JPH05286142A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッド及びその製造方法Info
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- JPH05286142A JPH05286142A JP9313492A JP9313492A JPH05286142A JP H05286142 A JPH05286142 A JP H05286142A JP 9313492 A JP9313492 A JP 9313492A JP 9313492 A JP9313492 A JP 9313492A JP H05286142 A JPH05286142 A JP H05286142A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- pressure
- inkjet head
- layer plate
- piezoelectric element
- Prior art date
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- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、インクジェット型プリンタに用い
られるマルチノズルインクジェットヘッド及びその製造
方法に関し、各々の圧力室が、隣接する圧力発生手段の
影響を受けることなく、安定した噴射条件にてノズルか
らインクの噴射を行い、高品位の記録が可能なインクジ
ェットヘッドを、少ない工数にて提供することを目的と
する。 【構成】 本発明によるインクジェットヘッドは、表層
板10と裏層板20の2枚重ねの構造を持ち、該裏層板
20の表面であって、圧力発生手段70配置面における
各圧力室40に対応する位置の周囲に溝25を形成した
後、該裏層板20上に、シート状の圧電素子70aを、
ヘッド上のすべての圧力室40を覆うように全面に形成
し、該シート状の圧電素子70aを該溝25に沿って切
断したことを特徴とする。
られるマルチノズルインクジェットヘッド及びその製造
方法に関し、各々の圧力室が、隣接する圧力発生手段の
影響を受けることなく、安定した噴射条件にてノズルか
らインクの噴射を行い、高品位の記録が可能なインクジ
ェットヘッドを、少ない工数にて提供することを目的と
する。 【構成】 本発明によるインクジェットヘッドは、表層
板10と裏層板20の2枚重ねの構造を持ち、該裏層板
20の表面であって、圧力発生手段70配置面における
各圧力室40に対応する位置の周囲に溝25を形成した
後、該裏層板20上に、シート状の圧電素子70aを、
ヘッド上のすべての圧力室40を覆うように全面に形成
し、該シート状の圧電素子70aを該溝25に沿って切
断したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット型プリ
ンタに用いられるマルチノズルインクジェットヘッド及
びその製造方法に関する。
ンタに用いられるマルチノズルインクジェットヘッド及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子を用い、その変位によって圧力
室内のインクを選択的に噴射して、記録媒体に記録を行
うドロップ・オン・デマンド型インクジェット記録装置
に使用されるマルチノズルインクジェットヘッドは、近
年になって小型化が進み、精巧なものが提案されるよう
になってきた。
室内のインクを選択的に噴射して、記録媒体に記録を行
うドロップ・オン・デマンド型インクジェット記録装置
に使用されるマルチノズルインクジェットヘッドは、近
年になって小型化が進み、精巧なものが提案されるよう
になってきた。
【0003】例えば、特開平2−187352号にて提
案された図5及び図6に示すマルチノズルインクジェッ
トヘッドがある。図5は当該マルチノズルインクジェッ
トヘッドの側面図、図6は図5におけるA−A断面の主
要部を示す。図5において、101は該インクジェット
ヘッド、102はノズル、103はインク供給口、10
4はインク供給路、105は圧力室、106はノズル1
02へのインク流路、107は圧電素子を示す。
案された図5及び図6に示すマルチノズルインクジェッ
トヘッドがある。図5は当該マルチノズルインクジェッ
トヘッドの側面図、図6は図5におけるA−A断面の主
要部を示す。図5において、101は該インクジェット
ヘッド、102はノズル、103はインク供給口、10
4はインク供給路、105は圧力室、106はノズル1
