JPH05290882A - 電池の電解液用非水溶媒 - Google Patents
電池の電解液用非水溶媒Info
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- JPH05290882A JPH05290882A JP4085662A JP8566292A JPH05290882A JP H05290882 A JPH05290882 A JP H05290882A JP 4085662 A JP4085662 A JP 4085662A JP 8566292 A JP8566292 A JP 8566292A JP H05290882 A JPH05290882 A JP H05290882A
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Abstract
酸エステルよりもその構造自体が負極で還元されにくい
構造であって、電池の電解液溶媒として要求される他の
物理化学的特性も完全に満足する電池の電解液用非水溶
媒を提供する。 【構成】 次の構造式で表わされ: 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 は一般式Cn H2n+1(n=1 〜4
)で表わされるアルキル基、R4 は水素もしくは一般
式Cn H2n+1(n=1 〜4 )で表わされるアルキル基)か
らなる環状炭酸エステル化合物を、他の非水溶媒と混合
して用いる。
Description
の非水電解液二次電池,あるいはリチウム一次電池など
に用いられる電解液用非水溶媒に関する。
にMnO2 ,V2 O5 ,MoO3 ,V6 O13,Ti
S2 ,MoS2 等の金属酸化物もしくは遷移金属酸化物
あるいは硫化物を用い、負極に金属リチウムあるいはそ
の合金、例えばウッド合金やリチウムアルミニウム合金
を用いた二次電池が公知である。
を達成するために、より高電圧を発生する材料が種々検
討されており、例えば一般式:Lix My O2 (MはC
oまたはNi,x は0.8以下,y はほぼ1)で示され
るイオン導電体で構成される二次電池が特公昭63−5
9507号公報に開示されている。
液をLiBF4 (1M)/プロピレンカーボネートとし
て構成された電池の開路電圧は4V以上にも達する。ま
た実際の作動電圧範囲は3.4〜4.6V程度が可能で
ある。
は、高エネルギー密度電池として、近年めざましい発達
を呈している各種電子機器のための電源として好適であ
り、機器の軽量化,小形化,高機能化を一層促進する。
負極の充放電効率の低さが大きな問題である。正極の充
放電効率についてはサイクル初期に利用率が低下する現
象があるが、やがて充放電効率はほぼ100%近い数字
になる。
チウムで最高97%でありリチウム合金を用いても最高
99%である。このことは正負極の容量が同じであると
すれば、1サイクル当り2〜3%負極容量が低下するこ
とになり、深い深度の充放電を繰返せば数十回のサイク
ル寿命を示すに留まる。
号公報にも述べられているように、充電時に析出するリ
チウムが非常に活性で溶媒を還元してしまい、この結果
リチウムが電気化学的に不活性な化合物に変化するため
であると考えられている。
媒を構成する成分がリチウムと反応してできるリチウム
表面のある種の膜の性状(物理的性状,イオン電導性,
電子電導性等)が、溶媒とリチウムとが反応して還元さ
れる機構、またリチウムの充放電効率に及ぼす溶媒の影
響に密接に関連すると考えられている。
として種々の溶媒が検討されており、その中でもγ−ブ
チロラクトン(略号:γ−BL、以下同じ),エチレン
カーボネート(EC),プロピレンカーボネート(P
C),スルホラン(SL),1,3−ジオキソラン(D
O),1,2−ジメトキシエタン(DME),2−メチ
ルテトラヒドロフラン(2−MeTHF),ジエチルカ
ーボネート(DEC)などが特に有用な溶媒として、単
独またはそれら同士を混合して用いられてきた。
混合溶媒としても非水電解液二次電池用溶媒としてもっ
とも多く用いられているが、充放電を繰返すことにより
負極リチウムと反応して還元生成物を生じ、これが負極
