JPH05294111A - 乗用車用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
乗用車用空気入りラジアルタイヤInfo
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0666—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being characterised by an anti-corrosive or adhesion promoting coating
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
- D07B2205/3085—Alloys, i.e. non ferrous
- D07B2205/3089—Brass, i.e. copper (Cu) and zinc (Zn) alloys
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トレッドゴム量の低減により軽量化を図ると
共に、高速耐久性の向上を可能にする。 【構成】 トレッド内部にスチールコードからなる少な
くとも1枚のベルト層4,4’を配置すると共に、トレ
ッド表面に溝6を設けた空気入りラジアルタイヤにおい
て、表面にブラスメッキ層を有し、そのブラスメッキ層
表面に全メッキ量に対し2〜12重量%のNiを含有さ
せた3元素合金層を形成した直径0.12〜0.35m
mφのスチールワイヤを1〜5本撚り合わせたスチール
コード40から前記ベルト層4,4’を構成し、前記溝
6の溝底から最もトレッド表面に近い位置の前記スチー
ルコード40表面までの距離tを1.0〜3.0mmの
範囲にする。
共に、高速耐久性の向上を可能にする。 【構成】 トレッド内部にスチールコードからなる少な
くとも1枚のベルト層4,4’を配置すると共に、トレ
ッド表面に溝6を設けた空気入りラジアルタイヤにおい
て、表面にブラスメッキ層を有し、そのブラスメッキ層
表面に全メッキ量に対し2〜12重量%のNiを含有さ
せた3元素合金層を形成した直径0.12〜0.35m
mφのスチールワイヤを1〜5本撚り合わせたスチール
コード40から前記ベルト層4,4’を構成し、前記溝
6の溝底から最もトレッド表面に近い位置の前記スチー
ルコード40表面までの距離tを1.0〜3.0mmの
範囲にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量化を図りながら高
速耐久性を向上した乗用車用空気入りラジアルタイヤに
関する。
速耐久性を向上した乗用車用空気入りラジアルタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の環境汚染並びに石油資源の枯渇の
問題から車両の低燃費化が強く要望されるようになり、
その一環として空気入タイヤの軽量化は大きな技術的課
題として注目を集めている。乗用車用ラジアルタイヤの
トレッドゴム量を低減する方法は、タイヤの軽量化を可
能にする有効な手段であるのみならず、高速回転(走
行)時の遠心力を低減するため高速耐久性を向上する効
果を奏する。しかし、このトレッドゴム量を低減する対
策は、トレッド表面に設けた溝の溝底から最もトレッド
表面に近い位置の前記スチールコード表面までの距離
(以下、溝下ゲージと称する)を薄くすることを余儀な
くされる。通常、溝下ゲージは3.0〜4.5mmの範
囲であるが、3.0mmよりも薄くすると、路面上の水
分が溝下ゴム層を拡散浸透してスチールコードに到達し
易くなるため、そのコートゴムに対する耐水接着性が低
下し、ベルト層のセパレーションを発生し易くする。し
かも、上記溝底には走行中に大きな歪みが集中し、スチ
ールコードベルト層を吸湿状態で繰り返し屈曲させるた
め、コード折れが生じ易くなり高速耐久性が低下すると
いう問題があった。
問題から車両の低燃費化が強く要望されるようになり、
その一環として空気入タイヤの軽量化は大きな技術的課
題として注目を集めている。乗用車用ラジアルタイヤの
トレッドゴム量を低減する方法は、タイヤの軽量化を可
能にする有効な手段であるのみならず、高速回転(走
行)時の遠心力を低減するため高速耐久性を向上する効
果を奏する。しかし、このトレッドゴム量を低減する対
策は、トレッド表面に設けた溝の溝底から最もトレッド
表面に近い位置の前記スチールコード表面までの距離
(以下、溝下ゲージと称する)を薄くすることを余儀な