02へのインク流路、107は圧電素子を示す。
【0004】また、図6において、111は基板、11
2は振動板、113はカットにより形成された溝を示
す。インクジェットヘッドの小型化に伴い、圧力室10
5間の距離Kが狭くなったため、圧電素子107の駆動
が、隣接する圧力室105に影響を及ぼし、インク噴射
の安定性が損なわれるという問題が発生した。
2は振動板、113はカットにより形成された溝を示
す。インクジェットヘッドの小型化に伴い、圧力室10
5間の距離Kが狭くなったため、圧電素子107の駆動
が、隣接する圧力室105に影響を及ぼし、インク噴射
の安定性が損なわれるという問題が発生した。
【0005】上記インクジェットヘッドは、上記の問題
を解決するために提案されたものである。即ち、上記イ
ンクジェットヘッドは、振動板112上にシート状の圧
電素子を接着した後、各圧力室105の境界部をダイヤ
モンドホイールによりカットして溝113を形成し、該
圧力室105間における振動板112の厚さがカット前
の1/2となるようにしたものである。
を解決するために提案されたものである。即ち、上記イ
ンクジェットヘッドは、振動板112上にシート状の圧
電素子を接着した後、各圧力室105の境界部をダイヤ
モンドホイールによりカットして溝113を形成し、該
圧力室105間における振動板112の厚さがカット前
の1/2となるようにしたものである。
【0006】該提案により、圧力室105間における振
動板112の厚さをカット前の1/2となるようにした
結果、圧電素子107が、隣接する該圧力室105へ与
える影響を1/8に減少させ、安定したインクの噴射を
可能とした。
動板112の厚さをカット前の1/2となるようにした
結果、圧電素子107が、隣接する該圧力室105へ与
える影響を1/8に減少させ、安定したインクの噴射を
可能とした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
も、依然として解決すべき次のような課題がある。 (1)また、上記インクジェットヘッドにおいて、各圧
力室105間の境界部分をカットして溝を形成する際、
該圧力室105間における振動板112の厚さを、すべ
て一定の値に統一するためには、極めて精度の高い高額
なカッターを必要とする。或いは、高度に熟練した作業
を必要とし、工数も大きい。
も、依然として解決すべき次のような課題がある。 (1)また、上記インクジェットヘッドにおいて、各圧
力室105間の境界部分をカットして溝を形成する際、
該圧力室105間における振動板112の厚さを、すべ
て一定の値に統一するためには、極めて精度の高い高額
なカッターを必要とする。或いは、高度に熟練した作業
を必要とし、工数も大きい。
【0008】(2)各圧力室105間の境界部に溝を形
成する際、溝の深さにばらつきが発生するため、該溝を
形成した箇所における振動板112の厚さがばらつく。
このばらつきが、ノズル間の噴射インクの飛翔条件に影
響を与えるため、高品位のインクジェット記録を得るこ
とが困難である。 (3)従って、高品位のインクジェット記録を得るため
には、各ヘッドごとに各々の溝を形成した箇所における
振動板112の厚さが、少なくとも予め定められた規定
値以内の数値になっていることが必要である。即ち、ヘ
ッド完成後、溝を形成した箇所における振動板112の
厚さを確認するための検査が不可欠である。更に、ヘッ
ドが小型であればあるほど高精度な検査が必要となり、
検査工数が増大する。
成する際、溝の深さにばらつきが発生するため、該溝を
形成した箇所における振動板112の厚さがばらつく。
このばらつきが、ノズル間の噴射インクの飛翔条件に影
響を与えるため、高品位のインクジェット記録を得るこ
とが困難である。 (3)従って、高品位のインクジェット記録を得るため
には、各ヘッドごとに各々の溝を形成した箇所における
振動板112の厚さが、少なくとも予め定められた規定
値以内の数値になっていることが必要である。即ち、ヘ
ッド完成後、溝を形成した箇所における振動板112の
厚さを確認するための検査が不可欠である。更に、ヘッ
ドが小型であればあるほど高精度な検査が必要となり、
検査工数が増大する。
【0009】(4)上記のインクジェットヘッドにて高
品位の記録を得るためには、各圧力室105ごとに、圧
電素子107に印加する電圧値やパルス幅の調整が必須
となる。即ち、インクジェット記録装置の出荷時はもと
より、フィールド等においてもヘッドを交換するごとに
印加電圧値やパルス幅の調整作業が必要であり、調整工
数が増大する。
品位の記録を得るためには、各圧力室105ごとに、圧
