JPH05286280A - 平版印刷版用給湿液組成液 - Google Patents

平版印刷版用給湿液組成液

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JPH05286280A
JPH05286280A JP9300892A JP9300892A JPH05286280A JP H05286280 A JPH05286280 A JP H05286280A JP 9300892 A JP9300892 A JP 9300892A JP 9300892 A JP9300892 A JP 9300892A JP H05286280 A JPH05286280 A JP H05286280A
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JP
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liquid
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liquid composition
printing plate
dampening
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JP9300892A
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Hidemi Hanada
秀美 花田
Yasuo Tsubakii
靖雄 椿井
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コロイダルシリカのごとき平均粒径100nm
以下の二酸化けい素の微粒子とアラビアゴムを同時に、
安定に添加する平版印刷用給湿液組成液において、給湿
液使用液に必要な機能を備えつつも、給湿液組成液の保
存温度が0℃以下である場合の低温安定性、あるいは常
温、高温保存時における安定性を改良することである。 【構成】平均粒径100nm以下の二酸化けい素微粒子
を添加する印刷版用給湿液組成液において、脱塩アラビ
アゴムを含み、さらにブチルトリグリコールとともに、
1種類以上のグリコール類あるいはグリコールエーテル
類を、給湿液組成液の凝固点温度を−15℃以下にする
濃度で添加することを特徴とする当該組成物。 【効果】優れた0℃以下の低温、常温あるいは高温安定
性を備え、かつ優れた印刷特性を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版用版面処理
液組成物、とくに給湿液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は、水とインキの両方を版面に
供給して、画像部は着色性のインキを、非画像部は水を
選択的に受け入れ、該画像部のインキを、たとえば紙な
どの基質に転写させることによってなされている。した
がって、良い印刷物を得るためには、画像部と背景非画
像部との表面の親油および親水性の差が十分に大きく
て、水およびインキを適用したときに、画像部は十分量
のインキを受け付け、非画像部はインキをまったく受け
付けない事が必要である。そのために種々の不感脂化の
方法がそれぞれの版材および印刷方法に応じて検討され
ている。すなわち、従来、平版印刷版材として使用され
ているものには、アルミニウムなどの金属を支持体とし
たプレセンシタイズド版(PS版)をはじめ、電子写真
法(たとえば、エレクトロファックス)で得られる版
材、紙を基材とし、その表面に顔料を結合剤とともに塗
覆したいわゆるマスターペーパーや特公昭48−305
62号のごとき銀塩を用いた写真製版材などがあり、そ
れぞれに応じた不感脂化液あるいは給湿液などの製版、
印刷処理方法が検討され、具体化されている。
【0003】高い感度を有し、かつスペクトル増感でき
る感光性ハロゲン化銀乳剤からなる写真材料は印刷版の
自動製造に好適で、すでにいくつかの形で知られてい
る。 1)タンニング現像を利用する方法(米国特許第314
6104号) 2)銀拡散転写法を応用する法(米国特許第37215
59号、米国特許第3490905号、特公昭48−3
0562) 3)エッチングブリーチを応用し、銀像部を漂白液で処
理し同時にゼラチンを破壊して親油性表面を露出させる
法(米国特許第3385701号、米国特許第3814
603号、特公昭44−27242) 4)現像した親水性のゼラチン−ハロゲン化乳剤層の未
現像のハロゲン化銀像部を選択的に親油化インキ受容化
する法(米国特許第3454398号、米国特許第37
64323号、米国特許第3099209号、特公昭5
7−3939、特公昭61−23545) などが、感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版
の代表的な方法である。
【0004】現像した親水性のゼラチン−ハロゲン化乳
剤層の未現像のハロゲン化銀像部を選択的に親油化イン
