JPH05293448A - 自動化学分析装置 - Google Patents

自動化学分析装置

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JPH05293448A
JPH05293448A JP4096777A JP9677792A JPH05293448A JP H05293448 A JPH05293448 A JP H05293448A JP 4096777 A JP4096777 A JP 4096777A JP 9677792 A JP9677792 A JP 9677792A JP H05293448 A JPH05293448 A JP H05293448A
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • G01N35/04Details of the conveyor system
    • G01N2035/0401Sample carriers, cuvettes or reaction vessels
    • G01N2035/0437Cleaning cuvettes or reaction vessels

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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】純水切れの際、被害を最小限に抑え、全体での
測定能率を上げ、項目間干渉等に因る測定精度の低下を
排除し、オペレータの負担を軽減させる。 【構成】コントローラ4の制御の元に、反応ディスク3
1の反応セル30…30にサンプラ11から試料を分注
し、試薬庫20から試薬を分注し、セル30を測光部3
3を通過させることにより試料濃度を演算できるように
する。測光終了のセル30は洗浄ユニット100で純水
を用いて洗浄され、分注用のプローブ13a,22aも
純水で洗浄される。純水タンクの純水レベルはフロート
スイッチ120で検知される。コントローラ4は、純水
切れを判断すると、純水を使う洗浄処理などを中止し、
正常分注の濃度演算のみを継続し、測定終了後に反応デ
ィスク31の位置を純水切れのときの位置に戻す。純水
切れの際、試料分注位置から試薬分注位置の各セルの情
報に純水切れマークを付す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血液、尿などの液体
試料を試薬と反応させた後、吸光度を自動的に測定し、
その吸光度に基づいて濃度を演算・表示する自動化学分
析装置に係り、とくに、洗浄などに純水を使用するよう
にした装置の、純水切れが生じたときの対策の改善策に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動化学分析装置は、例えば特公平1−
47744号記載の装置に見られる如く、血清などの試
料に対して比色法や反応速度法などの分析方法を用いて
多項目の分析を行うことができるもので、医療機関で多
用されている。この種の自動化学分析装置では、通常、
試料分注を行うサンプリングプローブ、試薬分注を行う
試薬プローブ、及び反応ディスクの反応セルなどを洗浄
する必要があるため、純水タンクや洗剤ボトルを備えて
おり、それらタンクやボトルから洗浄のために純水や洗
剤を必要箇所に所定タイミングで供給できるようになっ
ている。
【0003】このため、純水の供給が中止されるという
事態は極力避けたい訳で、純水切れに対する対策が必要
であった。この対策としては、例えば特開昭62−21
8818号記載のインピーダンス変化を利用した液面検
知装置、機械的接触点を有するフロートスイッチ、さら
には浮体に磁石を用いた磁気センサを用いて純水の水位
を検知し、純水が無くなる或いは規定レベルまで低下す
ると、オペレータにアラームを発し、必要な処置を促す
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題】しかしながら、この種
の自動化学分析装置を操作するオペレータは、一人で複
数の装置の運転を受け持つ場合が多いことから、純水切
れのアラームに気付かないことがあり、このアラームに
気付かない又はその処置が遅れた場合には、以下のよう
な種々の問題を生じてしまう。
【0005】まず、アラームに気付くのが遅れ、純水切
れが発生してしまっていた場合、装置内の洗浄シリン
ジ、サンプリングシリンジ、試薬シリンジに空気が引き
込まれ、純水水位を復帰させても、その後、流路内の空
気が排出されるまでには時間が掛り、その結果、流路が
純水で満たされるまで空運転をしなければならず、測定
のやり直しや停滞につながり、測定能率が著しく下がる
という問題があった。
【0006】また、上述のようにしてシリンジ内に大量
の空気が入った場合、空気が緩衝体として作用してしま
い、プランジャの上下に拠る圧力変化がサンプリングプ
ローブや試薬プローブの流路に正確に伝わらず、試料や
試薬の定量精度が低下し、測定精度の信頼性も低下する
という恐れがある。そこで、どの時点で純水切れが発生
していたかを測定結果から追跡調査し、必要に応じて再
測定を行う等の措置を講ずる必要があり、その手間は測
定能率の低下のみならず、オペレータに過度の負担を強
いることになる。
【0007】さらに、反応セルの洗浄中に純水切れを生
じた場合、反応セルが十分に洗浄されないため、前回測
定した項目の試薬が反応セルに残留し、今回測定しよう
とする項目に悪影響を及ぼす、いわゆる「項目間干渉」
(又は「試薬干渉」ともいう)の問題がある。さらに
は、反応セルが十分に洗浄されないと、洗浄ユニットに
取り付けられている乾燥棒が残留試薬で汚染される、2
次的汚染が広がる。このような事態に至ると、純水水位
を復帰させて十分に洗浄した後でも、試薬干渉が生じる
など、その原因究明に相当の時間が掛かり、その間、測
定精度の低下などによってデータの信頼性が低下するな
ど、無用なトラブルが発生し、通常状態への復帰に相当
の時間と手間が掛かる。
【0008】この発明は、上述した種々の問題に鑑みて
なされたもので、純水切れを検知し、その検知後の稼働
状態が、測定精度や測定能率の低下につながる事態まで
進行するのを事前に防止することを、第1の目的とす
る。また、この第1の目的のほか、洗浄ユニットの乾燥
棒への試薬汚染を防止し、2次的な項目間干渉を確実に
防止することを、第2の目的とする。装置の運用管理を
簡単にし、オペレータの負担を軽減することを第3の目
的とする。セル洗剤を無駄に使用せず、運用コストの低
減を図ることを第4の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る自動化学分析装置では、
複数の反応セルから成るセル列を保持した反応部と、こ
の反応部を予め設定した試料分注位置から試薬分注位置
もしくは試薬分注位置から試料分注位置を通って洗浄位
置の方向に移動させる反応部移動手段と、上記試料分注
位置に位置する反応セルに試料を分注する試料分注手段
と、上記試薬分注位置に位置する反応セルに試薬を分注
する試薬分注手段と、上記洗浄位置に位置する反応セル
を少なくとも純水を使って洗浄する洗浄手段と、外部の
純水製造装置に連結され且つこの純水製造装置から供給
された上記純水を貯留しておくタンクと、上記セル列を
横断して配置され且つ上記反応セル内の試料の濃度変化
を光学的に測定する測光部と、この測光部の測光データ
に基づき、測光データを収集し終わった反応セルについ
て濃度を演算する濃度演算手段と、上記タンクの純水量
を検出する純水量検出手段と、この純水量検出手段の検
出信号に基づき上記タンクに純水切れが発生したか否か
を判断する純水切れ判断手段と、この純水切れ判断手段
が純水切れを判断したとき、上記洗浄手段による洗浄を
中止させると共に上記試料分注手段及び試薬分注手段の
分注を中止させる中止指令手段と、上記純水切れ判断手
段が純水切れを判断したときの、上記反応部の移動位置
を記憶する位置記憶手段と、上記濃度演算手段の演算終
了後に、上記反応部の位置を上記位置記憶手段の記憶し
ている位置まで戻して停止するように上記反応部移動手
段に指令を与える位置復帰指令手段とを備えた。
【0010】また、請求項2記載の発明に係る自動化学
分析装置では、複数の反応セルから成るセル列を保持し
た反応部と、この反応部を予め設定した試料分注位置か
ら試薬分注位置もしくは試薬分注位置から試料分注位置
を通って洗浄位置の方向に移動させる反応部移動手段
と、上記試料分注位置に位置する反応セルに試料を分注
する試料分注手段と、上記試薬分注位置に位置する反応
セルに試薬を分注する試薬分注手段と、上記洗浄位置に
位置する反応セルを少なくとも純水を使って洗浄する洗
浄手段と、外部の純水製造装置に連結され且つこの純水
製造装置から供給された上記純水を貯留しておくタンク
と、上記セル列を横断して配置され且つ上記反応セル内
の試料の濃度変化を光学的に測定する測光部と、この測
光部の測光データに基づき、測光データを収集し終わっ
た反応セルについて濃度を演算する濃度演算手段と、上
記タンクの純水量を検出する純水量検出手段と、この純
水量検出手段の検出信号に基づき上記タンクに純水切れ
が発生したか否かを判断する純水切れ判断手段と、この
純水切れ判断手段が純水切れを判断したとき、上記洗浄
手段による洗浄を中止させると共に上記試料分注手段及
び試薬分注手段の分注を中止させる中止指令手段と、こ
の中止指令手段が中止指令を出したとき、上記試薬分注
手段により最終試薬を分注できない又は上記試料分注手
段により試料を分注できない反応セルに対する記憶情報
に、純水切れを示すマークを付する純水切れマーク付与
手段とを備えた。
【0011】とくに、請求項3記載の発明に係る自動化
学分析装置では、前記試料分注手段及び試薬分注手段
は、各々、前記タンクから純水を導入したシリンジを有
し、このシリンジの容積変化に伴う圧力によって分注を
行う手段である。
【0012】請求項4記載の発明に係る自動化学分析装
置では、前記中止指令手段が中止指令を出した後、前記
濃度演算手段が濃度演算を行っている間に、前記タンク
内の純水量を再検出する純水量再検出手段と、この純水
量再検出手段の検出信号に基づき上記タンク内の純水切
れが解消をしたか否かを判断する純水切れ解消判断手段
と、この純水切れ解消判断手段により純水切れの解消が
判断されたとき、前記試料分注手段、試薬分注手段及び
洗浄手段の動作中止を解除し且つ測定を再開させる再開
指令手段とを備えた。
【0013】請求項5記載の発明に係る自動化学分析装
置では、測定開始時に、前記純水切れ検出手段が純水切
れを検出したか否かを判断する測定開始時純水切れ判断
手段と、この測定開始時純水切れ判断手段が純水切れを
