JPH05293932A - 壁装用シート及び壁装用シート複合パネル - Google Patents

壁装用シート及び壁装用シート複合パネル

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JPH05293932A
JPH05293932A JP3081424A JP8142491A JPH05293932A JP H05293932 A JPH05293932 A JP H05293932A JP 3081424 A JP3081424 A JP 3081424A JP 8142491 A JP8142491 A JP 8142491A JP H05293932 A JPH05293932 A JP H05293932A
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inorganic
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JP3081424A
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Katsura Sasaki
桂 佐々木
Hitoshi Toyoda
仁志 豊田
Hirotoshi Kurashige
博年 倉重
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Fujiwara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fujiwara Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防火性能と安全性を有した無機質主体の壁装
用シート及びそれを用いた壁装用シート複合パネル 【構成】 エチレン酢酸ビニル系水性エマルジョン樹
脂、難燃剤、水酸化アルミニウム粉末、ホウ酸亜鉛粉末
を主成分とする無機質主体塗料を難燃性もしくは不燃性
のシート状基体の表面上に塗工乾燥複合した坪量500g/m
2以上のシート状成形物からなり、表面が立体凹凸化粧
表面である無機質主体壁装用シート。その無機質主体壁
装用シートをパネルの表面全面又は表面と表面から小口
面もしくは小口面の一部へ回して貼着複合してなる無機
質主体壁装用シート複合パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防火性能と安全性を有し
た無機質主体の壁装用シート及びそれを用いた壁装用シ
ート複合パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の壁装用シートは、ポリ塩化ビニル
系が主体で、無機質壁紙は通常坪量が500g/m2以下、多
くは200〜400g/m2であった。厚手の無機質壁装材は、シ
ート状でなく、現場塗工、いわゆる左官仕上が主体で、
ロール状の壁紙としては厚手で彫りの深い立体的凹凸模
様のものは見当らない。特に無機質を多くすると、柔軟
性に欠け、耐折曲げ性がなく、ひび、クラックが入る。
壁紙として防火性を与えようとすると、以上のような問
題が生じる。従来の難燃壁紙はできるだけ薄く、坪量を
150〜350g/m2程度にして基材同等の防火性を与えてい
た。
【0003】防火壁装材料においては、紙壁紙や織物壁
紙に関してみられるように、防火1級品のような高度な
防火性能を有する壁装材料では壁紙重量(坪量)500g/m2
以下と規定されている。このように、有機物の紙や織物
を用いると、坪量が増大するほど防火性能を確保するこ
とが困難となってくる。構成上、無機質主体である無機
質壁紙においては重量制限はないが、結合剤に高分子樹
脂を使用する配合構成の無機質壁紙になると、重量が50
0g/m2以上、特に700〜1500g/m2のような高重量では、有
機質である結合剤、樹脂量が増大してくるために、防火
1級のように高い防火性能を実現させるのが非常に困難
となってくる。
【0004】一方、樹脂成分量を減らして無機質分(無
機質系充填材)量を増大させると、防火性能は向上する
が、壁紙としては、より硬質化の方向に移行して耐折曲
