlxGa1-xAsの価電子帯端エネルギーは、Al
uGa1-uInPの価電子帯端エネルギーよりGaAsの
価電子帯端エネルギーに近づく。
【0020】そのことにより、図4(a)および同図
(b)に示すように、p型GaAsとの接合面における
価電子帯端エネルギーの不連続は、GaAs/GaIn
Pの接合面41よりGaAs/AlGaAsの接合面4
2のほうが小さくなり、電流が流れやすくなる。よっ
て、AlxGa1-xAsのAl組成比がAluGa1-uIn
PのAl組成比より小さいことが好ましい。
(b)に示すように、p型GaAsとの接合面における
価電子帯端エネルギーの不連続は、GaAs/GaIn
Pの接合面41よりGaAs/AlGaAsの接合面4
2のほうが小さくなり、電流が流れやすくなる。よっ
て、AlxGa1-xAsのAl組成比がAluGa1-uIn
PのAl組成比より小さいことが好ましい。
【0021】第1実施例では、中間層16を形成するA
luGa1-uInPとして、Al組成比が0の結晶、すな
わちGaInPを用いている。図3のグラフからわかる
ように、AlxGa1-xAs中のAl組成比が0.6より
小さい場合は、価電子帯端エネルギーは、AlxGa1-x
Asの方が、GaInPよりも常にGaAsに近くな
る。そのため、混晶化によって形成されるAlGaAs
層のAl組成比が0.6より小さくなるような厚みに多
層構造17を形成することが好ましい。このようなAl
GaAs層が、コンタクト層18を形成するp型GaA
sと中間層を形成するp型GaInAs16との間に介
在することによって価電子帯端エネルギーの間にバンド
不連続が緩和されることになる。その結果、図5のグラ
フ中実線で示すように、この部分での電流−電圧特性
は、図5に破線で示される上記従来例と比べて電流が流
れやすくなるように改善される。
luGa1-uInPとして、Al組成比が0の結晶、すな
わちGaInPを用いている。図3のグラフからわかる
ように、AlxGa1-xAs中のAl組成比が0.6より
小さい場合は、価電子帯端エネルギーは、AlxGa1-x
Asの方が、GaInPよりも常にGaAsに近くな
る。そのため、混晶化によって形成されるAlGaAs
層のAl組成比が0.6より小さくなるような厚みに多
層構造17を形成することが好ましい。このようなAl
GaAs層が、コンタクト層18を形成するp型GaA
sと中間層を形成するp型GaInAs16との間に介
在することによって価電子帯端エネルギーの間にバンド
不連続が緩和されることになる。その結果、図5のグラ
フ中実線で示すように、この部分での電流−電圧特性
は、図5に破線で示される上記従来例と比べて電流が流
れやすくなるように改善される。
【0022】一方、上記拡散領域112以外の領域で
は、混晶化されていない多層膜17で覆われているた
め、電流が流れる妨げとなり、電流リークが低減され
る。
は、混晶化されていない多層膜17で覆われているた
め、電流が流れる妨げとなり、電流リークが低減され
る。
【0023】図2は本発明の第2実施例を示す縦断面図
である。
である。
【0024】この装置は、上記第1実施例と同様に、n
型GaAsバッファ層22、n型AlInPクラッド層
23、GaInP活性層24、p型AlInPクラッド
層25およびp型GaInP中間層26がこの順序で積
層形成され、リッジ部211がエッチング形成され、そ
の上に、多層膜27とp型GaAsコンタクト層28が
それぞれ積層形成されている。第2実施例おいても、基
板21上に積層形成した上記各層は、それぞれ基板21
と格子整合するように組成を設定してある。
型GaAsバッファ層22、n型AlInPクラッド層
23、GaInP活性層24、p型AlInPクラッド
層25およびp型GaInP中間層26がこの順序で積
層形成され、リッジ部211がエッチング形成され、そ
の上に、多層膜27とp型GaAsコンタクト層28が
それぞれ積層形成されている。第2実施例おいても、基
板21上に積層形成した上記各層は、それぞれ基板21
と格子整合するように組成を設定してある。
【0025】Zn拡散後、第1実施例と同様にしてコン
タクト層28側にはAu−Znからなる電極210が、
基板21側にはGe−Niからなる電極29が形成さ
れ、半導体レーザ装置が形成される。
タクト層28側にはAu−Znからなる電極210が、
基板21側にはGe−Niからなる電極29が形成さ
れ、半導体レーザ装置が形成される。
【0026】第2実施例の上記多層膜27も、GaAs
層27aとAlAs層27bとを積層してなる。本実施
例においては、図2に示すように、GaAs層27aお
よび上記AlAs層27bの厚みが1層毎に異なるよう
に、GaAs層27aとAlAs層27bが交互に8層
ずつ積層形成されている。各層の厚みは、最も下側では
GaAs層27aが160オングストローム、AlAs
層27bが240オングストロームであり、それから上
側に向かって1層毎に、GaAs層27aが20オング
ストロームずつ厚く、一方AlAs層27Bが20オン
グストロームずつ薄く形成され、最も上側では、GaA
s層27aが360オングストローム、AlAs層27
bが40オングストロームに形成される。そして、図2
中、破線で囲んだ拡散領域212を、第1実施例と同様
にZn拡散によって混晶化して形成されるAlGaAs
層のAl組成が、p型AlInPクラッド層25側(下
側とする)からp型GaAsコンタクト層28側(上側
とする)に向けて0.6から0に逐次減少するように形
成されている。
層27aとAlAs層27bとを積層してなる。本実施
例においては、図2に示すように、GaAs層27aお
よび上記AlAs層27bの厚みが1層毎に異なるよう
に、GaAs層27aとAlAs層27bが交互に8層
ずつ積層形成されている。各層の厚みは、最も下側では
GaAs層27aが160オングストローム、AlAs
層27bが240オングストロームであり、それから上
側に向かって1層毎に、GaAs層27aが20オング
ストロームずつ厚く、一方AlAs層27Bが20オン