電素子107に印加する電圧値やパルス幅の調整が必須
となる。即ち、インクジェット記録装置の出荷時はもと
より、フィールド等においてもヘッドを交換するごとに
印加電圧値やパルス幅の調整作業が必要であり、調整工
数が増大する。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、各圧力室が、隣接する圧力発生手段の影響
を受けることなく、安定した噴射条件にてノズルからイ
ンクの噴射を行い、高品位の記録が可能なインクジェッ
トヘッドを、少ない工数にて提供することを目的とす
る。
れたもので、各圧力室が、隣接する圧力発生手段の影響
を受けることなく、安定した噴射条件にてノズルからイ
ンクの噴射を行い、高品位の記録が可能なインクジェッ
トヘッドを、少ない工数にて提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ットヘッドは、図2に示すように、裏層板20の表面上
において、各圧力室40の周囲に、予め溝25を形成し
たことを特徴とする。そして、図4に示すように、該溝
25を有した裏層板20に、複数の圧力室40全体を覆
うような1枚のシート状の圧電素子70aを貼り付けた
後、該溝25に沿って該シート状の圧電素子70aを切
断することにより、各圧力室40に対応する圧力発生手
段70を形成した。
ットヘッドは、図2に示すように、裏層板20の表面上
において、各圧力室40の周囲に、予め溝25を形成し
たことを特徴とする。そして、図4に示すように、該溝
25を有した裏層板20に、複数の圧力室40全体を覆
うような1枚のシート状の圧電素子70aを貼り付けた
後、該溝25に沿って該シート状の圧電素子70aを切
断することにより、各圧力室40に対応する圧力発生手
段70を形成した。
【0012】そして、該溝25は、以下の条件を満たし
ていればよい。 (A)溝25の深さは、少なくともシート状の圧電素子
70a切断時の切り込み深さのばらつきが吸収できる深
さであること。 (B)溝25の深さのばらつきの精度が、隣接する圧力
室40に与える影響を小さくできるために必要十分な数
値であること。
ていればよい。 (A)溝25の深さは、少なくともシート状の圧電素子
70a切断時の切り込み深さのばらつきが吸収できる深
さであること。 (B)溝25の深さのばらつきの精度が、隣接する圧力
室40に与える影響を小さくできるために必要十分な数
値であること。
【0013】尚、本発明におけるインクジェットヘッド
の構造は、1枚の構造であっても2枚重ね以上の構造で
あってもよい。
の構造は、1枚の構造であっても2枚重ね以上の構造で
あってもよい。
【0014】
【作用】本発明によるインクジェットヘッドは、裏層板
20の表面上において、各圧力室40に対応する位置の
周囲に、予め前記のような溝25を形成しておくことに
より、上記課題を解決できるとともに以下の効果が得ら
れる。 (イ)シート状の圧電素子70aを切断する際、刃の切
り込み深さに対して特別な精度が不要となる。
20の表面上において、各圧力室40に対応する位置の
周囲に、予め前記のような溝25を形成しておくことに
より、上記課題を解決できるとともに以下の効果が得ら
れる。 (イ)シート状の圧電素子70aを切断する際、刃の切
り込み深さに対して特別な精度が不要となる。
【0015】従って、特別に精度の高いカッターや、高
度に熟練した作業が不要となり、工数が軽減できる。 (ロ)溝25を形成した部分における裏層板20の厚さ
のばらつきの精度として、該裏層板20の製作時の精度
が確保できる。例えば、エッチング等で溝を設けた場
合、該溝25の深さのばらつきが±2μm以下の精度に
抑えることができる。
度に熟練した作業が不要となり、工数が軽減できる。 (ロ)溝25を形成した部分における裏層板20の厚さ
のばらつきの精度として、該裏層板20の製作時の精度
が確保できる。例えば、エッチング等で溝を設けた場
合、該溝25の深さのばらつきが±2μm以下の精度に
抑えることができる。
【0016】従って、隣接する圧力発生手段70に起因
する、ノズル間における噴射インクの飛翔速度等のばら
つきも狭い範囲に抑えることができ、高品位のインクジ
ェット記録を得ることができる。 (ハ)各々の溝の深さの検査が簡略化できる。 (ニ)更に、各々の圧力発生手段70に印加する電圧値
やパルス幅の調整も不要となる。
する、ノズル間における噴射インクの飛翔速度等のばら
つきも狭い範囲に抑えることができ、高品位のインクジ
ェット記録を得ることができる。 (ハ)各々の溝の深さの検査が簡略化できる。 (ニ)更に、各々の圧力発生手段70に印加する電圧値