くされる。通常、溝下ゲージは3.0〜4.5mmの範
囲であるが、3.0mmよりも薄くすると、路面上の水
分が溝下ゴム層を拡散浸透してスチールコードに到達し
易くなるため、そのコートゴムに対する耐水接着性が低
下し、ベルト層のセパレーションを発生し易くする。し
かも、上記溝底には走行中に大きな歪みが集中し、スチ
ールコードベルト層を吸湿状態で繰り返し屈曲させるた
め、コード折れが生じ易くなり高速耐久性が低下すると
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トレ
ッドゴム量の低減により軽量化を図ると共に、高速耐久
性の向上を可能にする乗用車用空気入りラジアルタイヤ
を提供することにある。
ッドゴム量の低減により軽量化を図ると共に、高速耐久
性の向上を可能にする乗用車用空気入りラジアルタイヤ
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、トレッド内部にスチールコードからなる少
なくとも1枚のベルト層を配置すると共に、トレッド表
面に溝を設けた空気入りラジアルタイヤにおいて、表面
にブラスメッキ層を有し、そのブラスメッキ層表面に全
メッキ量に対し2〜12重量%(2〜30原子%)のN
iを含有させた3元素合金層を形成した直径0.12〜
0.35mmφのスチールワイヤを1〜5本撚り合わせ
たスチールコードから前記ベルト層を構成し、前記溝の
溝底から最もトレッド表面に近い位置の前記スチールコ
ード表面までの距離を1.0〜3.0mmの範囲にした
ことを特徴とするものである。
る本発明は、トレッド内部にスチールコードからなる少
なくとも1枚のベルト層を配置すると共に、トレッド表
面に溝を設けた空気入りラジアルタイヤにおいて、表面
にブラスメッキ層を有し、そのブラスメッキ層表面に全
メッキ量に対し2〜12重量%(2〜30原子%)のN
iを含有させた3元素合金層を形成した直径0.12〜
0.35mmφのスチールワイヤを1〜5本撚り合わせ
たスチールコードから前記ベルト層を構成し、前記溝の
溝底から最もトレッド表面に近い位置の前記スチールコ
ード表面までの距離を1.0〜3.0mmの範囲にした
ことを特徴とするものである。
【0005】このようにべルト層を構成するスチールコ
ードの素線(スチールワイヤ)にブラスメッキを施すと
共に、そのブラスメッキ層の表面に特定量のNiを含有
させた3元素合金層を形成したことによって、スチール
コードの耐水接着性を向上するため、トレッド表面の溝
の溝下ゲージを従来の3.0〜4.5mmよりも小さい
1.0〜3.0mmとしてタイヤを軽量化しても、溝底
に対応する部分でコード折れを生じ難くなって高速耐久
性を向上することができる。
ードの素線(スチールワイヤ)にブラスメッキを施すと
共に、そのブラスメッキ層の表面に特定量のNiを含有
させた3元素合金層を形成したことによって、スチール
コードの耐水接着性を向上するため、トレッド表面の溝
の溝下ゲージを従来の3.0〜4.5mmよりも小さい
1.0〜3.0mmとしてタイヤを軽量化しても、溝底
に対応する部分でコード折れを生じ難くなって高速耐久
性を向上することができる。
【0006】このような本発明のスチールワイヤは、ま
ず、亜鉛の含有量が60〜70重量%のブラス、すなわ
ち、銅と亜鉛との混合物を拡散メッキ法によりメッキし
た後、その上にNiをメッキすることにより製造するこ
とができる。上記ブラスにはα相とβ相の合金相がある
が、α相はフェースセンターキュービック(FaceC
entered Cubic,以下FCCと略す)構造
を形成するためβ相に比べて加工性が優れている。この
ようなα相は拡散を十分に行うことにより形成される。
一方、NiもFCC構造であるため、上記α相のブラス
メッキと混合すると全体が均一なFCC構造となり加工
性がよい。このため、3元素合金層をスチールワイヤの
表面に形成するには、一旦、α相のブラスを形成し、酸
化膜を除去してNiを付着させ、拡散時の熱によりα相
のブラスにNiを拡散混合させるのがよい。しかし、従
来の空気入りタイヤにスチールコードに使用されている
スチールワイヤ(例えば特開昭55−50486号公
報、特開昭55−105548号公報)のように、上記
銅、亜鉛及びNiの3元素の混合物をメッキしたので
は、ブラスがα相以外の変形し難い中間層を生成するの
で加工性に劣る。
ず、亜鉛の含有量が60〜70重量%のブラス、すなわ
ち、銅と亜鉛との混合物を拡散メッキ法によりメッキし
