JPH0663321B2 - 外装用防水化粧シ−トの接着貼合施工方法 - Google Patents

外装用防水化粧シ−トの接着貼合施工方法

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JPH0663321B2
JPH0663321B2 JP17975187A JP17975187A JPH0663321B2 JP H0663321 B2 JPH0663321 B2 JP H0663321B2 JP 17975187 A JP17975187 A JP 17975187A JP 17975187 A JP17975187 A JP 17975187A JP H0663321 B2 JPH0663321 B2 JP H0663321B2
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繁 高田
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、外壁面、特に、多孔質不燃性の外装材基体表
面に接着貼合等を行って防水層を付与するに好適な、接
着剤の含浸部を有する外装用防水化粧シートの接着貼合
施工方法に関し、その接着剤の含浸部に未含浸部分を実
質上残存させないで接着貼合を行うことにより、優れた
耐水・防水特性を発現させることができるものである。
<従来の技術> 軽量コンクリート等の不燃性多孔質材で構成された外壁
面は、防水性に乏しい欠点を有しているにもかかわら
ず、軽量であるという利点があるために、アクリル系エ
マルジョン等を外表面に塗布するなどの方法で防水性を
補いつつ広く用いられている。特に近年、軽量コンクリ
ートは、断熱性、軽量性、更には堅牢性と相俟って、プ
レハブコンクリート工法による規格化、量産化により著
しい需要の伸長を示している。
このような多孔質の外壁面へ防水性を付与するために種
々検討した結果、本発明者らは、先に繊維質部材の表面
に防水塗料を塗布し、浸潤させて防水層を形成し、その
防水層の表面に化粧用樹脂塗料を付着させた防水化粧シ
ート(特開昭61−151351号)を提案し、更に、これを用
いる防水性付与の方法をも提案した。
<発明が解決しようとする問題点> 前記従来の外壁面へ塗料を塗布して防水性を付与する方
法には、その塗布の方法が養生を必要とするとか、ま
た、塗料ミストの発生により、例えば、公害が生じるな
どの問題がある。更に、通常、塗装作業に際して足場を
使用する関係上、いわゆる足場ムラという塗装ムラが発
生し、美観上の問題を生じるばかりか、塗膜の濃淡が発
生し防水性の問題を生じるという難点があった。
また、前記本発明者らの提案による防水化粧シートにつ
いても、前記防水層を形成するに当り繊維質部材への防
水塗料の含浸が、用いる繊維質部材の特性によっては、
均一かつ有効に行われず、部分的に防水効果が不完全と
なる場合を生ずることが有った。このことばかりでな
く、この防水化粧シートを軽量気泡コンクリート板(AL
C板)などの多孔質外壁材で構成した外壁面に接着剤に
より貼合せて用いる場合、繊維質部材の特性如何によっ
ては、防水化粧シートと接着剤層との間で層間剥離を生
じ、防水効果を充分に果すことが出来ないという解決す
べき技術上の課題があった。
そこで、極めて有用性の高い軽量コンクリートなどの多
孔質壁材で構成された外壁面に、予め施工するか又は現
場で施工することにより、実用上問題なく防水性を付与
するために、前記技術上の諸欠点を克服する防水性の付
与に用いられる新規な防水化粧シートの出現が待望され
ていた。
この期待に応じるために、本発明者らは上記防水化粧シ
ートに係る新規なものを、既に、特願昭61−272646号
(特開昭63−125332号)で提案し、前記の諸問題を克服
することが一応可能となった。しかし、外壁面にその防
水化粧シートを接着貼合した場合においても、依然とし
てその防水性にばらつきが認められ、防水性が不完全と
なる場合がしばしば生じるという問題点を残しているの
が現状である。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、このような状況に鑑み鋭意検討した結
果、外装用防水化粧シートを接着貼合する際に、その防
