JPH05288901A - 屈折率勾配を有するプラスチックレンズの製造方法 - Google Patents
屈折率勾配を有するプラスチックレンズの製造方法Info
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- JPH05288901A JPH05288901A JP8921692A JP8921692A JPH05288901A JP H05288901 A JPH05288901 A JP H05288901A JP 8921692 A JP8921692 A JP 8921692A JP 8921692 A JP8921692 A JP 8921692A JP H05288901 A JPH05288901 A JP H05288901A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 眼鏡用レンズに適用可能な大きさを有する領
域に容易に屈折率勾配が形成された成形体、眼鏡用プラ
スチックレンズレンズとして用いることができる曲面が
一様な球面形状でありながら球面収差を補正したレン
ズ、乱視矯正用レンズ、または多重焦点レンズ等提供す
ることを目的とする。 【構成】 (a)第一の成形型を用いて、屈折率Naを
有するポリマーPaのレンズ予備成形体を形成する工
程、(b)第二の成形型および前記予備成形体を、予備
成形体の少なくとも一部分の表面とそれに対向させた前
記第二の成形型との間に所定の空隙を生じるように、配
置する工程、(c)前記屈折率Naとは異なる屈折率N
bを有するポリマーPbを生成することができるモノマ
ーMbを前記空隙に充填する工程、および(d)前記空
隙部分内のモノマーMbを前記成形体の中に拡散侵入さ
せ、その後にまたはそれと同時にモノマーMbを重合さ
せる工程、を含む屈折率勾配を有するプラスチックレン
ズの製造方法。
域に容易に屈折率勾配が形成された成形体、眼鏡用プラ
スチックレンズレンズとして用いることができる曲面が
一様な球面形状でありながら球面収差を補正したレン
ズ、乱視矯正用レンズ、または多重焦点レンズ等提供す
ることを目的とする。 【構成】 (a)第一の成形型を用いて、屈折率Naを
有するポリマーPaのレンズ予備成形体を形成する工
程、(b)第二の成形型および前記予備成形体を、予備
成形体の少なくとも一部分の表面とそれに対向させた前
記第二の成形型との間に所定の空隙を生じるように、配
置する工程、(c)前記屈折率Naとは異なる屈折率N
bを有するポリマーPbを生成することができるモノマ
ーMbを前記空隙に充填する工程、および(d)前記空
隙部分内のモノマーMbを前記成形体の中に拡散侵入さ
せ、その後にまたはそれと同時にモノマーMbを重合さ
せる工程、を含む屈折率勾配を有するプラスチックレン
ズの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屈折率勾配を有するプラ
スチックレンズの製造方法に関するものである。
スチックレンズの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屈折率分布によってレンズパワーを得る
手段は特にファイバーや、ロッド、平板レンズ等の両端
面が平面である媒質に用いられ一部は実用化されてい
る。
手段は特にファイバーや、ロッド、平板レンズ等の両端
面が平面である媒質に用いられ一部は実用化されてい
る。
【0003】具体的にはロッドレンズの製造方法として
は二段階共重合法、光共重合法などが知られている。二
段階共重合法は高屈折率ポリマーを与えるジビニルモノ
マー(Ma)を円筒容器中で一部重合して得られるゲル
ロッドを、低屈折率ポリマーを与えるビニルモノマー
(Mb)中に浸漬加温してから窒素雰囲気下で熱処理す
るものである。浸漬工程ではゲルロッド中にMbが浸入
・拡散し、さらに熱処理中にMbが拡散しながら共重合
することでロッド内部から外部に向かって屈折率分布が
形成される。
は二段階共重合法、光共重合法などが知られている。二
段階共重合法は高屈折率ポリマーを与えるジビニルモノ
マー(Ma)を円筒容器中で一部重合して得られるゲル
ロッドを、低屈折率ポリマーを与えるビニルモノマー
(Mb)中に浸漬加温してから窒素雰囲気下で熱処理す
るものである。浸漬工程ではゲルロッド中にMbが浸入
・拡散し、さらに熱処理中にMbが拡散しながら共重合
することでロッド内部から外部に向かって屈折率分布が
形成される。
【0004】また、光共重合法では、高屈折率となるビ
ニルモノマー(M1)と低屈折率ポリマーとなるビニル
モノマー(M2)のうちからモノマー反応性比r1<
1,r2>1の組合せを選んで、M1とM2の混合モノ
マーをガラス管に満たし、これを回転させながら周囲よ
り紫外線を照射する。光共重合によって生成した共重合
体はガラス管内壁に析出し、次第にその厚さを増すとと
もにM1モノマー単位の含有率が高くなって行くことで
屈折率分布が形成される。
ニルモノマー(M1)と低屈折率ポリマーとなるビニル
モノマー(M2)のうちからモノマー反応性比r1<
1,r2>1の組合せを選んで、M1とM2の混合モノ
マーをガラス管に満たし、これを回転させながら周囲よ
り紫外線を照射する。光共重合によって生成した共重合
体はガラス管内壁に析出し、次第にその厚さを増すとと
もにM1モノマー単位の含有率が高くなって行くことで
屈折率分布が形成される。
【0005】上記の方法を用いて作製した全体に屈折率
分布を有するロッドあるいは部分的に屈折率分布を有す
る成形体を母材として切削、研磨加工によって曲面形状
を有するコンタクトレンズを作製する方法が特開昭63
−204229,特開平1−144013に提案されて
いる。
分布を有するロッドあるいは部分的に屈折率分布を有す
る成形体を母材として切削、研磨加工によって曲面形状
を有するコンタクトレンズを作製する方法が特開昭63
−204229,特開平1−144013に提案されて
いる。
【0006】ところで、口径の大きいレンズ、例えば眼
鏡用レンズの場合でも屈折率分布を利用する提案がなさ
れている(英国特許GB21910107A)。そし
て、眼鏡用レンズに用いることができる口径の大きなレ
ンズに屈折率分布を形成させる具体的な方法としては特
開平3−45613などに提案されているように、その
手法は前述の二段階共重合法であり、大口径のレンズ母
材にモノマーを拡散侵入させるものである。
鏡用レンズの場合でも屈折率分布を利用する提案がなさ
れている(英国特許GB21910107A)。そし
て、眼鏡用レンズに用いることができる口径の大きなレ
ンズに屈折率分布を形成させる具体的な方法としては特
開平3−45613などに提案されているように、その
手法は前述の二段階共重合法であり、大口径のレンズ母
材にモノマーを拡散侵入させるものである。
【0007】また、他の屈折率分布を形成する手段とし
て多重焦点レンズに関しては特開昭62−90601
に、曲面形状の型を用いて作製したレンズ形状のゲル状
物質の表面をマスク材で被覆し、所定の位置にモノマー
を拡散侵入させる方法が提案されている。
て多重焦点レンズに関しては特開昭62−90601
に、曲面形状の型を用いて作製したレンズ形状のゲル状
物質の表面をマスク材で被覆し、所定の位置にモノマー
を拡散侵入させる方法が提案されている。
【0008】一方、眼鏡用レンズ形状に関しては、球面
レンズに特有の収差によるレンズ周辺での像の歪曲をな
くすために非球面曲面を有するレンズがある。また、従
来の二重焦点あるいは多重焦点の眼鏡用レンズではレン
ズの一部を異なる曲面形状として焦点距離の異なる小レ
ンズ部を形成している。
レンズに特有の収差によるレンズ周辺での像の歪曲をな
くすために非球面曲面を有するレンズがある。また、従
来の二重焦点あるいは多重焦点の眼鏡用レンズではレン
ズの一部を異なる曲面形状として焦点距離の異なる小レ
ンズ部を形成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の二段階
共重合法、光共重合法においてはモノマーの拡散の進入
深さ、あるいは紫外線の進入深さの制約によって実用的
には外径20mm程度のものまでしか作ることができな
い。
共重合法、光共重合法においてはモノマーの拡散の進入
深さ、あるいは紫外線の進入深さの制約によって実用的
には外径20mm程度のものまでしか作ることができな
い。
【0010】さらに、上記の眼鏡用レンズに関する方法
は屈折率勾配を形成するためのモノマー拡散工程に極め
て長い時間を要することや、取り扱いが困難なゲル状物
質を扱うことがあり、またマスク材で被覆するような煩
雑な操作が必要であるなど実用的な製造手段ではないと
いう問題があった。
は屈折率勾配を形成するためのモノマー拡散工程に極め
て長い時間を要することや、取り扱いが困難なゲル状物
質を扱うことがあり、またマスク材で被覆するような煩
雑な操作が必要であるなど実用的な製造手段ではないと
いう問題があった。
【0011】また、眼鏡用レンズ形状に関しては二重焦
点あるいは多重焦点レンズでは親レンズ表面上に小レン
ズが突出するような形状となり、ファッション性も重視
される眼鏡のあっては大きな問題となっていた。
点あるいは多重焦点レンズでは親レンズ表面上に小レン
ズが突出するような形状となり、ファッション性も重視
される眼鏡のあっては大きな問題となっていた。
【0012】加えて、球面収差を解消する非球面レンズ
はもとより、累進多焦点レンズでは、複雑な機械加工を
要する型を用いてガラス型を成形する必要性や、突起部
分の成形性や離型性は単一のカーブを持つ球面レンズに
比べて歩留まりを悪化させるため、製造コストが非常に
高くなることが多く、潜在的な需要の多さにもかかわら
ず普及が遅れている大きな原因となっていた。
はもとより、累進多焦点レンズでは、複雑な機械加工を
要する型を用いてガラス型を成形する必要性や、突起部
分の成形性や離型性は単一のカーブを持つ球面レンズに
比べて歩留まりを悪化させるため、製造コストが非常に
高くなることが多く、潜在的な需要の多さにもかかわら
ず普及が遅れている大きな原因となっていた。
【0013】本発明の目的は眼鏡用レンズに適用可能な
大きさを有する領域に容易に屈折率勾配が形成された成
形体の製造方法と、眼鏡用プラスチックレンズレンズと