た後、その上にNiをメッキすることにより製造するこ
とができる。上記ブラスにはα相とβ相の合金相がある
が、α相はフェースセンターキュービック(FaceC
entered Cubic,以下FCCと略す)構造
を形成するためβ相に比べて加工性が優れている。この
ようなα相は拡散を十分に行うことにより形成される。
一方、NiもFCC構造であるため、上記α相のブラス
メッキと混合すると全体が均一なFCC構造となり加工
性がよい。このため、3元素合金層をスチールワイヤの
表面に形成するには、一旦、α相のブラスを形成し、酸
化膜を除去してNiを付着させ、拡散時の熱によりα相
のブラスにNiを拡散混合させるのがよい。しかし、従
来の空気入りタイヤにスチールコードに使用されている
スチールワイヤ(例えば特開昭55−50486号公
報、特開昭55−105548号公報)のように、上記
銅、亜鉛及びNiの3元素の混合物をメッキしたので
は、ブラスがα相以外の変形し難い中間層を生成するの
で加工性に劣る。
【0007】本発明に使用するスチールコードは、図3
の全Ni量12%のブラスメッキ層を形成したスチール
ワイヤの表面から2500オングストロームの領域にお
けるNi,銅、亜鉛の量的分布の例に示すように、その
表面から50〜200オングストロームの領域でNiの
量が多くなっていることが判る。以下、図面を参照して
本発明の構成について具体的に説明する。
の全Ni量12%のブラスメッキ層を形成したスチール
ワイヤの表面から2500オングストロームの領域にお
けるNi,銅、亜鉛の量的分布の例に示すように、その
表面から50〜200オングストロームの領域でNiの
量が多くなっていることが判る。以下、図面を参照して
本発明の構成について具体的に説明する。
【0008】図1、図2において、1はトレッド部、2
はカーカス層で、左右一対のビードコア5の周りにタイ
ヤ内側から外側に折り返され巻き上げられている。この
カーカス層2のタイヤ周方向E,E’に対するコード角
度は実質的に90度になっている。トレッド部1とカー
カス層との間には、スチールコードからなる2層の内側
ベルト層4と外側(最外側)ベルト層4’がそれぞれタ
イヤ全周にわたって配置されている。これらベルト層
4,4’のタイヤ周方向E,E’に対するコード角度は
5〜40°で、かつ互いに交差している。トレッド部1
の表面には、タイヤ周方向E,E’に延びる主溝6と、
これに対して交差する副溝7とが設けられている。
はカーカス層で、左右一対のビードコア5の周りにタイ
ヤ内側から外側に折り返され巻き上げられている。この
カーカス層2のタイヤ周方向E,E’に対するコード角
度は実質的に90度になっている。トレッド部1とカー
カス層との間には、スチールコードからなる2層の内側
ベルト層4と外側(最外側)ベルト層4’がそれぞれタ
イヤ全周にわたって配置されている。これらベルト層
4,4’のタイヤ周方向E,E’に対するコード角度は
5〜40°で、かつ互いに交差している。トレッド部1
の表面には、タイヤ周方向E,E’に延びる主溝6と、
これに対して交差する副溝7とが設けられている。
【0009】上述した構成において本発明のタイヤで
は、図2に示すように、主溝6の溝底から最外側のベル
ト層4’のスチールコード40までの溝下ゴム厚さ、す
なわち溝下ゲージtは1.0〜3.0mmの範囲に設定
されている。主溝6の溝深さdは特に限定されるもので
はないが、従来から使用されているものと同様に8.0
〜11.0mmに設定されている。
は、図2に示すように、主溝6の溝底から最外側のベル
ト層4’のスチールコード40までの溝下ゴム厚さ、す
なわち溝下ゲージtは1.0〜3.0mmの範囲に設定
されている。主溝6の溝深さdは特に限定されるもので
はないが、従来から使用されているものと同様に8.0
〜11.0mmに設定されている。
【0010】また、ベルト層4,4’のスチールコード
40を構成するスチールワイヤ(素線)はブラスメッキ
が施されると共に、さらにそのブラスメッキ層の表面に
全メッキ量に対し2〜12重量%、好ましくは4〜12
重量%のNiを含有する3元素合金層を形成したものと
なっている。すなわち、メッキ層の表面から50〜20
0オングストロームの範囲において、Niを2〜30原
子%を含有するNiリッチな3元素合金層から構成され
ている。
40を構成するスチールワイヤ(素線)はブラスメッキ
が施されると共に、さらにそのブラスメッキ層の表面に
全メッキ量に対し2〜12重量%、好ましくは4〜12
重量%のNiを含有する3元素合金層を形成したものと