判断したとき、前記純水製造装置から前記純水タンクに
純水を呼び込ませる呼び水指令手段とを備えた。
【0014】請求項6記載の発明に係る自動化学分析装
置では、前記呼び水指令手段は、前記タンクから前記洗
浄手段に至る流路容積分の呼び水動作を余分に行う機構
を備えた。
【0015】請求項7記載の発明に係る自動化学分析装
置では、前記洗浄手段は前記純水と洗剤を用いて洗浄す
る手段であると共に、上記洗剤を供給する洗剤供給手段
と、前記純水切れ検出手段が純水切れを検出したとき、
上記洗剤供給手段による洗剤供給を停止させる洗剤供給
停止手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記
載の自動化学分析装置。
【0016】請求項8記載の発明に係る自動化学分析装
置では、前記濃度演算手段は、純水切れマーク付与手段
によりマークされた反応セルの測光データについては濃
度演算を中止する機構を含む手段である。
【0017】
【作用】請求項1、3記載の発明に係る自動化学分析装
置では、タンクの純水量は純水量検出手段により検出さ
れ、この純水量検出信号に基づき、タンク内に純水切れ
が生じたか否か純水切れ判断手段で判断される。この純
水切れが判断されると、中止指令手段によって洗浄手段
によるセル洗浄及び試料分注手段及び試薬分注手段の分
注が中止される。上記純水切れが判断されたときの、反
応部の移動位置が位置記憶手段により記憶され、濃度演
算手段の演算終了後に、反応部の位置をその位置記憶手
段の記憶位置まで戻して停止するように反応部移動手段
が位置復帰指令手段により指令される。このため、純水
切れが発生すると、試料、試薬の分注動作及びセル洗浄
が自動的に中止されるから、試料及び試薬の無駄を無く
して、測定中止準備に移り、またセル洗浄用の純水不足
に因る項目間干渉を排除する。さらに、濃度演算が終わ
ると、反応部が純水切れを起こした位置まで自動的に戻
されて終了するので、測定再開準備が容易になる。
【0018】請求項2、3記載の発明に係る自動化学分
析装置では、とくに、純水切れの際、最終試薬を分注で
きない又は試料を分注できない反応セルに対し、純水切
れマーク付与手段によりマークが付される。これによ
り、どの反応セルが正常測定でなかったかが容易に判別
できる。
【0019】請求項4記載の発明に係る自動化学分析装
置では、純水切れが起きた後、濃度演算を行っている間
に、タンク内の純水量が純水量再検出手段により再検出
され、この検出信号に基づきタンク内の純水切れが解消
をしたか否かが純水切れ解消判断手段により判断され
る。この純水切れの解消が判断されたとき、再開指令手
段により、試料分注及び試薬分注を再開させると共に洗
浄が再開させる。このため、装置の運用の手間が省力化
される。
【0020】請求項5、6記載の発明に係る自動化学分
析装置では、測定開始時に、純水切れ検出手段が純水切
れを検出したか否かが判断手段により判断される。純水
切れのときは、呼び水指令手段により、外部の純水製造
装置から純水タンクに純水が呼び込まれる。
【0021】請求項7記載の発明に係る自動化学分析装
置では、純水切れの際、洗剤供給手段から洗浄手段への
洗剤供給が停止される。
【0022】請求項8記載の発明に係る自動化学分析装
置では、濃度演算は純水切れの無い、正常状態の反応セ
ルのみについて行われ、演算負荷が少なくなる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図18を
参照して説明する。
【0024】図1〜図4には、この実施例に係る自動化
学分析装置の全体構成を示す。この内、図1には装置外
観及び電気的接続状態を示し、図3及び図4には流路の
接続状態を示す。なお、図3及び図4は共同で一つの流
路系を示すものである。
【0025】まず、図1〜図4に示す自動化学分析装置
は、試料の保持、分注などに関するサンプリング系の機
構1と、試薬の保持、分注などに関する試薬系の機構2
と、試料及び試薬を反応させて試料の濃度検知を行う反
応系の機構3と、装置全体を制御するコントローラ4
と、オペレータの指令やデータの入出力を担う入出力機
構5と、洗浄系の機構6(その要部は図3、4に示す)
とを備えている。
【0026】サンプリング系の機構1は、試料を充填さ
せる複数のサンプルカップ10…10と、このサンプル
カップ10…10を装置上から見たとき円状に並べた状
態で保持する円盤状のサンプラ(サンプリングディスク
ともいう)11と、このサンプラ11をコントローラ4
からの制御信号CS1に基づいて回転させるサンプラ駆
動部12と、サンプルカップ10…10内の試料を分注
するサンプリングアーム13と、このサンプリングアー
ム13をコントローラ4の制御信号CS2に基づいて上
下動及び回転可能なサンプリングアーム駆動部14とを
備える。サンプリングアーム13は、針状のサンプリン
グプローブ13aをその先端に垂下させており、このサ
ンプリングプローブ13aには図2に示すように流路が
接続されている。
【0027】このため、サンプラ11はコントローラ4
の指令によって回転可能であるから、サンプルカップ1
0…10をサンプラ11の回転角度の制御によって試料
吸入位置に置くことが可能になっている。サンプリング
プローブ13aは、コントローラ4のサンプリングアー
ム駆動部14への指令によって、サンプラ11と後述す
る反応系の機構3内の反応ディスクとの間で所定径の円
弧軌道を描くように回転可能であると共に、その円弧軌
道内において上下動可能になっている。
【0028】試薬系の機構2は、装置上からみたとき円
弧状を成し且つ上記サンプラ11に隣接する試薬庫20
と、この試薬個20に装填された複数の試薬ボトル21
…21と、この試薬ボトル21…21内の試薬を吸引、
分注する試薬分注アーム22と、この試薬分注アーム2
2をコントローラ4の制御信号CS3によって回転及び
上下動可能な試薬分注アーム駆動部23とを備えてい
る。試薬分注アーム22は、針状の試薬プローブ22a
をその先端に垂下させており、この試薬プローブ22a
には図2に示すように流路が接続されている。
【0029】このため、試薬プローブ22aは、コント
ローラ4の試薬分注アーム駆動部23への指令によっ
て、試薬庫20と後述する反応系の機構3内の反応ディ
スクとの間で所定径の円弧軌道を描くように回転できる
と共に、その円弧軌道内において上下動できる。
【0030】反応系の機構3は、試料及び試薬を充填さ
せる複数の反応セル30…30と、この反応セル30…
30を装置上から見たとき円状に並べた状態で保持する
トーラス状の反応ディスク31と、この反応ディスク3
1をコントローラ4からの制御信号CS4に基づいて、
図1に示す反時計方向に回転させる反応ディスク駆動部
32と、反応セル30…30の濃度を光学的に検知する
測光部33とを備えている。
【0031】この実施例では、反応セル30…30は、
数個単位で1ユニットにまとめられ、反応ディスク31
にはユニット毎に装填、取り外し可能になっている。ま
た、測光部33は、多波長の光源、ミラー、凹面回折格
子、フォトダイオードアレイなどを有しており、光源か
らミラーに至る光軸を、回転させられた反応セル30…
30が横切ることにより、その都度、濃度に応じた光量
を電気信号に変換して出力可能になっている。この測光
部33の出力信号は、コントローラ4に供給される。
【0032】図2には、上記反応ディスク31を装置上
から見たときの、反応セル30…30の位置関係を示
す。つまり、全部で51個の反応セル30…30が円状
に配置されており、「1」から「51」まで固有のセル
番号が順に割り当てられている。これらの反応セル30
…30のホームポジションは、セル番号「1」の反応セ
ル30が所定の試料分注位置にあるとき(図3の状態)
であると設定されている。このホームポジションにある
状態では、セル番号「9」が試薬分注位置に在り、セル
番号「43」〜「50」(但し、「48」はセル固有の
透光度をチェックするための水ブランクで使用)までが
洗浄位置に在る。また、ホームポジションにあるとき、
セル番号「35」、「36」間に測光部33の光軸があ
る。図2中、反時計方向の矢印Aは、セル列を成す反応
セル30…30の回転方向である。
【0033】さらに洗浄系の機構6を図3、4を参照し
て説明する。
【0034】前述したサンプリングプローブ13aは、
テフロン製のチューブ40を介してサンプリングポンプ
41に接続されている。このサンプリングポンプ41
は、コントローラ4から供給される制御信号CS11に
応じて、内蔵するシリンジの容積を変更できるようにな
っている。サンプリングポンプ41のシリンジはチュー
ブ42を介してサンプリング電磁弁43の常閉(NC)
ポートに接続されている。このサンプリング電磁弁43
は、上記NCポートの他、常開(NO)ポート、共通ポ
ート(COM)を有し、コントローラ4からの制御信号
CS12を受けて、COM−NOポート間又はCOM−
NCポート間の流路を開くようになっている。このサン
プリング電磁弁43のCOMポートは、チューブ44、
分岐弁45、チューブ46を介してプローブ内壁洗浄ポ
ンプ47の吐出ポートに接続されている。このプローブ
内壁洗浄ポンプ47もコントローラ4から供給される制
御信号CS13がオンの間、作動するようになってい
る。この洗浄ポンプ47の吸入ポートは図示のように、
チューブ48を介して純水タンク49の、複数在る内の
一つの吐出口に連結されている。この純水タンク49は
洗浄用の純水を貯蔵している容器で、その供給口は配管
50により装置の純水取り入れ口51に連結されてい
る。この純水取り入れ口51には、別体装備の純水製造
装置PWで製造された純水がされるようになっている。
【0035】以上述べた流路は、正常状態(即ち純水切
れが生じていない稼働状態)では、純水で満たされてい
る。そして、コントローラ4の指令によってプローブ内
壁洗浄ポンプ47が作動すると、純水タンク49から分
岐弁45の流路方向へ純水が供給される。このとき、サ
ンプリング電磁弁43が作動していないならば、COM
−NOポート間が「開放」であるから、純水タンク49
からドレインパイプ52側への流路が通じる。サンプリ
ング電磁弁43が作動している場合、COM−NCポー
ト間が「開放」であるから、純水タンク49からサンプ
リングプローブ13aへの流路が通じる。
【0036】上記サンプリング電磁弁43のNOポート
は、上記ドレインパイプ52及びその集合管53を介し
て低濃度廃液タンク54に接続されている。この低濃度
廃液タンク54内の廃液は装置外部への排水される。
【0037】さらに、この洗浄系の機構6として、サン
プリングプローブ13aを洗浄するためのサンプリング
プローブ洗浄プール60が設置されている。このサンプ