やパルス幅の調整も不要となる。
【0017】即ち、インクジェット記録装置の出荷時は
もとより、フィールド等においてヘッドを交換するごと
に行う、各々の圧力発生手段70に印加する電圧値やパ
ルス幅の調整作業が不要となる。
もとより、フィールド等においてヘッドを交換するごと
に行う、各々の圧力発生手段70に印加する電圧値やパ
ルス幅の調整作業が不要となる。
【0018】
【実施例】本発明によるインクジェットヘッドの実施例
を図1から図4に示す。図2は、本発明によるインクジ
ェットヘッドを、図3におけるB−B断面にて切断し、
主要部を拡大した概念図である。図2に示すように、本
実施例の場合、ヘッド本体は表層板10と裏層板20に
て構成され、複数のノズル30はエッチングにより表層
板10を貫通して設けられている。また、複数の圧力室
40と該圧力室40にインクを供給する共通インク室5
0(図3及び図4に図示)は、裏層板20をエッチング
することにより形成されている。更に、該裏層板20に
おいて、上記圧力室40及び共通インク室50等を形成
した面と反対側の面で、各圧力室40の周囲に対応する
位置には溝25が、エッチングにより形成されている。
を図1から図4に示す。図2は、本発明によるインクジ
ェットヘッドを、図3におけるB−B断面にて切断し、
主要部を拡大した概念図である。図2に示すように、本
実施例の場合、ヘッド本体は表層板10と裏層板20に
て構成され、複数のノズル30はエッチングにより表層
板10を貫通して設けられている。また、複数の圧力室
40と該圧力室40にインクを供給する共通インク室5
0(図3及び図4に図示)は、裏層板20をエッチング
することにより形成されている。更に、該裏層板20に
おいて、上記圧力室40及び共通インク室50等を形成
した面と反対側の面で、各圧力室40の周囲に対応する
位置には溝25が、エッチングにより形成されている。
【0019】複数の圧力発生手段70は、シート状の圧
電素子70aを裏層板20側に接着した後、溝25に沿
って切断することにより形成する。切断には、ダイシン
グソー(ディスコ製:DAD−2H/6T)を使用し
た。図3は、本実施例によるインクジェットヘッドを表
層板10側から見た図である。図3に示すように、表層
板10側には複数のノズル30が形成されている。本実
施例では、ヘッドサイズとして縦8mm、横20mm及
び厚さ0.35mm(表層板:0.2mm、裏層板:
0.15mm)の小型化を実現した。
電素子70aを裏層板20側に接着した後、溝25に沿
って切断することにより形成する。切断には、ダイシン
グソー(ディスコ製:DAD−2H/6T)を使用し
た。図3は、本実施例によるインクジェットヘッドを表
層板10側から見た図である。図3に示すように、表層
板10側には複数のノズル30が形成されている。本実
施例では、ヘッドサイズとして縦8mm、横20mm及
び厚さ0.35mm(表層板:0.2mm、裏層板:
0.15mm)の小型化を実現した。
【0020】図4は、本実施例によるインクジェットヘ
ッドを裏層板20側から見た図である。図4に示すよう
に、裏層板20の表面にシート状の圧電素子70aを接
着した後、該シート状の圧電素子70aを、溝25に沿
って縦横に切断し、複数の圧力発生手段70を形成し
た。上記のように、本発明によるインクジェットヘッド
では、ヘッド1枚分の全圧力発生手段70を、少ない工
数で、正確な位置に形成することができた。本実施例で
は、シート状の圧電素子70aを溝25に沿って縦横に
切断して圧力発生手段70を形成した結果、該圧力発生
手段70の位置ずれの精度は、約±5μmという高精度
を実現した。
ッドを裏層板20側から見た図である。図4に示すよう
に、裏層板20の表面にシート状の圧電素子70aを接
着した後、該シート状の圧電素子70aを、溝25に沿
って縦横に切断し、複数の圧力発生手段70を形成し
た。上記のように、本発明によるインクジェットヘッド
では、ヘッド1枚分の全圧力発生手段70を、少ない工
数で、正確な位置に形成することができた。本実施例で
は、シート状の圧電素子70aを溝25に沿って縦横に
切断して圧力発生手段70を形成した結果、該圧力発生
手段70の位置ずれの精度は、約±5μmという高精度
を実現した。
【0021】更に、エッチングにて溝25を形成するこ
とにより、該溝25の深さの精度を±2μm以下に抑え
ることができた。即ち、圧力室40と圧力室40の境界
部における裏層板20の厚さの精度も±2μm以下とな
り、隣接する圧力発生手段70からの影響のばらつきを
無視することが可能となった。その結果、個々のノズル