して用いることができる曲面が一様な球面形状でありな
がら球面収差を補正したレンズ、乱視矯正用レンズ、ま
たは多重焦点レンズ等の製造方法を提供するものであ
る。
大きさを有する領域に容易に屈折率勾配が形成された成
形体の製造方法と、眼鏡用プラスチックレンズレンズと
して用いることができる曲面が一様な球面形状でありな
がら球面収差を補正したレンズ、乱視矯正用レンズ、ま
たは多重焦点レンズ等の製造方法を提供するものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)第一の
成形型を用いて、屈折率Naを有するポリマーPaのレ
ンズ予備成形体を形成する工程、(b)第二の成形型お
よび前記予備成形体を、予備成形体の少なくとも一部分
の表面とそれに対向させた第二の成形型の部分との間に
所定の空隙を生じるように、配置する工程、(c)前記
屈折率Naとは異なる屈折率Nbを有するポリマーPb
を生成することができるモノマーMbを前記空隙に充填
する工程、および(d)前記空隙部分内のモノマーMb
を前記成形体の中に拡散侵入させながらモノマーMbを
重合させる工程、を含む、屈折率勾配を有するプラスチ
ックレンズの製造方法である。
成形型を用いて、屈折率Naを有するポリマーPaのレ
ンズ予備成形体を形成する工程、(b)第二の成形型お
よび前記予備成形体を、予備成形体の少なくとも一部分
の表面とそれに対向させた第二の成形型の部分との間に
所定の空隙を生じるように、配置する工程、(c)前記
屈折率Naとは異なる屈折率Nbを有するポリマーPb
を生成することができるモノマーMbを前記空隙に充填
する工程、および(d)前記空隙部分内のモノマーMb
を前記成形体の中に拡散侵入させながらモノマーMbを
重合させる工程、を含む、屈折率勾配を有するプラスチ
ックレンズの製造方法である。
【0015】以下、本発明の製造方法について説明す
る。
る。
【0016】本発明において、まず、第一の成形型を用
いて、屈折率Naを有するポリマーPaのレンズ予備成
形体を形成する。重合成形の方法としては注型重合、射
出成形等が用いられる。該予備成形体の形状は得ようと
する最終的プラスチックレンズ成形体の屈折率勾配を考
慮して決める。注型重合によりレンズ予備成形体を形成
する場合は、第一の成形型としてぞれぞれその表面が球
面凸面と球面凹面を有する一対のものを使用し、屈折率
NaのポリマーPaを生成するモノマーMaを注型重合
により凸レンズまたは凹レンズ作用をもつ形状の予備成
形体を重合成形するのが一般的である。例えば図1に示
すようにR1の曲率半径をもつ球面凸面を有する第一成
形凸型1とR2の曲率半径をもつ球面凹面を有する第一
成形凹型2とを中心間の距離が所定の値になるように対
向配置し、その周面をガスケット3で取り囲み、その内
部に形成された空間4にモノマーMaを注入して重合す
ることにより凸レンズ(R1>R2の場合)、凹レンズ
(R1<R2)、又はレンズ作用なし(R1=R2の場
合)の作用をもつ予備成形体が形成される。また射出成
形によりレンズ予備成形体を形成する場合は、屈折率N
aのポリマーPaとして熱可塑性ポリマーを用い、第一
の成形型としてぞれぞれその表面が球面凸面と球面凹面
を有する一対のものが用いられる。
いて、屈折率Naを有するポリマーPaのレンズ予備成
形体を形成する。重合成形の方法としては注型重合、射
出成形等が用いられる。該予備成形体の形状は得ようと
する最終的プラスチックレンズ成形体の屈折率勾配を考
慮して決める。注型重合によりレンズ予備成形体を形成
する場合は、第一の成形型としてぞれぞれその表面が球
面凸面と球面凹面を有する一対のものを使用し、屈折率
NaのポリマーPaを生成するモノマーMaを注型重合
により凸レンズまたは凹レンズ作用をもつ形状の予備成
形体を重合成形するのが一般的である。例えば図1に示
すようにR1の曲率半径をもつ球面凸面を有する第一成
形凸型1とR2の曲率半径をもつ球面凹面を有する第一
成形凹型2とを中心間の距離が所定の値になるように対
向配置し、その周面をガスケット3で取り囲み、その内
部に形成された空間4にモノマーMaを注入して重合す
ることにより凸レンズ(R1>R2の場合)、凹レンズ
(R1<R2)、又はレンズ作用なし(R1=R2の場
合)の作用をもつ予備成形体が形成される。また射出成
形によりレンズ予備成形体を形成する場合は、屈折率N
aのポリマーPaとして熱可塑性ポリマーを用い、第一
の成形型としてぞれぞれその表面が球面凸面と球面凹面
を有する一対のものが用いられる。
【0017】本発明において、レンズ予備成形体の成形
に用いられるモノマーMaは透明なポリマーを形成する
ものであれば1種類あるいは2種類以上の混合物でも良
いが、後工程で用いられるモノマーの拡散進入がスムー
ズに行われるものが好ましい。使用するモノマーMaま
たはポリマーPaとしては、得ようとする成形体の屈折
率勾配に適するポリマーの屈折率を有するものが選ばれ
る。
に用いられるモノマーMaは透明なポリマーを形成する
ものであれば1種類あるいは2種類以上の混合物でも良
いが、後工程で用いられるモノマーの拡散進入がスムー
ズに行われるものが好ましい。使用するモノマーMaま
たはポリマーPaとしては、得ようとする成形体の屈折
率勾配に適するポリマーの屈折率を有するものが選ばれ
る。
【0018】即ち注型重合によって予備成形体を成形す
る場合には、モノマーMaとして重合性炭素−炭素2重
結合を1個有するものが必要である。重合性炭素−炭素
2重結合を2個以上有するモノマーのうち架橋密度が高
く、重合後に、後工程で用いられるモノマーの拡散侵入
が行われないものは単独では使用することができない
が、ポリエチレングリコールジメタクリレートのような
架橋密度の低いものは単独でも使用することができる。
しかし、単独使用でなければ、重合性炭素−炭素2重結
合を2個以上有するモノマーを、重合性炭素−炭素2重
結合を1個有するモノマーに最大10重量%まで混合し
て使用することができる。重合性炭素−炭素2重結合と
してはビニル基、アクリル基、メタクリル基、アリル基
等が挙げられる。またモノマーMaとして重合性炭素−
炭素2重結合を1個有するモノマーに非重合性有機化合
物を最大900重量%まで混合したものも使用すること
ができる。重合性炭素−炭素2重結合を有するモノマー
として、例えば、ポリエステルメタクリレート、ポリオ
ールポリメタクリレート、変性ポリオールポリメタクリ
レート、イソシアヌル酸骨格のポリメタクリレート、メ
ラミンアクリレート、ヒダントイン骨格のポリメタクリ
レート、エポキシメタクリレート、ウレタンメタクリレ
ート、2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(メタクリロイルオキシエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(メタクリロイル
オキシエトキシフェニル)メタン、2,2−ビス(メタ
クリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)プロパン等の多官能メタクリレートおよびこれらに
対応するアクリレート類、スチレン、p−メチルスチレ
ン、p−クロルスチレン、o−クロルスチレン、p−ブ
ロムスチレン、o−ブロムスチレン、p−ジビニルベン
ゼン、o−ジビニルベンゼン、ビニルアセテート、ビニ
ルプロピオネート、ビニルベンゾエート、ジビニルイソ
フタレート、ジビニルテレフタレート、アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン等のビニル化合物、メチルメ
タクリレート、ブチルメタクリレート、フェニルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート、ブロムメタクリレ
ート、クロルメタクリレート、2,2,2−トリフルオ
ロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフル
オロプロピルメタクリレート、1H,1H,5H−オク
タフルオロペンチルメタクリレート、1H,1H,2
H,2H−ヘプタデカフルオロデシルメタクリレート等
の単官能メタクリレートおよびこれらに対応するアクリ
レート類、、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート、ジアリルイソフタレート、ジアリルフタレート、
ジアリルテトラクロロフタレート、ジアリルジフェネー
ト、トリアリルイソシアヌレート、ジアリリデンペンタ
エリスリトール等のアリル化合物等を挙げることができ
る。また、前記モノマー類を加熱重合させる場合にはラ
ジカル重合開始剤を加えることができる。ラジカル重合
開始剤としては有機過酸化物またはアゾ化合物を用いる
ことができ、例えば、ジイソプロピルペルオキシジカー
ボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノ
エート、t−ブチルペルオキシピバレート、過酸化ラウ
ロイル、過酸化ベンゾイル、t−ブチルペルオキシベン
ゾエート、アゾビスイソブチロニトリル等を挙げること
ができ、これらの1種類あるいは混合物を用いることが
できる。ラジカル重合開始剤の使用量はモノマー100
重量部に対して、5重量部以下、特に好ましくは1重量
部以下である。
る場合には、モノマーMaとして重合性炭素−炭素2重
結合を1個有するものが必要である。重合性炭素−炭素
2重結合を2個以上有するモノマーのうち架橋密度が高
く、重合後に、後工程で用いられるモノマーの拡散侵入
が行われないものは単独では使用することができない
が、ポリエチレングリコールジメタクリレートのような
架橋密度の低いものは単独でも使用することができる。
しかし、単独使用でなければ、重合性炭素−炭素2重結
合を2個以上有するモノマーを、重合性炭素−炭素2重
結合を1個有するモノマーに最大10重量%まで混合し
て使用することができる。重合性炭素−炭素2重結合と
してはビニル基、アクリル基、メタクリル基、アリル基
等が挙げられる。またモノマーMaとして重合性炭素−
炭素2重結合を1個有するモノマーに非重合性有機化合
物を最大900重量%まで混合したものも使用すること
ができる。重合性炭素−炭素2重結合を有するモノマー