リングプローブ洗浄プール60は図1に示すように、サ
ンプラ11と反応ディスク31との間の位置であって、
サンプリングアーム13の先端が描く円弧状軌跡内に設
置されている。このサンプリングプローブ洗浄プール6
0は、サンプリングプローブ13aを遊挿可能な円柱体
を有し、この円柱体の上部には純水噴射口を、底部には
排水口を夫々形成している。その排水口はドレインパイ
プ61を介して上記低濃度廃液タンク54に接続されて
おり、洗浄プール60内の排水は重力差によって低濃度
廃液タンク54に流れ落ちるようになっている。この洗
浄プール60の純水噴射口はチューブ62を介して純水
タンク49の吐出口の一つに接続され、そのチューブ6
2の途中に一方弁63及び洗浄プール給水ポンプ64が
順次挿入されている。この洗浄プール給水ポンプ64
は、コントローラ4からの回転・停止の制御信号CS1
4によって駆動する遠心ポンプである。このため、給水
ポンプ64が回転したとき、純水タンク49からサンプ
リングプローブ洗浄プール60の純水噴射口に純水が供
給される。
【0038】次いで試薬プローブ22aの流路について
述べる。試薬プローブ22aは、テフロン製のチューブ
70を介して試薬ポンプ71に接続されている。この試
薬ポンプ71も、コントローラ4からの制御信号CS1
5に応じて、内蔵するシリンジの容積を変更できる。試
薬ポンプ71のシリンジはチューブ72を介して試薬電
磁弁73の常閉(NC)ポートに接続されている。この
試薬電磁弁73は、上記NCポートの他、常開(NO)
ポート、共通ポート(COM)を有し、コントローラ4
からの制御信号CS16を受け、前記サンプリング電磁
弁43と同様に開閉する。この試薬電磁弁73のCOM
ポートはチューブ74により分岐弁45に接続され、チ
ューブ46を介してプローブ内壁洗浄ポンプ47の吐出
ポートに至る。即ち、この洗浄ポンプ47を介して純水
タンク49に連結されている。この流路も正常状態では
純水で満たされている。
【0039】試薬電磁弁73のNOポートはドレインパ
イプ82に接続され、その集合管53を介して低濃度廃
液タンク54に接続されている。
【0040】このため、試薬電磁弁73が作動していな
いならば、純水タンク49からドレインパイプ82側へ
の流路が通じ、試薬電磁弁73が作動している場合、純
水タンク49から試薬プローブ22aへの流路が通じ
る。
【0041】さらに、試薬プローブ22aを洗浄するた
めの試薬プローブ洗浄プール90が設置されている。こ
の試薬プローブ洗浄プール90は図1にも示すように、
試薬庫20と反応ディスク31との間の位置であって、
試薬分注アーム22の先端が描く円弧状の回転軌跡内に
設置されている。この試薬プローブ洗浄プール90は、
前記サンプリングプローブ洗浄プール60と同様に、試
薬プローブ22aを遊挿可能な円柱体を有し、この円柱
体の上部には純水噴射口を、底部には排水口を夫々形成
している。排水口はドレインパイプ91を介して低濃度
廃液タンク54に接続されており、洗浄プール90内の
排水は重力差によって低濃度廃液タンク54に流れ落ち
る。純水噴射口はチューブ92を介して純水タンク49
に接続され、そのチューブ92の途中に一方弁93及び
洗浄プール給水ポンプ94が順次挿入されている。この
洗浄プール給水ポンプ94は、コントローラ4からの回
転・停止の制御信号CS17によって駆動する遠心ポン
プである。このため、給水ポンプ94が回転したとき、
純水タンク49から試薬プローブ洗浄プール90の純水
噴射口に純水が供給される。
【0042】さらに、この洗浄系の機構6として、洗浄
ユニット100が設置されている(図1参照)。この洗
浄ユニット100は反応ディスク31を上から臨む位置
に設置され、6本の洗浄ノズル101a…101a、1
本のサクションノズル101b、及び1本の乾燥棒10
1cを保持した洗浄エレベータ101を、洗浄エレベー
タ駆動部102により上下動できるようになっている。
洗浄エレベータ駆動部102は、コントローラ4からの
制御信号CS18を受けて上下動し、その下降状態では
各ノズル101a〜101cをその時点で洗浄位置(図
2参照)に在る反応セル30…30内に降ろすことがで
きるようになっている。
【0043】洗浄ユニット100の洗浄ノズル101a
…101aは、各々、排水口と噴射口を有している。各
排水口は、図4に示す如く、ドレインチューブ103…
103を介して洗浄ポンプ104の8本の排水用シリン
ジ105…105の内の、6本に接続されている。この
洗浄ポンプ104は、上記8本の排水用シリンジ105
…105と、6本の給水用シリンジ106…106と、
駆動部(図示せず)とを一体に有する。この駆動部はコ
ントローラ4から供給される制御信号CS19を受け、
全シリンジ105…105、106…106のプランジ
ャを一括して駆動(即ち、プランジャを上から下へ又は
下から上へ作動)させ、シリンジ内に液を吸入或いはシ
リンジから液を吐出可能になっている。
【0044】上記6本の排水用シリンジ105…105
の内、先頭のものを除く5本は、洗浄ポンプ104内の
集合管107、ドレインチューブ108を介して前記低
濃度廃液タンク54に接続されている。このため、洗浄
ポンプ104が作動すると、洗浄ノズル101a…10
1aの排水口から廃液が低濃度廃液タンク54に排水さ
れる。また、残りの先頭に在る1本の排水用シリンジ1
05は、チューブ119Aを介して高濃度廃液タンク1
19Bに連結されている。
【0045】また、洗浄エレベータ101の1本のサク
ションノズル101bは、ドレインチューブ109によ
って、洗浄ポンプ104の8本の排水用シリンジ105
…105の内の1本に接続され、上記集合管107を介
して低濃度廃液タンク54に至る。このため、洗浄ポン
プ104の作動によって、サクションノズル101bで
吸引された廃液は、廃液タンク54に排水される。
【0046】洗浄エレベータ101の1本の乾燥棒10
1cは、周壁に小径の孔を開けた管と、この管の周囲を
覆う、吸水性のある部材とを備えており、その管はドレ
インチューブ110を介して低濃度廃液タンク54に接
続されている。ドレインチューブ110の途中には真空
ポンプ111が挿入されている。この真空ポンプ111
はコントローラ4からの制御信号CS20を受けて回転
し、乾燥棒101cで吸水した廃液を廃液タンク54に
送り込む。
【0047】一方、洗浄ポンプ104の6本の吸水用シ
リンジ106…106の内、4本は図示のように、チュ
ーブ112…112を介して各々、先頭から1番目、4
〜6番目の洗浄ノズル101a…101aの噴射口に接
続されている。6本の吸水用シリンジ106…106の
入力側は全て、分岐管113、チューブ114を介して
純水タンク49に接続されている。このため、洗浄ポン
プ104の作動によって、純水タンク49から1番目、
4〜6番目の洗浄ノズル101a…101aの噴射口に
純水が供給される。
【0048】また、洗浄ポンプ104の残りの2本に吸
水用シリンジ106、106は、図示のようにチューブ
115、115を介して洗剤ポンプ116のアルカリ性
洗剤シリンジ116a、酸性洗剤シリンジ116bに接
続されている。この洗剤ポンプ116は、2つの洗剤シ
リンジ116a,116bに加えて、コントローラ4か
らの制御信号CS21により作動する駆動部(図示せ
ず)を有し、その作動時には、両シリンジ116a,1
16bのプランジャを一括して作動させる。
【0049】上記両方の洗剤シリンジ116a,116
bは、チューブ117、117を通して、先頭から2、
3番目の洗浄ノズル101a,101aの噴射口に各々
接続されている。この2つの噴射口に至るチューブ11
7、117の途中には、アルカリ洗剤瓶118a,酸性
洗剤瓶118bを各々分岐・挿入している。このため、
前記洗浄ポンプ104と上記洗剤ポンプ116とを同時
に作動させた場合、希釈されたアルカリ性、酸性洗剤が
2、3番目の洗浄ノズル101a,101aの噴射口に
各々供給される。また、洗浄ポンプ104のみを作動さ
せた場合、純水タンク49からそれらの洗浄ノズル10
1a,101aの噴射口に各々、純水が供給される。
【0050】前述した純水タンク49には、純水切れ検
知用のフロートスイッチ120が装備されている。この
フロートスイッチ120は、例えば磁気的検出回路を有
し、純水の水位が純水切れを判断可能な規定レベルまで
低下したとき、所定の純水切れ信号WTをコントローラ
4に供給するスイッチである。
【0051】なお、反応ディスク31の内側は、温度一
定(例えば摂氏37度)の恒温水を循環させるようにな
っている。そのため、遠心ポンプ123(図3参照)、
恒温ユニット124、集合管125、分岐管126(図
4参照)を備えている。
【0052】さらに、図1に戻って、入出力機構5は、
オペレータが操作し、指令を与える操作部130と、操
作情報、検出データ、測定結果を表示、出力するモニタ
131及びプリンタ132とを備えている。
【0053】また、コントローラ4はマイクロコンピュ
ータを搭載して構成されている。つまり、コントローラ
4は、中央演算装置(CPU)140と、予め決めた制
御の処理手順を格納したROM141と、演算データな
どを記憶可能なRAM142と、インターフェイス回路
143と、タイマ(図示せず)とを備えている。ROM
41は、後述する処理手順をプログラムとして記憶して
いる。これにより、コントローラ4は、所定の処理手順
を繰り返す中で、操作部130の操作指令、測光部33
の測光データ及びフロートスイッチ120の検出信号を
受けて、前述した各種の駆動部、ポンプなど、即ち、サ
ンプラ駆動部12、サンプリングアーム駆動部14、サ
ンプリングポンプ41、サンプリング電磁弁43、プロ
ーブ内壁洗浄ポンプ47、洗浄プール吸水ポンプ64、
94、反応ディスク駆動部32、洗浄エレベータ駆動部
102、試薬分注アーム駆動部23、試薬ポンプ71、
試薬電磁弁73、洗浄ポンプ104、洗剤ポンプ11
6、真空ポンプ111を制御すると共に、その結果をモ
ニタ131及びプリンタ132に出力する。
【0054】オペレータが操作部130を介して与える
情報には、試料分注量、試薬位置、試薬分注量、測定波
長などの測定条件のほか、測定する項目、サンプラ11
に置かれた試料位置、試料数と試料のIDがあり、それ
らの条件及び情報はRAM142に記憶されると共に、
モニタ131にも表示される。
【0055】CPU140は、ROM141が記憶して
いる各種のプログラムを、内蔵タイマの計時を利用した
時分割処理(TSS)により実行可能になっている。こ
の時分割処理によって複数のプログラムが実行されてい
る状態では、それらのプログラムが見掛け上、同時に処
理されていることになる。これらのプログラムとして
は、測定動作を指揮、統合するメインプログラム(後述