げ性が低下し、加工時にひび割れ等を発生し易くなると
ともに、壁紙の表面層の強度も低下してもろくなるとい
う欠点が生じる。このように壁紙の耐折曲げ性能と表面
強度を確保するためには、ある程度の樹脂成分量を使用
する必要があるが、しかしこの場合において高い防火性
能を確保するためには、使用樹脂のタイプと樹脂量、難
燃剤の選択と使用量、防火性充填剤及び助剤の種類と使
用量等の配合上のバランスが最重要なポイントとなる。
【0005】一方、壁装用商品である壁紙に関しては、
最近になって下記のような2項目の市場ニーズ上の問題
が要望されている。 (1) 無機質的壁紙の要求増大 ビニル樹脂的な外観、感触よりも無機質的な外観、感触
がより好まれてきている。このためには壁紙表面塗工に
は、配合上、無機質主体塗料を使用することが必須であ
る。
【0006】(2) 立体凹凸パターン化粧面の要望 外観上、比較的目立つ彫の深い立体凹凸パターンの化粧
表面を具現させることが要望されてきている。そのため
には、壁紙表面の塗工層にある程度の厚さを持たせるこ
とが必要となり、この結果壁紙の重量を大きくすること
が必要となる。すなわち、このためには坪量500〜1500g
/m2位の高重量壁紙とすることが必要となる。しかしこ
のような高重量の壁紙において高い防火性能〔壁装材料
協会により定められた防火壁装材料第0005号(無機質壁
紙)にて規定される防火性能・(1級)〕を確保するために
は、表面塗工に使用する無機質主体塗料としては防火性
能の非常に高い配合よりなる塗料を使用することが必須
である。同時にまた、壁紙重量が大きくなることは壁紙
の厚さも大きくなる方向であり、一般に塗工層の厚さが
大きくなるほど耐折曲げ性が低下して強度的により厳し
い方向となってくる。したがって、厚地の壁紙に対して
は充分に耐折曲げ性能の良好なる無機質主体塗料の採用
も併せて必要かつ、重要な要求点となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの点を考慮し
て、本発明では下記に示す〜の課題を解決するよう
な壁装用シート及び壁装用シート複合パネルの提供を目
的とした。 本格的な防火性能と安全性を有した無機質主体壁装用
シートの(確保)具現化、重量(坪量)500g/m2以上、より
好ましくは700〜1500g/m2のような高重量であるが、高
い防火性能、すなわち壁装材料第0005号規定の防火性能
(1級)を有し、特に発煙性が低く、かつ特殊な悪性ガ
ス、例えば塩素ガス、塩酸ガス、青酸ガス等を発生しな
い安全性の高い壁紙の具現化、 彫の深い、表面の凹凸が目立つ立体凹凸パターンの化
粧表面を有する壁紙の具現化、 無機質的な外観と感触を有する壁紙の具現化、 耐折曲げ性の優れた無機質主体壁装シートの具現化、 表面強度の優れた無機質主体壁装シートの具現化、 経時変化の極めて小さい無機質主体壁装シートの具現
化、 塩化ビニル系樹脂壁紙及び紙壁紙においてみられるよう
に、施工後の紫外線等による色の経時変化、すなわち黄
変や褪色がないか、あるいは極めて小さい無機質主体の
壁装シートの具現化、 無機質主体塗料であるために高い透湿性及び湿度吸着
性を有し、室内湿度の変化に対応し得る湿度呼吸性があ
り、かつ高坪量であるために湿分ストック量の大きい壁
装シートを具現化、つまり、透湿性及び湿度呼吸性の優
れた壁装シートの具現化、である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を下記構造の無
機質主体壁装用シート及び無機質主体壁装用シート複合
パネルを開発して解決した。すなわち、 エチレン酢酸ビニル系水性エマルジョン樹脂、難燃
剤、水酸化アルミニウム粉末、ホウ酸亜鉛粉末を主成分
とする無機質主体塗料を難燃性もしくは不燃性のシート
状基体の表面上に塗工乾燥複合した坪量500g/m2以上の
シート状成形物からなる無機質主体壁装用シート、 無機質主体壁装用シートの表面が立体凹凸化粧表面で
あるに記載の無機質主体壁装用シート、 上記に記載の無機質主体壁装用シートをパネルの表
面全面又は表面と表面から小口面もしくは小口面の一部
へ回して貼着複合してなる無機質主体壁装用シート複合
パネル、である。
【0009】ここで、エチレン酢酸ビニル共重合系水性
