JPH0528978U - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JPH0528978U
JPH0528978U JP7799891U JP7799891U JPH0528978U JP H0528978 U JPH0528978 U JP H0528978U JP 7799891 U JP7799891 U JP 7799891U JP 7799891 U JP7799891 U JP 7799891U JP H0528978 U JPH0528978 U JP H0528978U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】送信信号のパルス幅時間を切り換えるための選
択コード伝送用ライン(ケーブル)を不要として、任意
のパルス幅を有する送信信号を発生させ、且つ任意のタ
イミングで送信信号のパルス幅を切り換えられるように
する。 【構成】送信信号のパルス幅にほぼ比例するパルス幅を
有するトリガ信号を発生させるトリガ信号発生部31を
指示部20に設け、トリガ信号のパルス幅にほぼ比例す
るパルス幅を有する送信信号を発生する送信信号発生部
22および送信信号のパルス幅だけパルス電波を持続さ
せる送信回路部23を空中線部21に設ける。 【効果】トリガ信号のパルス幅によって送信信号のパル
ス幅を設定することができるため、任意のパルス幅を有
する送信信号を発生させることができ、任意のタイミン
グで送信信号のパルス幅を切り換えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パルス電波の送受波によって物標を探知するレーダ装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
レーダ装置は、一般に、パルス電波の送受波を行う空中線部と探知信号の映像 表示および各種操作を行う指示部とから構成されている。空中線部には、パルス 電波の送受波を行うアンテナ、アンテナの回転制御を行うアンテナ駆動部、指示 部からトリガ信号を受けてパルス電波を発生する送信回路、受信信号を中間周波 信号に変換する中間周波変換回路などが設けられている。一方、指示部には、空 中線部に対しトリガ信号を与えるトリガ信号発生回路、空中線部から中間周波信 号を受けて所定の信号処理を行い探知映像を表示する回路、などが設けられてい る。
【0003】 ところで、レーダ装置の1つの性能として距離分解能が挙げられる。距離分解 能は送信信号のパルス幅とCRT上の輝点の大きさにより決まる。送信信号のパ ルス幅と距離分解能との関係を模式的に図14に示す。図14において(A)は 送信信号のパルス幅が長い例、(B)は短い例である。送信信号のパルス幅(発 射波の持続時間)が、識別しようとすべき2つの物標間の距離を電波が進む時間 を超える幅であれば、図14(A)に示すように、物標1からの反射波が継続し ている間に物標2からの反射波が帰来するため、2つの反射波が重なり、図の右 側に示すように判別不能となる。これに対し、図14(B)に示すように、送信 信号のパルス幅が、2つの物標間を電波が進む時間より短ければ、2つの物標の 判別が可能となる。したがって、一般には送信信号のパルス幅を短くするほど距 離分解能が高まるが、送信信号のパルス幅を短くするほど受信機の受信周波数の 帯域幅が広くなり、信号を忠実に受信するためには、受信機の帯域幅が充分広く なけれはならない。一方、受信機の通過帯域幅を広くすれば、それに伴い雑音も 増大するため、S/N比が低下して探知能力がおちる。さらに、送信信号のパル ス幅を短くするほど距離方向の映像表示幅が短くなり、いわゆる管面感度が低下 し、物標の視認上の検出率が低下する。このようなことから、探知レンジに応じ て送信信号のパルス幅(以下送信パルス幅という。)が切り替わるようにしてい る。また、周囲の状況や探知対象に応じて観測者が最適な探知活動を行えるよう に、あらかじめ定められている幾種類かの送信パルス幅の中から1つを選択でき るように構成している。
【0004】 ここで従来のレーダ装置における空中線部内の送信部の構成を図15に示す。
