JPH05288184A - ベーン型圧縮機の起動性改善構造 - Google Patents
ベーン型圧縮機の起動性改善構造Info
- Publication number
- JPH05288184A JPH05288184A JP11404192A JP11404192A JPH05288184A JP H05288184 A JPH05288184 A JP H05288184A JP 11404192 A JP11404192 A JP 11404192A JP 11404192 A JP11404192 A JP 11404192A JP H05288184 A JPH05288184 A JP H05288184A
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- Japan
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- chamber
- vane
- side block
- lubricating oil
- back pressure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 起動時、吸入ポートを通じて吸入室から圧縮
室に潤滑油が多量に流入するのを抑制して、起動用開閉
弁が配設された連通路内に潤滑油が溜るのを防ぐ。 【構成】 リヤヘッド6の下部から下側の吸入ポート1
5の上まで延びる仕切23をリヤヘッド6内に設けて、
吸入室11内を、吸入ポート15へ冷媒ガスを送るため
の空間Bと、潤滑油を溜めておくための空間Aとに仕切
った。吸入室11内の潤滑油が多く、その液面が下側の
吸入ポート15の位置よりも高くなったとしても、起動
直後のわずかな圧縮動作で潤滑油が吸入ポート15を通
じて圧縮室に吸い込まれることはない。その結果、起動
用開閉弁が配設された連通路内に潤滑油が溜まらず、起
動時に吐出室から高圧の冷媒ガスがベーン背圧室へ送り
込まれる。
室に潤滑油が多量に流入するのを抑制して、起動用開閉
弁が配設された連通路内に潤滑油が溜るのを防ぐ。 【構成】 リヤヘッド6の下部から下側の吸入ポート1
5の上まで延びる仕切23をリヤヘッド6内に設けて、
吸入室11内を、吸入ポート15へ冷媒ガスを送るため
の空間Bと、潤滑油を溜めておくための空間Aとに仕切
った。吸入室11内の潤滑油が多く、その液面が下側の
吸入ポート15の位置よりも高くなったとしても、起動
直後のわずかな圧縮動作で潤滑油が吸入ポート15を通
じて圧縮室に吸い込まれることはない。その結果、起動
用開閉弁が配設された連通路内に潤滑油が溜まらず、起
動時に吐出室から高圧の冷媒ガスがベーン背圧室へ送り
込まれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベーン型圧縮機の起
動性を良くすることができるベーン型圧縮機の起動性改
善構造に関する
動性を良くすることができるベーン型圧縮機の起動性改
善構造に関する
【0002】
【従来の技術】従来のベーン型圧縮機の起動性改善構造
としては、カムリングにロータを回転自在に収容し、こ
のロータのベーン溝にベーンを摺動自在に挿入し、カム
リングの両開口端にフロントサイドブロック及びリヤサ
イドブロックをそれぞれ固定し、リヤサイドブロックと
このサイドブロックに隣接するリヤヘッドとで吸入室を
形成し、フロントサイドブロックとこのサイドブロック
に隣接するフロントヘッドとで吐出室を形成し、リヤサ
イドブロックに吸入ポートを穿設して吸入室とカムリン
グ内の圧縮室とを連通させ、吸入開始から圧縮終了まで
の間ベーン溝奥部のベーン背圧室と連通する背圧溝を、
フロントサイドブロックのロータ側端面に設け、背圧溝
と吐出室とを連通させる連通路をフロントサイドブロッ
クに設け、この連通路に吐出室の圧力変動に応じて開閉
する起動用開閉弁を設けたものがある(実開平2−64
780号公報)。
としては、カムリングにロータを回転自在に収容し、こ
のロータのベーン溝にベーンを摺動自在に挿入し、カム
リングの両開口端にフロントサイドブロック及びリヤサ
イドブロックをそれぞれ固定し、リヤサイドブロックと
このサイドブロックに隣接するリヤヘッドとで吸入室を
形成し、フロントサイドブロックとこのサイドブロック