表面上に蓄積して充放電効率低下の一因となる問題点を
残している。
溶媒、特にPCが用いられている。一次電池では充電の
問題を考慮する必要はないが、放電時の活性なリチウム
の存在のために溶媒が還元されて電池の性能劣化を招く
ことが問題となっている。特に高温で放電時間が長期に
亘るような微弱放電を行うと、活性なリチウムと溶媒と
の反応が長期に亘って行われるためこの傾向が顕著とな
り、著しい電池性能の劣化を招くことがあった。
号公報では、リチウムと反応しにくくするための実用的
解決策として、PC,BC等の既知の環状炭酸エステル
あるいはこれらの混合溶媒と他のエステル,エーテル類
とを含む溶媒中に添加剤として炭酸リチウムを添加した
ものを用いている。
含む溶媒はリチウムに反応して炭酸リチウムを生ずる
が、Li2 CO3 はLiを放電できないため負極活物質
であるリチウムが消耗して充放電サイクルが短くなるの
で、これを防ぐためにあらかじめ電解液中にLi2 CO
3 を添加しておくことによって、反応による炭酸リチウ
ムの増加を防止しようとするものである。
うな添加剤を加えたとしても、リチウム二次電池用溶媒
としては未だ充分な特性劣化対策とはなっておらず、溶
媒の還元が原因と考えられるサイクル特性の劣化が認め
られている。このことは、添加剤を添加したとしても、
これら環状炭酸エステル自体の還元されやすさを充分に
改質し得るものでないことを示唆している。
換された構造である。したがって、PCはC4 にただ1
つのメチル基を持つだけであり、O1 −C5 の酸素−炭
素間が開裂しやすいため、還元されやすくなる。またB
Cの場合、前記構造式において、C4 ,C5 にそれぞれ
1つずつメチル基を有し、PCよりやや還元されにくく
なるだけであると本願発明者らは仮定した。
のであって、その目的は、前述のPC等を含む従来から
用いられている環状炭酸エステルよりもその構造自体が
負極で還元されにくい構造であって、電池の電解液溶媒
として要求される他の物理化学的特性も完全に満足する
電池の電解液用非水溶媒を提供することにある。
に、本発明は、次の構造式で表わされ:
)で表わされるアルキル基、R4 は水素もしくは一般
式Cn H2n+1(n=1 〜4 )で表わされるアルキル基)か
らなる環状炭酸エステル化合物を、他の非水溶媒と混合
して用いることを特徴とするものである。
数n は1〜4程度とすることが望ましい。これは、炭素
数をこれ以上増しても還元されやすい性質を抑えること
とはならず、無意味であるとともに、他の物理的特性、
例えば粘度,融点などの点において電解液用溶媒として
不具合が生ずるためである。
CH3 であり、R4 が水素である、4,4,5−トリメ
チル−1,3−ジオキソラン−2−オン、あるいは前記
R1〜R4 が全てCH3 である、4,4,5,5−テト
ラメチル−1,3−ジオキソラン−2−オンを用いるこ
とが好ましい。
の化学反応式によって得られる。
としては、前掲の既知のエステル,エーテル類の内から
選ぶことができるが、負極に還元されにくい特性のみな
らず、前記環状炭酸エステル化合物と混合することによ
り、電池用非水溶媒として全般的に好ましい物理化学的
特性に調整されるものを選ぶことが必要である。
活物質に金属酸化物あるいは硫化物を用い、負極に金属
リチウムあるいはリチウム合金あるいはリチウムイオン
を吸蔵,放出することが可能な炭素質材料を用いた非水
電解液二次電池の電解液用非水溶媒としてのほか、リチ
ウム一次電池の電解液用非水溶媒として用いることがで
きる。
溶媒は、前記構造式におけるC4 に2つ,C5 に1つ以
上のアルキル基を有し、このアルキル基によりO1 −C
5 ,O3 −C4 の酸素−炭素間の開裂が起こりにくい。
したがって、PC,BCより還元されにくい溶媒とな
る。このような非水溶媒を用いたリチウム二次電池の充
放電サイクル特性の向上は、同一条件のPCおよびBC
を用いたものに比べて顕著であることにより実証され
る。また、一次電池では、特に低負荷での長期放電時に
おける電池特性の低下を防止でき、放電容量が増加する
ことにより本発明の非水溶媒を用いることの有用性が実
証される。
