JPH0528583B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0528583B2 JPH0528583B2 JP63096301A JP9630188A JPH0528583B2 JP H0528583 B2 JPH0528583 B2 JP H0528583B2 JP 63096301 A JP63096301 A JP 63096301A JP 9630188 A JP9630188 A JP 9630188A JP H0528583 B2 JPH0528583 B2 JP H0528583B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- basket
- oil
- frying
- immersed
- food
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、各種の野菜類や果実類、海産物、畜
産物、又はそれらの成形品等の食品を減圧状態で
フライングする減圧フライ方法及び装置に関する
ものである。 [従来の技術] 各種の野菜類や果実類、海産物、畜産物、又は
それらの成形品等の食品をフライング処理してフ
ライ食品を製造する場合、一般に、適当な大きさ
に切断した上記食品をバスケツト内に収容し、こ
のバスケツトを減圧されたフライ槽内において加
熱油中に浸漬する方法が採られている。ところ
が、フライングを開始してしばらくの間は、食品
が減圧下において加熱されることにより急激に大
量の水蒸気を放出し、この水蒸気の上昇力と食品
の浮力とで一斉に浮上して蓋体に強い力で押し付
けられるため、該蓋体に付着したり互いに付着し
合つて団塊化し易く、これが製品の出来映えに悪
影響を及ぼすという問題があつた。 そこで、このような問題を解決するため、例え
ば、原料ケースを支持するワツグルフレームを油
中で上下動させながらフライングする方法や、食
品料を上下動させて油中に入れたり油面上に出し
たりの操作を数分間繰り返した後、それをしばら
く油中に静止させるようにしたフライング方法な
どが提案されている。 しかしながら、前者の方法は、原料ケースを油
中に全浸漬の状態で上下動させるようにしている
ため、大きい浮力で一斉に上昇してくる食品を確
実に拡散させて付着しないようにするのは非常に
困難であり、特に、食品の処理量が多い場合にそ
の傾向が強いという欠点を有しており、また、後
者の方法は、フライング途中の食品を一旦油外に
取り出すようにしているため、加熱が断続的に行
われることとなつて加熱効率が低下したりフライ
ング時間が長くなるばかりでなく、食品がふつく
らと仕上がりにくい等の欠点があり、しかも、バ
スケツトを大きいストロークで昇降させなければ
ならないため、バスケツト内での原料の破損が多
くなり、製品の歩留まりが悪いという問題もあつ
た。 [発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、食品を、相互付着による団塊
化を生じることなく、短時間で効率良くフライン
グ処理することができるフライ方法及び装置を提
供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本発明のフライ方法
は、食品を収容したバスケツトを、減圧されたフ
ライ槽内において全体が加熱油に浸漬する全浸漬
状態と上部のみが油面上に露出する半浸漬状態と
の間で上下動させながら、該バスケツト中の食品
を一定時間加熱し、その後にバスケツトを油上に
持ち上げて油切りすることを特徴とするものであ
る。 また、フライ装置は、バスケツトに収容された
食品を減圧下においてフライングするフライ槽
と、該フライ槽内に昇降手段により昇降自在に配
設されたバスケツト用受枠と、上記シリンダを介
して受枠を昇降制御する制御装置とを備え、該制
御装置を、バスケツトを全体が油中に浸漬する全
浸漬状態と上部が油面上に露出する半浸漬状態と
の間で上下動させるべく上記受枠を制御するもの
として構成したことを特徴とするものである。 [実施例] 以下、本発明について図面を参照しながら更に
詳細に説明する。 第1図において、1は野菜類や果実類、海産
物、畜産物、又はそれらの成形品等のフライング
すべき食品を収容するための上面が開口する無蓋