なっている。すなわち、メッキ層の表面から50〜20
0オングストロームの範囲において、Niを2〜30原
子%を含有するNiリッチな3元素合金層から構成され
ている。
【0011】図4は、上述のようにスチールワイヤの表
面にブラスメッキを施し、さらにそのブラスメッキ層の
表面にNiリッチな3元素合金層を形成した場合、その
3元素合金層中のNi含有量とスチールワイヤのゴム付
量(下記の測定法による)との関係を示したものであ
る。図4中の実線Aは、試料を70℃の温水中に2週間
浸漬した後に測定したときのゴム付量(耐水接着性)を
表し、破線Bは、4週間浸漬した後に測定したときのゴ
ム付量(耐水接着性)を表す。この図4から、Ni含有
量が2重量%以上であればゴム付量(耐水接着性)は良
好になるが、さらに4重量%以上になれば、いずれの条
件においてもゴム付量(耐水接着性)は90%以上を示
すようになることがわかる。
面にブラスメッキを施し、さらにそのブラスメッキ層の
表面にNiリッチな3元素合金層を形成した場合、その
3元素合金層中のNi含有量とスチールワイヤのゴム付
量(下記の測定法による)との関係を示したものであ
る。図4中の実線Aは、試料を70℃の温水中に2週間
浸漬した後に測定したときのゴム付量(耐水接着性)を
表し、破線Bは、4週間浸漬した後に測定したときのゴ
ム付量(耐水接着性)を表す。この図4から、Ni含有
量が2重量%以上であればゴム付量(耐水接着性)は良
好になるが、さらに4重量%以上になれば、いずれの条
件においてもゴム付量(耐水接着性)は90%以上を示
すようになることがわかる。
【0012】また、Ni含有量は、12重量%より多く
してもゴム付量(耐水接着性)はそれ以上向上しないで
飽和する。なお、上記スチールコードの耐水接着性は次
の方法により評価した。耐水接着性の評価方法 :スチールワイヤを撚り合わせた
コード構造1×2(0.30mm)のスチールコードを
未加硫ゴム中に埋設し、加硫したあと、70℃の温水中
に2週間及び4週間浸漬したあと、埋設ゴム中からスチ
ールコードを引き抜き、表面に付着したゴムの付量
(%)を測定した。ゴム付量が多いものほど耐水接着性
に優れている。
してもゴム付量(耐水接着性)はそれ以上向上しないで
飽和する。なお、上記スチールコードの耐水接着性は次
の方法により評価した。耐水接着性の評価方法 :スチールワイヤを撚り合わせた
コード構造1×2(0.30mm)のスチールコードを
未加硫ゴム中に埋設し、加硫したあと、70℃の温水中
に2週間及び4週間浸漬したあと、埋設ゴム中からスチ
ールコードを引き抜き、表面に付着したゴムの付量
(%)を測定した。ゴム付量が多いものほど耐水接着性
に優れている。
【0013】このようなスチールワイヤは、公知の伸線
加工により得ることができる。例えば、鋼材を熱間圧延
した後必要に応じて冷却し、得られた線材にCu、次い
でZnの順にメッキし、通電、高周波、流動床等により
加熱してCu−Zn合金のブラスメッキ層を形成した後
加熱により生じた表面の酸化物を除去する。次に、Ni
メッキを施した後伸線加工し、伸線時の発熱を利用して
前記ブラスメッキの表面層に拡散させてNi,Cu及び
Znからなる3元素合金層を形成させることにより製作
することができる。
加工により得ることができる。例えば、鋼材を熱間圧延
した後必要に応じて冷却し、得られた線材にCu、次い
でZnの順にメッキし、通電、高周波、流動床等により
加熱してCu−Zn合金のブラスメッキ層を形成した後
加熱により生じた表面の酸化物を除去する。次に、Ni
メッキを施した後伸線加工し、伸線時の発熱を利用して
前記ブラスメッキの表面層に拡散させてNi,Cu及び
Znからなる3元素合金層を形成させることにより製作
することができる。
【0014】このブラスメッキ層の表面に、3元素合金
層を形成したスチールワイヤは、その直径を0.12〜
0.35mmφの範囲になるように伸線加工し、これを
1〜5本撚り合わせたスチールコードにする。スチール
ワイヤの直径を上記範囲とし、その撚り合わせ本数を5
本以下にすることにより、スチールコードベルト層とし
ての屈曲疲労性を十分なものにすることができる。
層を形成したスチールワイヤは、その直径を0.12〜
0.35mmφの範囲になるように伸線加工し、これを
1〜5本撚り合わせたスチールコードにする。スチール
ワイヤの直径を上記範囲とし、その撚り合わせ本数を5
本以下にすることにより、スチールコードベルト層とし
ての屈曲疲労性を十分なものにすることができる。