グストロームずつ薄く形成され、最も上側では、GaA
s層27aが360オングストローム、AlAs層27
bが40オングストロームに形成される。そして、図2
中、破線で囲んだ拡散領域212を、第1実施例と同様
にZn拡散によって混晶化して形成されるAlGaAs
層のAl組成が、p型AlInPクラッド層25側(下
側とする)からp型GaAsコンタクト層28側(上側
とする)に向けて0.6から0に逐次減少するように形
成されている。
【0027】第2実施例では、上記拡散領域212のA
lGaAs層のAl組成が、上述のように0.6〜0と
逐次減少するように形成されているので、AlGaAs
の価電子帯端エネルギーが徐々にGaAsに近づく。こ
のように構成すると、図4(c)に示すように、接合面
44、45のバンド不連続は第1実施例の接合面42、
43よりさらに緩和され、ポテンシャルバリアがほぼ消
失し、この部分での電流−電圧特性はさらに改善され、
電流がより流れやすくなるので、さらに好ましい。
lGaAs層のAl組成が、上述のように0.6〜0と
逐次減少するように形成されているので、AlGaAs
の価電子帯端エネルギーが徐々にGaAsに近づく。こ
のように構成すると、図4(c)に示すように、接合面
44、45のバンド不連続は第1実施例の接合面42、
43よりさらに緩和され、ポテンシャルバリアがほぼ消
失し、この部分での電流−電圧特性はさらに改善され、
電流がより流れやすくなるので、さらに好ましい。
【0028】上記第1実施例および第2実施例において
は、中間層16、26をp型GaInPで形成したが、
中間層をp型AlGaInPで形成してもよい。この場
合は、価電子帯端エネルギーの関係から、中間層を構成
するp型AlGaInPのAl組成比を、接合するp型
混晶でなるクラッド層よりも小さくすることが好まし
い。
は、中間層16、26をp型GaInPで形成したが、
中間層をp型AlGaInPで形成してもよい。この場
合は、価電子帯端エネルギーの関係から、中間層を構成
するp型AlGaInPのAl組成比を、接合するp型
混晶でなるクラッド層よりも小さくすることが好まし
い。
【0029】中間層にp型AlGaInPを使用する場
合は、AlGaInPがGaInPよりも酸化しやすい
ため、1回目の結晶成長工程を終了してリッジ部を形成
した後、2回目の結晶成長を行うまで、電流狭窄部とな
るリッジ上部に保護層を形成する。この保護層として
は、GaInPあるいはGaAsの薄膜を、例えば50
オングストローム程度に形成すればよい。
合は、AlGaInPがGaInPよりも酸化しやすい
ため、1回目の結晶成長工程を終了してリッジ部を形成
した後、2回目の結晶成長を行うまで、電流狭窄部とな
るリッジ上部に保護層を形成する。この保護層として
は、GaInPあるいはGaAsの薄膜を、例えば50
オングストローム程度に形成すればよい。
【0030】上記第1実施例および第2実施例において
は、クラッド層15、25はp型AlInPで形成した
が、p型AlGaInPで形成してもよい。また、多層
膜をGaAs層とAlGaAs層で構成した場合でも本
発明が適用できる。
は、クラッド層15、25はp型AlInPで形成した
が、p型AlGaInPで形成してもよい。また、多層
膜をGaAs層とAlGaAs層で構成した場合でも本
発明が適用できる。
【0031】本発明は、結晶成長法として、MBE法の
他に、例えば、有機金属熱分解法(MO−CVD法)な
どを用いて場合でも適用することができる。
他に、例えば、有機金属熱分解法(MO−CVD法)な
どを用いて場合でも適用することができる。
【0032】また、これら実施例においては、Zn拡散
によって混晶化を行ったが、Zn以外のアクセプターを
用いることも可能である。
によって混晶化を行ったが、Zn以外のアクセプターを
用いることも可能である。
【0033】上記実施例はいずれも活性層が通常のGa
InPバルク結晶でなる半導体レーザ装置を示したが、
量子井戸活性層からなるダブルヘテロ構造、あるいは活
性層がAlGaInP混晶で構成される場合において
も、本発明が適用できる。
InPバルク結晶でなる半導体レーザ装置を示したが、
量子井戸活性層からなるダブルヘテロ構造、あるいは活
性層がAlGaInP混晶で構成される場合において
も、本発明が適用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、電流のリークを防止
し、電流狭窄を確実に行うことができ、しきい値が低
く、高出力動作を行う場合にも信頼性の高いAlGaI
nP系半導体レーザ装置を提供することができる。
し、電流狭窄を確実に行うことができ、しきい値が低
く、高出力動作を行う場合にも信頼性の高いAlGaI
nP系半導体レーザ装置を提供することができる。
【0035】本発明のAlGaInP半導体レーザ装置
は、特別の装置を備えることなく、かつ2回の結晶成長
で作製することができる。
は、特別の装置を備えることなく、かつ2回の結晶成長
で作製することができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す模式図である。
【図3】AlGaAs結晶およびAlGaInP結晶の
Al組成比と、価電子帯端エネルギーの関係を示すグラ
フである。
Al組成比と、価電子帯端エネルギーの関係を示すグラ
フである。
【図4】リッジ部を構成する混晶のヘテロ接合部分のエ
ネルギーバンド構造を示す図である。
ネルギーバンド構造を示す図である。
【図5】半導体レーザ装置のリッジ部およびそれ以外の
部分における電流−電圧特性を示すグラフである。
部分における電流−電圧特性を示すグラフである。
【図6】従来の半導体レーザ装置の縦断面図である。