【0005】 図15においてパルス成形回路2はコイルとコンデンサで構成される疑似伝送線 路を用いたライン形パルス変調器、Lはチャージングチョーク、Ry1,Ry2 ,Ry3はパルス成形回路の定数を切り換えるリレー接点である。SWはSCR (サイリスタ)などのスイッチ素子であり、トリガ信号の入力時にオンする。高 圧回路3から発生される高電圧は、チャージングチョークおよびリレー接点を通 ってパルス成形回路2内のコンデンサを充電する。a点の電位は、パルス成形回 路2内のコンデンサCとチャージングコイルの直列回路に流れる電流により上昇 し、ほぼ最高電圧に達したとき、トリガ信号を与えてSWをオンすれば、パルス 成形回路2内のコンデンサの電荷がスイッチ素子SWを通って一挙に放電する。
【0006】 これにより、パルストランスPTの二次側に高電圧が発生し、これがマグネトロ ン1に印加される。前記放電に要する時間はパルス成形回路2内のコイルとコン デンサにより定まり、これが送信信号のパルス幅になる。したがってリレー接点 Ry1〜Ry3を選択することによって送信パルス幅が切り換わる。
【0007】 図15に示した送信部は空中線部内に設けられているため、指示部側から送信 パルス幅を切り換えるための送信パルス幅選択コード信号を伝送している。この 選択コードの伝送用に、通常2本または3本のライン(ケーブル)を用いている 。2本のラインを使用すれば4種類の送信パルス幅の中から1つを選択すること ができ、3本のラインを使用すれば8種類の送信パルス幅の中から1つを選択す ることができる。
【0008】 このように、あらかじめ定めた数種類の送信パルス幅を発生する変調器を送信 部に設けておき、指示部側で使用するレンジ(表示距離範囲)に応じて、送信パ ルス幅を切り換えている。また、レンジと送信パルス幅を1対1に対応させるだ けでは最適なレーダ映像を得るのに困難な場合もあるので、1つのレンジに対し 2,3種類の送信パルス幅を選択できるようにも構成している。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のレーダ装置では、あらかじめ設けた複数の送信パルス幅の中 から一つを選択しなければならないため、送信パルス幅の種類を増やそうとすれ ば、空中線部内の送信部のハードウエアが複雑化し、しかも指示部と空中線部間 の接続ケーブル本数も増大するという問題があった。
【0010】 そこで、アナログ値で伝送する方法、周波数値で伝送する方法、あるいはディ ジタル的な通信方法などによって、送信パルス幅の情報を1本のケーブルで伝送 する方法も考えられるが、これらのいずれの方法であっても、指示部側および空 中線部側において、送信パルス幅情報を伝送するための回路が複雑化する。
【0011】 それゆえこの考案の目的は、空中線部側および指示部側の回路構成を複雑化せ ず、極めて多種類の送信パルス幅を設定できるようにして、レンジや周囲の条件 および探知目的などに応じて、常に最適な送信パルス幅とすることのできるレー ダ装置を提供することにある。
【0012】 また、従来のレーダ装置においては、パルス成形回路の時定数を切り換えるこ とによって送信パルス幅を選択するものであるため、パルス電波送信中に切り換 えることはできず、送信パルス幅の切換時には、送信を一時中断しなければなら ない。その間もアンテナは回転を続けているため、送信中断時の映像が途切れて 、一定時間一定範囲内のレーダ映像が消失する。仮に、送信中に送信パルス幅の 切り替えを行えば、送信パルス幅の上限をはるかに超える時間にわたってマグネ トロンが駆動されることになり、その過電流によりリミッターが作動して電源が 遮断され、その保護動作状態を解除しないかぎりレーダ探知不能となる。しかも 、マグネトロンなどにダメージを与えることになる。