として、例えば、ポリエステルメタクリレート、ポリオ
ールポリメタクリレート、変性ポリオールポリメタクリ
レート、イソシアヌル酸骨格のポリメタクリレート、メ
ラミンアクリレート、ヒダントイン骨格のポリメタクリ
レート、エポキシメタクリレート、ウレタンメタクリレ
ート、2,2−ビス(メタクリロイルオキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(メタクリロイルオキシエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(メタクリロイル
オキシエトキシフェニル)メタン、2,2−ビス(メタ
クリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニ
ル)プロパン等の多官能メタクリレートおよびこれらに
対応するアクリレート類、スチレン、p−メチルスチレ
ン、p−クロルスチレン、o−クロルスチレン、p−ブ
ロムスチレン、o−ブロムスチレン、p−ジビニルベン
ゼン、o−ジビニルベンゼン、ビニルアセテート、ビニ
ルプロピオネート、ビニルベンゾエート、ジビニルイソ
フタレート、ジビニルテレフタレート、アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン等のビニル化合物、メチルメ
タクリレート、ブチルメタクリレート、フェニルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート、ブロムメタクリレ
ート、クロルメタクリレート、2,2,2−トリフルオ
ロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフル
オロプロピルメタクリレート、1H,1H,5H−オク
タフルオロペンチルメタクリレート、1H,1H,2
H,2H−ヘプタデカフルオロデシルメタクリレート等
の単官能メタクリレートおよびこれらに対応するアクリ
レート類、、ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート、ジアリルイソフタレート、ジアリルフタレート、
ジアリルテトラクロロフタレート、ジアリルジフェネー
ト、トリアリルイソシアヌレート、ジアリリデンペンタ
エリスリトール等のアリル化合物等を挙げることができ
る。また、前記モノマー類を加熱重合させる場合にはラ
ジカル重合開始剤を加えることができる。ラジカル重合
開始剤としては有機過酸化物またはアゾ化合物を用いる
ことができ、例えば、ジイソプロピルペルオキシジカー
ボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノ
エート、t−ブチルペルオキシピバレート、過酸化ラウ
ロイル、過酸化ベンゾイル、t−ブチルペルオキシベン
ゾエート、アゾビスイソブチロニトリル等を挙げること
ができ、これらの1種類あるいは混合物を用いることが
できる。ラジカル重合開始剤の使用量はモノマー100
重量部に対して、5重量部以下、特に好ましくは1重量
部以下である。
【0019】また、射出成形によって予備成形体を成形
する場合には、透明な熱可塑性ポリマーが用いられる
が、後工程でのモノマーの拡散進入がスムーズに行われ
るものが好ましく、例えばポリ(メタ)アクリルポリマ
ー、ポリスチレンなどが挙げられる。
する場合には、透明な熱可塑性ポリマーが用いられる
が、後工程でのモノマーの拡散進入がスムーズに行われ
るものが好ましく、例えばポリ(メタ)アクリルポリマ
ー、ポリスチレンなどが挙げられる。
【0020】前記非重合性有機化合物としては、得られ
たレンズの経時的安定性などの実用性を考慮すれば、透
明性を有し、蒸気圧が小さく、熱、光に対して安定であ
るものが好ましい。例えば、可塑剤として用いられるブ
チルベンジルフタレート、ジベンジルフタレート、ジフ
ェニルフタレート、りん酸トリフェニル、りん酸トリク
レジル等や他の有機薬品としてはブロモベンゼン、p−
ブロモトルエン、1−ブロモナフタレン等の芳香族ハロ
ゲン化物、ジトリフルオロエチルアジペート、ジテトラ
フルオロプロピルアジペート等のフッ化アルキル基を有
するエステル類等が挙げられる。
たレンズの経時的安定性などの実用性を考慮すれば、透
明性を有し、蒸気圧が小さく、熱、光に対して安定であ
るものが好ましい。例えば、可塑剤として用いられるブ
チルベンジルフタレート、ジベンジルフタレート、ジフ
ェニルフタレート、りん酸トリフェニル、りん酸トリク
レジル等や他の有機薬品としてはブロモベンゼン、p−
ブロモトルエン、1−ブロモナフタレン等の芳香族ハロ
ゲン化物、ジトリフルオロエチルアジペート、ジテトラ
フルオロプロピルアジペート等のフッ化アルキル基を有
するエステル類等が挙げられる。
【0021】次に、前記予備成形体を第二の成形型内
に、その予備成形体の少なくとも一部分の表面とそれに
対向する第二の成形型の部分との間に所定の空隙を生じ
るように配置する。第二の成形型は、予備成形体の表面
と同一または異なる曲率半径を有する表面をもち、予備
成形体の表面に対向して配置されるのが一般的である。
例えば、図2に示すように図1のR1の曲率半径をもつ
球面凸面を有する第一成形凸型1と同じ形状を有する凸
型5とR3の曲率半径をもつ球面凹面を有する第二成形
凹型6とを中心間の距離が所定の値になるように、か
つ、予備成形体8をその凹面が凸型5に接するように配
置し、それらの周面をガスケット7で取り囲み、予備成
形体8の凸表面10と第二成形凹型6の凹表面11とガ
スケット7とで囲まれた空隙9に、前記屈折率Naとは
異なる屈折率Nbを有するポリマーPbを生成すること
ができるモノマーMbをガスケット7に設けた注入孔1
2から注入する。
に、その予備成形体の少なくとも一部分の表面とそれに
対向する第二の成形型の部分との間に所定の空隙を生じ
るように配置する。第二の成形型は、予備成形体の表面
と同一または異なる曲率半径を有する表面をもち、予備
成形体の表面に対向して配置されるのが一般的である。
例えば、図2に示すように図1のR1の曲率半径をもつ
球面凸面を有する第一成形凸型1と同じ形状を有する凸
型5とR3の曲率半径をもつ球面凹面を有する第二成形
凹型6とを中心間の距離が所定の値になるように、か
つ、予備成形体8をその凹面が凸型5に接するように配
置し、それらの周面をガスケット7で取り囲み、予備成
形体8の凸表面10と第二成形凹型6の凹表面11とガ
スケット7とで囲まれた空隙9に、前記屈折率Naとは
異なる屈折率Nbを有するポリマーPbを生成すること
ができるモノマーMbをガスケット7に設けた注入孔1
2から注入する。
【0022】そして、前記空隙9内のモノマーMbを前
記予備成形体の中に拡散侵入させた後にまたは拡散侵入
させながらモノマーMbを予備成形体中でまたは第二の
成形型の中で重合させる。重合のための加熱の前に、前
記モノマーMbを注入した状態で、モノマーMbによる
予備成形体中への拡散侵入・膨潤を促進するために、第
二の成形型を一定温度下に静置する。この際、膨潤によ
り空隙9の容積が減少するが、その分だけモノマーMb
が予備成形体に移行しているので、空隙9と予備成形体
の合計体積の変化は殆どない。その後、モノマーMbを
重合させるため所定温度で前記モールド内部を所定時間
加熱すると、第二の成形型内の空隙部分12中のモノマ
ーMbが予備成形体2の表面10を通って予備成形体2
中に拡散侵入した膨潤予備成形体の中でモノマーMbの
重合が進み、同時に狭められた空隙部分12中に残留し
たモノマーMbの重合が進む。予備成形体の膨潤は、予
備成形体内へのモノマーMbの移行に伴って、成形体の
表面10部分から次第に内部に進行するが、膨潤率の高
い領域においてもモノマーMbの拡散に比較してポリマ
ーPaの拡散は非常に遅いため、ポリマーPaの組成分
布は予備成形体の形状を反映した分布となる。
記予備成形体の中に拡散侵入させた後にまたは拡散侵入
させながらモノマーMbを予備成形体中でまたは第二の
成形型の中で重合させる。重合のための加熱の前に、前
記モノマーMbを注入した状態で、モノマーMbによる
予備成形体中への拡散侵入・膨潤を促進するために、第
二の成形型を一定温度下に静置する。この際、膨潤によ
り空隙9の容積が減少するが、その分だけモノマーMb
が予備成形体に移行しているので、空隙9と予備成形体
の合計体積の変化は殆どない。その後、モノマーMbを
重合させるため所定温度で前記モールド内部を所定時間
加熱すると、第二の成形型内の空隙部分12中のモノマ
ーMbが予備成形体2の表面10を通って予備成形体2
中に拡散侵入した膨潤予備成形体の中でモノマーMbの
重合が進み、同時に狭められた空隙部分12中に残留し
たモノマーMbの重合が進む。予備成形体の膨潤は、予
備成形体内へのモノマーMbの移行に伴って、成形体の
表面10部分から次第に内部に進行するが、膨潤率の高
い領域においてもモノマーMbの拡散に比較してポリマ
ーPaの拡散は非常に遅いため、ポリマーPaの組成分
布は予備成形体の形状を反映した分布となる。
【0023】成形時に使用される3種の曲面形状の曲率
半径をレンズ凹面側から凸面側に向かってr1,r2,
r3とし、それぞれの組合せにおいて、球面収差が小さ
くなる屈折率の組合せを表1に示した。
半径をレンズ凹面側から凸面側に向かってr1,r2,
r3とし、それぞれの組合せにおいて、球面収差が小さ
くなる屈折率の組合せを表1に示した。