する図5、6参照)と、試料分注を担う試料分注シーケ
ンスプログラム(後述する図9、10参照)と、試薬分
注を担う試薬分注シーケンスプログラム(後述する図1
1、12参照)と、プローブ内壁の洗浄を担うプローブ
内壁洗浄シーケンスプログラム(後述する図13参照)
と、反応ディスクの制御を行う反応ディスクシーケンス
プログラム(後述する図14参照)と、測定結果を求め
る演算処理プログラム(後述する図15参照)とがあ
る。
【0056】RAM142が記憶するデータとしては、
後述するように、試料をカウントする試料カウンタ、各
反応セル30に対応して測定中の試料番号と純水切れマ
ークを記憶する反応セル情報、試料分注位置の反応セル
番号、測光部33で計測した光量、測定項目、及び測定
パラメータなどが該当する。
【0057】次に、この実施例の動作をプログラム毎に
順次説明する。
【0058】オペレータは、測定する試料をサンプリン
グカップ10に入れた状態でサンプラ11に並べ、操作
部130のスタートボタンを押すことにより、図5、6
に示したメインプログラムの処理が自動的に開始され
る。
【0059】まず、CPU140は、図5のステップ1
50、151において、純水タンク49内のフロートス
イッチ120の検知信号WTを読み込み、この読込み値
に基づき純水切れ(純水タンク49に規定レベルの純水
無し)か否かを判断する。そのステップ151の判断
で、純水切れである(YES)と判断されたとき、ステ
ップ152に移行して、呼び水動作のサブルーチン(図
7参照)を起動させる。なお、純水切れでない(NO)
のときは、ステップ152をスキップして直接ステップ
153に処理を移行させる。
【0060】ここで、図7に飛んで、呼び水動作を説明
する。この呼び水動作は、純水タンク49に純水を別体
装備の純水製造装置PWから呼び込むためのものであ
る。CPU140は、図7のステップ190において、
洗浄エレベータ駆動部102に制御信号CS18を供給
し、洗浄エレベータ101の下降を指令する。これによ
り、各ノズル101a…101cが、その時点で洗浄エ
レベータ101の下方に位置している反応セル30…3
0内に降りる。次いで、CPU140はステップ191
に処理を移行し、洗浄ポンプ104を制御信号CS19
により、給水用シリンジ106…106が純水タンク4
9から純水を吸入し、且つ、排水用シリンジ105…1
05がノズル挿入の反応セル30…30から廃液を吸入
するように作動させる。次いで、ステップ192に移行
して、洗浄ポンプ104を制御信号CS19により、反
対に、給水用シリンジ106…106から吸入した純水
を吐出し、且つ、排水用シリンジ105…105から吸
入した廃液を吐出するように作動させる。これらの一連
の吸入、吐出サイクルにより流路内の空気が吐き出さ
れ、その負圧により別体の純水製造装置PWから純水の
呼び込みがなされる。
【0061】次いでステップ193に移行し、CPU1
40は、フロートスイッチ120の検知信号WTを読み
込んで、純水有りか否かを判断する。この判断により、
純水タンク49内に規定レベル以上の純水が溜まるま
で、ステップ191、192の処理が繰り返され、純水
の呼び込みが継続される。そして、ステップ193の判
断で、YES、即ち純水有りが判断されると、CPU1
40はステップ194以降の処理を行う。
【0062】まず、ステップ194では、ワークカウン
タCNT=0に初期化される。次いでステップ195で
は、上記ステップ191と同様に、洗浄ポンプ104に
拠る純水、廃液の吸入が指令され、ステップ196で
は、上記ステップ192と同様に、洗浄ポンプ104に
拠る純水、廃液の吐出が指令される。さらにステップ1
97で、ワークカウンタCNTを1だけインクリメント
した後、ステップ198でワークカウンタCNTのカウ
ント値=6か否かを判断する。この判断でNOの場合
は、ステップ195に戻って上記ステップが繰り返され
る。この一連の吸入、吐出の処理は、一度、純水有りが
判断されたとしても、純水タンク49から給水用シリン
ジ106…106に至る流路に残っている可能性のある
空気を吐き出させる確認動作であり、上記カウント値=
6のしきい値は、その流路内の容積分の空気を排出可能
に設定されている。
【0063】上記ステップ198でYESと判断される
と、ステップ199に移行して、CPU140は洗浄エ
レベータ101の引上げを洗浄エレベータ駆動部102
に指令する。
【0064】以上、図7に示した呼び水のサブルーチン
処理により、測定動作前に純水切れがある場合の呼び水
と、その呼び水に付随した流路内の空気排出が確実に実
行される。
【0065】次いで、CPU140は図5に戻って、ス
テップ153以降の処理を行う。具体的には、ステップ
153において、戻しセル番号RS(:純水切れが生じ
たときの試料分注位置の反応セル番号)をクリア(=
0)する。さらにステップ154において、試料カウン
タSCNT(試料数のカウント値)をクリア(=0)す
る。
【0066】次いで、ステップ155、156におい
て、反応セル情報を各々、1セル分シフトさせ、その反
応セル情報内の先頭位置のものをクリアする。反応セル
情報は、図8に示すように、試料分注位置のセル位置を
「1」としたときの、反時計回りの「51」までの51
個のセル位置(図2参照)に到達する試料の、オペレー
タが予め付与した試料番号及び装置が自動的に付与する
純水切れマークとから成るテーブル記憶情報である。ス
テップ155、156の処理は、後述するように、51
個の反応セル30…30の全体、即ち反応ディスク31
を「1回転+1セル」分、反時計回りに回転させる1周
期毎に実施されるもので、この周期毎に新しい試料を記
憶させるために行うものである。
【0067】次いでステップ157において、CPU1
40は前述した戻しセル番号RS=0か否かを判断す
る。この判断は、測定開始以来、純水切れが生じたか否
かをチェックするためのものである。この判断で、戻し
セル番号RS=0の場合(YESの場合)、ステップ1
58に移行して、前述した試料カウンタSCNTのカウ
ント値<試料数(:オペレータによりサンプラ11に並
べられ、予めオペレータにより指定された数)か否かを
判断する。この判断は、試料数だけの測定が行われたか
否かを判断するものである。この判断でYES、即ち予
め並べた試料の測定が終わっていないときは、ステップ
159、160の処理に移行する。この内、ステップ1
59では、反応セル情報の先頭に試料番号がセットされ
る。ステップ160では、試料カウンタSCNTのカウ
ント値が「1」だけインクリメントされる。この後、ス
テップ161以降のシーケンス処理に移行する。
【0068】しかし、上記ステップ157の判断でNO
(過去に純水切れが発生している)又はステップ158
の判断でNO(試料数分の測定が終了した)の場合、ス
テップ159及びステップ160の処理、即ち次の周期
の測定に係る準備作業は行われず、直接、ステップ16
1に移行する。これにより、純水切れが発生していると
きは、次の測定のための準備作業が自動的に中止され
る。
【0069】CPU140は、ステップ161〜165
で、種々のシーケンスプログラムをほぼ同時と見なせる
タイミングで順次起動させる。この内、ステップ161
では後述する図9、10に示す試料分注シーケンスプロ
グラムが起動される。ステップ162では、後述する図
11、12に示す試薬分注プログラムが起動される。さ
らに、ステップ163では後述する図13のプローブ内
壁洗浄シーケンスプログラムが、ステップ164では後
述する図14の反応ディスクシーケンスプログラムが、
次いでステップ165では後述する図15の濃度演算プ
ログラムが各々、実行される。
【0070】次いでステップ166に移行し、反応セル
番号x(:試料分注位置の反応セルの番号)を「1」だ
けデクリメントする。なお、反応ディスク30がホーム
ポジションのとき、反応セル番号x=1の反応セルが試
料分注位置(セル位置1)にくる(図2、8参照)。次
いでステップ167で、反応セル番号x=0か否かが判
断され、YESの場合は、ステップ168に移行し、反
応セル番号x=反応セル総数(この実施例では「5
1」)にセットされる。NOの場合は、ステップ168
の処理を飛ばす。以上のステップ166〜168の処理
により、ホームポジションでの分注などの処理が済む
と、反応セル番号xがその最大数から小さい方へ、5
1,50,49,…,1と、1ずつ送られる。
【0071】次いでステップ169にて、CPU140
は、システム・サイクル(ここでは18秒)だけ遅延す
る。
【0072】次いでステップ170に移行し、戻しセル
番号RS=0か否か(即ち、過去に純水切れが生じたか
否か)を判断する。この判断でYES、即ち、過去の純
水切れは無いと判断されたときは、さらにステップ17
1に移行し、フロートスイッチ120の検知信号WTに
基づき、現在、純水切れが生じているか否かを判断す
る。この純水切れの判断でYES(純水切れ)となると
きは、次のエラー処理のサブルーチン172を実行す
る。NO(正常状態)のときは、そのサブルーチン17
2を飛ばす。
【0073】ここで、上記サブルーチン172のエラー
処理を図6により説明する。まず、ステップ171の判
断で純水切れが確認されている場合、そのエラー処理サ
ブルーチンのステップ205で、戻しセル番号RSに反
応セル番号xをセットする。この処理は、正常状態での
次回の測定のために、反応ディスク31をどの位置まで
戻しておけばよいかを決定するためである。次いで、ス
テップ206に移行し、試料分注位置から試薬分注位置
までの反応セル30…30全部の反応セル情報に、純水
切れに対するエラーマーク(=1)をセットする。これ
により、そのまま試薬分注をしていれば、シリンジ水の
流路に純水が無くなって、空気が入っており、その空気
のダンパー作用により、試薬量の分注精度が低下する恐
れがある試薬分注が不可能な反応セル30…30をマー
クできる。この後、メインプログラムのステップ173
に戻る。
【0074】メインプログラムのステップ173に戻っ
て、全反応セル情報に試料番号が入っているものが在る
か否かが判断される。つまり、測定が終了したか否かを
判断する。この判断でNO、即ち、測定が全部終了して
いないときは、前記ステップ155に戻って、1システ
ム・サイクル(ここでは18秒)毎に、上述した処理を
繰り返す。ステップ173の判断でYES、即ち、全部
の測定が終了(但し、実際に濃度演算されるのは後述す
るように、純水エラーマークの無いもののみ)した場
合、ステップ174以降の処理に移る。
【0075】ステップ174では、再び、戻しセル番号
RS=0か否かを判断する。これにより、YES(RS
=0)であって、過去に純水切れが生じていないときに