【0013】 それゆえこの考案の他の目的は、パルス電波の送信を一時中断することなく、 送信パルス幅を切り替えられるようにして、前述の問題を解消したレーダ装置を 提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この考案の請求項1に係るレーダ装置は、送信信号のパルス幅を設定する送信 信号パルス幅設定手段と、設定された送信信号のパルス幅にほぼ比例するパルス 幅を有するトリガ信号を生成するトリガ信号生成手段と、空中線部からのレーダ 信号を受信する受信手段およびレーダ信号を映像表示する表示手段を備えた指示 部と、 トリガ信号のパルス幅時間を第1のクロック信号でカウントする第1のカウン ト手段と、第1のカウント手段のカウント終了後、第1のカウント手段によるカ ウント値と同数を第2のクロック信号でカウントする第2のカウント手段と、第 1のカウント手段によるカウント終了タイミングまたは第2のカウント手段によ るカウント開始タイミングでセットされ、第2のカウント手段によるカウント終 了タイミングでリセットされるフリップフロップと、このフリップフロップのセ ット状態でスイッチ素子をオンさせるスイッチ制御回路と、前記スイッチ素子の オン/オフにより電波の出力/停止制御を行うパルス電波生成回路および生成さ れたパルス電波を発射するアンテナを備えた空中線部、 からなる。
【0015】 また、請求項2に係るレーダ装置は、送信信号のパルス幅を設定する送信信号 パルス幅設定手段と、設定された送信信号のパルス幅にほぼ比例するパルス幅を 有するトリガ信号を生成するトリガ信号生成手段と、空中線部からのレーダ信号 を受信する受信手段およびレーダ信号を映像表示する表示手段を備えた指示部と 、 トリガ信号の持続時間中、コンデンサに電荷を蓄積する充電回路と、トリガ信 号の終了タイミングで起動し、前記コンデンサの充電電荷の放電時間にほぼ等し いパルス幅を有する矩形波信号を発生する矩形波信号発生回路と、前記矩形波信 号の持続時間中にスイッチ素子をオンさせるスイッチ制御回路と、前記スイッチ 素子のオン/オフにより電波の出力/停止制御を行うパルス電波生成回路および 生成されたパルス電波を発射するアンテナを備えた空中線部、 からなる。
【0016】
【作用】
請求項1記載のレーダ装置は、空中線部と指示部とからなり、指示部において 送信信号パルス幅設定手段は、送信信号のパルス幅を設定し、トリガ信号生成手 段は、設定された送信信号のパルス幅にほぼ比例するパルス幅を有するトリガ信 号を生成する。そして受信手段は、空中線部からのレーダ信号を受信し、表示手 段がそのレーダ信号を映像表示する。一方、空中線部において第1のカウント手 段は、トリガ信号のパルス幅時間を第1のクロック信号でカウントし、第2のカ ウント手段は、第1のカウント手段のカウント終了後、第1のカウント手段によ るカウント値と同数を第2のクロック信号でカウントする。フリップフロップは 第1のカウント手段によるカウント終了タイミングまたは第2のカウント手段に よるカウント開始タイミングでセットされ、第2のカウント手段によるカウント 終了タイミングでリセットされる。そして、スイッチ制御回路はフリップフロッ プのセット状態でスイッチ素子をオンさせ、パルス電波生成回路は、スイッチ素 子のオン/オフにより電波の出力/停止制御を行い、アンテナは生成されたパル ス電波を発射する。
【0017】 以上の作用により、送信信号のパルス幅にほぼ比例するパルス幅を有するトリ ガ信号を、指示部から空中線部に与えることによって、空中線部では、与えられ たトリガ信号のパルス幅にほぼ比例する期間だけスイッチ素子がオンして、その 期間中パルス電波を発射する。このように、送信信号のパルス幅はスイッチ素子 のオン期間により定まり、しかも、従来のように、トリガ信号の発生タイミング とは別に送信パルス幅の時間情報を与えるのではなく、トリガ信号のパルス幅時 間によって送信パルス幅を制御するようになるので、任意のタイミングで送信パ ルス幅を切り替えることができ、レーダ映像の消失もなくなる。なお、送信信号 のパルス幅は最大でも1.2μsと短いため、仮に送信信号を直接指示部側から 空中線部側へ伝送したとしても、ケーブルの抵抗成分および容量成分の存在によ って、矩形波信号を精度良く伝送することは困難である。
【0018】 この考案の請求項2記載のレーダ装置において、指示部側の作用は請求項1記 載のレーダ装置における指示部側と同様であり、送信信号のパルス幅にほぼ比例 するパルス幅を有するトリガ信号を空中線部へ与え、空中線部からのレーダ信号 を受信するとともに映像表示する。空中線部は、請求項1記載のレーダ装置と異 なり、指示部側から与えられたトリガ信号のパルス幅時間をコンデンサの電荷と して蓄積し、その放電時間にほぼ等しい送信パルス幅を形成する。すなわち空中 線部側の充電回路は、トリガ信号の持続時間中、コンデンサに電荷を蓄積し、矩 形波信号発生回路は、トリガ信号の終了タイミングで起動し、コンデンサの充電 電荷の放電時間にほぼ等しいパルス幅を有する矩形波信号を発生する。そしてス イッチ制御回路は、矩形波信号の持続時間だけスイッチ素子をオンさせる。さら に、パルス電波生成回路はスイッチ素子のオン期間中にアンテナからパルス電波 を発射させる。