【0024】 表1 最終レンズが凹レンズの場合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− r2<r1<r3 r1<r2<r3 r1=r2<r3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 予備 r2<r1 r1<r2 r1=r2 成形体 凸 凹 平面 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 収差補正 補正される 個々のケース 補正される の効果 による −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 屈折率の na>nb −− na>nb 組合わせ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 表1(つづき) 最終レンズが凹レンズの場合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− r1<r2=r3 r1<r3<r2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 予備 r1<r2 r1<r2 成形体 凹 凹 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 収差補正 補正される 補正される の効果 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 屈折率の na<nb na<nb 組合わせ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 表1(つづき) 最終レンズが凸レンズの場合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− r2>r1>r3 r1>r2>r3 r1=r2>r3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 予備 r2>r1 r1>r2 r1=r2 成形体 凹 凸 平面 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 収差補正 補正される 個々のケース 補正される の効果 による −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 屈折率の na<nb −−− na<nb 組合わせ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 表1(つづき) 最終レンズが凸レンズの場合 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− r1>r2=r3 r1>r3>r2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 予備 r1>r2 r1>r2 成形体 凸 凸 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 収差補正 補正される 補正される の効果 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 屈折率の na>nb na>nb 組合わせ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 一般に、内部屈折率が一定である球面レンズの球面収差
はレンズの中心付近を通過する光によって生じることは
なく、レンズ周辺部の光によって生じる。つまり、レン
ズの中心付近のレンズ度数はほぼ一定であるが、レンズ
周辺部では次第にレンズ度数が大きくなっていく。レン
ズ度数はその媒体の屈折率によって変化し、同一曲面形
状のレンズを比較すると、レンズの屈折率が小さくなる
にしたがってレンズ度数も小さくなる。従って屈折率を
レンズ中心部よりもレンズ周辺部になるにつれて所定の
割合で低下させることにより、レンズ周辺部のレンズ度
数の上昇が抑制され、従って球面レンズの球面収差が小
さくなる。
はレンズの中心付近を通過する光によって生じることは
なく、レンズ周辺部の光によって生じる。つまり、レン
ズの中心付近のレンズ度数はほぼ一定であるが、レンズ
周辺部では次第にレンズ度数が大きくなっていく。レン
ズ度数はその媒体の屈折率によって変化し、同一曲面形
状のレンズを比較すると、レンズの屈折率が小さくなる
にしたがってレンズ度数も小さくなる。従って屈折率を
レンズ中心部よりもレンズ周辺部になるにつれて所定の
割合で低下させることにより、レンズ周辺部のレンズ度
数の上昇が抑制され、従って球面レンズの球面収差が小
さくなる。
【0025】以下に例をあげて、球面レンズについて球
面収差が減少するかを説明する。
面収差が減少するかを説明する。
【0026】最終レンズが凹レンズ(r1<r3)にな
るもののうち、例えばr1=r2<r3の作製方法につ
いて説明する。
るもののうち、例えばr1=r2<r3の作製方法につ
いて説明する。
【0027】曲率半径r1の第一成形凸型と曲率半径r
2の第一成形凹型を中心間隙が1.6mmとなるように
ガスケットで保持する。その内部に形成された空間4に
注入するモノマーとしてベンジルメタクリレートを使用
すると、屈折率:1.568の予備成形体が成形され
る。この予備成形体自体はr1とr2が等しいのでレン
ズ度数はゼロでレンズ作用を持たない。予備成形体の凸
面側に曲率半径r2の第二成形凹型を予備成形体表面と
の中心間隙がゼロとなるように保持し、その間隙に、ベ
ンジルメタクリレートの屈折率よりも小さな屈折率を有
するメチルメタクリレート(ポリマー屈折率:1.49
0)を充填する。メチルメタクリレートは予備成形体内
部に浸入し、予備成形体は膨潤する。充填してから時間
が経過するにつれてこの浸入量は増大するが、十分に時
間が経過してメチルメタクリレートがすべて予備成形体
に侵入した場合を考える。なお、侵入に応じて予備成形
体は膨らむのでトータルのレンズ厚さの変化は小さいの
で無視できる。またメチルメタクリレートの予備成形体
への侵入により次第に膨潤が進むにしたがって、予備成
形体とメチルメタクリレート液との境界はメタクリレー
ト液の方に移行するがその分だけメチルメタクリレート
の量は減少するので最初の間隙は小さくなっていくもの
の、その中には依然としてメチルメタクリレートが充満
している。従ってメチルメタクリレートの間隙内の移動
は殆ど生じないと考えられる。中心(レンズ光軸)から
半径方向に膨潤体の組成をみるとポリベンジルメタクリ
レートの含有量は中心から外周に向かって次第に減少し
ている。すなわち、膨潤状態において、メチルメタクリ
レートおよびポリベンジルメタクリレートの半径方向の
拡散は小さく、膨潤体中の中心と周辺との間のような長
距離の組成の均一化現象は殆ど生じない。そして間隙へ
の注入時にメチルメタクリレートは、間隙の単位体積あ
たり、中心から半径方向の距離によって定められた量、
すなわち中心から外周に向かって次第に増大する量(間
隙の厚みに比例する)が与えられているが、ポリベンジ
ルメタクリレートは予備成形体によって半径方向に一定
量(間隙厚み一定)与えられているため、完成した膨潤
体中のポリベンジルメタクリレート含有量は半径方向に
減少することになる。そして膨潤体中のメチルメタクリ
レートの重合が終了した後にも、ポリベンジルメタクリ
レート含有量は半径方向に減少し、逆にポリメチルメタ
クリレートの含有量は半径方向に増大し、屈折率につい
ては、中心から半径方向に周辺に向かって次第に低下す
ることになる。この屈折率の中心から周辺に向かっての
減少はレンズの周辺でのレンズ度数を減少する方向に作
用するが、レンズの周辺でのレンズ度数があまり減少し
すぎると、レンズ中心部のレンズ度数よりも小さくなっ
て逆に収差が増大することにもなるので、最終のレンズ
の球面収差が小さくなる条件は、各成形型の表面の曲率
半径、各成形型間の間隔、ポリマーPa、モノマーMb
の種類の選択、モノマーMbの拡散侵入処理の条件など
を制御することにより決定される。
2の第一成形凹型を中心間隙が1.6mmとなるように
ガスケットで保持する。その内部に形成された空間4に
注入するモノマーとしてベンジルメタクリレートを使用
すると、屈折率:1.568の予備成形体が成形され
る。この予備成形体自体はr1とr2が等しいのでレン
ズ度数はゼロでレンズ作用を持たない。予備成形体の凸
面側に曲率半径r2の第二成形凹型を予備成形体表面と
の中心間隙がゼロとなるように保持し、その間隙に、ベ
ンジルメタクリレートの屈折率よりも小さな屈折率を有
するメチルメタクリレート(ポリマー屈折率:1.49
0)を充填する。メチルメタクリレートは予備成形体内
部に浸入し、予備成形体は膨潤する。充填してから時間
が経過するにつれてこの浸入量は増大するが、十分に時
間が経過してメチルメタクリレートがすべて予備成形体
に侵入した場合を考える。なお、侵入に応じて予備成形
体は膨らむのでトータルのレンズ厚さの変化は小さいの
で無視できる。またメチルメタクリレートの予備成形体
への侵入により次第に膨潤が進むにしたがって、予備成
形体とメチルメタクリレート液との境界はメタクリレー
ト液の方に移行するがその分だけメチルメタクリレート
の量は減少するので最初の間隙は小さくなっていくもの
の、その中には依然としてメチルメタクリレートが充満
している。従ってメチルメタクリレートの間隙内の移動
は殆ど生じないと考えられる。中心(レンズ光軸)から
半径方向に膨潤体の組成をみるとポリベンジルメタクリ
レートの含有量は中心から外周に向かって次第に減少し
ている。すなわち、膨潤状態において、メチルメタクリ
レートおよびポリベンジルメタクリレートの半径方向の
拡散は小さく、膨潤体中の中心と周辺との間のような長
距離の組成の均一化現象は殆ど生じない。そして間隙へ
の注入時にメチルメタクリレートは、間隙の単位体積あ
たり、中心から半径方向の距離によって定められた量、
すなわち中心から外周に向かって次第に増大する量(間
隙の厚みに比例する)が与えられているが、ポリベンジ
ルメタクリレートは予備成形体によって半径方向に一定
量(間隙厚み一定)与えられているため、完成した膨潤
体中のポリベンジルメタクリレート含有量は半径方向に
減少することになる。そして膨潤体中のメチルメタクリ
レートの重合が終了した後にも、ポリベンジルメタクリ
レート含有量は半径方向に減少し、逆にポリメチルメタ
クリレートの含有量は半径方向に増大し、屈折率につい
ては、中心から半径方向に周辺に向かって次第に低下す
ることになる。この屈折率の中心から周辺に向かっての
減少はレンズの周辺でのレンズ度数を減少する方向に作
用するが、レンズの周辺でのレンズ度数があまり減少し
すぎると、レンズ中心部のレンズ度数よりも小さくなっ
て逆に収差が増大することにもなるので、最終のレンズ
の球面収差が小さくなる条件は、各成形型の表面の曲率
半径、各成形型間の間隔、ポリマーPa、モノマーMb
の種類の選択、モノマーMbの拡散侵入処理の条件など
を制御することにより決定される。