に隣接するフロントヘッドとで吐出室を形成し、リヤサ
イドブロックに吸入ポートを穿設して吸入室とカムリン
グ内の圧縮室とを連通させ、吸入開始から圧縮終了まで
の間ベーン溝奥部のベーン背圧室と連通する背圧溝を、
フロントサイドブロックのロータ側端面に設け、背圧溝
と吐出室とを連通させる連通路をフロントサイドブロッ
クに設け、この連通路に吐出室の圧力変動に応じて開閉
する起動用開閉弁を設けたものがある(実開平2−64
780号公報)。
【0003】このベーン型圧縮機の起動性改善構造によ
れば、吐出室内の圧力が所定値に達するまでは起動用開
閉弁が開いているので、吐出室内の高圧冷媒ガスが連通
路及び背圧溝を通じてベーン背圧室に導入され、起動時
にベーンが容易に飛び出し、高い起動性を確保すること
ができる。
れば、吐出室内の圧力が所定値に達するまでは起動用開
閉弁が開いているので、吐出室内の高圧冷媒ガスが連通
路及び背圧溝を通じてベーン背圧室に導入され、起動時
にベーンが容易に飛び出し、高い起動性を確保すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年圧縮機
の小型化の要求に応えるため吸入室や吐出室の容積を小
さくし、それらの吸入室や吐出室に潤滑油を封入するよ
うになった。
の小型化の要求に応えるため吸入室や吐出室の容積を小
さくし、それらの吸入室や吐出室に潤滑油を封入するよ
うになった。
【0005】ところが、ベーン型圧縮機を車両に取り付
けてまもないときでは、その圧縮機内に多量の潤滑油が
入っているので、起動の際吸入室底部の潤滑油が吸入ポ
ートから圧縮室に多量に入り、圧縮室からベーン背圧
室、背圧溝を経て、起動用開閉弁が配設された連通路内
に入り込んでしまい、起動用開閉弁が開いているにもか
かわらずベーン背圧室へ冷媒ガスを送ることができず、
ベーンが飛び出ないことがあるという問題があった。
けてまもないときでは、その圧縮機内に多量の潤滑油が
入っているので、起動の際吸入室底部の潤滑油が吸入ポ
ートから圧縮室に多量に入り、圧縮室からベーン背圧
室、背圧溝を経て、起動用開閉弁が配設された連通路内
に入り込んでしまい、起動用開閉弁が開いているにもか
かわらずベーン背圧室へ冷媒ガスを送ることができず、
ベーンが飛び出ないことがあるという問題があった。
【0006】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は起動時の吸入室から圧縮室への潤
滑油の流入を抑制し、起動用開閉弁を配設した連通路内
に潤滑油が溜るのを防ぐことができるベーン型圧縮機の
起動性改善構造を提供するものである。
たもので、その課題は起動時の吸入室から圧縮室への潤
滑油の流入を抑制し、起動用開閉弁を配設した連通路内
に潤滑油が溜るのを防ぐことができるベーン型圧縮機の
起動性改善構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めこの発明のベーン型圧縮機の起動性改善構造は、カム
リングにロータを回転自在に収容し、このロータのベー
ン溝にベーンを摺動自在に挿入し、前記カムリングの両
開口端にサイドブロックをそれぞれ固定し、一方のサイ
ドブロックとこのサイドブロックに隣接する一方のヘッ
ドとで吸入室を形成し、他方のサイドブロックとこのサ
イドブロックに隣接する他方のヘッドとで吐出室を形成
し、前記一方のサイドブロックに吸入ポートを穿設して
前記吸入室と前記カムリング内の圧縮室とを連通させ、
前記ベーン溝の奥部に形成したベーン背圧室と連通する
背圧溝を、前記他方のサイドブロックのロータ側端面に
設け、前記背圧溝と前記吐出室とを連通させる連通路を
前記他方のサイドブロックに設け、前記吐出室の圧力が
所定値に達したときに閉弁し、前記吐出室の圧力が所定
値に達しないときは開弁する起動用開閉弁を、前記連通
路に設けたベーン型圧縮機の起動性改善構造において、
前記一方のヘッドの下部から前記吸入ポートの上まで延
びる仕切を前記一方のヘッド内に設けて、前記吸入室内
を、前記吸入ポートへ冷媒ガスを送るための空間と、潤
滑油を溜めておくための空間とに仕切った。
めこの発明のベーン型圧縮機の起動性改善構造は、カム
リングにロータを回転自在に収容し、このロータのベー