のバスケツト、2は該バスケツト1に収容された
食品を減圧状態でフライングするフライ槽、3は
上記バスケツト1を開閉自在の開口部4を通じて
フライ槽2内に供給したりフライ槽2から取り出
したりするためのコンベヤを示している。 上記フライ槽2内には、給油ポンプ7により油
槽6から常に適量の油8が充填され、この油8が
スチームを熱源とする加熱管9によつて所定の温
度に加熱されるようになつており、また、フライ
槽2の上部空間には、吸引管11により気水分離
用のコンデンサ12を介して真空ポンプ13が接
続され、この真空ポンプ13によつて所定の圧力
に減圧され得るようになつている。上記コンデン
サ12において冷却により凝縮した水分は、回収
管16を通じて回収タンク15に集められ、排水
ンプ17により順次排出される。 また、上記フライ槽2内には、開口部4を通じ
て送り込まれた上記バスケツト1を支持する受枠
20が、シリンダ21のピストンロツド21aに
取り付けられた支持部材22に吊設されることに
より昇降自在に配設されると共に、該受枠20に
支持されたバスケツト1を開閉する蓋体23が、
上記支持部材22に吊設されることにより受枠2
0と同期して昇降自在、且つ、支持部材22上の
開閉機構24により該バスケツト1に対して接離
自在に配設されている。この開閉機構24は、蓋
体23をバスケツト1に対して接離させ得るもの
であればどのような構成のものでも良い。 上記シリンダ21は、電磁弁及び圧力流体源を
含む制御装置25に接続され、この制御装置25
によつて、受枠20上のバスケツト1を全体が油
中に浸漬する全浸漬状態と上部のみが油面上に露
出する半浸漬状態との間で上下動させるように制
御される。 上記バスケツト1及び蓋体23は、油が流通可
能な金網や穴開き板等の多孔板によつて形成され
るが、その少なくとも内面には、耐熱性及び耐油
性を有し、且つ食品の付着しにくい合成樹脂、例
えば四フツ化エチレン等をコーテイングしておく
ことが望ましい。 なお、図中26は、フライ槽2内の油8を抜出
するための抜油口である。 上記構成を有するフライヤにおいて、作業の開
始時には、受枠20及び蓋体23がいずれも第1
図の実線位置に上昇して待機している。 この状態で、食品を充填されたバスケツト1が
コンベヤ3上を移送され、開口部4を通じてフラ
イ槽2内に送り込まれて受枠20上に載置される
と、開閉機構24が作動して蓋体23が下降し、
該バスケツト1が閉鎖される。 次に、開口部4が気密に閉鎖され、真空ポンプ
13でフライ槽2内が所定の圧力(例えば5〜
30Torr)まで減圧された後、制御装置25によ
り所定のプログラムに従つてシリンダ21が制御
され、受枠20が上下動しながらフライングが行
われる。即ち、まず、第2図Aに示す上昇位置に
待機していた受枠20が、第2図Bに示すよう
に、バスケツト1が全体として油中に浸漬する全
浸漬位置まで下降し、この全浸漬位置においてバ
スケツト1内の食品が一定時間加熱される。続い
て、第2図Cに示すように、バスケツト1の上部
が油面上に露出する半浸漬位置まで受枠20が上
昇し、この半浸漬位置において一定時間熱が行わ
れた後、該受枠20が再び上記全浸漬位置まで下
降し、以下、全浸漬位置と半浸漬位置との間で受
枠20が上下動を繰り返しながら所定の時間食品
の加熱が行われる。 上記受枠20が全浸漬位置と半浸漬位置との間
で上下動させる回数及び時間間隔は、フライング
対象である食品の種類やバスケツトへの充填量等
に応じて適宜設定することができ、例えば、フラ
イング開始から終了まで(通常10〜20分程度であ
る。)上下動を全て等間隔で行つたり、あるいは
段階的に異なる間隔で行うように設定することが
できる。 而してこのように、フライング開始時にバスケ
ツト1をまず全浸漬状態にして食品を加熱するこ
とにより、食品全体が均等に加熱され、初めに半
浸漬状態で加熱を行う場合のような加熱むらを生
じることがない。 また、半浸漬状態での加熱では、油面上に空間
が形成されるため、ある程度加熱されて付着し易
くなつた食品が次々に浮上しても、バスケツト1
の蓋体23に押し付けられることなく順次対流
し、自動的に撹拌状態となるから、これらの食品
が蓋体23に付着したり、相互に付着し合つて団
鬼化するのが確実に防止される。 次に、上記加熱が終了すると、受枠20が第1