【0015】また、このスチールコードのコード構造
は、単一本のほか、1×2,1×3,1×4,1×5等
にすることができる。撚りピッチ等は特に限定されるも
のではない。本発明の空気入りラジアルタイヤは、上記
スチールコードからなるベルト層をトレッドの補強層と
して設けると共に、そのトレッド面に形成する溝の溝下
ゲージを、従来の3.0〜4.5mmよりも薄い、1.
0〜3.0mmの範囲にする。この溝下ゲージを3.0
mm以下とすることによりトレッドゴム量を低減してタ
イヤを軽量化することができる。しかも、軽量化により
高速走行時の遠心力に起因するベルト層のセパレーショ
ンを抑制して高速耐久性を向上することが可能になる。
他方、1.0mm以上とすることにより最外側ベルト層
を保護するに十分なゴム厚さを確保し、耐久性を付与す
るようにする。
は、単一本のほか、1×2,1×3,1×4,1×5等
にすることができる。撚りピッチ等は特に限定されるも
のではない。本発明の空気入りラジアルタイヤは、上記
スチールコードからなるベルト層をトレッドの補強層と
して設けると共に、そのトレッド面に形成する溝の溝下
ゲージを、従来の3.0〜4.5mmよりも薄い、1.
0〜3.0mmの範囲にする。この溝下ゲージを3.0
mm以下とすることによりトレッドゴム量を低減してタ
イヤを軽量化することができる。しかも、軽量化により
高速走行時の遠心力に起因するベルト層のセパレーショ
ンを抑制して高速耐久性を向上することが可能になる。
他方、1.0mm以上とすることにより最外側ベルト層
を保護するに十分なゴム厚さを確保し、耐久性を付与す
るようにする。
【0016】本発明の空気入りラジアルタイヤは、上述
のスチールワイヤを撚り合わせたスチールコードをコー
トゴム中に所定のエンド数で埋設してベルト構成材料と
し、次いでこのベルト構成材料をカーカスプライやトレ
ッド等の他のタイヤ構成材料と共に成形ドラム上で積層
してグリーンタイヤに成形し、このグリーンタイヤを常
法に従って金型より加硫成形することにより製造するこ
とができる。
のスチールワイヤを撚り合わせたスチールコードをコー
トゴム中に所定のエンド数で埋設してベルト構成材料と
し、次いでこのベルト構成材料をカーカスプライやトレ
ッド等の他のタイヤ構成材料と共に成形ドラム上で積層
してグリーンタイヤに成形し、このグリーンタイヤを常
法に従って金型より加硫成形することにより製造するこ
とができる。
【0017】
【実施例】タイヤサイズを175/70R13、カーカ
スコードをボリエステル繊維コード1500D/2、ス
チールワイヤの直径0.30mm、スチールコードの打
ち込み本数45本/5cm、そのコード構造1×2
(0.30)を、それぞれ共通とし、表1に示す通り、
ブラスメッキのCu/Zn比、その表面層のNi含有量
及び溝下ゲージtをそれぞれ異にする実施例1〜8の本
発明タイヤ及び比較例1〜9の比較タイヤを製作した。
スコードをボリエステル繊維コード1500D/2、ス
チールワイヤの直径0.30mm、スチールコードの打
ち込み本数45本/5cm、そのコード構造1×2
(0.30)を、それぞれ共通とし、表1に示す通り、
ブラスメッキのCu/Zn比、その表面層のNi含有量
及び溝下ゲージtをそれぞれ異にする実施例1〜8の本
発明タイヤ及び比較例1〜9の比較タイヤを製作した。
【0018】これら17種類のラジアルタイヤについ
て、下記ドラム試験方法により吸湿後の高速耐久性とス
ラローム耐久性を評価し、また、下記方法の軽量化指数
を評価した。その結果を表1に示した。吸湿後高速耐久性 :空気圧2.1kg/cm2 の試験タ
イヤを13×5−Jのリムにリム組みし、70℃×98
%RHの雰囲気中に30日間放置することにより調湿し
た後、直径1707.6mmのドラム上を、420kg
の荷重を負荷して121km/hrの速度で走行させ、
30分間経過毎に走行速度を8km/hrずつ増加させ
て走行を続けて、タイヤに故障が発生するまでの走行距
離を以て評価した。吸湿後スラローム耐久性 :空気圧1.7kg/cm2 の
試験タイヤを13×5−Jのリムにリム組みし、吸湿後
高速耐久性と同様にして調湿した後、直径1707.6
mmのドラム上をスリップ角±5°、350kg±22
0kgfの荷重条件下に走行させたあと、荷重とスリッ
プ角を0.067hzの矩形波で変動させて300km
走行させた。走行後に試験タイヤを切開しベルトコード
の折れの有無をしらべて評価した。 軽量化指数 :比較例1のタイヤ重量を100とした時の
各タイヤの重量減少の比率を%で表した。