キ受容化する方法による感光性ハロゲン化銀乳剤を応用
した平版印刷版の特性の一つとして、金属などを支持体
とした平版印刷版との高い互換性があげられる。すなわ
ち、従来の平版印刷機に特殊な付属品(版取り付け具、
印刷版の厚み調整のためのゲージフィルムなど、通常金
属などを支持体とした平版印刷版でも使用されるものを
除く)を装着することなく印刷が可能である。また市販
の平版印刷用のインキをそのまま利用しての印刷も可能
である。
【0005】また、一方では、感光性ハロゲン化銀乳剤
を応用した平版印刷版は、金属などを支持体とした平版
印刷版と比較して、たとえば、反射式の原稿を使用でき
るため、あるいは貼り込み原稿から直接露光できる版下
の作成の簡便また迅速さ、また安価であるため、あるい
は、たとえばヘリウム−ネオンレーザー光源、アルゴン
レーザー光源などで容易に露光できるため、電算写植機
などの類から直接露光することができるという利点があ
り多用されるが、原理的に印刷版の印刷耐性が金属など
を支持体とした平版印刷版と比較して弱いので、数万枚
印刷すると版を交換しなければならないという特性も持
ち合わせている。
【0006】他方金属などを支持体とした平版印刷版は
数万枚以上の印刷耐性があるが、短所としては、一般的
にリスフィルムなどの透過式の版下を作成しなければな
らず、版下の作成が非常に煩雑である。また金属などを
支持体とした平版印刷版は、感光性ハロゲン化銀乳剤を
応用した平版印刷版と比較して一般的に高価であり、少
ない印刷枚数(少ロット印刷)ではコスト面からみて、
感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版の方が有
利である。
【0007】以上の理由から、感光性ハロゲン化銀乳剤
を応用した平版印刷版と金属などを支持体とした平版印
刷版を、同じ印刷機で、各々の印刷版を取りかえながら
印刷することは、しばしば行われている。
【0008】しかしながら、後述するように感光性ハロ
ゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版には感光性ハロゲン
化銀乳剤を応用した平版印刷版用の給湿液組成液を、金
属などを支持体とした平版印刷版には金属などを支持体
とした平版印刷版用の給湿液組成液を区別して使用する
必要があり、そうしないと給湿液としての性能が満足に
発揮できないばかりでなく、印刷品質の低下を招く恐れ
があった。
【0009】このため、感光性ハロゲン化銀乳剤を応用
した平版印刷版と金属などを支持体とした平版印刷版を
併用する需要家は、一般的にどちらかに対応する給湿液
使用液を交換して、印刷しているのが実状である。
【0010】しかし、たとえば頻繁に感光性ハロゲン化
銀乳剤を応用した平版印刷版と金属などを支持体とした
平版印刷版を交換する場合には、それに応じて給湿液使
用液を頻繁に交換しなければならず、非常に不便であ
る。
【0011】そのため、感光性ハロゲン化銀乳剤を応用
した平版印刷版と金属などを支持体とした平版印刷版の
両方の印刷特性を改善するような給湿液組成液であれ
ば、点検保守や非常時の場合を除いて、給湿液使用液を
交換する必要がなくなるため、そのような給湿液組成液
の開発が強く望まれていた。
【0012】いかなる平版印刷版においても、インキ受
容性、汚れ防止、耐刷力などの印刷特性の一層の改良が
望まれており、上述の写真方法により形成された画像銀
もしくはハロゲン化銀をインキ受理性として利用する平
版印刷版、および金属などを支持体とした平版印刷版も
例外ではない。
【0013】上記の印刷特性を改良するために、平版印
刷用の給湿液組成液に要求される機能としては、一般的
には給湿液使用液のpHを適正に維持させるための緩衝
機能、不感脂化促進機能、平版印刷版の版面を常に正常
にするための洗浄機能、印刷機器の錆を防止させる防錆
機能、給湿液使用液の腐敗や細菌の繁殖を防止する防腐
防菌機能、インキと給湿液使用液の適正な乳化を保つ乳
化機能などが要求される。
【0014】また、給湿液組成液は通常の保管条件で、
その安定性が失われないものでなければならない。たと
えば、冬季における凍結、夏季における高温などでその
機能が失われるような給湿液組成液では、保存条件の管
理に多大な負担を要するだろう。
【0015】また、給湿液組成液は、保管や運搬の便利
さのため、できるだけ濃縮化、すなわち高い希釈率であ
ることが望ましい。ゆえに、給湿液組成液は、その水分
以外の有効成分を、できるだけ多量に含まなければなら
ない。
【0016】特に感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平
版印刷版に対する印刷特性の改善のため、コロイダルシ
リカのごとき平均粒径100nm以下の二酸化けい素の
微粒子がおびただしい効果があることはよく知られてお
り、感光性ハロゲン化銀乳剤を応用した平版印刷版用の
給湿液組成液の成分としてしばしば使用されるが、本発
明者らの検討の結果では、これらは金属などを支持体と