図の実線位置に上昇し、小刻みに上下動すること
により食品の油切りが行われ、それが完了する
と、フライ槽2内の減圧が解除されて蓋体23が
開放され、開口部4が開けられてバスケツト1が
取り出される。ここで、上記食品の油切りは、フ
ライ槽2内を一層の高真空状態に減圧して行うこ
ともでき、あるいは、バスケツト1を調圧可能な
別室に移送して行つても良く、また、食品の冷却
は、それに冷風を供給することにより行うことも
できる。 上記受枠20は、複数のバスケツト1を同時に
載置し得るように構成することもでき、この場
合、蓋体は、複数のバスケツト1に跨がる大形の
ものを一枚設けるか、又は各バスケツト1毎に独
立する複数の蓋体を設け、これらの蓋体を同期的
に開閉するように構成される。 なお、上記実施例では、バスケツト1がコンベ
ヤ3でフライ槽2内に移送されるようになつてい
るが、手作業で搬送するものであつてもよいこと
はいうまでもない。 また、受枠20の昇降手段としてシリンダ21
が使用されているが、モータ等の他の昇降手段を
使用することもできる。 而して、上記の如く食品原料をフライング処理
する場合、フライング前の原料は常温に近い温度
にあるため、フライ槽内の油温度をその原料のフ
ライングに適した温度より高めに調節しておき、
その状態でフライングを開始することが望まし
い。何故ならば、上記の如く減圧下でフライング
処理する場合には、原料の有する水分の大半をフ
ライング開始後数分以内で蒸発させ、できる限り
すみやかに原料の乾燥を促進させることが製品の
品質向上を図る上で重要であるからである。 従つて、低温度の原料が油中に浸漬された時に
その原料に適したフライング温度よりも油温が下
らないよう油温調節を行うことが望ましい。第3
図は、フライング時における油温、蒸発、真空度
の変化の状態を例示する。 また、フライング後の製品の残油分を少なくす
るためには、油切りを充分に行うだけでなく、槽
内の圧力をできる限り高真空に保つことも必要と
なる。 本発明においては、上記油温及び真空度の制御
のほか、フライング時におけるバスケツトの上下
動の時間間隔等のプログラム制御を行うことによ
り、全ての食品原料を対象とし、クランチな食
感、ポーラスな食感等をもつ製品の製造が可能と
なる。 次に、本発明の実験例について説明する。 実験例 リンゴを芯抜きして4つ割にし、スライサーに
てよつて厚さ3mmのチツプ状にする。次に、それ
を糖度40ブリツクスに調整した低分子量の糖液を
満たした漬込槽に入れ、4〜5時間程度充分に浸
漬した後、蜜切りを行い、次の条件でフライング
処理を行つた。 即ち、フライ槽内の油温度120℃でフライング
を開始し、フライング中の油温度を平均100℃以
下(90〜95℃)とし、圧力条件は真空度20Torr
前後を保つようにした。そして、全浸漬状態と半
浸漬状態との間を1.5分間隔で上下動させ、12分
間でフライングを終了した。そして、真空中で油
切りを行つた後、フライ槽から取り出し、徐冷却
を行い製品とした。 また、比較例として、バスケツトを油中への全
浸漬状態と真空中への全露出状態との間で上下動
させながらフライングしたもの(比較例1)と、
油中へ全浸漬状態に保持したままフライングした
もの(比較例2)とを得、それらを本発明による
製品と比較した。その結果を第1表に示す。 この結果から分かるように、本発明による製品
は、油分を感じなく、色合及び食感も良好で破損
も殆どなく、十分満足のいくものであつた。
産物、又はそれらの成形品等の食品を減圧状態で
フライングする減圧フライ方法及び装置に関する
ものである。 [従来の技術] 各種の野菜類や果実類、海産物、畜産物、又は
それらの成形品等の食品をフライング処理してフ
ライ食品を製造する場合、一般に、適当な大きさ
に切断した上記食品をバスケツト内に収容し、こ
のバスケツトを減圧されたフライ槽内において加
熱油中に浸漬する方法が採られている。ところ
が、フライングを開始してしばらくの間は、食品
が減圧下において加熱されることにより急激に大
量の水蒸気を放出し、この水蒸気の上昇力と食品
の浮力とで一斉に浮上して蓋体に強い力で押し付
けられるため、該蓋体に付着したり互いに付着し
合つて団塊化し易く、これが製品の出来映えに悪
影響を及ぼすという問題があつた。 そこで、このような問題を解決するため、例え