【0019】
【実施例】
この考案の実施例であるレーダ装置の全体の構成をブロック図として図1に示 す。図1において20は指示部、21は空中線部である。指示部20には、空中 線部21に対し、トリガ信号を与えるトリガ信号発生部31、空中線部からのレ ーダ信号を受信するための増幅回路27、検波回路28、受信信号をディジタル データに変換するA/D変換機29およびそのディジタルデータを一時記憶する メモリ30などを備えている。空中線部21には、トリガ信号発生部31からト リガ信号を受けて送信信号を発生する送信信号発生部22、送信信号からパルス 電波を発生する送信回路部23、サーキュレータ24、アンテナ25および受信 信号を中間周波信号に変換する中間周波変換部26などを備えている。
【0020】 図1に示した送信信号発生部22および送信回路部23の具体的な構成をブロ ック図として図2に示す。図2において第1発振器6は第1カウンタ7に対し、 第1のクロック信号を与える。第2発振器11は第2カウンタ10に対し、第2 のクロック信号を与える。第1カウンタ7は入力されるトリガ信号が“L”レベ ルである期間第1のクロック信号をカウントする。ラッチ回路8はトリガ信号の 立ち上がりタイミングで第1カウンタ7の内容をラッチする。反転回路9はラッ チ回路8の内容をビット反転する。遅延回路12はトリガ信号を一定時間遅延さ せる。第2カウンタ10は遅延回路12から出力される遅延トリガ信号の立ち上 がりタイミングで反転回路9の出力をロードする。また、第2カウンタ10は反 転回路9からデータをロードした後、第2発振器11から出力される第2のクロ ック信号をカウントする。そして、キャリーが出れば、そのキャリー信号をD型 フリップフロップ5および第1カウンタ7に対しそれぞれリセット信号として与 える。このリセット信号により第1カウンタ7はリセットされる。D型フリップ フロップ5はトリガ信号の立ち上がりタイミングでQ出力が“H”となり、第2 カウンタ10のキャリー信号によりリセットされQ出力が“L”となる。駆動回 路4はD型フリップフロップ5のQ出力の状態に応じてスイッチ素子13をオン /オフ制御する。スイッチ素子13は高耐圧のFETからなり、D型フリップフ ロップ5のQ出力が“H”のとき導通し、パルストランスPTの一次側を通電し 、D型フリップフロップ5のQ出力が“L”のとき遮断する。スイッチ素子13 の導通によって、パルストランスPTの二次側に昇圧された高電圧が発生し、こ れがマグネトロン1に印加される。したがって、マグネトロン1はD型フリップ フロップ5のQ端子から出力される送信信号のパルス幅に相当する時間だけ持続 するパルス電波を出力する。
【0021】 図2に示した各部の状態を波形図として図3に示す。このように、toでトリ ガ信号が立ち下がり、その直後から第1カウンタがカウントアップを開始する( 図3では第1カウンタのカウント値をアナログレベルとして表している。)。ト リガ信号の立ち上がりタイミングt1でフリップフロップがセットされ、同時に ラッチ回路は第1カウンタの内容をラッチする。遅延回路から出力される遅延ト リガ信号の立ち上がりタイミングt2で第2カウンタはラッチ回路の反転出力を ロードするとともに、その値からカウントを開始する。タイミングt3で第2カ ウンタからキャリーが出れば、第1カウンタがリセットされるとともにフリップ フロップがリセットされる。