から噴射されるインク粒子の量や噴射速度が安定し、高
品位の記録が行えるインクジェットヘッドが得られた。
とにより、該溝25の深さの精度を±2μm以下に抑え
ることができた。即ち、圧力室40と圧力室40の境界
部における裏層板20の厚さの精度も±2μm以下とな
り、隣接する圧力発生手段70からの影響のばらつきを
無視することが可能となった。その結果、個々のノズル
から噴射されるインク粒子の量や噴射速度が安定し、高
品位の記録が行えるインクジェットヘッドが得られた。
【0022】ちなみに、本実施例のインクジェットヘッ
ドにおいて、溝25を形成せずにシート状の圧電素子7
0aを裏層板20側に接着し、上記のダイシングソーを
使用して、上記の切断作業の実験を行ったが、該ダイシ
ングソーの刃のセッティング精度や、切断処理ごとの刃
の磨耗により、切り込み深さは±10μm以上のばらつ
きがあることを確認した。更に、そのインクジェットヘ
ッドを使用して記録実験を行ったが、ノズル間における
インク粒子の飛翔速度等がばらつき、記録紙上のドット
の位置精度の低下、或いは、ドット径のばらつきが発生
し、溝25を形成して製作した本発明によるインクジェ
ットヘッドによる記録結果と比べて、記録品位の低下が
認められた。
ドにおいて、溝25を形成せずにシート状の圧電素子7
0aを裏層板20側に接着し、上記のダイシングソーを
使用して、上記の切断作業の実験を行ったが、該ダイシ
ングソーの刃のセッティング精度や、切断処理ごとの刃
の磨耗により、切り込み深さは±10μm以上のばらつ
きがあることを確認した。更に、そのインクジェットヘ
ッドを使用して記録実験を行ったが、ノズル間における
インク粒子の飛翔速度等がばらつき、記録紙上のドット
の位置精度の低下、或いは、ドット径のばらつきが発生
し、溝25を形成して製作した本発明によるインクジェ
ットヘッドによる記録結果と比べて、記録品位の低下が
認められた。
【0023】次に、本発明によるインクジェットヘッド
の製造手順について説明する。図1a〜図1gは、本発
明によるインクジェットヘッドの製造手順を図示したも
ので、各々以下に説明する製造手順(a)〜(g)に対
応している。 (a)表層板10の作成。 表層板10は感光性ガラス(ホーヤ株式会社製:PEG
3)を使用してエッチングにより複数のノズルを形成す
る。表層板10の板厚は200μm、各ノズル径は50
μmとした。
の製造手順について説明する。図1a〜図1gは、本発
明によるインクジェットヘッドの製造手順を図示したも
ので、各々以下に説明する製造手順(a)〜(g)に対
応している。 (a)表層板10の作成。 表層板10は感光性ガラス(ホーヤ株式会社製:PEG
3)を使用してエッチングにより複数のノズルを形成す
る。表層板10の板厚は200μm、各ノズル径は50
μmとした。
【0024】尚、表層板10は電鋳により製作してもよ
い。 (b)裏層板20の作成。 裏層板20も、表層板10と同様の感光性ガラスにエッ
チングを行って、上記各ノズルに対応する位置に圧力室
40を、更に該圧力室40に連通する共通インク室50
等のインク流路を形成する。裏層板20の板厚は150
μm、エッチング深さは50μmとした。
い。 (b)裏層板20の作成。 裏層板20も、表層板10と同様の感光性ガラスにエッ
チングを行って、上記各ノズルに対応する位置に圧力室
40を、更に該圧力室40に連通する共通インク室50
等のインク流路を形成する。裏層板20の板厚は150
μm、エッチング深さは50μmとした。
【0025】更に、本裏層板20において、上記圧力室
40及び共通インク室50等を形成した面と反対側の面
に、各圧力室40の周囲に溝25をエッチングにより形
成する。エッチング深さは30μmとした。 (c)表層板10と裏層板20の接着。 表層板10と裏層板20を、嫌気性接着剤(日本ロック
タイト株式会社製:LI210)により接着する。
40及び共通インク室50等を形成した面と反対側の面
に、各圧力室40の周囲に溝25をエッチングにより形
成する。エッチング深さは30μmとした。 (c)表層板10と裏層板20の接着。 表層板10と裏層板20を、嫌気性接着剤(日本ロック
タイト株式会社製:LI210)により接着する。
【0026】(d)電極80の形成。 裏層板20の表面に銀ペースト(徳力化学研究所製:シ
ルベストPS707)を塗布し、160℃の温度で1時
間の焼き付けにより電極80を形成する。尚、裏層板2
0の材料としてステンレススチール(SUS430)等
の導電体を使用した場合、本電極80を形成する必要は
ない。
ルベストPS707)を塗布し、160℃の温度で1時