は、そのまま処理を終了する。しかし、NO(RS>
0)であって、過去に純水切れが生じたと判断したとき
は、ステップ175〜179までの処理を行う。ステッ
プ175では、「戻しピッチ数RP=戻しセル番号RS
−反応セル番号x」の量を演算する。ステップ176で
は、演算した戻しピッチ数RP<0か否かを判断する。
これにより、反応ディスク31の戻し方向が分かる。し
かし、反応ディスク31はこの実施例では、常に反時計
方向に回転させているから、戻しピッチ数RP<0の場
合はステップ177で、「戻しピッチ数RP=戻しピッ
チ数RP+反応セル総数」を演算する。これにより、常
に反時計方向で対処可能になる。次いでステップ178
では、戻しピッチ数RP=0か否かが判断され、YES
の場合は、測定試料の有る最終の反応セル30で純水切
れが生じた場合であるから、反応ディスク31を戻して
おく必要は無く、そのまま処理を終わる。
【0076】しかし、ステップ178でNOの判断の場
合、CPU140は、演算した戻しピッチ数RPの分だ
け、反応ディスク31を反時計方向に回転させ、反応デ
ィスク31を純水切れが生じた位置まで戻して、処理を
終了する。
【0077】続いて、上記シーケンスプログラムを順次
説明する。
【0078】まず、試料分注シーケンスプログラムを図
9、10のフローチャート及び図16のタイミングチャ
ートにより説明する。このシーケンスプログラムが起動
されると、CPU140は図9のステップ210の処理
で、試料番号が有るか否かを判断する。この処理は、試
料分注位置の反応セル情報の試料番号の項に試料番号が
入っているか(記憶されているか)否かをフラグ判断な
どによりなされる。この処理でYES(試料番号有り)
に判断が下されると、次いでステップ211の処理に移
行し、純水エラーの状態か否かを判断する。この判断
は、試料分注位置の反応セル情報の純水エラーマークの
項に、純水無し(エラー)を示すマーク「1」(フラ
グ)が付与されているか否かでなされる。この判断でY
ES(即ち、純水は正常状態)となるときは、ステップ
212以降の試料分注処理に入る。
【0079】ステップ212で、CPU140は、サン
プリングアーム駆動部14に制御信号CS2を供給し
て、サンプリングアーム13をサンプラ11の試料吸入
位置まで回転開始させる(図16のa参照)。次いで
ステップ213において、CPU140はサンプリング
ポンプ41に制御信号CS11を供給して、所定量の空
気(例えば5μリットル)の吸入を指令する(図16の
参照)。これにより、サンプリングアーム13の回
転と空気吸入が並行する状態で行われる。ここで、所定
量の空気を吸入させておくのは、純水と試料を隔絶する
層を形成するためである。
【0080】次いでステップ214にて、サンプリング
アーム13が試料吸入位置までの回転が終わって停止し
たか否かを判断する。この判断でNOの場合は、サンプ
リングアーム13の回転を継続し、YESの場合はステ
ップ215の処理に移行する。ステップ215では、サ
ンプリングアーム駆動部14に制御信号CS18を供給
して、サンプリングアーム13のサンプリングプローブ
13aのサンプリングカップ10内への下降が命ぜられ
る。つまり、サンプリングアーム13が試料吸入位置ま
で到達すると、直ちに、下降する(図16のa
照)。
【0081】次いでステップ216では、サンプリング
ポンプ41に、そのプランジャを更に下げるように制御
信号CS11を供給して、試料吸入位置にあるサンプル
カップ10内の試料を吸入する(図16のa参照)。
ここでの、試料の吸入量は、測定に実際に必要な試料量
とチューブダミー量とバックラッシ除去分の量とを合わ
せた量である。その後、ステップ217で所定時間(例
えば0.1秒)の遅延を掛けて待機する。この遅延時間
は試料の粘性を考慮し、試料が完全にサンプルプローブ
13a内に吸入されるまで待機するためである。
【0082】次いでステップ218では、サンプリング
ポンプ41に制御信号CS11を供給してプランジャを
若干押し上げさせ、試料のバックラッシ除去分の吐出を
させる(図16のa参照)。
【0083】このバックラッシ除去が終わると、CPU
140はステップ219にて直ちに、サンプリングアー
ム駆動部14にサンプリングアーム13、即ちサンプリ
ングプローブ13aを引き上げさせる(図16のa
照)。この後、ステップ220で、サンプリングアーム
13をサンプリングプローブ洗浄プール60の真上位置
まで回転させる(図16のa参照)。この回転動作が
終わると、CPU140はステップ221の処理に移行
し、サンプリングプローブ13aの下降をサンプリング
アーム駆動部14に命令する(図16のa参照)。こ
れにより、サンプリングプローブ13aの先端が洗浄プ
ール60内の純水に浸る。この後、ステップ222にて
サンプリングプローブ13aの洗浄プール60からの引
上げが命令される(図16のa参照)。このステップ
221、222の処理により、サンプリングプローブ1
3aの先端部に付着した余分な試料が取り除かれる。
【0084】次いでステップ223に移行し、CPU1
40はサンプリングアーム13を、反応ディスク31の
その時点で試料分注位置に在る反応セル30の上、つま
り試料吐出位置まで回転させる(図16のa10
照)。次いで、ステップ224にてサンプリングプロー
ブ13aを下降させ(図16のa11参照)、ステップ
225にてサンプリングポンプ41に制御信号CS11
を供給してそのプランジャを上げさせ、試料を吐出させ
る(図16のa12参照)。ここでの吐出量=試料量で
ある。
【0085】このようにして試料の吐出、即ち注入が終
わると、CPU140はステップ226、227にてサ
ンプリングプローブ13のaの引上げ及び洗浄プール6
0までの回転を順次命令する(図16のa1314
照)。
【0086】次いでステップ228において、CPU1
40はサンプリング電磁弁43に制御信号CS12を送
り、そのサンプリング電磁弁43を作動させる(図16
のa15参照)。これにより、電磁弁43のNC接点が
開放、NO接点が閉鎖させるから、サンプリングポンプ
41のサンプリングシリンジとプローブ内壁洗浄ポンプ
47の流路が繋がる。この処理とほぼ並行して、ステッ
プ229で、洗浄プール給水ポンプ64に制御信号CS
14を送り、この給水ポンプ64を作動(on)させる
(図16のa16参照)。これにより、サンプリングプ
ローブ13aの洗浄準備ができる。
【0087】この洗浄準備が完了すると、ステップ23
0で、サンプリングプローブ13aがその洗浄位置のま
ま下げられる(図16のa17参照)。そして、ステッ
プ231に移行し、サンプリングポンプ41のプランジ
ャを上げて、その初期位置まで戻す。これにより、プロ
ーブ13a内の残っている液が吐出する(図16のa
18参照)。
【0088】さらに、ステップ232の待機処理によっ
て、残液吐出後の状態がプローブ内壁洗浄ポンプ47の
所定時間の吐出完了(後述する図16のc参照)まで
待機する。その待機時間が経過すると、ステップ23
3、234の処理が順次行われて、サンプリング電磁弁
43を非作動(off)、洗浄プール給水ポンプ64を
停止(off)の状態にする。さらに、ステップ235
で洗浄後のサンプリングプローブ13aが引き上げられ
る(図16のa19参照)。
【0089】これにより、メインプログラムに指令され
た、試料分注及びサンプリングプローブ洗浄の1サイク
ルが完了する。
【0090】ところで、前記ステップ210、211で
試料番号が無い状態、又は、純水無し(純水切れ)の状
態であると判断されたときは、ステップ212〜235
までの処理を飛ばして、直接終了する。
【0091】以上の試料分注シーケンスに係る動作を概
括してみると、サンプリングアーム13を試料分注位置
まで回転させながら、サンプリングプローブ13a内に
所定量の空気が吸入される。その後、サンプリングプロ
ーブ13aがサンプリングカップ10内に降ろされ、所
定量の試料が吸入された後、バックラッシ分の除去がな
される。次いで、サンプルプローブ13aを引き上げ、
洗浄プール60まで回転させた後、プローブ13aを洗
浄プール60内に降ろして、プローブ外周に付着した余
分な試料を除去する。次いで、サンプルプローブ13a
を引き上げ、反応セル30上へ回転させた後、その反応
セル30内に降ろし、所定量の試料を吐出させる。この
後、サンプリングプローブ13aが反応セル30から引
き上げられ、洗浄プール60まで回転して戻された後、
サンプリング電磁弁43が作動させられる。プローブ1
3aを洗浄プール60内に降ろしながら、給水ポンプ6
4によって純水がプール60内に供給される。その後、
サンプリングポンプ41のプランジャが初期位置まで戻
され、プローブ内壁洗浄後に、プローブ13aが引き上
げられ、洗浄プール60の上で止まる。
【0092】続いて、試薬分注シーケンスプログラムを
図11、12のフローチャート及び図16のタイミング
チャートにより説明する。このシーケンスプログラムが
起動されると、CPU140は図11のステップ240
の処理で試料番号が有るか否かを判断し、ステップ24
1の処理で純水エラーの状態か否かを判断する。これら
の処理240、241は、前述した試料分注シーケンス
時の処理(ステップ220、221)と同じである。こ
のため、試料番号有り及び純水エラー無しの状態が判断
されると、引き続いてステップ242以降の処理に移行
する。
【0093】ステップ242では、試薬分注の開始時刻
までの待機が指令される。この待機後、ステップ243
の処理によって、試薬分注アーム22が測定項目の試薬
ボトル位置まで回転するように、試薬分注アーム駆動部
23に制御信号CS3が出される(図16のb
照)。さらに、この試薬分注アーム22の回転に並行す
る状態で、ステップ244の処理によって、試薬ポンプ
71に制御信号CS15が送られ、試薬ポンプ71のプ
ランジャをストローク伸び方向に駆動させられる。この
ため、試薬プローブ22a内への純水・試薬隔絶用の所
定量の空気(例えば10μリットル)の吸入が指令され
る(図16のb参照)。次いでステップ245では、
回転させた試薬分注アーム22が停止したか否かを判断
し、停止したときにステップ246以降の処理に入る。
【0094】ステップ246では、試薬分注アーム駆動
部23を制御することによって、試薬プローブ22aが
所望の試薬ボトル21内に降ろされる(図16のb
照)。これが済むと、ステップ247で、試薬ポンプ7
1に制御信号CS15を供給することにより、そのポン
プ71のプランジャが下げられ、試薬が吸入される(図
16のb参照)。このときの吸入量は、「吸入量=試
薬量+チューブ・ダミー量+バックラッシ除去分」であ
る。この後、ステップ248で、所定時間(例えば0.