【0022】 図2に示した反転回路9は第1カウンタ7によりカウントされた値の補数をと り、第2カウンタはその補数変換された値をキャリーがでるまでカウントアップ する。したがって第2カウンタ10は第1カウンタ7がカウントした値と同じ数 だけカウントを行う。したがって図3に示したto〜t1の時間に対するt2〜 t3の時間比は、第1のクロック信号に対する第2のクロック信号の周波数比に 相当する。ここで、第1発振器6の発生する第1クロック信号の周波数は、トリ ガ信号のパルス幅の最大値をDmaxとし、第1カウンタ7のビット数を8とす れば、第1クロック信号周波数=256/(Dmax)で表される。一方、第2 発振器11の発生する第2クロック信号の周波数は、送信信号のパルス幅の最大 値をPmax、最小値をPminとし、第2カウンタ10のビット数を8とすれ ば、第2クロック信号周波数=256/(Pmax−Pmin)で表される。こ こでPminは遅延回路12による遅延時間に相当する。したがってたとえば指 示部と空中線部間のケーブル長が長くなって、トリガ信号の実効的な“L”レベ ル期間が短くなった場合でも、送信パルス幅の最小幅Pminは保証される。
【0023】 以上のように構成した送信信号発生部および送信回路部を空中線部内に設けた ことにより、指示部側では、発生すべき送信信号のパルス幅にほぼ比例するパル ス幅を有するトリガ信号を空中線部へ与えればよい。ここで、指示部から空中線 部へ与えるトリガ信号と発生される送信信号の関係を波形図として図4に示す。
【0024】 図4においてDはトリガ信号、Pは送信信号である。このように、トリガ信号の パルス幅と送信信号のパルス幅は(送信パルス幅の保証最小幅Pmin成分を除 いて)比例する。
【0025】 次に、図1に示した送信信号発生部22の他の構成例を図5に示す。図5にお いてSWはトリガ信号が“L”レベルのとき導通し、“H”レベルのとき遮断す るスイッチ素子であり、このスイッチ素子SWの導通状態で抵抗R1およびコン デンサC1によりCR充電回路を構成する。また、抵抗R2はコンデンサC1の 充電電荷を放電する放電用抵抗である。14はコンパレータであり、a点の電位 を基準電圧Vrを基準にして、a点の電位>Vrのとき出力bを“H”レベルに する。ANDゲート15はコンパレータの出力bとトリガ信号の双方が“H”レ ベルのとき出力cを“H”レベルとする。
【0026】 図6は図5の各部の波形図である。toのタイミングでトリガ信号が立ち下が れば、スイッチ素子SWは導通して、電流I1の経路でコンデンサC1に電荷が 充電され、a点の電位が上昇する。a点の電位が基準電圧Vrを超えたときコン パレータの出力bは“H”レベルに反転する。その後、t2のタイミングでトリ ガ信号が立ち上がればANDゲート15の出力cが“H”レベルとなり、同時に スイッチ素子SWは遮断して、電流I2の経路でコンデンサC1の電荷が放電さ れ、a点の電位が下降する。a点の電位がVr以下となればコンパレータ14の 出力bが“L”レベルとなってANDゲート15の出力cが“L”レベルとなる 。コンデンサC1に対する充電時定数はほぼC1×R1で定まり、その放電時定 数はC1×R2で定まる。したがってトリガ信号のパルス幅と送信信号のパルス 幅はほぼ抵抗R1とR2の比により定まる。なお、図5に示したコンパレータ1 4の代わりにシュミット回路のバッファなどを用いることもできる。
【0027】 次に、図1に示した指示部側のトリガ信号発生部31の構成例をブロック図と して図7に示す。図7においてCPU40はROM41にあらかじめ書き込まれ ているプログラムを実行して後述する処理を行い、空中線部へトリガ信号を出力 する。RAM42は各種ワーキングエリアとして用いられる。キーコントローラ 43はキースイッチ44の操作を検出し、CPU40はキーコントローラ43を 介してキーの操作内容を読み取る。I/Oポート45はプリセットカウンタ46 に対しプリセット値をセットする。プリセットカウンタ46は基本トリガ信号の 立ち上がりでカウントを開始し、フルカウントを超えたときキャリー信号を発生 する。D型フリップフロップ47は基本トリガ信号の立ち上がりでセットされ、 プリセットカウンタ46から出力されるキャリー信号によりリセットされる。出 力ドライバー48はフリップフロップ47のQ出力をケーブルを介して空中線部 へ出力する。この構成により、CPU40はI/Oポート45を介してプリセッ トカウンタ46に対するプリセット値を変更することによってトリガ信号のパル ス幅を変える。
【0028】 空中線部へ出力すべきトリガ信号のパルス幅は、図8に示すようにレンジごと に定められている。たとえばn+1通りのレンジの内R2を選択すれば、トリガ 信号のパルス幅データD2を読み出し、これをI/Oポート45へセットする。