間の焼き付けにより電極80を形成する。尚、裏層板2
0の材料としてステンレススチール(SUS430)等
の導電体を使用した場合、本電極80を形成する必要は
ない。
【0027】(e)シート状の圧電素子70aの接着。 電極80上にシート状の圧電素子70a(トーキン株式
会社製:外形=6×15×0.1mm)をエポキシ接着
剤(チバガイギー製:AW106,HV953U)にて
接着し、硬化させる。環境温度は80℃、所要時間は3
時間が最適である。
会社製:外形=6×15×0.1mm)をエポキシ接着
剤(チバガイギー製:AW106,HV953U)にて
接着し、硬化させる。環境温度は80℃、所要時間は3
時間が最適である。
【0028】(f)圧力発生手段70の形成。 上記シート状の圧電素子70aを、ダイシングソー(デ
ィスコ製:DAD−2H/6T)により、溝25に沿っ
て切断する。本実施例では、厚さ30μmの刃を用いて
切断した。本作業が終了すると、図4に示すようにシー
ト状の圧電素子70aを切断した残留部である圧電素子
70bが残るが、切断により、圧力発生手段70から完
全に分離されているので、該圧力発生手段70に何ら影
響を及ぼすことはない。従って、残留した該圧電素子7
0bは取り除いても取り除かなくてもよい。本実施例で
は、工数削減の意味から、該圧電素子70bは取り除か
なかった。
ィスコ製:DAD−2H/6T)により、溝25に沿っ
て切断する。本実施例では、厚さ30μmの刃を用いて
切断した。本作業が終了すると、図4に示すようにシー
ト状の圧電素子70aを切断した残留部である圧電素子
70bが残るが、切断により、圧力発生手段70から完
全に分離されているので、該圧力発生手段70に何ら影
響を及ぼすことはない。従って、残留した該圧電素子7
0bは取り除いても取り除かなくてもよい。本実施例で
は、工数削減の意味から、該圧電素子70bは取り除か
なかった。
【0029】尚、本実施例の図2及び図4では、切断後
における圧力発生手段70と圧力室40との位置関係を
理解し易くするため、故意に切断後の溝幅を大きく描い
ている。 (g)リード線85aの取り付け。 フレキシブルプリント板85をヘッドに取り付け、該フ
レキシブルプリント板85からのリード線85aをワイ
アボンディングにより各圧力発生手段70に接続する。
における圧力発生手段70と圧力室40との位置関係を
理解し易くするため、故意に切断後の溝幅を大きく描い
ている。 (g)リード線85aの取り付け。 フレキシブルプリント板85をヘッドに取り付け、該フ
レキシブルプリント板85からのリード線85aをワイ
アボンディングにより各圧力発生手段70に接続する。
【0030】尚、上記工程順序は一例を示したもので、
例えば(c)の接着作業を最後に行う等、作業の都合や
効率を考慮して適宜手順や順序を入れ換えてもよい。
例えば(c)の接着作業を最後に行う等、作業の都合や
効率を考慮して適宜手順や順序を入れ換えてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によるインクジェットヘッドは、
裏層板20の表面上において、各圧力室40に対応する
位置の周囲に、予め溝25を形成しておき、シート状の
圧電素子70aを貼り付けた後、該溝25に沿って切り
出す方法にて圧力発生手段70を形成することにより、
以下の効果を得ることができる。
裏層板20の表面上において、各圧力室40に対応する
位置の周囲に、予め溝25を形成しておき、シート状の
圧電素子70aを貼り付けた後、該溝25に沿って切り
出す方法にて圧力発生手段70を形成することにより、
以下の効果を得ることができる。
【0032】(1)シート状の圧電素子70aを切断す
る際、切り込み深さに対する特別な精度が不要となるた
め、特に精度の高いカッターや、高度に熟練した作業が
不要となり、工数が軽減できる。 (2)エッチング等で溝25を形成した場合、該溝25
の深さのばらつきを±2μm以下の精度に抑えることが
できるので、ノズルごとのインクの飛翔条件が安定し、
高品位のインクジェット記録を得ることができる。
る際、切り込み深さに対する特別な精度が不要となるた
め、特に精度の高いカッターや、高度に熟練した作業が
不要となり、工数が軽減できる。 (2)エッチング等で溝25を形成した場合、該溝25
の深さのばらつきを±2μm以下の精度に抑えることが
できるので、ノズルごとのインクの飛翔条件が安定し、
高品位のインクジェット記録を得ることができる。
【0033】(3)各々の溝の深さの検査が簡略化でき
る。 (4)インクジェット記録装置の出荷時はもとより、フ