【0028】予備成形体の屈折率Naと第2工程で充填
されるモノマーのポリマーの屈折率Nbの大小関係の選
択は、半径方向の位置における予備成形体のポリマーの
厚み(または予備成形体の単位表面績あたりの予備成形
体厚み方向に測ったポリマーの体積)と充填されたモノ
マーの厚み(または充填間隙の単位表面績あたりのモノ
マーの体積)との比率を考え、[屈折率の高い方のポリ
マー(またはモノマー)の厚み]/[屈折率の低い方の
モノマー(またはポリマー)の厚み]の値がレンズ中心
から外周方向に向かうにしたがって所定の割合で減少す
るように設定すればよい。両者の比率の関係は予備成形
体と最終成形体の形状に依存する。
されるモノマーのポリマーの屈折率Nbの大小関係の選
択は、半径方向の位置における予備成形体のポリマーの
厚み(または予備成形体の単位表面績あたりの予備成形
体厚み方向に測ったポリマーの体積)と充填されたモノ
マーの厚み(または充填間隙の単位表面績あたりのモノ
マーの体積)との比率を考え、[屈折率の高い方のポリ
マー(またはモノマー)の厚み]/[屈折率の低い方の
モノマー(またはポリマー)の厚み]の値がレンズ中心
から外周方向に向かうにしたがって所定の割合で減少す
るように設定すればよい。両者の比率の関係は予備成形
体と最終成形体の形状に依存する。
【0029】また、予備成形体の中心部の厚みが外周部
に比して大きく、、モノマーMbの層の厚みが外周部に
比して中心部で小さくなる場合には、予備成形体の中心
部分ではモノマーMbの侵入量が少なく、予備成形体の
外周部ではモノマーMbの侵入量が多くなって高いMb
濃度が保持されて、モールド内に保持した成形体の形状
に応じたPbの濃度勾配を有する成形体が得られる。そ
の成形体にはその中心から外周方向に向かって屈折率勾
配が形成されている。ここで、Ma,Mbの重合後のポ
リマーPaおよびPbの屈折率をそれぞれNa,Nbと
すると、Na>Nbのときは外周に向かって次第に屈折
率が減少し、Na<Nbのときには屈折率が増大する成
形体を得ることができる。従ってNa>Nbのときは外
周に向かって所定の割合で屈折率が減少するようにする
ことにより最終のレンズの球面収差が小さくなる。
に比して大きく、、モノマーMbの層の厚みが外周部に
比して中心部で小さくなる場合には、予備成形体の中心
部分ではモノマーMbの侵入量が少なく、予備成形体の
外周部ではモノマーMbの侵入量が多くなって高いMb
濃度が保持されて、モールド内に保持した成形体の形状
に応じたPbの濃度勾配を有する成形体が得られる。そ
の成形体にはその中心から外周方向に向かって屈折率勾
配が形成されている。ここで、Ma,Mbの重合後のポ
リマーPaおよびPbの屈折率をそれぞれNa,Nbと
すると、Na>Nbのときは外周に向かって次第に屈折
率が減少し、Na<Nbのときには屈折率が増大する成
形体を得ることができる。従ってNa>Nbのときは外
周に向かって所定の割合で屈折率が減少するようにする
ことにより最終のレンズの球面収差が小さくなる。
【0030】以上は説明を単純にするために、主とし
て、各成形型の表面曲率半径がr1=r2<r3であ
り、かつ前記空隙に充填するモノマーMbのすべてが前
記成形体中への拡散侵入した特殊の場合について述べた
が、他の場合例えばr1、r2、r3の関係が上記と異
なったり、充填するモノマーMbのすべてが完全には前
記成形体中へ拡散侵入せずにモノマーMbが間隙に残留
している場合でも、同様にレンズの球面収差を小さくす
ることができる。
て、各成形型の表面曲率半径がr1=r2<r3であ
り、かつ前記空隙に充填するモノマーMbのすべてが前
記成形体中への拡散侵入した特殊の場合について述べた
が、他の場合例えばr1、r2、r3の関係が上記と異
なったり、充填するモノマーMbのすべてが完全には前
記成形体中へ拡散侵入せずにモノマーMbが間隙に残留
している場合でも、同様にレンズの球面収差を小さくす
ることができる。
【0031】以上のようにして得られた成形体は曲面レ
ンズ状であるが、成形用の型の形状は限定されるもので
はなく、非球面曲面を有するものであってもよい。
ンズ状であるが、成形用の型の形状は限定されるもので
はなく、非球面曲面を有するものであってもよい。
【0032】つぎに、眼鏡用多重焦点プラスチックレン
ズとする場合について説明する。
ズとする場合について説明する。
【0033】図3に示した小さな凸レンズ13を前記同
様にして、注型重合あるいは射出成形によってPaから
成形する。
様にして、注型重合あるいは射出成形によってPaから
成形する。
【0034】次に、所望のレンズ度数となるガラス型1
4,15とガスケット16とからなるモールド内に小レ
ンズ13を図4のように小レンズ13の凹面がガラス型
15の凸面に接するように保持する。モールド内の空隙
部分17にモノマーMbを充填し、重合を行うことで、
図5に示した屈折率分布を有する眼鏡用プラスチックレ
ンズ18が得られる。この場合には親レンズ部19と小
レンズ部20のレンズ度数が異なる二重焦点レンズとな
る。予め成形した小レンズ部の形状によって小レンズ部
の度数が複数あるいは連続的に変化する多重焦点レンズ
となる。
4,15とガスケット16とからなるモールド内に小レ
ンズ13を図4のように小レンズ13の凹面がガラス型
15の凸面に接するように保持する。モールド内の空隙
部分17にモノマーMbを充填し、重合を行うことで、
図5に示した屈折率分布を有する眼鏡用プラスチックレ
ンズ18が得られる。この場合には親レンズ部19と小
レンズ部20のレンズ度数が異なる二重焦点レンズとな
る。予め成形した小レンズ部の形状によって小レンズ部
の度数が複数あるいは連続的に変化する多重焦点レンズ
となる。
【0035】図6、図7に示すような凸レンズを形成す
る場合、小レンズ21を予備成形体として成形する場合
には予備成形体npの屈折率を充填モノマー22の屈折
率nsよりも高く、逆に小レンズ部23が欠けた予備成
形体24を成形する場合には充填モノマー23の屈折率
nsを予備成形体24の屈折率npよりも高くすればよ
い。同様に凹レンズを形成する場合には小レンズ部の形
状が異なるだけである。
る場合、小レンズ21を予備成形体として成形する場合
には予備成形体npの屈折率を充填モノマー22の屈折
率nsよりも高く、逆に小レンズ部23が欠けた予備成
形体24を成形する場合には充填モノマー23の屈折率
nsを予備成形体24の屈折率npよりも高くすればよ
い。同様に凹レンズを形成する場合には小レンズ部の形
状が異なるだけである。
【0036】レンズ内に屈折率勾配が形成されていると
きに球面収差が補正されることは光線追跡法によるシミ
ュレーションで示すことができる。図8のAは屈折率が
均一な場合であり、Bはレンズ半径方向に屈折率勾配を
有している一例である。図8のBに示したようにレンズ
半径方向の屈折率分布を形成させたときに、曲率半径1
17.6mmと69mmの球面からなり中心部の厚みが
1.5mmである凹レンズの半径方向のジオプター変化
は、均一の屈折率を有するレンズでは図9のAに示した
ようにジオプターが外周に近ずくにしたがって連続的に
大きく変化するが、図8のBの屈折率勾配がある場合で
は図9のBに示すようにジオプター変化がない球面収差
が小さいことを示している。
きに球面収差が補正されることは光線追跡法によるシミ
ュレーションで示すことができる。図8のAは屈折率が
均一な場合であり、Bはレンズ半径方向に屈折率勾配を
有している一例である。図8のBに示したようにレンズ
半径方向の屈折率分布を形成させたときに、曲率半径1
17.6mmと69mmの球面からなり中心部の厚みが
1.5mmである凹レンズの半径方向のジオプター変化
は、均一の屈折率を有するレンズでは図9のAに示した
ようにジオプターが外周に近ずくにしたがって連続的に
大きく変化するが、図8のBの屈折率勾配がある場合で
は図9のBに示すようにジオプター変化がない球面収差
が小さいことを示している。
【0037】本発明において、モールド内の空隙部分に
注入するモノマーは、前記予備成形体ポリマーPaの屈
折率Naとは異なる屈折率Nbを有する透明ポリマーP
bを生成することができる、1種類のモノマーMbある
いは2種類以上のモノマー混合物(Mb1、Mb2・・)
である。
注入するモノマーは、前記予備成形体ポリマーPaの屈
折率Naとは異なる屈折率Nbを有する透明ポリマーP
bを生成することができる、1種類のモノマーMbある
いは2種類以上のモノマー混合物(Mb1、Mb2・・)
である。
【0038】モノマー組成物Mbに使用されるモノマー
としては前記のポリマーPaのレンズ予備成形体に使用
するモノマーと同様のものが挙げられる。また、ラジカ
ル重合開始剤においても同様である。
としては前記のポリマーPaのレンズ予備成形体に使用
するモノマーと同様のものが挙げられる。また、ラジカ
ル重合開始剤においても同様である。
【0039】モノマーMbとしては、Paの屈折率Na
がPbの屈折率Nbと少なくとも0.005異なるよう
に、モノマーMb、またはモノマー混合物を選ぶことが
好ましい。注入するモノマーが2種類以上の混合物であ
る場合は、それを構成するおのおののモノマーの分子体
積によって予備成型体中への拡散侵入速度が異なるた
め、おのおのモノマーの屈折率との関係で種々の屈折率
勾配が形成される。
がPbの屈折率Nbと少なくとも0.005異なるよう
に、モノマーMb、またはモノマー混合物を選ぶことが
好ましい。注入するモノマーが2種類以上の混合物であ
る場合は、それを構成するおのおののモノマーの分子体
積によって予備成型体中への拡散侵入速度が異なるた
め、おのおのモノマーの屈折率との関係で種々の屈折率
勾配が形成される。
【0040】2種類のモノマーの分子体積が互いに相違
する場合についてさらに詳しく説明する。ここでモノマ
ーMbがMb1,Mb2の2種類のモノマーで構成さ
れ、各々のモノマーの屈折率をNb1,Nb2、その分
子体積をVb1,Vb2とし、それぞれの大小関係が
Nb1>Nb2>NaでVb1>Vb2である場合を考
える。ポリマー中への低分子の拡散はその分子体積が小
さいものの方が速いため、分子体積の小さな方のモノマ
ーMb2は分子体積の大きな方のモノマーMb1よりも
予備成型体の内部に速く侵入するから、Mb1単独を使