【0029】 この事により、データD2に相当するパルス幅のトリガ信号を出力することにな る。後述するようにトリガ信号のパルス幅データDo〜Dnはキー操作によって 可変することができる。
【0030】 図7に示した構成とは異なるトリガ信号発生部の他の構成例を図9および図1 0に示す。図9において、出力ドライバ56はI/Oポート55の出力信号を直 接トリガ信号としてケーブルを介し空中線部へ出力する。CPU50は基本トリ ガ信号を割り込み信号として受け、定められたトリガ信号のパルス幅データに基 づき、そのデータに相当する矩形波信号をI/Oポート55から出力する。また 、図10において67,68,・・・69はそれぞれパルス幅の異なる矩形波信 号を出力するワンショットマルチ回路である。セレクタ66はワンショットマル チ回路67〜69の内いずれか1つに対し基本トリガ信号を与える。CPU60 はI/Oポート65を介してセレクタ66のセレクトデータを与える。この構成 によって、ワンショットマルチ回路67〜69の内いずれか1つを選択すること によって、選択されたワンショットマルチ回路から出力される矩形波信号をトリ ガ信号として出力することができる。
【0031】 図7、図9または図10に示したトリガ信号発生部において基本トリガ信号と 、出力されるトリガ信号の波形図を図11に示す。このように、基本トリガ信号 に同期して、あらかじめ設定されたパルス幅を有するトリガ信号Do〜Dnのい ずれか1つを出力する。
【0032】 次に、図7,図9または図10に示したトリガ信号発生部のCPUの処理手順 をフローチャートとして図12に示す。図12のように、まずキーの読み取りを 行い(n1)、何らかのキー操作があれば、操作されたキーに応じた処理を行う 。レンジ切換キーが操作されたなら、レンジデータをキー操作に応じて切り換え る(n2→n3→n4)。そして、切り換えたレンジデータに対応するトリガ信 号のパルス幅データ(図8参照)を読み出す(n5)。その後、読み出したパル ス幅データに応じてトリガ信号のパルス幅を切り換える(n6)。すなわち図7 の構成ではパルス幅データをI/Oポート45へ出力し、図9の構成では、その パルス幅を有するトリガ信号を直接I/Oポート55から出力し、図10の構成 では、パルス幅データをI/Oポート65へ出力する。操作されたキーが送信パ ルス幅変更キーであれば、キー操作に応じてそのレンジにおけるトリガ信号のパ ルス幅データを変更(更新)する(n7→n8)。たとえば送信パルス幅を広く するキー操作であれば、トリガ信号のパルス幅データを1ステップ増大させ、送 信パルス幅を短縮するキー操作であれば、トリガ信号のパルス幅データを1ステ ップ減少させる。このようにして各レンジごとにトリガ信号のパルス幅データを 任意に変化させることができ、従来の送信パルス幅では分解できなかったモニタ ー上のエコーが分解できる最適な送信パルス幅に設定することができ、また従来 の送信パルス幅ではエコーが小さすぎて管面感度が低いような場合に、視認性を 高めることができる。図7〜図12に示した構成では、観測点を中心として全周 囲方向について同一の送信パルス幅を適用する例であったが、本願考案の場合、 任意のタイミングで送信パルス幅を変更することが可能であるため、たとえば設 定方位範囲を他の範囲とは異なる送信パルス幅に設定することも可能である。た とえば図13において、探知範囲A1での送信パルス幅を小さくし、探知範囲A 2での送信パルス幅を大きく設定すれば、探知範囲A1では細かく分解されたレ ーダ映像を表示し、探知範囲A2ではコントラストの高いレーダ映像を表示する ことができる。
【0033】 なお、図2に示したレーダは、2つのカウンタ7および10を用いたが、たと えばハードウエア上で単一のカウンタを構成し、トリガ信号のパルス幅時間を第 1のクロック信号でカウントアップし、第2のクロック信号でカウントダウンす るようにして、トリガ信号のパルス幅にほぼ比例したパルス幅を有する送信信号 を作成するようにしてもよい。
【0034】
【考案の効果】
この考案によれば次のような効果を奏する。
【0035】 (1)従来のパルス幅時間情報(選択コード)伝送用の専用ケーブルが不要と なり、装置コストおよび装備コストが抑えられる。
【0036】 (2)送信パルス幅の種類を極めて多数種設けることができ、レーダの使用環 境に応じた最適な送信パルス幅を設定することができる。