ィールド等においてヘッドを交換するごとに行う、各々
の圧力発生手段70に印加する電圧値やパルス幅の調整
作業が不要となる。
る。 (4)インクジェット記録装置の出荷時はもとより、フ
ィールド等においてヘッドを交換するごとに行う、各々
の圧力発生手段70に印加する電圧値やパルス幅の調整
作業が不要となる。
【図1】本発明によるインクジェットヘッドの製造手順
【図2】本発明によるインクジェットヘッドの断面図
(図3のB−B断面の主要部)
(図3のB−B断面の主要部)
【図3】本発明によるインクジェットヘッドを表層板側
から見た図
から見た図
【図4】本発明によるインクジェットヘッドを裏層板側
から見た図
から見た図
【図5】従来のインクジェットヘッドの側面図
【図6】従来のインクジェットヘッドの断面図(図5の
A−A断面の主要部)
A−A断面の主要部)
10 表層板 20 裏層板 25 裏層板上に設けた溝 30 ノズル 40 圧力室 70 圧力発生手段 70a シート状の圧電素子 70b 切断後残った圧電素子 85 フレキシブルプリント板
Claims (3)
- 【請求項1】 インクが噴射される複数のノズル(3
0)と、該各ノズル(30)と連通した複数の圧力室
(40)と、該各圧力室(40)の一部を形成する基板
(10,20)と、該基板(10,20)の表面に配置
され、該各圧力室(40)に圧力を加える圧力発生手段
(70)とを有するマルチノズルインクジェットヘッド
において、 該基板(10,20)の表面であって、該圧力発生手段
(70)配置面における該各圧力室(40)に対応する
位置の周囲に溝(25)を形成した後、該基板(10,
20)上に、素材(71)を、該複数の圧力室(40)
を覆うように全面に形成し、該素材(71)を該溝(2
5)に沿って切断したことを特徴とするマルチノズルイ
ンクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 インクが噴射される複数のノズル(3
0)と、該各ノズル(30)と連通した複数の圧力室
(40)と、該各圧力室(40)の一部を形成する基板
(10,20)と、該基板(10,20)の表面に配置
され、該各圧力室(40)に圧力を加える圧力発生手段
(70)とを有するマルチノズルインクジェットヘッド
において、 該基板(10,20)の表面であって、該圧力発生手段
(70)配置面における該各圧力室(40)に対応する
位置の周囲に溝(25)を形成した後、該基板(10,
20)上に、シート状の圧電素子(70a)を、該複数
の圧力室(40)を覆うように全面に形成し、該シート
状の圧電素子(70a)を該溝(25)に沿って切断し
たことを特徴とするマルチノズルインクジェットヘッド
の製造方法。 - 【請求項3】 インクが噴射される複数のノズル(3
0)と、該各ノズル(30)と連通した複数の圧力室
(40)と、該各圧力室(40)の一部を形成する基板
(10,20)と、該基板(10,20)の表面に配置
され、該各圧力室(40)に圧力を加える圧力発生手段
(70)とを有するマルチノズルインクジェットヘッド
において、 該基板(10,20)の表面であって、該圧力発生手段
(70)配置面における該各圧力室(40)に対応する
位置の周囲に溝(25)を形成した後、該基板(10,
20)上に、シート状の圧電素子(70a)を、該複数
の圧力室(40)を覆うように全面に形成し、該シート
状の圧電素子(70a)を該溝(25)に沿って切断し
たことを特徴とするマルチノズルインクジェットヘッ
ド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9313492A JPH05286142A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9313492A JPH05286142A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05286142A true JPH05286142A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14074057
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9313492A Pending JPH05286142A (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05286142A (ja) |