エマルジョン樹脂とは、いわゆる、エチレンと酢酸ビニ
ールのエマルジョン重合により得られる共重合体であ
り、かつ水系のエマルジョン状態の樹脂で、通常40〜60
%の固型分濃度の樹脂を指す。本発明にて使用するこの
樹脂としては、優れた耐折曲げ性能を発現させるために
ある程度伸張型の樹脂である、樹脂のガラス転位点が−
20℃〜+10℃位の範囲の樹脂を使用する。難燃剤は市場
で一般に使用されるものであって、具体的に例示する
と、ハロゲン化合物系、有機リン化合物系、有機硫黄化
合物系、有機硫黄リン化合物系、有機硫黄ハロゲン化合
物系、ハロゲン多価金属酸化物系等の難燃剤を挙げるこ
とができる。無機質主体塗料とは、塗料固型分の配合比
率上、無機質系粉体充填材が重量比率で65%以上である
塗料をいう。
【0010】本発明における無機質主体塗料において
は、防火性を付与するための無機質粉体充填材として、
水酸化アルミニウム粉末及びホウ酸亜鉛粉末を必須無機
質充填材である無機質粉体充填材の主体として使用する
が、その他に無機質粉体系の補助充填材として炭酸カル
シウム粉末、クレイ系粉体、着色顔料もしくは隠蔽性付
与充填材としての酸化チタン粉末、着色材としての各色
の無機質系着色顔料等も必要に応じて用いられる。なお
塗料であるので、その他少量添加物としての補助添加剤
として、消泡剤、分散剤、増粘剤等が塗料特性の必要に
応じて用いられる。本塗料のPVC(顔料容積濃度)は通
常30〜65位、塗料の粘度は数百より10万センチポイズ位
の広い範囲で使用される。なお、本塗料の補強材料とし
て少量のガラス繊維(短繊維)を添加混合含有せしめた塗
料を使用するケースもあり得る。
【0011】難燃性もしくは不燃性のシート状基体は、 難燃紙:70〜130g/m2位の坪量を有する、難燃剤添加
処理を施した一般に難燃紙と称されているパルプ紙系の
原紙、 不燃紙:防火性充填剤である水酸化アルミニウム粉末
をパルプに適量添加して抄造した、一般に水酸化アルミ
紙(不燃紙)と称されているパルプ紙系の原紙、 ガラス繊維系原紙:不燃繊維であるガラス繊維主体よ
りなるガラス繊維ペーパー、もしくはガラス繊維を少な
くとも20%以上含有し、その他にパルプや合成繊維パル
プより構成されるガラス繊維含有系のペーパー状、もし
くは不織布状の原紙、などである。上記の3タイプの紙
様のシート状のものを基体とし、要求される難燃、不燃
性能に応じて選択使用することを基本とするものであ
る。
【0012】壁装材料第0005号規定の防火性能とは、建
設省(壁装材料協会)が認定している防火壁装材料規定に
おいて、壁装材料第0005号(無機質壁紙)にて規定され
た、防火壁装材料としての防火性能、すなわち1級の防
火性能を有していることをいう。上記防火性能をより具
体的に説明すると、本発明にかかわる無機質壁装用シー
トは、 10ミリ厚さのパーライト板のように法定不燃材料を駆
体下地として壁装用シートを直張りした場合において
は、建設省告示第1828号(不燃材料を指定する件)にて規
定される燃焼試験(表面試験)において不燃材料としての
規定に合格する性能を有している壁装用シートであるこ
と、 9ミリ厚さの「石こうボード」のように法定準不燃材料
を駆体下地として壁装用シートを直張りした場合におい
ては、建設省告示第1372号(準不燃材料及び難燃材料を
指定する等の件)にて規定される燃焼試験(表面試験)に
おいて準不燃材料としての規定に合格する性能を有して
いる壁装用シートであること、 上記の防火性能を有しているということである。
【0013】立体化粧表面とは、比較的彫の深い立体凹
凸模様をシート表面に形成せしめた無機質主体壁装用シ
ートに仕上げたものが本発明に係わる製品の主体であ
る。この立体化粧表面の形成付与は、図1に示したよう
に、無機質主体塗料1を難燃性もしくは不燃性のシート
状基体2の表面上にロールコータ3等によって比較的厚
目の高坪量になるように、かつ表面がフラットとなるよ
うに塗工してフラット塗工シート状物4とし、無機質主
体塗料1が未だウエットの状態のとき、これの表面を凹
凸模様付けロール(特殊表面を有するロール)5と接触さ
せ、ロール表面より離脱する際にウエット状塗料塗工面