水化粧シートの接着剤含浸部分に接着剤の未含浸部が、
使用する接着剤量や接着剤の粘度等によっては残存する
という現象に、前記諸問題が強く関連していることを見
出し、その諸問題を上記接着剤未含浸部を残存させない
で外装用防水化粧シートを接着貼合することにより解決
したのである。
すなわち、本発明は、繊維質シート部材(1)と防水層
(2)と化粧層(3)とからなり、かつ繊維質シート部
材(1)の一部が防水層(2)と重複し貼着面側に繊維
質シート部材(1)が露出して防水塗料未浸潤部(8)
を残存している防水化粧シートを用い、前記防水塗料未
浸潤部(8)に接着剤の未含浸部を実質上残存させない
で外壁面(7)に接着貼合することを特徴とする外装用
防水化粧シートの接着貼合施工方法である。
本発明にいう繊維質シート部材(1)は、ビニロン系繊
維、アクリル系繊維、塩ビ系繊維、ポリエステル系繊維
等の合成繊維、レーヨンステープル、アセテート繊維、
パルプ等のセルロース系繊維、ガラス繊維、ロックウー
ル、セラミック繊維、炭素繊維等の無機質系繊維を構成
素材として得られるシート状物であり、例えば、織物状
もしくは紙状、不織布の形態で得られるシート状物が用
いられる。
これらのシート状物は、強度、塗料及び接着剤の均一で
確実な含浸などの観点から、坪量としては10〜100g/m
2のものが好ましく、40〜60g/m2のものがより好適
である。また、透気度が1秒以下であることも好適に用
いられる条件であり、このようであれば、本発明の施工
方法における防水塗料未浸潤部(8)に接着剤がより含
浸し易く、本発明の効果をより享受し得て好適である。
繊維質シート部材(1)の厚さは0.03〜1.00mmであり、
特に0.05〜0.30mmのものがより好適に用いられる。この
繊維質シート部材(1)の防水塗料含浸部(4)を形成
するに当っては、厚さ方向に30〜70%に亘ってその防水
塗料の未浸潤部(8)を残しておくことが好ましい。防
水塗料未浸潤部(8)が30%未満では、接着剤が繊維を
抱合して接着強度を向上させる効果が一応は期待できる
ものの、不十分であり、特に含水時の接着強度において
不満足なものとなる。また、未浸潤部(8)が70%を越
えると、この未浸潤部(8)への接着剤の含浸が必ずし
も完全に行われない場合があり、接着性、特に含水時の
接着性が不満足なものとなり、膨潤、剥離などの現象を
生じるので好ましくない。
本発明に云う外壁面とは、特に限定するものではない
が、不燃性の外装材基体であって、コンクリート外壁面
体、軽量気泡コンクリート板(ALC板)、プレキャスト
コンクリート板(PC板)、石綿セメント系板状物(スレ
ート板類)、石膏ボード、ガラス繊維補強石膏ボード類
(GRG板)、ガラス繊維補強コンクリート板(GRC板)、
パルプセメント板、珪酸カルシウムを主体とする材質で
構成された板及び金属板類(不燃性、難燃性の樹脂を表
面コートした金属板を含む)などである。とりわけ、AL
C板等の多孔質外壁は断熱性、軽量性、堅牢性などの特
性上、より好ましく、本発明の接着貼合方法で外装用防
水化粧シートが耐水的に強固に接着貼合されて、ALC板
が本質的にもつ防水性に乏しいという欠点が排除され
て、極めて好適な外壁を構成することになる。
本発明において、防水塗料未浸潤部(8)に接着剤を十
分浸透含浸させ、その未浸潤部(8)内に接着剤未含浸
部を実質上残存させないためには、前記未浸潤部(8)
表面に塗布される接着剤量は、繊維質シート部材(1)
の厚さやこの厚さ方向における未浸潤部(8)の占める
割合等によって定まり、一義的には決まらないが、100
乃至500g/m2である必要がある。より好ましくは、20
0乃至400g/m2の範囲である。外壁面の粗密の度合
(多孔性の程度等)及び繊維質シート部材(1)の防水
塗料未浸潤部(8)の諸特性、厚さ等によって適正接着
剤量は変るが、100g/m2未満の接着剤量では、未浸潤
部(8)に塗布後、接着剤が含浸していない部分を実質
上なくすることができない。500g/m2を越えて接着剤
を用いることは、不必要に過剰な接着剤の存在で強固接
着に要する時間が長くなるばかりでなく、非経済的とな
って好ましくない。
本発明の外装用防水化粧シートの接着貼合施工方法は、