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006096034A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-04-13 | Brother Ind Ltd | 溝付き振動板及び圧電層を有する圧電アクチュエータ、液体移送装置及びその製造方法 |
| US7270404B2 (en) | 2003-09-24 | 2007-09-18 | Fujifilm Corporation | Inkjet recording head, inkjet recording apparatus and method for manufacturing inkjet recording head |
| JP2010179590A (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-19 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット式記録ヘッド |
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| US9599470B1 (en) | 2013-09-11 | 2017-03-21 | Hrl Laboratories, Llc | Dielectric high Q MEMS shell gyroscope structure |
| US9977097B1 (en) | 2014-02-21 | 2018-05-22 | Hrl Laboratories, Llc | Micro-scale piezoelectric resonating magnetometer |
| US9991863B1 (en) | 2014-04-08 | 2018-06-05 | Hrl Laboratories, Llc | Rounded and curved integrated tethers for quartz resonators |
| US10031191B1 (en) | 2015-01-16 | 2018-07-24 | Hrl Laboratories, Llc | Piezoelectric magnetometer capable of sensing a magnetic field in multiple vectors |
| US10110198B1 (en) | 2015-12-17 | 2018-10-23 | Hrl Laboratories, Llc | Integrated quartz MEMS tuning fork resonator/oscillator |
| US10175307B1 (en) | 2016-01-15 | 2019-01-08 | Hrl Laboratories, Llc | FM demodulation system for quartz MEMS magnetometer |
| US10266398B1 (en) | 2007-07-25 | 2019-04-23 | Hrl Laboratories, Llc | ALD metal coatings for high Q MEMS structures |
| US10308505B1 (en) | 2014-08-11 | 2019-06-04 | Hrl Laboratories, Llc | Method and apparatus for the monolithic encapsulation of a micro-scale inertial navigation sensor suite |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP9313492A patent/JPH05286142A/ja active Pending
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| US11117800B2 (en) | 2014-08-11 | 2021-09-14 | Hrl Laboratories, Llc | Method and apparatus for the monolithic encapsulation of a micro-scale inertial navigation sensor suite |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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