の表面に特殊な表面凹凸模様を発現させた後、乾燥工程
に送り、乾燥固定することによって製造する。この際、
ウエット状で凹凸模様が発現しやすいように塗料の粘性
特性を適当に調整する。なお、表面凹凸模様のパターン
は特殊表面ロールの表面組織構造を種々変化させること
により多様なパターンを生起させることができる。
【0014】無機質主体壁装用シート複合パネルの詳細
は次の通りである。本発明による無機質主体壁装用シー
トは各種パネルと貼着複合して、複合パネルとする。こ
のときの貼着複合は通常、接着剤、粘着剤、粘着性ゴム
シート等によって実施される。複合に使用するパネル材
としては、 木質系ボードもしくはパネル材:合板系ボード(防水
性、難燃性合板がより望ましい)ハードボード類、パー
テイクルボード等、 鋼板類:亜鉛引き鋼板、アルミ板等、 無機質系ボード類:石綿スレート、フレキシブル石綿
スレート板、パーライトボード、ケイカル板、パルプセ
メント板、石こうボード等、 コンクリート系パネル:ALC板(オートクレーブ養
生軽量発泡コンクリート板)、PC板(プレキヤストコン
クリート板)、GRC板(ガラス繊維強化コンクリート
板)、押出し成形セメント板等、 硬質フォーム板類:ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン
系、フエノール樹脂系等の硬質発泡フォームボード類
で、無機質系充填材や難燃剤を使用する難燃性もしくは
準不燃性の硬質フォームがより望ましい。 これらのうちでも特に、難燃合板、石綿スレート板、フ
レキシブル石綿スレート板、パーライトボード、石こう
ボード、ケイカル板、ALC板、難燃性もしくは準不燃
性硬質フォーム等が好ましい。
【0015】本発明の無機質主体壁装用シートの坪量
は、500g/m2以上〜1500g/m2以下、より望ましくは700g/
m2〜1200g/m2である。通常の壁紙に比較して本発明にか
かわる無機質主体壁装用シートの坪量が大きい理由は、 本発明に用いる無機質主体塗料は、難燃剤及び防火性
充填材粉体である水酸化アルミニウム粉末及びホウ酸亜
鉛粉末を充分量配合させた、かなり本格的な防火性能配
合塗料である。したがって壁紙表面に本塗料層を比較的
厚く被覆構成させることにより、壁紙表面の防火性能を
向上させ、防火安全性を向上させることを目的としてい
るためである。特に下地駆体面が合板等の木質系板やポ
リウレタンフォームボード等の場合には、本発明による
壁紙の表面防火効果は大きなものになる、 前記したように、外観上比較的目立った、彫りの深い
立体凹凸模様を壁装シート表面上に具現させるために
は、坪量としては少なくとも500g/m2以上を必要とす
る、などのためである。
【0016】
【作用】上記構成とした本発明においては、シート状で
ロール状の壁紙としても厚手で彫りの深い立体的凹凸模
様のものが得られる。特に無機質を多くしたにもかかわ
らず、エチレン酢酸ビニル共重合系水性エマルジョン樹
脂によって、柔軟性に富み、耐折曲げ性、耐ひび割れ
(クラック)性を発揮する。壁紙表面に水酸化アルミニウ
ム粉末及びホウ酸亜鉛粉末を充分量配合させた無機質主
体塗料を比較的厚く被覆構成させたことにより、壁紙表
面の防火性能を向上させ、防火安全性を向上させること
が可能となった。同時にポリ塩化ビニル系樹脂等に代え
てエチレン酢酸ビニル共重合系水性エマルジョン樹脂を
採用したことによって、紫外線等による経時変化、すな
わち黄変や褪色を抑えることが可能となった。無機質主
体塗料であるために高い透湿性及び湿度吸着性を有し、
室内湿度の変化に対応し得る湿度呼吸性があり、かつ高
坪量であるために湿分ストック量が大きくなる等の作用
が得られた。
【0017】
【実施例】
実施例1 (1)フラット表面の無機質主体壁装用シートの作成 表1(フラット用塗料配合)に示した配合の無機質主体塗
料を調製し、ロールコータ設備により本塗料を用いて、
80g/m2坪量の難燃紙-基体の表面上に厚目になるよう
に、かつ表面が平滑になるように塗工し、その後熱風乾
燥設備で連続的に乾燥させて、表面フラット状の壁装用
シートを得た。得られたシートは、無機質的な外観を有
した白色シートで、坪量約700g/m2、シート厚さ0.5〜0.