【0037】 (3)送信を一時中断することなく送信パルス幅を切り換えることができるた め、探知物標の一時消失がなくなり、物標の観測もれが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例であるレーダ装置の全体のブ
ロック図である。
【図2】図1における送信信号発生部22の構成例を示
すブロック図である。
【図3】図2各部の状態を示す波形図である。
【図4】トリガ信号と送信信号との関係を示す波形図で
ある。
【図5】図1における送信信号発生部22の他の構成例
を示す図である。
【図6】図5各部の波形図である。
【図7】図1におけるトリガ信号発生部31の構成例を
示すブロック図である。
【図8】レンジとトリガ信号のパルス幅データとの関係
を示す図である。
【図9】図1におけるトリガ信号発生部31の他の構成
例を示すブロック図である。
【図10】図1におけるトリガ信号発生部31の他の構
成例を示すブロック図である。
【図11】図7、図9または図10における基本トリガ
信号とトリガ信号の関係を示す波形図である。
【図12】図7、図9または図10におけるCPUの処
理手順を表すフローチャートである。
【図13】探知範囲と送信パルス幅との関係を示す図で
ある。
【図14】送信信号のパルス幅と分解能との関係を示す
図である。
【図15】従来の送信部の構成を示す図である。
【符号の説明】
20−指示部 21−空中線部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号のパルス幅を設定する送信信号
    パルス幅設定手段と、設定された送信信号のパルス幅に
    ほぼ比例するパルス幅を有するトリガ信号を生成するト
    リガ信号生成手段と、空中線部からのレーダ信号を受信
    する受信手段およびレーダ信号を映像表示する表示手段
    を備えた指示部と、 トリガ信号のパルス幅時間を第1のクロック信号でカウ
    ントする第1のカウント手段と、第1のカウント手段の
    カウント終了後、第1のカウント手段によるカウント値
    と同数を第2のクロック信号でカウントする第2のカウ
    ント手段と、第1のカウント手段によるカウント終了タ
    イミングまたは第2のカウント手段によるカウント開始
    タイミングでセットされ、第2のカウント手段によるカ
    ウント終了タイミングでリセットされるフリップフロッ
    プと、このフリップフロップのセット状態でスイッチ素
    子をオンさせるスイッチ制御回路と、前記スイッチ素子
    のオン/オフにより電波の出力/停止制御を行うパルス
    電波生成回路および生成されたパルス電波を発射するア
    ンテナを備えた空中線部、 からなるレーダ装置。
  2. 【請求項2】 送信信号のパルス幅を設定する送信信号
    パルス幅設定手段と、設定された送信信号のパルス幅に
    ほぼ比例するパルス幅を有するトリガ信号を生成するト
    リガ信号生成手段と、空中線部からのレーダ信号を受信
    する受信手段およびレーダ信号を映像表示する表示手段
    を備えた指示部と、 トリガ信号の持続時間中、コンデンサに電荷を蓄積する
    充電回路と、トリガ信号の終了タイミングで起動し、前
    記コンデンサの充電電荷の放電時間にほぼ等しいパルス
    幅を有する矩形波信号を発生する矩形波信号発生回路
    と、前記矩形波信号の持続時間中にスイッチ素子をオン
    させるスイッチ制御回路と、前記スイッチ素子のオン/
    オフにより電波の出力/停止制御を行うパルス電波生成
    回路および生成されたパルス電波を発射するアンテナを
    備えた空中線部、 からなるレーダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078710A (ja) * 2015-09-14 2017-04-27 セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー デジタルエラー報告を行うトリガされるイベントのシグナリング

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