11 n型GaAs基板 13 n型AlInPクラッド層 14 GaInP活性層 15 p型AlInPクラッド層 16 p型GaInP中間層 17 多層膜 18 p型GaAsコンタクト層 111 リッジ部 112 拡散領域 21 n型GaAs基板 23 n型AlInPクラッド層 24 GaInP活性層 25 p型AlInPクラッド層 26 p型GaInP中間層 27 多層膜 28 p型GaAsコンタクト層 211 リッジ部 212 拡散領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 篤勇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 谷 健太郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】n型GaAs基板上に、n型AlsGa1-s
InP(0<s≦1)からなるクラッド層、AltGa
1-tInP(0≦t<1)からなる活性層、ストライプ
状のリッジ部を有するp型AlsGa1-sInPからなる
クラッド層、および該リッジ部の上部に設けられたp型
AluGa1-uInP(0≦u<1)からなる中間層がこ
の順に積層形成されているとともに、該中間層を覆った
状態で該p型AlsGa1-sInPクラッド層の上に、さ
らにGaAs層とAlmGa1-mAs(0<m≦1)層か
らなる多層膜と、p型GaAsコンタクト層がこの順に
形成され、該リッジ部の上方部分が混晶化された半導体
レーザ装置。 - 【請求項2】前記多層膜の前記リッジ部の上方部分を混
晶化して形成されるp型AlxGa1-xAs(0<x<
1)層のAl組成比xが、前記基板側から前記コンタク
ト層側に向けて0.6〜0の範囲で逐次減少するよう
に、該多層膜のGaAs層およびAlmGa1-mAs層の
厚みが設定された請求項1に記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項3】前記中間層が、前記p型AlsGa1-sIn
Pクラッド層に比較してAl組成比が小さいp型Alu
Ga1-uInPからなる請求項1または請求項2に記載
の半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4081174A JP3053955B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | AlGaAsP半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4081174A JP3053955B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | AlGaAsP半導体レーザ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05283797A true JPH05283797A (ja) | 1993-10-29 |
| JP3053955B2 JP3053955B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=13739105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4081174A Expired - Fee Related JP3053955B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | AlGaAsP半導体レーザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3053955B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003017813A (ja) * | 2000-10-04 | 2003-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザ装置 |
| JP2008294444A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | 半導体チップおよび半導体チップの製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62170652A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-27 | 山崎 慶市郎 | 各種建築用部材の固定方法及び該固定方法に用いられる支持部材 |
| JPS62190044U (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-03 |
-
1992
- 1992-04-02 JP JP4081174A patent/JP3053955B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62170652A (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-27 | 山崎 慶市郎 | 各種建築用部材の固定方法及び該固定方法に用いられる支持部材 |
| JPS62190044U (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-03 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003017813A (ja) * | 2000-10-04 | 2003-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザ装置 |
| JP2008294444A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | 半導体チップおよび半導体チップの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3053955B2 (ja) | 2000-06-19 |
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