6m/mのシートで比較的柔軟なシートであり、耐折曲げ性
能、シート表面強度ともに良好なシートであった。 表1 原材料名 使用量kg 配合比% エチレン醋酸ビニル共重合水性エマルジョン樹脂 30.000 28.34% (固型分濃度:約50%) 消泡剤 0.300 0.28% ハロゲン燐系難燃剤 3.749 3.54% 分散剤 1.500 1.42% 水 4.500 4.25% 酸化チタン粉末 5.500 5.19% ホウ酸亜鉛粉末 30.000 28.34% 水酸化アルミ粉末 30.000 28.34% 増粘剤 0.326 0.31% 配合総量 105.875 100.00%
【0018】得られたシートを厚さ10mmのパーライトボ
ード(法定不燃材料)上に、でん粉/エチレン酢酸ビニル
エマルジョン樹脂混合系の接着剤を用いて貼合した複合
パネルの壁装シート貼着表面側について、建設省告示第
1828号による燃焼試験(表面試験・壁装用シート貼着面を
表面とする)を実施した結果、不燃複合パネルとしての
規定に合格するものであることが確認された。
【0019】(2)立体凹凸模様表面の無機質主体壁装用
シートの作成 表2(凹凸パターン用塗料配合)に示したような配合の無
機質主体塗料を調製し、図1に示したように、ロールコ
ータ設備3により本塗料を用いて110g/m2坪量の水酸化
アルミ紙(不燃紙)基体2の表面上に厚目になるように、
かつ表面が平滑になるように塗料を塗工した。次いで前
記したように特殊表面ロール(凹凸模様付けロール)5の
表面に、上記フラット状塗工面を接触させた後離脱する
ことにより、塗工塗料層表面に図2(A)(B)にて示され
るように比較的大きなタテ-ストライプ状の立体凹凸模
様を発現させ、そのまま熱風乾燥設備で連続的に乾燥固
定させて壁装用シートを製造した。
【0020】得られた無機質主体壁装用シート6は坪量
が約900g/m2で、シート厚さは凹部が約0.6〜0.7mm、凸
部が約0.9〜1.1mmの比較的柔軟な無機質的外観を有した
白色シートで、シート表面強度及び耐折曲げ性能ともに
良好なシートであった。
【0021】この壁装用シートを厚さ10mmのパーライト
ボード上に、エチレン酢酸ビニル系エマルジョン樹脂系
接着剤により貼合複合したパネルについて、同様に建設
省告示第1828号による燃焼試験(表面試験)を実施した結
果、不燃複合パネルとしての規定に合格するものである
ことが証明された。 表2 原材料名 使用量kg 配合比% エチレン醋酸ビニル共重合水性エマルジョン樹脂 30.000 27.71% (固型分濃度:約50%) 消泡剤 0.300 0.28% ハロゲン燐系難燃剤 3.749 3.46% 分散剤 1.500 1.39% 増粘剤 0.326 0.30% 水 4.500 4.16% 酸化チタン粉末 5.500 5.08% ホウ酸亜鉛粉末 40.000 36.94% 水酸化アルミ粉末 22.400 20.69% 配合総量 108.275 100.00%
【0022】更に、基体として主にガラス繊維よりなる
坪量約90g/m2のガラス繊維ペーパーを用い、ほぼ前記実
施例と同様な壁装用シートを製造した。このシートを難
燃合板に貼合複合したが、用途が水まわりであるために
貼合接着剤としては炭カル粉末を充填した水性アクリル
系エマルジョン樹脂接着剤を用いて貼合した。
【0023】実施例2 表3(凹凸パターン用塗料配合)に示したように、無機質
粉体充填材として必須の主体防火性無機質充填材である
水酸化アルミニウム粉末及びホウ酸亜鉛粉末の他に、補
助無機質充填材としてカオリンクレー系粉末及び酸化チ
タン粉末を用いた配合よりなる、無機質主体塗料を調製
した。ロールコータ設備により、本塗料を用いて100g/m
2坪量の難燃紙基体の表面上に塗工量が厚目になるよう
に、かつ表面が平滑になるように塗料を塗工し、次いで
前記したように特殊表面ロール(凹凸模様付けロール)の
表面に上記フラット状塗工面を接触させた後離脱するこ
とにより、塗工塗料層表面上に図3(A)(B)で示したよ
うな比較的大きな特殊立体凹凸パターンを発現させ、そ
のまま熱風乾燥設備で連続的に乾燥固定させて無機質主