した平版印刷版を応用した平版印刷版の印刷特性の改善
にはほとんど寄与していない。
【0017】他方金属などを支持体とした平版印刷版、
特に基材がアルミニウムで、表面改質(砂目立て、表面
酸化処理など)を施したプレセンシタイズド版(PS
版)のような平版印刷版には、アラビアゴムが印刷特性
を改善することはよく知られており、金属などを支持体
とした平版印刷版を応用した平版印刷版用の給湿液組成
液の成分としてしばしば使用されるが、本発明者らの検
討の結果では、これらは感光性ハロゲン化銀乳剤を応用
した平版印刷版の印刷特性の改善にはほとんど寄与して
いない。
【0018】それゆえ、感光性ハロゲン化銀乳剤を応用
した平版印刷版と金属などを支持体とした平版印刷版の
どちらにも使用できる給湿液組成液としては、コロイダ
ルシリカのごとき平均粒径100nm以下の二酸化けい
素の微粒子とアラビアゴムを同時に添加する給湿液組成
液を作成すればよい。
【0019】しかしながら、コロイダルシリカのごとき
平均粒径100nm以下の二酸化けい素の微粒子の溶液
とともに、市販の、化学的処理をしていないアラビアゴ
ムを添加したときに、時としてコロイダルシリカのごと
き平均粒径100nm以下の二酸化けい素の微粒子の不
可逆性の作用により凝固あるいは沈澱をおこし、平版印
刷用給湿液組成液としての機能を失う不安定さがあっ
た。
【0020】この現象は、常温の保管でも起こり得る
が、特に高温保管時に顕著に発生する。このような給湿
液組成液では、夏季における保管に充分な注意を払わな
ければならず、製造者、販売者および需要家に多大な負
担を強いることになるため、そのようなことがない給湿
液組成液の開発が望まれていた。
【0021】また、たとえば、コロイダルシリカの15
g/lの水溶液はほぼ0℃で凍結するが、これを解凍し
たものはコロイダルシリカがもはや凝集・沈澱してお
り、このような状態では、コロイダルシリカ本来の機能
を失い、平版印刷用給湿液組成液として使用しても、印
刷物の非画像部の汚れを防止する作用はない。
【0022】このような給湿液組成液では、冬季におけ
る保管に充分な注意を払わなければならず、製造者、販
売者および需要家に多大な負担を強いることになるた
め、そのようなことがない給湿液組成液の開発が望まれ
ていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る上記の欠点を有しない平版印刷版用給湿液組成液を提
供することにある。すなわち、コロイダルシリカのごと
き平均粒径100nm以下の二酸化けい素の微粒子とア
ラビアゴムを同時に、安定に添加する平版印刷用給湿液
組成液において、給湿液使用液に必要な機能を備えつつ
も、給湿液組成液の保存温度が0℃以下である場合の低
温安定性、あるいは常温、高温保存時における安定性を
改良することにある。なお、本明細書において給湿液組
成液とは、実際に市販されている濃厚液を意味してお
り、給湿液使用液とは実際の印刷時に使用される、給湿
液組成液を希釈したものである。また、(液の)安定性
とは、とくにことわりのない限りその本質的な機能をお
びただしく損なわない状態であることを示す。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねることにより、上記のコロイダルシリカのごとき
平均粒径100nm以下の二酸化けい素の微粒子の安定
性を損なわずにアラビアゴムを添加するため、脱塩アラ
ビアゴムを使用することによる常温または高温安定性、
さらにブチルトリグリコールと1種類以上のグリコール
類あるいはグリコールエーテル類を給湿液組成液に対し
て、凝固点を−15℃以下にするような濃度で添加する
ことによる不凍化による低温安定性を確保することがで
きることを見いだした。
【0025】本発明における給湿液組成液は、常温また
は高温安定性を確保するため、いいかえればコロイダル
シリカのごとき平均粒径100nm以下の二酸化けい素
の微粒子の安定性を損なわずにアラビアゴムを添加する
ため、脱塩アラビアゴムを使用している。この効果は、
実施例において示されるであろう。
【0026】市販されている通常のアラビアゴム(以下
市販アラビアゴムと略す)は、アラビアゴムの塊あるは
粉砕品として流通している。さらに溶解性の向上などの
ため、それらを一度溶解し、雑きょう物をろ過した後再
びスプレードライ法などで粉末としているものがある
が、いずれもアラビアゴムそのものであり、その化学的
成分を意図的に変更したものではない。
【0027】アラビアゴムの本質部分は、複雑な構造を
有するヘミセルロースであるが、それらはカルシウム、
マグネシウム、カリウムなどの塩として存在するといわ
れている。これらのほぼすべてを水素に置き換えたもの
が脱塩アラビアゴムである。具体的には、市販アラビア
ゴムを溶解した後イオン交換法などで金属塩をほぼ水素
に置き換え、再びスプレードライ法などで粉末としたも
のである。市販アラビアゴムの灰分は、3〜4%程度で
あるといわれているが、脱塩アラビアゴムの灰分は0.