発明は以下に述べる実施例のみに限定されるものではな
い。
R2 ,R3 がCH3 であり、R4 が水素である、4,
4,5−トリメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン
を前述の化学反応式にしたがって合成した。このものの
物理性状は、融点56〜60℃で常温で固体であった。
R4 が全てCH3 である、4,4,5,5−テトラメチ
ル−1,3−ジオキソラン−2−オンを前述の化学反応
式にしたがって合成した。このものは融点170〜17
4℃で固体である。
物と従来のPC,BCの還元電位との相違を調べるため
に、それぞれの化合物の分子軌道のLUMO(最低空軌
道)エネルギー(eV)を計算したところ、次のような
結果が得られた。なお、有機化合物の還元電位とLUM
Oエネルギーとの間には相関関係があり、LUMOエネ
ルギーが高い程還元電位が低い、すなわち還元されにく
いことを意味する。
に、本発明の実施例1.,2.による化合物の方がPC
またはBCに比べて大きなLUMOエネルギーを示して
おり、還元されにくい物質であることを示している。ま
た、他の性状も電解液用非水溶媒として好適な値を示し
ている。
例) 次に、実施例1.,2.で得られた溶媒と他の非水溶媒
とを混合した非水電解液と、PC,BCと他の非水溶媒
とを混合した非水電解液とを用いてそれぞれコイン形リ
チウム二次電池(2016タイプ)を組立て、それぞれ
のサイクル特性を調べた。なお、非水電解液の溶媒の配
合は、次に示す従来例と本発明とを含む8種類の組合せ
であり、溶質は全てLiPF6 1mol /lによった。
る。正極として、LiMnO2 と、導電剤としてのカー
ボン粉末と、バインダとしてのテフロン粉末とを重量比
で100:10:40の割合で混合しペレット状に加圧
成形した後熱処理して水分を除去して用いた。負極とし
ては、リチウムアルミニウム合金を用いた。リチウムと
アルミニウムの比率は原子モル比で1:1である。セパ
レータとしては、ポリプロピレン製微孔フィルム(厚さ
0.025mm)を用いた。正極は直径15mm,高さ0.
47mmの円形ペレットであり、負極は直径15.4mm,
高さ0.9mmの円形ペレットである。この電池の公称容
量は20mAh である。
仕様の電池の充放電サイクル特性を調べたところ、図1
の結果を得た。試験条件は充電電流1mA,放電電流は2
mAの定電流充放電とした。放電終止電圧は2.0V,充
電電圧は3.4Vを上限とした。図は、初度の放電容量
を100とした場合の電解液組成の違いによるサイクル
毎の容量の変化を示している。図1に示す結果から明ら
かなように、本発明の非水溶媒を含む電解液を用いた電
池では、サイクル特性が顕著に向上する。また、このこ
とは本発明の溶媒がPC,BCに比べて耐久性を有し、
負極による還元がなされにくいことを示唆するものであ
る。
験) 実施例3.におけるNo.1〜8の非水電解液を用い
て、図2に示すテストセルを組立てた。正極1として、
LiCoO2 と、導電剤としてのカーボン粉末と、バイ
ンダとしてのテフロン粉末とを重量比で100:10:
6の割合で混合し圧延してシート状にし、集電体2とし
てのチタン製ネットに圧着した。また、負極3はピッチ
系炭素繊維を焼成することによって得られる炭素質粉末
と、バインダとしてEPDM(エチレンプロピレンジエ
ンモノマー)を100:7になるよう混合して圧延して
シート状とし、集電体4としてのNiネットに圧着し
た。寸法は、正極,負極ともに10×10mmの正方形
で、正極の厚みは0.25mm,負極の厚みは0.40mm
である。また、電極1,3間の間隔は2mmとした。
負極は7mAh である。正極の理論容量を大きくしてある
のは、最初の充電後、次の放電に関与できるリチウム量
が充電容量よりも減じてしまうからであり、これは最初
の充放電サイクルに限って充電されたリチウムが炭素質
負極中に一定量取り込まれ、次回からは放電できないこ
とによる。
仕様のテストセルの充放電サイクル特性を調べたとこ
ろ、図3の結果を得た。試験条件は充電電流1mA,放電
電流は2mAの定電流充放電とした。放電終止電圧は2.