外壁面に防水化粧シートを接着貼合することを目的とす
るものであり、諸観点から十分な耐水性を有する接着剤
を用いることが好ましい。その耐水性接着剤としては、
水性エマルジョンタイプのアクリル樹脂系接着剤、エチ
レン−酢酸ビニル樹脂系接着剤であり、溶剤タイプの接
着剤としては、例えば、クロロプレンゴム等の合成ゴム
系接着剤を、そして、硬化型の接着剤としては、エポキ
シ樹脂系の接着剤を挙げることができる。とりわけ、ア
クリル樹脂系の水性エマルジョンタイプの接着剤が現場
での施工性の観点からより好ましい。これらの諸接着剤
には必要に応じて、炭酸カルシウム粉末、酸化チタン粉
末、水酸化アルミニウム粉末、顔料等の粉末状充填材を
添加して使用する。
接着剤の貼度は1000〜10000cps.(センチポイズ)であ
ることが好ましい。
本発明に用いられる防水層(2)形成用の防水塗料は水
性弾性塗料が好ましく、これに用いるエマルジョンとし
ては、比較的樹脂成分が多い領域で用いられるエマルジ
ョンであって、塗膜が弾力性、防水性を有するものであ
れば好適に用いられ、例えば、アクリル系エマルジョ
ン、アクリル/スチレン系エマルジョン、アクリル/酢
ビ系エマルジョン、エチレン/酢ビ系エマルジョン、ベ
オバ/酢ビ系エマルジョン等がある。なかでもアクリル
系エマルジョンがより好適に用いられる。
前記防水塗料は、これらのエマルジョンに、酸化チタ
ン、炭酸カルシウムなどの無機顔料又は/及びフィラー
を配合し、粘度が例えば、3000〜4000cps.の領域に調整
して得られ、この塗料が繊維質シート部材(1)に所定
の深さに含浸されると共に、この繊維質シート部材
(1)表面に塗布され防水層(2)が形成されている。
本発明の化粧層(3)の形成に用いられる化粧塗料用エ
マルジョンとしては保管性、施工性の観点から粘着性が
なく、弾力性、防汚性を有する塗料を配合する必要があ
り無機顔料やフィラー等の配合割合は異なるが、前記防
水層(2)用のエマルジョンが用いられる。特にスチレ
ン、アクリル系エマルジョンのように比較的硬度のある
エマルジョンに、塗布した後に揮発して残存量が減少す
る可塑剤を加えたものがより好適に用いられる。この化
粧用塗料の粘度は、例えば3500〜4500cps.に調整され、
この調整された塗料が防水層(2)上に塗布されて化粧
層(3)が形成されている。
本発明の方法により、外壁面に外装用防水化粧シートが
接着貼合された後の状態を断面図にて、第1図及び第2
図に示した。なお、多孔質外壁の場合には接着剤の一部
は外壁にも含浸して、より接着状態を良好にするが、こ
の場合における接着剤の外壁への含浸部についての図示
は省略した。
<作用及び発明の効果> 本発明の外装用防水化粧シートの接着貼合施工方法によ
ると、第1図、第2図のように、防水塗料未浸潤部
(8)が接着剤の浸潤により接着剤含浸部を形成し、接
着剤が繊維を抱合して接着剤層(6)の一部又は全部と
なることにより、接着剤層(6)と化粧シートとの間の
層間剥離現象が確実に防止されることになった。また、
化粧シート内部の接着剤含浸部には接着剤が含浸されて
いない部分が残存することがなく、従来の方法で化粧シ
ートを接着貼合した外壁にみられる防水性のばらつきや
防水性の不完全性は認められず、満足できる防水性、耐
水性を発揮するものとなっている。
<実施例> 以下、実施例により本発明の外装用防水化粧シートの具
体的材料及び製造法を詳しく説明するが、これら実施例
に限定されるものではない。なお、部とあるのは重量基
準で示したものである。また、図面は、本発明の外装用
防水化粧シートの接着貼合施工方法によって外装用防水
化粧シートを外壁面に接着貼合した状態を説明するため
に、第1図及び第2図をいずれも断面図によって示した
ものである。
実施例−1 坪量50g/m2、透気度0.5秒の厚さ0.07mmのグラスウー
ル不織布に下記配合割合の防水塗料をロールコーターを
用いて一表面上に塗布し、不織布内部へ含浸させた。
アクリル樹脂エマルジョン 100部 酸化チタン 10部 炭酸カルシウム 90部 顔料 0.8部 界面活性剤 0.2部 粘度 3000〜4000cps. 塗布、含浸に際して前記不織布の厚さ方向に厚さの30〜