1%以下と、大幅に減量されている。
【0028】市販アラビアゴムをコロイダルシリカのご
とき平均粒径100nm以下の二酸化けい素の微粒子の
水溶液に添加した場合、常温あるいは高温安定性が劣化
する。しかし、脱塩アラビアゴムについてはそのような
影響が少なく、常温あるいは高温安定性を阻害するよう
なことはない。脱塩アラビアゴムの添加量は、給湿液使
用液換算で1g〜0.1g程度の範囲でよい。
【0029】本発明における低温安定性はブチルトリグ
リコールとともに、グリコール類あるいはグリコールエ
ーテル類のうちから1種類以上を添加することにより、
例えばブチルトリグリコールとともにジエチレングリコ
ールなどを添加することによりなされている。どちらか
一方を添加した場合は、凍結温度が充分に低下しない
か、コロイダルシリカのごとき平均粒径100nm以下
の二酸化けい素の微粒子が凝固あるいは沈降し、低温安
定性が確保できない。これらの添加の効果は、実施例に
おいて示されるであろう。
【0030】また、グリコール類あるいはグリコールエ
ーテル類とは、エチレングリコール、グリセリンあるい
はそれらのエーテル誘導体と類似する構造を有する化合
物で、かつ分子量が250以下のものを指す。例えばグ
リセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール(低分子量)、ヘキシレングリコール、
(モノ、ジ、トリ、ポリ)エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどである。
【0031】これらは、概ねブチルトリグリコールが給
湿液組成液に対して100ml/l以上添加されている
場合には、グリコール類あるいはグリコールエーテル類
が給湿液組成液に対して100ml/l以上の範囲で添
加されているときに、凝固点が−15℃以下となる。こ
の効果については、実施例で示されるであろう。
【0032】本発明の給湿液組成液には必要に応じて不
感脂化促進剤、緩衝剤、防錆剤、防腐防菌剤、乳化調整
剤のような従来から知られている物質を添加して処理活
性を改変できる。たとえば、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸およびその塩、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルイミダゾール、ポリビニルメチルエーテルと
無水マレイン酸共重合体、カルボキシメチルスターチ、
硫酸およびその塩、リン酸およびその塩、硝酸およびそ
の塩、クエン酸およびその塩、プロピオン酸およびその
塩、タンニン酸およびその塩、アルギン酸オキシダイド
セルロースメチルセルロース、ポリアクリル酸、重クロ
ム酸アンモニウム、クロムミョウバン、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステル、アミノポリカルボン酸塩、
エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、
界面活性剤などの1種または2種以上を添加し、本発明
の給湿液組成液とすることができる。
【0033】このほか、液の識別性、外観をとくに考え
てフタロシアニン染料、マラカイトグリーン、ウルトラ
マリンなどの着色剤を微量加えることができる。
【0034】本発明の給湿液組成液は、非画像部が親水
性高分子結合剤、たとえばゼラチン(酸処理ゼラチン、
グラフト化ゼラチン、アシル化ゼラチン、その他変性ゼ
ラチンを含む)、デンプン、アルブミン、アルギン酸ナ
トリウム、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルメチルエー
テル−無水マレイン酸共重合体、アクリルアミド−ビニ
ルイミダゾール共重合体等により形成される銀塩平版印
刷版用としてとくに有用である。また、金属などを支持
体とした平版印刷版、たとえばPS版にも有用である。
しかし、望むなら、その他の印刷版用としても使用する
ことができる。
【0035】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、も
ちろん、これだけに限定するものではない。
【0036】実施例1:次の給湿液組成液を作成した。
なお、物質名は以下のように略記する。
【0037】AG;アラビアゴム(アラビアゴムHP粉
末:五協産業(株)商品名) AGX;脱塩アラビアゴム(サンアラビック:三栄薬品
貿易(株)商品名) SN:硝酸ナトリウム PA;プロピオン酸 CA;クエン酸1水和物 BTG;ブチルトリグリコール DEG;ジエチレングリコール STC;コロイダルシリカ(スノーテックスC:日産化
学(株)商品名) EO−PO;エチレンオキサイド−プロピレンオキサイ
ド共重合体(ユニルーブ;日本油脂(株)商品名)
【0038】
【表1】
【0039】それを小分けして常温、50℃、90℃の
環境下に放置し、液の安定性を試験した。常温では1カ
月以上、50℃では1週間以上、90℃では8時間以上
凝固しなかったものに○、それ以前に凝固あるいは液が