8V,充電電圧は4.15Vを上限とした。図は、初度
の放電容量を100とした場合の電解液組成の違いによ
るサイクル毎の容量の変化を示している。図3に示す結
果から明らかなように、本発明の非水溶媒を含む電解液
を用いた電池では、サイクル特性が顕著に向上し、実施
例3.と同様の効果を奏することを確認した。
例) 実施例3.におけるNo.1〜8の非水電解液を用い
て、単三形のいわゆるインサイドアウト形リチウム一次
電池を組立てた。
ーボン粉末と、バインダのテフロン粉末とを重量比で1
00:10:40の割合で混合し加圧成形した後熱処理
して水分を除去して用いた。負極としては、リチウムシ
ートを用いた。セパレータとしては、厚さ0.2mmのポ
リプロピレン不織布を用いた。正極は外径13.7mm,
長さ40mm,内径9mmの中空円筒状に形成され、容器兼
用の正極に接続を保つように収容される。負極は厚さ
1.1mm,幅40mm,長さ24mmのリチウムシートを円
筒状にし、セパレータを介して正極の内側に向かい合わ
せて嵌合する。この電池の公称容量は1.9Ahである。
記仕様の一次電池の放電特性を調べたところ、図4の結
果を得た。なお、試験条件は温度60℃、放電電流10
μAであり、前述したように、このような温度条件で低
率の負荷による長期放電を行うと、放電時の活性なリチ
ウムと溶媒とが長期に亘って接触するため、電解液の劣
化が進行し、寿命を縮めているとされている。
から明らかなように、本発明の非水溶媒を含む電解液を
用いた場合には、このような低率放電であっても特性が
顕著に向上する。また、このことは、本発明の溶媒がP
C,BCに比べて耐久性を有し、リチウムと長期に亘っ
て接触しても劣化しにくいことを示唆するものである。
うに、本発明による環状炭酸エステルを電解液の溶媒構
成物質として用いることにより、二次電池においては充
放電サイクル特性を著しく改善することができ、電解液
の溶媒構成物質として有用である。 また、一次電池に
適用した場合には、特に低負荷での長期に亘る放電時の
特性の劣化を防止できる特徴がある。
したグラフである。
る。
したグラフである。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 次の構造式で表わされ: 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 は一般式Cn H2n+1(n=1 〜4
)で表わされるアルキル基、R4 は水素もしくは一般
式Cn H2n+1(n=1 〜4 )で表わされるアルキル基)か
らなる環状炭酸エステル化合物を、他の非水溶媒と混合
して用いることを特徴とする電池の電解液用非水溶媒。 - 【請求項2】 前記R1 ,R2 ,R3 がCH3 であり、
R4 が水素である、4,4,5−トリメチル−1,3−
ジオキソラン−2−オンであることを特徴とする請求項
1に記載の電池の電解液用非水溶媒。 - 【請求項3】 前記R1 〜R4 が全てCH3 である、
4,4,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキソラン
−2−オンであることを特徴とする請求項1に記載の電
池の電解液用非水溶媒。 - 【請求項4】 正極活物質に金属酸化物あるいは硫化物
などを用い、負極に金属リチウムあるいはリチウム合金
あるいはリチウムイオンを吸蔵,放出することが可能な
炭素質材料を用いた非水電解液二次電池の電解液用非水
溶媒として用いられることを特徴とする請求項1から請
求項3までのいずれかに記載の電池の電解液用非水溶
媒。 - 【請求項5】 リチウム一次電池の電解液用非水溶媒と
して用いられることを特徴とする請求項1から請求項3
までのいずれかに記載の電池の電解液用非水溶媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04085662A JP3119928B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 電池の電解液用非水溶媒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04085662A JP3119928B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 電池の電解液用非水溶媒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05290882A true JPH05290882A (ja) | 1993-11-05 |
| JP3119928B2 JP3119928B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=13865041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04085662A Expired - Lifetime JP3119928B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 電池の電解液用非水溶媒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3119928B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001052340A1 (en) * | 2000-01-10 | 2001-07-19 | Lg Chemical Co., Ltd | New electrolytes and lithium ion battery using the same |
| JP2006012806A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-12 | Samsung Sdi Co Ltd | リチウムイオン二次電池用電解液及びこれを含むリチウムイオン二次電池 |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP04085662A patent/JP3119928B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001052340A1 (en) * | 2000-01-10 | 2001-07-19 | Lg Chemical Co., Ltd | New electrolytes and lithium ion battery using the same |
| US6692874B2 (en) | 2000-01-10 | 2004-02-17 | Lg Chemical Co., Ltd. | Electrolytes and lithium ion battery using the same |
| JP2006012806A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-12 | Samsung Sdi Co Ltd | リチウムイオン二次電池用電解液及びこれを含むリチウムイオン二次電池 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3119928B2 (ja) | 2000-12-25 |
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