用する場合に比べて屈折率勾配が早期に形成される。か
つ、分子体積の小さなモノマーMb2が速く予備成型体
内に侵入することから予備成型体の膨潤とともに注入し
たMbのMb1/Mb2比は次第に大きくなり、Mbの
屈折率も次第に大きくなる。このように予備成型体の膨
潤とMb1の濃縮が次第に進むことで連続的な屈折率勾
配が形成される。初めに注入されるMbのMb1/Mb
2比は所望する屈折率勾配を考慮して決める。
する場合についてさらに詳しく説明する。ここでモノマ
ーMbがMb1,Mb2の2種類のモノマーで構成さ
れ、各々のモノマーの屈折率をNb1,Nb2、その分
子体積をVb1,Vb2とし、それぞれの大小関係が
Nb1>Nb2>NaでVb1>Vb2である場合を考
える。ポリマー中への低分子の拡散はその分子体積が小
さいものの方が速いため、分子体積の小さな方のモノマ
ーMb2は分子体積の大きな方のモノマーMb1よりも
予備成型体の内部に速く侵入するから、Mb1単独を使
用する場合に比べて屈折率勾配が早期に形成される。か
つ、分子体積の小さなモノマーMb2が速く予備成型体
内に侵入することから予備成型体の膨潤とともに注入し
たMbのMb1/Mb2比は次第に大きくなり、Mbの
屈折率も次第に大きくなる。このように予備成型体の膨
潤とMb1の濃縮が次第に進むことで連続的な屈折率勾
配が形成される。初めに注入されるMbのMb1/Mb
2比は所望する屈折率勾配を考慮して決める。
【0041】前記の屈折率と分子体積の大小関係も含め
て、各種の大小関係の場合にどの様な屈折率勾配が形成
されるかの例を下に例示した。形成される屈折率勾配は
MbのMb1/Mb2比および大小の差の大きさによっ
て変わってくるが、Na,Nb1,Nb2間の差が等し
く、Mb1/Mb2=50である場合に期待される場合
を示した。ただし、屈折率においてNa=Nb1=Nb
2の場合は意味がないので除外する。
て、各種の大小関係の場合にどの様な屈折率勾配が形成
されるかの例を下に例示した。形成される屈折率勾配は
MbのMb1/Mb2比および大小の差の大きさによっ
て変わってくるが、Na,Nb1,Nb2間の差が等し
く、Mb1/Mb2=50である場合に期待される場合
を示した。ただし、屈折率においてNa=Nb1=Nb
2の場合は意味がないので除外する。
【0042】 1 Na≧Nb1≧Nb2 Vb1≧Vb2 2 Na≧Nb1≧Nb2 Vb1≦Vb2 3 Nb1≧Na≧Nb2 Vb1≧Vb2 4 Nb1≧Na≧Nb2 Vb1≦Vb2 5 Nb1≧Nb2≧Na Vb1≧Vb2 6 Nb1≧Nb2≧Na Vb1≦Vb2 図10には断面形状が平たい円錐台状(半径方向にみて
楔状)の予備成型体に同様の形状の間隙に混合モノマー
組成物を注入した場合に形成されるであろう屈折率勾配
を図示した。
楔状)の予備成型体に同様の形状の間隙に混合モノマー
組成物を注入した場合に形成されるであろう屈折率勾配
を図示した。
【0043】図の2と5の場合に屈折率の極大あるいは
極小を持たない連続的に変化する屈折率勾配を形成する
ことができる。レンズの球面収差補正あるいは多重焦点
レンズの形成にはこの組合せが好ましいが、極大あるい
は極小を持つ屈折率勾配が必要とされるレンズにおいて
は2、5以外の屈折率、分子体積の組合わせを用いるこ
とができる。
極小を持たない連続的に変化する屈折率勾配を形成する
ことができる。レンズの球面収差補正あるいは多重焦点
レンズの形成にはこの組合せが好ましいが、極大あるい
は極小を持つ屈折率勾配が必要とされるレンズにおいて
は2、5以外の屈折率、分子体積の組合わせを用いるこ
とができる。
【0044】またモノマーMbとして重合性炭素−炭素
2重結合を1個有するモノマーに非重合性有機化合物を
最大900重量%まで混合したものも使用することがで
きる。非重合性有機化合物を使用する場合には、前記混
合モノマー組成物の場合と同様に考えることができる。
つまり、前記したMb1あるいはMb2を非重合性有機
化合物で置換した場合を考えればよい。さらに非重合性
有機化合物の溶解性パラメーターδs(Solubility Para
meter)とモノマー組成物Maから生成するポリマーの溶
解性パラメーターδaとの差、およびδsとMbから生成
するポリマーの溶解性パラメーターδbの差が共に5(c
al/cm3)1/2未満であることが、最終のレンズのヘーズ
を小さくするために好ましい。
2重結合を1個有するモノマーに非重合性有機化合物を
最大900重量%まで混合したものも使用することがで
きる。非重合性有機化合物を使用する場合には、前記混
合モノマー組成物の場合と同様に考えることができる。
つまり、前記したMb1あるいはMb2を非重合性有機
化合物で置換した場合を考えればよい。さらに非重合性
有機化合物の溶解性パラメーターδs(Solubility Para
meter)とモノマー組成物Maから生成するポリマーの溶
解性パラメーターδaとの差、およびδsとMbから生成
するポリマーの溶解性パラメーターδbの差が共に5(c
al/cm3)1/2未満であることが、最終のレンズのヘーズ
を小さくするために好ましい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、モノマーの拡散工程に
長時間を要することなく、また取扱困難なゲル状物質を
使用することもなく、眼鏡用レンズに適用可能な大きさ
を有する領域に容易に屈折率勾配が形成された成形体を
製造することができる。
長時間を要することなく、また取扱困難なゲル状物質を
使用することもなく、眼鏡用レンズに適用可能な大きさ
を有する領域に容易に屈折率勾配が形成された成形体を
製造することができる。
【0046】さらに眼鏡用レンズにおいては、小レンズ
部分の突起がない一定の曲率半径を有する多重焦点レン
ズを簡単に製造することができ、また、球面レンズ特有
の球面収差を補正する場合においても、非球面形状のレ
ンズ型を使用することなく、従来のレンズ型を使用する
ことができるので簡単に製造することができる。
部分の突起がない一定の曲率半径を有する多重焦点レン
ズを簡単に製造することができ、また、球面レンズ特有
の球面収差を補正する場合においても、非球面形状のレ
ンズ型を使用することなく、従来のレンズ型を使用する
ことができるので簡単に製造することができる。
【0047】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0048】実施例1 半径37mmの円形平板ガラス型と凸面側が曲率半径2
00mmの球面ガラス型のそれぞれの円周部を、中心部
の間隙が1.3mmとなるように、ガスケットで封じ
る。平板ガラス型表面、球面ガラス型表面とガスケット
で構成されるモールド中にメチルメタクリレート(ポリ
マーの屈折率:n=1.490)100重量部とエチレ
ングリコールジメタクリレート0.1重量部、ベンゾイ
ルパーオキシド0.08重量部からなる重合性組成物を
注入した後、70℃に保ったエアーオーブン中に95分
間保持し、組成物を硬化させ一方面が平面で他方面が凹
形状で中心部の厚みが1.3mmの予備成形体(屈折
率:1.490)を作製する。オーブンから取り出した
モールドは氷水中で20分間冷却し、球面ガラス型を取
り除く。次に取り除いたガラス型の代わりに円形平板ガ
ラス型をその周辺部が予備成形体の周辺部と接触するよ
うにガスケットに装着する。予備成形体と平板ガラス型
との間に生じた空隙部分にベンジルメタクリレート(ポ
リマーの屈折率:n=1.568)100部とベンゾイ
ルパーオキシド0.3部からなる重合性組成物を注入し
た後、50℃に保ったエアーオーブン中に12時間保持
し、予備成形体へのベンジルメタクリレートの拡散侵入
と重合反応を行わせる。次にエアーオーブンの温度を1
00℃に上げ、6時間保持し、未反応モノマーの重合を
進める。その後、モールドを氷水中で冷却してガラス型
とガスケットを取り外すと半径37mm、厚さが9mm
の平板状プラスチックレンズが得られた。
00mmの球面ガラス型のそれぞれの円周部を、中心部
の間隙が1.3mmとなるように、ガスケットで封じ
る。平板ガラス型表面、球面ガラス型表面とガスケット
で構成されるモールド中にメチルメタクリレート(ポリ
マーの屈折率:n=1.490)100重量部とエチレ
ングリコールジメタクリレート0.1重量部、ベンゾイ
ルパーオキシド0.08重量部からなる重合性組成物を
注入した後、70℃に保ったエアーオーブン中に95分
間保持し、組成物を硬化させ一方面が平面で他方面が凹
形状で中心部の厚みが1.3mmの予備成形体(屈折
率:1.490)を作製する。オーブンから取り出した
モールドは氷水中で20分間冷却し、球面ガラス型を取
り除く。次に取り除いたガラス型の代わりに円形平板ガ
ラス型をその周辺部が予備成形体の周辺部と接触するよ
うにガスケットに装着する。予備成形体と平板ガラス型
との間に生じた空隙部分にベンジルメタクリレート(ポ
リマーの屈折率:n=1.568)100部とベンゾイ
ルパーオキシド0.3部からなる重合性組成物を注入し
た後、50℃に保ったエアーオーブン中に12時間保持
し、予備成形体へのベンジルメタクリレートの拡散侵入
と重合反応を行わせる。次にエアーオーブンの温度を1
00℃に上げ、6時間保持し、未反応モノマーの重合を
進める。その後、モールドを氷水中で冷却してガラス型
とガスケットを取り外すと半径37mm、厚さが9mm
の平板状プラスチックレンズが得られた。
【0049】作製したレンズから切削研磨により厚み方
向の中央部分を切り出して厚さ2mmの試験片を作製
し、カールツァイス・イエナ社製インターファコを使用
してシャリング干渉法によって屈折率勾配を測定した。
その結果を図11に示す。横軸はレンズ中心からレンズ
周辺方向に向かう半径方向距離を示し、縦軸はレンズ中
心の屈折率を基準とした屈折率差を示す。なお、レンズ
はベンジルメタクリレートとメチルメタクリレートの共
重合体であり、中心からレンズ周辺方向に向かってポリ
ベンジルメタクリレートの濃度は次第に減少し、逆にポ
リメチルメタクリレートの濃度は次第に増大することが
たしかめられ、また、レンズの厚み方向には屈折率勾配
は殆ど生じておらず、空隙部分のベンジルメタクリレー
トはほぼ全量、予備成形体の内部に拡散浸入しているこ
とが確かめられた。
向の中央部分を切り出して厚さ2mmの試験片を作製