ン溝にベーンを摺動自在に挿入し、前記カムリングの両
開口端にサイドブロックをそれぞれ固定し、一方のサイ
ドブロックとこのサイドブロックに隣接する一方のヘッ
ドとで吸入室を形成し、他方のサイドブロックとこのサ
イドブロックに隣接する他方のヘッドとで吐出室を形成
し、前記一方のサイドブロックに吸入ポートを穿設して
前記吸入室と前記カムリング内の圧縮室とを連通させ、
前記ベーン溝の奥部に形成したベーン背圧室と連通する
背圧溝を、前記他方のサイドブロックのロータ側端面に
設け、前記背圧溝と前記吐出室とを連通させる連通路を
前記他方のサイドブロックに設け、前記吐出室の圧力が
所定値に達したときに閉弁し、前記吐出室の圧力が所定
値に達しないときは開弁する起動用開閉弁を、前記連通
路に設けたベーン型圧縮機の起動性改善構造において、
前記一方のヘッドの下部から前記吸入ポートの上まで延
びる仕切を前記一方のヘッド内に設けて、前記吸入室内
を、前記吸入ポートへ冷媒ガスを送るための空間と、潤
滑油を溜めておくための空間とに仕切った。
【0008】
【作用】前述のように前記一方のヘッドの下部から前記
吸入ポートの上まで延びる仕切を前記一方のヘッド内に
設けて、前記吸入室内を、前記吸入ポートへ冷媒ガスを
送るための空間と、潤滑油を溜めておくための空間とに
仕切ったので、吸入室内の潤滑油が多く、その液面が吸
入ポートの位置よりも高くなったとしても、起動直後の
わずかな圧縮動作で潤滑油が吸入ポートを通じて圧縮室
に吸い込まれることはない。その結果潤滑油がベーン
溝、ベーン背圧室及び背圧溝を経て連通路内に溜まらな
い。
吸入ポートの上まで延びる仕切を前記一方のヘッド内に
設けて、前記吸入室内を、前記吸入ポートへ冷媒ガスを
送るための空間と、潤滑油を溜めておくための空間とに
仕切ったので、吸入室内の潤滑油が多く、その液面が吸
入ポートの位置よりも高くなったとしても、起動直後の
わずかな圧縮動作で潤滑油が吸入ポートを通じて圧縮室
に吸い込まれることはない。その結果潤滑油がベーン
溝、ベーン背圧室及び背圧溝を経て連通路内に溜まらな
い。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0010】図2はこの発明の一実施例に係る起動性改
善構造を備えたベーン型圧縮機を示す断面図である。こ
のベーン型圧縮機は、カムリング1と、カムリング1の
両開口端を閉塞するようにそれぞれ固定されたフロント
サイドブロック(他方のサイドブロック)3及びリヤサ
イドブロック(一方のサイドブロック)4と、カムリン
グ1内に回転自在に収納されたロータ2と、両サイドブ
ロック3,4の端面にそれぞれ固定されたフロントヘッ
ド(他方のヘッド)5及びリヤヘッド(一方のヘッド)
6と、ロータ2の回転軸7とを備えている。回転軸7
は、両サイドブロック3,4にそれぞれ設けた軸受8,
9に回転可能に支持されている。
善構造を備えたベーン型圧縮機を示す断面図である。こ
のベーン型圧縮機は、カムリング1と、カムリング1の
両開口端を閉塞するようにそれぞれ固定されたフロント
サイドブロック(他方のサイドブロック)3及びリヤサ
イドブロック(一方のサイドブロック)4と、カムリン
グ1内に回転自在に収納されたロータ2と、両サイドブ
ロック3,4の端面にそれぞれ固定されたフロントヘッ
ド(他方のヘッド)5及びリヤヘッド(一方のヘッド)
6と、ロータ2の回転軸7とを備えている。回転軸7
は、両サイドブロック3,4にそれぞれ設けた軸受8,
9に回転可能に支持されている。
【0011】前記フロントヘッド5には冷媒ガスの吐出
口5aが、リヤヘッド6には冷媒ガスの吸入口6aがそ
れぞれ形成されている。吐出口5aはフロントヘッド5
とフロントサイドブロック3とにより画成される吐出室
10に、吸入口6aはリヤヘッド6とリヤサイドブロッ
ク4とにより画成される吸入室11に、それぞれ連通し
ている。吸入室11及び吐出室10内には潤滑油が封入
され、両室10,11の底部には油溜りができている。
口5aが、リヤヘッド6には冷媒ガスの吸入口6aがそ
れぞれ形成されている。吐出口5aはフロントヘッド5
とフロントサイドブロック3とにより画成される吐出室
10に、吸入口6aはリヤヘッド6とリヤサイドブロッ
ク4とにより画成される吸入室11に、それぞれ連通し