1秒)待機される。この待機は、粘性によって、試薬液
がプローブ内に完全に吸入されるに必要な時間を考慮し
たものである。
【0095】次いでステップ249に移行し、試薬ポン
プ71のバックラッシ除去分の吐出がなされる(図16
のb参照)。
【0096】次いでステップ250では、試薬分注アー
ム駆動部23を制御することにより、試薬プローブ22
aの引き上げが指令される(図16のb参照)。この
引き上げが済むと、ステップ251で、同様に試薬分注
アーム駆動部23を制御して、試薬プローブ22aを吐
出位置に在る反応セル30の上まで回転させる(図16
のb参照)。このように試薬プローブ22aは、その
先端が反応セル30の上方に位置した状態で、ステップ
252の試薬吐出処理(試薬ポンプ71を制御してプラ
ンジャをストローク縮小方向に押す)によって、プロー
ブ22a内の試薬が反応セル30内に滴下される(図1
6のb参照)。このときの吐出量=試薬量である。
【0097】次いでステップ253では、試薬アーム2
2が試薬プローブ洗浄プール90の上まで回転リターン
するように指令される(図16のb参照)。この後、
ステップ254で試薬電磁弁73をオンに、試薬用洗浄
プール給水ポンプ94をオンに順次指令する(図16の
1011参照)。これにより、プローブ内壁洗浄ポ
ンプ47から試薬ポンプ71のシリンジに至る流路が繋
がると共に、洗浄プール90内に純水が噴射・供給され
る。これとほぼ同時と見なせるタイミングで、ステップ
256の処理によって、試薬プローブ22aが下げられ
る(図16のb12参照)。この後、ステップ257に
て、試薬ポンプ71を制御信号CS15により駆動させ
て、そのプランジャを初期位置まで戻す。これにより、
試薬プローブ22a内に残っている試薬が洗浄プール9
0内に吐出される(図16のb13参照)。この状態
で、ステップ258の処理により、後述するプローブ内
壁洗浄ポンプ47の吐出終了まで待機する。
【0098】そして、プローブ内壁洗浄ポンプ47の吐
出終了に合わせて、ステップ259で試薬電磁弁73を
オフにし、ステップ260で試薬用洗浄プール給水ポン
プ94をオフにし、さらに、ステップ261で試薬プロ
ーブ22aの引き上げを指令する(図16のb14
照)。
【0099】ところで、前記ステップ240、241で
試料番号が無い状態、又は、純水無し(純水切れ)の状
態であると判断されたときは、ステップ242〜261
までの処理を飛ばして、試薬分注シーケンスを終了す
る。
【0100】以上の試薬分注シーケンスに係る動作を概
括してみると、動作開始より一定時間後、測定項目に対
応した試薬ボトル21の位置まで試薬分注アーム22を
回転させながら、試薬プローブ22a内に所定量の空気
を吸入させ、この後、試薬プール22aを試薬ボトル2
1内に降ろす。この後、所定量の試薬が試薬プローブ2
2a内に吸入され、さらに、バックラッシの除去が行わ
れる。さらに、試薬プール22aが引き上げられ、反応
セル30の位置まで回転移動された後、所定量の試薬が
試薬プローブ22aから吐出される。この吐出・滴下
後、試薬プローブ22aは専用の洗浄プール90まで回
転移動され、試薬プローブ22aをプール90内に降ろ
しながら、プローブ内壁側に純水を通過させて洗浄する
と共に、外壁側も洗浄する。さらに、試薬ポンプ71の
プランジャを縮み方向に作動させて、シリンジ内の残液
を排出させる。この後、試薬プローブ22aの内外壁の
洗浄が終わると、洗浄プール90の上方に引き上げら
れ、停止させられる。
【0101】続いて、プローブ内壁洗浄シーケンスプロ
グラムを図13及び図16を用いて説明する。図13の
ステップ270において、CPU140は、試料分注位
置と試薬分注位置の反応セル情報に試料番号が入ってい
るか否かをチェックすることにより、試料番号の有無を
判断する。この判断で試料番号有り(YES)の場合、
ステップ271に移行して戻しセル番号RS=0か否か
を判断し、YESならばあステップ272でプローブ内
壁洗浄開始時刻まで待機(例えば10秒)する。この待
機の後、ステップ273で、プローブ内壁洗浄ポンプ4
7を制御信号CS13により駆動して、純水を吐出させ
る(図16のc参照)。このとき、前述したように、
サンプリング電磁弁43及び試薬電磁弁73もオンにな
っているから、洗浄ポンプ47からサンプリングプロー
ブ13a及び試薬プローブ22aまでの流路は開放され
ており、純水タンク49からプローブ13a,22aに
純水が供給される。
【0102】この純水供給を終了した後、ステップ27
4で所定時間(例えば0.2秒)の遅延をかけて待機
し、ステップ275に移行する。このステップ275で
は、プローブ内壁洗浄ポンプ47に、次回の純水吐出の
ため、純水を吸入させておく(図16のc参照)。
【0103】これに対して、ステップ270でNO(つ
まり、測定試料無し)又はステップ271でNOが判断
されたとき、上述したステップ272〜275の処理は
実行されない。
【0104】以上の処理により、サンプリングプローブ
13a及び試薬プローブ22aが夫々の洗浄プール60
及び90に降ろされるタイミングに合わせて、純水が洗
浄ポンプ47から各プローブに供給され、その純水がそ
の内壁を通ってプローブ先端から排出される。これによ
り、プローブ13a,22aの内壁が洗浄される。
【0105】続いて、反応ディスクシーケンスプログラ
ムを図14及び図16を用いて説明する。まず、図14
のステップ280において、CPU140は、戻しセル
番号RS=0か否かをチェックすることによって、純水
切れを検知した後か否かを判断する。この判断でYES
(RS=0)の場合、純水切れが生じていない正常状態
であると認識して、ステップ281以降の処理を順次行
う。
【0106】最初に、ステップ281で、CPU140
は制御信号CS20をオンにして真空ポンプ111を作
動させる。これにより、洗浄エレベータ101の乾燥ノ
ズル101cから空気が吸入される。次いで、ステップ
282で、洗浄エレベータ駆動部102に制御信号CS
18を送って、洗浄エレベータ101を下降させる(図
16のd参照)。これにより、洗浄エレベータ101
の全ノズル101a…101cがその時点でエレベータ
下に位置している反応セル30…30内に降ろされる。
このため、乾燥ノズル101cにより、そのノズル10
1cが入っている反応セル30内の水分が吸い上げら
れ、反応セル30内が乾燥し始める。これにより吸引さ
れた水分は、ドレインチューブ110を介して低濃度廃
液タンク49に排出される。
【0107】次いで、ステップ283で、ワーク・カウ
ンタW=0にセットした後、ステップ284〜288の
処理を順次行う。
【0108】ステップ284では、洗浄ポンプ104に
制御信号CS19を送り、そのポンプ104を吸入モー
ドにさせると共に、洗剤ポンプ116に制御信号CS2
1を送り、そのポンプ116を吸入モードにさせる(図
16のd、d参照)。これにより、洗浄ポンプ10
4の排水用シリンジ105…105及び給水用シリンジ
106…106のプランジャがそのストローク伸び方向
に押し下げられる。これによって、洗浄エレベータ10
1の全ノイズ101a…101cから反応セル30…3
0内の液体が吸入され、排水用シリンジ105…015
に溜められると共に、純水タンク49から給水用シリン
ジ106…106に純水が吸入される。これと並行し
て、アルカリ性洗剤シリンジ116a及び酸性洗剤シリ
ンジ116bにもアルカリ性洗剤瓶118a及び酸性洗
剤瓶118bからアルカリ性洗剤及び酸性洗剤及びチュ
ーブ115、115内の純水が各々吸入されるから、洗
剤原液が希釈される。
【0109】次いでステップ285では、流路抵抗に因
る排水、純水、洗剤の流れの遅れを考慮して所定時間
(例えば0.2秒)待機する 次いでステップ286で、CPU140の制御により、
洗浄ポンプ104及び洗剤ポンプ116が吐出モードに
設定される(図16のd、d参照)。これにより、
洗浄ポンプ104の排水用シリンジ105…105及び
給水用シリンジ106…106のプランジャがそのスト
ローク縮み方向に押し上げられる。これによって、給水
用シリンジ106…106の純水が吐出されるから、先
頭から1、4〜6番目のノズル101a…101aから
純水が反応セル30…30内に吐出されると共に、洗剤
シリンジ116a,116bの希釈された洗剤が2、3
番目のノズル101a,101aから反応セル30、3
0内に吐出される。一方、洗浄ポンプ104の排水用シ
リンジ105…105に溜まっていた廃液は、先頭から
1番目のものが高濃度廃液としてチューブ119Aを介
して高濃度廃液タンク119Bに排出され、2〜6番目
のものが低濃度廃液として集合管107、ドレインチュ
ーブ108を介して低濃度廃液タンク49に排出され
る。また、サクションノズル101bから吸入された廃
液も排水用シリンジ105により、低濃度廃液タンク4
9に排出される。
【0110】次いでステップ287では、ステップ28
3でクリアしたワーク・カウンタWが「1」だけインク
リメントされる。次いでステップ288では、ワーク・
カウンタWのカウント値が所定数(この実施例では
「3」)に達したか否かが判断される。この判断でNO
の場合は、未だ洗浄の規定回数に達していないとして、
ステップ289に移行して、再度、所定時間(ステップ
285と同様に0.2秒)だけ待機し、この後、前記ス
テップ284に戻る。そして、ステップ284〜287
の処理がワーク・カウンタWのカウント値=3となるま
で上記ステップ284〜289の処理が繰り返される。
【0111】そして、ステップ288にてYESの判断
が下されたときは、1サイクルでの規定回数の洗浄が実
施された(図16のd,d参照)として、ステップ
290、291の処理を行う。ステップ290では、洗
浄エレベータ101の引上げが指令される(図16のd
参照)。ステップ291では、それまで回転していた
真空ポンプ111の停止が指令される。
【0112】この後、ステップ292に移行し、CPU
140は、測光開始時間までの待機を指令する。そし
て、測光開始時間が来ると、ステップ283で、反応デ
ィスク駆動部32に制御信号CS4を送り、反応ディス
ク31を「1回転」と「1反応セルピッチ」とを合わせ
た分だけ回転させられる。これにより、反応セル30…
30の測光部33の光ビームを横切り、その濃度変化が
光量変化として検知される。
【0113】しかし、前記ステップ280でNO、即ち
戻しセル番号RSが「0」で無いときは、純水切れを生
じた場合であると判断して、上述したステップ281〜
291の処理を実施せず、直接、ステップ292、29
3の処理を行う。
【0114】以上述べてきた図14記載の一連の処理を
概括すると、純水切れが発生していない正常状態のとき
は、その時点で洗浄エレベータ101の下方に位置する
反応ディスク30…30に洗浄エレベータ101のノズ
ル101a〜101cを降ろし、所定回数の洗浄を行
う。この後、反応ディスク31を回しながら、試料及び