70%に及ぶように、塗布操作時間を選定して操作した。
次いで熱風乾燥機内で115℃の熱風を用いて3分間乾燥
した。不織布の厚さ方向へ接着剤が含浸した深さは、そ
の厚さの約50%であった。
次に、乾燥塗布面上に下記配合割合の化粧用塗料をロー
ルコーター用いて塗布した後、115℃の熱風乾燥機内で
3分間乾燥した。
スチレン/アクリル樹脂エマルジョン 100部 酸化チタン 10部 炭酸カルシウム 50部 顔料 0.8部 界面活性剤 0.2部 可塑剤 8部 粘度 3500〜4500cps. 得られた外装用防水化粧シートは表面に凹凸模様を有す
る美感豊かなシートであった。
次いで、上記の得られた外装用防水化粧シートの裏面に
下記配合割合の接着剤300g/m2を均一にロールコータ
ーで塗布して含浸させた後、不燃性の外壁面(7)とし
て用いられるプレキャストコンクリート板(PC板)に貼
合し、温度20℃、湿度65%の条件下で14日間乾燥した。
アクリルエマルジョン 100部 炭酸カルシウム 100部 増粘剤 0.3部 添加剤 0.8部 粘度 600cps. 乾燥後のこの化粧シート貼合PC板について、JIS A 6910
5.8(付着試験)に準じて試験を行い、12.5kgf/cm2
の値を得た。
上記防水化粧シート貼合PC板の断面内の状況をより確実
に把握するために、別途同条件下に赤色に接着剤を着色
して同様に乾燥した後、その断面を検査したところ、不
織布の接着剤含浸部には未含浸部分は認められなかっ
た。
上記の得られた外装用化粧板を表面にもつPC板は、耐水
性、防水性に極めて優れたものであり、本発明の施工方
法によって得られたそのPC板間に使用時、耐水・防水性
の実質上問題となるばらつき等は認められなかった。
実施例−2 下記のような配合割合の接着剤を用い、前記化粧シート
裏面への接着剤塗布量を200g/m2とした以外は実施例
−1と同様に行って、外装用防水化粧シート貼合PC板を
得た。
アクリルエマルジョン 100部 増粘剤 0.8部 粘度 4500cps. 実施例−1と同様に別途同条件で着色接着剤を用いその
断面を検査したところ、不織布の接着部には全面に接着
剤が含浸されており、未含浸部分は認められなかった。
JIS A 6910 5.8(付着試験)により11.0kgf/cm2の値
を得た。
実施例−3 PC板に代えて軽量気泡コンクリート板(ALC板)を用
い、また、前記化粧シート裏面への接着剤塗布量495g/
m2とした以外は、実施例−1と同様に行った。
実施例−1と同様断面には接着剤の未含浸部分は認めら
れなかった。JIS A 6910 5.8に準じ付着試験を行った
ところ、ALCが破壊され、6.5kg/cm2の値が得られた。
実施例−4 前記化粧シート裏面への接着剤塗布量を420g/m2とし
た以外は実施例−3と同様に行った。前記の付着試験に
おいて7.0kgf/cm2の値を得て、ALC板が破壊された。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の外装用防水化粧シートの接
着貼合施工方法によって外装用防水化粧シートを外壁面
に接着貼合した状態を説明するためのいずれも断面図で
ある。 (1)繊維質シート部材、(2)防水層 (3)化粧層、(4)防水塗料含浸部 (6)接着剤層、(7)外壁面 (8)防水塗料未浸潤部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質シート部材(1)と防水層(2)と
    化粧層(3)とからなり、かつ繊維質シート部材(1)
    の一部が防水層(2)と重複し貼着面側に繊維質シート
    部材(1)が露出して防水塗料未浸潤部(8)を残存し
    ている防水化粧シートを用い、前記防水塗料未浸潤部
    (8)に接着剤の未含浸部を実質上残存させないで外壁
    面(7)に接着貼合することを特徴とする外装用防水化
    粧シートの接着貼合施工方法。
JP17975187A 1987-07-18 1987-07-18 外装用防水化粧シ−トの接着貼合施工方法 Expired - Lifetime JPH0663321B2 (ja)

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