ている。吸入室11及び吐出室10内には潤滑油が封入
され、両室10,11の底部には油溜りができている。
【0012】前記吸入室11内は、図1に示すように、
リヤヘッド6と一体成形された仕切23によって、潤滑
油を溜めておくための空間Aと、冷媒ガスを吸入ポート
15へ送るための空間Bとに仕切られている。仕切23
は、リヤヘッド6の下部から上部へ向かって延設されて
いる。仕切23の上端部は下側の吸入ポート15よりも
上に位置する(図1参照)。
リヤヘッド6と一体成形された仕切23によって、潤滑
油を溜めておくための空間Aと、冷媒ガスを吸入ポート
15へ送るための空間Bとに仕切られている。仕切23
は、リヤヘッド6の下部から上部へ向かって延設されて
いる。仕切23の上端部は下側の吸入ポート15よりも
上に位置する(図1参照)。
【0013】前記カムリング1の内周面とロータ2の外
周面との間には、上下2つの圧縮室12が画成されてい
る(図2中には一方の圧縮室12だけが見えている)。
ロータ2には複数のベーン溝13が設けられ、これらの
ベーン溝13内にはベーン14が摺動自在に挿入されて
いる。各ベーン溝13の奥部にはベーン背圧室13aが
形成されている。
周面との間には、上下2つの圧縮室12が画成されてい
る(図2中には一方の圧縮室12だけが見えている)。
ロータ2には複数のベーン溝13が設けられ、これらの
ベーン溝13内にはベーン14が摺動自在に挿入されて
いる。各ベーン溝13の奥部にはベーン背圧室13aが
形成されている。
【0014】また、カムリング1の外周壁には、2つの
圧縮室12に対応する2つの吐出ポート16が設けられ
ている(図2には片方の吐出ポート16だけが見えてい
る)。更に、カムリング1の外周壁には、吐出ポート1
6を開閉するフラットタイプの吐出弁19が弁押さえ1
9aとともにボルト18により固定されている。これら
の吐出弁19等は吐出弁カバー17でカバーされてい
る。吐出ポート16が開口したとき、圧縮室12内の圧
縮された冷媒ガスは吐出ポート16、連通路2a,3
a、吐出室10及び吐出口5aを通じて吐出される。
圧縮室12に対応する2つの吐出ポート16が設けられ
ている(図2には片方の吐出ポート16だけが見えてい
る)。更に、カムリング1の外周壁には、吐出ポート1
6を開閉するフラットタイプの吐出弁19が弁押さえ1
9aとともにボルト18により固定されている。これら
の吐出弁19等は吐出弁カバー17でカバーされてい
る。吐出ポート16が開口したとき、圧縮室12内の圧
縮された冷媒ガスは吐出ポート16、連通路2a,3
a、吐出室10及び吐出口5aを通じて吐出される。
【0015】前記リヤサイドブロック4には上下2つの
圧縮室12に対応する上下2つの吸入ポート15が設け
られている(図2中には一方の吸入ポート15だけが見
えている)。吸入ポート15を介して吸入室11と圧縮
室12とが連通している。
圧縮室12に対応する上下2つの吸入ポート15が設け
られている(図2中には一方の吸入ポート15だけが見
えている)。吸入ポート15を介して吸入室11と圧縮
室12とが連通している。
【0016】前記フロントサイドブロック3の圧縮室側
端面には、周方向上の対称位置に一対の背圧溝20が設
けられている。背圧溝20は、吸入行程の開始位置から
圧縮行程の終了位置付近までの領域内にあるベーン14
のベーン背圧室13aと連通する。
端面には、周方向上の対称位置に一対の背圧溝20が設
けられている。背圧溝20は、吸入行程の開始位置から
圧縮行程の終了位置付近までの領域内にあるベーン14
のベーン背圧室13aと連通する。
【0017】また、フロントサイドブロック3には、吐
出室10と背圧溝20とを連通させる連通路21が設け
られている。この連通路21には、吐出室10内の圧力
が所定値に達しないときは開き、その圧力が所定値に達
したときは閉じる起動用開閉弁22が設けられている。
この起動用開閉弁22は、図4に示すように、通路21
の弁体収納部21a内で、弁座22aから離れた開弁位
置(図4の状態)と弁座22aに着座した閉弁位置との
間で移動するボール弁体22bと、このボール弁体22
bを開弁位置側へ付勢する巻ばね22cと、ボール弁体
22bを開弁位置で係止する係止ピン22dとからな
る。
出室10と背圧溝20とを連通させる連通路21が設け