ば、原料ケースを支持するワツグルフレームを油
中で上下動させながらフライングする方法や、食
品料を上下動させて油中に入れたり油面上に出し
たりの操作を数分間繰り返した後、それをしばら
く油中に静止させるようにしたフライング方法な
どが提案されている。 しかしながら、前者の方法は、原料ケースを油
中に全浸漬の状態で上下動させるようにしている
ため、大きい浮力で一斉に上昇してくる食品を確
実に拡散させて付着しないようにするのは非常に
困難であり、特に、食品の処理量が多い場合にそ
の傾向が強いという欠点を有しており、また、後
者の方法は、フライング途中の食品を一旦油外に
取り出すようにしているため、加熱が断続的に行
われることとなつて加熱効率が低下したりフライ
ング時間が長くなるばかりでなく、食品がふつく
らと仕上がりにくい等の欠点があり、しかも、バ
スケツトを大きいストロークで昇降させなければ
ならないため、バスケツト内での原料の破損が多
くなり、製品の歩留まりが悪いという問題もあつ
た。 [発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は、食品を、相互付着による団塊
化を生じることなく、短時間で効率良くフライン
グ処理することができるフライ方法及び装置を提
供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本発明のフライ方法
は、食品を収容したバスケツトを、減圧されたフ
ライ槽内において全体が加熱油に浸漬する全浸漬
状態と上部のみが油面上に露出する半浸漬状態と
の間で上下動させながら、該バスケツト中の食品
を一定時間加熱し、その後にバスケツトを油上に
持ち上げて油切りすることを特徴とするものであ
る。 また、フライ装置は、バスケツトに収容された
食品を減圧下においてフライングするフライ槽
と、該フライ槽内に昇降手段により昇降自在に配
設されたバスケツト用受枠と、上記シリンダを介
して受枠を昇降制御する制御装置とを備え、該制
御装置を、バスケツトを全体が油中に浸漬する全
浸漬状態と上部が油面上に露出する半浸漬状態と
の間で上下動させるべく上記受枠を制御するもの
として構成したことを特徴とするものである。 [実施例] 以下、本発明について図面を参照しながら更に
詳細に説明する。 第1図において、1は野菜類や果実類、海産
物、畜産物、又はそれらの成形品等のフライング
すべき食品を収容するための上面が開口する無蓋
のバスケツト、2は該バスケツト1に収容された
食品を減圧状態でフライングするフライ槽、3は
上記バスケツト1を開閉自在の開口部4を通じて
フライ槽2内に供給したりフライ槽2から取り出
したりするためのコンベヤを示している。 上記フライ槽2内には、給油ポンプ7により油
槽6から常に適量の油8が充填され、この油8が
スチームを熱源とする加熱管9によつて所定の温
度に加熱されるようになつており、また、フライ
槽2の上部空間には、吸引管11により気水分離
用のコンデンサ12を介して真空ポンプ13が接
続され、この真空ポンプ13によつて所定の圧力
に減圧され得るようになつている。上記コンデン
サ12において冷却により凝縮した水分は、回収
管16を通じて回収タンク15に集められ、排水
ンプ17により順次排出される。 また、上記フライ槽2内には、開口部4を通じ
て送り込まれた上記バスケツト1を支持する受枠
20が、シリンダ21のピストンロツド21aに
取り付けられた支持部材22に吊設されることに
より昇降自在に配設されると共に、該受枠20に
支持されたバスケツト1を開閉する蓋体23が、
上記支持部材22に吊設されることにより受枠2
0と同期して昇降自在、且つ、支持部材22上の
開閉機構24により該バスケツト1に対して接離
自在に配設されている。この開閉機構24は、蓋
体23をバスケツト1に対して接離させ得るもの
であればどのような構成のものでも良い。 上記シリンダ21は、電磁弁及び圧力流体源を
含む制御装置25に接続され、この制御装置25
によつて、受枠20上のバスケツト1を全体が油
中に浸漬する全浸漬状態と上部のみが油面上に露
出する半浸漬状態との間で上下動させるように制
御される。 上記バスケツト1及び蓋体23は、油が流通可
能な金網や穴開き板等の多孔板によつて形成され
るが、その少なくとも内面には、耐熱性及び耐油
性を有し、且つ食品の付着しにくい合成樹脂、例