濁ったり、沈澱したものに×をつけた。
【0040】
【表2】
【0041】この表より、4番以外はすべて安定性がな
い。つまり、ブチルトリグリコール、ジエチレングリコ
ールが同時に存在しないと、給湿液組成液の安定性が確
保できない。
【0042】実施例2:以下の給湿液組成液を作成し
た。
【0043】
【表3】
【0044】それを小分けして常温、50℃、90℃の
環境下に放置し、液の安定性を試験した。常温では1カ
月以上、50℃では1週間以上、90℃では8時間以上
凝固しなかったものに○、それ以前に凝固あるいは液が
濁ったり、沈澱したものに×をつけた。
【0045】
【表4】
【0046】この結果より、アラビアゴムが安定性を悪
化させるのに対して、脱塩アラビアゴムが安定性を悪化
させないことがわかった。また、番号1の、凝固した給
湿液組成液を後に述べるような方法と同様の方法で印刷
試験をおこなっても、もはや給湿液としての作用はおび
ただしく損なわれていた。
【0047】実施例3:以下の給湿液組成液を作成し
た。
【0048】
【表5】
【0049】この液を−15℃の環境下に24時間以上
放置し、のち室温中に取り出した時の状態と、室温に8
時間以上放置した状態を観察した。
【0050】
【表6】
【0051】いったん分離したものは、室温に放置した
状態でふりまぜても、試験前の状態に戻らす白濁する。
白濁した給湿液組成液を、後に述べるような方法と同様
の方法で印刷試験をおこなっても、もはや給湿液として
の作用はおびただしく損なわれていた。
【0052】以上の実施例より、高温保存時の安定性、
低温保存時の安定性を同時に確保するためには、平均粒
径100nm以下の二酸化けい素微粒子を添加する印刷
版用給湿液組成液において、脱塩アラビアゴムを添加す
ること、ブチルトリグリコールとともに、グリコール類
あるいはグリコールエーテル類を同時に添加することの
条件を満たさなければならない。
【0053】実施例5:以下の給湿液組成液を作成し
た。
【0054】
【表7】 (以上の処方は、本発明による)
【0055】この液の2%水道水溶液(本液2容量部に
対して、水道水98容量部)を給湿液使用液として、以
下の条件で印刷した。
【0056】
【表8】
【0057】平版印刷版は、感光性ハロゲン化銀乳剤を
応用した平版印刷版として、シルバーマスターSLM−
R2(三菱製紙(株)商品名)を、製版機CP−50S
(三菱製紙(株)商品名)を使用して露光および現像を
行い、印刷版とした。金属などを支持体とした平版印刷
版としては、FPS(富士写真フィルム(株)商品名)
を、PS版露光機およびPS版現像処理機を使用して平
版印刷版とした。
【0058】各々の平版印刷版を、印刷機に装着し10
000枚印刷したところ、感光性ハロゲン化銀乳剤を応
用した平版印刷版および金属などを支持体とした平版印
刷版の両方について非画像部の汚れ(地汚れ)がなく、
またPS版の画像部のインキ着肉不良(ゴム抜け)がな
い画像が良好な印刷物を得ることができた。これらを下
表にまとめる。
【0059】
【表9】
【0060】以上の実施例群により、本発明の効果が実
証された。
【0061】
【発明の効果】本発明は、感光性ハロゲン化銀乳剤を応
用した平版印刷版と金属などを支持体とした平版印刷版
の両方に対して、良好な印刷特性を与える湿し水組成液
を提供するものである。この組成物は、優れた0℃以下
の低温、常温あるいは高温安定性を備え、かつ前記の印
刷版の両方に対して優れた印刷特性を与える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径100nm以下の二酸化けい素微
    粒子を添加する印刷版用給湿液組成液において、脱塩ア
    ラビアゴムを含み、さらにブチルトリグリコールととも
    に、1種類以上のグリコール類あるいはグリコールエー
    テル類を、給湿液組成液の凝固点温度を−15℃以下に
    する濃度で添加することを特徴とする当該組成物。
JP9300892A 1992-04-13 1992-04-13 平版印刷版用給湿液組成液 Pending JPH05286280A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101390120B1 (ko) * 2011-01-28 2014-04-28 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 평판 인쇄판용 급습액 조성물 및 평판 인쇄 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101390120B1 (ko) * 2011-01-28 2014-04-28 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 평판 인쇄판용 급습액 조성물 및 평판 인쇄 방법

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