体壁装用シートを製造した。 表3 原材料名 使用量kg 配合比% エチレン醋酸ビニル共重合水性エマルジョン樹脂 30.000 27.81% (固型分濃度:約50%) 消泡剤 0.300 0.28% ハロゲン燐系難燃剤 3.749 3.48% 分散剤 1.500 1.39% 増粘剤 0.326 0.30% 水 4.500 4.17% 酸化チタン粉末 5.500 5.10% ホウ酸亜鉛粉末 37.000 34.30% 水酸化アルミ粉末 20.000 18.54% カオリンクレー粉末 5.000 4.63% 配合総量 107.875 100.00%
【0024】得られたシートは坪量が約1100g/m2で、シ
ート厚さは凹部が約0.7〜0.8mm、凸部が約1.0〜1.3mmの
比較的柔軟な無機質的外観を有した白色シートで、シー
ト表面強度及び耐折曲げ性能ともに良好なシートであっ
た。
【0025】この無機質主体壁装用シートを厚さ10mmの
パーライトボード(法定不燃材料)上に、エチレン酢酸ビ
ニル系エマルジョン樹脂系接着剤により貼合複合したパ
ネルについて、同様に建設省告示第1828号規定による燃
焼試験(表面試験)を実施した結果、複合パネルとして不
燃材料の規定に合格する結果が得られた。
【0026】なお別途に、ガラス繊維30%とその他にパ
ルプ及びポリエステル合成繊維(短繊維)の3者混合抄紙
よりなるペーパー状の不織布であるガラス繊維含有系の
シート状基体(坪量:70g/m2)に対して上記無機質主体塗
料を塗工し、上記本実施例記載とほぼ同様の壁装用シー
トが得られた。同様に表面燃焼試験を実施したが、この
ような複合パネルとしても不燃材料としての規定に合格
する結果を得た。
【0027】
【発明の効果】本発明の壁装用シート及び壁装用シート
複合パネルは、以上のようにビニル樹脂的な外観、感触
ではなく、ユーザニーズに合った無機質的な外観、感触
を有したもので、外観上、比較的目立つ、彫の深い立体
凹凸パターンの化粧表面を有した特徴によって、製品価
値の高いものとなった。また、柔軟性に富み、耐折曲げ
性、耐ひび割れ(クラック)性を発揮すると共に、防火性
能を向上させ、防火安全性を向上させた。更に、長期の
使用にも黄変や褪色のない製品の提供が可能となった。
加えて、無機質主体塗料であるために高い透湿性及び湿
度吸着性を有し、室内湿度の変化に対応し得る湿度呼吸
性があり、かつ高坪量であるために湿分ストック量の大
きい壁装シートとなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】無機質主体壁装用シートの製造装置概略図であ
る。
【図2】本発明の立体化粧表面を有した無機質主体壁装
用シートの(A)は平面図、(B)は端面図である。
【図3】本発明の立体化粧表面を有した無機質主体壁装
用シートの(A)は平面図、(B)は端面図である。
【符号の説明】
1 無機質主体塗料 2 シート状基体 3 ロールコータ 4 フラット塗工シート状物 5 凹凸模様付けロール 6 無機質主体壁装用シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン酢酸ビニル系水性エマルジョン
    樹脂、難燃剤、水酸化アルミニウム粉末、ホウ酸亜鉛粉
    末を主成分とする無機質主体塗料を難燃性もしくは不燃
    性のシート状基体の表面上に塗工乾燥複合した坪量500g
    /m2以上のシート状成形物からなる無機質主体壁装用シ
    ート。
  2. 【請求項2】 無機質主体壁装用シートの表面が立体凹
    凸化粧表面である請求項1記載の無機質主体壁装用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の無機質主体壁装用シート
    をパネルの表面全面又は表面と表面から小口面もしくは
    小口面の一部へ回して貼着複合してなる無機質主体壁装
    用シート複合パネル。
JP3081424A 1991-03-20 1991-03-20 壁装用シート及び壁装用シート複合パネル Pending JPH05293932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299381A (ja) * 2004-03-18 2005-10-27 Sk Kaken Co Ltd 吸放湿性建材の施工方法及び透湿性構造体
JP2018115497A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 住友ベークライト株式会社 施工方法および積層体

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