て、下記ドラム試験方法により吸湿後の高速耐久性とス
ラローム耐久性を評価し、また、下記方法の軽量化指数
を評価した。その結果を表1に示した。吸湿後高速耐久性 :空気圧2.1kg/cm2 の試験タ
イヤを13×5−Jのリムにリム組みし、70℃×98
%RHの雰囲気中に30日間放置することにより調湿し
た後、直径1707.6mmのドラム上を、420kg
の荷重を負荷して121km/hrの速度で走行させ、
30分間経過毎に走行速度を8km/hrずつ増加させ
て走行を続けて、タイヤに故障が発生するまでの走行距
離を以て評価した。吸湿後スラローム耐久性 :空気圧1.7kg/cm2 の
試験タイヤを13×5−Jのリムにリム組みし、吸湿後
高速耐久性と同様にして調湿した後、直径1707.6
mmのドラム上をスリップ角±5°、350kg±22
0kgfの荷重条件下に走行させたあと、荷重とスリッ
プ角を0.067hzの矩形波で変動させて300km
走行させた。走行後に試験タイヤを切開しベルトコード
の折れの有無をしらべて評価した。 軽量化指数 :比較例1のタイヤ重量を100とした時の
各タイヤの重量減少の比率を%で表した。
【0019】
【0020】表1から、スチールコードベルト層を3元
素合金層のNi含有量が0%(Niメッキを施さない)
のスチールワイヤから構成し、溝下ゲージを異にする比
較例1,2のタイヤ、Ni含有量が1.0%で溝下ゲー
ジが2.0mmの比較例3のタイヤをそれぞれ比較する
と、溝下ゲージtが薄くなるにつれて軽量化効果は向上
する(吸湿後ドラム高速耐久性は同一)ものの、コード
折れが発生し吸湿後スラローム耐久性が悪化しているこ
とがわかる。
素合金層のNi含有量が0%(Niメッキを施さない)
のスチールワイヤから構成し、溝下ゲージを異にする比
較例1,2のタイヤ、Ni含有量が1.0%で溝下ゲー
ジが2.0mmの比較例3のタイヤをそれぞれ比較する
と、溝下ゲージtが薄くなるにつれて軽量化効果は向上
する(吸湿後ドラム高速耐久性は同一)ものの、コード
折れが発生し吸湿後スラローム耐久性が悪化しているこ
とがわかる。
【0021】これに対し、スチールコードベルト層を3
元素合金層のNi含有量2重量%のスチールワイヤから
構成し、溝下ゲージを3.0mmとした実施例1のタイ
ヤは、比較例2のタイヤと同等の軽量化指数を示すが、
高速耐久性とスラローム耐久性共に向上している。ま
た、実施例1とNi含有量が同じで溝下ゲージを1.0
mmにした実施例2のタイヤは、高速耐久性の向上効果
は小さいが、軽量化指数の向上効果が著しい。
元素合金層のNi含有量2重量%のスチールワイヤから
構成し、溝下ゲージを3.0mmとした実施例1のタイ
ヤは、比較例2のタイヤと同等の軽量化指数を示すが、
高速耐久性とスラローム耐久性共に向上している。ま
た、実施例1とNi含有量が同じで溝下ゲージを1.0
mmにした実施例2のタイヤは、高速耐久性の向上効果
は小さいが、軽量化指数の向上効果が著しい。
【0022】また、3元素合金層のNi含有量が7%の
スチールワイヤを使用し、溝下ゲージを2.0mmにし
た実施例3のタイヤは、高速耐久性、スラローム耐久
性、軽量化指数がいずれもより一層向上している。ま
た、実施例3において、溝下ゲージを1.0mmにした
実施例4のタイヤは、高速耐久性の向上効果は小さくな
るが、軽量化指数の向上効果が大きくなっている。しか
し、3元素合金層のNi含有量が7%であっても、溝下
ゲージを0.5mmにした比較例4のタイヤは、コード
折れを生じておりスラローム耐久性が悪化すると共に高
速耐久性も低下している。
スチールワイヤを使用し、溝下ゲージを2.0mmにし
た実施例3のタイヤは、高速耐久性、スラローム耐久
性、軽量化指数がいずれもより一層向上している。ま
た、実施例3において、溝下ゲージを1.0mmにした
実施例4のタイヤは、高速耐久性の向上効果は小さくな
るが、軽量化指数の向上効果が大きくなっている。しか
し、3元素合金層のNi含有量が7%であっても、溝下
ゲージを0.5mmにした比較例4のタイヤは、コード
折れを生じておりスラローム耐久性が悪化すると共に高
速耐久性も低下している。
【0023】実施例5のNi含有量を本発明の上限の1
2%にし、溝下ゲージを3mmにしたタイヤは、高速耐
久性、スラローム耐久性、軽量化指数のいずれも向上
し、実施例5において、溝下ゲージを1mmにした実施
例6のタイヤは実施例5に比べて高速耐久性が小さくな
るものの軽量化指数が著しく向上している。しかし、N
i含有量を13%と14%にした比較例5,6のタイヤ