えば四フツ化エチレン等をコーテイングしておく
ことが望ましい。 なお、図中26は、フライ槽2内の油8を抜出
するための抜油口である。 上記構成を有するフライヤにおいて、作業の開
始時には、受枠20及び蓋体23がいずれも第1
図の実線位置に上昇して待機している。 この状態で、食品を充填されたバスケツト1が
コンベヤ3上を移送され、開口部4を通じてフラ
イ槽2内に送り込まれて受枠20上に載置される
と、開閉機構24が作動して蓋体23が下降し、
該バスケツト1が閉鎖される。 次に、開口部4が気密に閉鎖され、真空ポンプ
13でフライ槽2内が所定の圧力(例えば5〜
30Torr)まで減圧された後、制御装置25によ
り所定のプログラムに従つてシリンダ21が制御
され、受枠20が上下動しながらフライングが行
われる。即ち、まず、第2図Aに示す上昇位置に
待機していた受枠20が、第2図Bに示すよう
に、バスケツト1が全体として油中に浸漬する全
浸漬位置まで下降し、この全浸漬位置においてバ
スケツト1内の食品が一定時間加熱される。続い
て、第2図Cに示すように、バスケツト1の上部
が油面上に露出する半浸漬位置まで受枠20が上
昇し、この半浸漬位置において一定時間熱が行わ
れた後、該受枠20が再び上記全浸漬位置まで下
降し、以下、全浸漬位置と半浸漬位置との間で受
枠20が上下動を繰り返しながら所定の時間食品
の加熱が行われる。 上記受枠20が全浸漬位置と半浸漬位置との間
で上下動させる回数及び時間間隔は、フライング
対象である食品の種類やバスケツトへの充填量等
に応じて適宜設定することができ、例えば、フラ
イング開始から終了まで(通常10〜20分程度であ
る。)上下動を全て等間隔で行つたり、あるいは
段階的に異なる間隔で行うように設定することが
できる。 而してこのように、フライング開始時にバスケ
ツト1をまず全浸漬状態にして食品を加熱するこ
とにより、食品全体が均等に加熱され、初めに半
浸漬状態で加熱を行う場合のような加熱むらを生
じることがない。 また、半浸漬状態での加熱では、油面上に空間
が形成されるため、ある程度加熱されて付着し易
くなつた食品が次々に浮上しても、バスケツト1
の蓋体23に押し付けられることなく順次対流
し、自動的に撹拌状態となるから、これらの食品
が蓋体23に付着したり、相互に付着し合つて団
鬼化するのが確実に防止される。 次に、上記加熱が終了すると、受枠20が第1
図の実線位置に上昇し、小刻みに上下動すること
により食品の油切りが行われ、それが完了する
と、フライ槽2内の減圧が解除されて蓋体23が
開放され、開口部4が開けられてバスケツト1が
取り出される。ここで、上記食品の油切りは、フ
ライ槽2内を一層の高真空状態に減圧して行うこ
ともでき、あるいは、バスケツト1を調圧可能な
別室に移送して行つても良く、また、食品の冷却
は、それに冷風を供給することにより行うことも
できる。 上記受枠20は、複数のバスケツト1を同時に
載置し得るように構成することもでき、この場
合、蓋体は、複数のバスケツト1に跨がる大形の
ものを一枚設けるか、又は各バスケツト1毎に独
立する複数の蓋体を設け、これらの蓋体を同期的
に開閉するように構成される。 なお、上記実施例では、バスケツト1がコンベ
ヤ3でフライ槽2内に移送されるようになつてい
るが、手作業で搬送するものであつてもよいこと
はいうまでもない。 また、受枠20の昇降手段としてシリンダ21
が使用されているが、モータ等の他の昇降手段を
使用することもできる。 而して、上記の如く食品原料をフライング処理
する場合、フライング前の原料は常温に近い温度
にあるため、フライ槽内の油温度をその原料のフ
ライングに適した温度より高めに調節しておき、
その状態でフライングを開始することが望まし
い。何故ならば、上記の如く減圧下でフライング
処理する場合には、原料の有する水分の大半をフ
ライング開始後数分以内で蒸発させ、できる限り
すみやかに原料の乾燥を促進させることが製品の
品質向上を図る上で重要であるからである。 従つて、低温度の原料が油中に浸漬された時に
その原料に適したフライング温度よりも油温が下
らないよう油温調節を行うことが望ましい。第3
図は、フライング時における油温、蒸発、真空度
の変化の状態を例示する。 また、フライング後の製品の残油分を少なくす