試薬の入っている反応セル30…30について、各1個
の測光データを収集する。このデータ収集後の全反応セ
ル30…30の位置は、データ収集前(即ちディスク回
転前)に比べて、1セルピッチ分、回転方向に進んでい
る。その後、この反応ディスクシーケンスが起動された
ときは、その新しい位置で再び上述の処理が繰り返され
る。
【0115】その一方で、純水切れの状態が検知された
場合、上述した一連のエレベータ降下及び洗浄処理は行
われず、単に、測光時間まで待って、反応ディスク31
を回転させる。このため、測光部33により測光データ
のみが収集される。
【0116】最後に、演算処理プログラムを図15に基
づき説明する。
【0117】図15のステップ300では、測定試料有
りか否かが、高濃度洗浄位置の反応セル情報に試料番号
が入っているか否かで判断される。この判断でYES、
つまり試料有りのときは、次いでステップ301で、そ
の試料有りに係る高濃度洗浄位置の反応セル30の反応
セル情報に純水切れマークが在るか否かを判断する。こ
の判断でNO、即ちエラーが生じていないときは、ステ
ップ302に移行し、それまで得られた測光データ群を
使って所定測定項目の濃度演算を行う。しかし、ステッ
プ301の判断でYES、即ちエラーが生じていたと判
断したときは、ステップ302の濃度演算を行わない。
【0118】次いでステップ303、304の処理が行
われる。ステップ303では、試料番号と濃度演算の演
算結果とが編集される。ステップ304では、反応セル
情報の純水切れマーク=1が異常マークに編集される。
【0119】次いでステップ305では、上述したステ
ップ303、304の編集結果がプリンタ132に出力
される。
【0120】なお、ステップ300の判断でNO、即ち
測定試料無しの判断のときは、ステップ301〜305
を飛ばしてシーケンスを終了する。
【0121】次に、上述した処理に拠る動作を総括す
る。
【0122】オペレータにより図5、6の処理が指令さ
れると、まず、純水切れが生じているか否かを判断し
て、純水切れの場合は呼び水処理が図7で示したように
施される。この呼び水処理によってもなお、純水製造装
置PWの故障などに因って純水切れが継続する場合は、
メインプログラムによって純水切れと判断される(図6
ステップ171)。この呼び水の自動処理によって、純
水製造装置の水道コックの開け忘れによる一時的な純水
切れが回復し、測定がスムーズ且つ迅速に進められると
共に、オペレータの負担も著しく軽減される。
【0123】この呼び水処理が終わると、所定の測定処
理が順次進められる。いま、純水切れが無い正常状態で
あるとすると、試料分注(ステップ161)、試薬分注
(ステップ162)、プローブ内壁洗浄(ステップ16
3)、反応ディスク制御(ステップ164)、濃度演算
(ステップ165)がほぼ同時と見做せるタイミングで
起動し、図16に示したように、並行して処理される。
そして、純水切れが生じていない場合であるから、エラ
ー処理が施されることもなく、ステップ161〜165
のシーケンスプログラムが1システムサイクル毎に一回
ずつ実行され、濃度データが得られる。
【0124】これに対して、いま、試料総数40でホー
ムポジションから反応セル番号「1」,「51」〜「1
3」の反応セル30…30に順次サンプリングしていく
とし、例えば反応セル番号「34」の反応セル30への
試料分注が終わって、図17に示すセル位置(即ち、反
応セル番号「33」の反応セル30が試料分注位置に在
る状態)まで回転されたときに、純水切れが検知された
とする(即ち、図6のステップ171でYESの判
断)。この純水切れが検知されると、ステップ205〜
207のエラー処理が行われて、図18に示すように、
反応セル番号「33」〜「41」の反応セル30…30
に対する反応セル情報に純水切れマークが付される(即
ち、純水切れマーク=1)。これとともに、戻しセル番
号RS=反応セル番号x=33が記憶される(ステップ
206)。これにより、純水切れが原因で試料分注や試
薬分注の定量精度が低下している恐れのあること、及
び、プローブ13a,22aの前回の洗浄が十分では無
い恐れがあることを認識できる。
【0125】この場合、未だ反応セル番号「1」,「5
1」〜「33」の反応セル情報には試料番号が各々記憶
されているから(ステップ173でNOの判断)、図1
7で示したセル位置のまま、次のシステムサイクルに係
るステップ155〜173の処理が実施される。そし
て、次のサイクルでは、戻し番号セルRS=33となっ
ており、「0」では無いから、ステップ157の判断で
NOとなり、直接、各シーケンスプログラムに入る。
【0126】この内、図9、10の試料分注シーケンス
では、反応セル番号「33」の反応セル30に対して、
前回のステップ159の処理により測定試料番号がセッ
トされているが、ステップ207のエラー処理によっ
て、純水切れマーク=1となっているため、試料分注及
びサンプリングプローブ13aの洗浄(図9、10のス
テップ212〜235)は実施されない。また、同様の
理由によって、図11、12の試薬分注シーケンスで
は、反応セル番号「41」の反応セル30に対する試薬
分注及び試薬プローブ22aの洗浄(図11、12のス
テップ242〜261)も行われない。さらに、図13
の内壁洗浄のシーケンスでも、試料番号は有るが、純水
切れの状態であると判断され、プローブ内壁洗浄(ステ
ップ272〜275)の処理が実施されない。
【0127】さらに、戻しセル番号RS=33であるか
ら、反応ディスク31に対する図14のステップ281
〜291の処理も実施されず、反応ディスク31は単に
測光開始時間まで待機した後、1回転と1反応セルピッ
チ分だけ回転させられる。これにより、正常状態で試料
分注され且つ試薬分注された反応セル「1」,「51」
〜「42」に対して測光データが得られると共に、次の
サイクルに備えて反応ディスク31が1ピッチ余計に進
められる(図17から1ピッチ回転した状態)。
【0128】また、図14の濃度演算シーケンスでは、
洗浄位置であるセル位置43の反応セル情報には試料番
号が未だ無いから、濃度演算など(ステップ302〜3
05)は実施されない。
【0129】そして、一連の反応セル情報に試料番号が
有る限り(この情報はシステムサイクル毎に順送りにシ
フトされる:図5ステップ155、156)、上述した
シーケンスプログラムが各々実施される。この処理が進
む中で、とくに、試料分注位置の反応セル情報に試料番
号がセットされていないとき(図9のステップ210で
NO)も試料分注などは実施されない。また、試薬分注
位置の反応セル情報に試料番号がセットされていないと
き(図11のステップ240でNO)も試薬分注などは
実施されない。また、純水切れの状態では、プローブ内
壁洗浄も当然に実施されない(図13のステップ271
でNO)。
【0130】一方、濃度演算については、反応ディスク
31が1ピッチずつ進んだ場合でも、洗浄位置(ここで
はセル位置43の高濃度洗浄)に反応セル番号「1」が
到達して測光データの収集終了を判断できるまで(つま
り、図15のステップ300でYESとなるまで)は、
濃度演算を行わない。そして、反応セル番号「1」が高
濃度洗浄位置に到達すると、その反応セル30について
濃度演算が実施される。しかし、例えば、反応セル番号
「41」〜「33」の反応セル30が高濃度洗浄位置に
到達したときは、その反応セル30の反応セルの純水切
れマーク=1となっているので、濃度演算をスキップし
て、ステップ303で純水切れマーク=1を異常マーク
に編集するなどの処理に移る。
【0131】上述した処理を実施しながら、反応ディス
ク31が1ピッチずつ回転し、反応セル番号「33」の
反応セル30が高濃度廃液洗浄位置(セル位置43)ま
で到達すると、図5のステップ155、156のシフト
及びクリア処理により、反応セル情報は全てクリアされ
た状態となる。このため、反応ディスク31は、メイン
プログラムの図6のステップ174〜179の処理によ
り、反応セル番号「33」の反応セル30が試料分注位
置(セル位置1)になるまで図2において時計回りに回
転される。これにより、図17に示した純水切れ発生位
置まで自動的に復帰させた状態で、測定が終わる。
【0132】このように、測定途中で純水切れが発生す
ると、オペレータがその異常に気付かない場合でも、そ
れ以上、試料分注、試薬分注及び純水を使う洗浄動作が
中止される。このため、各シリンジや流路に吸引される
空気が少なく、再測定の際の空運転が短かくて済み、ト
ータルの測定能率が向上する。また、純水切れの際の新
たな分注動作の中止により、従来のような、混入した流
路内の空気の緩衝作用によって試料や試薬の定量精度が
低下し、測定データの信頼性に乏しいという状態を未然
に回避できる。さらに、純水切れが発生した場合、反応
ディスクは純水切れが生じた位置まで自動的に戻されて
停止するから、洗浄エレベータ101に付いている乾燥
棒101cの残留試薬に因る二次的汚染も確実に防止さ
れ、迅速な再測定が可能になると共に、オペレータの負
担も軽減する。
【0133】一方、測定途中に純水切れが発生した場
合、洗浄エレベータ101を引き上げて洗浄を中止した
まま、正常に試料、試薬分注できた反応セル30につい
てのみ濃度演算が実施される。このため、純水切れの際
の新たな分注動作の中止により、従来のような、混入し
た流路内の空気の緩衝作用によって試料や試薬の定量精
度が低下し、測定データの信頼性に乏しいという状態を
未然に回避できる。さらに、正常分注分については、濃
度演算が実施されるので、純水切れが生じたからと言っ
て、直ちに、測定全体を中止することも無く、純水切れ
に伴う測定中止セルを最低限に抑えることができる。
【0134】また、純水切れが生じて、セル洗浄を中止
した場合、セル洗剤の供給も自動的に停止されるから、
その無駄を排除し、装置の運用コストを抑制することが
できる。
【0135】さらに、プリンタ132から出力された測
定結果には、純水切れに伴う異常マークが付されている
ため、オペレータは再測定を行うべき試料については一
目瞭然となり、その測定管理が容易になる。
【0136】なお、この発明に係る自動化学分析装置の
メインプログラムは、必ずしも図5、6記載のものに限
定されることなく、例えば図5のステップ170の判断
経路を図19のように変更してもよい。つまり、図19
のステップ170において、戻しセル番号RS=0か否
かをチェックして、NOの判断、即ち過去に純水切れが
生じているとなった場合、ステップ310に移行して、
再び純水切れか否かを、フロートスイッチ120のスイ
ッチ信号WTに基づき判断する。これにより、純水切れ
の場合は、そのままステップ173に移行するが、純水
が復帰している場合は、ステップ311で戻しセル番号
RS=0にクリアしてからステップ173に移行する。
これにより、測定途中で純水切れが解消した場合、純水
エラーマークの付された反応セル30を飛ばし、引き続