では、溝下ゲージに関係なくコード折れを生じ、スラロ
ーム耐久性が悪化する。
2%にし、溝下ゲージを3mmにしたタイヤは、高速耐
久性、スラローム耐久性、軽量化指数のいずれも向上
し、実施例5において、溝下ゲージを1mmにした実施
例6のタイヤは実施例5に比べて高速耐久性が小さくな
るものの軽量化指数が著しく向上している。しかし、N
i含有量を13%と14%にした比較例5,6のタイヤ
では、溝下ゲージに関係なくコード折れを生じ、スラロ
ーム耐久性が悪化する。
【0024】比較例1において、溝下ゲージを極端に小
さくし0.5mmとした比較例7のタイヤは、軽量化効
果は大きいものの吸湿後ドラム高速耐久性と吸湿後スラ
ローム耐久性の低下が著しい。また、溝下ゲージをいず
れも2.5mmとし、Ni含有量を変更した比較例8,
9及び実施例7,8のタイヤは、Ni含有量を本発明の
規定範囲の実施例7,8のタイヤでは、高速耐久性、ス
ラローム耐久性、軽量化指数のいずれも向上するのに対
し、Ni含有量が0%の比較例8のタイヤと14%の比
較例9のタイヤはいずれもコード折れを生じスラローム
耐久性が低下している。
さくし0.5mmとした比較例7のタイヤは、軽量化効
果は大きいものの吸湿後ドラム高速耐久性と吸湿後スラ
ローム耐久性の低下が著しい。また、溝下ゲージをいず
れも2.5mmとし、Ni含有量を変更した比較例8,
9及び実施例7,8のタイヤは、Ni含有量を本発明の
規定範囲の実施例7,8のタイヤでは、高速耐久性、ス
ラローム耐久性、軽量化指数のいずれも向上するのに対
し、Ni含有量が0%の比較例8のタイヤと14%の比
較例9のタイヤはいずれもコード折れを生じスラローム
耐久性が低下している。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、べルト層を構成するス
チールコードを、CuとZnとからなるブラスメッキを
施し、そのブラスメッキ層の表面に特定量のNiを含有
する3元素合金層を形成したスチールワイヤから構成す
ることにより、そのスチールコードの耐水接着性を向上
したため、トレッド表面の溝の溝下ゲージを1.0〜
3.0mmの範囲に薄くしタイヤを軽量化しても、コー
ド折れの発生を低減し、高速耐久性を向上することがで
きる。
チールコードを、CuとZnとからなるブラスメッキを
施し、そのブラスメッキ層の表面に特定量のNiを含有
する3元素合金層を形成したスチールワイヤから構成す
ることにより、そのスチールコードの耐水接着性を向上
したため、トレッド表面の溝の溝下ゲージを1.0〜
3.0mmの範囲に薄くしタイヤを軽量化しても、コー
ド折れの発生を低減し、高速耐久性を向上することがで
きる。
【図1】本発明タイヤの実施例からなる乗用車用空気入
りラジアルタイヤを一部切り欠いて示す要部斜視断面図
である。
りラジアルタイヤを一部切り欠いて示す要部斜視断面図
である。
【図2】図1のトレッド部に形成した主溝部分の拡大断
面図である。
面図である。
【図3】全Ni量12%のブラスメッキ層を形成したス
チールワイヤの表面から2500オングストロームまで
の領域におけるNi、銅及び亜鉛の量の変化(分布)を
示すグラフである。
チールワイヤの表面から2500オングストロームまで
の領域におけるNi、銅及び亜鉛の量の変化(分布)を
示すグラフである。
【図4】スチールワイヤのブラスメッキ層表面の3元素
合金層のNi含有量とゴム付量との関係を示すグラフで
ある。
合金層のNi含有量とゴム付量との関係を示すグラフで
ある。
1 トレッド部 4 内側ベルト層 4’ 外側(最外側)ベルト層 6 主溝 7 副溝 40 スチールコ
ード t 溝下ゲージ d 主溝の溝深さ
ード t 溝下ゲージ d 主溝の溝深さ
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッド内部にスチールコードからなる
少なくとも1枚のベルト層を配置すると共に、トレッド
表面に溝を設けた空気入りラジアルタイヤにおいて、表
面にブラスメッキ層を有し、そのブラスメッキ層表面に
全メッキ量に対し2〜12重量%のNiを含有させた3
元素合金層を形成した直径0.12〜0.35mmφの
スチールワイヤを1〜5本撚り合わせたスチールコード
から前記ベルト層を構成し、前記溝の溝底から最もトレ
ッド表面に近い位置の前記スチールコード表面までの距
離を1.0〜3.0mmの範囲にした乗用車用空気入り
ラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09650292A JP3146327B2 (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09650292A JP3146327B2 (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05294111A true JPH05294111A (ja) | 1993-11-09 |
| JP3146327B2 JP3146327B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=14166887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09650292A Expired - Fee Related JP3146327B2 (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 乗用車用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3146327B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07195904A (ja) * | 1993-12-29 | 1995-08-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
| JP2009078808A (ja) * | 2000-11-09 | 2009-04-16 | Bridgestone Corp | タイヤ |
| JP4826681B1 (ja) * | 2010-11-17 | 2011-11-30 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
| JPWO2012026546A1 (ja) * | 2010-08-25 | 2013-10-28 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
| WO2015098755A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1992
- 1992-04-16 JP JP09650292A patent/JP3146327B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07195904A (ja) * | 1993-12-29 | 1995-08-01 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
| JP2009078808A (ja) * | 2000-11-09 | 2009-04-16 | Bridgestone Corp | タイヤ |
| JPWO2012026546A1 (ja) * | 2010-08-25 | 2013-10-28 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
| JP4826681B1 (ja) * | 2010-11-17 | 2011-11-30 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
| US8925598B2 (en) | 2010-11-17 | 2015-01-06 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
| WO2015098755A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
| JP2015123947A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
| CN105848925A (zh) * | 2013-12-27 | 2016-08-10 | 横滨橡胶株式会社 | 充气轮胎 |
| US10308075B2 (en) | 2013-12-27 | 2019-06-04 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3146327B2 (ja) | 2001-03-12 |
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