るためには、油切りを充分に行うだけでなく、槽
内の圧力をできる限り高真空に保つことも必要と
なる。 本発明においては、上記油温及び真空度の制御
のほか、フライング時におけるバスケツトの上下
動の時間間隔等のプログラム制御を行うことによ
り、全ての食品原料を対象とし、クランチな食
感、ポーラスな食感等をもつ製品の製造が可能と
なる。 次に、本発明の実験例について説明する。 実験例 リンゴを芯抜きして4つ割にし、スライサーに
てよつて厚さ3mmのチツプ状にする。次に、それ
を糖度40ブリツクスに調整した低分子量の糖液を
満たした漬込槽に入れ、4〜5時間程度充分に浸
漬した後、蜜切りを行い、次の条件でフライング
処理を行つた。 即ち、フライ槽内の油温度120℃でフライング
を開始し、フライング中の油温度を平均100℃以
下(90〜95℃)とし、圧力条件は真空度20Torr
前後を保つようにした。そして、全浸漬状態と半
浸漬状態との間を1.5分間隔で上下動させ、12分
間でフライングを終了した。そして、真空中で油
切りを行つた後、フライ槽から取り出し、徐冷却
を行い製品とした。 また、比較例として、バスケツトを油中への全
浸漬状態と真空中への全露出状態との間で上下動
させながらフライングしたもの(比較例1)と、
油中へ全浸漬状態に保持したままフライングした
もの(比較例2)とを得、それらを本発明による
製品と比較した。その結果を第1表に示す。 この結果から分かるように、本発明による製品
は、油分を感じなく、色合及び食感も良好で破損
も殆どなく、十分満足のいくものであつた。
【表】
実験例
カボチヤを大略4cm角、厚さ2mm程にスライス
し、実験例と同様の前処理を行つた後、同一装
置においてフライング処理を行つた。 フライング中の平均油温度95℃、圧力条件は真
空度5Torr、フライング時間12分、上下動を2分
間隔で行つた。 また、比較例として、実験例における比較例
1、2と同様の条件で製品を得、これを本発明に
よるものと比較した。その結果を第2表に示す。 この結果から、本発明による製品は色合、風味
とも良好で、特にソフトな食感であることが分
る。
し、実験例と同様の前処理を行つた後、同一装
置においてフライング処理を行つた。 フライング中の平均油温度95℃、圧力条件は真
空度5Torr、フライング時間12分、上下動を2分
間隔で行つた。 また、比較例として、実験例における比較例
1、2と同様の条件で製品を得、これを本発明に
よるものと比較した。その結果を第2表に示す。 この結果から、本発明による製品は色合、風味
とも良好で、特にソフトな食感であることが分
る。
【表】
*1 ソフト感あり
*2 堅さが出る
実験例 牛肉を厚さ5mm、巾5cm、長さ10cm程にスライ
スし、しよう油、香辛料、糖等を主体としたソー
スに浸漬して味付けをした。そして、この味付け
処理をした肉片を実験例の装置でフライング処
理を行つた。その際、原料の風味をできるだけ残
すよう高油温で処理を行つた。その時の条件は、
フライング中での平均油温度120℃、圧力条件は
真空度20Torr、フライング時間10分、上下動間
隔1分とした。この結果を第3表に示す。 これから分るように、ポーラスな食味の良い製
品が得られた。
*2 堅さが出る
実験例 牛肉を厚さ5mm、巾5cm、長さ10cm程にスライ
スし、しよう油、香辛料、糖等を主体としたソー
スに浸漬して味付けをした。そして、この味付け
処理をした肉片を実験例の装置でフライング処
理を行つた。その際、原料の風味をできるだけ残
すよう高油温で処理を行つた。その時の条件は、
フライング中での平均油温度120℃、圧力条件は
真空度20Torr、フライング時間10分、上下動間
隔1分とした。この結果を第3表に示す。 これから分るように、ポーラスな食味の良い製
品が得られた。
【表】
[発明の効果]
以上に詳述したように、本発明によれば、食品
を収容したバスケツトを全浸漬状態と半浸漬状態
との間で上下動させながら食品の加熱を行うよう
にしたので、全浸漬状態で食品全体を加熱むらの
ないように均等に加熱したあと、半浸漬状態にす
ることにより、バスケツトの上部に形成される空
間によつて食品の対流を促進し、勢い良く浮上し
てきた食品が蓋体に押し付けられて該蓋体に付着
したり相互付着して団塊化するのを確実に防止す
ることができ、これにより、ふつくらと食感に優