られている。この連通路21には、吐出室10内の圧力
が所定値に達しないときは開き、その圧力が所定値に達
したときは閉じる起動用開閉弁22が設けられている。
この起動用開閉弁22は、図4に示すように、通路21
の弁体収納部21a内で、弁座22aから離れた開弁位
置(図4の状態)と弁座22aに着座した閉弁位置との
間で移動するボール弁体22bと、このボール弁体22
bを開弁位置側へ付勢する巻ばね22cと、ボール弁体
22bを開弁位置で係止する係止ピン22dとからな
る。
【0018】次に、ベーン型圧縮機の作動を説明する。
【0019】圧縮機が起動し、ロータ2が回転し始めた
とき、吐出室10内の圧力が所定値に達するまでは、起
動用開閉弁22のボール弁体22bは巻ばね22cの付
勢力により図4に示す開弁位置にあり、起動用開閉弁2
2は開いている。その結果、吸入工程の開始位置付近か
ら圧縮工程終了位置までの領域内にあるベーン14のベ
ーン背圧室13aは、背圧溝20及び連通路21を介し
て吐出室10と連通する。したがって、ベーン背圧室1
3a内は負圧にならず、ベーン14に働く遠心力が小さ
くともベーン14はベーン溝13から容易に飛び出す。
とき、吐出室10内の圧力が所定値に達するまでは、起
動用開閉弁22のボール弁体22bは巻ばね22cの付
勢力により図4に示す開弁位置にあり、起動用開閉弁2
2は開いている。その結果、吸入工程の開始位置付近か
ら圧縮工程終了位置までの領域内にあるベーン14のベ
ーン背圧室13aは、背圧溝20及び連通路21を介し
て吐出室10と連通する。したがって、ベーン背圧室1
3a内は負圧にならず、ベーン14に働く遠心力が小さ
くともベーン14はベーン溝13から容易に飛び出す。
【0020】また、ベーン型圧縮機を車両に取り付けて
まもないとき、吸入室11内の潤滑油が多く、その液面
が下側の吸入ポート15の位置よりも高くなったとして
も(図1の状態)、前述のように仕切23によって吸入
室11内が油溜りの空間Aと冷媒ガス供給の空間Bとに
仕切られているので、起動直後のわずかな圧縮動作で潤
滑油が吸入ポート15を通じて圧縮室12に多量に吸い
込まれることがない。したがって、潤滑油がベーン溝1
3、ベーン背圧室13a、背圧溝20を通じて連通路2
1内に流入することもないので、起動時に吐出室10か
ら高圧の冷媒ガスがベーン背圧室13aへ送り込まれ、
ベーン14はベーン溝13aからスムースに飛び出す。
まもないとき、吸入室11内の潤滑油が多く、その液面
が下側の吸入ポート15の位置よりも高くなったとして
も(図1の状態)、前述のように仕切23によって吸入
室11内が油溜りの空間Aと冷媒ガス供給の空間Bとに
仕切られているので、起動直後のわずかな圧縮動作で潤
滑油が吸入ポート15を通じて圧縮室12に多量に吸い
込まれることがない。したがって、潤滑油がベーン溝1
3、ベーン背圧室13a、背圧溝20を通じて連通路2
1内に流入することもないので、起動時に吐出室10か
ら高圧の冷媒ガスがベーン背圧室13aへ送り込まれ、
ベーン14はベーン溝13aからスムースに飛び出す。
【0021】圧縮機の起動後、吐出室10内の圧力が所
定値に達して定常運転状態になると、ボール弁体22b
は巻ばね22cの付勢力に抗して弁体収納部21a内を
下降して弁座22aに着座し、起動用開閉弁22は閉じ
る。
定値に達して定常運転状態になると、ボール弁体22b
は巻ばね22cの付勢力に抗して弁体収納部21a内を
下降して弁座22aに着座し、起動用開閉弁22は閉じ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のベーン型
圧縮機の起動性改善構造によれば、吸入室内の潤滑油が
多く、その液面が吸入ポートの位置よりも高くなったと
しても、起動直後のわずかな圧縮動作で潤滑油が吸入ポ
ートを通じて圧縮室に吸い込まれず、起動用開閉弁が配
設された連通路内に潤滑油が溜まらないので、起動時に
吐出室から高圧の冷媒ガスがベーン背圧室へ送り込ま
れ、ベーンはベーン溝からスムースに飛び出し、高い起
動性が得られる。
圧縮機の起動性改善構造によれば、吸入室内の潤滑油が
多く、その液面が吸入ポートの位置よりも高くなったと
しても、起動直後のわずかな圧縮動作で潤滑油が吸入ポ
ートを通じて圧縮室に吸い込まれず、起動用開閉弁が配