いて正常に測定できる。
【0137】また、この発明の自動化学分析装置に適用
し得る反応部は、上述したような円形の反応ディスクに
限定されることなく、例えば単に無終端の反応ラインで
あってもよい。また試薬分注後、試料を分注する分析装
置であってもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明した如く、この発明に係る自動
化学分析装置の一つの態様にあっては、純水タンクの純
水切れが検出、判断された場合、新たな試料分注、試薬
分注と、セル洗浄(或いはそのセル洗浄及び試料分注、
試薬分注のプローブの洗浄)などの純水を使う処理を中
止し、測定終了後には反応部を純水切れに位置まで復帰
させるようにした。このため、純水切れに伴う試料、試
薬の無駄を無くなると共に、純水を使った洗浄不足に伴
う項目間干渉や残留試薬に因る汚染を自動的に防止で
き、測定精度の低下を未然に排除できる一方で、純水切
れ位置のトレースが容易になり、再測定の迅速化が図ら
れる。
【0139】また、別の態様では、純水切れの際、試
料、試薬を分注できない反応セルの情報にマークが付さ
れるため、測定結果の資料における正常、異常の判別が
容易になり、オペレータの負荷を軽減し、再測定の準備
も著しく容易になる。
【0140】更に別の態様では、一度純水切れの処理を
行っている間に、純水切れが解消した場合は、自動的に
元の正常時の測定動作に自動復帰できるため、オペレー
タとって、装置の運用が格段に容易になる。
【0141】更に別の態様では、測定開始時に純水切れ
の場合、取り敢えず呼び水処理がなさられるため、この
処理により純水切れが解消される場合は、そのまま正常
測定に自動的に移行でき、オペレータの操作が簡単化さ
れる。
【0142】更に別の態様では、純水切れの際、洗浄に
使用する洗剤の供給も停止されるから、その無駄が排除
され、運用コストの低減も図られる。
【0143】更に別の態様では、濃度演算の数が減っ
て、制御装置の演算負荷が減少する。
【0144】このように、純水切れが発生した場合で
も、その被害を最小限に抑えて、トータルの測定能率を
上げることができるとともに、項目間干渉などに因る測
定精度の低下を排除でき、一方、オペレータの負担も著
しく軽減できる自動化学分析装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動化学分析装置の
電気的接続を示す構成図。
【図2】反応ディスクのホームポジション時のセル位置
及び反応セル番号の関係を示す説明図。
【図3】図4と一体になって、実施例の自動化学分析装
置の流路系を示す流路図。
【図4】図3と一体になって、実施例の自動化学分析装
置の流路系を示す流路図。
【図5】図6と一体になって、メインプログラムを示す
フローチャート。
【図6】図5と一体になって、メインプログラムを示す
フローチャート。
【図7】呼び水処理に係るサブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図8】全部の反応セルについての反応セル情報を説明
する説明図。
【図9】図10と一体になって、試料分注シーケンスを
示すフローチャート。
【図10】図9と一体になって、試料分注シーケンスを
示すフローチャート。
【図11】図12と一体になって、試薬分注シーケンス
を示すフローチャート。
【図12】図11と一体になって、試薬分注シーケンス
を示すフローチャート。
【図13】内壁洗浄シーケンスを示すフローチャート。
【図14】反応ディスクの制御シーケンスを示すフロー
チャート。
【図15】濃度演算処理のシーケンスを示すフローチャ
ート。
【図16】実施例の各シーケンスのタイミングを示すタ
イミングチャート。
【図17】純水切れ時のセル位置及び反応セル番号の関
係例を示す説明図。
【図18】純水切れ時のエラー処理に係る反応セル情報
の一例を示す説明図。
【図19】その他の実施例に係るメインプログラム例を
部分的に示すフローチャート。
【符号の説明】
1 サンプリング系の機構 2 試薬系の機構 3 反応系の機構 4 コントローラ 5 入出力機構 6 洗浄系の機構 10 サンプリングカップ 11 サンプラ 12 サンプラ駆動部 13 サンプリングアーム 13a サンプリングプローブ 20 試薬庫 21 試薬ボトル 22 試薬分注アーム 22a 試薬プローブ 30 反応セル 31 反応ディスク 32 反応ディスク駆動部 33 測光部 41 サンプリングポンプ 43 サンプリング電磁弁 47 プローブ内壁洗浄ポンプ 60,90 洗浄プール 64,94 給水ポンプ 71 試薬ポンプ 73 試薬電磁弁 100 洗浄ユニット 101 洗浄エレベータ 104 洗浄ポンプ 116 洗剤ポンプ 118a,118b 洗剤瓶 120 フロートスイッチ 140 CPU PW 純水製造装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の反応セルから成るセル列を保持し
    た反応部と、この反応部を予め設定した試料分注位置か
    ら試薬分注位置もしくは試薬分注位置から試料分注位置
    を通って洗浄位置の方向に移動させる反応部移動手段
    と、上記試料分注位置に位置する反応セルに試料を分注
    する試料分注手段と、上記試薬分注位置に位置する反応
    セルに試薬を分注する試薬分注手段と、上記洗浄位置に
    位置する反応セルを少なくとも純水を使って洗浄する洗
    浄手段と、外部の純水製造装置に連結され且つこの純水
    製造装置から供給された上記純水を貯留しておくタンク
    と、上記セル列を横断して配置され且つ上記反応セル内
    の試料の濃度変化を光学的に測定する測光部と、この測
    光部の測光データに基づき、測光データを収集し終わっ
    た反応セルについて濃度を演算する濃度演算手段と、上
    記タンクの純水量を検出する純水量検出手段と、この純
    水量検出手段の検出信号に基づき上記タンクに純水切れ
    が発生したか否かを判断する純水切れ判断手段と、この
    純水切れ判断手段が純水切れを判断したとき、上記洗浄
    手段による洗浄を中止させると共に上記試料分注手段及
    び試薬分注手段の分注を中止させる中止指令手段と、上
    記純水切れ判断手段が純水切れを判断したときの、上記
    反応部の移動位置を記憶する位置記憶手段と、上記濃度
    演算手段の演算終了後に、上記反応部の位置を上記位置
    記憶手段の記憶している位置まで戻して停止するように
    上記反応部移動手段に指令を与える位置復帰指令手段と
    を備えたことを特徴とする自動化学分析装置。
  2. 【請求項2】 複数の反応セルから成るセル列を保持し
    た反応部と、この反応部を予め設定した試料分注位置か
    ら試薬分注位置もしくは試薬分注位置から試料分注位置
    を通って洗浄位置の方向に移動させる反応部移動手段
    と、上記試料分注位置に位置する反応セルに試料を分注
    する試料分注手段と、上記試薬分注位置に位置する反応
    セルに試薬を分注する試薬分注手段と、上記洗浄位置に
    位置する反応セルを少なくとも純水を使って洗浄する洗
    浄手段と、外部の純水製造装置に連結され且つこの純水
    製造装置から供給された上記純水を貯留しておくタンク
    と、上記セル列を横断して配置され且つ上記反応セル内
    の試料の濃度変化を光学的に測定する測光部と、この測
    光部の測光データに基づき、測光データを収集し終わっ
    た反応セルについて濃度を演算する濃度演算手段と、上
    記タンクの純水量を検出する純水量検出手段と、この純
    水量検出手段の検出信号に基づき上記タンクに純水切れ
    が発生したか否かを判断する純水切れ判断手段と、この
    純水切れ判断手段が純水切れを判断したとき、上記洗浄
    手段による洗浄を中止させると共に上記試料分注手段及
    び試薬分注手段の分注を中止させる中止指令手段と、こ
    の中止指令手段が中止指令を出したとき、上記試薬分注
    手段により最終試薬を分注できない又は上記試料分注手
    段により試料を分注できない反応セルに対する記憶情報
    に、純水切れを示すマークを付する純水切れマーク付与
    手段とを備えたことを特徴とする自動化学分析装置。
  3. 【請求項3】 前記試料分注手段及び試薬分注手段は、
    各々、前記タンクから純水を導入したシリンジを有し、
    このシリンジの容積変化に伴う圧力によって分注を行う
    手段である請求項1又は2記載の自動化学分析装置。
  4. 【請求項4】 前記中止指令手段が中止指令を出した
    後、前記濃度演算手段が濃度演算を行っている間に、前
    記タンク内の純水量を再検出する純水量再検出手段と、
    この純水量再検出手段の検出信号に基づき上記タンク内
    の純水切れが解消をしたか否かを判断する純水切れ解消
    判断手段と、この純水切れ解消判断手段により純水切れ
    の解消が判断されたとき、前記試料分注手段、試薬分注
    手段及び洗浄手段の動作中止を解除し且つ測定を再開さ
    せる再開指令手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の自動化学分析装置。
  5. 【請求項5】 測定開始時に、前記純水切れ検出手段が
    純水切れを検出したか否かを判断する測定開始時純水切
    れ判断手段と、この測定開始時純水切れ判断手段が純水
    切れを判断したとき、前記純水製造装置から前記純水タ
    ンクに純水を呼び込ませる呼び水指令手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の自動化学分析装
    置。
  6. 【請求項6】 前記呼び水指令手段は、前記タンクから
    前記洗浄手段に至る流路容積分の呼び水動作を余分に行
    う機構を備えた手段である請求項5記載の自動化学分析
    装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄手段は前記純水と洗剤を用いて
    洗浄する手段であると共に、上記洗剤を供給する洗剤供
    給手段と、前記純水切れ検出手段が純水切れを検出した
    とき、上記洗剤供給手段による洗剤供給を停止させる洗
    剤供給停止手段とを備えたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の自動化学分析装置。
  8. 【請求項8】 前記濃度演算手段は、純水切れマーク付
    与手段によりマークされた反応セルの測光データについ
    ては濃度演算を中止する機構を含む手段である請求項2
    記載の自動化学分析装置。
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