れたフライ食品を得ることができる。 特に、従来のようにバスケツトを全浸漬状態の
まま油中で上下動させる方法では、大きい浮力で
一斉に上昇してくる食品を確実に拡散させるのは
困難であり、そうかといつて上下動の振幅を大き
くしたりスピードを早くすると、製品の割れが多
くなつて歩留まりが悪くなることが避けられず、
また、バスケツトを油中に入れたり油面上に出し
たりする方法では、加熱途中の食品を一旦油外に
取り出すため、加熱が断続的に行われて加熱効率
が低下したりフライング時間が長くなるばかりで
なく、食品がふつくらと仕上がりにくく、バスケ
ツト内での原料の破損も多くなる等の欠点がある
のに対し、本願においては、バスケツトを全浸漬
状態と半浸漬状態との間で上下動させながらフラ
イングすることにより、このような従来の問題を
確実に解消することができる。
を収容したバスケツトを全浸漬状態と半浸漬状態
との間で上下動させながら食品の加熱を行うよう
にしたので、全浸漬状態で食品全体を加熱むらの
ないように均等に加熱したあと、半浸漬状態にす
ることにより、バスケツトの上部に形成される空
間によつて食品の対流を促進し、勢い良く浮上し
てきた食品が蓋体に押し付けられて該蓋体に付着
したり相互付着して団塊化するのを確実に防止す
ることができ、これにより、ふつくらと食感に優
れたフライ食品を得ることができる。 特に、従来のようにバスケツトを全浸漬状態の
まま油中で上下動させる方法では、大きい浮力で
一斉に上昇してくる食品を確実に拡散させるのは
困難であり、そうかといつて上下動の振幅を大き
くしたりスピードを早くすると、製品の割れが多
くなつて歩留まりが悪くなることが避けられず、
また、バスケツトを油中に入れたり油面上に出し
たりする方法では、加熱途中の食品を一旦油外に
取り出すため、加熱が断続的に行われて加熱効率
が低下したりフライング時間が長くなるばかりで
なく、食品がふつくらと仕上がりにくく、バスケ
ツト内での原料の破損も多くなる等の欠点がある
のに対し、本願においては、バスケツトを全浸漬
状態と半浸漬状態との間で上下動させながらフラ
イングすることにより、このような従来の問題を
確実に解消することができる。
第1図は本発明に係る減圧フライヤの一実施例
を部分的に破断して示す構成図、第2図A〜Cは
フライング工程の説明図、第3図はフライング時
における油温、蒸発、真空度の変化の状態を例示
する線図である。 1……バスケツト、2……フライ槽、8……
油、20……受枠、21……シリンダ、25……
制御装置。
を部分的に破断して示す構成図、第2図A〜Cは
フライング工程の説明図、第3図はフライング時
における油温、蒸発、真空度の変化の状態を例示
する線図である。 1……バスケツト、2……フライ槽、8……
油、20……受枠、21……シリンダ、25……
制御装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 食品を収容したバスケツトを、減圧されたフ
ライ槽内において、まず全体が加熱油に浸漬する
全浸漬状態で一定時間加熱処理したあと、上部が
部分的に油面上に露出する半浸漬状態にして一定
時間加熱処理し、その後も全浸漬位置と半浸漬位
置との間で上下動させながら所定時間加熱処理
し、その後にバスケツトを油上に持ち上げて油切
りすることを特徴とする減圧フライ方法。 2 バスケツトに収容された食品を減圧下におい
てフライングするフライ槽と、該フライ槽内に昇
降手段により昇降自在に配設されたバスケツト用
受枠と、上記シリンダを介して受枠を昇降制御す
る制御装置とを備え、該制御装置は、バスケツト
を全体が油中に浸漬する全浸漬状態と上部が部分
的に油面上に露出する半浸漬状態との間で上下動
させるべく上記受枠を制御するものとして構成さ
れていることを特徴とする減圧フライ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63096301A JPH01269458A (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 減圧フライ方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63096301A JPH01269458A (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 減圧フライ方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01269458A JPH01269458A (ja) | 1989-10-26 |