設された連通路内に潤滑油が溜まらないので、起動時に
吐出室から高圧の冷媒ガスがベーン背圧室へ送り込ま
れ、ベーンはベーン溝からスムースに飛び出し、高い起
動性が得られる。
【図1】図1は図2のI−I線に沿う断面図である。
【図2】図2はこの発明の一実施例に係る起動性改善構
造を備えたベーン型圧縮機の断面図である。
造を備えたベーン型圧縮機の断面図である。
【図3】図3は図2のベーン型圧縮機のフロントサイド
ブロックの吐出室側端面を示す正面図である。
ブロックの吐出室側端面を示す正面図である。
【図4】図4は図2のベーン型圧縮機の起動用開閉弁の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
1 カムリング 2 ロータ 3 フロントサイドブロック(他方のサイドブロック) 4 リヤサイドブロック(一方のサイドブロック) 5 フロントヘッド(他方のヘッド) 6 リヤヘッド(一方のヘッド) 10 吐出室 11 吸入室 12 圧縮室 13 ベーン溝 13a ベーン背圧室 14 ベーン 15 吸入ポート 20 背圧溝 21 連通路 22 起動用開閉弁 23 仕切 A 冷媒ガスを送るための空間 B 潤滑油を溜めておくための空間
Claims (1)
- 【請求項1】 カムリングにロータを回転自在に収容
し、このロータのベーン溝にベーンを摺動自在に挿入
し、前記カムリングの両開口端にサイドブロックをそれ
ぞれ固定し、一方のサイドブロックとこのサイドブロッ
クに隣接する一方のヘッドとで吸入室を形成し、他方の
サイドブロックとこのサイドブロックに隣接する他方の
ヘッドとで吐出室を形成し、前記一方のサイドブロック
に吸入ポートを穿設して前記吸入室と前記カムリング内
の圧縮室とを連通させ、前記ベーン溝の奥部に形成した
ベーン背圧室と連通する背圧溝を、前記他方のサイドブ
ロックのロータ側端面に設け、前記背圧溝と前記吐出室
とを連通させる連通路を前記他方のサイドブロックに設
け、前記吐出室の圧力が所定値に達したときに閉弁し、
前記吐出室の圧力が所定値に達しないときは開弁する起
動用開閉弁を、前記連通路に設けたベーン型圧縮機の起
動性改善構造において、前記一方のヘッドの下部から前
記吸入ポートの上まで延びる仕切を前記一方のヘッド内
に設けて、前記吸入室内を、前記吸入ポートへ冷媒ガス
を送るための空間と、潤滑油を溜めておくための空間と
に仕切ったことを特徴とするベーン型圧縮機の起動性改
善構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11404192A JPH05288184A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | ベーン型圧縮機の起動性改善構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11404192A JPH05288184A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | ベーン型圧縮機の起動性改善構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05288184A true JPH05288184A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14627553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11404192A Pending JPH05288184A (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | ベーン型圧縮機の起動性改善構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05288184A (ja) |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP11404192A patent/JPH05288184A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000201 |