し、カールツァイス・イエナ社製インターファコを使用
してシャリング干渉法によって屈折率勾配を測定した。
その結果を図11に示す。横軸はレンズ中心からレンズ
周辺方向に向かう半径方向距離を示し、縦軸はレンズ中
心の屈折率を基準とした屈折率差を示す。なお、レンズ
はベンジルメタクリレートとメチルメタクリレートの共
重合体であり、中心からレンズ周辺方向に向かってポリ
ベンジルメタクリレートの濃度は次第に減少し、逆にポ
リメチルメタクリレートの濃度は次第に増大することが
たしかめられ、また、レンズの厚み方向には屈折率勾配
は殆ど生じておらず、空隙部分のベンジルメタクリレー
トはほぼ全量、予備成形体の内部に拡散浸入しているこ
とが確かめられた。
【0050】実施例2 半径37mmの円形平板ガラス型と凹面側が200mm
の曲率半径をもつ球面ガラス型を用い、中心部の間隙が
7.7mmとなるようにする以外は実施例1と同様にし
て、凸形状の予備成形体を作製した。次に取り除いたガ
ラス型の代わりに円形平板ガラス型を成形体との間隙が
1.3mmとなるようにガスケットに装着し、以下実施
例1と同様にして半径37mm、厚さが9mmの平板状
プラスチックレンズを得た。
の曲率半径をもつ球面ガラス型を用い、中心部の間隙が
7.7mmとなるようにする以外は実施例1と同様にし
て、凸形状の予備成形体を作製した。次に取り除いたガ
ラス型の代わりに円形平板ガラス型を成形体との間隙が
1.3mmとなるようにガスケットに装着し、以下実施
例1と同様にして半径37mm、厚さが9mmの平板状
プラスチックレンズを得た。
【0051】得られたレンズの屈折率勾配を実施例1と
同様にして測定したところ、図12に示す屈折率勾配が
得られた。
同様にして測定したところ、図12に示す屈折率勾配が
得られた。
【0052】実施例3 69mmの曲率半径の凹面を有する半径37mmの球面
ガラス型と曲率半径69mmの凸面を有する球面ガラス
型との円周部を中心部の間隙が1.6mmとなるように
ガスケットで封じたモールド中にベンジルメタクリレー
ト(ポリマーの屈折率:n=1.568)100重量部
とエチレングリコールジメタクリレート0.1重量部、
ベンゾイルパーオキシド0.08重量部からなる重合性
組成物を注入した後、70℃に保ったエアーオーブン中
に95分間保持し、組成物を硬化させ、厚さが1.6m
mの両面が球面形状の予備成型体(屈折率:1.56
8)を作製する。オーブンから取り出したモールドは氷
水中で20分間冷却し、両方のガラス型を取り除く。次
に、凹面側が曲率半径117.6mmの球面ガラス型と
凸面側が曲率半径69mmの球面ガラス型との間に予備
成型体をその凹面が凸面ガラス型と接し予備成型体の凸
面中心部が凹面ガラス型中心部と接するするように挿入
した状態でガスケットを装着する。
ガラス型と曲率半径69mmの凸面を有する球面ガラス
型との円周部を中心部の間隙が1.6mmとなるように
ガスケットで封じたモールド中にベンジルメタクリレー
ト(ポリマーの屈折率:n=1.568)100重量部
とエチレングリコールジメタクリレート0.1重量部、
ベンゾイルパーオキシド0.08重量部からなる重合性
組成物を注入した後、70℃に保ったエアーオーブン中
に95分間保持し、組成物を硬化させ、厚さが1.6m
mの両面が球面形状の予備成型体(屈折率:1.56
8)を作製する。オーブンから取り出したモールドは氷
水中で20分間冷却し、両方のガラス型を取り除く。次
に、凹面側が曲率半径117.6mmの球面ガラス型と
凸面側が曲率半径69mmの球面ガラス型との間に予備
成型体をその凹面が凸面ガラス型と接し予備成型体の凸
面中心部が凹面ガラス型中心部と接するするように挿入
した状態でガスケットを装着する。
【0053】予備成型体と球面ガラス型との間に生じた
空隙部分にメチルメタクリレート(ポリマーの屈折率:
n=1.490)100部とベンゾイルパーオキシド
0.3部からなる重合性組成物を注入した後、50℃に
保ったエアーオーブン中に12時間保持し、予備成型体
へのメチルメタクリレートの拡散侵入と重合反応を行わ
せる。次にエアーオーブンの温度を100℃に上げ、6
時間保持し、未反応モノマーの重合を進める。その後、
モールドを氷水中で冷却してガラス型とガスケットを取
り外すと半径37mm、中心厚が1.6mmの球面プラ
スチックレンズが得られた。
空隙部分にメチルメタクリレート(ポリマーの屈折率:
n=1.490)100部とベンゾイルパーオキシド
0.3部からなる重合性組成物を注入した後、50℃に
保ったエアーオーブン中に12時間保持し、予備成型体
へのメチルメタクリレートの拡散侵入と重合反応を行わ
せる。次にエアーオーブンの温度を100℃に上げ、6
時間保持し、未反応モノマーの重合を進める。その後、
モールドを氷水中で冷却してガラス型とガスケットを取
り外すと半径37mm、中心厚が1.6mmの球面プラ
スチックレンズが得られた。
【0054】屈折率勾配は作製したレンズから切削研磨
により厚さ2mmの試験片を作製し、カールツァイス・
イエナ社製インターファコを使用してシャリング干渉法
によって測定した。その結果を図13のAに示す。横軸
はレンズ中心からの距離を示し、縦軸はレンズ中心の屈
折率を基準とした屈折率差を示す。なお、レンズの厚み
方向には屈折率勾配は殆ど生じておらず、空隙部分のメ
チルメタクリレートはほぼ全量、予備成形体の内部に拡
散浸入していることが確かめられた。
により厚さ2mmの試験片を作製し、カールツァイス・
イエナ社製インターファコを使用してシャリング干渉法
によって測定した。その結果を図13のAに示す。横軸
はレンズ中心からの距離を示し、縦軸はレンズ中心の屈
折率を基準とした屈折率差を示す。なお、レンズの厚み
方向には屈折率勾配は殆ど生じておらず、空隙部分のメ
チルメタクリレートはほぼ全量、予備成形体の内部に拡
散浸入していることが確かめられた。
【0055】また、このレンズの半径方向のレンズ度数
であるジオプターの変化を半径方向に測定すると図14
のAのように変化が少なく、球面収差が小さいことが分
かる。しかし、上記空隙部分にメチルメタクリレート重
合性組成物を注入する代わりに、上記のベンジルメタク
リレート重合性組成物を注入して得た図13のBに示す
均一の屈折率を有するレンズでは図14のBに示したよ
うにレンズ外周に近ずくに従って大きく変化し球面収差
が大きいことを示している。 比較例1 半径37mmの凹面側が曲率半径69mmの球面ガラス
型と凸面側が曲率半径69mmの球面ガラス型の円周部
を中心部の間隙が1.6mmとなるガスケットで封じた
モールド中にベンジルメタクリレート(ポリマーの屈折
率:n=1.568)100重量部とエチレングリコー
ルジメタクリレート0.1重量部、ベンゾイルパーオキ
シド0.1重量部からなる重合性組成物を注入した後、
70℃に保ったエアーオーブン中に95分間保持し、さ
らに100℃に温度を上げて6時間保持して十分に組成
物を硬化させ、厚さが1.6mmの両面が球面形状のプ
ラノレンズを作製する。オーブンから取り出したモール
ドは氷水中で20分間冷却し、両ガラス型を取り除く。
であるジオプターの変化を半径方向に測定すると図14
のAのように変化が少なく、球面収差が小さいことが分
かる。しかし、上記空隙部分にメチルメタクリレート重
合性組成物を注入する代わりに、上記のベンジルメタク
リレート重合性組成物を注入して得た図13のBに示す
均一の屈折率を有するレンズでは図14のBに示したよ
うにレンズ外周に近ずくに従って大きく変化し球面収差
が大きいことを示している。 比較例1 半径37mmの凹面側が曲率半径69mmの球面ガラス
型と凸面側が曲率半径69mmの球面ガラス型の円周部
を中心部の間隙が1.6mmとなるガスケットで封じた
モールド中にベンジルメタクリレート(ポリマーの屈折
率:n=1.568)100重量部とエチレングリコー
ルジメタクリレート0.1重量部、ベンゾイルパーオキ
シド0.1重量部からなる重合性組成物を注入した後、
70℃に保ったエアーオーブン中に95分間保持し、さ
らに100℃に温度を上げて6時間保持して十分に組成
物を硬化させ、厚さが1.6mmの両面が球面形状のプ
ラノレンズを作製する。オーブンから取り出したモール
ドは氷水中で20分間冷却し、両ガラス型を取り除く。
【0056】次に、半径37mmの凹面側が曲率半径1
17.6mmの球面ガラス型と凸面側が曲率半径69m
mの球面ガラス型の円周部を中心部の間隙が1.6mm
となるガスケットで封じたモールド中にメチルメタクリ
レート(ポリマーの屈折率:n=1.490)100重
量部とエチレングリコールジメタクリレート0.1重量
部、ベンゾイルパーオキシド0.1重量部からなる重合
性組成物を注入した後、70℃に保ったエアーオーブン
中に95分間保持し、さらに100℃に温度を上げて6
時間保持して十分に組成物を硬化させ、厚さが1.6m
mの両面が球面形状のレンズを作製する。オーブンから
取り出したモールドは氷水中で20分間冷却し、ガラス
型を取り除く。作製した二つのレンズを同一曲面の凹凸
部分で光学接着剤で接着し、屈折率勾配のないレンズを
作製した。
17.6mmの球面ガラス型と凸面側が曲率半径69m
mの球面ガラス型の円周部を中心部の間隙が1.6mm
となるガスケットで封じたモールド中にメチルメタクリ
レート(ポリマーの屈折率:n=1.490)100重
量部とエチレングリコールジメタクリレート0.1重量
部、ベンゾイルパーオキシド0.1重量部からなる重合
性組成物を注入した後、70℃に保ったエアーオーブン
中に95分間保持し、さらに100℃に温度を上げて6
時間保持して十分に組成物を硬化させ、厚さが1.6m
mの両面が球面形状のレンズを作製する。オーブンから
取り出したモールドは氷水中で20分間冷却し、ガラス
型を取り除く。作製した二つのレンズを同一曲面の凹凸
部分で光学接着剤で接着し、屈折率勾配のないレンズを
作製した。
【0057】このレンズの半径方向のジオプター変化を
半径方向に測定すると図14のCのようにジオプター変
化が大きく、球面収差が大きいことが分かる。
半径方向に測定すると図14のCのようにジオプター変
化が大きく、球面収差が大きいことが分かる。
【0058】実施例4 半径37mmの円形平板ガラス型と凸面側が曲率半径2
00mmの球面ガラス型の円周部を中心部の間隙が1.