| JPH0528583B2 true JPH0528583B2 (ja) | 1993-04-26 |
Family
ID=14161209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63096301A Granted JPH01269458A (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 減圧フライ方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01269458A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2533019B2 (ja) * | 1991-09-13 | 1996-09-11 | 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 | フライ食品の製造装置 |
| JP2585904B2 (ja) * | 1991-09-13 | 1997-02-26 | 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 | フライ食品の製造装置 |
| EP0772979A1 (en) * | 1995-10-31 | 1997-05-14 | Ken Sakuma | Process for producing fried food product and apparatus therefor |
| JP4761841B2 (ja) * | 2005-06-03 | 2011-08-31 | 株式会社アルス | 物品処理機 |
| JP6150362B1 (ja) | 2016-12-08 | 2017-06-21 | フーズテック有限会社 | フライヤ装置 |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3331309A (en) * | 1965-05-04 | 1967-07-18 | Gen Electric | Frying apparatus |
| JPS523848A (en) * | 1975-06-26 | 1977-01-12 | Rei Jiyushiyou | Method of making tips |
| JPS6136892A (ja) * | 1984-07-28 | 1986-02-21 | 富士通株式会社 | 自動誘導システム |
| JPS61170416A (ja) * | 1985-01-24 | 1986-08-01 | 佐久間 健司 | 真空フライヤ−装置 |
| JPS6240252A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-21 | Sakuma Kenji | フライ食品の製造方法および装置 |
| JPS62220159A (ja) * | 1986-03-18 | 1987-09-28 | Fujikame:Kk | 油揚方法及び装置 |
| JPS62224324A (ja) * | 1986-03-25 | 1987-10-02 | 株式会社 モミの木 | 減圧フライ装置 |
| JPS62278970A (ja) * | 1986-05-29 | 1987-12-03 | Toshimitsu Kawamura | 乾燥食品製造装置 |
-
1988
- 1988-04-19 JP JP63096301A patent/JPH01269458A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01269458A (ja) | 1989-10-26 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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