3mmとなるガスケットで封じた、モールド中にメチル
メタクリレート(ポリマーの屈折率:n=1.490、
溶解性パラメーターδ:9.5)100重量部とエチレ
ングリコールジメタクリレート0.1重量部、ベンゾイ
ルパーオキシド0.08重量部からなる重合性組成物を
注入した後、70℃に保ったエアーオーブン中に95分
間保持し、組成物を硬化させ片面が凹形状の予備成型体
を作製する。オーブンから取り出したモールドは氷水中
で20分間冷却し、球面ガラス型を取り除く。次に取り
除いたガラス型の代わりに円形平板ガラス型をガスケッ
トに装着する。予備成型体と平板ガラス型との間に生じ
た空隙部分にメチルメタクリレート100部とn−ブチ
ルベンジルフタレート(屈折率:nD=1.534、溶
解性パラメーターδ:9.8)50部、ベンゾイルパー
オキシド0.3部からなる重合性組成物を注入した後、
50℃に保ったエアーオーブン中に12時間保持し、予
備成型体へのn−ブチルベンジルフタレートとメチルメ
タクリレートの拡散侵入と重合反応を行わせる。次にエ
アーオーブンの温度を100℃に上げ、6時間保持し、
未反応モノマーの重合を進める。その後、モールドを氷
水中で冷却してガラス型とガスケットを取り外すと半径
37mm、厚さが9mmの平板状プラスチックレンズが
得られた。
00mmの球面ガラス型の円周部を中心部の間隙が1.
3mmとなるガスケットで封じた、モールド中にメチル
メタクリレート(ポリマーの屈折率:n=1.490、
溶解性パラメーターδ:9.5)100重量部とエチレ
ングリコールジメタクリレート0.1重量部、ベンゾイ
ルパーオキシド0.08重量部からなる重合性組成物を
注入した後、70℃に保ったエアーオーブン中に95分
間保持し、組成物を硬化させ片面が凹形状の予備成型体
を作製する。オーブンから取り出したモールドは氷水中
で20分間冷却し、球面ガラス型を取り除く。次に取り
除いたガラス型の代わりに円形平板ガラス型をガスケッ
トに装着する。予備成型体と平板ガラス型との間に生じ
た空隙部分にメチルメタクリレート100部とn−ブチ
ルベンジルフタレート(屈折率:nD=1.534、溶
解性パラメーターδ:9.8)50部、ベンゾイルパー
オキシド0.3部からなる重合性組成物を注入した後、
50℃に保ったエアーオーブン中に12時間保持し、予
備成型体へのn−ブチルベンジルフタレートとメチルメ
タクリレートの拡散侵入と重合反応を行わせる。次にエ
アーオーブンの温度を100℃に上げ、6時間保持し、
未反応モノマーの重合を進める。その後、モールドを氷
水中で冷却してガラス型とガスケットを取り外すと半径
37mm、厚さが9mmの平板状プラスチックレンズが
得られた。
【0059】屈折率勾配は作製したレンズから切削研磨
により厚さ2mmの試験片を作製し、カールツァイス・
イエナ社製インターファコを使用してシャリング干渉法
によって測定した。その結果を図15に示す。横軸はレ
ンズ中心からの距離を示し、縦軸はレンズ中心の屈折率
を基準とした屈折率差を示す。
により厚さ2mmの試験片を作製し、カールツァイス・
イエナ社製インターファコを使用してシャリング干渉法
によって測定した。その結果を図15に示す。横軸はレ
ンズ中心からの距離を示し、縦軸はレンズ中心の屈折率
を基準とした屈折率差を示す。
【0060】実施例5 予備成型体と平板ガラス型との間の空隙部分に注入する
組成物をメチルメタクリレート100部とブロモベンゼ
ン(屈折率:nD=1.563、溶解性パラメーター
δ:9.9)50部、ベンゾイルパーオキシド0.3部
からなる重合性組成物に変えた以外は実施例1と同様に
して半径37mm、厚さが9mmの平板状プラスチック
レンズを得た。
組成物をメチルメタクリレート100部とブロモベンゼ
ン(屈折率:nD=1.563、溶解性パラメーター
δ:9.9)50部、ベンゾイルパーオキシド0.3部
からなる重合性組成物に変えた以外は実施例1と同様に
して半径37mm、厚さが9mmの平板状プラスチック
レンズを得た。
【0061】得られたレンズの屈折率勾配を実施例1と
同様にして測定したところ、図16に示す屈折率勾配が
得られた。
同様にして測定したところ、図16に示す屈折率勾配が
得られた。
【図1】本発明の1実施例の1工程を示す断面図
【図2】本発明の1実施例の図1の次の工程を示す断面
図
図
【図3】本発明の他の実施例の1工程を示す断面図
【図4】本発明の他の実施例の図3の次の工程を示す断
面図
面図
【図5】本発明の実施例の図3によって作られた多重焦
点の眼鏡用レンズを示す断面図
点の眼鏡用レンズを示す断面図
【図6】本発明の実施例の他の実施例を示す断面図
【図7】本発明の実施例の他の実施例を示す断面図
【図8】本発明の1実施例で得られたレンズの内部の屈
折率の分布を示すグラフ
折率の分布を示すグラフ
【図9】本発明の1実施例で得られたレンズの半径方向
のレンズ度数の分布を示すグラフ
のレンズ度数の分布を示すグラフ
【図10】本発明の他の実施例で得られたレンズの内部
の屈折率の分布を示すグラフ
の屈折率の分布を示すグラフ
【図11】本発明の他の実施例で得られたレンズの内部
の屈折率の分布を示すグラフ
の屈折率の分布を示すグラフ
【図12】本発明の更に異なる実施例で得られたレンズ
の内部の屈折率の分布を示すグラフ
の内部の屈折率の分布を示すグラフ
【図13】本発明の更に異なる実施例で得られたレンズ
の内部の屈折率の分布を示すグラフ
の内部の屈折率の分布を示すグラフ
【図14】本発明の他の実施例で得られたレンズの半径
方向のレンズ度数の分布を示すグラフ
方向のレンズ度数の分布を示すグラフ
【図15】本発明の1実施例で得られたレンズの内部の
屈折率の分布を示すグラフ
屈折率の分布を示すグラフ
【図16】本発明の1実施例で得られたレンズの内部の
屈折率の分布を示すグラフ
屈折率の分布を示すグラフ
1、2−−第一の成形型 4−−レンズ予備成形体 6−−第二の成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二瓶 栄輔 川崎市中原区下小田中6−15−29 グリー ンキャピタル205 (72)発明者 石塚 聡 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本 板硝子株式会社内 (72)発明者 栢木 久往 大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本 板硝子株式会社内 (72)発明者 松浦 秀昭 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 横尾 和宏 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)第一の成形型を用いて、屈折率N
aを有するポリマーPaのレンズ予備成形体を形成する
工程、(b)第二の成形型および前記予備成形体を、予
備成形体の少なくとも一部分の表面とそれに対向させた
前記第二の成形型との間に所定の空隙を生じるように、
配置する工程、(c)前記屈折率Naとは異なる屈折率
Nbを有するポリマーPbを生成することができるモノ
マーMbを前記空隙に充填する工程、および(d)前記
空隙部分内のモノマーMbを前記成形体の中に拡散侵入
させ、その後にまたはそれと同時にモノマーMbを重合
させる工程、を含む、屈折率勾配を有するプラスチック
レンズの製造方法。 - 【請求項2】 前記ポリマーPaは(1)熱可塑性ポリ
マー、(2)重合性炭素−炭素2重結合を1個有するモ
ノマーを重合したもの、(3)重合性炭素−炭素2重結
合を1個有するモノマーに重合性炭素−炭素2重結合を
少なくとも2個有するモノマーを最大10重量%まで混
合したものを重合したもの、又は(4)重合性炭素−炭
素2重結合を1個有するモノマーに非重合性有機化合物
を最大900重量%まで混合したものを重合したもので
ある請求項1記載のプラスチックレンズの製造方法。 - 【請求項3】 前記第一の成形型および第二の成形型と
して、それぞれ球面曲面を有するものを使用する請求項
1記載のプラスチックレンズの製造方法。 - 【請求項4】 前記モノマーMbは、そのポリマーPb
が有する屈折率NbがポリマーPaが有する屈折率Na
と少なくとも0.005異なるものである請求項1記載
のプラスチックレンズの製造方法。 - 【請求項5】 前記モノマーMbは、モノマーMb1に
非重合性有機化合物を最大900重量%まで混合したも
のからなるものである請求項1記載のプラスチックレン
ズの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8921692A JPH05288901A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 屈折率勾配を有するプラスチックレンズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8921692A JPH05288901A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 屈折率勾配を有するプラスチックレンズの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05288901A true JPH05288901A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=13964529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8921692A Pending JPH05288901A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 屈折率勾配を有するプラスチックレンズの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05288901A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011227466A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-10 | Canon Inc | レンズ及びレンズの製造方法 |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP8921692A patent/JPH05288901A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011227466A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-10 | Canon Inc | レンズ及びレンズの製造方法 |
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